JP5310460B2 - 積層コアの製造方法 - Google Patents
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Description
一方、複数の積層体の組み付けを容易にし、或いはギャップ形成を容易にするために、樹脂製のコアケースに積層体を収納して積層コアを構成する技術が、例えば、特許文献1,2などに示されている。
したがって本発明の目的は、鋼板の積層体をコアケースに収納して構成される積層コアであって、振動および騒音が少なく、放熱性にも優れた積層コアを効率的に製造することができる製造方法を提供することにある。
本発明はこのような知見に基づきなされたもので、以下を要旨とするものである。
積層体(A)をコアケース(B)に装入した状態で、積層体(A)を構成する各鋼板(a)間と、積層体(A)−コアケース(B)間に、未硬化の接着剤を存在させ、その後、接着剤を硬化させる積層コアの製造方法であり、
前記積層コアは、略同一形状の2つを、それらの端面どうしを突き合わせて接合することにより、コイルが外装される1対の平行な柱状部(x 1 )と、該1対の柱状部(x 1 )の両端部間を連絡する1対の連絡部(x 2 )とからなる鉄芯が構成される鉄芯用部品であって、
前記コアケース(B)は、上面が開放したケースであり、少なくとも、鉄芯軸線方向における2つの端面を構成する壁部(10)と、積層体(A)をその両側から保持する壁部(11)を有するとともに、壁部(10)の高さが壁部(11)の高さよりも低く構成され、
前記コアケース(B)は、仕切壁部(c)で隔てられた複数の積層体収納部(d)を有し、仕切壁部(c)が積層コアのギャップを構成するとともに、仕切壁部(c)の高さが壁部(11)の高さよりも低く構成され、
前記積層体(A)は、柱状部(x 1 )を構成すべき積層体(A1)と、連絡部(x 2 )を構成すべき積層体(A2)とからなり、
前記壁部(10)を介して他の鉄芯用部品と接合された状態において、該壁部(10)が鉄芯のギャップを構成することを特徴とする積層コアの製造方法。
[2]上記[1]の製造方法において、下記(イ)〜(ハ)の少なくとも1つを行うことにより、積層体(A)を構成する各鋼板(a)間と、積層体(A)−コアケース(B)間に、未硬化の接着剤を存在させることを特徴とする積層コアの製造方法。
(イ)積層体(A)を装入する前のコアケース(B)内に接着剤を入れておく。
(ロ)コアケース(B)に装入する前の積層体(A)または/および鋼板(a)に接着剤を付着させておく。
(ハ)積層体(A)をコアケース(B)に装入した後、コアケース(B)内に接着剤を流し込む。
[4]上記[1]または[2]の製造方法において、積層コアを構成すべき鋼板(a)を、コアケース(B)に順次装入することを特徴とする積層コアの製造方法。
[5]上記[1]〜[4]のいずれかの製造方法において、コアケース(B)の下面に開口が形成され、若しくは下面が開放されていることを特徴とする積層コアの製造方法。
[8]上記[1]〜[7]のいずれかの製造方法で得られた、鉄芯用部品である積層コア(S)を用いたリアクトルの製造方法であって、
2つの積層コア(S1),(S2)にコイル(T)を外装した後、両積層コア(S1),(S2)の2つの端面どうしを突き合わせて接合して鉄芯(X)を構成することを特徴とするリアクトルの製造方法。
[9]上記[8]の製造方法において、積層コア(S 1 ),(S 2 )を接合する際または接合した後に、積層コア(S 1 ),(S 2 )の積層体(A1),(A2)上の壁部(11)で囲まれた空間に放熱材を構成する樹脂を注入し、固化させることにより、各積層コア(S 1 ),(S 2 )において、放熱材が壁部(11)よりも高さが低い仕切壁部(c)を越えて積層体(A1),(A2)を一体的に覆い、且つ両積層コア(S 1 ),(S 2 )の前記放熱材が、壁部(11)よりも高さが低い壁部(10)を越えて繋がり一体化されることを特徴とするリアクトルの製造方法。
[10]上記[1]〜[7]のいずれかの製造方法で得られた、鉄芯用部品である積層コア(S)を用いたリアクトルであって、
