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JP5328190B2 - Trpa1の活性化物質の評価方法 - Google Patents

Trpa1の活性化物質の評価方法 Download PDF

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Description

本発明は、TRPA1の活性化物質の評価方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、化粧品などの外用剤の開発、生化学などの分野における基礎研究などに好適である、TRPA1の活性化物質の評価方法に関する。
肌荒れなどの皮膚トラブルは、年々増加する傾向にある。例えば、アトピー性皮膚炎に罹患している患者や敏感肌を有する人の場合、皮膚におけるバリアー能が低下しているため、刺激性物質などが皮膚から侵入しやすくなっている。そのため、アトピー性皮膚炎に罹患している患者の皮膚や敏感肌を有する人の皮膚は、前記皮膚トラブルが生じやすくなっている。したがって、日常的に皮膚に使用される化粧品は、無刺激又は低刺激の品質を有することが望ましい。
皮膚に対する物質の刺激性などの評価は、例えば、ヒトパッチ試験、ドレイズ皮膚一次刺激試験、眼粘膜刺激性試験、蛋白変性試験、溶血変性試験、細胞増殖阻害試験、分化阻害試験、透過性試験などにより行なわれている(例えば、非特許文献1を参照)。しかしながら、これらの試験は、皮膚における感覚刺激を定量的に測定することができないため、皮膚に対する物質の刺激性を、十分な感度で評価することが困難であるという欠点がある。皮膚における感覚刺激を定量的に測定する方法としては、ヒトによるスティンギングテスト法が知られている(例えば、非特許文献2を参照)。しかしながら、ヒトによるスティンギングテスト法は、被験者によるバラつき、季節の違いなどによって実験結果の誤差が大きいため、皮膚における感覚刺激を、十分な精度及び感度で評価することが困難であるという欠点がある。
フラグランス・ジャーナル(Fragrance Journal)、1994年、第22巻、第8号、p.67−73 フロッシュ ピー.ジェイ.(Frosch, P. J.)及びキングマン エー.エム.(Kingman, A. M.)、ジャーナル・オブ・ソサエティ・コスメティック・ケミスツ・ジャパン(Journal of Society Cosmetic Chemists Japan)、1977年、第28巻、p.197−209
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、TRPA1の生理学的機能を活性化する物質を高い感度で評価することができるTRPA1の活性化物質の評価方法を提供することを目的とする。また、本発明は、感覚刺激を引き起こす物質を高い精度で、かつ高い感度で評価することができる感覚刺激を引き起こす物質の評価方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の要旨は、
(1) 被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞とを、被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞とを含む混合物のpHが8〜10となるように調整して接触させ、該被験物質により、TRPA1の生理学的機能が活性化されるか否かを調べることを特徴とするTRPA1の活性化物質の評価方法、
(2) 前記TRPA1の生理学的機能の活性化を、細胞内カルシウムイオン濃度を指標として測定する前記(1)に記載の評価方法、
(3) 前記TRPA1発現細胞が、TRPA1をコードする核酸を発現可能に宿主細胞に導入することにより得られる細胞である前記(1)又は(2)に記載の評価方法、
(4) 前記宿主細胞が、HEK293細胞、CHO細胞、COS−7細胞又はNIH3T3細胞である前記(3)に記載の評価方法、並びに
(5) 被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞とを、被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞とを含む混合物のpHが8〜10となるように調整して接触させ、該被験物質により、TRPA1の生理学的機能が活性化されるか否かを調べることを特徴とする感覚刺激を引き起こす物質の評価方法
に関する。
