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JP5373697B2 - 給湯システム - Google Patents

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JP5373697B2 JP2010112506A JP2010112506A JP5373697B2 JP 5373697 B2 JP5373697 B2 JP 5373697B2 JP 2010112506 A JP2010112506 A JP 2010112506A JP 2010112506 A JP2010112506 A JP 2010112506A JP 5373697 B2 JP5373697 B2 JP 5373697B2
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本発明は、加熱された湯を貯留する貯湯タンクの下流側に、瞬間加熱式の燃焼給湯器を直列に接続した給湯システムに関する。
従来、ヒートポンプにより加熱された湯を貯留する貯湯タンクの下流側に、瞬間加熱式の燃焼給湯器を直列に接続した給湯システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ヒートポンプは、エネルギー効率が非常に高い反面、単位時間当たりの加熱能力が低いので、突発的な給湯に対応することができない。そこで、貯湯タンクの湯切れ時に運転する燃焼給湯器を補助熱源として直列に接続している。
貯湯タンクと燃焼給湯器とを直列に接続することによって、貯湯タンクの湯切れが生じたときに燃焼給湯器を作動させることで所望の温度での給湯を行うことができ、湯切れを回避するために大容量の貯湯タンクを設ける必要がないので、貯湯タンクの小型化も可能となる。
特開2004−125226号公報(図1及び図2)
しかし、上記従来の給湯システムのように、貯湯タンクと燃焼給湯器とを直列に接続する構成では、貯湯タンクから燃焼給湯器を経由して出湯管の終端に至る湯の流通経路が比較的長く、また、その流通経路には燃焼給湯器の熱交換器等が存在する。
そのため、当該流通経路における圧力損失が大きくなって十分な給湯流量が得られない。そればかりか、燃焼給湯器の燃焼が停止状態で貯湯タンクから出湯した湯は、燃焼給湯器付近の温度が低い場合に燃焼給湯器を通過する際の放熱により湯の温度が著しく低下する不都合がある。
そこで、燃焼給湯器を迂回して燃焼給湯器の上流側と下流側で出湯管を連通するバイパス管と、このバイパス管を開閉するバイパス弁を設け、貯湯タンクからの湯をバイパス管を経由してカラン等の出湯栓に供給することが考えられる。
これによれば、貯湯タンクの湯が十分に高いとき、バイパス弁を開弁し貯湯タンクからの湯をバイパス管に流通させることで、燃焼給湯器を流通することによる湯の圧力損失や放熱を低減することができる。
しかし、バイパス弁を開弁して貯湯タンクからの湯をカラン等の出湯栓から出湯させるとき、バイパス管の始端が接続された出湯管においては、貯湯タンクからの湯の全てがバイパス管に流入するわけではなく、一部の湯が燃焼給湯器側の流通経路に入り込む。
このため、比較的高温の湯を貯湯タンクからバイパス管を介してカラン等の出湯栓に供給しようとしても、燃焼給湯器側の流通経路に入り込む一部の湯が放熱による熱の損失となり、熱効率が低下するおそれがある。
上記の点に鑑み、本発明は、貯湯タンクからバイパス管を介してカラン等の出湯栓に供給するときの熱効率の低下を防止することができる給湯システムを提供することを目的とする。
本発明は、貯湯タンクと、前記貯湯タンクの湯水の温度を検出する貯湯温度センサと、前記貯湯タンクの湯水を加熱するヒートポンプと、前記貯湯タンクの湯水を導出して終端に出湯栓が接続される出湯管と、前記貯湯タンクに給水する給水管と、前記出湯管の途中に設けられ、前記出湯管を流通する湯水をバーナにより加熱する燃焼給湯器と、前記出湯管を前記燃焼給湯器の上流側と下流側とで連通させる出湯バイパス管と、前記出湯バイパス管を開閉するバイパス弁と、前記貯湯温度センサにより検出される温度に応じて前記バイパス弁を開閉させる制御手段とを備える給湯システムにおいて、前記出湯バイパス管よりも前記燃焼給湯器側となる前記出湯管に、前記貯湯タンクから該燃焼給湯器への湯水の流通を遮断する止水弁を設け、前記制御手段は、前記バイパス弁の開弁時に前記止水弁を閉弁させ、前記バイパス弁の閉弁時に前記止水弁を開弁させ、前記燃焼給湯器の下流側と前記バイパス管の終端との間の前記出湯管から分岐して浴槽に接続された湯張り管を備えることを特徴とする。