2つの積層コア(S1),(S2)を、それらの2つの端面どうしを突き合わせて接合して構成された鉄芯(X)と、該鉄芯(X)の柱状部(x1)に外装されたコイル(T)を有することを特徴とするリアクトル。
[11]上記[10]のリアクトルおいて、積層コア(S 1 ),(S 2 )の積層体(A1),(A2)上の壁部(11)で囲まれた空間に放熱材を構成する樹脂を注入し、固化させることにより放熱材が装着され、各積層コア(S 1 ),(S 2 )において、前記放熱材が壁部(11)よりも高さが低い仕切壁部(c)を越えて積層体(A1),(A2)を一体的に覆い、且つ両積層コア(S 1 ),(S 2 )の前記放熱材が、壁部(11)よりも高さが低い壁部(10)を越えて繋がり一体化したことを特徴とするリアクトル。
(イ)積層体Aを装入する前のコアケースB内に接着剤を入れておく。
(ロ)コアケースBに装入する前の積層体Aまたは/および鋼板aに接着剤を付着させておく。
(ハ)積層体AをコアケースBに装入した後、コアケースB内に接着剤を流し込む。
コアケースBは樹脂製であり、上面が開放し、且つ仕切壁部cで隔てられた複数の積層体収納部dを有している。これら各積層体収納部dに積層体Aが装入された状態で、仕切壁部cは積層コアのギャップを構成する。また、放熱性に配慮して、仕切壁部cの高さをコアケースBの外壁部の高さよりも低くし、仕切壁部cの上面と装入された積層体Aの上面とがほぼ面一になるように構成してある。なお、放熱性の観点から、コアケースBの厚みは、必要強度を満たした上で、なるべく薄い方が好ましい。
なお、図1および図2などの実施形態では、「積層体Aの積層方向=コアケースBの高さ方向」となっているが、積層体Aの積層方向は、例えば、図6に示すようなリアクトル鉄芯用部品とする際に、積層面が鉄芯軸線方向(磁路方向)と平行になるようにすればよく、したがって、放熱性や生産性の観点から、「積層体Aの積層方向=コアケースBの幅方向」(すなわち、図1および図2に示す積層体Aを、鉄芯軸線を回転軸として90度回転させた状態)としてもよい。
各鋼板a間が接着剤で部分的に仮接着された積層体Aは、例えば、接着剤を数ヶ所に点状に塗布した鋼板aを順次重ねることにより得られる。一般の積層体の製造ラインでは、打ち抜かれる鋼板部分に事前にまたは打ち抜きと同時に接着剤が部分的に塗布され(例えば数ヶ所に点状に塗布)、打ち抜かれた鋼板aが順次重ねられることにより、鋼板a間が接着剤で部分的に仮接着された積層体Aが得られる。
接着剤の種類に特別な制限はなく、製品の仕様や作業性などに応じて適宜選択すればよい。したがって、熱硬化性の接着剤、常温硬化性の接着剤のいずれでもよく、また、成分系としては、例えば、エポキシ系接着剤やアクリル系接着剤を用いることができる。
なお、熱硬化性接着剤を使用する場合には、接着剤に気泡が出ないようにするため、加熱工程において段階的に昇温(例えば、常温→60℃→100℃→150℃)させるか、加熱硬化させる前に真空槽により接着剤内の空気を取り除いておくことが望ましい。
(a)コアケースB内に装入された積層体Aの上の空間に放熱材を装着(充填)し、積層体Aを放熱材で覆う。
(b)コアケースBの下面(底面)に開口を形成するか、若しくは下面を開放した構造とする。
上記(a)の構成では、コアケースB内に積層体Aを装入して、接着剤が硬化した状態で、放熱材の装着(充填)を行う。この放熱材の装着(充填)は、通常、リアクトルなどの機器類の組み立て時または組み立て後に行われる。放熱材としては、例えば、シリコーン樹脂、グラファイト系グリス、アクリル系グリスなどの樹脂が用いられる。また、積層体Aを構成する各鋼板a間や積層体A−コアケースB間に充填する接着剤などを用いてもよい。例えば、図1および図2の実施形態では、コアケースB内に装入された積層体Aの上にコアケースBの外壁部で囲まれた空間fがあり、且つ、仕切壁部cの高さがコアケースBの外壁部よりも低いため、上記空間fに放熱材を構成する樹脂等を流し込むことにより、複数の積層体Aが放熱材で一体的に覆われることになる。このように放熱材で積層体Aの上部を一体的に覆うことにより、積層体Aを局部的に冷却した場合でも、積層体A全体の放熱作用を高めることができる。
