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JP5493767B2 - センサーユニットおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、センサーユニットに係り、特にセンサーと能動素子とを内蔵したセンサーユニットと、このセンサーユニットを簡便に製造する方法に関する。
従来から、CCD、CMOS等のイメージセンサー、加速度センサー等のセンサーと、このセンサーを制御する能動素子とを備えたセンサーユニットが種々の用途に用いられている。このようなセンサーユニットとしては、例えば、ワイヤボンディング、金属バンプ等の接続手段を用いて配線基板上にセンサー内蔵モジュールと能動素子内蔵モジュールを実装し、これらを樹脂封止して保護したものが知られている(特許文献1)。
また、センサー内蔵モジュールと能動素子内蔵モジュールとを重ね合わせて接合し、樹脂で封止したセンサーユニットが開発されている(特許文献2)。
一方、物体に作用する圧力、あるいは加速度を検出するセンサーとして種々のセンサーが開発されている(特許文献3、4)。
特開2003−259169号公報 特開2009−70894号公報 特開2002−221463号公報 特開2004−069405号公報
しかしながら、上述のような配線基板上に実装された従来のセンサーユニットでは、センサー内蔵モジュールが能動素子内蔵モジュールの実装部位とは別の部位に位置するため、配線基板の面方向の広がりが必要であった。このため、センサーユニットの小型化には限界があった。また、配線基板上にセンサー内蔵モジュールと能動素子内蔵モジュールを個々に実装するため、個々のモジュールを配線基板の所定の位置に実装するための位置合せを正確に行なう必要があり、工程管理が煩雑であるとともに、実装位置のズレを生じた場合、センサーユニットの信頼性が低下するという問題があった。さらに、実装時にセンサーが高温に曝されることがあり、センサーの特性の低下や、センサーユニットの信頼性低下を引き起こすことがあった。
一方、センサー内蔵モジュールと能動素子内蔵モジュールとを重ね合わせて接合した従来のセンサーユニットでは、センサーの機能を損なわないように所望の間隙を設けるようにしてセンサー内蔵モジュールと能動素子内蔵モジュールとを重ね合わせているが、接合に使用する接着剤等が間隙に侵入してセンサーの作動に支障を来すという問題があった。また、封止樹脂は、センサー内蔵モジュールと能動素子内蔵モジュールの全体を被覆しているので量が多く、封止樹脂とは熱による挙動が異なるセンサーに与える応力が大きくなり、センサーの作動に支障を来すという問題もあった。
本発明は、上記のような実情に鑑みてなされたものであり、小型で信頼性の高いセンサーユニットと、このようなセンサーユニットを簡便に製造するための製造方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明のセンサーユニットは、シリコン層/酸化シリコン層/シリコン層の3層構造を有するSOI基板とピエゾ抵抗素子を用いたセンサーと、該センサーに接合した能動素子モジュールとを備えたセンサーユニットにおいて、前記センサーは、可動機能領域内に位置するピエゾ抵抗素子と、該ピエゾ抵抗素子に電気的に接続し前記可動機能領域の外側に位置する複数のバンプを有し、前記能動素子モジュールは、前記センサーとの対向面に複数のコンタクト電極を有し、該コンタクト電極は対応する前記バンプと接続しており、前記センサーと前記能動素子モジュールとの間隙には、前記可動機能領域を囲むように枠形状の堰部材が位置し、該堰部材の外側の前記間隙には弾性率が1〜10GPaの範囲内にある封止樹脂が存在し、前記堰部材は樹脂材料あるいは金属材料で形成されて前記能動素子モジュールに固着され、前記センサーには固着されておらず、前記堰部材の高さH(μm)と前記間隙の大きさG(μm)との間には、0≦G−H≦5の関係が成立するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記堰部材は、前記可動機能領域からみて前記コンタクト電極の内側および/または外側に位置するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記能動素子モジュールは、貫通電極と、該貫通電極と前記コンタクト電極を接続する配線とを有し、該配線と該貫通電極が前記堰部材よりも外側に位置している部位を前記封止樹脂が被覆しているような構成、あるいは、前記能動素子モジュールは、貫通電極と、該貫通電極と能動素子の電極を接続するボンディングワイヤとを有し、前記封止樹脂は前記ボンディングワイヤと前記貫通電極と前記電極を被覆しているような構成とした。
本発明の他の態様として、前記堰部材は、ポリイミド樹脂であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記センサーの前記バンプは、スタッドバンプであるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記センサーは、前記SOI基板からなるセンサー本体であって、枠部と、該枠部から内側方向に突出する複数の梁部と、該梁部により支持される錘部と、前記梁部に位置するピエゾ抵抗素子と、該ピエゾ抵抗素子に電気的に接続し前記枠部に位置する複数の前記バンプと、を有するセンサー本体と、前記錘部との間に所定の間隙を形成するように前記センサー本体の枠部の前記バンプが位置する面と反対側の面に接合している保護用蓋部材と、を有し、前記梁部と前記錘部が前記可動機能領域にあるような構成とした。