本発明によれば、前記制御手段を設けたことにより、貯湯温度センサにより検出される前記貯湯タンクの湯水の温度が所定温度以上であるとき、前記バイパス弁を開弁させるので、貯湯タンクの湯水を燃焼給湯器を迂回して出湯栓から供給することができ、燃焼給湯器を通過することによる湯水の圧力損失及び放熱を防止することができる。
そして更に、前記制御手段は、前記バイパス弁の開弁時に前記止水弁を閉弁させるので、貯湯タンクの湯が燃焼給湯器側の流通経路に入り込むことを確実に防止でき、貯湯タンクからの給湯時の熱効率の低下を防止することができる。
更に、前記燃焼給湯器の下流側と前記バイパス管の終端との間の前記出湯管から分岐して浴槽に接続された湯張り管を備えるときであっても、貯湯温度センサにより検出される温度が所定温度未満であるときバイパス弁を閉弁させて止水弁を開弁させることで、湯張り管及び出湯管の終端から温度差のない湯水を得ることができる。
また、本発明においては、さらに、前記湯張り管を開閉する湯張り弁備えるとき、前記止水弁として、湯張り完了時に湯張り弁を閉弁させるに先立って湯張り管へ向かう水圧を低下させるべく絞り動作を行うことにより前記燃焼給湯器に供給される湯水の流量を調節可能とする絞り弁を用いることが好ましい。
絞り弁は、湯張り弁を閉弁して湯張り運転を終了するときに絞り動作させることで、湯張り管へ向かう水圧を低下させてから湯張り弁を閉弁させる。こうすることで、湯張り弁の閉弁に伴う衝撃音等の発生を防止することができる。そして、当該絞り弁を前記止水弁として全閉動作させることにより、部品点数(弁の数量)を増加させることなく貯湯タンクから燃焼給湯器側の流通経路への湯水の流通を遮断することができる。
本発明の一実施形態における給湯システムの構成図。 図1に示した給湯システムの作動を示すフローチャート。
本発明の実施の形態について、図1を参照して説明する。本実施形態の給湯システムは、ヒートポンプユニット1が接続されたタンクユニット2に、更に瞬間加熱式の燃焼給湯器3を直列に接続することにより構成されている。
ヒートポンプユニット1は、圧縮機4、水熱交換器(凝縮器)5、膨張弁(減圧器)6、及び空気熱交換器(蒸発器)7を、冷媒循環路8により接続してなるヒートポンプ9を備えている。水熱交換器5は、後述する貯湯タンク10の上部及び下部に接続されたタンク循環路11と接続され、冷媒循環路8の冷媒(例えばCO2)とタンク循環路11の湯水とを熱交換させることによって、タンク循環路11の湯水を加熱する。
タンク循環路11には、貯湯タンク10に貯められた湯水をタンク循環路11に循環させるための循環ポンプ12と、水熱交換器5から貯湯タンク10に向かう湯水の温度を検出するサーミスタ13と、貯湯タンク10から水熱交換器5に向かう湯水の温度を検出するサーミスタ14とが設けられている。
また、ヒートポンプユニット1は、マイクロコンピュータ等により構成されたヒートポンプコントローラ15を備え、ヒートポンプコントローラ15から出力される制御信号によって、ヒートポンプ9及び循環ポンプ12の作動が制御される。
ヒートポンプコントローラ15は、後述するタンクコントローラ16と通信可能に接続され、タンクコントローラ16から加熱指示信号を受信したときに、タンク循環路11に設けられているサーミスタ13,14の検出温度に基づいて、循環ポンプ12とヒートポンプ9を作動させ、貯湯タンク10の湯水を所定の沸き上げ設定温度(例えば90℃)に沸き上げる。
タンクユニット2は、湯水が充填された貯湯タンク10と、マイクロコンピュータ等により構成されたタンクコントローラ16とを備えている。貯湯タンク10の上部には出湯管17が接続されている。出湯管17は、その始端が貯湯タンク10に接続されて終端が図示しないカラン等の出湯栓に接続される。貯湯タンク10の下部には給水管18が接続されている。給水管18は始端が水道に接続され、下流側が2つに分岐して一方の終端が貯湯タンク10に接続されると共に、他方の終端が出湯管17の途中に接続されている。
出湯管17は給水管18との接続箇所Xの下流からタンクユニット2の外部に延びて燃焼給湯器3の後述する給湯器回路19を経た後、再びタンクユニット2の内部に延びるが、その途中には、燃焼給湯器3の給湯器回路19の入口側と出口側とで連通させる出湯バイパス管20が接続されている。
