JP5353147B2 - 顔照合システム - Google Patents
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Description
設置されることが多く、また、その設置場所は他者に推測されやすい。したがって、盗難や攻撃の対象となり得るのは、第1の装置と考えられる。上記本発明の構成によれば、たとえ第1の装置が盗難や攻撃にあったとしても、第1の装置には登録者の顔画像が格納されていないため、顔画像が漏洩することはない。しかも第2の装置はセキュリティレベルの高い場所に保管されているので、第2の装置に対する盗難や攻撃の危険性を可及的に小さくすることができる。なお、前述のとおり、顔画像の利用頻度(第2の装置の利用頻度)は低いため、第2の装置に関しては、利用のしやすさよりも安全であることが優先される。
している登録者特徴量記憶手段と、前記特徴量抽出手段により抽出された前記対象者の特徴量と前記登録者特徴量記憶手段に記憶されている前記登録者の特徴量とを比較することにより、前記対象者が前記登録者と同一人か否かを判断する照合手段と、を備え、少なくとも前記登録者顔画像記憶手段が、耐タンパ性を有するハードウエアで構成されていることを特徴とする。
図1は本発明の実施形態に係る顔照合システムの基本構成を示すブロック図である。まずは図1を用いて、顔照合システムの基本構成を説明する。
図2は、顔照合システムの装置構成1を示す図である。装置構成1では、一つのコンピュータ(照合端末)とカメラとディスプレイにより顔照合システムが構成されている。なおカメラやディスプレイが一体化されているコンピュータを利用することも可能である。登録者顔画像記憶部13および登録者特徴量記憶部14の両データベースは、この照合端末が具備する記憶装置(ハードディスク、半導体メモリなど)内に構築される。
装置構成2も、装置構成1(図2参照)と同様、照合端末の記憶装置に登録者の顔画像を保存する構成である。そして、個人情報保護策として、照合端末(あるいは記憶装置)を耐タンパ性を有するハードウエアで構成する。例えば、照合端末の外装を開けたり、記憶装置を取り外したり、記憶装置から不正な手順でデータを読み出したりすると、装置あるいはデータが自動的に破壊される仕組みを設けるとよい。なおハードウエアやソフトウエアの耐タンパ性を実現する具体的な仕組みについては、既存のどのような技術が適用されてもよい。
を組み合わせることで安全性がさらに高まるからである。
図3は、顔照合システムの装置構成3を示す図である。装置構成3では、登録者の顔画像と特徴量とが物理的に分離して管理される。すなわち、顔照合システムを照合端末(第1の装置)と画像端末(第2の装置)で構成し、登録者の特徴量(登録者特徴量記憶部14)は照合端末に保存し、登録者の顔画像(登録者顔画像記憶部13)は画像端末に保存する。照合端末内の特徴量と画像端末内の顔画像とは、登録者IDのような識別子により互いにひも付けされている。この場合も、顔画像が暗号化されているとよい。
装置構成4では、登録者の顔画像を、セキュリティの確保された画像サーバにより管理する。その他の点は装置構成3(図3参照)と同様である。装置構成4の場合も装置構成3と同様の顔画像の保護が図られる。
図4は、顔照合システムの装置構成5を示す図である。装置構成5では、画像サーバが画像の管理を担うメインサーバと複数のデータサーバ(記憶装置)から構成されている。
図5のフローチャートに沿って、顔照合処理の一例を説明する。
次に、装置構成4を例にとり、新規登録処理の一例を説明する。
のカメラにより、新規登録者の顔を撮影する。(2)撮影専用端末は、画像を画像サーバに送信した後、画像を破棄する。(3)画像サーバは画像から顔検出および特徴量の抽出を行う。(4)画像サーバが顔画像を暗号化し、付与したIDとともに顔画像を登録する。(5)画像サーバが特徴量をIDとともに照合端末に送信する。
次に、装置構成4を例にとり、登録情報の編集処理の一例を説明する。
照合端末とディスプレイとを接続する信号線(ケーブル)が露出している場合、照合端末からディスプレイに顔画像表示信号を転送する際に信号線から表示信号が傍受されるおそれがある。これを防ぐ対策としては、例えば、(1)信号線を電波シールドする、(2)照合端末とディスプレイを一体化して信号線をなくす(隠す)、(3)照合端末からディスプレイに送信する表示信号を暗号化する、(4)照合端末からディスプレイへの表示信号の伝送を、仕様が公開されていない独自のプロトコルで行う、などの対策を取り得る。
ーバとの接続が一定時間(短い時間に設定する)無くなった際にメモリ内のデータを自動消去してもよい。