本発明のセンサーユニットの製造方法は、シリコン層/酸化シリコン層/シリコン層の3層構造を有するSOIウエハを多面付けに区画し、面付け毎に所望の加工を施して、可動機能領域内にピエゾ抵抗素子を備え、該ピエゾ抵抗素子に電気的に接続された複数のバンプを前記可動機能領域の外側に有するセンサー本体を、前記SOIウエハの各面付けに作製し、その後、ダイシングする工程と、能動素子モジュール用ウエハを多面付けに区画し、各面付け毎に、能動素子を作製し、複数のコンタクト電極を前記センサー本体の前記バンプに対応するように形成するとともに、前記センサー本体の前記可動機能領域を囲めるように樹脂材料あるいは金属材料を用いて枠形状で堰部材を前記コンタクト電極が形成された同じ面に配設して、能動素子モジュールを多面付けで作製する工程と、多面付けの各能動素子モジュールに、能動素子モジュールのコンタクト電極にバンプが接続するように前記センサー本体を搭載し、センサー本体の周囲に溶融樹脂を供給してセンサー本体と能動素子モジュールとが対向する間隙に溶融樹脂を侵入させて封止樹脂とすることによりセンサー本体と能動素子モジュールとを接合するとともに、前記間隙を密封して、多面付けのセンサーユニットとする工程と、多面付けのセンサーユニットをダイシングする工程と、を有し、前記堰部材の高さH(μm)を前記間隙の大きさG(μm)との間に0≦G−H≦5の関係が成立するように設定するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記堰部材は、感光性のポリイミド樹脂を露光、現像し、300〜350℃の範囲内で加熱硬化して形成するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記バンプの先端に導電性ペーストを付着させ、該導電性ペーストを介して前記能動素子モジュールのコンタクト電極に接続し、接続時の前記導電性ペーストの加熱温度は250〜300℃の範囲内とするような構成とした。
本発明の他の態様として、前記センサー本体を前記SOIウエハの各面付けに作製する工程では、枠部と、該枠部から内側方向に突出する複数の梁部と、該梁部により支持される錘部と、前記梁部に配設されたピエゾ抵抗素子と、該ピエゾ抵抗素子に電気的に接続され前記枠部に位置する前記バンプと、を有するセンサー本体を作製するような構成とし、また、多面付けの前記センサー本体をダイシングする前に、ガラスウエハを多面付けに区画し、面付け毎に所望の加工を施して、保護用蓋部材を、前記ガラスウエハの各面付けに作製する工程と、前記SOIウエハに作製された前記センサー本体の枠部に、前記ガラスウエハに作製された保護用蓋部材を接合する工程と、を有するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記能動素子の作製は、別途作製した能動素子を前記能動素子モジュール用ウエハに埋設するような構成とした。
このような本発明のセンサーユニットは、センサー本体のバンプに能動素子モジュールのコンタクト電極が接続した状態で、封止樹脂によりセンサーと能動素子モジュールとを接合した構造であり、配線基板を備えていないので、面積、高さともに大幅な小型化が可能となる。また、センサー本体と能動素子モジュールとが対向する間隙に、センサーの可動機能領域を囲むように堰部材が位置しているので、封止樹脂がセンサーの可動機能領域まで侵入してセンサーの機能を損なうことが防止される。そして、封止樹脂は堰部材の外側の間隙に存在し、センサーと能動素子モジュールの全体を被覆するものではないので、センサーの機能を損なうような応力を生じることはなく、逆に、センサーと能動素子モジュールとの熱挙動の違いによる応力が生じた場合、弾性率が1〜10GPaの範囲内にある封止樹脂が応力を緩和する作用をなすので、センサーユニットの安定した機能が確保される。また、センサー本体と能動素子モジュールとが対向する間隙が封止樹脂により密封されるので、センサーユニットの実装時においてピエゾ抵抗素子が熱等の悪影響を受け難くいものとなる。
また、本発明の製造方法は、能動素子モジュールのコンタクト電極をセンサー本体のバンプに接続させた状態で、センサー本体の周囲に溶融樹脂を供給してセンサー本体と能動素子モジュールとが対向する間隙に溶融樹脂を侵入させて封止樹脂とすることによりセンサー本体と能動素子モジュールとを接合し、このとき、溶融樹脂がセンサー本体の可動機能領域まで侵入することを堰部材が阻止するので、センサーの機能が損なわれることがなく、また、接合におけるピエゾ抵抗素子への熱の影響を阻止することができ、信頼性の高いセンサーユニットの製造が可能となる。
