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JP5378686B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイ用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用ガラス基板等(以下、単に「基板」と称する)の処理を行う基板処理装置に関する。
周知のように、半導体や液晶ディスプレイなどの製品は、上記基板に対して洗浄、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、層間絶縁膜の形成、熱処理、ダイシングなどの一連の諸処理を施すことにより製造されている。
これらの諸処理を行う基板処理装置の一例として、例えば特許文献1には、一台の搬送ロボットとその搬送対象となる複数の処理ユニットとをもって1つのセル(処理ブロック)を構成し、複数のセルを並設するとともに、セル間に基板受渡部を設けて隣接するセルの搬送ロボット間の基板の受け渡しを基板受渡部を介して実行するコータ&デベロッパが開示されている。
ところで、従来より、基板表面に形成された塗布膜が基板表面から剥離することを防止すべく、基板表面に形成される塗布膜と基板との密着性を高めるための処理(密着強化処理)が行われることがある。例えば特許文献1に記載された基板処理装置においては、基板表面に形成されるレジスト膜と基板との密着性を向上させるためにHMDS(ヘキサメチルジシラザン)の蒸気雰囲気で基板を熱処理する密着強化処理部が複数個備えられる。特許文献1に記載された基板処理装置においては、この密着強化処理部は、レジスト膜の下地に反射防止膜(露光時に発生する定在波やハレーションを減少させるため形成される膜)を塗布形成する処理ブロックに設けられている。
特開2005−93653号公報
ところで、基板処理装置においては、限られたフットプリントの中でなるべく多くの処理ユニットを設けることが望まれる。処理ユニットの個数が増加すれば、その分単位時間内に処理できる基板の数が増加し、スループットが向上するからである。特に、スループットを効果的に向上させるには、時間のかかる処理を行う処理ユニットを数多く設けることが有効である。
例えば、反射防止膜を塗布形成した後の熱処理は、基板を相当の高温(例えば200度以上)まで昇温させ、さらに冷却しなければならないので、他の処理に比べて処理に要する時間が長い。したがって、スループットを向上させるためには、この熱処理を行う処理ユニット(反射防止膜用熱処理ユニット)をなるべく数多く設けることが望ましい。
ところが、従来の基板処理装置においては、反射防止膜用熱処理ユニットと、上述した密着強化処理を行う密着強化処理ユニットとが同一の処理ブロックに搭載されることが多く、密着強化処理ユニットが搭載されたスペース分だけ反射防止膜用熱処理ユニットに割けるスペースが減ってしまっていた。そして、反射防止膜用熱処理ユニットの搭載個数が制限されることによって、スループットの向上が妨げられてしまっていた。
また例えば、現像処理も、他の処理に比べて処理に要する時間が長い。したがって、スループットを向上させるためには、現像処理を行う処理ユニット(現像処理ユニット)をなるべく数多く設けることが望ましい。
ところが、従来の基板処理装置においては、現像処理ユニットは、露光装置に隣接する位置に配置される処理ブロックに搭載されることが多かった。この位置の処理ブロックには、露光後の基板に対する熱処理を行う処理ユニット(露光後ベーク用熱処理ユニット)を搭載する必要があるため、この露光後ベーク熱処理ユニットが搭載されたスペース分だけ現像処理ユニットに割けるスペースが減ってしまっていた。そして、現像処理ユニットの搭載個数が制限されることによって、スループットの向上が妨げられてしまっていた。
この発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、フットプリントを増加させることなくスループットを向上させることができる基板処理装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、露光装置に隣接して配置される基板処理装置であって、未処理の基板を外部から受け入れるとともに、処理済みの基板を外部に搬出するインデクサブロックと、表面に所定の塗布膜が形成された基板を前記露光装置に搬出するとともに、露光後の基板を前記露光装置から受け入れるインターフェースブロックと、前記インデクサブロックと前記インターフェースブロックとの間に配置され、基板に対して所定の処理を行う処理部および当該処理部に基板を搬送する搬送手段を備える複数の処理ブロックと、を備え、前記複数の処理ブロックのうちの1つである第1処理ブロックが、基板に対して現像液を供給して現像処理を行う現像処理部と、基板に対して密着強化剤を供給して密着強化処理を行う密着強化処理部と、前記現像処理部に対する基板の搬出入を行うとともに、前記密着強化処理部に対する基板の搬出入を行う第1搬送手段と、を備え、前記第1処理ブロックとは別の第2処理ブロックが、基板に対して反射防止膜の塗布液を塗布する反射防止膜用塗布処理部と、前記反射防止膜の塗布液を塗布する処理が行われた後の基板に対する熱処理を行う反射防止膜用熱処理部と、基板を前記反射防止膜用塗布処理部に搬入するとともに前記反射防止膜用塗布処理部から前記反射防止膜の塗布液が塗布された基板を搬出して前記反射防止膜用熱処理部に搬入する第2搬送手段と、を備える。
請求項2の発明は、請求項1に記載の基板処理装置であって、前記第1処理ブロックが、前記インデクサブロックに隣接する位置に配置され、前記第1搬送手段が、前記インデクサブロックから受け取った未処理の基板を前記密着強化処理部に搬入するとともに前記密着強化処理部から密着強化処理後の基板を搬出して前記第1処理ブロックに隣接して配置されている処理ブロックに渡し、前記第1処理ブロックに隣接して配置されている処理ブロックを介して受け取った露光後の基板を前記現像処理部に搬入するとともに前記現像処理部から現像処理後の基板を搬出して前記インデクサブロックに渡す。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の基板処理装置であって、前記第2処理ブロックが、前記第1処理ブロックに隣接して配置され、前記第2搬送手段が、前記第1処理ブロックから受け取った基板を前記反射防止膜用塗布処理部に搬入する。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記複数の処理ブロックのうち、前記第1処理ブロックとは別の処理ブロックが、露光処理が行われた後の基板に対する熱処理を行う露光後ベーク用熱処理部、を備え、前記露光後ベーク用熱処理部を備える処理ブロックが、前記インターフェースブロックに隣接して配置されている。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記複数の処理ブロックのうち、前記第2処理ブロックに隣接して配置された第3処理ブロックが、基板に対してレジスト膜の塗布液を塗布するレジスト膜用塗布処理部と、前記レジスト膜の塗布液を塗布する処理が行われた後の基板に対する熱処理を行うレジスト膜用熱処理部と、前記第2処理ブロックから受け取った基板を前記レジスト膜用塗布処理部に搬入するとともに前記レジスト膜用塗布処理部から前記レジスト膜の塗布液が塗布された基板を搬出して前記レジスト膜用熱処理部に搬入する第3搬送手段と、を備える。