本発明のTRPA1の活性化物質の評価方法は、TRPA1の生理学的機能を活性化する物質を高い感度で評価することができるという優れた効果を奏する。また、本発明の感覚刺激を引き起こす物質の評価方法は、感覚刺激を引き起こす物質を高い精度で、かつ高い感度で評価することができるという優れた効果を奏する。
本発明のTRPA1の活性化物質の評価方法は、被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞とを接触させ、該被験物質により、TRPA1の生理学的機能が活性化されるか否かを調べることを特徴とする。
本発明のTRPA1の活性化物質の評価方法は、被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞とを接触させているため、被験物質とTRPA1発現細胞との接触に際してアルカリ性溶液を用いない場合に比べて、被験物質によるTRPA1の生理学的機能の活性化をより高い感度で評価することができるという優れた効果を奏する。このように、本発明のTRPA1の活性化物質の評価方法は、高い感度でTRPA1の活性化物質を評価することができるため、被験物質が少量であっても、この被検物質がTRPA1の活性化物質であるか否かを評価することができる。また、本発明のTRPA1の活性化物質の評価方法では、被験物質の評価にTRPA1発現細胞が用いられているため、ヒトや実験動物を用いなくても、TRPA1を介して皮膚などに感覚刺激を引き起こす物質を評価することができる。
本明細書において、アルカリ性溶液とは、例えば、アルカリ性物質、アルカリ性緩衝液などを含み、アルカリ性である溶液をいう。
アルカリ性溶液のpHは、TRPA1の生理学的機能に対する被験物質の作用の発現を増強させるpHで、かつTRPA1発現細胞が生育できるpHである。アルカリ性溶液のpHは、TRPA1発現細胞の種類によって、生育できるpHの範囲が異なるため、一概に決定することができない。通常、アルカリ性溶液のpHは、pH8〜14である。
アルカリ性物質としては、特に限定されないが、例えば、アンモニア、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが挙げられる。アルカリ性物質を溶解させる溶媒としては、特に限定されないが、エタノール、生理的食塩水、水などが挙げられる。
また、アルカリ性緩衝液としては、アルカリ性のトリス塩酸緩衝液、ヘペス緩衝液などが挙げられる。
被験物質としては、特に限定されないが、例えば、無機化合物、有機化合物、植物抽出物、微生物培養物、微生物抽出物などが挙げられる。被験物質は、必要に応じて、溶媒に溶解させてもよい。かかる溶媒は、TRPA1発現細胞の生育、TRPA1の生理学的機能の発現に影響を与えない溶媒であるのが望ましい。被験物質を溶解させる溶媒としては、例えば、エタノール、生理的食塩水、水などが挙げられる。
TRPA1発現細胞は、一過性受容体電位チャネル(TRPチャネル)の1つであるTRPA1の生理学的機能を発現する細胞である。
TRPA1の生理学的機能としては、例えば、痛み刺激、温度刺激、機械刺激、化学刺激などの刺激による細胞外から細胞内へのナトリウムイオン、カルシウムイオンなどの陽イオンの透過などが挙げられる。
TRPA1発現細胞は、内因性TRPA1を発現している野生型の細胞であってもよく、TRPA1をコードする核酸が発現可能に宿主細胞に導入されている細胞であってもよい。
TRPA1発現細胞のなかでは、TRPA1の生理学的機能を簡便な操作で、かつ高い感度で測定することができる観点から、TRPA1をコードする核酸が発現可能に宿主細胞に導入されている細胞(以下、「外因性TRPA1発現細胞」ともいう)が好ましい。
内因性TRPA1を発現している野生型の細胞としては、特に限定されないが、例えば、感覚神経細胞などが挙げられる。
外因性TRPA1発現細胞は、宿主細胞に導入された前記核酸が、染色体外要素として存在している細胞であってもよく、宿主細胞に導入された前記核酸が組み込みにより染色体に組み込まれている細胞であってもよい。
外因性TRPA1発現細胞は、慣用の形質転換方法によって、TRPA1をコードする核酸を保持する組換えベクターなどにより宿主細胞を形質転換することにより得られる。