本発明のセンサーユニットの一実施形態を示す概略断面図である。 本発明のセンサーユニットを構成するセンサーの能動素子モジュールとの対向面を示す図である。 本発明のセンサーユニットを構成する能動素子モジュールのセンサーとの対向面を示す図である。 図1に示されるセンサーユニットの鎖線で囲まれた部位の拡大図である。 本発明のセンサーユニットを構成する堰部材の他の配置例を示す図である。 本発明のセンサーユニットを構成する堰部材の他の配置例を示す図である。 図1に示されるセンサーユニットを構成するセンサーの一例を示す図であり、能動素子モジュールとの対向面を示す平面図である。 図7に示されるセンサーのIII−III線での縦断面図である。 図7に示されるセンサーのIV−IV線での縦断面図である。 本発明のセンサーユニットを構成する能動素子モジュールの他の態様を示す図である。 本発明のセンサーユニットを構成するバンプとコンタクト電極との接続の他の形態を示す図である。 本発明のセンサーユニットの製造方法の一実施形態を説明するための工程図である。 本発明のセンサーユニットの製造方法の一実施形態を説明するための工程図である。 本発明のセンサーユニットの製造方法におけるセンサーの作製例を示す工程図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[センサーユニット]
図1は、本発明のセンサーユニットの一実施形態を示す概略断面図である。図1において、本発明のセンサーユニット1は、センサー2と能動素子モジュール5とが封止樹脂8を介して接合されたものである。図2は、センサーユニット1を構成するセンサー2の能動素子モジュール5との対向面を示す図であり、図3は、センサーユニット1を構成する能動素子モジュール5のセンサー2との対向面を示す図である。そして、図1は、図2のI−I線、図3のII−II線における断面を示している。また、図4は、図1に示されるセンサーユニット1の鎖線で囲まれた部位の拡大図である。
本発明のセンサーユニット1を構成するセンサー2は、ピエゾ抵抗素子を用いたセンサーであり、例えば、MEMS(Micro Electromechanical System)型の圧力センサー、加速度センサー等の従来公知のセンサーであってよく、特に制限はない。このセンサー2は、可動機能領域2A内に位置するピエゾ抵抗素子(図示せず)と、可動機能領域2Aの外側に位置する複数のバンプ6を有している。各バンプ6は、ピエゾ抵抗素子に電気的に接続している端子30上に配設されており、したがってバンプ6もピエゾ抵抗素子に電気的に接続されたものとなっている。図示例では、バンプ6はスタッドバンプとなっているが、これに限定されるものではなく、半球形状等、他の形状であってもよい。また、バンプ6は、例えば、金、銅、導電性ペースト、はんだ等、あるいは、これらの複合材料等で構成することができる。尚、可動機能領域2Aは、センサー2の機能を発現するうえで可動を確保する必要がある領域であり、図1には矢印で範囲を示し、また、図2では鎖線で囲み、図3では二点鎖線で囲んで範囲を表している。
本発明のセンサーユニット1を構成する能動素子モジュール5は、能動素子51と、能動素子51に穿設された複数の微細貫通孔52と、これらの微細貫通孔52内に配設された貫通電極53とを備えている。この能動素子モジュール5のセンサー2との対向面には、配線56を介して所定の貫通電極53に接続されている複数のコンタクト電極54が配設されており、このコンタクト電極54は、対応するバンプ6と導電性ペースト55を介して接続している。そして、この能動素子モジュール5とセンサー2との間には、間隙9が存在し、センサー2の可動機能領域2Aは他の部材と接触あるいは固着することなく可動を確保されている。このような間隙9の大きさGは、例えば、20〜40μm程度とすることができ、20μm未満であると、バンプ6を配置することが難しくなり、40μmを超えると、バンプ6の高さのばらつきにより、センサー2と能動素子モジュール5との電気的接続ができない場合が生じ好ましくない。
また、センサー2と能動素子モジュール5との間隙9には、可動機能領域2Aの外側を囲むように堰部材7が位置し、この堰材7の外側の間隙9には封止樹脂8が存在する。図示例では、堰部材7は、能動素子モジュール5のコンタクト電極54の外側と内側に配設された2組の枠形状の堰部材7a,7bからなっている。図3では、枠形状の堰部材7a,7bに斜線を付して示しており、貫通電極53、配線56は省略している。この堰部材7(7a,7b)の高さH(μm)と間隙9の大きさG(μm)との間には、0≦G−H≦5の関係が成立することが好ましい。G−H(μm)が5μmを超えると、封止樹脂8による接合、封止時に、溶融樹脂が堰部材7(7a,7b)とセンサー2との隙間を通過して可動機能領域2Aまで侵入することがあり好ましくない。また、堰部材7(7a,7b)の幅は、センサー2の可動機能領域2Aの外側の領域の広さ、コンタクト電極54の位置、材質等を考慮して設定することができ、例えば、20〜100μm程度の範囲内で適宜設定することができる。このような堰部材7(7a,7b)は、ポリイミド樹脂、ベンゾシクロブテン(BCB)、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等の樹脂材料、めっき形成が可能な金属材料等の材料で形成することができる。特に、配線56等の短絡防止の点から電気絶縁性の材料が好ましく、例えば、感光性のポリイミド樹脂を露光、現像し、その後、加熱硬化(例えば、300〜350℃の範囲)して形成することができる。尚、本発明では、図5に示すように、堰部材7を可動機能領域2Aの外側であって、コンタクト電極54の内側のみに配設してもよく、また、図6に示すように、堰部材7をコンタクト電極54の外側のみに配設してもよい。
