JP5315981B2 - 電流生成回路、電流生成方法及び電子機器 - Google Patents
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Description
=G×ΔRs×IO
ところが、上記抵抗変化分ΔRsの環境変化に対する変化率は温度により変動する。すなわち、センサ素子Rsの抵抗変化分ΔRsは所定の温度特性αを有している。このように抵抗変化分ΔRsが温度特性αを有していると、その温度特性αに伴って出力電圧VOUTが変動してしまう。
このため、同一の環境変化(例えば、同一の圧力変化)であっても、そのときの周囲温度によって出力される出力電圧VOUTが異なり誤差要因となってしまう。
=G×ΔRs×IO
本発明の目的は、補正対象の信号の温度特性に対する補正精度を向上させることのできる電流生成回路、電流生成方法及び電子機器を提供することにある。
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1及び図2に従って説明する。なお、本実施形態において、先の図21及び図22で示した従来と同様な構成部分については同一符号を付して説明する。
(1)第1基準電流IMから第2基準電流IPを減算した第1差分電流IOP(=IM−IP≧0)を、第3基準電流IMSから減算するようにした。これにより、第1及び第2基準電流IM,IPの電流値が交差する切替温度Tsを境にして温度傾斜が相違する温度特性を備える出力電流IOを生成することができる。従って、センサ素子Rsの抵抗変化分ΔRsの温度特性を上記出力電流IOの温度特性によって補正することにより、その補正精度を向上することができる。
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図3〜図6に従って説明する。先の図1及び図2に示した部材と同一の部材にはそれぞれ同一の符号を付して示し、それら各要素についての詳細な説明は省略する。
図4に示すように、電流生成回路1bは、第1差分電流生成回路3aと、第2差分電流生成回路3bと、第1制御回路11と、第2制御回路21と、電流源50とを備えている。
ここで、上記第1基準電圧VFは、例えばバンドギャップリファレンス電圧にて生成される電圧であり、図5(a)に示すように、温度に関わらず一定電圧となる温度に依存しない温度特性を備える。このため、第1基準電圧VFから生成される第1基準電流IMも、図5(b)に示すように、温度に関わらず一定電流となる温度に依存しない温度特性を備える。
ここで、上記第2基準電圧VSは、例えばトランジスタあるいはダイオードのPN接合部の順方向電圧にて生成される電圧であり、図5(a)に示すように、温度変化に対し所定の傾斜(例えば−4mV/℃)で直線的に変化する温度特性を備える。この第2基準電圧VSと上記第1基準電圧VFとは、温度に対する電圧変化の傾斜(温度傾斜)が互いに異なる電圧である。このため、これら第1及び第2基準電圧VF,VSの電圧値が交差する切替温度Tsを境にして、第1及び第2基準電圧VF,VSの電圧値の大小関係が反転する。すなわち、切替温度Tsよりも低温側では、第2基準電圧VSが第1基準電圧VFよりも高くなり、切替温度よりも高温側では、第1基準電圧VFが第2基準電圧VSよりも高くなる。
(1)第1基準電流IMaから第2基準電流IPaを減算した第1差分電流IOP(=IMa−IPa≧0)と、第5基準電流IPbから第4基準電流IMbを減算した第2差分電流IOM(=IPb−IMb≧0)とを、第3基準電流IMSに加算するようにした。これにより、第1基準電流IMa(第4基準電流IMb)と第2基準電流IPa(第5基準電流IPb)の電流値が交差する切替温度Tsを境にして温度傾斜が逆方向に変化する、V字状の温度特性を備える出力電流IOを生成することができる。従って、センサ素子Rsの抵抗変化分ΔRsの温度特性が山型状の複雑な温度特性を備えている場合であっても、その温度特性を上記出力電流IOの温度特性によって補正することにより、その補正精度を向上することができる。
