Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP5387598B2 - 評価方法 - Google Patents

評価方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5387598B2
JP5387598B2 JP2011052605A JP2011052605A JP5387598B2 JP 5387598 B2 JP5387598 B2 JP 5387598B2 JP 2011052605 A JP2011052605 A JP 2011052605A JP 2011052605 A JP2011052605 A JP 2011052605A JP 5387598 B2 JP5387598 B2 JP 5387598B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transparent
solvent
region
light source
application
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011052605A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012187497A (ja
Inventor
厚史 北林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2011052605A priority Critical patent/JP5387598B2/ja
Publication of JP2012187497A publication Critical patent/JP2012187497A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5387598B2 publication Critical patent/JP5387598B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

本発明は、評価方法及び評価装置に関する。
有機EL装置の発光層等を製造する方法として、機能性材料を含む液状体を、ノズルを介して液滴とし、被吐出体に吐出した後乾燥させ、機能膜を形成する方法が知られている。
膜厚の均一性が高い機能膜を得るには、各ノズル間での相対的な吐出量液状体の吐出量を揃えることが重要である。そのためには、ノズルから吐出された液状体の相対的な吐出量を測定し、吐出量を校正することが重要となる。
液状体の吐出量の測定方法としては、液状体がカラーフィルター等、着色されたものであれば、液状体を乾燥させ、液状体に含まれる溶質を測定することで測定する方法を用いることができる。
また、液状体の吐出量の測定方法としては例えば液状体を、ノズルを介して被吐出体に多数吐出・塗布を行い、塗布前の被吐出体の重量と塗布後の被吐出体の重量との差を元に液状体の重量と塗布面積との相関を求める方法や、液状体のドットを3次元的に測定し体積を直接測定する方法が知られている。
また、例えば特許文献1のように、シャーレ形態を備える記録媒体にノズルから吐出された液状体を受けさせて後、天板で覆うことで液状体を円筒状に変形させてその面積を測ることで吐出量を測定する方法が知られている。
特開2000−153603号公報
しかしながら、液状体として、例えば有機EL装置に用いられる発光層を形成する殆ど透明なものを用いた場合、液状体が塗布された領域とそれ以外の領域とのコントラストが取れないため、液状体が塗布された領域の観察ができず、そのため面積等を測定することは極めて困難になるという課題があった。
また、特許文献1に示す方法では、一点の測定にかかる時間が長くなるため、多点(例えば180点)程度の測定には、実用的な測定時間で測定することが実用上困難になるという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる評価方法は、溶媒中に溶質を含む機能液、または前記溶媒のみを含む透明な液状体を浸透させた領域を観察するための評価方法であって、受容層を備える透明な基板の前記受容層側に前記液状体の液滴を吐出し、前記受容層に前記液状体を浸透させた塗布領域を形成する塗布工程と、前記液状体中の前記溶媒を残した状態で、前記基板の一方の面から前記基板に光を照射し、前記基板を透過させ、他方の面側から前記塗布領域を観察する観察工程と、を含むことを特徴とする。
これによれば、溶媒が残っている状態で、液状体が塗布された塗布領域を観察することが可能となる。光を反射させて観察する反射型の観察方法では、透明な液状体の塗布領域の観察は困難であるが、基板の一方の面から光を照射し、基板を透過させて基板の他方の面から光分布を測定する方法を用いることで塗布領域が観察できる。
この場合、溶媒が残っている状態でなければ塗布領域の観察は困難となり、溶媒が残っている状態であれば塗布領域を観察できることが経験的に確認されている。
