JP5465133B2 - 空気調和機およびリモートコントロール装置 - Google Patents
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Description
空気調和機から吹き出す調和空気の気流情報を受信するリモートコントロール装置受信部と、
気流を表すための気流図形パターン群を記憶するリモートコントロール装置記憶部と、
前記リモートコントロール装置記憶部が記憶している前記気流図形パターン群の中から、前記リモートコントロール装置受信部が受信した気流情報に対応した気流図形パターンを検索し、検索した前記気流図形パターンを用いて前記空気調和機から吹き出す調和空気の気流の状態を示す気流情報パターンを生成して出力するリモートコントロール装置処理部と、
前記リモートコントロール装置処理部が出力した前記気流情報パターンを表示するリモートコントロール装置表示部と
を備えたことを特徴とする。
本実施の形態の概要を以下に説明する。
図1に示すように、空気調和機本体201は、その前面に、例えば赤外線センサなどの輻射センサ214を備えている。この輻射センサ214は、空気調和対象の部屋の温度分布データを測定する。
また、空気調和機本体201は空気調和機本体201から吹き出す調和空気の風向を制御する上下風向制御板(左)206a、上下風向制御板(右)206b、左右風向制御板(左)207a、左右風向制御板(右)207bも備えている。
図2に示すように、リモートコントロール装置901は、省エネルギー運転情報及び冷房、除湿、暖房、などの運転モードを表示可能なリモートコントロール装置表示部330を備えている。このリモートコントロール装置表示部330は、例えばドットマトリクスで構成された液晶ディスプレイなどである。
そして、リモートコントロール装置901の内部には、空気調和機900からの信号を受信するリモートコントロール装置受信部300、空気調和機900に信号を送信するリモートコントロール装置送信部301、各種情報を記憶しているリモートコントロール装置記憶部320、リモートコントロール装置記憶部320が記憶している各種情報や、空気調和機900からの信号などを基に各種処理を行うリモートコントロール装置処理部310を備えている。
リモートコントロール装置入力ボタン部345は、各ボタン(運転入・切ボタン333、シーンセレクトボタン334、上方向移動ボタン335、メニューボタン336、下方向移動ボタン337、暖房ボタン338、除湿ボタン339、冷房ボタン340、おしらせナビボタン341、戻るボタン342、決定ボタン343)に対応した信号をリモートコントロール装置処理部310に入力する。リモートコントロール装置処理部310は、入力された信号に基づき、各ボタン333〜343に対応する機能に応じた処理を実行する。
リモートコントロール装置表示部330は、リモートコントロール装置処理部310が出力した信号に対応した表示を行う。
リモートコントロール装置記憶部320は、リモートコントロール装置表示部330に表示する文字や図形などの情報を記憶している。
リモートコントロール装置送信部301は、リモートコントロール装置処理部310が出力した信号を空気調和機受信部400に送信し、リモートコントロール装置受信部300は、空気調和機送信部401が送信した信号を受信する。
輻射センサ214と室温センサ215はいずれも空気調和対象の部屋の温度データを測定し、空気調和機処理部410に入力する。その際に輻射センサ214が出力した温度データは、部屋情報検知部430を経由する。部屋情報検知部430は、入力された温度データから、部屋の広さ、部屋の壁の位置、部屋の床の位置、部屋の形状等の部屋情報を検知する。
空気調和機処理部410は、入力された温度データから例えば空気調和機900から吹き出す調和空気の風向などを決定し、決定された風向などを制御するための信号を空気調和機出力部440に入力する。
空気調和機記憶部420は、決定された調和空気の風向など空気調和機900の稼働情報データを記憶する。
空気調和機出力部440は、入力された信号に基づき、風向を制御する上下風向(左)制御用ステッピングモーター210a、上下風向(右)制御用ステッピングモーター210b、左右風向(左)制御用ステッピングモーター212a、左右風向(右)制御用ステッピングモーター212bを駆動する。その結果、上下風向制御板(左)206a、上下風向制御板(右)206b、左右風向制御板(左)207a、左右風向制御板(右)207bが制御される。
