Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP5453796B2 - 画像処理装置、電子カメラ及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、電子カメラ及び画像処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5453796B2
JP5453796B2 JP2008320960A JP2008320960A JP5453796B2 JP 5453796 B2 JP5453796 B2 JP 5453796B2 JP 2008320960 A JP2008320960 A JP 2008320960A JP 2008320960 A JP2008320960 A JP 2008320960A JP 5453796 B2 JP5453796 B2 JP 5453796B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subject
image
noise removal
removal processing
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008320960A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010147660A (ja
Inventor
冴映子 鮫島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2008320960A priority Critical patent/JP5453796B2/ja
Publication of JP2010147660A publication Critical patent/JP2010147660A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5453796B2 publication Critical patent/JP5453796B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Description

本発明は、画像処理を行う画像処理装置、電子カメラ及び画像処理プログラムに関する。
従来から、画像の特徴に応じたノイズ除去処理を行う画像処理装置が知られている。例えば、特許文献1の画像処理装置は、画像を複数の矩形領域に分割し、矩形領域毎に属性を判定する。そして、矩形領域の属性に応じて、明度、色相及び彩度のそれぞれの成分に対して、ノイズ除去フィルタを別々に適用する。
特開2002−101422号公報
ところが、上述した画像処理装置では、画像を複数の矩形領域に分割し、矩形領域毎の属性を判定していることから、分割された矩形領域の中には、例えば空の一部と建物の一部とが混在する矩形領域も含まれてしまう。このような、空の一部と建物の一部とが混在する矩形領域の場合、属性を判定すると、空、又は建物のいずれか一方の属性となる。仮に、矩形領域の属性が空であると判定された場合には、空に適した強いノイズ除去処理が実行されてしまい、建物のディテールが消えてしまう。一方、矩形領域の属性が建物であると判定された場合には、建物のディテールを残すために弱いノイズ除去処理が実行されてしまい、空の部分に発生するノイズを除去しきれない。
そこで、本発明は、画像内の属性に拘わらず画像内に発生するノイズを適切に除去することができるようにした画像処理装置、画像処理プログラム及び電子カメラを提供することを目的とする。
一つの観点によれば、画像処理装置は、撮影範囲内に予め設定した複数の測距点を有する外光パッシブ方式の測距装置により複数の測距点毎に得られる被写体距離の情報と、複数の測距点の位置情報とに基づいて距離画像を作成し、作成した距離画像を用いて、撮影範囲を撮影して得られる画像を、被写体距離の情報が同一となる範囲に含まれる被写体領域毎に分割する領域分割部と、領域分割部により分割された被写体領域毎に、被写体領域毎に求めた空間周波数に基づいて被写体領域に対するノイズ除去処理の強度及び種類の少なくとも一方を設定する設定部と、設定部の設定に応じて複数の被写体領域毎にノイズ除去処理を行うノイズ除去処理部と、を備える。
また、前記設定部は、前記複数の被写体領域のうち、低周波数成分を多く含む被写体領域に対するノイズ除去処理の強度を、高周波成分を多く含む被写体領域に対するノイズ除去処理の強度よりも強く設定しても良い。
また、前記設定部は、前記領域分割部により分割される複数の被写体領域のうち、所定の被写体と判断された被写体領域に対するノイズ除去処理の強度を、他の被写体領域に対するノイズ除去処理の強度とは異なる強度に設定しても良い。
