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JP5353825B2 - 半導体モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、半導体パワー素子が形成された半導体チップを樹脂モールド部で覆ったものが冷却フィン付きプレートと一体構造とされた半導体モジュールに関するもので、例えば、上アーム(ハイサイド側素子)と下アーム(ローサイド側素子)の二つの半導体パワー素子を樹脂モールドした2in1構造等の半導体モジュールに適用すると好適である。
従来、特許文献1において、半導体パワー素子が形成された半導体チップを冷却フィン付きプレート上に搭載したのち、樹脂にてモールド化して一体構造とした半導体モジュールが開示されている。この半導体モジュールは、冷却フィン付きプレート上に絶縁材および銅等の金属ブロックで構成されたヒートスプレッダを介して半導体チップを搭載し、半導体チップとヒートスプレッダおよび絶縁材を覆うように樹脂モールドした構造とされている。
特開平11−204700号公報
一般的に、冷却フィン付きプレートは、アルミ鋳造などの金属の鋳造によって製造される。このような鋳造によって冷却フィン付きプレートが製造される場合、鋳造では表面に細かな凹凸が残るため、冷却フィン付きプレートのうち絶縁材が配置される側となる表面の平坦度を上げるために、切削などの処置を行うことになる。
しかしながら、このような切削を行っているために、半導体モジュールが取り付けられる冷却器内の冷媒が漏れる可能性がある。これについて、図6に示す半導体モジュールの製造工程を示した断面図を参照して説明する。
図6(a)においてハッチングで示したように、金属の鋳造によって冷却フィン付きプレートJ1を形成した場合、表面全面に凹凸が残るが、その表面に黒皮と呼ばれる表面層J2が形成され、この表面層J2が保護膜として働くことで腐食の抑制に寄与している。ところが、図6(b)に示すように、切削などの処置によって冷却フィン付きプレートJ1の表面側を平坦面としているため、表面側の黒皮と呼ばれる表面層J2が除去されることになる。このため、図6(c)に示すように、平坦面とされた表面側に絶縁材J3を介して金属ブロックJ4や半導体チップJ5を搭載した半導体モジュールを冷却器に取り付けて使用した場合、冷却フィンJ6側の表面層J2が腐食してしまったときに、表面層J2より内側の金属がさらに腐食されて表面側まで貫通した通路J7が形成され、その通路J7を通じて冷媒漏れが発生する。特に、鋳造の場合には、内部に鋳巣と呼ばれる気泡J8が残り易いため、その気泡J8が連なった場所において通路J7が形成され易く、冷媒漏れが発生することがある。
本発明は上記点に鑑みて、冷却フィン付きプレートを鋳造で製造する半導体モジュールにおいて、冷媒漏れの発生を抑制できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、半導体チップ(11)、樹脂モールド部(18)および冷却フィン付きプレート(17)が一体化されてなる半導体モジュールにおいて、冷却フィン付きプレート(17)のプレート部(17a)には、該プレート部(17a)の表面側となる表面側プレート部と裏面側となる裏面側プレート部とを区画する金属板(17c)が備えられており、冷却フィン(17b)および裏面側プレート部と、金属板(17c)と、表面側プレート部とが積層構造になっていることを特徴としている。
このように、冷却フィン付きプレート(17)におけるプレート部(17a)の表面側を切削によって削る場合、その表面側において鋳造によって形成される黒皮と呼ばれる表面層が削り取られることになる。しかしながら、プレート部(17a)内に金属板(17c)を備えているため、この金属板(17c)がストッパーとして機能する。このため、仮に冷却フィン(17b)やプレート部(17a)の裏面側となる裏面側プレート部の黒皮と呼ばれる表面層が腐食して、冷却水などの冷媒が表面層の内側まで浸入したとしても、金属板(17c)によって冷媒の浸入が防がれる。したがって、鋳造のように鋳巣と呼ばれる気泡が残り易い製法によって冷却フィン付きプレート(17)を形成し、鋳巣が連なった場所において冷媒が侵入してきたとしても、プレート部(17a)の表裏を貫通するような通路が形成されないようにできる。これにより、冷媒漏れが生じることを防止することが可能となる。
請求項2に記載の発明では、金属板(17c)は、冷却フィン付きプレート(17)のうち鋳造によって形成される部分と同じ材質の金属で構成されていることを特徴としている。
このように、冷却フィン付きプレート(17)に備えた金属板(17c)を鋳造にて構成される他の部分と同じ金属にて構成した場合には、金属板(17c)と他の部分との線膨張係数が等しいため、金属板(17c)がインサート成形されていても、線膨張係数の相違に起因する応力の発生を防止することができる。