また、空気調和機出力部440は、吹き出す調和空気の風(気流)の強さを制御するために、入力された信号に基づき、室内送風機202を駆動する。
運転入・切ボタン333は、空気調和機900の運転、停止の命令機能に対応する。
暖房ボタン338は、空気調和機900の運転モードを暖房運転にする命令機能に対応する。同様に除湿ボタン339は、空気調和機900の運転モードを除湿運転にする命令機能、冷房ボタン340は、空気調和機900の運転モードを冷房運転にする命令機能に対応する。
図4(a)は、シーンセレクトボタン334が操作された場合にリモートコントロール装置表示部330が表示するシーンセレクト画面の例である。「除菌・脱臭したい」「部屋干したい」「早く冷やしたい」「美肌したい」「風をあてたい」という人間の感情を表す項目を表示する。これらの項目はリモートコントロール装置記憶部320が記憶している。一方、これらの表示項目に対応した調和空気の設定条件をリモートコントロール装置記憶部320が記憶している。例えば「早く冷やしたい」と選択された際に、リモートコントロール装置記憶部320は、空気調和機900から吹き出す調和空気の風の強さの設定を一番強くする等の設定条件を記憶している。そして、その設定条件に基づきリモートコントロール装置処理部310は、例えば、室内送風機202のファン回転速度を速くする為の各種処理を行う。
例えば図4(a)において、リモートコントロール装置表示部330は、カーソル344を「除菌・脱臭したい」の位置に表示しているが、リモートコントロール装置操作者が「早く冷やしたい」を選択する場合を想定する。リモートコントロール装置操作者は、下方向移動ボタン337を2回押してカーソル344を下方向に2つ移動し、決定ボタン343を押すことで「早く冷やしたい」の選択を決定する。
また、戻るボタン342は、メニュー画面、シーンセレクト画面などから図2のような通常の運転表示に戻す機能に対応している。
説明にあたり、おしらせナビの機能を例にする。
リモートコントロール装置入力ボタン部345のおしらせナビボタン341が押されると、おしらせナビボタン341が、おしらせナビボタン341に対応した信号をリモートコントロール装置処理部310に入力する。
入力されたおしらせナビボタン341に対応した信号により、リモートコントロール装置処理部310は、空気調和機900の稼働状態の通知を要求する信号を出力する。
リモートコントロール装置送信部301は、リモートコントロール装置処理部310が出力した信号を空気調和機受信部400に送信する。
空気調和機受信部400は、リモートコントロール装置送信部301が送信した信号を受信し、空気調和機処理部410に入力する。
空気調和機処理部410に入力された信号により、空気調和機処理部410は、空気調和機記憶部420にアクセスして、空気調和機記憶部420に記憶された空気調和機900の最新の稼働情報データを取得する。
空気調和機処理部410が取得した空気調和機900の稼働情報データを、空気調和機送信部401は、リモートコントロール装置受信部300に送信する。
リモートコントロール装置受信部300は、空気調和機送信部401から送信された稼働情報データを受信して、リモートコントロール装置処理部310に入力する。
リモートコントロール装置処理部310は、入力された稼働情報データに対応するデータをリモートコントロール装置記憶部320に要求する。
また、リモートコントロール装置処理部310は、入力された稼働情報データを解析して、解析結果を出力する機能を備えている。そして、リモートコントロール装置処理部310は、その解析結果に対応するデータをリモートコントロール装置記憶部320に要求することも出来る。
そして、リモートコントロール装置処理部310は、リモートコントロール装置記憶部320からリモートコントロール装置記憶部320が記憶しているデータ(稼働情報データに対応するデータもしくは、解析結果に対応するデータ)を取得する。そして、リモートコントロール装置表示部330はリモートコントロール装置処理部310が取得したデータを表示する。