本発明の電子カメラは、本発明の画像処理装置と、取り込まれた被写体光束を光電変換することにより前記画像の元になる画像信号を出力する撮像部とを備える。
別の観点によれば、画像処理プログラムは、複数の測距点毎に得られる被写体距離の情報と、複数の測距点の位置情報とに基づいて距離画像を作成し、作成した距離画像を用いて、入力される画像を、被写体距離の情報の大きさに応じた被写体領域毎に分割する領域分割工程と、領域分割工程により分割された被写体領域毎に、被写体領域から得られる空間周波数に基づいて、被写体領域に対するノイズ除去処理の強度及び種類の少なくとも一方を設定する設定工程と、設定工程の設定に応じて複数の被写体領域毎にノイズ除去処理を行うノイズ除去処理工程と、をコンピュータにて実行させることが可能である。
本発明の画像処理装置、画像処理プログラム及び電子カメラによれば、画像に含まれる被写体毎にノイズ除去処理が実行されるので、画像内に発生するノイズを適切に除去することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態では、本発明の画像処理装置の一例として、電子カメラを用いて説明する。図1は、本発明の実施形態における電子カメラ1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、電子カメラ1は、撮像レンズ2、撮像素子3、A/D変換部4、バッファメモリ5、画像処理部6、制御部7、表示部8、操作部9、記録I/F部10、記録媒体11、バス12を備える。
撮像レンズ2は、撮像素子3の撮像面に被写体像を結像する。なお、撮像レンズ2の他に、ズームレンズやフォーカスレンズなどの複数のレンズからなる撮像光学系であっても良い。撮像素子3は、撮像レンズ2を通過した被写体光を光電変換し、R、G、Bの各色に対応するアナログ画像信号を出力する。撮影モードにおいて、レリーズ釦25が操作されない撮影待機状態では、撮像素子3は、所定間隔毎に間引き読み出しを行い、スルー画像の元になる画像信号を出力する。その後、撮像素子3は、レリーズ釦25が全押しされると、撮影待機状態が解除されて、撮影時に得られる画像(以下、撮影画像という)の元になる画像信号を出力する。
撮像素子3から出力される画像信号は、A/D変換部4に入力される。A/D変換部4は、撮像素子3から出力されるアナログ画像信号をA/D変換し、デジタル画像信号に変換する。なお、このデジタル画像信号は、1コマにまとめられ、画像データとしてバッファメモリ5に記録される。バッファメモリ5は、画像処理部6による画像処理の前工程や後工程で画像データを一時的に記憶する。
画像処理部6は、バッファメモリ5に記憶された画像データに対して画像処理を行う。この画像処理としては、周知のホワイトバランス調整、色補間、階調変換処理、輪郭強調処理などの他に、後述するノイズ除去処理が挙げられる。なお、このノイズ除去処理は、例えば、色補間処理の後に実行される。この画像処理部6は、上述した画像処理が施された画像データに対して、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式などで圧縮する処理や、圧縮された上記のデータを伸長復元する処理をも実行する。
この画像処理部6は、ノイズ除去処理部21の機能を有している。このノイズ除去処理部21は、上述したノイズ除去処理を実行する。ノイズ除去処理部21は、後述する領域分割部23により分割される撮影画像の各被写体領域に対して、該被写体領域に合わせたノイズ除去処理を実行する。ノイズ除去処理は、公知のローパスフィルタ処理により行う。
制御部7は、所定のシーケンスプログラムにしたがって、電子カメラ1の統括的な制御を行うとともに、AE処理やAF処理などを行う。また、制御部7は、判別部22、領域分割部23、設定部24などの機能を有している。
判別部22は、撮影画像に含まれる被写体を判別する。被写体としては、例えば人物を含む動植物、建造物の他に、空や山などの風景などが挙げられる。判別部22は、被写体認識、ヒストグラム解析、テクスチャ解析を組み合わせて用いることで、撮影画像に含まれる被写体を判別する。
被写体認識は、周知のパターンマッチングや特徴量抽出により、画像中の被写体を認識する手法である。判別部22は、被写体認識により撮影画像に被写体となる人物が含まれているか否かを判別する。なお、被写体認識としてパターンマッチングを用いる場合には、撮影画像に人物の顔が含まれているか否かを判別する他に、建築物や生物などが含まれているか否かも判別できる。一方、被写体認識として特徴量抽出を用いる場合には、例えば特開2001−16573号公報などに記載されているが、眉、目、鼻、唇の各端点、顔の輪郭点、頭頂点や顎の下端点などの特徴点を特徴量として求めることで、撮影画像に人物が含まれているか否かを判別する。例えば撮影画像から顔が検出された際には、判別部22は、顔の付近に位置する髪の毛や、首、衣服なども検出する。