また、溶媒だけでも塗布領域を観察できることから、例えば有機EL装置のように、溶媒による希釈率が高い機能液を用いる場合には、高額な試料を使わずに溶媒だけである程度の条件出しができることから開発コストを低減することができる。
なお、大辞泉で「透明」とは、「物体が光をよく通すこと。光が物質中を通過するとき、吸収される度合いが小さいこと」と記載されている。即ち、「透明」とは光反射率や光吸収率が0である場合に限られない。上記した記載では「透明」を「吸収される度合いが小さいこと」を含む。
[適用例2]上記適用例にかかる評価方法であって、前記液滴を吐出した後に、前記液状体と反応しない透明な部材で前記受容層側の少なくとも前記塗布領域を覆い、前記観察工程を行なうことを特徴とする。
上記した適用例によれば、透明な部材で塗布領域を覆うことから溶媒の蒸発が抑えられる。そのため、より正確に塗布領域を観察する観察工程を行うことができる。加えて、吐出工程と観察工程との間の経過時間による溶媒の蒸発を抑えられることから、より安定した状態で塗布領域の観察を行うことができる。
[適用例3]本適用例にかかる評価装置は、溶媒中に溶質を含む機能液、または前記溶媒のみを含む透明な液状体を、吐出ヘッドのノズルより受容層を備えた透明な基板に吐出し、前記受容層に浸透させることで形成された前記液状体の塗布領域を観察するための評価装置であって、第1方向に光を射出する光源と、前記光源の光射出方向に備えられ、前記第1方向から出力させた光を前記透明な基板を通して観察を行う撮像部と、を備えていることを特徴とする。
これによれば、溶媒が残っている状態では、液状体が塗布された塗布領域を観察することが可能となる。光を反射させて観察する反射型の観察方法では、透明な液状体の塗布領域の観察は困難であるが、基板の一方の面から光を照射し、基板を透過させて基板の他方の面から光分布を測定することで塗布領域が観察できる。この場合、溶媒が残っている状態でなければ塗布領域の観察は困難となり、溶媒が残っている状態であれば塗布領域を観察できる。
[適用例4]上記適用例にかかる評価装置であって、前記透明な基板を、前記光源と前記撮像部との間に配置し、前記光源と前記撮像部が対向する位置関係を保った状態で、前記光源と前記撮像部の位置を、前記透明な基板の平面方向に対して前記透明な基板と相対的に移動させる移動機構をさらに備えていることを特徴とする。
上記した適用例によれば、透明な基板の平面方向に対して前記透明な基板と相対的に移動させる移動機構を備えていることから、例えば複数の塗布領域がある場合でも、各々の塗布領域の位置に移動させて観察することが可能となり、吐出ヘッドの吐出孔が複数個あっても各々観察を行うことができる。
(a)は、透明な液状体を吐出器から吐出する状態を示す断面図、(b)は、液状体が受容層に塗布された状態を示す断面図、(c)は、液状体が塗布された領域の面積を観察している状態を示す模式図。 (a)は、透明インクを複数のノズルから吐出し評価する液滴吐出評価装置の平面図、(b)は、液滴吐出評価装置の断面図、(c)は、吐出ヘッドの構造を示す平面図、(d)は、メディアの構造を示す断面図。 (a),(b)は液滴吐出評価装置を用いた吐出量の評価手順を示す平面図。 (a),(b)は液滴吐出評価装置を用いた吐出量の評価手順を示す平面図。 (a),(b)は液滴吐出評価装置を用いた吐出量の評価手順を示す平面図。
以下、本発明を具体化した各実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態:評価方法)
図1(a)は、透明な液状体(以下、透明インクとも称する)を吐出器から吐出する状態を示す断面図、図1(b)は、液状体を受容層に浸透させ、液状体が塗布された状態を示す断面図、図1(c)は、液状体が塗布された領域の面積を測定(観察)している状態を示す模式図である。透明な液状体としては、溶媒中に溶質を含む機能液や、溶媒のみを含むものを用いることができる。
透明な基板としてのメディア100は、受容層101と支持膜102とを含む。受容層101は、例えば45μm程度の厚さを備えるセラミック等や、親液性の樹脂を含む透明な膜である。そして、受容層101は支持膜102として、例えば150μm程度の厚さを備えたPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂により支えられている。
なお、「透明」とは大辞泉で「物体が光をよく通すこと。光が物質中を通過するとき、吸収される度合いが小さいこと」と定義されていることから、「透明」とは「吸収される度合いが小さいこと」を含むものとする。