11 顔検出部
12 特徴量抽出部
13 登録者顔画像記憶部
14 登録者特徴量記憶部
15 照合部
16 表示部
Claims (6)
- 顔画像から得られる情報により対象者を登録者と照合する顔照合システムであって、
前記対象者の顔を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段から取得される顔画像から前記対象者の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、
前記登録者の顔画像を記憶している登録者顔画像記憶手段と、
前記登録者の顔画像から抽出された特徴量を記憶している登録者特徴量記憶手段と、
前記特徴量抽出手段により抽出された前記対象者の特徴量と前記登録者特徴量記憶手段に記憶されている前記登録者の特徴量とを比較することにより、前記対象者が前記登録者と同一人か否かを判断する照合手段と、を備え、
少なくとも前記特徴量抽出手段、前記登録者特徴量記憶手段、および前記照合手段が第1の装置で構成されており、
前記登録者顔画像記憶手段が、前記第1の装置よりもセキュリティレベルの高い場所に保管される第2の装置で構成されており、
前記第1の装置は、前記登録者の顔画像を利用する必要が生じた場合に、前記第2の装置との間にデータ通信路を構築し、該データ通信路を通じて前記第2の装置から前記登録者の顔画像を取得し、前記登録者の顔画像のデータを不揮発性の記録媒体には保存せずにワークメモリ上で利用することを特徴とする顔照合システム。 - 前記顔照合システムに新規登録者の情報を登録する処理が、前記第1の装置又は登録専用端末によって行われ、
前記第1の装置又は前記登録専用端末は、前記新規登録者の顔画像から特徴量を抽出して該特徴量を前記第1の装置の前記登録者特徴量記憶手段に登録すると共に、前記新規登録者の顔画像を前記第2の装置の前記登録者顔画像記憶手段に登録し、前記登録者顔画像記憶手段への前記新規登録者の顔画像の登録が行われたら前記第1の装置内又は前記登録専用端末内の前記新規登録者の顔画像を破棄する
ことを特徴とする請求項1に記載の顔照合システム。 - 前記第2の装置は複数の記憶装置から構成されており、
前記登録者顔画像記憶手段は、前記登録者の顔画像を複数のデータに符号化し、符号化
されたそれぞれのデータを前記複数の記憶装置に別々に格納していることを特徴とする請求項1または2に記載の顔照合システム。 - 前記登録者の顔画像が暗号化されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の顔照合システム。
- 顔画像から得られる情報により対象者を登録者と照合する顔照合システムの制御方法であって、
前記顔照合システムが、前記登録者の顔画像から抽出された特徴量を記憶している登録者特徴量記憶手段を有する第1の装置と、前記第1の装置よりもセキュリティレベルの高い場所に保管され、前記登録者の顔画像を記憶している登録者顔画像記憶手段を有する第2の装置とから構成されており、
前記第1の装置が、前記対象者の顔を撮影するステップと、
前記第1の装置が、撮影された前記対象者の顔画像から特徴量を抽出するステップと、
前記第1の装置が、抽出された前記対象者の特徴量と前記登録者特徴量記憶手段に記憶されている前記登録者の特徴量とを比較することにより、前記対象者が前記登録者と同一人か否かを判断するステップと、
前記第1の装置において前記登録者の顔画像を利用する必要が生じた場合に、前記第1の装置が、前記第2の装置との間にデータ通信路を構築し、該データ通信路を通じて前記第2の装置から前記登録者の顔画像を取得し、前記登録者の顔画像のデータを不揮発性の記録媒体には保存せずにワークメモリ上で利用するステップと、
を有することを特徴とする顔照合システムの制御方法。 - 前記第1の装置又は登録専用端末が、前記顔照合システムに新規登録者の情報を登録する新規登録ステップをさらに有し、
前記新規登録ステップにおいて、前記第1の装置又は前記登録専用端末は、前記新規登録者の顔画像から特徴量を抽出して該特徴量を前記第1の装置の前記登録者特徴量記憶手段に登録すると共に、前記新規登録者の顔画像を前記第2の装置の前記登録者顔画像記憶手段に登録し、前記登録者顔画像記憶手段への前記新規登録者の顔画像の登録が行われたら前記第1の装置内又は前記登録専用端末内の前記新規登録者の顔画像を破棄する
ことを特徴とする請求項5に記載の顔照合システムの制御方法。
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