なお、リモートコントロール装置処理部310が、空気調和機900の省エネルギー運転が可能であると判断した場合は、その判断結果をリモートコントロール装置送信部301を介して空気調和機処理部410に送信する。そして、空気調和機処理部410は情報ランプ216を点灯させる処理を行う。空気調和機処理部410が、空気調和機900の省エネルギー運転が可能であると判断した場合は、そのまま空気調和機処理部410が、情報ランプ216を点灯させる処理を行う。
図7は、空気調和機900の上下風向制御板の図示を省略した正面図である。
図6、図7は空気調和機900が停止している状態を示す図であるが、図6は上下風向制御板(左)206a及び上下風向制御板(右)206bの動作状態を分かりやすくするために左右風向制御板の図示を省略してある。また、図7は左右風向制御板(左)207a及び左右風向制御板(右)207bの動作状態を分かりやすくするために上下風向制御板の図示を省略してある。
図8に示すように、空気調和機900は、空気調和機本体201の内部に空気を吸い込み吹き出す室内送風機202、吸い込み空気に含まれている粉塵等を取り除くプレフィルター208、第1の室内熱交換器205a、第2の室内熱交換器205b、第3の室内熱交換器205c、第4の室内熱交換器205dを収納する。
そして、空気調和機本体201の空気吸い込み口には吸い込み口203が設けられ、空気調和機本体201の吹き出し口204には上下風向制御板206及び左右風向制御板207が備え付けられている。
室内送風機202は室内ファンモーター(図示しない)により回転駆動される。これにより室内空気が吸い込み口203から空気調和機本体201内に取り込まれ、プレフィルター208により除塵された空気が室内熱交換器205a〜205dを通過する際に熱交換される。その後吸い込まれた空気は室内送風機202を通過し、吹き出し口204に配置された左右風向制御板207及び上下風向制御板206により上下左右方向に整流され空気調和機本体201から室内空間へ吹き出される。
上下風向制御板206は、上下風向制御板(左)206a及び上下風向制御板(右)206bから構成されている。上下風向制御板(左)206aは上下風向制御板(左)リンク棒209aにより上下風向(左)制御用ステッピングモーター210aと連結される。上下風向(左)制御用ステッピングモーター210aが回転駆動することで上下風向制御板(左)206aの角度が変化し、これにより空気調和機本体201から吹き出される左側半分の気流の上下風向角度を調節して整流することができる。
ここで、上下風向制御板(左)206aと上下風向制御板(右)206bは独立して駆動する。そして、例えば図10(b)に示すように上下風向制御板206の制御により、上下に5段階に風向が切り替わるとする(上下風向(A)501、上下風向(B)502、上下風向(C)503、上下風向(D)504、上下風向(E)505)。すなわち、上下風向制御板(左)206aと上下風向制御板(右)206bは独立しているので、5段階×左右=10通りの組み合わせとなる。
また、上下5段階を連続して繰り返し上下に首振り動作を行う、上下風向スイング506も風向の切り替えとして設定可能である。
そして、左右風向制御板207の制御により、左右に6段階に風向が切り替わるとする(左右風向(A)511、左右風向(B)512、左右風向(C)513、左右風向(D)514、左右風向(E)515、左右風向(F)516)。
また、左右6段階を連続して繰り返し左右に首振り動作を行う、左右風向スイング517も風向の切り替えとして設定可能である。
そして、空気調和機900の各種設定を空気調和機処理部410が判断して行う自動運転モードであるとする。
空気調和を行うために、リモートコントロール装置操作者は、リモートコントロール装置901の運転入・切ボタン333、または冷房ボタン340を操作する。その結果、運転入・切ボタン333、または冷房ボタン340は、運転入・切ボタン333、または冷房ボタン340に対応した信号をリモートコントロール装置処理部310に入力する。更にリモートコントロール装置処理部310は、入力された運転入・切ボタン333、または冷房ボタン340に対応した信号に基づき処理した信号をリモートコントロール装置送信部301に入力する。そして、リモートコントロール装置送信部301はリモートコントロール装置処理部310で処理された信号を空気調和機受信部400に送信する。