請求項3に記載の発明では、金属板(17c)は、冷却フィン付きプレート(17)のうち鋳造によって形成される部分よりも高融点の金属で構成されていることを特徴としている。
このように、冷却フィン付きプレート(17)に備えた金属板(17c)を鋳造にて構成される他の部分よりも高融点の金属にて構成した場合には、鋳造時に金属板(17c)が溶融することを確実に防止することができる。
請求項4に記載の発明では、金属板(17c)は、凹凸形状とされた凹凸板であることを特徴としている。
このように、金属板(17c)を凹凸板にて構成することで、冷却フィン付きプレート(17)の強度を高くすることが可能となる。特に、請求項5に記載したように、金属板(17c)を複数の凸部が点在させられた凹凸形状とすれば、金属板(17c)の強度を一方向だけでなく、それと垂直な方向についても得ることが可能となり、冷却フィン付きプレート(17)の強度をより高くすることが可能となる。
請求項6に記載の発明では、冷却フィン付きプレート(17)におけるプレート部(17a)の平坦面上に絶縁材(16)が配置されると共に、絶縁材(16)の表面にヒートスプレッダとしての金属ブロック(12)を介して半導体チップ(11)が配置されており、半導体チップ(11)と金属ブロック(12)および絶縁材(16)がすべて樹脂モールド部(18)にて樹脂モールドされることで、冷却フィン付きプレート(17)に対して一体化されていることを特徴としている。
このように、樹脂モールドによって冷却フィン付きプレート(17)が一体化された半導体モジュール(10)とする場合、半導体モジュール(10)を簡素な構造で構成することができる。しかしながら、その反面、樹脂モールドによる一体化が行われているため、冷却フィン付きプレート(17)にプレート部(17a)の表裏を貫通する通路が形成された場合、漏れた冷媒が半導体チップ(11)側に到達してしまう可能性が高い。このため、このような構造において、請求項1ないし5に記載の発明を適用するとより効果的である。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる半導体モジュール10が適用されるインバータ1の回路図である。 半導体モジュール10の断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる半導体モジュール10の断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる半導体モジュール10の断面図である。 本発明の他の実施形態で説明する製造途中の半導体モジュール10の断面図である。 半導体モジュールの製造工程を示した断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態では、本発明の一実施形態にかかる半導体モジュールの適用例として、三相モータ駆動用のインバータを例に挙げて説明する。
図1は、インバータ1の回路図である。図1に示すように、インバータ1は、直流電源2に基づいて負荷である三相モータ3を交流駆動するためのもので、昇圧回路4とインバータ出力回路5とを備えた構成とされている。
昇圧回路4は、直列接続した上下アーム41、42と、リアクトル43およびコンデンサ44にて構成されている。上下アーム41、42は、それぞれ、IGBT41a、42aとフリーホイールダイオード(以下、FWDという)41b、42bが並列接続された構成とされ、上下アーム41、42の間にリアクトル43を介して直流電源2の正極側が接続されている。また、リアクトル43よりも直流電源2側において、直流電源2と並列的にコンデンサ44が接続されている。このようにして昇圧回路4が構成されている。
このように構成される昇圧回路4では、上アーム41のIGBT41aをオフ、下アーム42のIGBT42aをオンしているときに直流電源2からの電力供給に基づいてリアクトル43がエネルギーを蓄積する。例えば直流電源2は288Vの電圧を発生させる200V系のバッテリであり、この高電圧に基づいてリアクトル43にエネルギーが蓄えられる。そして、上アーム41のIGBT41aをオン、下アーム42のIGBT42aをオフすると、リアクトル43に蓄積されているエネルギーがインバータ出力回路5への電源供給ライン6に直流電源2よりも大きな電源電圧(例えば650V)を印加する。このような上下アーム41、42のIGBT41a、42aのオンオフ動作を交互に繰り返し行うことで、一定の電源電圧をインバータ出力回路5側に供給することができる。