ヒストグラム解析は、撮影画像に含まれる各画素の色相から作成される色相ヒストグラムを用いて色傾向を解析する手法である。判別部22は、作成した色相ヒストグラムが青色に対して高頻度の分布となる場合には、青色となる画素の領域が撮影画像のどの位置に現れているかを特定する。例えば青色となる画素の領域が撮影画像の上部に位置している場合には、青色となる画素の領域が示す被写体を空であると判別する。この色相ヒストグラムを作成する場合、撮影画像の色情報においては、YCbCr成分からなる色情報であっても良いし、R,G,Bの各色成分からなる色情報であってもよい。
テクスチャ解析は、撮影画像から求められるテクスチャ特徴量を解析することにより、被写体を認識する手法である。例えば、撮影画像に含まれる各画素の輝度値の輝度分布や、空間周波数などをテクスチャ特徴量とする。判別部22は、撮影画像をテクスチャ解析することで、衣服の模様、草原、樹木などを認識することができる。
なお、被写体を判別する手法として、被写体認識、ヒストグラム解析、テクスチャ解析を組み合わせる例を示したが、撮影画像から求められる空間周波数の解析結果のみで被写体を判別することも可能である。つまり、判別部22は、撮影画像から求められた空間周波数から同一の空間周波数となる領域を被写体として判別すればよい。
領域分割部23は、判別部22により判別された被写体毎に撮影画像を複数の被写体領域に分割する。図2(a)に示すように、撮影画像に含まれる被写体が人物、ビル、空及び地面となる場合、判別部22によって、これら被写体がそれぞれ判別される。さらに、人物の場合には、髪の毛、顔、首、衣服などが被写体として判別される。この場合、領域分割部23は、撮影画像を、「髪の毛」の領域31、「顔」の領域32、「首」の領域33、「衣服」の領域34、「地面」の領域35、「ビル」の領域36、「空」の領域37に分割する(図2(b)参照)。
設定部24は、領域分割部23により分割された被写体領域毎に、ノイズ除去処理の強度(強弱)を設定する。なお、ノイズ除去処理の強度は、該被写体領域に含まれる被写体に基づいて設定される。被写体領域毎に設定されたノイズ除去処理の強度は、ノイズ除去処理部21に出力される。ノイズ除去処理の強度としては、例えば「強」、「弱」の2種類が挙げられる。例えば、髪の毛や建物など、輪郭が明確な被写体に対応する被写体領域(以下、輪郭が明確な被写体領域という)に対してノイズ除去処理を実行したときには、輪郭がぼやけてしまうことがある。したがって、このような被写体領域に対しては、ノイズ除去処理の強度として「弱」が設定される。
一方、空や海など、輪郭が含まれない被写体に対応する被写体領域(以下、輪郭が含まれない被写体領域という)の場合には、強いノイズ除去処理を行っても、輪郭がぼやけるおそれがない。また、このような被写体領域では、ノイズが目立ちやすいため、このような被写体領域に対しては、ノイズ除去処理の強度として「強」が設定される。また、一般的に画像において、顔や首などの肌色の領域をきれいに見せることが好まれることから、肌色の被写体領域に対しても、ノイズ除去処理の強度として「強」が設定される。
上述したように、ノイズ除去処理部21で実行されるノイズ除去処理としてローパスフィルタ処理が挙げられる。例えば、ノイズ除去処理の強度が「強」に設定される場合、ノイズ除去処理部21は、5×5の計25個の画素を用いたローパスフィルタ処理を実行する。さらに、ノイズ除去処理の強度が「弱」設定される場合、ノイズ除去処理部21は、3×3の計9個の画素を用いたローパスフィルタ処理を実行する。
表示部8は、制御部7の制御により各種の画像を表示する。表示部8に表示される各種の画像は、スルー画像、撮影画像、記録媒体11に記録された画像、メニー画像などを含む。操作部9は、レリーズ釦25、十字キー26などを有する。レリーズ釦25は、撮影時にユーザにより操作される。十字キー26は、上記のメニュー画像等で操作される。なお、レリーズ釦25及び十字キー26の状態は制御部7により検知され、検知された釦の状態に基づいたシーケンスが実行される。記録I/F部10は、記録媒体11を接続するためのコネクタを備えている。この記録I/F部10と記録媒体11とが接続されることにより、記録媒体11に対してデータの書き込み/読み出しを実行する。バス12は、バッファメモリ5、画像処理部6、制御部7、表示部8、記録I/F部10を相互に接続することにより、データや信号の出入力を実行する。
図3は、電子カメラ1における撮像時の流れを示すフローチャートである。図3に示すフローチャートは、電子カメラ1が撮影待機状態であることを契機にして実行される。
ステップS101は、撮影モードを開始する処理である。この撮影モードが開始されると、制御部7は、撮像素子3を間引き制御して、スルー画像を所定時間毎に取得する。取得されたスルー画像は、表示部8に順次表示される。