室温センサ215で測定された温度情報は、室温センサ215設置箇所付近の1点の温度データとなるが、輻射センサ214で測定された温度情報は、空気調和対象の部屋全体の温度分布データとなる。
ただし、冷房時に輻射センサ214の測定した温度分布データにおいて、局所的に高温部が存在した場合に、上下及び左右の風向設定はそのエリアに向けたものになる。
なお、風の強さの設定としては、例えば、風の強さの強い順に「ロング」「強」「中」「弱」「静」の5段階がある。
なお、霜取り運転の場合、風は停止となる。
そして、空気調和機処理部410が決定した気流の風向と風の強さの内容は、空気調和機本体201には表示されない。その為、リモートコントロール装置操作者は、空気調和機処理部410が決定した気流の風向と風の強さの内容を知ることが出来ない。
図13は、気流図形パターン群(右)602bの図である。
気流図形パターン群602とは、気流図形パターン601の集合を意味する。また、気流図形パターン群(左)602aは、上下風向制御板(左)206aと左右風向制御板(左)207aによって決まる気流の風向に対応した気流図形パターン群である。気流図形パターン群(右)602bは、上下風向制御板(右)206bと左右風向制御板(右)207bによって決まる気流の風向に対応した気流図形パターン群である。
表の縦方向は、気流図形パターン601が対応する上下風向(A)501〜(E)505を表し、表の横方向は、気流図形パターン601が対応する左右風向(A)511〜(F)516の組み合わせを表している。
風の強さが、「ロング」→「強」→「中」→「弱」→「静」と弱くなるにつれ、より淡い色でリモートコントロール装置表示部330は図形を図示することになる。
そして、本実施例では、上下風向制御板206と左右風向制御板207がそれぞれ左右2つに独立しているので、空気調和機900から吹き出す調和空気の気流も左右独立した部分気流となる。従って、気流情報も左右独立した部分気流情報である部分気流情報(左)と部分気流情報(右)となる。
すなわち、空気調和機900の部分気流情報(左)は、左右風向が(A)〜(C)の範囲で、上下風向が(E)の範囲で、風の強さが「ロング」である。空気調和機900の部分気流情報(右)は、左右風向が(D)〜(F)の範囲で、上下風向が(E)の範囲で、風の強さが「ロング」である。
リモートコントロール装置処理部310は、リモートコントロール装置記憶部320が記憶している気流図形パターン群602の中で、気流情報に合致した気流図形パターン601を気流情報パターン603として認識する。
本実施例では、上下風向制御板206と左右風向制御板207とがそれぞれ左右2つに独立しているので、気流情報パターン603は、左右独立した部分気流情報パターン(左)603aと部分気流情報パターン(右)603bの組み合わせで構成されることになる。
一方、空気調和機900の部分気流情報(右)は、左右風向が(D)〜(F)の範囲で、上下風向が(E)の範囲で、風の強さが「ロング」である。そこで、対応する気流図形パターンは、気流図形パターン群(右)602bを示す図13の図中の気流図形パターン601bである。よって、リモートコントロール装置処理部310は、気流図形パターン601bが部分気流情報パターン(右)603bであると認識する。
そして、リモートコントロール装置処理部310は、部分気流情報パターン(左)603aと部分気流情報パターン(右)603bを組み合わせた気流情報パターン603を生成する。
図14(a)に示すように、リモートコントロール装置表示部330は、リモートコントロール装置処理部で生成された気流情報パターン603(部分気流情報パターン(左)603aと部分気流情報パターン(右)603bを組み合わせ)を表示する。
風の強さが、「ロング」→「強」→「中」→「弱」→「静」と変化するにつれ、気流情報パターンの色は濃い色から淡い色に変化する。
ここで、図14(a)は風の強さが「ロング」であり、一番濃い色の気流情報パターンを示す。一方、図14(c)は風の強さが「静」であり、一番淡い色の気流情報パターンを示す。そして、「強」「中」「弱」は、「ロング」と「静」の中間の階調色で示される。
このように、空気調和機900から吹き出す気流の強さ(風の強さ)もリモートコントロール装置表示部330は、表示する。