請求項6の発明は、請求項5に記載の基板処理装置であって、前記複数の処理ブロックのうち、前記第3処理ブロックに隣接して配置された第4処理ブロックが、基板に対してレジストカバー膜の塗布液を塗布するレジストカバー膜用塗布処理部と、前記レジストカバー膜の塗布液を塗布する処理が行われた後の基板に対する熱処理を行うレジストカバー膜用熱処理部と、前記3処理ブロックから受け取った基板を前記レジストカバー膜用塗布処理部に搬入するとともに前記レジストカバー膜用塗布処理部から前記レジストカバー膜の塗布液が塗布された基板を搬出して前記レジストカバー膜用熱処理部に搬入する第4搬送手段と、を備える。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の基板処理装置であって、互いに隣接する処理ブロックの間で基板の受け渡しを行うための基板受渡部、を備え、前記基板受渡部が、受け渡される基板を載置するプレートと、前記プレートを温調する温度調整手段と、を備える。
請求項1〜7に記載の発明によると、インデクサブロックとインターフェースブロックとの間に配置された複数の処理ブロックのうちの1つである第1処理ブロックが現像処理部と密着強化処理部とを備える。したがって、他の処理ブロックに密着強化処理部を設ける必要がなくなり、他の処理ブロックに設ける処理ユニットの個数をその分だけ増加させることができる。これによって、フットプリントを増加させることなく、スループットを効果的に向上させることができる。
特に、請求項4に記載の発明によると、露光後ベーク用熱処理部と現像処理部とを別の処理ブロックに配置するので、現像処理を行う処理ユニットの個数を増加させることができる。これによって、フットプリントを増加させることなく、スループットを効果的に向上させることができる。
特に、請求項7に記載の発明によると、基板の受け渡しを行うための基板受渡部において基板に対する熱処理を行うことができるので、スペース効率と搬送効率をともに向上させることができる。

以下、この発明の実施の形態に係る基板処理装置について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において参照される図には、各部の位置関係や動作方向を明確化するために、共通のXYZ直交座標系が適宜付されている。
〈1.基板処理装置の全体構成〉
基板処理装置の全体構成について図1〜図4を参照しながら説明する。図1は、基板処理装置1の全体構成を示す平面図である。図2は、基板処理装置1を+X側から見た側面図である。図3は、基板処理装置1を−Y側から見た側面図である。図4は、基板処理装置1の基板載置部の周辺構成を示す図である。
図1を参照する。この基板処理装置1は、液浸露光処理の前後において、基板Wに塗布処理、熱処理、現像処理等の一連の処理を行うための装置である。基板処理装置1は、主として、インデクサブロック10、現像処理ブロック20、反射防止膜用処理ブロック30、レジスト膜用処理ブロック40、レジストカバー膜用処理ブロック50、およびインターフェースブロック60をこの順に並設した構成となっている。
インターフェースブロック60の+X側には、この基板処理装置1とは別体の露光装置70が接続される。露光装置70は、基板Wに対して液浸露光処理を行う機能を有している。
基板処理装置1は、各ブロックの動作を制御するメインコントローラ(制御部)100を備えている。制御部100は、図示しないLAN回線等を通じて露光装置70とも接続されている。
インデクサブロック10には、複数のキャリアC(本実施形態では4個)を並べて載置するキャリア載置台11と、インデクサロボットIRとが設けられている。インデクサロボットIRは、基板Wの受け渡しを行う2つのハンドIRH1,IRH2を上下に有している。なお、キャリアCの形態としては、基板Wを密閉空間に収納するFOUP(front opening unified pod)の他に、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッドや収納基板Wを外気に曝すOC(open cassette)であってもよい。
現像処理ブロック20には、密着強化処理部21(図3参照)と、現像処理部22a,22bと、第1のセンターロボット(センターロボットCR2)とが設けられている。現像処理部22a,22bは、センターロボットCR2を挟んで互いに対向配置されている。また、後述するように、現像処理部22aと密着強化処理部21とは上下に積層配置されている(図3参照)。センターロボットCR2は、基板Wの受け渡しを行う2つのハンドCRH21,CRH22を上下に有している。
インデクサブロック10と現像処理ブロック20との間には、雰囲気遮断用の隔壁81が設けられている。隔壁81の一部分には、図4に示すように、インデクサブロック10と現像処理ブロック20との間で基板Wの受け渡しを行うための基板載置部が上下に近接して設けられている。上から4段の基板載置部(冷却機能付基板載置部)PASS−CP11〜PASS−CP14は、基板Wをインデクサブロック10から現像処理ブロック20へ搬送する際に使用され、最下段の基板載置部PASS15は、基板Wを現像処理ブロック20からインデクサブロック10へ搬送する際に使用される。
