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JP5369757B2 - インク滴検出装置、インクジェットプリンタ及びインク滴検出方法 - Google Patents

インク滴検出装置、インクジェットプリンタ及びインク滴検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、インク滴検出装置、インクジェットプリンタ及びインク滴検出方法に関し、詳細には、インク滴を速やかにかつ適切に検出してノズルのインク滴噴射性能を判定するインク滴検出装置、インク滴検出装置を搭載するインクジェットプリンタ及びインク滴検出方法に関する。
インクジェットプリンタは、現像・定着等のプロセスを必要とせず、非接触で画像形成できること、カラー化が容易であること、記録時の騒音が極めて小さいこと、高速印字が可能であること、インクの自由度が高く、安価な普通紙を使用できること等の多くの利点を有していることから、プリンタ、複写装置及びファクシミリ装置等の画像形成装置に広く普及している。
このインクジェット方式の中でも、印字記録の必要なときにのみインク滴を噴射するいわゆるドロップオンデマンド型が記録に不要なインク液滴の回収を必要としないため現在主流となっている。
インクジェットプリンタは、一般に、複数のノズルを有するインクヘッドと、各色の各ノズルがそれぞれ連通する各色毎のインク液室と、各色毎に各ノズルに対応して配設されたアクチュエータとを有し、アクチュエータの変位や発熱等によってインク液室内のインクを加圧してノズルからインク液滴(インク滴)を噴射させて、用紙(被記録媒体)へ記録を行っている。
ところが、インクジェットプリンタは、微細なノズルを通してインク滴を噴射するため、インク滴がノズルの先端に付着固化する等によってインクの噴射性能が悪化して、形成画像の画像品質が劣化することがある。
そこで、従来からインクジェットプリンタは、ノズルから噴射されるインク滴を検出するインク滴検出機構部と、ノズルの噴射口部分をクリーニング(ワイピング)してインクくずを除去するクリーニング機構部と、を備え、インク滴検出機構部の検出結果に基づいてノズルのクリーニングが必要であると判断すると、クリーニング機構部によってノズルをクリーニングすることが行われている。
そして、従来のインクジェットプリンタは、クリーニング機構部によるノズルのクリーニングの要否を判定するために、インク滴検出機構部として、ノズルから噴射されたインク滴に所定のマイナス電荷を付与する直流電圧(例えば、+100V)を発生する荷電電極と、該電荷の付与されたインク滴が衝突することで誘導される誘導電圧を検出する検出電極と、検出電極が所定期間の間に検出する誘導電圧を検出電圧として蓄積する蓄積手段と、を設け、ノズルから検出電極に衝突させるように接触方式で噴射されたインク滴に荷電電極でマイナス電荷を付与して、検出電極に発生する誘導電圧を蓄積手段に検出電圧として蓄積して、蓄積手段の検出電圧に基づいてノズルによるインク滴の噴射の適否を判定することが行われている(特許文献1参照)。
なお、ノズルからのインク滴噴射の適否を検出するためにインク滴をノズルから噴射する噴射方式としては、上記特許文献1に記載されているようにインク滴を検出電極に向かって噴射する接触方式だけでなく、インク滴が検出電極の近傍を通過するようにインク滴をノズルから噴射する非接触方式もある。
しかしながら、上記従来技術にあっては、インク滴検出用に噴射されたインク滴に、直流の電圧を発生する荷電電極によって、マイナス電荷を付与して、マイナス電荷の付与されたインク滴が検出電極に衝突して、検出電極に発生する誘導電圧を蓄積手段に検出電圧として蓄積してインク滴の噴射の適否を判定しているため、インク滴には、マイナス電荷のみが付与され、蓄積手段にもプラス電圧のみが蓄積される。その結果、従来技術にあっては、インク滴検出対象のノズルが変わる毎に、蓄積手段に蓄積されたプラス電圧をリセットする処理を必要とし、次のノズルに対するインク滴検出動作への移行に時間を要して、全体の処理時間が長くなるという問題があった。