なお、昇圧回路4とインバータ出力回路5との間において、電源供給ライン6とGNDライン7との間にコンデンサ8および抵抗9が並列的に接続されている。コンデンサ8は、平滑用コンデンサであり、昇圧回路4における上下アーム41、42のIGBT41a、42aのスイッチング時のリプルの低減やノイズの影響を抑制して一定な電源電圧を形成するために用いられる。抵抗9は、放電抵抗であり、昇圧回路4における上アーム41のIGBT41aのオフ時に、コンデンサ8に蓄えられているエネルギーを消費するために備えられている。
インバータ出力回路5は、直列接続した上下アーム51〜56が三相分並列接続された構成とされ、上アーム51、53、55と下アーム52、54、56との中間電位を三相モータ3のU相、V相、W相の各相に順番に入れ替えながら印加する。すなわち、上下アーム51〜56は、それぞれ、IGBT51a〜56aおよびFWD51b〜56bを備えた構成とされ、各相の上下アーム51〜56のIGBT51a〜56aがオンオフ制御されることで、三相モータ3に対して周期の異なる三相の交流電流を供給する。これにより、三相モータ3の駆動を可能としている。
本実施形態では、昇圧回路4における上下アーム41、42もしくはインバータ出力回路5における上下アーム51〜56の少なくとも1つのアームを半導体モジュールとしている。
図2に、半導体モジュール10の断面図を示し、この図を参照して本実施形態に係る半導体モジュール10の構成について説明する。
図2に示すように、半導体モジュール10は、半導体チップ11、銅ブロック12、第1、第2電気配線13、14、制御端子15、絶縁材16、冷却フィン付きプレート17および樹脂モールド部18を備えた構成とされている。冷却フィン付きプレート17の上に半導体チップ11、銅ブロック12、第1、第2電気配線13、14、制御端子15、絶縁材16が配置され、樹脂モールド部18による樹脂モールドによって冷却フィン付きプレート17と一体化構造とされている。
半導体チップ11には、上アーム41、51、53、55もしくは下アーム42、52、54、56のうちのいずれかが形成されている。ここでは、各アーム41、42、51〜56のうちの1つのみを半導体モジュール10内に備えた1in1構造について説明するが、それらのうちの2つを半導体モジュール10内に備えた2in1構造、インバータ出力回路5を構成する上下アーム51〜56のすべてを半導体モジュール10内に備えた6in1構造など、いずれのタイプのものについても本実施形態を適用できる。
本実施形態では、半導体チップ11に形成されるIGBT41a、42a、51a〜56aおよびFWD41b、42b、51b〜56bを基板垂直方向に電流を流す縦型素子として形成しており、半導体チップ11の表面側と裏面側に各種パッドが形成されている。具体的には、半導体チップ11の表面側には、IGBT41a、42a、51a〜56aのゲートに接続されるパッドが形成されていると共に、IGBT41a、42a、51a〜56aのエミッタおよびFWD41b、42b、51b〜56bのカソードに接続されるパッドが形成されている。また、裏面側は、裏面全面がIGBT41a、42a、51a〜56aのコレクタおよびFWD41b、42b、51b〜56bのアノードに繋がるパッドとされている。
銅ブロック12は、ヒートスプレッダとなる金属ブロックに相当するものであり、半導体チップ11における裏面側において、はんだ20を介して、IGBT41a、42a、51a〜56aのコレクタおよびFWD51b〜56bのカソードと接続されている。
第1電気配線13は、半導体チップ11の正極端子を構成するものであり、銅ブロック12に対して第1電気配線13が一体成形もしくは溶接等によって接合され、銅ブロック12を介して半導体チップ11の裏面側に備えられたパッドに電気的に接続されている。第1電気配線13における銅ブロック12とは反対側の端部は、樹脂モールド部18から露出させられており、この露出部分を通じて外部との接続が行えるように構成されている。
第2電気配線14は、半導体チップ11の負極端子を構成するものであり、はんだ21を介して半導体チップ11の表面側のIGBT41a、42a、51a〜56aのエミッタおよびFWD41b、42b、51b〜56bのカソードに接続されるパッドに電気的に接続されている。第2電気配線14における半導体チップ11とは反対側の端部は、樹脂モールド部18から露出させられており、この露出部分を通じて外部との接続が行えるように構成されている。
制御端子15は、IGBT41a、42a、51a〜56aのゲート配線となるもので、半導体チップ11の表面側に形成されたIGBT41a、42a、51a〜56aのゲートに接続されるパッドにボンディングワイヤ22を介して電気的に接続されている。制御端子15における半導体チップ11とは反対側の端部は、樹脂モールド部18から露出させられており、この露出部分を通じて外部との接続が行えるように構成されている。