透明インク140は、吐出器120中に収められ、例えば溶媒としてシクロヘキシルベンゼン(沸点240℃)中に溶質として固形物としてのポリビニルカルバゾールを溶解/分散させたものを用いている。シクロヘキシルベンゼンの沸点は240℃であり、吐出器120から吐出させる場合、またメディア100に吐出した後でも乾燥しにくく、かつ減圧加熱乾燥させた場合、速やかに乾燥する性質を備えている。ポリビニルカルバゾールは、有機EL素子の発光層やホール輸送層として機能する物質である。なお、溶質としてはAlq3や、その他のものを目的に応じて使い分けることができる。また、溶媒としては、ブチルカルビトールアセテート(沸点247℃)等を用いても良い。
溶媒の沸点は、200℃以上程度であれば良く、エチレングリコール(沸点197.3℃)等を用いても良い。そして、230℃以上であれば好適であり、観察精度をより高めることが可能となる。
このような透明インク140は、吐出器120により、透明インク140を液滴141としてメディア100の受容層101に向けて吐出される。吐出量は図示せぬ制御装置によって電気的に制御され、目的に応じ吐出量を変えることもできる。メディア100は透明インク140を液滴141として受ける。この透明インク140の液滴141が着弾すると、メディア100の受容層101に浸透し、透明インク140が塗布された塗布領域100aが形成される(塗布工程)。
塗布領域100aが形成された後、メディア100を測定装置160に運ぶ。そして、塗布領域100aの観察を行う(観察工程)。図1(c)は、光源からの光をメディアの一方の面から照射し通過させて、他方の面に備えられた撮像装置により塗布領域の射影を捉える測定装置の断面図である。測定装置160は、光源161、光学系162、撮像部163、情報処理部164、モニター165、を備える。
光源161は、メディア100を透過させる光を射出する。光学系162は、光源161から発せられた光を整形し、この光を分析対象(この場合にはメディア100)に射出・透過させる。撮像部163は、分析対象(この場合にはメディア100)を通過した光を撮像する。情報処理部164は、撮像部163が得た光分布情報を処理し、例えば塗布領域100aの面積を抽出する。モニター165は、例えば、メディア100に形成された塗布領域100aを写す。このような構成を取ることで、従来測定が困難であった透明インク140による塗布領域100aの観察が出来る。
この場合、透明インク140(液状体)の液滴141をメディア100に浸透させた後、例えばガラス板等、透明インク140と反応しない透明な部材で塗布領域100a(受容層101側)を覆うことで、観察中での溶媒の蒸発を防ぐことができることから、長時間の間観察を続けることが可能となる。この方法は溶媒の沸点が、200℃未満のものを用いた場合に特に有効であり、例えばジメチルスルフォキシド(沸点189℃)等を溶媒として用いた場合でも、塗布領域100aの観察が可能となる。
また、吐出器120からの透明インク140の吐出量を段階的に変えて複数の場所(例えば100μm程度離して)に吐出させても良い。この場合、透明インク140の吐出量と吐出器120に加えられる制御信号との相関を知ることができる。
上記した測定方法は、以下の効果を奏する。
従来では困難であった、透明インク140の吐出器120からの吐出により形成された塗布領域100aの観察ができるようになった。そのため、例えば当該観察結果から吐出器120からの透明インク140の吐出量を塗布領域100aの面積から定性的に見積もることができるようになった。
吐出器120からの透明インク140の吐出量を変えた場合の塗布領域の面積変化を観察することができるようになる。この場合、例えば100μm程度の間隔を空けるよう吐出器120を移動させた後、吐出器120からの吐出量を変えて(例えば吐出器120を駆動する電圧を上げて)塗布領域を形成する。その後当該塗布領域に対しても観察を行い、吐出量と塗布領域100aと当該塗布領域との面積差から、吐出量の比率を求めることができる。
前述したように、同じ吐出量で吐出器120から吐出を行っても、メディア100の表面状態には分布があり、また、気温や湿度等による経時変化により同じ吐出量でも塗布領域100aの面積は変動する。そのため、塗布領域100aの面積だけでは吐出器120からの吐出量を見積もることは困難である。
一方、隣り合う位置に同じ吐出器120を用いて吐出量を変えて吐出を行った場合には、メディア100の表面状態はほぼ同一条件として扱え、さらに気温や湿度等もほぼ同一条件として扱えるので、塗布領域100aと当該塗布領域の面積と吐出条件との相関を把握することができ、吐出器120の吐出条件と吐出量との関係を把握することができる。
ここで観察している対象は溶質ではなく、殆どの部分は溶媒の性質を観察することとなる。そのため、溶媒のみを用いて、上記した観察を行えば、例えば、高価な有機ELの固形材料の消費を抑えてある程度製造条件を定めることができる。即ち、実験にかかるコストを低減することができる。
吐出器120から透明インク140をメディア100に吐出し、塗布領域100aが形成された後で、例えばガラス板等、透明インク140と反応しない透明な部材で塗布領域100aを覆うことで、観察中での溶媒の蒸発を防ぐことができることから、長時間の間観察を続けることができる。この方法は溶媒の沸点が、200℃未満のものを用いた場合に有効である。