ステップS102は、レリーズ釦25が操作されたか否かを判定する処理である。レリーズ釦25が操作されると、その操作信号が制御部7に入力される。制御部7は、この操作信号が入力されたか否かによってレリーズ釦25が操作されたか否かを判定する。例えば、制御部7によりレリーズ釦25が操作されたと判定された場合(ステップS102の判定がYESとなる場合)には、ステップS103に進む。一方、レリーズ釦25が操作されていないと判定された場合(ステップS102の判定がNOとなる場合)には、レリーズ釦25が操作されるまで、待機状態となる。
ステップS103は、撮影画像を取得する処理である。制御部7は、撮像素子3を制御して、撮影画像を取得する。
ステップS104は、被写体を判別する処理である。判別部22は、ステップS103で取得された撮影画像を用いて、上述した被写体認識、ヒストグラム解析、テクスチャ解析などにより、該撮影画像に含まれる被写体を判別する。例えば、判別部22は、図2(a)の撮影画像から、髪の毛、顔、首、衣服、地面、ビル、空を被写体として判別する。
ステップS105は、被写体毎に撮影画像を複数の被写体領域に分割する処理である。領域分割部23は、ステップS104で判別部22により判別された被写体毎に撮影画像を複数の被写体領域に分割する。図2(b)は、図2(a)の被写体毎に撮影画像を分割した状態の例を示す図である。
ステップS106は、分割された各被写体領域に対するノイズ除去処理の強度を設定する処理である。設定部24は、ステップS105で領域分割部23により分割された被写体領域毎にノイズ除去処理の強度を設定する。例えば、設定部24は、輪郭が明確な被写体領域、すなわち図2(b)に示す領域31、領域34、領域36に対しては、ノイズ除去処理の強度として「弱」を設定する。また、設定部24は、輪郭を含まない被写体領域、すなわち図2(b)に示す領域32、領域33、領域35、領域37に対しては、ノイズ除去処理の強度として「強」を設定する。なお、設定されたノイズ除去処理の強度は、被写体領域毎に対応付けられた後、ノイズ除去処理部21に出力される。
ステップS107は、撮影画像に対する画像処理である。画像処理部6は、撮影画像に対して各種の画像処理を施す。この画像処理の際に、ノイズ除去処理部21によるノイズ除去処理が実行される。ノイズ除去処理部21は、色補間処理が施された後の撮影画像に対して、設定部24により設定されたノイズ除去処理の強度を用いたノイズ除去処理を行う。つまり、分割された被写体領域毎に、該被写体領域に含まれる被写体に合わせたノイズ除去処理が実行される。例えば、輪郭を含まない被写体領域に対しては、強いノイズ除去処理が行われ、輪郭を含む被写体領域に対しては、弱いノイズ除去処理が実行される。なお、ステップS108は、画像処理が施された撮影画像を記録媒体11に記録する処理である。
以上説明したように、本実施形態の電子カメラ1は、判別された被写体毎に撮影画像を複数の被写体領域に分割した後に、該被写体領域に含まれる被写体に応じた強度を用いたノイズ除去処理を実行する。したがって、本実施形態の電子カメラ1によれば、撮影画像に含まれる被写体に対応した適切なノイズ除去処理を実行することができる。
また、本実施形態の電子カメラ1は、予め領域を設定したときに生じる異なる被写体の一部がそれぞれ含まれる領域を発生させずに済む。そのため、本実施形態の電子カメラ1によれば、このような領域に対してノイズ除去処理を施した場合に生じる、被写体の輪郭がぼやける、或いはノイズを効果的に除去できないなどの問題が発生せず、適切なノイズ除去処理を実行することが可能となる。
さらに、予め領域を設定した場合には、領域より大きいノイズ除去フィルタを用いることができない。そのため、輪郭を含まない広い領域などに対して、一様にノイズ除去処理を実行することができず、ノイズ除去処理後に、逆にノイズが目立つ可能性やノイズ除去処理が効果的に作用できない可能性がある。しかし、本実施形態の電子カメラ1によれば、このような問題が発生しないため、ノイズ除去処理の効果が大きい画像を得ることができる。
(実施形態の補足)
(1)本実施形態では、電子カメラの例を示したが、これに限らない。例えば、画像処理装置に、本実施形態における被写体を判別する手順(図3のステップS104)、被写体毎に撮影画像を複数の被写体領域に分割する手順(図3のステップS105)、分割された各被写体領域に対するノイズ除去処理の強度を設定する手順(図3のステップS106)、ノイズ除去処理を実行する手順(図3のステップS107)に示す機能を備えることも可能である。また、画像処理装置の他に画像処理プログラムであっても良い。この場合、予め画像処理プログラムを記録媒体に格納しておき、コンピュータに接続した後に、この画像処理プログラムを実行させるか、又はインストールさせることが可能である。