・上記第2実施形態では、第1差分電流IOPをノードN2に吐き出すように第1差分電流生成回路3aが構成され、第2差分電流IOMをノードN2に吐き出すように第2差分電流生成回路3bが構成されるようにした。これに限らず、例えば図7(a)に示すように、第1差分電流IOPをノードN2から吸い込むように第1差分電流生成回路3aを構成し、第2差分電流IOMをノードN2から吸い込むように第2差分電流生成回路3bを構成するようにしてもよい。すなわち、第1差分電流生成回路3aでは、カレントミラー回路30a,40aを備え、カレントミラー回路40aの出力側トランジスタTN2によって、ノードN2から第1差分電流IOPを吸い込む。また、第2差分電流生成回路3bでは、カレントミラー回路30bを備え、カレントミラー回路30bの出力側トランジスタTN4によって、ノードN2から第2差分電流IOMを吸い込む。この構成によれば、図7(b)に示すように、第3基準電流IMSから第1及び第2差分電流IOP,IOMが減算され、山型状の温度特性を備える出力電流IO(=IMS−IOP−IOM)を生成することができる。
以下、本発明を具体化した第3実施形態を図8〜図12に従って説明する。先の図1〜図7に示した部材と同一の部材にはそれぞれ同一の符号を付して示し、それら各要素についての詳細な説明は省略する。
カレントミラー回路14,15の出力側トランジスタTP11,TP12は、トランジスタTP10に流れる第1基準電流IMと同一の値を持つ第1基準電流IMa及び第4基準電流IMbを第1及び第4電流源10a,10bにそれぞれ流す。
IPa=VSCa/Rb
一方、第2基準電圧VSが供給される入力端子及び上記抵抗R5〜R8の接続点には、上記スイッチS5a〜S8aに対してそれぞれ並列にスイッチS5b〜S8bが接続されている。これらスイッチS5b〜S8bは、電圧VS,VS1〜VS3を選択的に第5補正基準電圧VSCbとして出力するためのスイッチであり、その出力が定電流回路22bのオペアンプ23bの非反転入力端子に接続されている。このように構成された分圧回路は、上記スイッチS5b〜S8bのいずれか1つをオンし、電圧VS,VS1〜VS3のうち上記オンしたスイッチに対応する電圧を第5補正基準電圧VSCbとしてオペアンプ23bの非反転入力端子に出力する。このスイッチS5b〜S8bの選択切替により、分圧回路の分圧比が調整され、第5補正基準電圧VSCbの温度傾斜が調整される(図9(b)参照)。なお、上記スイッチS5b〜S8bの選択切替は、例えばセンサ素子Rsの抵抗変化分ΔRsの温度特性に基づいてマイコン55から出力される制御信号SGによって行われる。
IPb=VSCb/Rb
第1差分電流生成回路3aでは、第1電流源10aが第1基準電流IMa(=VFCa/Rb)をノードN1から吸い込み、第2電流源20aが第2基準電流IPa(=VSCa/Rb)をノードN1に吐き出す。このノードN1にドレインが接続されるPMOSトランジスタTP1には、第1基準電流IMaから第2基準電流IPaを減算した第1差分電流IOP(=IMa−IPa≧0)が流れる(図10(b)参照)。
ここでは、センサ素子Rsの抵抗変化分ΔRsの温度特性に基づいてマイコン55から出力される制御信号SGによって、図8に示すようにスイッチS2,S7a,S6b,SW1,SW3がオン制御された場合について説明する。
図12の結果から明らかなように、本実施形態の電流生成回路1cで生成した出力電流IO(図12の実線参照)は、所望の温度(切替温度Ts2)及び所望の電流値において、温度傾斜の切り替え(具体的には、第2差分電流IOMの温度傾斜から第1差分電流IOPの温度傾斜への切り替え)が行われている。また、切替温度Ts2付近においても、不連続点の段差などが生じることなく、温度傾斜の切り替えが滑らかに行われている。従って、この出力電流IOによるセンサ素子Rsの抵抗変化分ΔRsの温度特性に対する補正の精度を向上させることができる。