すなわち、従来技術にあっては、ノズルからインク滴を噴射させて、直流電圧を出力する荷電電極によってインク滴にマイナス電荷を付与し、該インク滴のマイナス電荷によって検出電極に発生する誘導電圧を蓄積手段に検出電圧として蓄積して、検出電圧が所定の設定電圧に達すると、インク滴の噴射が適切であると判定する。そして、従来技術にあっては、図6に示すように、このインク滴の噴射の適否を判定するまでの時間(充電時間)が、0.55ms要した場合、蓄積手段に蓄積された検出電圧を放電させてリセットするのに要するリセット時間(放電時間)として、1msを必要とする。したがって、ノズルのインク滴検出動作を行う毎に、蓄積手段を放電させてリセットするリセット時間を必要とし、インクジェットプリンタの否稼動時間であるインク滴検出処理時間がリセット時間分だけ長くかかるという問題があった。
また、検査用のインク滴を検出電極の近傍を通過するように噴射する非接触方式の場合、従来技術にあっては、インク滴にマイナス電荷のみが付与されるため、ノズルから噴射されたインク滴同士が相互に反発して空中に浮遊し、インクジェットプリンタの装置内部の各部にインク滴が付着して、装置内部が汚れるという問題もあった。
そこで、本発明は、インク滴検出処理時間を短縮することのできるインク滴検出装置、インクジェットプリンタ、インク滴検出方を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、極性の異なる所定電圧の直流電圧を出力可能な電源手段から所定タイミングに極性の交番する直流電圧を荷電電極に出力し、該荷電電極によってインクヘッドの有する複数のノズルのうち検査対象のノズルから噴射されるインク滴に該直流電圧とは逆極性の電荷を付与して、電荷の付与されたインク滴が衝突または近傍を通過する検出電極に発生する該インク滴の電荷とは逆極性の電荷を電荷蓄積手段に蓄積して該蓄積電荷に基づいて検査対象のノズルからのインク滴噴射の適否を判定することを特徴としている。
また、本発明は、検査対象のノズルのインク滴噴射が不適であると、次の検査対象のノズルに対する前記直流電圧として、該インク滴噴射が不適と判定されたノズルに対する直流電圧と同じ極性の直流電圧を電源手段から出力することを特徴としてもよい。
さらに、本発明は、インクヘッドの有しているノズルのうち所定数以上のノズルに対してインク滴噴射が不適であると、ノズルクリーニング手段でノズルをクリーニングすることを特徴としてもよい。
本発明によれば、ノズルからのインク滴噴射の適否の検出を複数のノズルに対して順次連続して行うことができ、ノズルのインク滴検出処理時間を短縮することができる。
本発明の一実施例を適用したインクジェットプリンタの要部概略構成図。 2極出力DC電源部の出力電圧と増幅回路の検出電圧を示す図。 インク滴検出処理の説明図。 異常時の2極出力DC電源部の出力電圧と増幅回路の検出電圧を示す図。 噴射されたインク滴の挙動の説明図。 従来技術によるノズルのインク滴検出処理の説明図。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
図1〜図5は、本発明のインク滴検出装置、インクジェットプリンタ、インク滴検出方法、インク滴検出プログラム及び記録媒体の一実施例を示す図であり、図1は、本発明のインク滴検出装置、インクジェットプリンタ、インク滴検出方法、インク滴検出プログラム及び記録媒体の一実施例を適用したインクジェットプリンタ1の要部概略構成図である。
図1において、インクジェットプリンタ1は、インクヘッド2及びインク滴検出機構部3を備えているとともに、図示しないが、インクヘッド2による画像形成対象である用紙(被記録媒体)を給紙・搬送する給紙機構部、インクヘッド2を用紙の搬送方向と直交する主走査方向に移動させる主走査機構部、インクジェットプリンタ1の全体の動作を制御するコントローラ部等を備えている。
コントローラ部(判定手段、制御手段)は、CPU(Central Processing Unit )、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、ROM内には、インクジェットプリンタ1としての基本プログラムや本発明のインク滴検出方法を実行するインク滴検出プログラム等のプログラム及び必要なシステムデータが格納されている。コントローラ部は、CPUが、ROM内のプログラムに基づいてRAMをワークメモリとして利用しつつ、インクジェットプリンタ1の各部を制御して、インクジェットプリンタ1としての基本処理を実行するとともに、本発明のインク滴検出方法を実行する。
すなわち、インクジェットプリンタ1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Video Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明のインク滴検出方法を実行するインク滴検出プログラムを読み込んでROM等に導入することで、後述するインク滴検出処理を高速にかつ適切に実行するインク滴検出機構部3を備えたインクジェットプリンタとして構築されている。このインク滴検出プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
主走査機構部は、主走査方向に延在して配設されているガイドシャフト、ガイドシャフトに移動可能に支持されインクヘッド2を搭載するキャリッジ、キャリッジをガイドシャフトに沿って主走査方向に移動させる駆動モータ等を備えており、インクヘッド2は、駆動モータが回転してキャリッジがガイドシャフトに沿って移動することで、主走査方向に移動される。
インクヘッド2は、図示しないが、複数のノズル(例えば、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエロー各色のノズル)の形成されているノズルプレートを搭載しており、各ノズルには、対応する色のインクが供給される。インクヘッド2は、各色それぞれに対して複数のノズルが形成されていてもよい。
インクジェットプリンタ1は、インクヘッド2を搭載するキャリッジを主走査方向に移動させつつ、画像データに基づいてインクヘッド2のノズルからインクを用紙に向かって噴射させ、1主走査分の画像形成が完了すると、用紙を副走査方向に1主走査分で画像形成される副走査幅だけ搬送させるという処理を繰り返し行うことで、用紙に画像を形成する。
インクジェットプリンタ1は、少なくともインクジェットプリンタ1の非駆動時に、インクヘッド2をインク滴検出機構部3に対向する位置に位置させて、インクヘッド2の各ノズルのインク滴噴射性能を検出する。
インク滴検出機構部(インク滴検出装置)3は、インクヘッド2の主走査方向の移動範囲であって非画像形成領域に配置され、2極出力DC電源11、荷電電極12、検出電極13、コンデンサC14及び増幅回路15等を備えている。
2極出力DC電源部(電源手段)11は、コントローラ部の制御下で、インク滴検出対象のノズル毎にパルス状に極性(プラス、マイナス)が変化する高圧のDC(直流)電圧を荷電電極12に出力する。
荷電電極12は、インク滴噴射性能の検出時にインクヘッド2が停止する位置においてインクヘッド2に対向する状態で配置されており、インクヘッド2から噴射されるインク滴Tiの通過する通過領域12aを有している。荷電電極12は、2極出力DC電源部11から供給されるDC電圧に応じて、図1に+/−で示すように、該DC電圧と反対極性の電荷を、インクヘッド2から噴射されて通過領域12aを通過するインク滴Tiに帯電させる。
検出電極13は、インクヘッド2から噴射されて荷電電極12を通過したインク滴Tiの通過線上の近傍に配置されており、該近傍を通過するインク滴Tiによって該インク滴Tiに帯電されている帯電電荷の極性と反対極性の電荷が誘起される。検出電極13には、コンデンサ14の一方側の端子が接続されているとともに、増幅回路15が接続されており、コンデンサ14の他方側の端子は接地されている。
コンデンサ(電荷蓄積手段)14は、検出電極13に誘起された電荷を蓄積して蓄積電圧を増幅回路15の入力に出力する。
増幅回路15は、コンデンサ14の蓄積電圧を所定倍(例えば、数十倍)に増幅して検出電圧を出力する。
インクジェットプリンタ1は、この増幅回路15の出力する検出電圧を、図示しないアナログ/デジタル回路でデジタル変換してデジタルの検出信号としてコントローラ部に入力し、コントローラ部は、検出信号に基づいて、検出対象となっているノズルのインク滴噴射の適否を判定する。
また、インクヘッド2は、複数のノズルを搭載しており、コントローラ部は、ノズル毎にインク滴噴射の適否を判定して、インク滴噴射が不適なノズルが予め設定されているクリーニング数以上発生すると、図示しないクリーニング機構部(ノズルクリーニング手段)を駆動させて全てのノズルのクリーニングを実行する。
次に、本実施例の作用を説明する。インクジェットプリンタ1は、インク滴検出機構部3によって、インク滴噴射性能の検査に用いる検出電極13に誘起された電荷を蓄積するコンデンサ14をノズル毎にリセットすることなく、連続してノズルの検査を行う。
すなわち、インクジェットプリンタ1は、所定のインク滴検出タイミングになると、インクヘッド2を、インク滴検出機構部3の位置に移動させ、インクヘッド2の搭載しているノズル毎に、インク滴検出処理を実行する。まず、インクジェットプリンタ1は、コントローラ部の制御下で、2極出力DC電源部11に所定極性、例えば、図2(a)に示すように、プラス極性のDC出力電圧を荷電電極12に供給する。図2(a)では、n番目に、プラスのDC出力電圧、n+1番目に、マイナスのDC出力電圧、n+2番目に、プラスのDC出力電圧を、荷電電極12に供給している状態を示している。
インクジェットプリンタ1は、まず、荷電電極12にプラス極性のDC出力電圧が供給されている状態で、インクヘッド2の最初の検出対象のノズルを駆動させてインク滴Tiを検出電極13の近傍を通過させる状態で噴射させ、荷電電極12の通過領域12aをインク滴Tiを通過させて、検出電極13近傍を通過させる。このとき、インク滴Tiには、荷電電極12のDC出力電圧の極性とは反対極性の電荷が帯電される。いま、荷電電極12にはプラスのDC出力電圧が2極出力DC電源部11から供給されているため、最初の検査対象ノズルから噴射されるインク滴Tiには、マイナスの電荷が帯電される。
このマイナスに帯電したインク滴Tiが検出電極13の近傍を通過すると、検出電極13には、インク滴Tiの電荷とは反対極性のプラスの電荷が誘起され、検出電極13に誘起された電荷が順次コンデンサ14に蓄積されて、コンデンサ14に蓄積される電荷量に応じた電圧が増幅回路15に入力される。増幅回路15は、コンデンサ14に蓄積される電荷量に応じた電圧を増幅して検出電圧として出力し、この検出電圧が、インクヘッド2から噴射されて荷電電極12によって帯電されたインク滴Tiの増加によって、図2及び図3に示すように、徐々に高くなり、コントローラ部は、この検出電圧をデジタル変換したデジタル検出電圧を予め設定されたインク滴噴射判定電圧と比較して、予め設定されている判定時間(例えば、0.55ms)内に、検出電圧がインク滴噴射判定電圧を超えると、該ノズルのインク滴噴射が適切であると判定する。図2及び図3において示されている1.85Vは、増幅回路15の直流バイアス電圧を示しており、コンデンサ14が飽和すると、増幅回路15の出力電圧が飽和電圧(図2及び図3では、3.3V)になる。
コントローラ部は、最初のノズルのインク滴検出処理を終了すると、図2(a)にn+1番目として示すように、次のノズルのインク滴検出を行うために、2極出力DC電源部11に1つ前のノズルのインク滴検出処理におけるDC出力電圧とは逆極性(図2では、マイナス極性)のDC出力電圧を荷電電極12に供給し、インクヘッド2に次の検査対象のノズルからインク滴を噴射させて、上記同様に、インク滴検出処理を行う。反対極性のDC出力電圧を荷電電極12に印加してインク滴をノズルから噴射させると、検出電極13には、1つ前のノズルのインク滴検出処理で誘起された電荷(例えば、マイナス電荷)とは反対極性の電荷(例えば、プラス電荷)が誘起され、コンデンサ14は、図3に示すように、前のインク滴検出処理で充電されたマイナス電荷が、次のインク滴検出処理で放電される。したがって、コンデンサ14の充電電圧に対応する入力電圧を増幅する増幅回路15は、図2(b)に示したように、所定の飽和電圧(例えば、3.3V)から徐々に低下し、最終的には、0Vとなって、完全に放電された状態となる。
そして、コントローラ部は、さらに、次のノズル(例えば、n+2番目のノズル)のインク滴検出処理を行うには、2極出力DC電源部11に1つ前のノズルのインク滴検出処理におけるDC出力電圧とは逆極性(図2では、マイナス極性)のDC出力電圧を荷電電極12に供給し、インクヘッド2に次の検査対象のノズルからインク滴を噴射させて、上記同様に、インク滴検出処理を行う。
コントローラ部は、上記2極出力DC電源部11から出力させるDC出力電圧の極性を検査対象のノズル毎に切り換えることで、コンデンサ14をリセット処理によって放電させることなく、連続してノズルのインク滴検出処理を行う。
そして、コントローラ部は、上記インク滴検出処理をノズル毎に行い、図4(a)に示すように、順次極性の交番するDC出力電圧を2極出力DC電源部11から荷電電極12に出力して、検出電圧の変化によって、ノズルのインク滴噴射の適否を判定して、図4(b)に示すように、検出電圧の放電、または、充電(図4(b)では、放電)が適切に行われないと、検出対象のノズルのインク滴噴射異常を検出すると、次のノズルのインク滴検出タイミングになっても、図8(a)に示すように、2極出力DC電源部11からのDC出力電圧の極性を反転させずに、前のノズルの検出時と同じ極性のDC出力電圧を2極出力DC電源部11から荷電電極12に出力させて、インク滴検出処理を行う。図4では、図4(b)に示すように、n+1番目のノズルで検出電圧の放電が適切に行われずに、インク滴噴射異常が発生し、図4(a)に示すように、n+2番目のノズルの検出時に、n+1番目のノズルの検出時と同じ極性(マイナス)のDC出力電圧を荷電電極12に出力している状態を示している。
すなわち、検査対象のノズル毎に、検出電極13に誘起される電荷によってコンデンサ14が、充電→放電→充電・・・と繰り返され、このコンデンサ14の充電/放電の繰り返しによって、増幅回路15の出力する検出電圧が、上昇→下降→上昇→・・・を繰り返す。
したがって、インク滴噴射異常のあったノズルの次のノズルにおけるインク滴検出処理で前のノズルのインク滴検出処理でのDC出力電圧と同じ極性のDC出力電圧を、2極出力DC電源部11から荷電電極12に出力し、該次の検査対象のインク滴噴射が正常であると、図4(b)に示すように、インク滴噴射異常によって、充電または放電が行われなかったコンデンサ14が適切に放電または充電されて、インク滴検出処理を適切に行うことができる。
そして、コントローラ部は、インクヘッド2の複数のノズルに対して、上記インク滴検出処理を順次行って、全てのノズルに対してインク滴検出処理を行い、全てのノズルに対するインク滴検出処理の結果、インク滴噴射異常のあったノズルの数が、予め設定されているクリーニング数を越えていると、図示しないクリーニング機構部を駆動させて全てのノズルのクリーニングを実行する。コントローラ部は、インク滴噴射異常のあったノズルの数が、予め設定されているクリーニング数以下であると、ノズルのクリーニングを行うことなく、インク滴検出処理を終了して、次の画像形成を続行する。
そして、上述のように、インク滴検出処理で、検査対象のノズル毎に、2極出力DC電源部11の出力するDC出力電圧の極性を交番して、ノズルから噴射されるインク滴Tiに順次逆極性に帯電させると、図5に示すように、ノズルから検出電極13の近傍を通過するように噴射される非接触方式の場合、ノズルから噴射されたプラスに帯電したインク滴Tiとマイナスに帯電したインク滴Tiが相互に結合しあって重量が嵩み、沈降速度が速くなって、いつまでもインク滴Tiが空中に浮遊してミストとなってインクジェットプリンタ1の装置内部に付着するのを抑制することができる。したがって、インクジェットプリンタ1の信頼性を向上させることができる。
なお、上記説明では、インクヘッド2のノズルからインク滴Tiを検出電極13の近傍を通過するように噴射してインク滴検出を行う非接触式の場合について説明したが、インクヘッド2のノズルからインク滴Tiを検出電極13に向かって噴射して検出電極13に衝突させる接触式の場合にも、同様に適用することができる。
このように、本実施例のインクジェットプリンタ1のインク滴検出機構部3は、2極出力DC電源11から所定タイミングに交番する極性のDC出力電圧を荷電電極12に出力し、荷電電極12によってインクヘッド2の有する複数のノズルのうち検査対象のノズルから噴射されるインク滴にDC出力電圧とは逆極性の電荷を付与して、電荷の付与されたインク滴Tiが衝突または近傍を通過する検出電極13に発生するインク滴Tiの電荷とは逆極性の電荷をコンデンサ14に蓄積して蓄積電荷に基づいて検査対象のノズルからのインク滴噴射の適否をコントローラ部によって判定している。
したがって、検査対象のノズルが変わる毎に、コンデンサ14を放電させるリセット処理を行うことなく、連続してインク滴検出処理を行うことができ、全体のノズルのインク滴検出処理時間を短縮することができる。
また、本実施例のインクジェットプリンタ1は、コントローラ部が、2極出力DC電源12に検査対象のノズル毎に極性が交番する直流電圧を出力させている。
したがって、検査対象のノズルが変わる毎に、コンデンサ14を放電させるリセット処理を行うことなく、連続してインク滴検出処理を適切に行うことができ、全体のノズルのインク滴検出処理時間を適切に短縮することができる。
さらに、本実施例のインクジェットプリンタ1は、コントローラ部が、検査対象のノズルのインク滴噴射が不適であると判定すると、次の検査対象のノズルに対する直流電圧として、該インク滴噴射が不適と判定したノズルに対する直流電圧と同じ極性の直流電圧を2極出力DC電源12に出力させている。
したがって、インク滴噴射が不適切であることからコンデンサ14の電荷が放電または充電されないときにも、コンデンサ14を放電させるリセット処理を行うことなく、次のノズルの検出を適切に行うことができ、全体のノズルのインク滴検出処理時間をより一層適切に短縮することができる。
また、本実施例のインクジェットプリンタ1は、ノズルをクリーニングするクリーニング機構部を備え、コントローラ部は、所定数以上のノズルに対してインク滴噴射が不適であると判定すると、クリーニング機構部にノズルをクリーニングさせている。
したがって、ノズルのインク滴噴射性能を適切に確保することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、インクを噴射するインクヘッドの各ノズルのインク滴検出処理を行うインク滴検出装置、インクジェットプリンタ、インク滴検出方法、インク滴検出プログラム及び記録媒体に利用することができる。
1 インクジェットプリンタ
2 インクヘッド
3 インク滴検出機構部
11 2極出力DC電源
12 荷電電極
12a 通過領域
13 検出電極
14 コンデンサ
15 増幅回路
Ti インク滴
特開平11−170569号公報

Claims (6)

  1. インク滴を噴射する複数のノズルを有するインクヘッドと、
    所定タイミング毎に極性が交番する直流電圧を出力する電源手段と、
    前記インクヘッドの有する複数のノズルのうち検査対象のノズルから噴射されるインク滴の近傍に配置され前記電源手段から供給される直流電圧によって該直流電圧とは逆極性の電荷を該インク滴に付与する荷電電極と、
    前記荷電電極で電荷の付与されたインク滴が衝突または近傍を通過して該インク滴の電荷とは逆極性の電荷の発生する検出電極と、
    前記検出電極に発生する電荷を順次蓄積する電荷蓄積手段と、
    前記電荷蓄積手段の蓄積電荷に基づいて前記ノズルからのインク滴噴射の適否を判定する判定手段と、
    を備えていることを特徴とするインク滴検出装置。
  2. 前記インク滴検出装置は、前記電源手段に検査対象のノズル毎に極性が交番する直流電圧を出力させる制御手段を、さらに備えていることを特徴とする請求項1記載のインク滴検出装置。
  3. 前記制御手段は、前記判定手段が検査対象のノズルのインク滴噴射が不適であると判定すると、次の検査対象のノズルに対する前記直流電圧として、該インク滴噴射が不適と判定されたノズルに対する直流電圧と同じ極性の直流電圧を前記電源手段に出力させることを特徴とする請求項2記載のインク滴検出装置。
  4. 前記インク滴検出装置は、前記ノズルをクリーニングするノズルクリーニング手段を備え、
    前記制御手段は、前記判定手段が所定数以上のノズルに対してインク滴噴射が不適であると判定すると、前記ノズルクリーニング手段に前記ノズルをクリーニングさせることを特徴とする請求項2記載のインク滴検出装置。
  5. インク滴を噴射する複数のノズルを有するインクヘッドを主走査方向に移動させつつ該ノズルからインク滴を噴射させて、被記録媒体に画像を形成するインクジェットプリンタにおいて、前記ノズルからのインク滴噴射の適否を検査するインク滴検出装置として、請求項1から請求項4のいずれかに記載のインク滴検出装置を備えていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  6. 極性の異なる所定電圧の直流電圧を出力可能な電源手段から所定タイミングに所定極性の直流電圧を出力する電源出力処理ステップと、
    インクヘッドの有する複数のノズルのうち検査対象のノズルから噴射されるインク滴の近傍に配置された荷電電極から前記電源出力処理ステップで出力される直流電圧によって該直流電圧とは逆極性の電荷を該インク滴に付与するインク滴帯電処理ステップと、
    前記インク滴帯電処理ステップで電荷の付与されたインク滴が衝突または近傍を通過して該インク滴の電荷とは逆極性の電荷を検出電極に発生させる検出電荷発生処理ステップと、
    前記検出電極に発生する電荷を蓄積する電荷蓄積手段の蓄積電荷に基づいて前記ノズルからのインク滴噴射の適否を判定する判定処理ステップと、
    を有していることを特徴とするインク滴検出方法。
JP2009045761A 2009-02-27 2009-02-27 インク滴検出装置、インクジェットプリンタ及びインク滴検出方法 Expired - Fee Related JP5369757B2 (ja)

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