(2)本実施形態では、ノイズ除去処理の強度に合わせて、ローパスフィルタ処理にて用いられる画素数を変更しているが、この他に、ローパスフィルタ処理を行う際に用いる画素数を変更せずに、各画素に対する重み付けを変更することでノイズ除去処理の強度を変更する、或いはローパスフィルタ処理を実行する回数を変更するなどローパスフィルタ処理の処理内容(種類)を変更することも可能である。
(3)本実施形態では、設定部24は、被写体領域に含まれる被写体に基づいてノイズ除去処理の強度を変更しているが、この他に、判別部22により撮影画像から得られる空間周波数の解析結果、或いは被写体領域毎に求められる空間周波数に基づいてノイズ除去処理の強度を設定することも可能である。つまり、高周波数成分が多い被写体領域に対しては、設定部24はノイズ除去処理の強度として「弱」を設定し、低周波数成分が多い被写体領域に対しては、設定部24はノイズ除去処理の強度として「強」を設定する。
(4)本実施形態では、ノイズ除去処理の強度として「強」、「弱」の2種類の例を挙げたが、3種類以上でも良い。
また、不図示のメモリに、代表的な被写体と、該被写体に対して施されるローパスフィルタ処理に関するパラメータとを対応付けたデータを予め記録しておき、このデータを参照することで、各被写体に対するノイズ除去処理の強度を決定することも可能である。この場合、設定部24は、ステップS104で認識された被写体毎に、それぞれ対応するパラメータがメモリに記録されているか否かを判定する。そして、設定部24は、パラメータが記録されていると判定した場合には、そのパラメータを読み出し、ノイズ除去処理部21に出力する。次に、ノイズ除去処理部21は、読み出されたパラメータを用いて、ステップS105で領域分割部23により分割された被写体領域毎にノイズ除去処理を行う。これにより、被写体に対応したより適切なノイズ除去処理を行うことができる。
(5)本実施形態では、画像処理が施された撮影画像を記録する例を示したが、これに限らない。例えば、ステップS107の後で、ノイズ除去処理後の撮影画像と、ノイズ除去処理前の撮影画像とを合成した画像を生成する。また、合成する際に、ノイズ除去処理後の撮影画像の割合と、ノイズ除去処理前の撮影画像の割合とを調整することにより、ノイズ除去処理の強度を変更することも可能である。
(6)ステップS104で顔が検出された場合には、判別部22は、被写体が男性か女性かを推定することも可能である。例えば、判別部22は、唇付近の色が赤い場合には、被写体が女性であると推定する。そして、設定部24は、被写体が女性であると推定された場合には、男性であると推定された場合と比較して、肌色の被写体領域に対して、強いノイズ除去処理を設定する。これにより、被写体が女性である場合には、しわや肌荒れなどが目立ちにくい好ましい画像を得ることができる。
(7)ステップS104で判別部22は、撮影条件により全ての被写体を判別できない場合がある。この場合、設定部24は、被写体を判別できない被写体領域をまとめ、まとめた被写体領域に対してノイズ除去処理の強度を設定する。
(8)本実施形態では、領域分割部23は、判別部22により判別された被写体毎に撮影画像を複数の被写体領域に分割したが、これに限らない。例えば、領域分割部23は、特開2005−12307号公報に示されるように、外光パッシブ方式の測距装置によって得られる複数の測距点の値に基づいて距離画像を作成し、この距離画像を用いて撮影画像を同一の被写体距離に含まれる被写体領域で分割することも可能である。この場合、設定部24は、分割された被写体領域毎に空間周波数を求めて、求めた空間周波数に対応するノイズ除去処理の強度を設定する。
また、判別部22に予め複数の学習サンプルを用いて被写体を学習させておき、領域分割部23は、学習結果に基づいて判別された被写体毎に撮影画像を複数の被写体領域に分割しても良い。また、領域分割部23は、AE処理で求められた輝度情報を用いても良いし、これらの方法を複合的に用いて、被写体毎に撮影画像を複数の被写体領域に分割しても良い。
(9)本実施形態では、撮影時に取得された撮影画像に対してノイズ除去処理を行うが、この他に、再生時に記録媒体11に記録された画像に対してノイズ除去処理を行った後に、ノイズ除去処理後の画像を表示部8に表示することも可能である。
(10)本実施形態では、判別部22は、ステップS103で取得した撮影画像から被写体を判別しているが、この他に、ステップS101で取得したスルー画像から被写体を判別することも可能である。
(11)本実施形態では、ステップS103で取得した撮影画像に対してノイズ除去処理部21により自動的にノイズ除去処理を行う例を示したが、これに限らない。例えば、制御部7は、ノイズ除去処理を行うか否かを予め設定する、或いはステップS103の後に撮影画像を表示部8に表示するとともに、ユーザから十字キー26を介して、ノイズ除去処理を行うか否かの選択を受け付けることも可能である。