(1)第1基準電圧VFを所定の分圧比で分圧した分圧電圧を第1補正基準電圧VFCとして生成する第1基準電圧生成回路16を備えるようにした。なお、上記所定の分圧比は、スイッチS1〜S4の選択切替により可変可能となっている。この分圧比が調整されると、第1補正基準電圧VFCの電圧値が調整される。これにより、第1補正基準電圧VFCと第2基準電圧VSとの交点(切替温度)を制御することができ、ひいては出力電流IOの温度傾斜の変化点(折れ曲がり点)を任意に制御することができる。従って、出力電流IOの温度特性の自由度を向上させることができる。さらに、補正対象のセンサ素子Rsの抵抗変化分ΔRsの温度特性に基づいて、上記スイッチS1〜S4の選択切替が行われるため、抵抗変化分ΔRsの温度特性に応じた出力電流IOを生成することができる。従って、補正対象の抵抗変化分ΔRsの温度特性に対する補正精度を向上させることができる。
以下、本発明を具体化した第4実施形態を図13〜図16に従って説明する。先の図1〜図12に示した部材と同一の部材にはそれぞれ同一の符号を付して示し、それら各要素についての詳細な説明は省略する。
(1)第1基準電流IMaと第4基準電流IMbとを互いに異なる電流値になるように生成した。これにより、第1基準電流IMaと第2基準電流IPaとの交点の温度と、第4基準電流IMbと第5基準電流IPbとの交点の温度とが異なるようになるため、出力電流IOの温度傾斜の変化点を2つにすることができる。従って、出力電流IOの温度特性の自由度を向上させることができ、より複雑な温度特性を備える出力電流IOを生成することができる。
以下、本発明を具体化した第5実施形態を図17及び図18に従って説明する。先の図1〜図16に示した部材と同一の部材にはそれぞれ同一の符号を付して示し、それら各要素についての詳細な説明は省略する。
第2電流源20aは、カレントミラー接続された4つのPMOSトランジスタTP21,TP22,TP25,TP26を含むカレントミラー回路である。各トランジスタTP21,TP22,TP25,TP26のソースは高電位電源VDDに接続されている。入力側トランジスタTP21のゲートは、そのドレインと各出力側トランジスタTP22,TP25,TP26のゲートに接続されている。各出力側トランジスタTP22,TP25,TP26のドレインは、スイッチSP1〜SP3をそれぞれ介してカレントミラー回路30aの入力側トランジスタTP1のドレインに接続されている。
=(IM×3)−(IP×3)≧0 ・・・(式1)
このように、スイッチSP1〜SP3のうちオンするスイッチの組み合わせを変更することで、電流源10a,20aのカレントミラー比が調整される。そして、このカレントミラー比を調整することにより、第1及び第2基準電流IM,IPに乗算されるミラー係数(上記式1では「3」)が調整される。
(1)電流源10a,10b,20a,20bをカレントミラー比が調整可能なカレントミラー回路によって構成するようにした。なお、スイッチSP1〜SP3,SM1〜SM3の選択切替により、カレントミラー比が調整可能になっている。このカレントミラー比を調整することにより、ミラー係数が調整され、出力電流IOの温度傾斜を任意に制御することができる。従って、出力電流IOの温度特性の自由度を向上させることができる。さらに、補正対象のセンサ素子Rsの抵抗変化分ΔRsの温度特性に基づいて、上記スイッチSP1〜SP3,SM1〜SM3の選択切替が行われるため、抵抗変化分ΔRsの温度特性に応じた出力電流IOを生成することができる。従って、補正対象の抵抗変化分ΔRsの温度特性に対する補正精度を向上させることができる。
・図19に示されるように、互いに異なる温度特性を備える第1基準電流IMと第2基準電流IPをそれぞれ流す第1電流源10a及び第2電流源20aをスイッチSa,Sbをそれぞれ介してノードN2に接続する。そして、上記第1基準電流IMと第2基準電流IPとが交差する所望の切替温度TsにおいてスイッチSa,Sbのオンオフを切り替えるようにしても良い。このような構成によっても、切替温度Tsを境にして温度傾斜が相違する温度特性を備える出力電流IOを生成することができる。