絶縁材16は、銅ブロック12と冷却フィン付きプレート17との間の絶縁性を確保するために備えられるもので、板状とされ、銅ブロック12と冷却フィン付きプレート17の間に挟み込まれている。
冷却フィン付きプレート17は、熱伝導率の高い金属、例えば銅やアルミニウム等で構成されており、表面側が平坦面とされたプレート部17aと、プレート部17aの裏面側に備えられた冷却フィン17bとを有する構造とされている。冷却フィン付きプレート17は、基本的には鋳造によって形成されるが、プレート部17aとなる部分に金属板17cをインサート成形してある。
金属板17cは、冷却フィン付きプレート17におけるプレート部17aと同寸法とされており、本実施形態では平板とされており、プレート部17aの表面側と裏面側とを区画している。金属板17cは、鍛造やプレス成形などのように、内部に気泡が残り難い製法によって形成されている。また、金属板17cの材質は、冷却フィン付きプレート17のうち金属板17c以外の鋳造形成される部分と同じ材料もしくはそれよりも高融点の金属にて構成される。例えば、冷却フィン付きプレート17のうち金属板17c以外をアルミ鋳造にて形成するのであれば、金属板17cをアルミニウムもしくはアルミニウムよりも融点の高い銅などによって構成することができる。
また、冷却フィン付きプレート17におけるプレート部17aの表面側の鋳造によって形成された部分を切削等によって除去して平坦面としてあり、この平坦面上に、絶縁材16を介して、はんだ20、21やボンディングワイヤ22による電気的な接続を終えた半導体チップ11、銅ブロック12、第1、第2電気配線13、14、制御端子15が搭載されている。
なお、冷却フィン17bの形状は問わないが、本実施形態では、例えば一方向を長手方向とする薄板状のフィンが複数本等間隔に並べられた構造としている。このように、冷却フィン17bを設けることによって表面積を稼ぐことができ、熱交換の効率を高めることができる。また、冷却フィン付きプレート17のプレート部17aの表面側は、基本的には平坦面とされるが、部分的に凹部などが設けられることで樹脂モールド部18の接合が強固になるようにしてあっても構わない。
樹脂モールド部18は、冷却フィン付きプレート17の表面側に上述した各部を搭載したのち、これらを成形型に設置し、その成形型内に樹脂を注入してモールド化することで構成される。この樹脂モールド部18により、第1、第2電気配線13、14および制御端子15の露出箇所以外が覆われることで、半導体チップ11などが保護されている。
このような構造により、本実施形態の半導体モジュール10が構成されている。続いて、本実施形態の半導体モジュール10の製造方法について説明する。
まず、冷却フィン付きプレート17の形成工程を行う。具体的には、予め冷却フィン付きプレート17を鋳造形成する際に用いる材料と同じ金属もしくはそれよりも高融点の金属を用いて、鍛造やプレス成形等により金属板17cを形成しておく。そして、鋳造用の成形型(図示せず)内に金属板17cを配置しておき、冷却フィン付きプレート17を形成するための金属を成形型内に流し込むことにより、金属板17cがプレート部17a内にインサート成形された冷却フィン付きプレート17を形成する。このとき、金属板17cの材質を冷却フィン付きプレート17のうち金属板17c以外の部分、つまり鋳造によって形成する部分の金属と同じもしくはそれよりも高融点の金属にて構成しているため、成形時に金属板17cが溶融しないようにできる。金属板17cが若干溶融されることはあるものの、金属板17cがすべて溶融しきってしまうことはなく、少なくともプレート部17aとほぼ同寸法の領域分が残るようにすることができる。
そして、冷却フィン付きプレート17を成形型から取り出したのち、プレート部17aの表面側を切削し、平坦面とする。この切削により、プレート部17aの表面側において、鋳造によって形成される冷却フィン付きプレート17の表面の黒皮と呼ばれる表面層まで削り取られることになる。
この後、冷却フィン付きプレート17の平坦面上に、絶縁材16を介してはんだ20、21やボンディングワイヤ22による電気的な接続を終えた半導体チップ11、銅ブロック12、第1、第2電気配線13、14および制御端子15を搭載する。そして、図示しない成形型内に配置したのち、成形型内にモールド用の樹脂を注入してモールド化することで樹脂モールド部18を構成する。これにより、半導体モジュール10が完成する。
このような半導体モジュール10は、例えば冷却水などの冷媒が循環する冷却器に設けられた開口部内に、冷却フィン17bを含めた冷却フィン付きプレート17の裏面側を挿入した状態で取り付けることにより用いることができる。