すなわち、部屋情報検知部430で検知された部屋の情報を基に、空気調和機処理部410が気流の風向を決定することにより、部屋のどのエリアに気流を吹き出しているかという情報は決定されることになる。
ここで、リモートコントロール装置記憶部320は、図14(c)に示すような部屋の床面を表現する床面グリッドパターン604を記憶している。そして、リモートコントロール装置表示部330は、この床面グリッドパターン604を表示出来る。この床面グリッドパターン604は気流情報に関係なく、固定の図形であり、リモートコントロール装置表示部330の固定の位置に表示される。そして、リモートコントロール装置表示部330は、気流の風向を床面グリッドパターン604に重ねて表示出来る。リモートコントロール装置操作者は、このリモートコントロール装置表示部330を確認することで、部屋のどのエリアに気流を吹き出しているかということが分かる。
ここで、同じ枠内の部分気流情報パターン(左)と部分気流情報パターン(右)の上下風向は同じものを組み合わせている。更に風の強さは全て「ロング」である。
すなわち、天井近くに据え付けられている空気調和機本体201の上下風向制御板206もしくは、左右風向制御板207を見なくても、手元のリモートコントロール装置901でリモートコントロール装置操作者は空気調和機900の稼働状況を確認することができる。
例えば、上下風向制御板206と左右風向制御板207がそれぞれ左、中、右と3つに独立していても良い。この場合、部分気流情報、部分気流情報パターンは3つ存在する。
上下風向制御板206と左右風向制御板207が更に多数に独立していても良い。
また、上下風向制御板206と左右風向制御板207が一つしか無くても良い。この場合は、部分気流情報、部分気流情報パターンは存在しない。リモートコントロール装置処理部310は、一つの気流情報に対して、一つの気流情報パターンを選択することになる。
例えば、空気調和機出力部440は、室内送風機202が備えているファンを駆動する為の信号を出力する。そして、室内送風機202が備えているファンの回転速度は、空気調和機出力部440が出力する信号の出力電圧に比例する。すなわち、空気調和機出力部440が出力する信号の出力電圧値から、空気調和機900から吹き出す風の強さを決定することが出来る。
そして、空気調和機送信部401は、空気調和機900の稼働情報データに空気調和機出力部440が出力する信号の出力電圧値に関する情報を含んで送信する。
一方、リモートコントロール装置記憶部320は、空気調和機出力部440が出力する信号の出力電圧値に対する風の強さの設定電圧値を記憶している。
例えば、出力電圧0V:停止、10V:静、20V:弱、30V:中、40V:強、50V:ロング。
そして、リモートコントロール装置処理部310は、稼働情報データに含まれる空気調和機出力部440が出力する信号の出力電圧値と、リモートコントロール装置記憶部320が記憶している風の強さの設定電圧値とを比較する。その結果、リモートコントロール装置処理部310は、気流情報パターン603の風の強さを決定することが出来る。
また、リモートコントロール装置処理部310は、上下風向制御板206と左右風向制御板207を制御するステッピングモーター(上下風向(左)制御用ステッピングモーター210a、上下風向(右)制御用ステッピングモーター210b、左右風向(左)制御用ステッピングモーター212a、左右風向(右)制御用ステッピングモーター212b)を駆動するために空気調和機出力部440が出力する信号の情報を、稼働情報データに含まれる情報として得ることで、気流情報パターン603の風向を決定することが出来る。
このように、リモートコントロール装置処理部310は、空気調和機900の稼働情報データに含まれる気流情報(例えば風向、風の強さ)に限らず、空気調和機900の稼働情報データに含まれる各種情報(例えば空気調和機出力部440が出力する信号の出力電圧値)から、気流情報パターン603を決定することが出来る。
図16は、空気調和機900とリモートコントロール装置901の構成を示すブロック図である。本実施例においては、空気調和機900は、人体位置情報検知部431を備えている。
人体の位置を検知する方法については、前記の特開2010−91253に示されている。