(付記1)
温度に対して第1の割合で変化する第1電流を流す第1電流源と、
前記温度に対して前記第1の割合とは異なる第2の割合で変化する第2電流を流す第2電流源と、
前記温度に対して第3の割合で変化する第3電流を流す第3電流源と、
前記第1電流と前記第2電流との差分に基づいて第1差分電流を出力する第1差分出力部と、
前記第1差分電流を前記第3電流に加算あるいは減算する演算部と、
を備えることを特徴とする電流生成回路。
(付記2)
前記第1差分出力部は、前記第1電流源と前記第2電流源との接続点がドレインに接続されるMOSトランジスタと、該MOSトランジスタとカレントミラー接続されるMOSトランジスタとを含むことを特徴とする付記1に記載の電流生成回路。
(付記3)
前記第1電流源と、前記第2電流源と、前記第1差分出力部と、前記演算部とを備え、前記第1電流の電流値と前記第2電流の電流値とが交差する第1所定温度よりも高温側の電流を生成する第1差分電流生成回路と、
前記温度に対して第4の割合で変化する第4電流を流す第4電流源と、
前記温度に対して前記第4の割合とは異なる第5の割合で変化する第5電流を流す第5電流源と、
前記第5電流から前記第4電流を減算した結果に基づく第2差分電流を出力する差分出力部と、
前記第2差分電流を前記第3電流に加算あるいは減算する演算部と、を備え、前記第4電流と前記第5電流の電流値が交差する第2所定温度よりも低温側の電流を生成する第2差分電流生成回路と、
を備えることを特徴とする付記1又は2に記載の電流生成回路。
(付記4)
前記第1差分出力部は、前記第1電流源と前記第2電流源との接続点がドレインに接続されるPチャネルMOSトランジスタと、該PチャネルMOSトランジスタとカレントミラー接続されるPチャネルMOSトランジスタとを含み、
前記第2差分出力部は、前記第4電流源と前記第5電流源との接続点がドレインに接続されるNチャネルMOSトランジスタと、該NチャネルMOSトランジスタとカレントミラー接続されるNチャネルMOSトランジスタとを含むことを特徴とする付記3に記載の電流生成回路。
(付記5)
前記各電流源がそれぞれ所定の電流を流すように制御する制御回路を備え、
前記制御回路は、所定の温度特性を備える基準電圧に基づいて電流を生成する定電流回路を含むことを特徴とする付記3又は4に記載の電流生成回路。
(付記6)
前記制御回路は、
温度に依存しない第1の温度特性を備える第1基準電圧に基づいて第1補正基準電圧を生成する第1基準電圧生成回路と、
前記第1補正基準電圧と第2の温度特性を備える第2基準電圧とに基づいて第2補正基準電圧を生成する第2基準電圧生成回路と、
第3の温度特性を備える第3基準電圧に基づいて第3補正基準電圧を生成する第3基準電圧生成回路と、
温度に依存しない第4の温度特性を備える第4基準電圧に基づいて第4補正基準電圧を生成する第4基準電圧生成回路と、
前記第4補正基準電圧と第5の温度特性を備える第5基準電圧に基づいて第5補正基準電圧を生成する第5基準電圧生成回路と、を備えることを特徴とする付記5に記載の電流生成回路。
(付記7)
前記第1基準電圧生成回路は、可変可能な分圧比で前記第1基準電圧を分圧した分圧電圧を前記第1補正基準電圧として生成する分圧回路を含み、
前記第4基準電圧生成回路は、可変可能な分圧比で前記第4基準電圧を分圧した分圧電圧を前記第4補正基準電圧として生成する分圧回路を含み、
前記定電流回路は、前記第1補正基準電圧に基づいて前記第1電流を生成する回路と、前記第4補正基準電圧に基づいて前記第4電流を生成する回路とを含むことを特徴とする付記6に記載の電流生成回路。
(付記8)
前記第2基準電圧生成回路は、可変可能な分圧比で前記第2基準電圧と前記第1補正基準電圧との電位差を分圧した分圧電圧を前記第2補正基準電圧として生成する分圧回路を含み、