出湯バイパス管20にはバイパス弁21が設けられており、バイパス弁21が閉弁されているとき、貯湯タンク10からの湯水は燃焼給湯器3の給湯器回路19を流れ、バイパス弁21が開弁されているとき、貯湯タンク10からの湯水は出湯バイパス管20を流れてカラン等の出湯栓へ向かう。
タンクユニット2における出湯管17と給水管18との接続箇所Xの上流側には、出湯サーミスタ22が設けられている。給水管18には、その通水流量を検出する水量センサ23と、逆止弁付きの減圧弁24とが設けられている。出湯管17との接続箇所Xに向かって延びる給水管18には、入水サーミスタ25が設けられている。
また、タンクユニット2には、貯湯タンク10から出湯管17に供給される湯水の流量を変更する湯量可変弁26と、給水管18から出湯管17に供給される水の流量を変更する水量可変弁27とが設けられている。
更に、給水管18に設けられた出湯管17と給水管18との接続箇所Xと出湯バイパス管20の上流端との間には混合サーミスタ28が設けられ、出湯バイパス管20の下流端と出湯管17との接続箇所Yの下流側にはカラン等の出湯栓へ向かう湯水の温度を検出する給湯出口サーミスタ29が設けられている。
貯湯タンク10の上部位置には、貯湯タンク10に貯められた湯水の温度を検出する貯湯サーミスタ30(本発明の貯湯温度センサに相当する)が設けられている。
タンクコントローラ16は、貯湯サーミスタ30、出湯サーミスタ22、入水サーミスタ25、混合サーミスタ28、給湯出口サーミスタ29、及びタンク循環路11のサーミスタ14により検出された温度と、水量センサ23により検出された給水管18の通水流量とに基づいて、湯量可変弁26、水量可変弁27、及びバイパス弁21の作動を制御する。
また、タンクコントローラ16には、使用者の操作に応じて、希望する給湯温度(出湯管17の出口から供給される湯の温度)を設定するための温度スイッチ等の複数の操作スイッチ(図示しない)を備えたリモコン31が接続されている。
ここで、貯湯タンク10内部に充填された湯水の状態を説明すれば、出湯管17は貯湯タンク10の上部に接続され、給水管18は貯湯タンク10の下部に接続されているため、貯湯タンク10の湯水が給湯使用されると、出湯管17から湯が導出されて貯湯タンク10の湯が減少したぶん、貯湯タンク10の下部の給水管18から水が供給される。それに応じて、貯湯タンク10内では、上部に高温の湯の層ができると共に下部に水の層ができる。
そして、貯湯タンク10の上部の湯の層が減少して、水の層が貯湯タンク10の上部に来ると、貯湯サーミスタ30の検出温度がリモコン31により設定された設定温度(目標給湯温度)以下となり、こうなった場合に湯切れ状態となる。貯湯タンク10が湯切れ状態であるか否かの判断は、貯湯サーミスタ30の検出温度が目標給湯温度付近に設定された湯切れ判定温度(本発明における所定温度に相当する)以下であるときに、貯湯タンク10が湯切れ状態であると判断すればよい。
タンクコントローラ16は、貯湯サーミスタ30の検出温度が目標給湯温度よりも高いとき(湯切れが生じていない状態)に、水量センサ23により所定の下限流量以上の通水が検出されると、バイパス弁21を開弁し、混合サーミスタ28又は給湯出口サーミスタ29の検出温度が目標温度となるように、湯量可変弁26と水量可変弁27の開度を調節して湯と水とを混合する混合温調制御を実行する。
一方、貯湯サーミスタ30の検出温度が目標給湯温度以下であるとき(湯切れが生じている状態)に、水量センサ23により下限水量以上の通水が検出されると、タンクコントローラ16は、バイパス弁21を閉弁する。これにより、貯湯タンク10の湯水は燃焼給湯器3の給湯器回路19を流れ、燃焼給湯器3による加熱運転が行われる。
燃焼給湯器3は、瞬間加熱式として周知の構成のものを採用することができる。即ち、燃焼給湯器3は、出湯管17に接続された給湯器回路19(本発明においては、出湯管17の一部を構成する)と、マイクロコンピュータ等により構成された給湯器コントローラ32とを備えている。給湯器コントローラ32は、タンクコントローラ16と通信可能に接続されており、本実施形態においては、給湯器コントローラ32とタンクコントローラ16とにより、本発明の制御手段が構成されている。