(第2実施形態:評価装置)
図2(a)は、透明インクを複数のノズルから吐出し評価する評価装置としての液滴吐出量評価装置の平面図、図2(b)は、その断面図、図2(c)は、吐出ヘッドの構造を示す平面図、図2(d)は、メディアの構造を示す断面図である。
液滴吐出量評価装置200は、ステージ201、光源202、撮像部203、吐出ヘッド固定台204、吐出ヘッド用レール205、撮像部第1レール206、撮像部第2レール207、メディア供給部208、メディア回収部209、総合制御装置210、光源第1レール211、光源第2レール212を備える。
なお、図2(a)に示す平面図では、本来吐出ヘッドRGB260は隠れているが、吐出ヘッドRGB260の位置関係が本実施形態では重要な位置づけに当たるため、ここでは透視させて図示している。
ステージ201は、例えば硬質ガラスを用いて設けられており、メディア250を支える機能を備えている。
光源202は、ステージ201に向けて光を射出し、ステージ201とメディア250を介して撮像部203に光束を伝達する。
撮像部203は、メディア250に形成された塗布領域250a(図3参照)を検出し、観察する。
吐出ヘッド固定台204は、吐出ヘッドRGB260を固定する。
吐出ヘッド用レール205は、吐出ヘッド固定台204の位置を変えるためのレールであり、吐出ヘッド固定台204を例えばステージ201を覆うよう移動させたり、ステージ201から離れた位置に移動させたりするよう制御する。
撮像部第1レール206は、撮像部203の位置を変えるためのレールであり、撮像部203を例えばステージ201を覆うよう移動させたり、ステージ201から離れた位置に移動させたりするよう制御する。
撮像部第2レール207は、撮像部203の位置を撮像部第1レール206と交差する方向に変える(この場合は直交方向)ためのレールであり、撮像部203の位置を例えばメディア供給部208側に移動させたり、メディア回収部209側に移動させたりするよう制御する。
光源第1レール211は、光源202の位置を変えるためのレールであり、光源202を例えばステージ201を覆うよう移動させたり、ステージ201から離れた位置に移動させたりするよう制御する。
光源第2レール212は、光源202の位置を光源第1レール211と交差する方向に変える(この場合は直交方向)ためのレールであり、光源202の位置を例えばメディア供給部208側に移動させたり、メディア回収部209側に移動させたりするよう制御する。ここでは、光源202、撮像部203は共に相対的に同期して動かすものとする。
メディア供給部208は、メディア250をステージ201に供給する機能を備えている。
メディア回収部209は、ステージ201から処理済みのメディア250を回収する機能を備えている。
総合制御装置210は、ステージ201の制御(例えばメディア250の吸着ON/OFF)や、メディア250の供給/回収動作、吐出ヘッド固定台204の位置制御、光源202及び撮像部203の位置制御、吐出ヘッドRGB260の吐出量制御、撮像部203が捉えた映像の解析等、制御を統括して行う機能を備えている。
ここで、透明な基板としてのメディア250は、図2(d)に示すように受容層251と支持膜252とを含む。受容層251は、例えば45μm程度の厚さを備えるセラミック等や、親液性の樹脂を含む透明な膜である。そして、受容層251は支持膜252として、例えば150μm程度の厚さを備えたPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂等により支えられている。
また、吐出ヘッドRGB260は、例えば赤、緑、青の3原色をひとまとめにしたものである。吐出ヘッドRGB260の各々の構成は、吐出ヘッドRGB260(赤、緑、青のどの色も同様の構成を備えている)が備えるノズル261より吐出が行われる。そして、ノズル261が整列したものをノズル列261aと呼ぶ。
また、透明インク140としては、前述したように、溶媒中に溶質を含む機能液や、溶媒のみを含むものを用いることができる。一例としては、例えば溶媒としてシクロヘキシルベンゼン(沸点240℃)中に溶質として固形物としてのポリビニルカルバゾールを溶解/分散させたものや、シクロヘキシルベンゼン単体を挙げることができる。
(液滴吐出量評価装置の用い方)
次に、評価装置としての液滴吐出量評価装置200の用い方について説明する。図3〜図6は、液滴吐出評価装置の使い方を示す平面図である。
まず、総合制御装置210はステージ201に、メディア250を吸着させるよう指示信号を出力する。この指示信号に基づいてステージ201は、メディア250を吸着する。
次に、手順1として、図3(a)に示すように、総合制御装置210は吐出ヘッド用レール205に沿って吐出ヘッド固定台204をステージ201の光源202の定位置側に移動させるよう指示信号を出力する。この指示信号に基づいて吐出ヘッド固定台204は移動する。