前記第5基準電圧生成回路は、可変可能な分圧比で前記第5基準電圧と前記第4補正基準電圧との電位差を分圧した分圧電圧を前記第5補正基準電圧として生成する分圧回路を含み、
前記定電流回路は、前記第2補正基準電圧に基づいて前記第2電流を生成する回路と、前記第5補正基準電圧に基づいて前記第5電流を生成する回路とを含むことを特徴とする付記6又は7に記載の電流生成回路。
(付記9)
前記第2基準電圧生成回路は、可変抵抗で構成した帰還抵抗を有し、該帰還抵抗によって設定される利得に基づいて前記第1補正基準電圧と前記第2基準電圧との差分を増幅する増幅回路を含み、
前記第5基準電圧生成回路は、可変抵抗で構成した帰還抵抗を有し、該帰還抵抗によって設定される利得に基づいて前記第4補正基準電圧と前記第5基準電圧との差分を増幅する増幅回路を含み、
前記定電流回路は、前記第2補正基準電圧に基づいて前記第2電流を生成する回路と、前記第5補正基準電圧に基づいて前記第5電流を生成する回路とを含むことを特徴とする付記6又は7に記載の電流生成回路。
(付記10)
前記各電流源を、カレントミラー比が調整可能なカレントミラー回路によって構成したことを特徴とする付記3〜9のいずれか1つに記載の電流生成回路。
(付記11)
前記第3電流に、前記第1差分電流を加算あるいは減算するかを選択するスイッチと、
前記第3電流に、前記第2差分電流を加算あるいは減算するかを選択するスイッチと、
を備えることを特徴とする付記3〜10のいずれか1つに記載の電流生成回路。
(付記12)
温度に対して第1の割合で変化する第1電流と、前記温度に対して前記第1の割合とは異なる第2の割合で変化する第2電流との差分に基づいて第1差分電流を出力し、
前記第1差分電流を、前記温度に対して第3の割合で変化する第3電流に加算あるいは減算することを特徴とする電流生成方法。
(付記13)
付記1〜11のいずれか1つに記載の電流生成回路を備え、
温度特性を備える信号の該温度特性を、前記電流生成回路にて生成された電流によって補正することを特徴とする電子機器。
3a 第1差分電流生成回路
3b 第2差分電流生成回路
10a 第1電流源
20a 第2電流源
10b 第4電流源
20b 第5電流源
30a カレントミラー回路(第1差分出力部、演算部)
30b カレントミラー回路(第2差分出力部、演算部)
40a,40b カレントミラー回路(演算部)
50 第3電流源
55 マイコン
11,21 制御回路
12,22,12a,12b,22a,22b 定電流回路
16 第1基準電圧生成回路(第1、第3及び第4基準電圧生成回路)
24,60 第2基準電圧生成回路(第2及び第5基準電圧生成回路)
24a 第2基準電圧生成回路
24b 第5基準電圧生成回路
SW1〜SW4 スイッチ
VF 第1基準電圧(第1及び第3基準電圧)
VFC 第1補正基準電圧(第1及び第3補正基準電圧)
Claims (9)
- 温度に対して第1の割合で変化する第1電流を流す第1電流源と、
前記温度に対して前記第1の割合とは異なる第2の割合で変化する第2電流を流す第2電流源と、
前記温度に対して第3の割合で変化する第3電流を流す第3電流源と、
前記温度が前記第1電流の電流値と前記第2電流の電流値とが交差する第1所定温度よりも高温である場合に、前記第1電流と前記第2電流との差分に基づいて第1差分電流を出力する第1差分出力部と、
前記温度に対して第4の割合で変化する第4電流を流す第4電流源と、
前記温度に対して前記第4の割合とは異なる第5の割合で変化する第5電流を流す第5電流源と、
前記温度が前記第4電流と前記第5電流の電流値が交差する第2所定温度よりも低温である場合に、前記第5電流から前記第4電流を減算した結果に基づく第2差分電流を出力する第2差分出力部と、
前記第1差分電流及び前記第2差分電流を前記第3電流に加算あるいは減算する演算部と、