冷却機能付基板載置部PASS−CP11〜PASS−CP14のそれぞれは、基板Wを受け渡しする機能部としてだけでなく、基板Wを冷却する冷却ユニットとしても機能する。冷却機能付基板載置部PASS−CP11は、平板のプレート101を備える。プレート101には、プレート表面に出没する複数本(この実施の形態においては、3本)の支持ピン102が設けられている。基板Wの受け渡しが行われる際は、支持ピン102がプレート101上に突出して基板Wの裏面を支持する。一方、基板Wの冷却処理が行われる際は、支持ピン102がプレート101内に埋没して基板Wをプレート101上に載置する。また、プレート101の下面には温度調整装置(例えば、吸熱および放熱を行う複数のペルチェ素子)が取り付けられている。プレート101は、この温度調整装置によって所定の設定温度に温調される。これによって、プレート101上に載置された基板Wは、所定の温度にまで降温され、当該所定の温度に維持される。冷却機能付基板載置部PASS−CP12〜PASS−CP14も冷却機能付基板載置部PASS−CP11と同様の構成を備えている。
反射防止膜用処理ブロック30には、反射防止膜用熱処理部31a,31bと、反射防止膜用塗布処理部32と、第2のセンターロボット(センターロボットCR3)とが設けられている。反射防止膜用熱処理部31a,31bと反射防止膜用塗布処理部32とは、センターロボットCR3を挟んで互いに対向配置されている。センターロボットCR3は、基板Wの受け渡しを行う2つのハンドCRH31,CRH32を上下に有している。
現像処理ブロック20と反射防止膜用処理ブロック30との間には、雰囲気遮断用の隔壁82が設けられている。隔壁82の一部分には、図4に示すように、現像処理ブロック20と反射防止膜用処理ブロック30との間で基板Wの受け渡しを行うための基板載置部が上下に近接して設けられている。上から4段の基板載置部(冷却機能付基板載置部)PASS−CP21〜PASS−CP24は、基板Wを現像処理ブロック20から反射防止膜用処理ブロック30へ搬送する際に使用され、最下段の基板載置部PASS25は、基板Wを反射防止膜用処理ブロック30から現像処理ブロック20へ搬送する際に使用される。冷却機能付基板載置部PASS−CP21〜PASS−CP24のそれぞれは、上述した冷却機能付基板載置部PASS−CP11と同様の構成を備えており、基板Wを受け渡しする機能部としてだけでなく、基板Wを冷却する冷却ユニットとしても機能する。
レジスト膜用処理ブロック40には、レジスト膜用熱処理部41a,41bと、レジスト膜用塗布処理部42と、第3のセンターロボット(センターロボットCR4)とが設けられている。レジスト膜用熱処理部41a,41bとレジスト膜用塗布処理部42とは、センターロボットCR4を挟んで互いに対向配置されている。センターロボットCR4は、基板Wの受け渡しを行う2つのハンドCRH41,CRH42を上下に有している。
反射防止膜用処理ブロック30とレジスト膜用処理ブロック40との間には、雰囲気遮断用の隔壁83が設けられている。隔壁83の一部分には、図4に示すように、反射防止膜用処理ブロック30とレジスト膜用処理ブロック40との間で基板Wの受け渡しを行うための基板載置部が上下に近接して設けられている。上から4段の基板載置部(冷却機能付基板載置部)PASS−CP31〜PASS−CP34は、基板Wを反射防止膜用処理ブロック30からレジスト膜用処理ブロック40へ搬送する際に使用され、最下段の基板載置部PASS35は、基板Wをレジスト膜用処理ブロック40から反射防止膜用処理ブロック30へ搬送する際に使用される。冷却機能付基板載置部PASS−CP31〜PASS−CP34のそれぞれは、上述した冷却機能付基板載置部PASS−CP11と同様の構成を備えており、基板Wを受け渡しする機能部としてだけでなく、基板Wを冷却する冷却ユニットとしても機能する。
レジストカバー膜用処理ブロック50には、レジストカバー膜用熱処理部51と、レジストカバー膜用塗布処理部52と、露光後ベーク用熱処理部53と、第4のセンターロボット(センターロボットCR5)とが設けられている。レジストカバー膜用熱処理部51および露光後ベーク用熱処理部53とレジストカバー膜用塗布処理部52とは、センターロボットCR5を挟んで互いに対向配置されている。センターロボットCR5は、基板Wの受け渡しを行う2つのハンドCRH51,CRH52を上下に有している。
レジスト膜用処理ブロック40とレジストカバー膜用処理ブロック50との間には、雰囲気遮断用の隔壁84が設けられている。隔壁84の一部分には、図4に示すように、レジスト膜用処理ブロック40とレジストカバー膜用処理ブロック50との間で基板Wの受け渡しを行うための基板載置部が上下に近接して設けられている。上から4段の基板載置部(冷却機能付基板載置部)PASS−CP41〜PASS−CP44は、基板Wをレジスト膜用処理ブロック40からレジストカバー膜用処理ブロック50へ搬送する際に使用され、最下段の基板載置部PASS45は、基板Wをレジストカバー膜用処理ブロック50からレジスト膜用処理ブロック40へ搬送する際に使用される。冷却機能付基板載置部PASS−CP41〜PASS−CP44のそれぞれは、上述した冷却機能付基板載置部PASS−CP11と同様の構成を備えており、基板Wを受け渡しする機能部としてだけでなく、基板Wを冷却する冷却ユニットとしても機能する。
インターフェースブロック60には、第5のセンターロボット(センターロボットCR6)と、送りバッファ部SBFと、インターフェース用搬送機構IFRと、エッジ露光部EEWとが設けられている。また、エッジ露光部EEWの下側には、後述する基板載置部PASS61,PASS62および戻りバッファ部RBFが設けられている。センターロボットCR6は、基板Wの受け渡しを行う2つのハンドCRH61,CRH62を上下に有している、また、インターフェース用搬送機構IFRは、基板Wの受け渡しを行う2つのハンドH1,H2を上下に有している。
図2を参照する。現像処理ブロック20の現像処理部22bには、所定数個(この実施の形態においては5個)の現像処理ユニットSDが積層配置されている。各現像処理ユニットSDは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック221と、スピンチャック221上に保持された基板Wに現像液を供給する供給ノズル222とを備える。
反射防止膜用処理ブロック30の反射防止膜用塗布処理部32には、所定数個(この実施の形態においては4個)の塗布ユニットBARCが積層配置されている。各塗布ユニットBARCは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック321と、スピンチャック321上に保持された基板Wに反射防止膜の塗布液を供給する供給ノズル322と、基板周縁部に形成された反射防止膜を除去するための除去ノズル(いわゆるEBR(Edge Bead Remover)ノズル)(図示省略)とを備える。