本発明の実施形態における電子カメラ1の構成を示すブロック図である。 撮影画像及び被写体毎に撮影画像を分割した状態の例を示す図である。 電子カメラ1における撮像時の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1…電子カメラ、7…制御部、 21…ノイズ除去処理部、22…判別部、23…領域分割部、24…設定部

Claims (5)

  1. 撮影範囲内に予め設定した複数の測距点を有する外光パッシブ方式の測距装置により前記複数の測距点毎に得られる被写体距離の情報と、前記複数の測距点の位置情報とに基づいて距離画像を作成し、作成した距離画像を用いて、前記撮影範囲を撮影して得られる画像を、前記被写体距離の情報が同一となる範囲に含まれる被写体領域毎に分割する領域分割部と、
    前記領域分割部により分割された前記被写体領域毎に、前記各被写体領域から求められた空間周波数に基づいて、前記被写体領域に対するノイズ除去処理の強度及び種類の少なくとも一方を設定する設定部と、
    前記設定部の設定に応じて前記被写体領域毎にノイズ除去処理を行うノイズ除去処理部と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記設定部は、複数の被写体領域のうち、低周波数成分を多く含む被写体領域に対するノイズ除去処理の強度を、高周波成分を多く含む被写体領域に対するノイズ除去処理の強度よりも強く設定することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記設定部は、前記領域分割部により分割される複数の被写体領域のうち、所定の被写体と判断された被写体領域に対するノイズ除去処理の強度を、他の被写体領域に対するノイズ除去処理の強度とは異なる強度に設定することを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    取り込まれた被写体光束を光電変換することにより前記画像の元になる画像信号を出力する撮像部と、
    を備えたことを特徴とする電子カメラ。
  5. 複数の測距点毎に得られる被写体距離の情報と、前記複数の測距点の位置情報とに基づいて距離画像を作成し、作成した距離画像を用いて、入力される画像を、前記被写体距離の情報の大きさに応じた被写体領域毎に分割する領域分割工程と、
    前記領域分割工程により分割された前記被写体領域毎に、前記各被写体領域から求められた空間周波数に基づいて、前記被写体領域に対するノイズ除去処理の強度及び種類の少なくとも一方を設定する設定工程と、
    前記設定工程の設定に応じて前記被写体領域毎にノイズ除去処理を行うノイズ除去処理工程と
    をコンピュータにて実行させることが可能な画像処理プログラム。
JP2008320960A 2008-12-17 2008-12-17 画像処理装置、電子カメラ及び画像処理プログラム Expired - Fee Related JP5453796B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008320960A JP5453796B2 (ja) 2008-12-17 2008-12-17 画像処理装置、電子カメラ及び画像処理プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008320960A JP5453796B2 (ja) 2008-12-17 2008-12-17 画像処理装置、電子カメラ及び画像処理プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010147660A JP2010147660A (ja) 2010-07-01
JP5453796B2 true JP5453796B2 (ja) 2014-03-26

Family

ID=42567656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008320960A Expired - Fee Related JP5453796B2 (ja) 2008-12-17 2008-12-17 画像処理装置、電子カメラ及び画像処理プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5453796B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5422538B2 (ja) * 2010-11-09 2014-02-19 株式会社東芝 画像処理装置、表示装置、方法およびそのプログラム
WO2012153661A1 (ja) * 2011-05-06 2012-11-15 シャープ株式会社 画像補正装置、画像補正表示装置、画像補正方法、プログラム、及び、記録媒体
