JP5494450B2 - Vehicle knee bolster - Google Patents
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Description
本発明は、車両の衝突時等に乗員の膝部を拘束する車両用ニーボルスターに関する。 The present invention relates to a vehicle knee bolster that restrains an occupant's knee when a vehicle collides.
下記特許文献1に示された自動車用ニーボルスターでは、金属製のブラケットを介してインパネリインフォースメントに支持された硬質ウレタン製のパッド(エネルギ吸収部材)が、乗員の膝部に対向して配置される。この硬質ウレタンパッドは、自動車の衝突時に、乗員の膝部からの荷重によって潰されることにより、膝部の衝撃エネルギを吸収する。 In the knee bolster for automobiles shown in Patent Document 1 below, a hard urethane pad (energy absorbing member) supported by an instrument panel reinforcement via a metal bracket is disposed to face an occupant's knee. The This hard urethane pad absorbs the impact energy of the knee by being crushed by a load from the knee of the occupant at the time of a car collision.
しかしながら、硬質ウレタンパッドは、生産技術上、発泡させられる長さに制約があり、且つ、潰れるときに折れ易い(圧縮荷重に対して割れ易い)ため、あまり長く形成することができない。そのため、硬質ウレタンパッドが固定される金属製ブラケット(固定部)の長さ寸法を短く設定することができず、質量低減の面で改善の余地がある。また、硬質ウレタンパッドは、上述の如く圧縮荷重に対して割れ易いため、荷重−変位特性のばらつきが非常に大きくなることがある。 However, the rigid urethane pad has a restriction on the length of foaming due to production technology, and is easy to break when crushed (easy to break against a compressive load), so it cannot be formed so long. Therefore, the length of the metal bracket (fixed portion) to which the hard urethane pad is fixed cannot be set short, and there is room for improvement in terms of mass reduction. In addition, since the hard urethane pad is easily cracked with respect to the compressive load as described above, the variation of the load-displacement characteristic may be very large.
本発明は上記事実を考慮し、エネルギ吸収部材の荷重−変位特性を安定させることができると共に、質量を低減することができる車両用ニーボルスターを得ることを目的としている。 The present invention has been made in consideration of the above facts, and an object of the present invention is to obtain a vehicle knee bolster that can stabilize the load-displacement characteristics of the energy absorbing member and reduce the mass.
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明に係る車両用ニーボルスターは、車両のシートに着座した乗員の膝部の前方に配置されると共に、車体側の剛性部材に設けられた固定部に前端側が固定されたエネルギ吸収部材を備え、前記エネルギ吸収部材は、ダイラタント特性を有する材料からなるダイラタント部と、樹脂材料によって形成され、前記ダイラタント部を支持する支持部と、を有することを特徴としている。 In order to solve the above-described problem, the vehicle knee bolster according to the invention described in claim 1 is disposed in front of a knee portion of an occupant seated on a vehicle seat and is provided on a rigid member on the vehicle body side. An energy absorbing member having a front end fixed to a fixed portion is provided, and the energy absorbing member includes a dilatant portion made of a material having a dilatant characteristic, and a support portion that is formed of a resin material and supports the dilatant portion. It is characterized by.
請求項1に記載の車両用ニーボルスターでは、車両のシートに着座した乗員の膝部の前方にエネルギ吸収部材が配置される。このエネルギ吸収部材は、車体側の剛性部材(インパネリインフォースメントなど)に設けられた固定部に前端側が固定されており、ダイラタント特性を有する材料からなるダイラタント部を有している。このダイラタント部は、樹脂製の支持部によって支持されているため、通常時には軟らかいダイラタント部の形状を保持することができる。一方、車両の衝突時等には、車両前方側へ慣性移動しようとする乗員の膝部からエネルギ吸収部材に衝撃が加えられる。これにより、ダイラタント部が瞬時に硬化して乗員の膝部を拘束すると共に、膝部の衝撃エネルギを吸収して膝部を保護する。 In the vehicle knee bolster according to the first aspect, the energy absorbing member is disposed in front of the knee portion of the occupant seated on the vehicle seat. This energy absorbing member has a front end side fixed to a fixing portion provided on a rigid member (instrument reinforcement, etc.) on the vehicle body side, and has a dilatant portion made of a material having dilatant characteristics. Since the dilatant portion is supported by the resin support portion, the shape of the soft dilatant portion can be maintained normally. On the other hand, at the time of a vehicle collision or the like, an impact is applied to the energy absorbing member from the knee portion of the occupant who intends to move inertially toward the front side of the vehicle. As a result, the dilatant portion is instantly cured to restrain the occupant's knee, and the impact energy of the knee is absorbed to protect the knee.