TRPA1をコードする核酸は、ヒトTRPA1をコードする核酸であってもよく、他の動物のTRPA1をコードする核酸であってもよい。ヒトにおけるTRPA1活性化物質を的確に評価する観点から、TRPA1をコードする核酸は、好ましくはヒトTRPA1をコードする核酸である。TRPA1をコードする核酸としては、例えば、配列番号:1に示される塩基配列からなる核酸などが挙げられる。この配列番号:1に示される塩基配列は、アクセッション番号NM_007332としてGenBankに登録されているヒトTRPA1をコードする核酸の塩基配列である。なお、TRPA1をコードする核酸は、前記核酸によりコードされるポリペプチドが陽イオンを透過させる生理学的機能を発現するのであれば、TRPA1の構造遺伝子の塩基配列の内部または末端に、1又は数個のヌクレオチド残基の置換、欠失又は挿入を有する変異型核酸であってもよい。
変異型核酸としては、例えば、(A)配列番号:1に示される塩基配列に対して、BLASTアルゴリズムにより、Cost to open gap 11、Cost to extend gap 1、expect value 10、wordsize 11の条件(デフォルト値)下、評価対象の配列をアライメントして算出される配列相同性の値が、TRPA1が有する生理学的機能を十分に発揮させる観点から、好ましくは60%以上、より好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%以上である塩基配列からなり、かつコードされるポリペプチドが、陽イオンを透過させる機能を少なくとも発現するポリペプチドである核酸、
(B)配列番号:2において、1個又は数個のアミノ酸残基の置換、欠失又は付加を有するアミノ酸配列をコードし、コードされるポリペプチドが、陽イオンを透過させる機能を少なくとも発現するポリペプチドである核酸、
(C)配列番号:1に示される塩基配列からなる核酸に対する相補鎖核酸とストリンジェントな条件下にハイブリダイズし、コードされるポリペプチドが、陽イオンを透過させる機能を発現するポリペプチドである核酸
などが挙げられる。
なお、本明細書において、「ストリンジェントな条件」は、配列番号:1に示される塩基配列からなる核酸によりコードされるポリペプチドの生理学的機能と同等又はそれ以上の生理学的機能を有するポリペプチドをコードする核酸を得る観点から、好ましくは配列番号:1に示される塩基配列からなる核酸と、配列番号:1に対する配列相同性が少なくとも60%である塩基配列からなる核酸とが特異的にハイブリダイゼーションする条件である。前記ストリンジェントな条件としては、例えば、配列番号:1に示される塩基配列からなる核酸とハイブリダイゼーション対象の核酸とを、ハイブリダイゼーション用溶液〔組成:6×SSC(組成:0.9M塩化ナトリウム、0.09Mクエン酸ナトリウム、pH7.0)、0.5重量%ドデシル硫酸ナトリウム、5×デンハルト溶液、100μg/ml変性サケ精子DNA、50体積%ホルムアミド〕中、室温、よりストリンジェントな条件として42℃以上、さらにストリンジェントな条件として60℃以上の温度条件で10時間インキュベーションし、つぎに、例えば、2×SSC、よりストリンジェントな条件として0.1×SSCのイオン強度条件下で、かつ室温、よりストリンジェントな条件として42℃以上、さらにストリンジェントな条件として60℃以上の温度条件下での洗浄を行なう条件などが挙げられる。
TRPA1をコードする核酸は、例えば、配列番号:1に示される塩基配列に基づき作成されたプローブを用いるハイブリダイゼーション法、配列番号:1に示される塩基配列に基づき設計され、合成された2種のオリゴヌクレオチドプライマーからなるプライマー対を用いる核酸増幅法などにより得られる。
形質転換方法は、用いられる宿主細胞の種類に応じた方法であればよい。形質転換方法としては、例えば、モレキュラー クローニング:ア ラボラトリー マニュアル(Molecular Cloning:A Laboratory Manual)〔ザンブルーク(Sambrook)ら、コールドスプリングハーバープレス(Cold Spring Harbor Press)、1989年発行〕などに記載されたエレクトロポレーション法、リポフェクション法、トランスフェクション法、パーティクルガン法などが挙げられる。
組換えベクターは、TRPA1をコードする核酸を、慣用のベクターと連結させることにより得られるベクターである。ベクターは、調製が容易であり、効率よく宿主細胞に導入することができ、かつ宿主細胞内でTRPA1を効率よく発現させることができるベクターであればよい。ベクターは、形質転換後の細胞のなかから外因性TRPA1発現細胞を選択する観点から、好ましくは選択マーカー遺伝子を有するベクターである。また、ベクターは、必要により、TRPA1を連結させるための部位の上流に、発現プロモーターを有していてもよい。ベクターとしては、例えば、プラスミドベクター、ウイルスベクターなどが挙げられる。