センサー2と能動素子モジュール5との間隙9に位置する封止樹脂8は、その弾性率が1〜10GPa、好ましくは3〜7GPaの範囲内とする。封止樹脂8の弾性率が1GPa未満であると、機械的強度が不十分であり、また、10GPaを超えると、硬すぎてセンサー2に歪み応力を及ぼし、例えば、センサーのゼロ点等が変化することがあり好ましくない。このような封止樹脂8の樹脂材料としては、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等を挙げることができる。このような封止樹脂8は、センサー2と能動素子モジュール5との間隙9に位置して両者を接合するとともに、配線56が堰部材7(7a)よりも外側に位置している部位と貫通電極53とを被覆している。
尚、上記の弾性率は、動的粘弾性測定装置(レオメトリックサイエンスエフイー社製 RDAIII)を用いて測定した曲げ弾性率であり、封止樹脂8に用いる樹脂材料を短冊状(50mm×5mm、厚み0.5mm)に硬化状態としてサンプルとし、このサンプルに対してトーション治具を用い、温度25℃、角速度10rad/sで測定する。
次に、センサーユニット1を構成するセンサー2について説明する。
図7は、図1に示されるセンサー2の一例を示す図であり、能動素子モジュール5との対向面を示す平面図である。また、図8は、図7に示されるセンサー2のIII−III線での縦断面図であり、図9は、図7に示されるセンサー2のIV−IV線での縦断面図である。図7〜図9に示されるように、センサー2は、センサー本体3と、これに接合された保護用蓋部材4を備えており、センサー本体3は酸化シリコン層13をシリコン層12(活性層シリコン)とシリコン層14(基板シリコン)で挟持した3層構造を有するSOI(Silicon On Insulator)基板11からなる。
センサー本体3を構成するシリコン層12(活性層シリコン)は、錘部21を構成する錘接合部24と、この錘接合部24を支持するための4本の梁部22と、枠部23と、各梁部22と枠部23で囲まれた4箇所の窓部25とを備えている。そして、錘部21と4本の梁部22は可動機能領域2A内にあり、4本の梁部22には、X軸方向の外力を検出する4個のピエゾ抵抗素子29X、Y軸方向の外力を検出する4個のピエゾ抵抗素子29Yと、Z軸方向の外力を検出する4個のピエゾ抵抗素子29Zが配設されている。また、各ピエゾ抵抗素子は、配線(図示せず)を介して対応する端子30に電気的に接続されている。尚、可動機能領域2Aは、図7では鎖線で囲んで範囲を示し、図8、図9には矢印で範囲を示している。また、図7ではバンプ6は省略しており、図8、図9ではバンプ6を鎖線で示している。
センサー本体3を構成するシリコン層14(基板シリコン)は、錘部21を構成する錘26と、この錘26の周囲に開口部を介して位置する枠部27とを備えている。錘26は、その厚みが枠部27よりも薄いものであり、基部26Aと、この基部26Aから十字型の梁部22の間(窓部25)方向に突出している4個の突出部26Bからなる。そして、錘26の基部26Aは、酸化シリコン層13を介してシリコン層12(活性層シリコン)の錘接合部24に接合され、錘部21が構成されている。
センサー2を構成する保護用蓋部材4は、例えば、ガラス、シリコン、SUS板、インバー(Fe−36%Ni合金)等の金属板、絶縁性樹脂板等を用いることができ、厚みは50〜1000μm程度の範囲で適宜設定することができる。尚、本発明においてセンサー2は、センサー本体3からなり、保護用蓋部材4を備えていないものであってもよい。
このセンサー2では、4本の梁部22で支持された錘部21に、X軸、Y軸、あるいは、Z軸(図7参照)方向に外力が作用すると、可動機能領域2A内にある錘部21に変位が生じる。この変位により、梁部22に撓みが生じて、錘部21に作用した外力がピエゾ抵抗素子により検出される。
ピエゾ抵抗素子29X,29Y,29Zは、例えば、梁部22(シリコン層12(活性層シリコン))に、ボロン、リン等の不純物をイオン注入あるいは熱拡散して形成したP型拡散層あるいはN型拡散層であり、長さ、幅は適宜設定することができる。また、ピエゾ抵抗素子29X,29Y,29Zの形状は、図示のようなストライプ形状に限定されるものではなく、例えば、折り返し部を有するような形状であってもよい。
また、絶縁層28は、ピエゾ抵抗素子29X,29Y,29Zを被覆するように、センサー本体3を構成するシリコン層12(活性層シリコン)上に形成されている。このような絶縁層28は、例えば、二酸化珪素膜であり、厚みは50〜500nm程度の範囲で適宜設定することができる。
尚、ピエゾ抵抗素子29X,29Y,29Zと端子30とを電気的に接続する配線は、例えば、アルミニウム、アルミニウムを主とした合金、銅、チタン、窒化チタン、および、これらの積層膜等の金属材料を用いて形成することができる。また、このような配線は、例えば、端子30とピエゾ抵抗素子29X,29Y,29Zとがブリッジ回路を構成するように形成することができる。
次に、センサーユニット1を構成する能動素子モジュール5について説明する。