そして、実施の形態1と同様に、リモートコントロール装置操作者が、おしらせナビボタン341を操作した際に、空気調和機処理部410は最新の人体位置情報を空気調和機記憶部420から取得する。そして、空気調和機送信部401は空気調和機処理部410が取得した人体位置情報をリモートコントロール装置901に送信する。
そして、リモートコントロール装置処理部310は、人体位置情報を基に人体図形パターン606をリモートコントロール装置表示部330に表示された床面グリッドパターン604のどの位置に配置するか演算する。
リモートコントロール装置表示部330は、リモートコントロール装置処理部310で演算された表示位置に人体図形パターン606を表示する。
図17(a)に示すように、リモートコントロール装置表示部330に、人体位置情報に基づき、人体図形パターン606を表示させることで、リモートコントロール装置操作者は、空気調和機900の人体位置情報検出機能が正常に動作していることを容易に確認出来る。
なお、気流の風向と風の強さは、人体位置情報を基に空気調和機処理部410が設定した場合と、リモートコントロール装置操作者が手動で任意の風向と風の強さに設定した場合とがある。
気流の風向を空気調和機処理部410が設定した場合、リモートコントロール装置操作者は、リモートコントロール装置表示部330を目視することで、空気調和機処理部410の設定が正常になされていることを確認出来る。また、気流の風向をリモートコントロール装置操作者が手動で設定した場合は、リモートコントロール装置操作者は、リモートコントロール装置表示部330を目視することで、更に適切な風向、風の強さに手動修正することが出来る。
図18は、風よけモードと風あてモードを示す図である((a)は風よけモードを示す図、(b)は風あてモードを示す図)。
そして、リモートコントロール装置記憶部320は、風よけモードという情報を記憶する。もしくは、風よけモードという情報は空気調和機900側に送信され、空気調和機記憶部420が風よけモードという情報を記憶する。空気調和機記憶部420が風よけモードという情報を記憶した場合は、空気調和機900の稼働情報データは風よけモードという情報を含んで構成される。
ここで、風よけモードについて説明する。まず、人体位置情報検知部431は、空気調和対象の部屋に居る人体の位置を検出する。そして、空気調和機処理部410は、検出された人体位置をさけて空気調和機900の調和空気を吹き出すように上下風向制御板206と左右風向制御板207を制御する。その結果、人体は空気調和機900の吹き出す調和空気の気流が直接当たるのを避けることが出来る。
そして、リモートコントロール装置処理部310は、リモートコントロール装置記憶部320が記憶している風よけモードという情報もしくは空気調和機900の稼働情報に含まれている風よけモードという情報を基に風よけモードであることを認識し、人体位置情報を基に風よけモード人体図形パターン607の表示位置を演算する。
そして、リモートコントロール装置表示部330は、リモートコントロール装置処理部310で演算された表示位置に風よけモード人体図形パターン607を表示する。
図18(a)に示すように、風よけモード人体図形パターン607と気流情報パターン603を同時に表示させることで、リモートコントロール装置操作者は、風よけモードが正常に動作していることを容易に確認出来る。
また、実施の形態2と同様に、リモートコントロール装置表示部330は、部屋の床面を表現する床面グリッドパターン604も同時に表示することが出来る。
そして、リモートコントロール装置記憶部320は、風あてモードという情報を記憶する。もしくは、風あてモードという情報は空気調和機900側に送信され、空気調和機記憶部420が風あてモードという情報を記憶する。空気調和機記憶部420が風あてモードという情報を記憶した場合は、空気調和機900の稼働情報データは風あてモードという情報を含んで構成される。
ここで、風あてモードについて説明する。まず、人体位置情報検知部431は、空気調和対象の部屋に居る人体の位置を検出する。そして、空気調和機処理部410は、検出された人体位置を狙って空気調和機900の調和空気を吹き出すように上下風向制御板206と左右風向制御板207を制御する。その結果、人体は空気調和機900の吹き出す調和空気の気流が直接当たることが出来る。