プラスミドベクターとしては、特に限定されないが、例えば、大腸菌のプラスミドベクター、酵母のプラスミドベクターなどが挙げられる。また、ウイルスベクターとしては、レトロウイルスベクターなどが挙げられる。
発現プロモーターは、宿主細胞内でTRPA1を発現させるに適したプロモーターであればよい。発現プロモーターは、用いられる宿主細胞の種類に応じて適宜選択することができる。
前記宿主細胞としては、前記TRPA1をコードする核酸が効率よく発現され、かつ培養が容易なものであればよく、特に限定されないが、例えば、動物細胞、細菌細胞、植物細胞、昆虫細胞などが挙げられる。これらのなかでは、ヒトにおけるTRPA1の生理学的機能を十分に再現する観点から、好ましくは動物細胞である。動物細胞としては、例えば、ヒト細胞、サル細胞、マウス細胞などが挙げられる。サル細胞としては、特に限定されないが、例えば、COS−7細胞などが挙げられる。マウス細胞としては、特に限定されないが、例えば、CHO細胞、NIH3T3細胞などが挙げられる。ヒト細胞としては、特に限定されないが、例えば、HEK293細胞、Hela細胞などが挙げられる。前記宿主細胞のなかでは、ヒトの組織において、TRPA1を活性化する物質を評価する観点及びヒトにおける感覚刺激をもたらす被験物質を評価する観点から、HEK293細胞、CHO細胞、COS−7細胞及びNIH3T3細胞が好ましい。これらのなかでは、温度感受性TRPチャネルがほとんど発現していない観点から、HEK293細胞がより好ましい。
形質転換後の細胞からの外因性TRPA1発現細胞の選択は、例えば、用いられた組換えベクターが選択マーカー遺伝子を有する場合、選択マーカー遺伝子に応じた選択培地で培養することなどにより行なうことができる。また、得られた細胞が外因性TRPA1発現細胞であることの確認は、例えば、細胞を、1〜10mMパラオキシ安息香酸メチルエステルと接触させ、後述の細胞内カルシウムイオン濃度の測定方法により、接触後の細胞の細胞内カルシウムイオン濃度を測定することにより行なうことができる。細胞が外因性TRPA1発現細胞である場合、接触後の細胞の細胞内カルシウムイオン濃度は、パラオキシ安息香酸メチルエステルと接触させていない細胞の細胞内カルシウムイオン濃度よりも大きくなる。
被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞との接触は、例えば、被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞とを、TRPA1発現細胞の培養に適した培地に添加し、得られた混合物をインキュベーションすること、被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞とを混合し、得られた混合物をインキュベーションすることなどにより行なわれる。
TRPA1発現細胞の培養に用いられる培地としては、当該TRPA1発現細胞が生育するのに適した成分、例えば、グルコース、アミノ酸、ペプトン、ビタミン、細胞増殖促進因子(例えば、細胞成長因子、ホルモン、結合タンパク質、細胞接着因子、脂質など)、血清(例えば、ウシ胎仔血清など)、塩化カルシウム、塩化マグネシウムなどを成分とする培地であればよい。前記培地は、慣用の基本培地に、前記成分を補った培地であってもよく、市販されている培地であってもよい。基本培地としては、特に限定されないが、MEM培地、DMEM培地、RPMI 1640培地などが挙げられる。TRPA1発現細胞の培養に用いられる培地は、TRPA1発現細胞の種類により培養条件が異なるため、一概に決定することができない。例えば、用いられるTRPA1発現細胞が、HEK293細胞から得られた細胞である場合、TRPA1発現細胞の培養に用いられる培地として、10質量%ウシ胎仔血清含有DMEM培地などが用いられる。
被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞との接触に際して、被験物質の量は、被験物質の種類に応じて適宜設定することができる。
また、被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞との接触に際して、TRPA1発現細胞の数は、試験データの信頼性の観点から、1視野(データ解析範囲)あたり、好ましくは1×101細胞以上、より好ましくは1×102細胞以上であり、細胞の間隔を確保し、細胞が密になりすぎない観点から、好ましくは3×10細胞以下、より好ましくは2×10細胞以下となるようにすることができる。