センサーユニット1を構成する能動素子モジュール5は、上述のように、能動素子51と、能動素子51に穿設された複数の微細貫通孔52と、これらの微細貫通孔52内に配設された貫通電極53とを備えている。微細貫通孔52は、開口径が1〜100μm、好ましくは5〜60μm程度であり、開口径が1μm未満であると、細貫通孔52への貫通電極53の形成が難しく断線が生じ易く、また、100μmを超えると、細貫通孔52への材料充填が難しくなり好ましくない。また、微細貫通孔52の形状は、図示例では厚み方向で内径がほぼ一定のストレート形状であるが、これに限定されず、一方の開口径が広いテーパー形状をなすもの、厚み方向のほぼ中央で内径が狭くなっているような形状等であってもよい。
上記のような微細貫通孔52内に配設された貫通電極53は、微細貫通孔52内に充填されたものであってもよく、また、微細貫通孔52の内壁面に形成され、貫通電極53の中心に貫通孔が存在するようなものであってもよい。貫通電極53の材質は、Au、Ag、Cu、Sn等の導電材料とすることができる。また、コンタクト電極54は、例えば、Cu/Cr積層、Cu/Ti積層等とすることができる。
能動素子モジュール5のセンサー2との対向面には、上述のように、配線56を介して所定の貫通電極53に接続されている複数のコンタクト電極54が配設されている。また、コンタクト電極54が形成されている面と反対側の能動素子51の面には、能動素子51の端子や貫通電極53にバンプが形成されていてもよい。
このような本発明のセンサーユニット1は、センサー本体3に形成されているバンプ6に能動素子モジュール5のコンタクト電極54が接続した状態で、封止樹脂8によりセンサー2と能動素子モジュール5とを接合した構造であり、配線基板を備えていないので、面積、高さともに大幅な小型化が可能となる。また、センサー本体3と能動素子モジュール5とが対向する間隙9に、センサー2の可動機能領域2Aの外側を囲むように堰部材7が位置しているので、封止樹脂8がセンサー2の可動機能領域2Aまで侵入してセンサー2の機能を損なうことが防止される。そして、封止樹脂8は堰部材7の外側の間隙9に存在し、センサー2と能動素子モジュール5の全体を被覆するものではないので、センサー2の機能を損なうような応力を生じることはなく、逆に、センサー2と能動素子モジュール5との熱挙動の違いによる応力が生じた場合、弾性率が1〜10GPaの範囲内にある封止樹脂8が応力を緩和する作用をなすので、センサーユニット1の安定した機能が確保される。また、センサー本体3と能動素子モジュール5とが対向する間隙9が封止樹脂8により密封されるのでセンサーユニットの実装時においてピエゾ抵抗素子29X,29Y,29Zが熱等の悪影響を受け難くいものとなる。
上述のセンサーユニットの実施形態は例示であり、本発明のセンサーユニットはこれらに限定されるものではない。したがって、センサー本体3に配設された端子30、バンプ6の位置、個数、能動素子モジュール5に配設されたコンタクト電極54の位置、個数等は、上述の実施形態に限定されるものではない。また、例えば、センサーユニットを構成する能動素子モジュール5が、図10に示されるように、基板50と、この基板50に内蔵された能動素子51と、この能動素子51の外側の領域の基板50に形成された複数の微細貫通孔52と、これらの微細貫通孔52内に配設された貫通電極53とを備えるものであってもよい。この例では、貫通電極53の一方の端面には端子58が位置し、この端子58はボンディングワイヤ60を介して能動素子51の電極57に接続している。また、貫通電極53の他方の端面には配線59が接続されている。そして、この場合も、封止樹脂8は、センサー2と能動素子モジュール5との間隙9に位置して両者を接合するとともに、貫通電極53、端子58、電極57、ボンディングワイヤ60を被覆している。このような態様における基板50の材質は、例えば、シリコン、ガラス等を挙げることができる。また、このような能動素子モジュール5は、基板50のセンサー2と対向する面と反対側の面に能動素子51を内蔵するものであってもよい。
また、上述の実施形態では、バンプ6とコンタクト電極54との接続は、導電性ペースト55を介しているが、図11に示されるように、バンプ6とコンタクト電極54とが当接し、導電性ペースト55がバンプ6の周囲に存在するものであってもよい。また、この場合、導電性ペースト55の代わりに絶縁性ペーストを使用してもよい。
[センサーユニットの製造方法]
次に、本発明のセンサーユニットの製造方法について、上述の図1に示すセンサーユニット1、図7〜図9に示すセンサー2を例として説明する。
図12および図13は、本発明のセンサーユニットの製造方法の一実施形態を説明するための工程図である。本発明では、まず、多面付けでセンサー2を作製する。すなわち、シリコン層12(活性層シリコン)、酸化シリコン層13、シリコン層14(基板シリコン)の3層構造を有するSOI(Silicon On Insulator)ウエハ11′と、1枚のガラスウエハ4′とを多面付け(各面付け部を1Aで示す)に区画する(図12(A))。
次に、SOIウエハ11′の面付け1A毎に所望の加工を施して、枠部23と、この枠部23から内側方向に突出する複数の梁部22と、梁部22により支持される錘部21と、梁部22に配設されたピエゾ抵抗素子29X,29Y,29Zと、ピエゾ抵抗素子29X,29Y,29Zに電気的に接続され枠部23に位置する端子30と、この端子30上に位置するバンプ6を有するセンサー本体3を、SOIウエハ11′の各面付け1Aに作製する。また、ガラスウエハ4′の面付け1A毎に所望の加工を施して、保護用蓋部材4をガラスウエハ4′の各面付け1Aに作製する(図12(B))。尚、多面付けのセンサー2の錘部21、梁部22、枠部23,27の作製工程については、後述する。