しかも、ダイラタント部が瞬時に硬化することにより、樹脂製の支持部を含むエネルギ吸収部材が割れることを防止できる。これにより、荷重−変位特性を安定させることができる。さらに、ダイラタント部は形状自由度が高く且つ割れ難いため、長尺化と軽量化の両立を図ることができる。これにより、エネルギ吸収部材の長さ寸法を長くして、車体側剛性部材における固定部の構成を簡素化することができるので、装置の質量を低減することができる。つまり、例えば、インパネリインフォースメントの本体部(パイプ材等)に取り付けられた金属製のブラケットが固定部とされる場合には、当該金属製ブラケットの長さ寸法を短く設定することができる。また、例えば、インパネリインフォースメントの本体部の一部を固定部とし、当該固定部に直接エネルギ吸収部材を固定することにより、金属製ブラケットを省略することができる。これにより、装置の質量を低減することが可能になる。 Moreover, the energy absorbing member including the resin support portion can be prevented from cracking by instantly curing the dilatant portion. Thereby, a load-displacement characteristic can be stabilized. Furthermore, since the dilatant portion has a high degree of freedom in shape and is difficult to break, it is possible to achieve both lengthening and weight reduction. Thereby, since the length dimension of an energy absorption member can be lengthened and the structure of the fixing | fixed part in a vehicle body side rigid member can be simplified, the mass of an apparatus can be reduced. That is, for example, when the metal bracket attached to the main body portion (pipe material or the like) of the instrument panel reinforcement is used as the fixed portion, the length of the metal bracket can be set short. Further, for example, a metal bracket can be omitted by setting a part of the main body of the instrument panel reinforcement as a fixed part and fixing the energy absorbing member directly to the fixed part. This makes it possible to reduce the mass of the device.
請求項2に記載の発明に係る車両用ニーボルスターは、請求項1に記載の車両用ニーボルスターにおいて、前記支持部は、中空状に形成されたケースとされ、前記ダイラタント部は、前記ケースの内側に配設されていることを特徴としている。 A vehicle knee bolster according to a second aspect of the present invention is the vehicle knee bolster according to the first aspect, wherein the support portion is a case formed in a hollow shape, and the dilatant portion is a portion of the case. It is characterized by being disposed inside.
請求項2に記載の車両用ニーボルスターでは、通常時には軟らかいダイラタント部が、中空状に形成された樹脂製のケース内に配設されているため、ダイラタント部の形状を良好に保持することができる。 In the vehicle knee bolster according to claim 2, since the soft dilatant portion is normally disposed in the resin case formed in a hollow shape, the shape of the dilatant portion can be satisfactorily maintained. .
請求項3に記載の発明に係る車両用ニーボルスターは、請求項2に記載の車両用ニーボルスターにおいて、前記ケース及び前記ダイラタント部は、前記固定部側が開口した有底筒状に形成されていることを特徴としている。 A vehicle knee bolster according to a third aspect of the present invention is the vehicle knee bolster according to the second aspect, wherein the case and the dilatant portion are formed in a bottomed cylindrical shape having an opening on the fixed portion side. It is characterized by that.
請求項3に記載の車両用ニーボルスターでは、ケース及びダイラタント部の双方が有底筒状に形成されているため、一体成形等によりエネルギ吸収部材を容易に成形することができる。また、ダイラタント部が有底筒状とされることにより、ダイラタント特性を有する材料の使用量を少なくすることができるので、低コスト化及び軽量化を図ることができる。 In the vehicle knee bolster described in claim 3, since both the case and the dilatant portion are formed in a bottomed cylindrical shape, the energy absorbing member can be easily formed by integral molding or the like. In addition, since the dilatant portion has a bottomed cylindrical shape, the amount of the material having the dilatant characteristic can be reduced, so that the cost and the weight can be reduced.