次に、手順2として、図3(b)に示すように、総合制御装置210は吐出ヘッド用レール205に沿って吐出ヘッド固定台204を走査させる走査信号を出力する。そして、吐出ヘッド固定台204を走査させた状態で、総合制御装置210は吐出ヘッドRGB260に、一斉に透明インク140を吐出させるよう指示信号を出力する。この指示信号に基づいて吐出ヘッドRGB260は、一斉に透明インク140を吐出する。この手順を行うことで、透明インク140は受容層251に浸透する。ここで、吐出量を制御する信号を、いくつかの水準で振ると、吐出エネルギーと吐出量との相関が得られることからより好適である。
次に、手順3として、図4(a)に示すように、総合制御装置210は所定の吐出回数に達したときに透明インク140の吐出を止め、吐出ヘッド固定台204を定位置に移動させる。
次に、手順4として、図4(b)に示すように、総合制御装置210はメディア250に形成された各々の塗布領域250aを検出し、一点毎、または、2〜5点程度を一度に観察するよう指示信号を出力する。この指示信号を受けて、光源202は光源第1レール211、光源第2レール212に沿った方向に走査される。そして撮像部203を、撮像部第1レール206、撮像部第2レール207に沿って光源202と同調させて(光源202と撮像部203とが対向する位置関係を保った状態で)メディア250の平面方向に動かしながら各々の塗布領域250aを観察し、そのデータを総合制御装置210に転送する。総合制御装置210はこのデータを受けて、例えば各々の塗布領域250aの面積を演算、記憶する。なお、面積計算は撮像部203で行っても良い。
次に、手順5として、図5に示すように、総合制御装置210は光源202と撮像部203とを元の位置(定位置)に戻す指示信号を出力する。この指示信号に基づいて光源202を光源第1レール211、光源第2レール212に沿って移動させて元の位置(定位置)に戻す。そして、撮像部203を、撮像部第1レール206、撮像部第2レール207に沿って移動させて元の位置に戻す。
この手順に従っていくことで、吐出量の評価を、液滴吐出量評価装置200を用いて観察することができる。
上記した評価装置は、上述した実施形態の効果に加え、以下の効果を奏する。
メディア250の表面状態は、狭い領域(例えば数cm程度の距離範囲内)では概ね揃った特性を備えているが、広い領域で見ると、表面状態は異なった特性を示す。そのため、広い領域を用いて塗布領域250aを観察しても、メディア250の表面状態の差の影響により、精密に観察することは困難である。
この液滴吐出評価装置では、隣り合う位置にノズル261が並ぶノズル列261aを用いて透明インク140を吐出し、塗布領域250aを形成するため、メディア250の狭い領域で塗布領域250aを多数(例えば180個程度)形成できる。そのため、メディア250の表面状態は概ね揃った特性を有しており、塗布領域250aの面積を変動させる要因が小さくなりので、同じ吐出量の透明インク140に対してはほぼ同じ面積での広がりを持つ。そのため、面積比≒体積比となり、面積情報のみで体積の校正をほぼ正確に行うことができる。
ノズル261が並んで配置されているため、透明インク140を用いた場合でも、狭い領域で多数の液滴(例えば吐出ヘッドRGB260の一色あたり180点程度)の面積を測定(観察)することができる。そのため、例えば標準偏差等、吐出ヘッドRGB260の製造上の課題を統計的に解析できる。例えば、面積分布に2つのピークがあった場合には、吐出ヘッドRGB260には製造上の課題が2種類あることが推定できる。また、吐出ヘッドRGB260の中央部のノズル261と周辺部のノズル261との間での差異等を抽出することができる。
手順2で、吐出ヘッドRGB260に、一斉に透明インク140を吐出させることに代えて、例えば一つ置きにノズル261から透明インク140を吐出させることで、透明インク140を用いた場合でもノズル261の隣り合うノズル261間でのクロストークを調べることができる。この場合、狭い領域内でノズル261から透明インク140を吐出させ、塗布領域250aを形成することで、塗布領域250aの面積を変える要因が小さくなり、同じ吐出量の透明インク140に対しては同じ面積での広がりを持つ。そのため、クロストークを定量的に捉えることができる。
手順2で、透明インク140に代えて、溶媒のみを用いて、上記した観察を行えば、例えば、高価な有機ELの固形材料の消費を抑えてある程度製造条件を定めることができる。即ち、実験にかかるコストを低減することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良等を加えることが可能である。変形例を以下に示す。
[変形例1]
手順3を行った後、例えばガラス板等、透明インク140と反応しない透明な部材で塗布領域250aを覆うことで、観察中での溶媒の蒸発を防ぐことができることから、長時間の間観察を続けることが可能となる。
[変形例2]