そして、SOIウエハ11′に形成されたセンサー本体3の枠部27に、ガラスウエハ4′に形成された保護用蓋部材4を接合して、センサー2を多面付けで作製する(図12(C))。その後、ダイシングすることにより、図1に示すセンサー2が得られる(図13(A))。
また、本発明のセンサーユニットの製造方法では、センサー2と同様に、多面付けで能動素子モジュール5を作製する(図13(B))。すなわち、能動素子モジュール用ウエハ5′を多面付け(各面付け部を1Aで示す)に区画し、面付け1A毎に能動素子51を作製し、所定の部位に複数の微細貫通孔52を形成し、これらの微細貫通孔52に導電材料を配設して貫通電極53とする。その後、これらの貫通電極53に接続する配線56と、この配線56により貫通電極53に接続されるコンタクト電極54を形成する。また、センサー2の可動機能領域2Aを囲めるように堰部材7(7a,7b)をコンタクト電極54が形成された同じ面に配設する。これにより、能動素子モジュール5が多面付けで作製される。
上記の微細貫通孔52の形成は、例えば、マスクパターンを介してICP−RIE法により行うことができる。また、サンドブラスト法、ウエットエッチング法、フェムト秒レーザ法により微細貫通孔52を形成することもできる。さらに、能動素子モジュール用ウエハ5′に、上述のいずれかの方法により、一方の面から所定の深さで微細孔を形成し、その後、能動素子モジュール用ウエハ5′の反対面を研磨して微細孔を露出させることにより、微細貫通孔52を形成してもよい。この微細貫通孔52の開口径は、1〜100μm、好ましくは5〜60μmの範囲で設定することができる。
また、微細貫通孔52内への貫通電極53の形成は、例えば、プラズマCVD法等により下地導電薄膜を微細貫通孔52内に形成し、その後、電気フィルドめっきにより、導電金属を析出させることにより行うことができる。これにより、ボイドのない貫通電極53を得ることができる。また、導電性ペーストを微細貫通孔52内に充填することにより貫通電極53を形成することもできる。
また、コンタクト電極54、配線56の形成は、例えば、マスクパターンを介して真空成膜法により、Cu/Cr積層、Cu/Ti積層等のいずれかからなるパターンを形成することにより行うことができる。
また、堰部材7(7a,7b)は、ポリイミド樹脂、ベンゾシクロブテン(BCB)、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等の樹脂材料、めっき形成が可能な金属材料等の材料を用いて形成することができる。例えば、感光性のポリイミド樹脂を塗布し、露光、現像し、その後、加熱硬化(例えば、300〜350℃の範囲)して形成することができる。このような堰部材7(7a,7b)の形成時の加熱温度が350℃を超えると、能動素子51に悪影響が及ぶことがあり好ましくない。
形成する堰部材7(7a,7b)の高さH(μm)は、センサー2の端子30の厚み、バンプ6の高さ、コンタクト電極54の厚み等を考慮し、センサー2と能動素子モジュール5との接合によりセンサーユニット1に出現する間隙9の大きさG(μm)との間に0≦G−H≦5の関係が成立するように設定する。G−H(μm)が5μmを超えると、後工程において溶融樹脂を供給したときに、溶融樹脂が堰部材7(7a,7b)とセンサー2との隙間を通過して可動機能領域2Aまで侵入することがあり好ましくない。また、堰部材7(7a,7b)の幅は、センサー2の可動機能領域2Aの外側の領域の広さ、コンタクト電極54の位置、堰部材の材質等を考慮して設定することができ、例えば、20〜100μm程度の範囲内で適宜設定することができる。
尚、上述の図10で説明したように、基板50に能動素子51を内蔵する能動素子モジュールを作製する場合には、面付け1A毎に、能動素子51を埋設するための凹部を形成し、この凹部内に能動素子51を埋設する。上記の凹部は、例えば、能動素子モジュール用ウエハ5′上にマスクパターンを形成し、露出している能動素子モジュール用ウエハ5′に対して、ICP−RIE法により形成することができる。また、サンドブラスト法、ウエットエッチング法等によっても形成することができる。凹部の形状、寸法は、埋設する能動素子51の形状、寸法に応じて適宜設定することができる。また、能動素子51の埋設は、例えば、接着剤を用いて固着する方法、凹部に能動素子を嵌合する方法等、特に制限はない。
次いで、多面付けの各能動素子モジュール5に、バンプ6がコンタクト電極54に接続するようにセンサー2を搭載する(図13(C))。そして、センサー2の周囲に溶融樹脂を供給してセンサー2と能動素子モジュール5とが対向する間隙9に溶融樹脂を侵入させて封止樹脂8とすることによりセンサー2と能動素子モジュール5とを接合するとともに、間隙9を密封する。これにより、多面付けのセンサーユニット1が得られる(図13(D))。各能動素子モジュール5へのセンサー2の搭載は、例えば、バンプ6の先端に導電性ペースト55を付着させ、この導電性ペーストをコンタクト電極54に固着することにより行うことができる。このような導電性ペーストを介した接続は、例えば、導電性ペーストを250〜300℃の温度で加熱した状態で行うことができる。