図4は、本発明の製造方法をリアクトルの鉄芯用部品である積層コアの製造に適用した場合の一実施形態を示す斜視説明図であり、図5は製造された積層コア(鉄芯用部品)の斜視図、図6は同じく平面図である。
コアケースを用いた積層コアの従来技術は、鉄芯を完成させるまでの組み立て工程数が多く、作業性に難があり、また、その分組み立て精度に問題を生じやすい欠点があるが、本実施形態の積層コア(以下、鉄芯用部品という)は、略同一形状の2つの鉄芯用部品にコイルを外装し、それらの端面どうしを突き合わせて接合するだけでリアクトルを構成することができ、最小の工程数でリアクトルを製造することができる利点がある。
この鉄芯用部品は、樹脂製のコアケースBと、このコアケースB内に収納される積層体A1,A2を有する。
図1〜図3の実施形態と同様に、この実施形態においても、積層体A1,A2をコアケースBに装入した状態で、積層体A1,A2を構成する各鋼板a間と、積層体A1,A2−コアケースB間に、未硬化の接着剤を存在させ、その後、接着剤を硬化させるものである。その具体的な方法は、図1〜図3の実施形態と同様である。
後述するように、鉄芯の放熱性を高めるためには、柱状部x1を構成すべき複数の積層体A1と連絡部x2を構成すべき積層体A2の上部を放熱材で一体に覆うことが好ましく、このため本実施形態では、積層体収納部d1〜d4間の仕切壁部cの高さをコアケースB(外壁部)の高さよりも低くし、複数の積層体A1と積層体A2の上部全体に放熱材(樹脂等が)が回り込み、放熱材で一体に覆うことができるようにしている。また、仕切壁部cは、その上面と装入された積層体A1,A2の上面とがほぼ面一になるような高さを有している。
なお、放熱性の観点からは、コアケースBの厚みは、必要強度を満たした上で、なるべく薄くすることが好ましい。また、等方的に放熱させるという設計上の観点からは、鉄芯とコイルを構成する巻き線との位置関係が対称となるように、コアケースBの底部の厚さと壁部11の厚さをほぼ等しくすることが好ましい。
前記各積層体収納部d1〜d3には、柱状部x1を構成すべき平面矩形状の積層体A1が収納され、前記積層体収納部d4には、連絡部x2を構成すべき平面U字状の積層体A2が収納されている。
積層体収納部d3と積層体収納部d4間の仕切壁部cの高さを他の仕切壁cよりも高くし、積層体収納部d1〜d3内の積層体A1のみ放熱材で一体的に覆われるようにしてもよい。
また、上述したように、一般に放熱材の装着は、2つの鉄芯用部品S1,S2を接合する際または接合した後に行われるが、各鉄芯用部品を製造する際に放熱材を装着してもよい。この場合、例えば、積層体A2の放熱材面に抜熱部材(ヒートシンク)を装着してもよい。
図4〜図6の実施形態では、鉄芯軸線方向における2つの端面(壁部10)が、鉄芯の1対の柱状部x1の端部に位置しているのに対して、図7の実施形態では、鉄芯軸線方向における2つの端面(壁部10)が、鉄芯の1対の柱状部x1の途中に位置したものである。したがって、この実施形態では、コアケースBの内部は、鉄芯のギャップを構成する仕切壁部cにより、一方の柱状部x1の一部を構成すべき平面矩形状の積層体A1を収納する積層体収納部d1,d2、連絡部x2を構成すべき平面U字状の積層体A2を収納する積層体収納部d4、他方の柱状部x1の一部を構成すべき平面矩形状の積層体A1を収納する積層体収納部d3に、それぞれ分割されている。
なお、他の実施形態としては、鉄芯軸線方向における2つの端面(壁部10)が、鉄芯の1対の柱状部x1の中央に位置するような構造としてもよい。
この製造方法では、図8に示すように、2つの鉄芯用部品S1,S2を準備し、各鉄芯用部品S1,S2において鉄芯の柱状部x1となるべき部分(すなわち、積層体A1を収納した積層体収納部d1〜d3の部分)にコイルYを外装した上で、両鉄芯用部品S1,S2の2つの端面(壁部10)どうしを突き合わせ、連結部12を介して接合することで、リアクトルが得られる。すなわち、基本的に、各鉄芯用部品S1,S2にコイルYを外装する工程と、両鉄芯用部品S1,S2の端面どうしを突き合わせて接合する工程だけで、リアクトルを完成させることができる。