を備えることを特徴とする電流生成回路。 - 前記第1差分出力部は、前記第1電流源と前記第2電流源との接続点がドレインに接続されるPチャネルMOSトランジスタと、該PチャネルMOSトランジスタとカレントミラー接続されるPチャネルMOSトランジスタとを含み、
前記第2差分出力部は、前記第4電流源と前記第5電流源との接続点がドレインに接続されるNチャネルMOSトランジスタと、該NチャネルMOSトランジスタとカレントミラー接続されるNチャネルMOSトランジスタとを含むことを特徴とする請求項1に記載の電流生成回路。 - 前記各電流源がそれぞれ所定の電流を流すように制御する制御回路を備え、
前記制御回路は、所定の温度特性を備える基準電圧に基づいて電流を生成する定電流回路を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の電流生成回路。 - 前記制御回路は、
温度に依存しない第1の温度特性を備える第1基準電圧に基づいて第1補正基準電圧を生成する第1基準電圧生成回路と、
前記第1補正基準電圧と第2の温度特性を備える第2基準電圧とに基づいて第2補正基準電圧を生成する第2基準電圧生成回路と、
第3の温度特性を備える第3基準電圧に基づいて第3補正基準電圧を生成する第3基準電圧生成回路と、
温度に依存しない第4の温度特性を備える第4基準電圧に基づいて第4補正基準電圧を生成する第4基準電圧生成回路と、
前記第4補正基準電圧と第5の温度特性を備える第5基準電圧に基づいて第5補正基準電圧を生成する第5基準電圧生成回路と、を備えることを特徴とする請求項3に記載の電流生成回路。 - 前記第1基準電圧生成回路は、可変可能な分圧比で前記第1基準電圧を分圧した分圧電圧を前記第1補正基準電圧として生成する分圧回路を含み、
前記第4基準電圧生成回路は、可変可能な分圧比で前記第4基準電圧を分圧した分圧電圧を前記第4補正基準電圧として生成する分圧回路を含み、
前記定電流回路は、前記第1補正基準電圧に基づいて前記第1電流を生成する回路と、前記第4補正基準電圧に基づいて前記第4電流を生成する回路とを含むことを特徴とする請求項4に記載の電流生成回路。 - 前記第2基準電圧生成回路は、可変可能な分圧比で前記第2基準電圧と前記第1補正基準電圧との電位差を分圧した分圧電圧を前記第2補正基準電圧として生成する分圧回路を含み、
前記第5基準電圧生成回路は、可変可能な分圧比で前記第5基準電圧と前記第4補正基準電圧との電位差を分圧した分圧電圧を前記第5補正基準電圧として生成する分圧回路を含み、
前記定電流回路は、前記第2補正基準電圧に基づいて前記第2電流を生成する回路と、前記第5補正基準電圧に基づいて前記第5電流を生成する回路とを含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の電流生成回路。 - 前記各電流源を、カレントミラー比が調整可能なカレントミラー回路によって構成したことを特徴とする請求項1〜6いずれか1つに記載の電流生成回路。
- 温度に対して第1の割合で変化する第1電流と、前記温度に対して前記第1の割合とは異なる第2の割合で変化する第2電流とが交差する第1所定温度よりも温度が高温である場合に、記第1電流と前記第2電流との差分に基づいて第1差分電流を出力し、
前記温度に対して第4の割合で変化する第4電流と、前記温度に対して前記第4の割合とは異なる第5の割合で変化する第5電流とが交差する第2所定温度よりも温度が低温である場合に、前記第5電流から前記第4電流を減算した結果に基づく第2差分電流を出力し、
前記第1差分電流及び第2差分電流を、前記温度に対して第3の割合で変化する第3電流に加算あるいは減算する
ことを特徴とする電流生成方法。 - 請求項1〜7のいずれか1つに記載の電流生成回路を備え、
温度特性を備える信号の該温度特性を、前記電流生成回路にて生成された電流によって補正することを特徴とする電子機器。
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