給湯器回路19には、熱交換器33と、熱交換器33を加熱するバーナ34と、熱交換器33をバイパスする給湯バイパス管35とが設けられており、給湯器回路19における給湯バイパス管35の接続箇所Zの下流側には、給湯器回路19から分岐して浴槽(図示しない)へ延びる湯張り管36が接続されている。
また、給湯器回路19には、熱交換器33への湯水の流量と給湯バイパス管35への湯水の流量との分配比を変更するバイパスサーボ37と、燃焼給湯器3に供給される湯水の流量を調節する絞り弁である水量サーボ38(本発明の止水弁に相当する)とが設けられている。
更に、給湯器回路19には、熱交換器33及び給湯バイパス管35に供給される湯水の流量を検出する給湯器流量センサ39と、給湯バイパス管35の下流側に流れる湯の温度を検出する給湯器サーミスタ40とが設けられている。
また、湯張り管36には、湯張り管36の通水流量を検出する湯張り流量センサ41と、湯張り管36を開閉する湯張り弁42とが設けられている。
そして、給湯器コントローラ32には、給湯器サーミスタ40による温度検出信号と、給湯器流量センサ39による通水流量の検出信号と、湯張り流量センサ41による通水流量の検出信号とが入力される。また、給湯器コントローラ32から出力される制御信号によって、バイパスサーボ37、水量サーボ38、バーナ34、及び湯張り弁42の各作動が制御される。
給湯器コントローラ32は、タンクコントローラ16から加熱許可を指示する信号を受信したときに加熱許可状態となる。そして、給湯器流量センサ39により所定の下限流量以上の通水が検出されているときに、給湯器サーミスタ40の検出温度が目標給湯温度となるように、バーナ34の燃焼量を制御する加熱温調制御を実行する。また、タンクコントローラ16から加熱禁止を指示する信号を受信したときに加熱禁止状態となり、加熱温調制御の実行が禁止される。
更に、給湯器コントローラ32は、浴槽(図示しない)に所定量の湯を供給する湯張り運転を行なうときには、湯張り弁42を開弁して、湯張り流量センサ41により検出される浴槽への湯の供給量を累積する。
そして、浴槽への湯の供給量の累積値が前記所定量に達したときに、湯張り弁42を閉弁して湯張り運転を終了する。湯張り弁42を閉弁するときには、給湯器コントローラ32は、水量サーボ38を絞り動作させ、これによって給湯器回路19から湯張り管36へ向かう水圧を低下させてから湯張り弁42を閉弁させる。こうすることで、湯張り弁42の閉弁に伴う衝撃音等の発生を防止している。
また、水量サーボ38は上記のような絞り動作だけでなく、全閉させることができ、これによって給湯器回路19における湯水の流通を遮断する止水弁としての機能も備えている。これにより、水量サーボ38の他に止水弁が不要となり部品点数(弁の数)の増加を防止することができる。
ここで、本発明の制御手段であるタンクコントローラ16及び給湯器コントローラ32による本発明の要旨に係る作動について図2のフローチャートを参照して説明する。
図2のSTEP1でタンクユニット2の電源がONされるとSTEP2に進み、タンクコントローラ16は、湯量可変弁26を全閉にすると共に、水量可変弁27を全開にする。そして、タンクコントローラ16は、続くSTEP3でバイパス弁21を開弁する。
次のSTEP4で、タンクコントローラ16は、水量センサ23により下限流量以上の通水が検出される通水状態となるのを待つ。本実施形態では、水量センサ23の検出水量が2.7リットル/分以上のとき通水状態であると判断している。そして、通水状態となったときにSTEP4からSTEP5に進む。
STEP5で、タンクコントローラ16は、貯湯サーミスタ30の検出温度が設定温度(目標給湯温度)以下であることにより貯湯タンク10が湯切れ状態であるか否かを判断する。そして、湯切れ状態であるときはSTEP11に分岐し、湯切れ状態でないときにはSTEP6に進む。
STEP6〜STEP9は、前述した混合温調制御を実行するときの処理である。
STEP6で、タンクコントローラ16はバイパス弁21を開弁させる。次いで、STEP7で給湯器コントローラ32に対して水量サーボ38の全閉を指示する信号を送信し、更にSTEP8で給湯器コントローラ32に対して加熱を禁止する信号を送信する。これにより、給湯器コントローラ32は水量サーボ38を全閉として給湯器回路19における湯水の流通の遮断し、バーナ34の燃焼運転を行わない加熱停止状態となる。