以上説明したように、冷却フィン付きプレート17におけるプレート部17aの表面側を切削等によって除去しているため、その表面側において鋳造によって形成される黒皮と呼ばれる表面層が削り取られることになる。しかしながら、本実施形態の半導体モジュール10では、プレート部17a内に金属板17cを備えているため、この金属板17cがストッパーとして機能する。このため、仮に冷却フィン17bやプレート部17aの裏面側の黒皮と呼ばれる表面層が腐食して、冷却水などの冷媒が表面層の内側まで浸入したとしても、金属板17cによって冷媒の浸入が防がれる。したがって、鋳造のように鋳巣と呼ばれる気泡が残り易い製法によって冷却フィン付きプレート17を形成し、鋳巣が連なった場所において冷媒が侵入してきたとしても、プレート部17aの表裏を貫通するような通路が形成されないようにできる。これにより、冷媒漏れが生じることを防止することが可能となる。
また、冷却フィン付きプレート17に備えた金属板17cを鋳造にて構成される他の部分と同じ金属にて構成した場合には、金属板17cと他の部分との線膨張係数が等しいため、金属板17cがインサート成形されていても、線膨張係数の相違に起因する応力の発生を防止することができる。逆に、冷却フィン付きプレート17に備えた金属板17cを鋳造にて構成される他の部分よりも高融点の金属にて構成した場合には、鋳造時に金属板17cが溶融することを確実に防止することができる。
さらに、本実施形態では、樹脂モールドによって冷却フィン付きプレート17が一体化された半導体モジュール10としている。このような構造の半導体モジュール10は、樹脂モールドのみによって冷却フィン付きプレート17と他の構成とを一体化できるため、構成を簡素にすることができる。しかしながら、その反面、樹脂モールドによる一体化が行われているため、冷却フィン付きプレート17にプレート部17aの表裏を貫通する通路が形成された場合、漏れた冷媒が半導体チップ11側に到達してしまう可能性が高い。このため、このような構造において、金属板17cを備えることで冷媒漏れを防止できる構造とすることは、より効果的である。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の半導体モジュール10は、第1実施形態に対して冷却フィン付きプレート17の構成を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図3に、本実施形態の半導体モジュール10の断面図を示す。この図に示されるように、本実施形態の半導体モジュール10に備えられる冷却フィン付きプレート17では、金属板17cを凹凸板にて構成している。金属板17cの凹凸は、プレート部17aの厚みよりも低くされており、紙面垂直方向において、図3に示した断面の凹凸が連続的に続いている形状とされている。このため、金属板17cは、プレート部17a内に収容され、プレート部17aの表裏面から露出していない状態とされている。
このように構成される冷却フィン付きプレート17についても、プレート部17aの表面側を切削することで平坦面を構成し、その平坦面上に、絶縁材16を介してはんだ20、21やボンディングワイヤ22による電気的な接続を終えた半導体チップ11、銅ブロック12、第1、第2電気配線13、14および制御端子15を搭載した構造とされている。
このような構造とされていても、第1実施形態と同様、冷媒漏れが生じることを防止することが可能となるという効果を得ることができる。また、金属板17cを凹凸板にて構成しているため、冷却フィン付きプレート17の強度を高くすることが可能となる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態の半導体モジュール10は、第2実施形態に対して冷却フィン付きプレート17の凹凸形状を変更したものであり、その他に関しては第2実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図4に、本実施形態の半導体モジュール10の冷却フィン付きプレート17に備えられる金属板17cの斜視図を示す。この図に示されるように、本実施形態では、冷却フィン付きプレート17に備えられる金属板17cの凹凸が、複数の凸部を点在させた構造(例えば、マトリクス状に配置した構造)により構成されている。
上述した第2実施形態のような凹凸構造の場合、図3の断面の凹凸が紙面垂直方向において連続的に続いた構造となっているため、紙面垂直方向において金属板17cの強度が得られるものの、紙面左右方向において金属板17cの強度が不足する可能性がある。つまり、一方向については強度が十分であっても、それと垂直方向について強度が十分ではない可能性がある。しかしながら、本実施形態のように、複数の凸部を点在させた構造とすれば、金属板17cの強度を一方向だけでなく、それと垂直な方向についても得ることが可能となる。