さらに、被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞との接触に際して、アルカリ性溶液の量は、用いられるアルカリ性溶液の種類により異なるので、一概に決定することができない。通常、被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞との混合物中におけるアルカリ性溶液の濃度は、有効な緩衝効果を発揮する観点から、好ましくは1mM以上、より好ましくは10mM以上であり、浸透圧に影響させない観点から、好ましくは50mM以下、より好ましくは30mM以下である。
被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞とを含む混合物のpHは、TRPA1の生理学的機能に対する被験物質の作用の発現が増強されるpHで、かつTRPA1発現細胞が生育できるpHであればよい。通常、前記混合物のpHは、8〜10である。
なお、TRPA1発現細胞とアルカリ性溶液と被験物質とを接触させるに先立って、生理学的機能を発現させるに適した状態にTRPA1発現細胞を維持するために、必要に応じて、TRPA1発現細胞を、任意の時間培養してもよい。
TRPA1発現細胞の培養方法は、用いられる細胞の種類に応じた方法であればよく、例えば、単層静置培養法、浮遊培養法、回転培養法、三次元担体培養法などの方法が挙げられる。また、培養温度、培養時間、培養液のpH、二酸化炭素濃度などの培養条件は、用いられる宿主細胞に応じて適宜設定される。TRPA1発現細胞に用いられる宿主細胞がHEK293細胞である場合、TRPA1発現細胞は、細胞を良好に生育させる観点から、通常、5体積%二酸化炭素中、36℃〜38℃、好ましくは36.5℃〜37.5℃で培養される。
被験物質によるTRPA1の生理学的機能の活性化は、例えば、細胞内カルシウムイオン濃度、TRPA1を介する電位、これらの組み合わせなどを指標として測定される。
被験物質によるTRPA1の生理学的機能の活性化は、例えば、アルカリ性溶液と接触させたときのTRPA1発現細胞の細胞内カルシウムイオン濃度と、被験物質とアルカリ性溶液と接触させたTRPA1発現細胞の細胞内カルシウムイオン濃度との差、アルカリ性溶液に接触させたときのTRPA1発現細胞におけるTRPA1を介する電位と、被験物質とアルカリ性溶液とに接触させたTRPA1発現細胞におけるTRPA1を介する電位の差、これらの組み合わせなどを調べることにより測定される。
アルカリ性溶液に接触させたTRPA1発現細胞内では、アルカリ性溶液に接触させていないTRPA1発現細胞に比べて、TRPA1を介するTRPA1発現細胞外からTRPA1発現細胞内へのカルシウムイオンの流入量が増大する。したがって、被験物質とアルカリ性溶液とに接触させたTRPA1発現細胞では、被験物質に接触させたTRPA1発現細胞に比べて、被験物質によるTRPA1を介するTRPA1発現細胞外からTRPA1発現細胞内へのカルシウムイオンの流入量が相対的に増大し、細胞内カルシウムイオン濃度の増加の幅が大きくなる。よって、被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞との接触により、細胞内カルシウムイオン濃度をより高感度で測定することができるため、前記TRPA1の生理学的機能の活性化は、細胞内カルシウムイオン濃度を指標として測定することが好ましい。
細胞内カルシウムイオン濃度の測定方法としては、例えば、カルシウムキレート化剤に基づく蛍光試薬(以下、「蛍光カルシウム指示薬」ともいう)をTRPA1発現細胞に導入し、細胞内のカルシウムイオンに前記蛍光カルシウム指示薬を結合させ、カルシウムイオンに結合した蛍光カルシウム指示薬の蛍光強度を介して、間接的に調べる方法などが挙げられる。前記蛍光カルシウム指示薬としては、例えば、カルシウムイオンに対する結合量によってその蛍光特性が変化する試薬であればよく、特に限定されないが、例えば、FURA 2、FURA 2−AM、Fluo−3などが挙げられる。
この場合、被験物質がTRPA1活性化物質であることの判断基準としては、例えば、〔I〕アルカリ性溶液とTRPA1発現細胞とを接触させたときのTRPA1発現細胞に比べて、被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞とを接触させたときのTRPA1発現細胞の細胞内カルシウムイオン濃度が、増加していること、〔II〕被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞とを接触させたときのTRPA1発現細胞の細胞内カルシウムイオン濃度と、被験物質と中性溶液とTRPA1発現細胞とを接触させたときのTRPA1発現細胞の細胞内カルシウムイオン濃度との差が、TRPA1の既知のアゴニストとアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞とを接触させたときのTRPA1発現細胞の細胞内カルシウムイオン濃度と、TRPA1の既知のアゴニストと中性溶液とTRPA1発現細胞とを接触させたときのTRPA1発現細胞の細胞内カルシウムイオン濃度との差と同じであるかそれよりも大きいことなどが挙げられる。