以上説明したように、本発明に係る車両用ニーボルスターでは、エネルギ吸収部材の荷重−変位特性を安定させることができると共に、質量を低減することができる。 As described above, in the vehicle knee bolster according to the present invention, the load-displacement characteristic of the energy absorbing member can be stabilized and the mass can be reduced.
<第1実施形態>
以下、図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態に係る車両用ニーボルスター10について説明する。なお、各図中矢印FRは車両前方向を示し、矢印UPは車両上方向を示し、矢印LHは車両左方向を示し、矢印RHは車両右方向を示している。
<First Embodiment>
Hereinafter, with reference to FIGS. 1-5, the
本第1実施形態に係る車両用ニーボルスター10は、右ハンドルの車両の運転席(シート)に着座した乗員の両膝部を拘束するための装置(下肢拘束装置)であり、図1に示されるように、インパネリインフォースメント12と、左右一対のエネルギ吸収部材14とによって構成されている。インパネリインフォースメント12は、車室内の前部に設けられた図示しないインストルメントパネルの内側に配置されており、車両幅方向に延びて左右の車体パネル間を連結している(なお、図1では、インパネリインフォースメント12の一部のみが図示されている)。
The
このインパネリインフォースメント12の本体部18は、金属製の長尺なパイプ材で形成されている。この本体部18は、強度を必要とする運転席側の部分が太く、強度をあまり必要としない助手席側の部分が細く形成されている。本体部18の運転席側の部分には、ステアリングコラムを取り付けるための金属製のコラム支持部20(コラムブラケット)が取り付けられている。このコラム支持部20の左右両側には、エネルギ吸収部材固定用の固定部である左右一対の金属製ブラケット22が配置されている。
The
これらの金属製ブラケット22は、金属板が曲げ加工されることにより開断面形状(断面コ字状)に形成されており、図2に示されるように上壁22A、下壁22B及び縦壁22Cを備えている。但し、これらの金属製ブラケット22は、左右対称に形成されており、何れもがコラム支持部20側へ開口している。これらの金属製ブラケット22は、前端側へ向かうに従い上下方向寸法が小さくなるように形成されており、前端部がインパネリインフォースメント12の本体部18に溶接されている。
These
金属製ブラケット22の上壁22Aの後端からは、上方へ向けて上側締結片22Dが延出されており、金属製ブラケット22の下壁22Bの後端からは、下方へ向けて下側締結片22Eが延出されている。これらの上側締結片22D及び下側締結片22Eには、エネルギ吸収部材14が締結固定されている。
An
エネルギ吸収部材14は、図2〜図4に示されるように、ケース15を備えている。このケース15は、樹脂材料によって薄肉な有底筒状に形成されたものであり、開口15Aが金属製ブラケット22と対向し、底壁15Bが図示しないインストルメントパネルと対向する状態で配置されている。このケース15は、金属製ブラケット22側から見た断面形状が楕円形に形成されており、底壁15B側(後端側)へ向かうに従い周壁15Cの周長が小さくなるテーパー状(略円錐台状)に形成されている。また、このケース15は、楕円形断面の長径が車両上下方向に沿う状態で配置されている。
As shown in FIGS. 2 to 4, the
ケース15の開口縁部における上端部からは、上方側へ向けて上側締結部15Dが延出されており、ケース15の開口縁部における下端部からは、下方側へ向けて下側締結部15Eが延出されている。上側締結部15Dには、円形の貫通孔24が形成されている。この円形の貫通孔24に挿入されたボルト28が、金属製ブラケット22の上側締結片22Dに形成されたネジ孔32に螺合することにより、上側締結部15Dが上側締結片22Dに締結固定されている。同様に、下側締結部15Eには、円形の貫通孔26が形成されている。この円形の貫通孔26に挿通されたボルト30が、金属製ブラケット22の下側締結片22Eに形成されたネジ孔34に螺合することにより、下側締結部15Eが下側締結片22Eに締結固定されている。これにより、ケース15が金属製ブラケット22に固定されている。
An
ケース15の内側には、ケース15と共にエネルギ吸収部材14を構成するダイラタント部16が配設されている。このダイラタント部16は、ダイラタント特性を有する材料、例えば、英国のd3oTMlab社が製造する「d3oTM」からなり、本実施形態ではケース15と一体成形されたものである。この「d3oTM」は、衝撃が加わっていないときや衝撃が弱いときは柔軟であるが、強い衝撃が加えられると瞬時に硬化すると共に、優れたエネルギ吸収性能を発揮する材料である。
A