したがって、本実施形態のような構造とすることにより、第2実施形態と同様の効果を得ることができると共に、冷却フィン付きプレート17の強度をより高くすることが可能となる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、三相モータ3を駆動するインバータ1について説明したが、半導体装置としてはインバータ1に限るものではなく、少なくとも半導体モジュール10が備えられるものであれば、どのようなものに対しても第1〜第3実施形態に示した構成を適用することができる。例えば、コンバータなどに対して第1〜第3実施形態に示した構成を適用することができる。
また、上記実施形態では、半導体チップ11にIGBT41a、42a、51a〜56aやFWD41b、42b、51b〜56bが一体形成されているものについて説明したが、これらがそれぞれ別チップとされている構造についても本発明を適用することができる。さらに、半導体パワー素子としてIGBTを例に挙げて説明したが、他の素子、例えばパワーMOSFETなどが用いられる場合についても、本発明を適用することも可能である。
また、上記実施形態では、冷却フィン付きプレート20に対して半導体モジュール10を一体化した構造について説明したが、図5に示すように、予め半導体モジュール10を別体として構成しておき、後で冷却フィン付きプレート20に対して接合するような構造であっても構わない。ただし、一体化構造とすれば、部品構成を簡略化できるし、製造も容易化できる。
1 インバータ
3 三相モータ
4 昇圧回路
5 インバータ出力回路
10 半導体モジュール
11 半導体チップ
12 銅ブロック
16 絶縁材
17 冷却フィン付きプレート
17a プレート部
17b 冷却フィン
17c 金属板
18 樹脂モールド部
41、51、53、55 上アーム
42、52、54、56 下アーム

Claims (6)

  1. 表面および裏面を有する板状のプレート部(17a)と、前記プレート部(17a)の裏面側に備えられた冷却フィン(17b)とを有し、鋳造によって形成されたのち、前記プレート部(17a)の表面側を部分的に除去して平坦面とした冷却フィン付きプレート(17)と、
    前記冷却フィン付きプレート(17)における前記プレート部(17a)の前記平坦面上に配置され、半導体パワー素子が形成された半導体チップ(11)と、
    前記半導体チップ(11)を覆う樹脂モールド部(18)とを有し、
    前記半導体チップ(11)、前記樹脂モールド部(18)および前記冷却フィン付きプレート(17)が一体化されてなる半導体モジュールであって、
    前記冷却フィン付きプレート(17)の前記プレート部(17a)には、該プレート部(17a)の表面側となる表面側プレート部と裏面側となる裏面側プレート部とを区画する金属板(17c)が備えられており、前記冷却フィン(17b)および前記裏面側プレート部と、前記金属板(17c)と、前記表面側プレート部とが積層構造になっていることを特徴とする半導体モジュール。
  2. 前記金属板(17c)は、前記冷却フィン付きプレート(17)のうち前記鋳造によって形成される部分と同じ材質の金属で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体モジュール。
  3. 前記金属板(17c)は、前記冷却フィン付きプレート(17)のうち前記鋳造によって形成される部分よりも高融点の金属で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体モジュール。
  4. 前記金属板(17c)は、凹凸形状とされた凹凸板であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体モジュール。
  5. 前記金属板(17c)は、複数の凸部が点在させられた凹凸形状とされていることを特徴とする請求項4に記載の半導体モジュール。
  6. 前記冷却フィン付きプレート(17)における前記プレート部(17a)の前記平坦面上に前記絶縁材(16)が配置されると共に、該絶縁材(16)の表面にヒートスプレッダとしての金属ブロック(12)を介して前記半導体チップ(11)が配置されており、前記半導体チップ(11)と前記金属ブロック(12)および前記絶縁材(16)がすべて前記樹脂モールド部(18)にて樹脂モールドされることで、前記冷却フィン付きプレート(17)に対して一体化されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の半導体モジュール。
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