なお、蛍光カルシウム指示薬が2種類の励起波長を有する場合、より精度を高める観点から、各励起波長における蛍光強度から蛍光強度比を算出するのが望ましい。具体的には、例えば、蛍光カルシウム指示薬であるFURA 2−AMの励起波長は、340nm及び380nmである。この場合、細胞内カルシウムイオン濃度は、励起波長340nmでの蛍光強度と励起波長380nmでの蛍光強度との蛍光強度比(励起波長340nmでの蛍光強度/励起波長380nmでの蛍光強度)により調べることができる。
TRPA1を介する電位の測定方法としては、例えば、パッチクランプ法などが挙げられる。
この場合、被験物質がTRPA1活性化物質であることの判断基準としては、例えば、アルカリ性溶液に接触させたTRPA1発現細胞における一定の電位下での電流に比べて、被験物質とアルカリ性溶液とに接触させたTRPA1発現細胞における前記電位と同じ電位下での電流が、大きいことなどが挙げられる。
本発明のTRPA1の活性化物質の評価方法に供することによって、TRPA1の活性化物質であることが判明した被験物質は、TRPA1を介して皮膚などに感覚刺激を引き起こす。本発明のTRPA1の活性化物質の評価方法によれば、例えば、化粧品、皮膚外用剤などの成分として用いる化合物などを被験物質として用いることにより、前記化合物などが感覚刺激を引き起こさないかどうかを調べることができる。これにより、感覚刺激を引き起こす物質を予め除外することも可能となるため、本発明のTRPA1の活性化物質の評価方法によれば、皮膚トラブルを生じやすい人に適した化粧品、皮膚外用剤などの製造が可能になる。また、本発明のTRPA1の活性化物質の評価方法により、感覚刺激を引き起こす物質のスクリーニング、薬理学的評価などを行なうことができる。
本発明の感覚刺激を引き起こす物質の評価方法は、被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞とを接触させ、該被験物質により、TRPA1の生理学的機能が活性化されるか否かを調べることを特徴とする。
本発明の感覚刺激を引き起こす物質の評価方法は、被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞とを接触させているため、被験物質とTRPA1発現細胞との接触に際してアルカリ性溶液を用いない場合に比べて、被験物質によるTRPA1を介する感覚刺激をより高い感度で評価することができるという優れた効果を奏する。このように、本発明の感覚刺激を引き起こす物質の評価方法は、高い感度で感覚刺激を引き起こす物質を評価することができるため、被験物質が少量であっても、この被検物質が感覚刺激を引き起こす物質であるか否かを評価することができる。また、本発明の感覚刺激を引き起こす物質の評価方法は、感覚刺激を引き起こす物質を評価するに際して、TRPA1発現細胞におけるTRPA1の生理学的機能が活性化されるか否かを調べているため、感覚刺激を引き起こす物質を高い精度で評価することができるという優れた効果を奏する。
被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞との接触は、前記TRPA1の活性化物質の評価方法における操作と同様の操作を行なうことにより実施することができる。
TRPA1発現細胞におけるTRPA1の生理学的機能の活性化は、前記TRPA1の活性化物質の評価方法と同様の指標により測定することができる。
被験物質がTRPA1活性化物質であることの判断基準は、前記TRPA1の活性化物質の評価方法における被験物質がTRPA1活性化物質であることの判断基準と同様である。
本発明の感覚刺激を引き起こす物質の評価方法によれば、例えば、種々の化合物などのなかから、感覚刺激を引き起こす物質をスクリーニングすることができる。また、本発明の感覚刺激を引き起こす物質の評価方法によれば、化粧品、皮膚外用剤などに含まれる成分の薬理学的評価を行なうことができる。