そして、リモートコントロール装置処理部310は、リモートコントロール装置記憶部320が記憶している風あてモードという情報もしくは空気調和機900の稼働情報に含まれている風あてモードという情報を基に風あてモードであることを認識し、人体位置情報を基に風あてモード人体図形パターン608の表示位置を演算する。
そして、リモートコントロール装置表示部330は、リモートコントロール装置処理部310で演算された表示位置に風あてモード人体図形パターン608を表示する。
図18(b)に示すように、風あてモード人体図形パターン608と気流情報パターン603を同時に表示させることで、リモートコントロール装置操作者は、風あてモードが正常に動作していることを容易に確認出来る。
また、実施の形態2と同様に、リモートコントロール装置表示部330は、部屋の床面を表現する床面グリッドパターン604も同時に表示することが出来る。
Claims (4)
- 部屋に据え付けられる空気調和機の本体から、前記空気調和機の本体が吹き出す気流の向きを示す情報を気流情報として受信するリモートコントロール装置受信部と、
前記空気調和機の本体が吹き出す気流の向きをそれぞれ表す図形群を気流図形パターン群として記憶するとともに、前記部屋の複数のエリアを表す図形を床面グリッドパターンとして記憶するリモートコントロール装置記憶部と、
前記リモートコントロール装置記憶部が記憶している気流図形パターン群の中から、前記リモートコントロール装置受信部が受信した気流情報により示される気流の向きを表す気流図形パターンを選択するリモートコントロール装置処理部と、
前記リモートコントロール装置処理部が選択した気流図形パターンと、前記リモートコントロール装置記憶部が記憶している床面グリッドパターンとを重ねて、前記空気調和機の本体が前記部屋のどのエリアに気流を吹き出しているかを画面に表示するリモートコントロール装置表示部と
を備えたことを特徴とするリモートコントロール装置。 - 前記気流情報は、さらに、前記空気調和機の本体が吹き出す気流の強さを示す情報であり、
前記気流図形パターン群は、さらに、前記空気調和機の本体が吹き出す気流の強さをそれぞれ表す図形群であり、
前記リモートコントロール装置処理部は、前記リモートコントロール装置記憶部が記憶している気流図形パターン群の中から、前記リモートコントロール装置受信部が受信した気流情報により示される気流の向き及び強さを表す気流図形パターンを選択することを特徴とする請求項1に記載のリモートコントロール装置。 - 前記リモートコントロール装置受信部は、前記空気調和機の本体から、前記空気調和機の本体が検知した人体が存在する位置を示す情報を人体位置情報として受信し、
前記リモートコントロール装置記憶部は、人体を表す図形を人体図形パターンとして記憶し、
前記リモートコントロール装置処理部は、前記リモートコントロール装置記憶部が記憶している床面グリッドパターンの中で、前記リモートコントロール装置受信部が受信した人体位置情報により示される位置に対応する表示位置を計算し、
前記リモートコントロール装置表示部は、さらに、前記画面に表示する床面グリッドパターンの、前記リモートコントロール装置処理部が計算した表示位置に、前記リモートコントロール装置記憶部が記憶している人体図形パターンを表示することを特徴とする請求項1又は2に記載のリモートコントロール装置。 - 請求項1から3のいずれかに記載のリモートコントロール装置と、
気流を吹き出す送風機と、前記送風機が吹き出す気流の上下方向の向きを調節する上下風向制御板と、前記送風機が吹き出す気流の左右方向の向きを調節する左右風向制御板と、前記部屋の温度分布を測定する輻射センサと、前記輻射センサが測定した温度分布を基に、前記部屋の壁の位置と前記部屋の床の位置とを検知する部屋情報検知部と、前記部屋情報検知部が検知した壁の位置と床の位置とを基に、前記上下風向制御板と前記左右風向制御板とが調節する気流の向きを決定する空気調和機処理部と、前記空気調和機処理部が決定した気流の向きに合わせて前記上下風向制御板と前記左右風向制御板とを制御する空気調和機出力部と、前記空気調和機処理部が決定した気流の向きを示す情報を気流情報として前記リモートコントロール装置に送信する空気調和機送信部とを有する本体と
を備えたことを特徴とする空気調和機。
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