レジスト膜用処理ブロック40のレジスト膜用塗布処理部42には、所定数個(この実施の形態においては4個)の塗布ユニットRESが積層配置されている。各塗布ユニットRESは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック421と、スピンチャック421上に保持された基板Wにレジスト膜の塗布液を供給する供給ノズル422と、基板周縁部に形成されたレジスト膜を除去するための除去ノズル(図示省略)とを備える。
レジストカバー膜用処理ブロック50のレジストカバー膜用塗布処理部52には、所定数個(この実施の形態においては4個)の塗布ユニットCOVが積層配置されている。各塗布ユニットCOVは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック521と、スピンチャック521上に保持された基板Wにレジストカバー膜の塗布液を供給する供給ノズル522と、基板周縁部に形成されたレジストカバー膜を除去するための除去ノズル(図示省略)とを備える。
インターフェースブロック60には、2個のエッジ露光部EEWと、基板載置部PASS61,PASS62と、戻りバッファ部RBFとが上下に積層配置されているとともに、センターロボットCR6(図1参照)およびインターフェース用搬送機構IFRが配置されている。各エッジ露光部EEWは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック611と、スピンチャック611上に保持された基板Wの周縁を露光する光照射器612とを備える。
図3を参照する。現像処理ブロック20には、現像処理部22aと密着強化処理部21とが上下に積層配置されている。現像処理部22aには、所定数個(この実施の形態においては3個)の現像処理ユニットSDが積層配置されている。密着強化処理部21には、所定数個(この実施の形態においては4個)の密着強化処理ユニットAHLが配置されている。各密着強化処理ユニットAHLは、レジストカバー膜と基板Wとの密着性を向上させるためにHMDS(ヘキサメチルジシラザン)の蒸気雰囲気で基板Wを熱処理する。
反射防止膜用処理ブロック30の備える反射防止膜用熱処理部31a,31bのそれぞれには、所定数個(この実施の形態においては3個)のホットプレートHPと、所定数個(この実施の形態においては3個)の加熱ユニットPHPと、所定数個(この実施の形態においては2個)のコールドプレートCPとが積層配置されている。ホットプレートHPは、基板Wを載置して加熱処理を行う。加熱ユニットPHPは、基板Wを所定の温度にまで加熱する。コールドプレートCPは、基板Wを載置して冷却処理を行う。
ここで加熱ユニットPHPについてより具体的に説明する。加熱ユニットPHPは、基板Wを載置して加熱処理を行う通常のホットプレートの他に、そのホットプレートと隔てられた上方位置に基板Wを載置しておく基板仮置部と、該ホットプレートと基板仮置部との間で基板Wを搬送するローカル搬送機構LR(図1参照)とを備えた処理ユニットである。ローカル搬送機構LRは、昇降移動および進退移動が可能に構成されるとともに、冷却水を循環させることによって搬送過程の基板Wを冷却する機構を備えている。
ローカル搬送機構LRは、ホットプレートおよび基板仮置部を挟んでセンターロボットCR3とは反対側、すなわち装置背面側に設置されている。そして、基板仮置部はセンターロボットCR3側およびローカル搬送機構LR側の双方に対して開口している。一方、ホットプレートはローカル搬送機構LR側にのみ開口し、センターロボットCR3側には閉塞している。したがって、基板仮置部に対してはセンターロボットCR3およびローカル搬送機構LRの双方がアクセスできるが、ホットプレートに対してはローカル搬送機構LRのみがアクセス可能である。
このような構成を備える各加熱ユニットPHPに基板Wを搬入するときには、まずセンターロボットCR3が基板仮置部に基板Wを載置する。そして、ローカル搬送機構LRが基板仮置部から基板Wを受け取ってホットプレートまで搬送し、該基板Wに加熱処理が施される。ホットプレートでの加熱処理が終了した基板Wは、ローカル搬送機構LRによって取り出されて基板仮置部まで搬送される。このときに、ローカル搬送機構LRが備える冷却機能によって基板Wが冷却される。その後、基板仮置部まで搬送された熱処理後の基板WがセンターロボットCR3によって取り出される。
このように、加熱ユニットPHPにおいては、センターロボットCR3が常温の基板仮置部に対して基板Wの受け渡しを行うだけで、ホットプレートに対して直接に基板Wの受け渡しを行わないため、センターロボットCR3の温度上昇を抑制することができる。また、ホットプレートはローカル搬送機構LR側にのみ開口しているため、ホットプレートから漏出した熱雰囲気によってセンターロボットCR3や反射防止膜用塗布処理部32が悪影響を受けることが防止される。
レジスト膜用処理ブロック40の備えるレジスト膜用熱処理部41a,41bのそれぞれには、所定数個(この実施の形態においては2個)の加熱ユニットPHPと所定数個(この実施の形態においては2個)のコールドプレートCPとが積層配置されている。
レジストカバー膜用処理ブロック50の備えるレジストカバー膜用熱処理部51には、所定数個(この実施の形態においては4個)の加熱ユニットPHPと所定数個(この実施の形態においては2個)コールドプレートCPとが積層配置されている。
レジストカバー膜用処理ブロック50の備える露光後ベーク用熱処理部53は、インターフェースブロック60に隣接する位置に配置され、ここには、所定数個(この実施の形態においては6個)の加熱ユニットPHPと所定数個(この実施の形態においては1個)コールドプレートCPとが積層配置されている。また、露光後ベーク用熱処理部53の最上段には、レジストカバー膜用処理ブロック50とインターフェースブロック60との間で基板Wの受け渡しを行うための基板載置部PASS51,PASS52が上下近接して組み込まれている。上段の基板載置部PASS51は、基板Wをレジストカバー膜用処理ブロック50からインターフェースブロック60へ搬送する際に使用され、下段の基板載置部PASS52は、基板Wをインターフェースブロック60からレジストカバー膜用処理ブロック50へ搬送する際に使用される。なお、基板載置部PASS51,PASS52は、レジストカバー膜用処理ブロック50のセンターロボットCR5およびインターフェースブロック60のセンターロボットCR6の両側に対して開口している。
なお、現像処理ユニットSD、塗布ユニットBARC,RES,COV、密着強化処理ユニットAHL、加熱ユニットPHP、ホットプレートHPおよびコールドプレートCPの各個数は、各ブロックの処理速度に応じて適宜に変更されてもよい。