第2実施形態では、光源202と撮像部203を動かして塗布領域250aを観察する襟について説明したが、これは、メディア250を動かして観察する構成を用いても良い。
100…メディア、100a…塗布領域、100b…塗布領域、101…受容層、102…支持膜、120…吐出器、140…透明インク、141…液滴、160…測定装置、161…光源、162…光学系、163…撮像部、164…情報処理部、165…モニター、200…液滴吐出量評価装置、201…ステージ、202…光源、203…撮像部、204…吐出ヘッド固定台、205…吐出ヘッド用レール、206…撮像部第1レール、207…撮像部第2レール、208…メディア供給部、209…メディア回収部、210…総合制御装置、211…光源第1レール、212…光源第2レール、250…メディア、250a…塗布領域、251…受容層、252…支持膜、260…吐出ヘッドRGB、261…ノズル、261a…ノズル列。

Claims (2)

  1. 溶媒中に溶質を含む機能液を含む透明な液状体、または前記溶媒のみを含む透明な液状体を浸透させた領域を観察するための評価方法であって、
    受容層を備える透明な基板の前記受容層側に前記液状体の液滴を吐出し、前記受容層に前記液状体を浸透させた塗布領域を形成する塗布工程と、
    前記液状体中の前記溶媒を残した状態で、前記基板の一方の面から前記基板に光を照射し、前記基板を透過させ、前記基板の他方の面側から前記塗布領域を観察する観察工程と、を含むことを特徴とする評価方法。
  2. 請求項1に記載の評価方法であって、前記液滴を吐出した後に、前記液状体と反応しない透明な部材で前記受容層側の少なくとも前記塗布領域を覆い、前記観察工程を行なうことを特徴とする評価方法。
JP2011052605A 2011-03-10 2011-03-10 評価方法 Active JP5387598B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011052605A JP5387598B2 (ja) 2011-03-10 2011-03-10 評価方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011052605A JP5387598B2 (ja) 2011-03-10 2011-03-10 評価方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012187497A JP2012187497A (ja) 2012-10-04
JP5387598B2 true JP5387598B2 (ja) 2014-01-15

Family

ID=47081266

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011052605A Active JP5387598B2 (ja) 2011-03-10 2011-03-10 評価方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5387598B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014091090A (ja) * 2012-11-05 2014-05-19 Seiko Epson Corp 吐出検査方法、液体吐出装置
JP6507727B2 (ja) * 2015-03-09 2019-05-08 セイコーエプソン株式会社 機能性インク、吐出検査方法および成膜方法
JP6925225B2 (ja) * 2017-10-16 2021-08-25 東京エレクトロン株式会社 液滴吐出装置、液滴吐出方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体
CN108254974B (zh) * 2018-01-12 2020-12-04 深圳市华星光电技术有限公司 一种基板表面处理方法、基板及液晶显示面板
CN116615289A (zh) * 2020-12-07 2023-08-18 三菱化学株式会社 油墨的喷出量的测定调整方法、油墨喷出量测定调整装置、有机el显示面板的面板制造系统、有机el显示面板的制造方法、油墨和使用油墨而制造的有机el显示面板

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2907772B2 (ja) * 1995-05-30 1999-06-21 キヤノン株式会社 インク吐出量の測定方法及び測定装置及びプリント装置及びプリント装置におけるインク吐出量の測定方法
JPH11342603A (ja) * 1998-05-29 1999-12-14 Canon Inc インクジェットヘッドの評価装置、評価方法、および評価用液体
JP2005238787A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Ricoh Printing Systems Ltd インク吐出量測定方法と、これを用いたインク吐出量制御方法及びインクジェット装置