次いで、多面付けのセンサーユニット1をダイシングすることにより、図1に示されるようなセンサーユニット1が得られる。
ここで、多面付けのセンサー2の錘部21、梁部22、枠部23,27の作製工程の一例を、図14を参照しながら説明する。図14は、センサーの製造例を示す工程図であり、図9に示した断面形状に相当する部位を示している。
図14において、シリコン層12(活性層シリコン)、酸化シリコン層13、シリコン層14(基板シリコン)の3層構造を有するSOIウエハ11′に多面付けで加工が行われる。まず、各面付け1Aに、梁部22、枠部23、錘接合部24を形成する部位を設定し、梁部22となるシリコン層12(活性層シリコン)の所定箇所に熱拡散法あるいはイオン注入法を用いてピエゾ抵抗素子29X,29Y,29Z(図示せず)を形成する。そして、ピエゾ抵抗素子を被覆するように絶縁層28を形成し、この絶縁層28上に配線(図示せず)でピエゾ抵抗素子29X,29Y,29Z(図示せず)に電気的に接続された端子30を形成する(図14(A))。
次に、梁部22、枠部23、錘接合部24を形成するための溝部16をシリコン層12(活性層シリコン)に形成し、また、錘26の厚みを設定するための凹部17をシリコン層14(基板シリコン)に形成する(図14(B))。この溝部16、凹部17の形成は、例えば、マスクパターンを介して、プラズマを利用したドライエッチング法であるDRIE(Deep Reactive Ion Etching)法により行うことができる。また、サンドブラスト法、ウエットエッチング法、フェムト秒レーザ法により溝部16、凹部17を形成することもできる。
次に、面付け1A毎に、SOIウエハ11′のシリコン層14(基板シリコン)側(凹部17側)からマスクパターン19を介して酸化シリコン層13が露出するまで開口部18を穿設して錘26(基部26A、突出部26B)と枠部27を形成する(図14(C))。その後、開口部18と溝部16とに露出する酸化シリコン層13を除去し、端子30にバンプ6を形成する(図14(D))。これによりセンサー本体3が得られる。開口部18の形成は、マスクパターン19を介してDRIE法により行うことができる。また、酸化シリコン層13の除去は、例えば、反応性ガスによるドライエッチングにより行うことができる。マスクパターン19の形成方法には特に制限はなく、例えば、感光性レジストを用いてフォトリソグラフィーにより形成する方法、樹脂層や金属層を配設し、これにレーザ描画により直接パターニングする方法等を用いることができる。
このようなセンサーを構成する枠部、梁部、錘部の形成と、上述のようなピエゾ抵抗素子、配線、端子の形成、バンプの形成の工程順序は特に制限はない。
そして、ピエゾ抵抗素子が形成されたセンサー本体3に保護用蓋部材4を接合することにより上述のセンサー2が得られる。センサー本体3と保護用蓋部材4との接合は、例えば、陽極接合、直接接合、共晶接合、接着剤を用いた接合等により行うことができる。
上述のような本発明のセンサーユニットの製造方法は、センサー2の周囲に溶融樹脂を供給してセンサー2と能動素子モジュール5とが対向する間隙に溶融樹脂を侵入させて封止樹脂8とすることによりセンサー2と能動素子モジュール5とを接合する際に、溶融樹脂がセンサー2の可動機能領域2Aまで侵入することを堰部材7(7a,7b)が阻止するので、センサー2の機能が損なわれることがない。また、接合におけるピエゾ抵抗素子への熱の影響を阻止することができ、信頼性の高いセンサーユニットの製造が可能となる。
尚、上述のセンサーユニットの製造方法は例示であり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
小型で高信頼性のセンサーユニットが要求される種々の分野において適用できる。
1…センサーユニット
2…センサー
2A…可動機能領域
3…センサー本体
4…保護用蓋部材
5…能動素子モジュール
6…バンプ
7,7a,7b…堰部材
8…封止樹脂
9…間隙
11…SOI基板
21…錘部
22…梁部
23…枠部
24…錘接合部
26…錘
27…枠部
29X,29Y,29Z…ピエゾ抵抗素子
30…端子
53…貫通電極
54…コンタクト電極
4′…ガラスウエハ
5′…能動素子モジュール用ウエハ
11′…SOIウエハ

Claims (13)

  1. シリコン層/酸化シリコン層/シリコン層の3層構造を有するSOI基板とピエゾ抵抗素子を用いたセンサーと、該センサーに接合した能動素子モジュールとを備えたセンサーユニットにおいて、
    前記センサーは、可動機能領域内に位置するピエゾ抵抗素子と、該ピエゾ抵抗素子に電気的に接続し前記可動機能領域の外側に位置する複数のバンプを有し、
    前記能動素子モジュールは、前記センサーとの対向面に複数のコンタクト電極を有し、該コンタクト電極は対応する前記バンプと接続しており、
    前記センサーと前記能動素子モジュールとの間隙には、前記可動機能領域を囲むように枠形状の堰部材が位置し、該堰部材の外側の前記間隙には弾性率が1〜10GPaの範囲内にある封止樹脂が存在し、