なお、両鉄芯用部品S1,S2の2つの端面(壁部10)間は、接着剤で接合してもよい。
また、鉄芯用部品S1,S2を接合する際または接合した後に、上述したような放熱材の装着(放熱材を構成する樹脂を積層体上面に注入した後、固化させる工程)を行ってもよい。また、鉄芯用部品S1,S2に放熱材を装着した後、接合するようにしてもよい。
リアクトルを製造するのに用いる2つの鉄芯用部品S1,S2は、予め組み合わせを決めておいてもよいし、ランダムに組み合わせできるようにしてもよい。
本発明法が製造の対象とする積層コアには、ギャップを設けないタイプのもの(例えば、トロイダルコアを仮付したもの)等も含まれる。また、積層体A、コアケースB、製造される積層コアの構成や形状も任意である。
薄鋼帯を打ち抜き加工して得られた250枚の鋼板a(板厚0.1mmの6.5%珪素鋼板)の両面全体にアクリル系熱硬化性接着剤を塗布(浸漬による塗布)した後、コアケースB(ガラスフィラー30質量%含有PPS樹脂製)内に順次嵌め込んで装入し、積層体A1,A2(いずれも占積率は約93%)を構成した。
積層体A1用の鋼板aのサイズは20mm×14mm、積層体A2用の鋼板aは幅20mmのU型とした。また、コアケースBのサイズは、最大外形寸法(長さ×幅(U型部幅)×高さ)を75mm×60mm×32mmとした。また、接着剤塗布量は、各積層体A1では2g、積層体A2では3gとした。
比較のため、上記と同様の枚数の鋼板aを、接着剤を塗布することなくコアケースB内に嵌め込んで装入しただけの比較例(鉄芯用部品)を製造した。
製品を150℃の熱源(ホットプレート)で加熱し、鉄芯(積層体A)の表面とコアケースB表面の温度変化を測定した。製品の表面温度が完全に飽和したところで、製品を熱源から外し、空気中で放熱させ、その際の温度変化を測定した。加熱時と放熱時の温度変化は、下記(1)、(2)式で表すことができ、得られたデータを(1)、(2)式に最小二乗法でフィッティングし、加熱時の熱時定数と放熱時の熱時定数を求めた。
14kHz 本発明例:60.8dB 比較例:72.9dB
15kHz 本発明例:69.4dB 比較例:79.4dB
17kHz 本発明例:68.5dB 比較例:83.2dB
本発明例では、積層体Aを構成する鋼板a間、および積層体AとコアケースB間に接着剤が充填されることにより空気層が排除され、磁歪振動が原因となる騒音の伝播が抑制され、さらに、接着剤により積層体Aを構成する鋼板aどうしが結合され、且つ積層体AとコアケースBも結合され、全体が一体化することによって振動そのものが抑制され、これらの結果、騒音が効果的に抑制されたものと考えられる。
A,A1,A2 積層体
B コアケース
c 仕切壁部
d,d1〜d4 積層体収納部
e 接着剤
f 空間
G 台
S 積層コア
S1,S2 鉄芯用部品
x1 柱状部
x2 連絡部
X 鉄芯
Y コイル
10,11 壁部
12 連結部
120 板部
121 段部
Claims (11)
- 鋼板(a)の積層体(A)をコアケース(B)に収納して構成される、リアクトルの鉄芯用部品である積層コアの製造方法であって、
積層体(A)をコアケース(B)に装入した状態で、積層体(A)を構成する各鋼板(a)間と、積層体(A)−コアケース(B)間に、未硬化の接着剤を存在させ、その後、接着剤を硬化させる積層コアの製造方法であり、
前記積層コアは、略同一形状の2つを、それらの端面どうしを突き合わせて接合することにより、コイルが外装される1対の平行な柱状部(x 1 )と、該1対の柱状部(x 1 )の両端部間を連絡する1対の連絡部(x 2 )とからなる鉄芯が構成される鉄芯用部品であって、
前記コアケース(B)は、上面が開放したケースであり、少なくとも、鉄芯軸線方向における2つの端面を構成する壁部(10)と、積層体(A)をその両側から保持する壁部(11)を有するとともに、壁部(10)の高さが壁部(11)の高さよりも低く構成され、
前記コアケース(B)は、仕切壁部(c)で隔てられた複数の積層体収納部(d)を有し、仕切壁部(c)が積層コアのギャップを構成するとともに、仕切壁部(c)の高さが壁部(11)の高さよりも低く構成され、