WO2019167453A1 (ja) * 2018-02-28 2019-09-06 富士フイルム株式会社 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
JP7355525B2 (ja) * 2019-05-23 2023-10-03 東芝Itコントロールシステム株式会社 放射線検査装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61161091A (ja) * 1985-01-08 1986-07-21 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理方法
JPH06339020A (ja) * 1993-05-31 1994-12-06 Canon Inc 画像処理方法および画像処理装置
JP2002222416A (ja) * 2001-01-26 2002-08-09 Mitsubishi Electric Corp 画質改善装置
JP2005012307A (ja) * 2003-06-17 2005-01-13 Minolta Co Ltd 撮像装置
JP4395789B2 (ja) * 2006-10-30 2010-01-13 ソニー株式会社 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010147660A (ja) 2010-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101590868B1 (ko) 피부색을 보정하는 영상 처리 방법, 장치, 디지털 촬영 장치, 및 컴퓨터 판독가능 저장매체
JP4848965B2 (ja) 撮像装置
JP5949331B2 (ja) 画像生成装置、画像生成方法及びプログラム
JP2005128956A (ja) 被写体判定プログラム及びデジタルカメラ
JP6111723B2 (ja) 画像生成装置、画像生成方法及びプログラム
US20100188520A1 (en) Imaging device and storage medium storing program
JP2008092515A (ja) 電子カメラ、画像処理装置およびプログラム
JP4983643B2 (ja) 撮像装置及び補正プログラム
JP5453796B2 (ja) 画像処理装置、電子カメラ及び画像処理プログラム
US11069031B2 (en) Image processing apparatus, control method for image processing apparatus, image pickup apparatus, and non-transitory computer-readable storage medium to control reflected color components of input image
JP5272775B2 (ja) 電子スチルカメラ
JP2010092094A (ja) 画像処理装置、画像処理プログラム及びデジタルカメラ
JP2012085083A (ja) 画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラム
JP2011044964A (ja) 撮像装置、撮像方法およびコンピュータプログラム
JP2012003324A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理プログラム及び記憶媒体
US20150269423A1 (en) Image processing device, image processing method, program recording medium
CN113781330B (zh) 图像处理方法、装置及电子系统
JP2010226416A (ja) デジタルカメラ
JP2010200270A (ja) 画像処理装置、カメラおよびプログラム
JP4946913B2 (ja) 撮像装置および画像処理プログラム
JP5146223B2 (ja) プログラム、カメラ、画像処理装置および画像の輪郭抽出方法
JP5463688B2 (ja) 合焦評価装置、カメラおよびプログラム
JP2006004041A (ja) 物体画像抽出装置および物体画像抽出方法
JP6590681B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP2014096836A (ja) デジタルカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131223

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5453796

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees