JP5302618B2 - 窒素酸化物処理装置 - Google Patents
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また、上記問題を緩和するため、窒素酸化物の排出源であるボイラ等の運転状況をパラメータとする種々の先行制御を行っている。そのために調整を要するパラメータが多く、窒素酸化物処理装置の制御回路が複雑となり、調整に時間を要するという問題もある。
すなわち、本発明にかかる窒素酸化物処理装置は、アンモニアを供給することによって、窒素酸化物を処理する窒素酸化物処理装置であって、出口側の窒素酸化物の濃度を計測する、化学発光式分析計とされる第一の計測手段と、該第一の計測手段よりも応答速度が速く、出口側の窒素酸化物の濃度を計測する、ジルコニア式分析計とされる第二の計測手段と、前記第一の計測手段による計測値に基づいて、前記窒素酸化物の濃度を制御するための目標値を設定し、前記第二の計測手段による計測値が前記目標値となるように、アンモニア供給量を制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
図1に本実施形態に係る窒素酸化物処理が適用される窒素酸化物処理システムの構成概略図を示す。
窒素酸化物処理システム8は、図1に示すように、例えば、窒素酸化物の発生源であるボイラ2の下流側に設置されている。ボイラ2には、排ガスが流通する煙道3が接続されている。ボイラ2の下流側には、排ガスが流通する順序に、窒素酸化物処理装置1と、排ガスの熱を熱交換する空気予熱器10と、排ガス中の煤塵を除去する集塵装置11と、排ガスを放出する煙突12とが配置されている。
触媒層4の上流側には、アンモニア供給装置6に接続された複数のアンモニア供給ノズル5と、アンモニア供給ノズル5の上流側に配置された第三の計測器23とが配置されている。
また、触媒層4の下流側には、第一の計測器21と、第一の計測器21より応答速度が速い第二の計測器22とが配置されている。本実施形態において、例えば、第一の計測器21として化学発光式分析計を、第二の計測器22および第三の計測器23としてジルコニア式分析計を用いる。
制御部9は、第三の計測器23よって計測されたNOX濃度D3に基づいて先行制御値を設定する先行制御値設定部35と、第三の計測器23よって計測されたNOX濃度D3が入力され、該NOx濃度D3に基づいて上限値を設定する上限値設定部34と、前述の上限値と第二の計測器22よって計測されたNOX濃度D2とが入力され、これらを比較し、小さい方の値を出力する比較部33と、第一の計測器21によって計測されたNOX濃度D1が入力され、該NOx濃度D1に基づいて目標値を設定する目標値設定部31と、先行制御値設定部35から先行制御値が、比較部33から比較値が、目標値設定部31から目標値がそれぞれ入力され、先行制御値と比較値との和が、目標値となるようにアンモニア供給量の指令値を設定する指令値設定部32とを具備している。
図1において、ボイラ2から出力された排ガスのNOx濃度は、第三の計測器23によって計測され、制御部9に与えられる。また、触媒層4においてアンモニアと混合されることにより、NOx濃度が調整された後の排ガスが、第一の計測器21、第二の計測器22によってそれぞれ計測され、制御部9にそれぞれ与えられる。
制御部9において、第三の計測器23によって計測されたNOX濃度D3は、先行制御値設定部35および上限値設定部34にそれぞれ出力される。先行制御値設定部35では、NOX濃度D3に基づいて先行制御値が設定され、指令値設定部32に出力される。上限値設定部34では、NOX濃度D3に基づいて上限値が設定され、比較部33へ出力される。比較部33では、上限値設定部34からの上限値と第二の計測器22によって計測されたNOX濃度D2との大小が比較され、小さい方の値が比較値として指令値設定部32へ出力される。一方、目標値設定部31において、第一の計測器21によって計測されたNOX濃度D1に基づいて目標値が設定され、この目標値が指令値設定部32へ出力される。
指令値設定部32では、先行制御値設定部35から出力された先行制御値と比較部33から出力された比較値との和が、目標値設定部31から出力された目標値となるようにアンモニア供給量の指令値が設定され、この指令値がアンモニア供給装置6に出力される。アンモニア供給装置6では、指令値に基づくアンモニア供給量の調整が行われ、指令値に応じた量のアンモニアがアンモニア供給ノズル5から噴霧されることとなる(図1参照)。
図3において、先行制御値先行部35は、NOX濃度D3と排ガス流量計によって計測された排ガス流量とを乗算することにより、NOx流量を算出する乗算部41と、乗算部41からのNOx流量に予め設定された脱硝率を乗算することにより先行制御値を算出する乗算部43とを有している。乗算部43により算出された先行制御値は、後述する指令値設定部32の加算部57へ出力される。
上限値設定部34は、前述の乗算部41によって求められたNOX流量とアンモニア流量とを除算することにより期待脱硝率を算出する除算部42と、除算部42より求められた期待脱硝率を1から減算する減算部44と、減算部44より定まる値とNOX濃度D3とを乗算することにより余剰分のNOX濃度を算出する乗算部45と、乗算部45より定まる値に第三の計測器23の誤差の上限値を加算する加算部46とを有している。上記構成の上限値設定部34において、乗算部45にて定まる値に加算部46にて誤差の上限値が加算されることによって、脱硝すべきNOX濃度の上限値が設定され、後述する比較部33に出力される。
比較部33では、加算部46より出力された上限値とNOX濃度D2との大小を比較し、小さい方の値を比較値として後述する指令値設定部32の減算部55へ出力する。
目標値設定部31は、NOX濃度D1から予め定められた出口NOX設定値を減算する減算部51と、PI制御部52と、第一の計測器21による計測値を第二の計測器22の測定方法の値に補正する補正部53とを有している。補正部53では、例えば、発電機出力と燃料流量と定数との和によって補正値が決定される。上記構成の目標値設定部31において、減算部51にて定まる値を、PI制御部52および補正部53にて処理することにより、第二の計測器22の計測値と整合性がとれ、かつ、脱硝するNOX濃度の目標値が設定され、該目標値が後述する指令値設定部32の減算部55へ出力される。
指令値設定部32は、前述の先行制御値と比較値との和が、前述の目標値となるようにアンモニア供給量の指令値が設定され、この指令値がアンモニア流量制御弁61に出力される。指令値設定部32は、補正部53から出力された目標値から比較部33より出力された比較値を減算する減算部55と、PI制御部56と、乗算部43から出力された先行制御値とPI制御部56から出力された値とを加算する加算部57と、加算部57から出力された値とアンモニア流量値とを減算する減算部58と、PI制御部59とを有している。上記構成の指令値設定部32において、アンモニア流量制御弁61の開度指令値が設定され、アンモニア流量制御弁61へ出力される。
また、第三の計測器23の計測値に基づいて定めた上限値を超えないように、アンモニア供給量を制御することができる。これにより、ジルコニア式分析計である第二の計測器22が、アンモニアを窒素酸化物として認識した場合においても、前述の上限値に基づいてアンモニアを供給することができる。したがって、必要以上にアンモニアを供給することを防止することが可能となる。
また、触媒層4の入口部に設けられた第三の計測器23を用いて先行制御を行うことにより、第一の計測器21による制御の遅れを補填することができ、より適切な量のアンモニアを供給することが可能となる。
さらに、制御部9が、第一の計測器21による計測値を、第二の計測器22の測定方法の値に補正する補正部53を具備することにより、第一の計測器21および第二の計測器22が、乾式測定法と湿式測定法のいずれでも、第一の計測器21と第二の計測器22とを組み合わせて制御することが可能となる。なお、補正部53は、第二の計測器22による計測値を、第一の計測器21の測定方法の値に補正することとしても、同様の作用効果が得られる。
6 アンモニア供給装置
9 制御部
21 第一の計測器
22 第二の計測器
23 第三の計測器
31 目標値設定部
32 指令値設定部
33 比較部
34 上限値設定部
35 先行制御値設定部
53 補正部
Claims (4)
- アンモニアを供給することによって、窒素酸化物を処理する窒素酸化物処理装置であって、
出口側の窒素酸化物の濃度を計測する、化学発光式分析計とされる第一の計測手段と、
該第一の計測手段よりも応答速度が速く、出口側の窒素酸化物の濃度を計測する、ジルコニア式分析計とされる第二の計測手段と、
前記第一の計測手段による計測値に基づいて、前記窒素酸化物の濃度を制御するための目標値を設定し、前記第二の計測手段による計測値が前記目標値となるように、アンモニア供給量を制御する制御手段とを具備する窒素酸化物処理装置。 - 入口側に、窒素酸化物の濃度を計測する第三の計測手段を具備し、
前記制御手段が、
前記第三の計測手段による計測値に基づいて、上限値を設定する上限値設定部と、
前記上限値と前記第二の計測手段による計測値とを比較して、小さい方の値を比較値として出力する比較部とを有し、
前記比較値が前記目標値となるように、アンモニア供給量を制御する請求項1に記載の窒素酸化物処理装置。 - 前記制御手段が、一方の計測手段による計測値を、他方の測定方法の値に補正する補正部を具備する請求項1または2に記載の窒素酸化物処理装置。
- 前記制御手段が、前記第三の計測手段による計測値に基づいて、先行制御値を設定する先行制御値設定部を有し、
前記先行制御値と前記第二の計測手段による計測値または前記上限値とを加算した加算値が、前記目標値となるように、アンモニア供給量を制御する請求項1から3のいずれかに記載の窒素酸化物処理装置。
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