以下に実施例により本発明を更に詳しく説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。
(製造例1)
ヒトTRPA1をコードするcDNA〔配列番号:1(GenBankアクセッション番号:NM_007332)に示される塩基配列の63位〜3888位のポリヌクレオチド〕を、哺乳動物細胞用ベクター〔インビトロジェン社製、である商品名:pcDNA3.1(+)〕のクローニングサイトに挿入し、ヒトTRPA1発現ベクターを得た。得られたヒトTRPA1発現ベクター1μgと、遺伝子導入用試薬〔インビトロジェン社製、商品名:PLUS Reagent(プラスリージェント)、カタログ番号:11514−015〕6μlとを混合し、混合物Iを得た。また、遺伝子導入用カチオン性脂質〔インビトロジェン社製、商品名:リポフェクタミン(登録商標)、カタログ番号:18324−012〕4μlと、血清使用量低減培地〔インビトロジェン社製、商品名:OPTI−MEM(登録商標)I Reduced−Serum Medium(カタログ番号:11058021)200μlとを混合し、混合物IIを得た。
また、5×10細胞のHEK293細胞を、直径35mmのシャーレ上、10質量%FBS含有DMEM培地中、5体積%二酸化炭素、37℃で、70%のコンフルエンシーになるまで培養した。
得られた細胞培養物に、前記混合物Iと混合物IIとを添加することにより、HEK293細胞に前記ヒトTRPA1発現ベクターを導入し、TRPA1発現細胞を得た。
(実験例1)
溶媒A〔組成:140mM塩化ナトリウム、5mM塩化カリウム、2mM塩化マグネシウム、2mM塩化カルシウム、10mMグルコース、10mMトリス塩酸緩衝液(pH7.4)〕を調製した。得られた溶媒Aを実験例1の試験液とした。
(実験例2)
溶媒B〔組成:140mM塩化ナトリウム、5mM塩化カリウム、2mM塩化マグネシウム、2mM塩化カルシウム、10mMグルコース、10mMトリス塩酸緩衝液(pH9.0)〕を調製した。得られた溶媒Bを実験例2の試験液とした。
(実験例3)
被験物質として、TRPA1の既知のアゴニストであるイシリン〔和光純薬工業(株)製、カタログ番号:420−037−M001〕を、最終濃度が10μMとなるように、溶媒A〔組成:140mM塩化ナトリウム、5mM塩化カリウム、2mM塩化マグネシウム、2mM塩化カルシウム、10mMグルコース、10mMトリス塩酸緩衝液(pH7.4)〕に添加し、実験例3の試験液を調製した。
(実験例4)
実験例3における溶媒Aに代えて、アルカリ性溶液である溶媒B〔組成:140mM塩化ナトリウム、5mM塩化カリウム、2mM塩化マグネシウム、2mM塩化カルシウム、10mMグルコース、10mMトリス塩酸緩衝液(pH9.0)〕を用いたことを除き、実験例1と同様の操作を行なうことにより、実験例4の試験液を調製した。
(実験例5)
被験物質として、TRPA1の既知のアゴニストであるシンナムアルデヒド〔和光純薬工業(株)製、カタログ番号:031−03453〕を、最終濃度が100μMとなるように、前記溶媒Aに添加し、実験例5の試験液を調製した。
(実験例6)
実験例5における溶媒Aに代えて、アルカリ性溶液である溶媒Bを用いたことを除き、実験例5と同様の操作を行なうことにより、実験例6の試験液を調製した。
(実験例7)
被験物質として、TRPA1の既知のアゴニストであるイソチオシアン酸アリル〔和光純薬工業(株)製、カタログ番号:016−01463〕を、最終濃度が5μMとなるように、前記溶媒Aに添加し、実験例7の試験液を調製した。
(実験例8)
実験例7における溶媒Aに代えて、アルカリ性溶液である溶媒Bを用いたことを除き、実験例7と同様の操作を行なうことにより、実験例8の試験液を調製した。
(実施例1)
前記製造例1で得られたTRPA1発現細胞を、細胞内カルシウムイオン測定用試薬であるFURA 2−AM(インビトロジェン社製)を最終濃度5μMで含む10質量%ウシ胎仔血清含有DMEM培地中、室温で60分間インキュベーションして、前記TRPA1発現細胞にFURA 2−AMを導入した。
得られたFURA 2−AM導入TRPA1発現細胞を、循環定温チャンバー付蛍光測定装置(浜松ホトニクス株式会社製、商品名:ARGUS−50)の各チャンバーに入れた。その後、チャンバー中のFURA 2−AM導入TRPA1発現細胞を、被験対象となる試験液の溶媒と同じ溶媒で洗浄した。
つぎに、洗浄後のFURA 2−AM導入TRPA1発現細胞が入ったチャンバーに、試験液を入れ、洗浄後のFURA 2−AM導入TRPA1発現細胞と試験液とを混合した。チャンバー中の混合物のpHは、FURA 2−AM導入TRPA1発現細胞と試験液との混合直後において、チャンバーに入れた試験液が、実験例1、3、5及び7それぞれの試験液である場合、pH7.4であり、チャンバーに入れた試験液が、実験例2、4、6及び8それぞれの試験液である場合、pH9.0であった。