ダイラタント部16は、金属製ブラケット22側が開口した有底筒状に形成されており、開口16Aが金属製ブラケット22と対向する状態で配置されている。このダイラタント部16は、金属製ブラケット22側から見た断面形状が楕円形に形成されており、底壁16Bがケース15の底壁15Bにおける金属ブラケット22側の面に密着すると共に、周壁16Cがケース15の周壁15Cの内周面に密着している。なお、図2においては、説明の都合上、底壁16B及び周壁16Cの図示が省略されている。
The
上記構成の車両用ニーボルスター10では、乗員Pが車両の運転席に着座した状態では、図1に示されるように、左側のエネルギ吸収部材14が、当該乗員Pの左側の膝部P1の前方に配置され、右側のエネルギ吸収部材14が、当該乗員Pの右側の膝部P1の前方に配置される構成になっている。
In the vehicle knee bolster 10 configured as described above, when the occupant P is seated in the driver's seat of the vehicle, the left
次に、本第1実施形態の作用及び効果について説明する。 Next, the operation and effect of the first embodiment will be described.
上記構成の車両用ニーボルスター10では、エネルギ吸収部材14を構成するダイラタント部16が樹脂製のケース15内に配設されているため、通常時にはケース15によってダイラタント部16の形状を保持することができる。一方、車両の衝突時等には、車体に対して前方側へ慣性移動しようとする乗員の膝部P1がインパネリインフォースメントを介してエネルギ吸収部材14に衝突する。これにより、ダイラタント部16が瞬時に硬化して乗員Pの膝部P1を拘束すると共に、膝部P1の衝撃エネルギを吸収して膝部P1を保護する。
In the vehicle knee bolster 10 configured as described above, since the
しかも、ダイラタント部16が瞬時に硬化することにより、樹脂製のケース15を含むエネルギ吸収部材14が割れることを防止できる。これにより、荷重−変位特性を安定させることができる。さらに、上述の如くエネルギ吸収部材14が割れることを防止できるので、エネルギ吸収部材14の長さ寸法L(図3参照)を長く設定することが可能になる(長さ寸法Lに制約がない)。これにより、金属製ブラケット22の長さ寸法を大幅に短縮することができるので、装置の質量を低減することができる。
Moreover, the
さらに、本実施形態では、通常時には軟らかいダイラタント部16が、有底筒状(中空状)に形成された樹脂製のケース15内に配設されているため、ダイラタント部16の形状を良好に保持することができる。
Further, in the present embodiment, since the
また、本実施形態では、ケース15及びダイラタント部16の双方が有底筒状に形成されているため、一体成形によりエネルギ吸収部材14を容易に成形することができる。また、ダイラタント部16が有底筒状に形成されているため、良好な膝拘束性能を確保しつつ、装置の低コスト化及び軽量化を図ることができる。
Moreover, in this embodiment, since both the
つまり、エネルギ吸収部材14に乗員Pの膝部P1が衝突した際には、ダイラタント部16の底壁16Bに衝撃が加えられることにより、ダイラタント部16の材料の分子同士が瞬時に結合し、底壁16B及び周壁16Cの全体が瞬時に硬化する。このように、底壁16Bがダイラタント部16を硬化させるためのセンサのように機能するため、ダイラタント部16を迅速かつ良好に硬化させることができる。しかも、断面楕円状に形成された周壁部16Cによって良好に荷重を生じさせることができる。これにより、良好な膝拘束性能を確保できる。さらに、ダイラタント部16が中空状であるため、ダイラタント特性を有する材料の使用量を低減することができる。これにより、装置の低コスト化及び軽量化を図ることができる。
That is, when the knee part P1 of the occupant P collides with the
またさらに、本実施形態に係るエネルギ吸収部材14は、楕円形断面の長径が車両上下方向に沿う状態で金属製ブラケット22に固定されている。つまり、エネルギ吸収部材14の上下方向寸法が大きく設定されているため、乗員の体格差などによる膝部の配置高さのばらつきに関わらず、エネルギ吸収部材14を膝部に良好に対向させることができる。また、エネルギ吸収部材14がステアリングコラム等と干渉することを回避できるので、エネルギ吸収部材14の配置スペースを確保する上でも好適である。
Furthermore, the
また、本実施形態では、エネルギ吸収部材14の長さ寸法、断面形状、肉厚などを変更することによって、エネルギ吸収部材14が潰れる際に発生する荷重の大きさや、エネルギ吸収部材14が潰れる際のストロークを自由に調整することができるので、設計自由度が高いというメリットもある。
Further, in the present embodiment, by changing the length dimension, the cross-sectional shape, the thickness, etc. of the
なお、上記第1実施形態では、エネルギ吸収部材14(ケース15及びダイラタント部16)が楕円形断面に形成された構成にしたが、請求項1〜請求項3に係る発明はこれに限らず、エネルギ吸収部材14の断面形状は適宜変更することができる。例えば、図5に示される変形例のように、エネルギ吸収部材14が略矩形断面に形成された構成にしてもよい。また、図示はしないが、エネルギ吸収部材14を円形断面に形成された構成にしてもよい。
In the first embodiment, the energy absorbing member 14 (the
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、前記第1実施形態と基本的に同様の構成・作用については、前記第1実施形態と同符号を付与し、その説明を省略する。 Next, another embodiment of the present invention will be described. In addition, about the structure and effect | action similar to the said 1st Embodiment, the same code | symbol as the said 1st Embodiment is provided, and the description is abbreviate | omitted.
<第2の実施形態>
図6には、本発明の第2の実施形態に係る車両用ニーボルスターの構成部材であるエネルギ吸収部材40の断面図が示されている。このエネルギ吸収部材40は、前記第1実施形態に係るエネルギ吸収部材14と基本的に同様の構成とされているが、このエネルギ吸収部材40では、ダイラタント部15が前記第1実施形態よりも薄肉に形成されている。また、ケース15の周壁15Cには、軸線方向中間部に段部42が設けられており、ダイラタント部16の周壁16Cには、ケース15の段部42に対応する部位に段部44が形成されている。なお、他の部品構成は、前記第1実施形態と基本的に同様の構成とされている。
<Second Embodiment>
FIG. 6 shows a cross-sectional view of an
この実施形態では、乗員Pの膝部P1がインストルメントパネルを介してエネルギ吸収部材40に衝突すると、ケース15及びダイラタント部16が段部42、44において座屈する。この座屈の際にはダイラタント部16が優れたエネルギ吸収性能を発揮するので、膝部P1を良好に保護することができる。なお、段部42、44を省略すると共に、ダイラタント部16の軸線方向中間部に脆弱部(薄肉部など)を設ける構成にしてもよい。
In this embodiment, when the knee portion P1 of the occupant P collides with the
<第3の実施形態>
図7には、本発明の第3の実施形態に係る車両用ニーボルスターの構成部材であるエネルギ吸収部材50の正面図が示されている。このエネルギ吸収部材50は、前記第1実施形態に係るエネルギ吸収部材14と基本的に同様の構成とされている。但し、このエネルギ吸収部材50では、ケース15の上側締結部15Dが楕円形断面の短径方向一側へ向けて突出しており、下側締結部15Eが楕円形断面の短径方向他側へ向けて突出している。このように上側締結部15D及び下側締結部15Eが配置されることにより、楕円形断面の長径方向に沿ったエネルギ吸収部材50の寸法を小さく設定することができる。したがって、エネルギ吸収部材50の成形金型を小型で低コストなものにすることができる。なおこの場合、金属製ブラケット22の上側締結片22D及び下側締結片22Eの配置を、上側締結部15D及び下側締結部15Eの配置に対応して変更する必要がある。
<第4の実施形態>
図8には、本発明の第4の実施形態に係る車両用ニーボルスターの部分的な構成が斜視図にて示されている。この実施形態は、前記第1実施形態と基本的に同様の構成とされているが、この実施形態では、前記第1実施形態に係る金属製ブラケット22が省略されている。また、この実施形態では、エネルギ吸収部材60の構成が前記第1実施形態に係るエネルギ吸収部材14とは異なっている。
<Third Embodiment>
FIG. 7 shows a front view of an
<Fourth Embodiment>
FIG. 8 is a perspective view showing a partial configuration of a vehicle knee bolster according to the fourth embodiment of the present invention. Although this embodiment has basically the same configuration as the first embodiment, the
このエネルギ吸収部材60のケース15は、底壁15B側(後端側)へ向かうに従い周壁15Cの周長が拡大するテーパー状(略円錐台状)に形成されている。なお、図示は省略するが、ダイラタント部16も底壁16B側へ向かうに従い周壁16Cの周長が拡大するテーパー状に形成されている。