続くSTEP9で、タンクコントローラ16は、湯量可変弁26と水量可変弁27の開度を調整して、基本的には出湯管17の終端(カラン等の給湯栓)からの湯の温度が目標給湯温度になるように制御する(混合温調制御)。
そして、タンクコントローラ16は、STEP10で、水量センサ23の検出水量が下限流量未満(好ましくは、下限流量よりも低い値に設定された水量)となる止水状態になったか否かを判断し、止水した場合にはSTEP2へ戻り、止水していない場合にはSTEP5へ戻る。なお、本実施形態では、水量センサ23の検出水量が2.0リットル/分未満のとき止水状態であると判断している。
STEP11〜STEP14は、前述した加熱温調制御を実行するときの処理である。
STEP11で、タンクコントローラ16は、バイパス弁21を閉弁させる。次いで、STEP12で、タンクコントローラ16は、給湯器コントローラ32に対して水量サーボ38の開放を指示する信号を送信し、更にSTEP13で給湯器コントローラ32に対して加熱を許可する信号を送信する。これにより、給湯器コントローラ32は水量サーボ38を開放させ、加熱許可状態となる。これにより、貯湯タンク10から導出された湯水は、全て燃焼給湯器3の給湯器回路19を流通する状態となる。
そして、STEP14において、給湯器コントローラ32は、給湯器サーミスタ40の検出温度が目標給湯温度となるように、バーナ34の燃焼量が制御される(加熱温調制御)。
その後、STEP10へ進み、止水状態になるまで、STEP6〜STEP9の処理、または、STEP11〜STEP14の処理を繰り返す。
以上のように、本実施形態によれば、貯湯タンク10が湯切れしていないとき、タンクユニット2のバイパス弁21が開弁すると共に燃焼給湯器3の水量サーボ38も全閉となるので、貯湯タンク10の湯が給湯器回路19に入り込むことを確実に防止でき、貯湯タンク10からの給湯時の熱効率の低下を防止することができる。
なお、本実施形態においては、水量サーボ38に止水弁としての機能を持たせることにより部品点数を削減しコスト増加を防止することができる構成を示したが、それ以外には、図示しないが、給湯器回路19における水量サーボ38の上流側等に他の止水弁を設け、この止水弁をバイパス弁21の開弁時に閉弁させることによっても、同様の効果を得ることができる。
3…燃焼給湯器、9…ヒートポンプ、10…貯湯タンク、16…タンクコントローラ(制御手段)、17…出湯管、18…給水管、20…出湯バイパス管、21…バイパス弁、30…貯湯サーミスタ(貯湯温度センサ)、32…給湯器コントローラ(制御手段)、34…バーナ、38…水量サーボ(止水弁)。

Claims (2)

  1. 貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクの湯水の温度を検出する貯湯温度センサと、
    前記貯湯タンクの湯水を加熱するヒートポンプと、
    前記貯湯タンクの湯水を導出して終端に出湯栓が接続される出湯管と、
    前記貯湯タンクに給水する給水管と、
    前記出湯管の途中に設けられ、前記出湯管を流通する湯水をバーナにより加熱する燃焼給湯器と、
    前記出湯管を前記燃焼給湯器の上流側と下流側とで連通させる出湯バイパス管と、
    前記出湯バイパス管を開閉するバイパス弁と、
    前記貯湯温度センサにより検出される温度が所定温度以上であるとき前記バイパス弁を開弁させ所定温度未満であるとき前記バイパス弁を閉弁させる制御手段とを備える給湯システムにおいて、
    前記出湯バイパス管よりも前記燃焼給湯器側となる前記出湯管に、前記貯湯タンクから該燃焼給湯器への湯水の流通を遮断する止水弁を設け、
    前記制御手段は、前記バイパス弁の開弁時に前記止水弁を閉弁させ、前記バイパス弁の閉弁時に前記止水弁を開弁させ
    前記燃焼給湯器の下流側と前記バイパス管の終端との間の前記出湯管から分岐して浴槽に接続された湯張り管を備えることを特徴とする給湯システム。
  2. 請求項1記載の給湯システムにおいて、
    さらに、前記湯張り管を開閉する湯張り弁備え、
    前記止水弁は、湯張り完了時に湯張り弁を閉弁させるに先立って湯張り管へ向かう水圧を低下させるべく絞り動作を行うことにより前記燃焼給湯器に供給される湯水の流量を調節可能とする絞り弁であることを特徴とする給湯システム。
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