その後、チャンバーにおいて、試験液を循環させながら、励起波長340nmにおけるTRPA1発現細胞に導入され、細胞内のカルシウムイオンに結合したFURA 2−AMに基づく蛍光の強度(以下、「蛍光強度340nm」という)及び励起波長380nmにおけるTRPA1発現細胞に導入されたFURA 2−AMに基づく蛍光の強度(以下、「蛍光強度380nm」という)を測定した。測定された蛍光強度340nm及び蛍光強度380nmから、蛍光強度比(蛍光強度340nm/蛍光強度380nm)を算出した。
実験例1〜8で得られた試験液に接触させたTRPA1発現細胞内のカルシウムイオンに結合したFURA 2−AMに基づく蛍光強度比を図1に示す。図1中、バー1は、実験例1の試験液を用いた場合の蛍光強度比、バー2は、実験例2の試験液を用いた場合の蛍光強度比、バー3は、実験例3の試験液を用いた場合の蛍光強度比、バー4は、実験例4の試験液を用いた場合の蛍光強度比、バー5は、実験例5の試験液を用いた場合の蛍光強度比、バー6は、実験例6の試験液を用いた場合の蛍光強度比、バー7は、実験例7の試験液を用いた場合の蛍光強度比、バー8は、実験例8の試験液を用いた場合の蛍光強度比を示す。
図1に示される結果から、バー1、3、5及び7の蛍光強度比に比べて、バー2、4、6及び8の蛍光強度比が大きいため、被験物質と中性の溶液とに接触させたTRPA1発現細胞を用いる場合に比べて、被験物質とアルカリ性溶液とに接触させたTRPA1発現細胞を用いることによって、TRPA1の生理学的機能を、より高感度で測定することができることがわかる。したがって、被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞とを接触させ、被験物質によりTRPA1の生理学的機能が活性化されるか否かを調べることにより、高感度でTRPA1の活性化物質を評価することができることが示唆される。
また、バー2の蛍光強度比に比べて、バー4、6及び8それぞれの蛍光強度比が大きいため、イシリン、シンナムアルデヒド及びイソチオシアン酸アリルは、いずれも、TRPA1の生理学的機能を活性化させることが知られているパラオキシ安息香酸メチルエステルのように、TRPA1の生理学的機能を活性化させることが示唆される。なお、パラオキシ安息香酸メチルエステルは、TRPA1の生理学的機能を活性化させることにより、細胞外から細胞内へのカルシウムイオンの流入量を増加させ、感覚刺激を引き起こすことが知られている。したがって、かかる結果から、イシリン、シンナムアルデヒド及びイソチオシアン酸アリルは、いずれも、パラオキシ安息香酸メチルエステルに比べて、より強い感覚刺激を引き起こす物質であることが示唆される。
実験例1〜8で得られた試験液に接触させたTRPA1発現細胞内のカルシウムイオンに結合したFURA 2−AMに基づく蛍光強度比を示すグラフである。

Claims (5)

  1. 被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞とを、被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞とを含む混合物のpHが8〜10となるように調整して接触させ、該被験物質により、TRPA1の生理学的機能が活性化されるか否かを調べることを特徴とするTRPA1の活性化物質の評価方法。
  2. 前記TRPA1の生理学的機能の活性化を、細胞内カルシウムイオン濃度を指標として測定する請求項1に記載の評価方法。
  3. 前記TRPA1発現細胞が、TRPA1をコードする核酸を発現可能に宿主細胞に導入することにより得られる細胞である請求項1又は請求項2に記載の評価方法。
  4. 前記宿主細胞が、HEK293細胞、CHO細胞、COS−7細胞又はNIH3T3細胞である請求項3に記載の評価方法。
  5. 被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞とを、被験物質とアルカリ性溶液とTRPA1発現細胞とを含む混合物のpHが8〜10となるように調整して接触させ、該被験物質により、TRPA1の生理学的機能が活性化されるか否かを調べることを特徴とする感覚刺激を引き起こす物質の評価方法。
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