The
エネルギ吸収部材60の前端部は、インパネリインフォースメント12の本体部18に設けられた固定部62に当接している。ケース15の上側締結部15Dは、本体部18の上面に密着するように湾曲しており、上側締結部15Dを貫通したスクリュー28が、固定部62の上部に形成された図示しないネジ孔に螺合している。これにより、上側締結部15Dが固定部62(本体部18の一部)に締結固定されている。また、下側締結部15Eは、固定部62の下面に密着するように湾曲しており、下側締結部15Eを貫通したスクリュー30が、固定部62の下部に形成された図示しないネジ孔に螺合している。これにより、下側締結部15Eが固定部62(本体部18の一部)に締結固定されている。
The front end portion of the
このように、この実施形態では、インパネリインフォースメント12の本体部18の一部がエネルギ吸収部材固定用の固定部62とされており、本体部18が直接エネルギ吸収部材60の反力を受ける構成になっている。これにより、金属製ブラケット22を省略することができるので、装置の質量を大幅に低減することができる。
As described above, in this embodiment, a part of the
なお、上記各実施形態では、ケース15(支持部)及びダイラタント部16が有底筒状に形成された構成にしたが、請求項1及び請求項2に係る発明はこれに限らず、ケース及びダイラタント部の形状は適宜変更することができる。例えば、ケースが箱状に形成された構成にしてもよいし、ダイラタント部がハニカム状又は格子状に形成されてケース内に嵌め込まれた構成にしてもよい。
In each of the above embodiments, the case 15 (support portion) and the
また、上記各実施形態では、ケース15とダイラタント部16が一体成形された構成にしたが、請求項1〜請求項3に係る発明はこれに限らず、ケース及びダイラタント部の成形方法は適宜変更することができる。例えば、ケースとダイラタント部が別々に成形され、ダイラタント部がケースに接着された構成にしてもよい。
In each of the above embodiments, the
さらに、上記各実施形態では、支持部としてのケース15によってダイラタント部16が支持された構成にしたが、請求項1に係る発明はこれに限らず、支持部は、通常時にダイラタント部が不用意に変形しないように支持するものであればよく、その形状は適宜変更することができる。例えば、ダイラタント部の中に支持部が埋設された構成にしてもよい。
Further, in each of the above embodiments, the
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことはいうでもない。 In addition, the present invention can be implemented with various modifications without departing from the scope of the invention. Further, it goes without saying that the scope of rights of the present invention is not limited to the above embodiments.
10 車両用ニーボルスター
12 インパネリインフォースメント
14 エネルギ吸収部材
15 ケース(支持部)
16 ダイラタント部
22 金属製ブラケット(固定部)
40 エネルギ吸収部材
50 エネルギ吸収部材
60 エネルギ吸収部材
62 固定部
DESCRIPTION OF
16
40
Claims (3)
前記エネルギ吸収部材は、
ダイラタント特性を有する材料からなるダイラタント部と、
樹脂材料によって形成され、前記ダイラタント部を支持する支持部と、
を有することを特徴とする車両用ニーボルスター。 An energy absorbing member that is disposed in front of a knee portion of an occupant seated on a vehicle seat and has a front end fixed to a fixing portion provided in a rigid member on a vehicle body side;
The energy absorbing member is
A dilatant portion made of a material having a dilatant characteristic;
A support portion formed of a resin material and supporting the dilatant portion;
A vehicle knee bolster characterized by comprising:
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