〈2.基板処理装置の全体動作〉
続いて、基板処理装置1の全体的な動作の概略について、図5を参照しながら説明する。図5は、基板処理装置1の動作の流れを示す図である。
図示しない外部搬送装置によって、インデクサブロック10のキャリア載置台11上に、複数枚の基板Wが多段に収納されたキャリアCが搬入され、キャリア載置台11上にキャリアCが載置されると、インデクサロボットIRは、上側のハンドIRH1を用いてキャリアC内に収納された未処理の基板Wを取り出す(ステップS1)。そして、インデクサロボットIRは、Y軸方向に移動しつつθ方向に回転し、未処理の基板Wを冷却機能付基板載置部PASS−CP11〜PASS−CP14のいずれかに載置する。なお、冷却機能付基板載置部PASS−CP11〜PASS−CP14で、基板Wに対する冷却処理が行われてもよい。冷却機能付基板載置部PASS−CP11等において冷却処理を行う場合の態様については後に説明する。
現像処理ブロック20のセンターロボットCR2は、冷却機能付基板載置部PASS−CP11〜PASS−CP14のいずれかに載置された基板Wを受け取り、当該基板Wを密着強化処理部21の密着強化処理ユニットAHLへ搬送する。密着強化処理ユニットAHLでは、基板Wに対する密着強化処理が行われる(ステップS2)。より具体的には、HMDSの蒸気雰囲気で基板Wを熱処理する。これによって、基板表面とそこに形成される塗布膜(例えばレジスト膜、レジストカバー膜等)との密着性が高められる。
センターロボットCR2は、密着強化処理部21から密着強化処理された基板Wを取り出し、当該基板Wを冷却機能付基板載置部PASS−CP21〜PASS−CP24のいずれかに載置する。冷却機能付基板載置部PASS−CP21〜PASS−CP24では、基板Wに対する冷却処理が行われる(ステップS3)。例えば、基板Wが、冷却機能付基板載置部PASS−CP21のプレート101が備える支持ピン102に支持されると、支持ピン102がプレート101の上側に突出した位置から、プレート101内に埋没した位置まで下降する。すると、基板Wは温度調整装置によって所定温度に温調されたプレート101上に載置されることになり、これによって基板Wが所定の温度まで冷却される。所定時間が経過すると支持ピン102がプレート101の上側に突出した位置まで上昇し、基板Wは再び支持ピン102に支持される。反射防止膜の塗布処理を行う前に基板Wを所定の温度まで冷却しておくことによって、反射防止膜の塗布処理における処理の均一性を高めることができる。
反射防止膜用処理ブロック30のセンターロボットCR3は、冷却機能付基板載置部PASS−CP21〜PASS−CP24のいずれかに載置された基板Wを受け取り、当該基板Wを反射防止膜用塗布処理部32の塗布ユニットBARCへ搬送する。塗布ユニットBARCでは、露光処理時に発生する定在波やハレーションを減少させるための反射防止膜が基板Wの上面に塗布形成される(ステップS4)。また、基板Wの周縁部から所定幅の領域に形成された反射防止膜は、塗布ユニットBARC内の除去ノズルから吐出される除去液により除去される。
センターロボットCR3は、反射防止膜用塗布処理部32から反射防止膜が塗布された基板Wを取り出し、当該基板Wを反射防止膜用熱処理部31a,31bに搬入する。反射防止膜用熱処理部31a,31bでは、基板Wに対して所定の熱処理が行われる(ステップS5)。より具体的には、センターロボットCR3は、まず基板WをホットプレートHP上に載置する。基板Wは、ホットプレートHPにおいて比較的低温で加熱される。続いて、センターロボットCR3は当該ホットプレートHP上の基板Wを取り出して加熱ユニットPHPに搬入する。基板Wは、加熱ユニットPHPにおいて上記ホットプレートHPよりも高温の所定の温度まで昇温され、熱処理される。
反射防止膜用熱処理部31a,31bにおける熱処理が終了すると、センターロボットCR3は、反射防止膜用熱処理部31a,31bから基板Wを取り出し、当該基板Wを冷却機能付基板載置部PASS−CP31からPASS−CP34のいずれかに載置する。冷却機能付基板載置部PASS−CP31〜PASS−CP34で、基板Wに対する冷却処理が行われてもよい。レジスト膜の塗布処理を行う前に基板Wを所定の温度まで冷却しておくことによって、レジスト膜の塗布処理における処理の均一性を高めることができる。
レジスト膜用処理ブロック40のセンターロボットCR4は、冷却機能付基板載置部PASS−CP31からPASS−CP34のいずれかに載置された基板Wを受け取り、当該基板Wをレジスト膜用塗布処理部42の塗布ユニットRESへ搬送する。塗布ユニットRESでは、基板Wの上面の反射防止膜の上部にレジスト膜が塗布形成される(ステップS6)。また、基板Wの周縁部から所定幅の領域に形成されたレジスト膜は、塗布ユニットRES内の除去ノズルから吐出される除去液により除去される。
センターロボットCR4は、レジスト膜用塗布処理部42からレジスト膜が塗布された基板Wを取り出し、当該基板Wをレジスト膜用熱処理部41a,41bに搬入する。レジスト膜用熱処理部41a,41bでは、基板Wに対して所定の熱処理が行われる(ステップS7)。
レジスト膜用熱処理部41a,41bにおける熱処理が終了すると、センターロボットCR4は、レジスト膜用熱処理部41a,41bから基板Wを取り出し、当該基板Wを冷却機能付基板載置部PASS−CP41からPASS−CP44のいずれかに載置する。冷却機能付基板載置部PASS−CP41〜PASS−CP44で、基板Wに対する冷却処理が行われてもよい。レジストカバー膜の塗布処理を行う前に基板Wを所定の温度まで冷却しておくことによって、レジストカバー膜の塗布処理における処理の均一性を高めることができる。
レジストカバー膜用処理ブロック50のセンターロボットCR5は、冷却機能付基板載置部PASS−CP42からPASS−CP44のいずれかに載置された基板Wを受け取り、当該基板Wをレジストカバー膜用塗布処理部52の塗布ユニットCOVへ搬送する。塗布ユニットCOVでは、基板Wの上面のレジスト膜の上部にレジストカバー膜が塗布形成される(ステップS8)。また、基板Wの周縁部から所定幅の領域に形成されたレジストカバー膜は、塗布ユニットCOV内の除去ノズルから吐出される除去液により除去される。
センターロボットCR5は、レジストカバー膜用塗布処理部52からレジストカバー膜が塗布された基板Wを取り出し、当該基板Wをレジストカバー膜用熱処理部51に搬入する。レジストカバー膜用熱処理部51では、基板Wに対して所定の熱処理が行われる(ステップS9)。レジストカバー膜用熱処理部51における熱処理が終了すると、センターロボットCR5は、レジストカバー膜用熱処理部51から基板Wを取り出し、当該基板Wを基板載置部PASS51に載置する。