前記積層体(A)は、柱状部(x 1 )を構成すべき積層体(A1)と、連絡部(x 2 )を構成すべき積層体(A2)とからなり、
前記壁部(10)を介して他の鉄芯用部品と接合された状態において、該壁部(10)が鉄芯のギャップを構成することを特徴とする積層コアの製造方法。 - 下記(イ)〜(ハ)の少なくとも1つを行うことにより、積層体(A)を構成する各鋼板(a)間と、積層体(A)−コアケース(B)間に、未硬化の接着剤を存在させることを特徴とする請求項1に記載の積層コアの製造方法。
(イ)積層体(A)を装入する前のコアケース(B)内に接着剤を入れておく。
(ロ)コアケース(B)に装入する前の積層体(A)または/および鋼板(a)に接着剤を付着させておく。
(ハ)積層体(A)をコアケース(B)に装入した後、コアケース(B)内に接着剤を流し込む。 - 各鋼板(a)間が接着剤で部分的に仮接着された積層体(A)をコアケース(B)に装入することを特徴とする請求項1または2に記載の積層コアの製造方法。
- 積層コアを構成すべき鋼板(a)を、コアケース(B)に順次装入することを特徴とする請求項1または2に記載の積層コアの製造方法。
- コアケース(B)の下面に開口が形成され、若しくは下面が開放されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の積層コアの製造方法。
- 積層コアは、鉄芯軸線方向における2つの端面が、鉄芯の1対の柱状部(x1)の途中に位置することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の積層コアの製造方法。
- 積層コアは、鉄芯軸線方向における2つの端面に、他の鉄芯用部品の端面と連結するための連結部または他の鉄芯用部品の端面と位置合わせするために係合部を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の積層コアの製造方法。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の製造方法で得られた、鉄芯用部品である積層コア(S)を用いたリアクトルの製造方法であって、
2つの積層コア(S1),(S2)にコイル(T)を外装した後、両積層コア(S1),(S2)の2つの端面どうしを突き合わせて接合して鉄芯(X)を構成することを特徴とするリアクトルの製造方法。 - 積層コア(S 1 ),(S 2 )を接合する際または接合した後に、積層コア(S 1 ),(S 2 )の積層体(A1),(A2)上の壁部(11)で囲まれた空間に放熱材を構成する樹脂を注入し、固化させることにより、各積層コア(S 1 ),(S 2 )において、放熱材が壁部(11)よりも高さが低い仕切壁部(c)を越えて積層体(A1),(A2)を一体的に覆い、且つ両積層コア(S 1 ),(S 2 )の前記放熱材が、壁部(11)よりも高さが低い壁部(10)を越えて繋がり一体化されることを特徴とする請求項8に記載のリアクトルの製造方法。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の製造方法で得られた、鉄芯用部品である積層コア(S)を用いたリアクトルであって、
2つの積層コア(S1),(S2)を、それらの2つの端面どうしを突き合わせて接合して構成された鉄芯(X)と、該鉄芯(X)の柱状部(x1)に外装されたコイル(T)を有することを特徴とするリアクトル。 - 積層コア(S 1 ),(S 2 )の積層体(A1),(A2)上の壁部(11)で囲まれた空間に放熱材を構成する樹脂を注入し、固化させることにより放熱材が装着され、各積層コア(S 1 ),(S 2 )において、前記放熱材が壁部(11)よりも高さが低い仕切壁部(c)を越えて積層体(A1),(A2)を一体的に覆い、且つ両積層コア(S 1 ),(S 2 )の前記放熱材が、壁部(11)よりも高さが低い壁部(10)を越えて繋がり一体化したことを特徴とする請求項10に記載のリアクトル。
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