    前記堰部材は樹脂材料あるいは金属材料で形成されて前記能動素子モジュールに固着され、前記センサーには固着されておらず、前記堰部材の高さH(μm)と前記間隙の大きさG(μm)との間には、0≦G−H≦5の関係が成立することを特徴とするセンサーユニット。
  2. 前記堰部材は、前記可動機能領域からみて前記コンタクト電極の内側および/または外側に位置することを特徴とする請求項1に記載のセンサーユニット。
  3. 前記能動素子モジュールは、貫通電極と、該貫通電極と前記コンタクト電極を接続する配線とを有し、該配線と該貫通電極が前記堰部材よりも外側に位置している部位を前記封止樹脂が被覆していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセンサーユニット。
  4. 前記能動素子モジュールは、貫通電極と、該貫通電極と能動素子の電極を接続するボンディングワイヤとを有し、前記封止樹脂は前記ボンディングワイヤと前記貫通電極と前記電極を被覆していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセンサーユニット。
  5. 前記堰部材は、ポリイミド樹脂であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のセンサーユニット。
  6. 前記センサーの前記バンプは、スタッドバンプであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のセンサーユニット。
  7. 前記センサーは、前記SOI基板からなるセンサー本体であって、枠部と、該枠部から内側方向に突出する複数の梁部と、該梁部により支持される錘部と、前記梁部に位置するピエゾ抵抗素子と、該ピエゾ抵抗素子に電気的に接続し前記枠部に位置する複数の前記バンプと、を有するセンサー本体と、前記錘部との間に所定の間隙を形成するように前記センサー本体の枠部の前記バンプが位置する面と反対側の面に接合している保護用蓋部材と、を有し、前記梁部と前記錘部が前記可動機能領域にあることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のセンサーユニット。
  8. シリコン層/酸化シリコン層/シリコン層の3層構造を有するSOIウエハを多面付けに区画し、面付け毎に所望の加工を施して、可動機能領域内にピエゾ抵抗素子を備え、該ピエゾ抵抗素子に電気的に接続された複数のバンプを前記可動機能領域の外側に有するセンサー本体を、前記SOIウエハの各面付けに作製し、その後、ダイシングする工程と、
    能動素子モジュール用ウエハを多面付けに区画し、各面付け毎に、能動素子を作製し、複数のコンタクト電極を前記センサー本体の前記バンプに対応するように形成するとともに、前記センサー本体の前記可動機能領域を囲めるように樹脂材料あるいは金属材料を用いて枠形状で堰部材を前記コンタクト電極が形成された同じ面に配設して、能動素子モジュールを多面付けで作製する工程と、
    多面付けの各能動素子モジュールに、能動素子モジュールのコンタクト電極にバンプが接続するように前記センサー本体を搭載し、センサー本体の周囲に溶融樹脂を供給してセンサー本体と能動素子モジュールとが対向する間隙に溶融樹脂を侵入させて封止樹脂とすることによりセンサー本体と能動素子モジュールとを接合するとともに、前記間隙を密封して、多面付けのセンサーユニットとする工程と、
    多面付けのセンサーユニットをダイシングする工程と、を有し、前記堰部材の高さH(μm)を前記間隙の大きさG(μm)との間に0≦G−H≦5の関係が成立するように設定することを特徴とするセンサーユニットの製造方法。
  9. 前記堰部材は、感光性のポリイミド樹脂を露光、現像し、300〜350℃の範囲内で加熱硬化して形成することを特徴とする請求項8に記載のセンサーユニットの製造方法。
  10. 前記バンプの先端に導電性ペーストを付着させ、該導電性ペーストを介して前記能動素子モジュールのコンタクト電極に接続し、接続時の前記導電性ペーストの加熱温度は250〜300℃の範囲内とすることを特徴とする請求項8または請求項9に記載のセンサーユニットの製造方法。
  11. 前記センサー本体を前記SOIウエハの各面付けに作製する工程では、枠部と、該枠部から内側方向に突出する複数の梁部と、該梁部により支持される錘部と、前記梁部に配設されたピエゾ抵抗素子と、該ピエゾ抵抗素子に電気的に接続され前記枠部に位置する前記バンプと、を有するセンサー本体を作製することを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれかに記載のセンサーユニットの製造方法。
  12. 多面付けの前記センサー本体をダイシングする前に、ガラスウエハを多面付けに区画し、面付け毎に所望の加工を施して、保護用蓋部材を、前記ガラスウエハの各面付けに作製する工程と、前記SOIウエハに作製された前記センサー本体の枠部に、前記ガラスウエハに作製された保護用蓋部材を接合する工程と、を有することを特徴とする請求項11に記載のセンサーユニットの製造方法。
  13. 前記能動素子の作製は、別途作製した能動素子を前記能動素子モジュール用ウエハに埋設することを特徴とする請求項8乃至請求項12のいずれかに記載のセンサーユニットの製造方法。
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