JP2007160752A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Sharp Corp インクジェットヘッド着弾ずれ量計測装置、インクジェットヘッド良否判定装置、インクジェットヘッドの着弾ずれ量計測方法、及びインクジェットヘッドの良否判定方法
JP2008246435A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Shibaura Mechatronics Corp 溶液の塗布方法及び装置
JP2009101265A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Seiko Epson Corp 液滴量測定方法、液滴吐出量測定方法、液滴量測定用治具、液滴吐出量測定用治具、液滴吐出量調整方法、液滴吐出量測定装置、描画装置、デバイス及び電気光学装置並びに電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012187497A (ja) 2012-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5387598B2 (ja) 評価方法
JP5455370B2 (ja) 基板上への物質の液滴の制御された位置決めのためのインクジェット装置、物質の液滴の制御された位置決めのための方法、印刷プロセス中の物質の変質を決定するための方法、及び、インクジェット装置の使用
KR100952380B1 (ko) 착탄 도트 측정 방법 및 착탄 도트 측정 장치, 및 액적토출 장치, 전기 광학 장치의 제조 방법, 전기 광학 장치및 전자 기기
TW201107224A (en) Apparatus and method for pharmaceutical production
US20080303870A1 (en) Ink Jet Device for the Positioning of a Substance Onto a Substrate, Method for the Positioning of a Substance Onto a Substrate and Use of an Ink Jet Device
JP2001021558A5 (ja)
JP6245726B2 (ja) インクジェット装置および液滴測定方法
JP2008185372A (ja) 画素内機能液の形態測定方法、画素内機能液の形態測定装置および液滴吐出装置、並びに電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器
US20210270599A1 (en) Quality control of substrate coatings
CN110370818B (zh) 一种喷墨打印装置及方法
JP2012166159A (ja) 吐出装置および吐出する方法
JP2014113692A (ja) 吐出検査方法、吐出検査装置、及び液滴吐出装置
KR20210034494A (ko) 용액의 도포 장치 및 정제 인쇄 장치
US9120325B2 (en) Ejection inspection method and liquid ejection device
JP2005238787A (ja) インク吐出量測定方法と、これを用いたインク吐出量制御方法及びインクジェット装置
JP5387600B2 (ja) 液状体の吐出量ばらつき測定方法
JP2008221183A (ja) 液滴噴射塗布装置及び塗布体の製造方法
KR102256058B1 (ko) 기판 인쇄 장치 및 방법
JP2008233026A (ja) 液物性評価装置
JP2005069900A (ja) 集光点位置検出方法、集光点位置検出装置、液滴観測方法、液滴観測装置および液滴吐出装置
JP6868844B2 (ja) 液滴測定方法
JP2004097909A (ja) 液滴吐出装置における液滴吐出検査方法、液滴吐出装置、デバイスの製造方法、及び電子機器
JP7526150B2 (ja) 塗布装置、液滴吐出検査方法
JP4479838B2 (ja) 成膜方法、及び成膜装置
KR20220144664A (ko) 액적 정보 측정 장치 및 이를 구비하는 기판 처리 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130604

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130923

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5387598

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250