インターフェースブロック60のセンターロボットCR6は、基板載置部PASS51に載置された基板Wを受け取り、当該基板WをPASS61に載置する。なお、インターフェースブロック60において基板Wがエッジ露光部EEWに搬入され、基板Wの周縁部に露光処理が行われてもよい。
インターフェースブロック60のインターフェース用搬送機構IFRは、基板載置部PASS61に載置された基板Wを露光装置70の基板搬入部(図示省略)に搬入する(ステップS10)。なお、露光装置70が基板Wを受け入れられない場合には、基板Wは送りバッファ部SBFに一時的に収納保管される。露光装置70では、基板Wに対して液浸露光処理が行われ、基板Wの上面に所定の電子パターンが露光される。
インターフェースブロック60のインターフェース用搬送機構IFRは、露光装置70の基板搬出部(図示省略)から露光処理後の基板Wを取り出し、当該基板Wを基板載置部PASS62に載置する(ステップS11)。
インターフェースブロック60のセンターロボットCR6は、基板載置部PASS62に載置された基板Wを受け取り、当該基板Wをレジストカバー膜用処理ブロック50の露光後ベーク用熱処理部53へ搬送する。露光後ベーク用熱処理部53では、露光処理後の基板Wに対して所定の熱処理が行われる(ステップS12)。
インターフェースブロック60のセンターロボットCR6は、露光後ベーク用熱処理部53から露光後ベーク処理された基板Wを取り出し、当該基板Wを基板載置部PASS52に載置する。
レジストカバー膜用処理ブロック50のセンターロボットCR5は、基板載置部PASS52に載置された基板Wを受け取り、当該基板Wを基板載置部PASS45に載置する。
レジスト膜用処理ブロック40のセンターロボットCR4は、基板載置部PASS45に載置された基板Wを受け取り、当該基板Wを基板載置部PASS35に載置する。
反射防止膜用処理ブロック30のセンターロボットCR3は、基板載置部PASS35に載置された基板Wを受け取り、当該基板Wを基板載置部PASS25に載置する。
現像処理ブロック20のセンターロボットCR2は、基板載置部PASS25に載置された基板Wを受け取り、当該基板Wを現像処理部22a,22bの現像処理ユニットSDへ搬入する。現像処理ユニットSDでは、基板Wの上面に現像液が供給されることにより、現像処理が行われる(ステップS13)。基板Wの上面に現像液が液盛りされてから所定時間が経過して現像反応が進行すると、続いて、スピンチャック221を回転させることによって基板W表面の現像液を振り切って乾燥する処理が実行される。振り切り乾燥を行う前に、基板W表面に付着する現像液を純水によって洗い流す処理(リンス処理)を行ってもよい。
センターロボットCR2は、現像処理部22a,22bから現像処理された基板Wを取り出し、当該基板Wを基板載置部PASS15に載置する。
インデクサブロック10のインデクサロボットIRは、基板載置部PASS15に載置された基板Wを受け取り、当該基板Wをキャリア載置台11上のキャリアCに収納する(ステップS14)。その後、キャリア載置台11上からキャリアCが搬出され、基板処理装置1における一連の基板処理が終了する。
〈3.効果〉
従来の基板処理装置においては、反射防止膜を形成する処理ブロック(反射防止膜用処理ブロック30に相当する処理ブロック)が、外部に対する基板Wの搬出入を行う処理ブロック(インデクサブロック10に相当する処理ブロック)に隣接する位置に配置され、ここに密着強化処理を行う処理部(密着強化処理部21に相当する処理部)が配置されることが多かった。すなわち、反射防止膜の塗布後の熱処理を行う処理部(反射防止膜用熱処理部31a,31bに相当する処理部)と密着強化処理を行う処理部とが同一の処理ブロックに配置されることが多かった。この構成によると、反射防止膜の塗布後の熱処理を行う処理部に割り当てることのできるスペースが、密着強化処理を行う処理部に割かれるスペース分だけ減ってしまう。
これに対して、上記の実施の形態によると、インデクサブロック10に隣接する位置には現像処理ブロック20が配置され、この現像処理ブロック20に密着強化処理部21が配置される。すなわち、反射防止膜用熱処理部31a,31bと密着強化処理部21とが異なる処理ブロックに配置される。この構成によると、反射防止膜用熱処理部31a,31bに割り当てられるべきスペースが密着強化処理部21に侵食されることがないので、反射防止膜用熱処理部31a,31bに搭載する熱処理ユニットの個数を多くすることができる。一般に、反射防止膜を塗布形成した後の熱処理は、他の処理に比べて処理に要する時間が長い。つまり、上記の実施の形態によると、反射防止膜用熱処理部31a,31bに搭載する熱処理ユニットの個数を多くすることによって、スループットを効果的に向上させることができる。
また、露光終了からその後の熱処理まではなるべく短時間で行う必要があるため、露光に引き続いて行われる熱処理を行う処理部(露光後ベーク用熱処理部53に相当する処理部)は、露光装置に最も近い処理ブロック(すなわち、露光装置に隣接する処理ブロック)に搭載しなければならない。従来の基板処理装置においては、この位置に現像処理を行う処理ブロック(現像処理ブロック20に相当する処理ブロック)が配置されることが多かった。この構成によると、現像処理を行う処理ブロックに、露光に引き続いて行われる熱処理を行う処理部と現像処理を行う処理部との両方を搭載しなければならない。したがって、現像処理を行う処理部に割り当てることのできるスペースが、露光に引き続いて行われる熱処理を行う処理部に割かれるスペース分だけ減ってしまう。
これに対して、上記の実施の形態によると、現像処理ブロック20は、露光装置70に隣接する位置ではなく、インデクサブロック10に隣接する位置に配置される。この構成によると、露光に引き続いて行われる熱処理を行う処理部を現像処理ブロック20に搭載する必要がなくなるので、現像処理部22a,22bに搭載する現像処理ユニットSDの個数を多くすることができる。一般に、現像処理は、他の処理に比べて処理に要する時間が長い。つまり、上記の実施の形態によると、現像処理部22a,22bに搭載する現像処理ユニットSDの個数を多くすることによって、スループットを効果的に向上させることができる。
また、上記の実施の形態によると、処理ブロック間での基板の受け渡しを行うための基板載置部において、基板に対する冷却処理を行うことができる(例えば、冷却機能付基板載置部PASS−CP11〜PASS−CP14等)。基板載置部を、基板の受け渡しを行う機能部として機能させるとともに基板の熱処理を行う機能部としても機能させることによって、スペース効率を向上させることができる。また、基板載置部を基板の受け渡しを行う機能部としてのみ機能させる場合であれば、基板載置部と冷却プレートとの2カ所を経由する搬送動作となるところを、上記の実施の形態においては冷却機能付基板載置部の1カ所を経由する搬送動作とすることが可能となるので、搬送効率が向上する。また、搬送効率が向上することによって、搬送に要する時間が短くなり、スループットを向上させることができる。
〈4.変形例〉
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記の実施の形態においては、現像処理ブロック20に所定数個の密着強化処理ユニットAHLを備える密着強化処理部21を設ける構成としたが、これに加えて、もしくはこれに変えて、現像処理後の熱処理を行う処理ユニット(例えば、ホットプレートHP、コールドプレートCP等)を設ける構成としてもよい。例えば、上記の実施の形態においては4個設けていた密着強化処理ユニットAHLを2個とし、空いたスペースに例えば3個のホットプレートHPもしくは3個のコールドプレートCPを設ける構成としてもよい。
また、上記の実施の形態においては、インデクサブロック10とインターフェースブロック60との間に配置される複数の処理ブロック(現像処理ブロック20、反射防止膜用処理ブロック30、レジスト膜用処理ブロック40、レジストカバー膜用処理ブロック50)が水平方向に並置される構成としたが、これら各処理ブロックを垂直方向に積層配置する構成としてもよい。
図6には、この変形例に係る基板処理装置の構成が例示されている。ただし、図6(a)はこの変形例に係る基板処理装置1cの側断面図であり、図6(b)は、基板処理装置1cの備える現像処理ブロック20bcの平面図である。
図6(a)に示すように、基板処理装置1cは、上述したインデクサブロック10、インターフェースブロック60にそれぞれ相当する処理ブロック10c,60cの間に、上述した各処理ブロック20,30,40,50のそれぞれに相当する処理ブロック20c,30c,40c,50cを積層して配置する構成とされる。この場合も、各処理ブロック20c,30c,40c,50cには、各種の処理ユニットと各処理ユニットに対する基板の搬出入を行う搬送装置(センターロボットCR2c、CR3c等)が設けられる。例えば、図6(b)に示すように、現像処理ブロック20cには、複数の現像処理ユニットSDを備える現像処理部22cと、複数の密着強化処理ユニットAHLを備える密着強化処理部21cと、各処理部に対して基板を搬出入するセンターロボットCR2cが配置される。
このように、現像処理ブロック20cに密着強化処理部21cを設ける構成とすることによって、反射防止膜用処理ブロック30cに搭載する熱処理ユニットの個数を多くすることができ、スループットを効果的に向上させることができる。
この場合、各処理ブロック間での基板の受け渡しは、例えば、インデクサブロック10と各処理ブロック20c,30c,40c,50cとの間およびインターフェースブロック60と各処理ブロック20c,30c,40c,50cとの間にそれぞれ設けられた基板載置部PASSを介して行えばよい。例えば、現像処理ブロック20cから反射防止膜用処理ブロック30cに基板を渡す場合、所定の搬送装置(例えば、インデクサブロック10cに設けられたインデクサロボットIRc、インターフェースブロック60cに設けられたインターフェース用搬送機構IFR、図示省略のエレベータ等)が現像処理ブロック20cと隣接して設けられた基板載置部PASSに載置された基板を受け取って、反射防止膜用処理ブロック30cと隣接して設けられた基板載置部PASSに載置する。反射防止膜用処理ブロック30cに設けられたセンターロボットCR3cは、当該載置された基板を受け取って、反射防止膜用塗布処理部(図示省略)に搬入することになる。なお、この基板載置部PASSに、上記に説明した通り、載置された基板を冷却する機能をもたせてもよい。すなわち、基板載置部PASSを、基板の受け渡しを行う機能部として機能させるとともに基板の熱処理を行う機能部としても機能させてもよい。
また、上記の実施の形態においては、基板処理装置1が6個の処理ブロックを備える構成としたが、処理ブロックの個数はこれに限られない。例えば、レジストカバー膜用処理ブロック50を設けない構成としてもよい。また例えば、洗浄処理を行う処理ブロック等をさらに追加して設ける構成としてもよい。
また、上記の実施の形態においては、隣接する2つの処理ブロックの間に5個の基板載置部を積層配置する構成としているが、基板載置部の個数はこれに限らない。また、冷却機能付基板載置部の配置位置および個数も上記のものに限らない。例えば、インデクサブロック10と現像処理ブロック20との間の隔壁81に、冷却機能をもたない2個の基板載置部を積層配置して、上側の基板載置部をインデクサブロック10から現像処理ブロック20に搬送される基板Wを載置するために用い、下側の基板載置部を現像処理ブロック20からインデクサブロック10に搬送される基板Wを載置するために用いる構成としてもよい。
また、上記の実施の形態においては、基板載置部を、基板の受け渡しを行う機能部として機能させるとともに基板の熱処理を行う機能部としても機能させていた(冷却機能付基板載置部PASS−CP11等)が、一部の基板載置部(より具体的には、インデクサブロック10と現像処理ブロック20との間の隔壁81に設けられる基板載置部、もしくは現像処理ブロック20と反射防止膜用処理ブロック30との間の隔壁82に設けられる基板載置部)を、基板の受け渡しを行う機能部として機能するとともに、基板の密着強化処理を行う機能部としても機能する密着強化処理機能付基板載置部として構成としてもよい。
例えば、インデクサブロック10と現像処理ブロック20との間の隔壁81に、所定数個(例えば3個)の密着強化処理機能付基板載置部と、所定数個(例えば3個)の冷却機能付基板載置部と、所定数個(例えば1個)の通常の基板載置部と、を積層配置する構成としてもよい。この場合、インデクサロボットIRは、キャリアCから取り出した未処理基板Wを被搬送基板を密着強化処理機能付基板載置部に載置する。そして、ここで基板に対する密着強化処理が行われることになる。そして、現像処理ブロック20のセンターロボットCR2は、密着強化処理機能付基板載置部にて密着強化処理された基板を取り出して、反射防止膜用処理ブロック30に渡す。
このように、現像処理ブロック20の備えるセンターロボットCR2がアクセス可能な各種の位置に密着強化処理ユニットを設ける構成とすることができる。これによって、他の処理ブロック(すなわち、他の処理ブロックの備えるセンターロボットがアクセス可能な位置)に密着強化処理ユニットを設けなくともよくなるので、他の処理ブロックに搭載する処理ユニット(例えば、反射防止膜用処理ブロック30の反射防止膜用熱処理部31a,31bに搭載する熱処理ユニット)の個数を多くすることが可能となり、スループットを効果的に向上させることができる。
基板処理装置の平面図である。 基板処理装置を+X側から見た側面図である。 基板処理装置を−X側から見た側面図である。 基板処理装置の基板載置部の周辺構成を示す図である。 基板処理装置の全体的な動作の流れを示すフローチャートである。 変形例に係る基板処理装置の側断面図および現像処理ブロックの平面図である。
符号の説明
1 基板処理装置
10 インデクサブロック
20 現像処理ブロック
21 密着強化処理部
22a,22b 現像処理部
30 反射防止膜用処理ブロック
31a,31b 反射防止膜用熱処理部
32 反射防止膜用塗布処理部
40 レジスト膜用処理ブロック
50 レジストカバー膜用処理ブロック
60 インターフェースブロック
100 制御部
SD 現像処理ユニット
AHL 密着強化処理ユニット
PASS 基板載置部
PASS−CP 冷却機能付基板載置部
PHP 加熱ユニット
HP ホットプレート
CP コールドプレート
W 基板

Claims (7)

  1. 露光装置に隣接して配置される基板処理装置であって、
    未処理の基板を外部から受け入れるとともに、処理済みの基板を外部に搬出するインデクサブロックと、
    表面に所定の塗布膜が形成された基板を前記露光装置に搬出するとともに、露光後の基板を前記露光装置から受け入れるインターフェースブロックと、
    前記インデクサブロックと前記インターフェースブロックとの間に配置され、基板に対して所定の処理を行う処理部および当該処理部に基板を搬送する搬送手段を備える複数の処理ブロックと、
    を備え、
    前記複数の処理ブロックのうちの1つである第1処理ブロックが、
    基板に対して現像液を供給して現像処理を行う現像処理部と、
    基板に対して密着強化剤を供給して密着強化処理を行う密着強化処理部と、
    前記現像処理部に対する基板の搬出入を行うとともに、前記密着強化処理部に対する基板の搬出入を行う第1搬送手段と、
    を備え
    前記第1処理ブロックとは別の第2処理ブロックが、
    基板に対して反射防止膜の塗布液を塗布する反射防止膜用塗布処理部と、
    前記反射防止膜の塗布液を塗布する処理が行われた後の基板に対する熱処理を行う反射防止膜用熱処理部と、
    基板を前記反射防止膜用塗布処理部に搬入するとともに前記反射防止膜用塗布処理部から前記反射防止膜の塗布液が塗布された基板を搬出して前記反射防止膜用熱処理部に搬入する第2搬送手段と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記第1処理ブロックが、前記インデクサブロックに隣接する位置に配置され、
    前記第1搬送手段が、前記インデクサブロックから受け取った未処理の基板を前記密着強化処理部に搬入するとともに前記密着強化処理部から密着強化処理後の基板を搬出して前記第1処理ブロックに隣接して配置されている処理ブロックに渡し、前記第1処理ブロックに隣接して配置されている処理ブロックを介して受け取った露光後の基板を前記現像処理部に搬入するとともに前記現像処理部から現像処理後の基板を搬出して前記インデクサブロックに渡すことを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記第2処理ブロックが、前記第1処理ブロックに隣接して配置され、
    前記第2搬送手段が、前記第1処理ブロックから受け取った基板を前記反射防止膜用塗布処理部に搬入することを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記複数の処理ブロックのうち、前記第1処理ブロックとは別の処理ブロックが、
    露光処理が行われた後の基板に対する熱処理を行う露光後ベーク用熱処理部、
    を備え、
    前記露光後ベーク用熱処理部を備える処理ブロックが、前記インターフェースブロックに隣接して配置されていることを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記複数の処理ブロックのうち、前記第2処理ブロックに隣接して配置された第3処理ブロックが、
    基板に対してレジスト膜の塗布液を塗布するレジスト膜用塗布処理部と、
    前記レジスト膜の塗布液を塗布する処理が行われた後の基板に対する熱処理を行うレジスト膜用熱処理部と、
    前記第2処理ブロックから受け取った基板を前記レジスト膜用塗布処理部に搬入するとともに前記レジスト膜用塗布処理部から前記レジスト膜の塗布液が塗布された基板を搬出して前記レジスト膜用熱処理部に搬入する第3搬送手段と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項5に記載の基板処理装置であって、
    前記複数の処理ブロックのうち、前記第3処理ブロックに隣接して配置された第4処理ブロックが、
    基板に対してレジストカバー膜の塗布液を塗布するレジストカバー膜用塗布処理部と、
    前記レジストカバー膜の塗布液を塗布する処理が行われた後の基板に対する熱処理を行うレジストカバー膜用熱処理部と、
    前記第3処理ブロックから受け取った基板を前記レジストカバー膜用塗布処理部に搬入するとともに前記レジストカバー膜用塗布処理部から前記レジストカバー膜の塗布液が塗布された基板を搬出して前記レジストカバー膜用熱処理部に搬入する第4搬送手段と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    互いに隣接する処理ブロックの間で基板の受け渡しを行うための基板受渡部、
    を備え、
    前記基板受渡部が、
    受け渡される基板を載置するプレートと、
    前記プレートを温調する温度調整手段と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
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