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JP5353049B2 - 無線通信方法、及び無線通信装置 - Google Patents

無線通信方法、及び無線通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信方法、及び通信装置に関する。
IEEE802.16 Working Group(WG)は、主に固定通信用向けの802.16dと移動通信用途向けの802.16eの2種類を規定する(例えば、以下の非特許文献1,2)。
図10は、802.16d/eにおけるフレーム構成例を示す図である。基地局(Base Station)はかかるフレームを作成して、端末(Mobile Station)に送信する。フレーム中のDL/UL‐MAPにはDL/ULサブフレームの構成情報及び通信制御の情報が記述される。端末はDL/UL‐MAPを参照することで、DL方向の受信処理やUL方向の送信処理を行う。
図11(A)及び同図(B)は、802.16eにおけるULサブフレームに物理サブチャネルを割り当てる割り当て例を示す図である。802.16eにおいて、ULサブフレームに割り当てられる物理サブチャネルは、ビットマップ形式(「0」か「1」)で指定される。同図(A)の例は、物理サブチャネル#1,#2,・・・,#N−1がULサブフレームに使用され、物理サブチャネル#0,#3等は使用されないことを示す。
また、802.16eにおいて、物理サブチャネルを構成する物理サブキャリア(以下、「サブキャリア」)の割り当て方法として、band AMC(Adaptive Modulation Coding)とPUSC(Partial Usage of SubChannels)がある。band AMCは物理サブチャネルに対して周波数上で隣接するサブキャリアをマッピングする。一方、PUSCは周波数上で分散するサブキャリアをマッピングする。
図12は、PUSCによる物理サブチャネルとサブキャリアのマッピング例を示す図である。4つのサブキャリア×3つのOFDMAシンボルを1つのタイルとし、1つの物理サブチャネルは分散された6つのタイルから構成される。物理サブチャネルを構成する6つのタイルは、例えば、以下の式により選択される。
Tiles(s,n) = Nsubchannels*n + (Pt[(s+n)mod Nsubchannels] + UL_Permbase) mod Nsubchannels ・・・(1)
式(1)でsは物理サブチャネルの番号、nはタイルのインデックス値、Nsubchannelsは全体の物理サブチャネル数(FFT=1024の場合、35物理サブチャネル数)、Pt[]は並び替えの配列、UL_Permbaseは基地局が設定する並び替えのシード値を夫々示す。
このように分散した物理サブチャネルを作成することで、ULサブフレーム内においてサブキャリアが分散し、ULサブフレーム全体として平均的な値を取るため、無線品質が向上する。
その後、基地局は作成した物理サブチャネルをULサブフレームの論理サブチャネルにマッピングする。そして、このマッピングに関し、802.16eではデータサブチャネルローテーション(Data Subchannel Rotation、以下「サブチャネルローテーション」)をPUSCにおいて適用することが規定される。
図13は、サブチャネルローテーションが適用された場合のマッピングの例を示す図である。サブチャネルローテーションは、スロット(ULのPUSCでは1サブチャネル×3OFDMAシンボル)が変わる(次の時間のスロットに変わる)と、端末装置が物理サブチャネルと論理サブチャネルのマッピングを変更するマッピング方法である。同図の例は、論理サブチャネル#0に物理サブチャネル#1,#2,#5,#11が順に時間軸方向にマッピングされ、論理サブチャネル#1に物理サブチャネル#2,#5,#11,#17がマッピングされる。物理サブチャネル#2に着目すると、最初のスロット時間で論理サブチャネル#1、次のスロット時間で論理サブチャネル#0、次のスロット時間で論理サブチャネル#M−1にマッピングされる。このようなマッピングにより、端末はスロット毎に異なる周波数を使用できフェージング耐性を強くすることができる。
ところで、802.16eの次期バージョンとして802.16mの検討が現在開始されている(例えば、以下の非特許文献3)。図14は、802.16mのフレーム構成例を示す図である。802.16mは、802.16m準拠の端末のみならず、802.16e準拠の端末もサポートできるようにすることが検討されており、同図に示すようにULサブフレームは2つの周波数領域に分割され、一方を802.16e準拠の端末の送信領域、他方を802.16m準拠の端末の送信領域としている。
また、802.16mにおいて、ULサブフレームにおけるOFDMシンボルのCP(Cyclic Prefix)領域は、802.16eよりも小さくすることも検討されている。図15(A)乃至同図(C)はOFDMAシンボルとULサブフレームとの関係例を示す図である。802.16mは、CP領域を小さくできるので1フレームに配置するOFDMAシンボル数が増加でき、通信可能なデータ量を増加できる。
一方、WiMAX Forumにおいて、802.16d/eに基づく周波数帯域の利用形態としてFFR(Fractional Frequency Reuse)が規定される(例えば、以下の非特許文献4)。図16は、FFRにおけるULサブフレームの構成例を示す図である。FFRは、例えば、周波数軸方向にULサブフレームを2分割し、一方を隣接基地局で異なる周波数領域(R3 Region)、他方を隣接基地局で同じ周波数領域(R1 Region)とする。セルエッジの端末にはR3 Regionの周波数領域を割り当て、基地局近くの端末にはR1 Regionの周波数領域を割り当てることにより、周波数利用効率を向上させカバレッジの拡大を図る。
IEEE Std 802.16TM-2004 IEEE Std 802.16eTM-2005 http://www.ieee802.org/16/tgm/contrib/C80216m-08_063r1.pdf Mobile WiMAX-Part I: A Technical Overview and Performance Evaluation (August, 2006)
しかし、前述の802.16mのULサブフレーム(図14)に対して、802.16eで規定されるPUSC(図12(A)乃至同図(D))及びサブチャネルローテーション(図13)を適用すると、時間軸スロットの開始位置がずれることで、同一時間に同じ基地局配下の異なる端末が同じ周波数を使用する時間帯が発生する場合がある。
図17はかかる状況を説明するための図である。同図に示すように、802.16e準拠の端末が最初のスロット時間で物理サブチャネル#1の周波数帯を使用しているときに、802.16m準拠の端末が同一物理サブチャネル#1の周波数帯を使用する時間帯がある。このような場合、異なる2つの端末が同一時間帯に同一サブキャリアを使用して、物理サブチャネルが衝突する。このような物理サブチャネルの衝突により、基地局の受信特性が劣化する等、無線品質が劣化する問題が発生する。
また、FFRのULサブフレームに対して、PUSC及びサブチャネルローテーションを適用すると、同様に隣接する基地局間で使用する物理サブチャネルが衝突する問題が発生する。これは、基地局と隣接基地局とで夫々ULサブフレーム全体でサブチャネルローテーションを行うため、基地局と隣接基地局の各R3 Regionで同一時間帯に同一の物理サブチャネルがマッピングされる場合がある。物理サブチャネルの衝突により、セルエッジの端末のために割り当てたR3領域の一部が隣接基地局と同じ時間帯に使用され、当該端末は隣接基地局の端末から干渉を受けてしまう。この場合も、物理サブチャネルの衝突により無線品質が劣化する。
尚、他の無線通信方式において、物理サブチャネルの変更が行われる場合に同様の問題が生じ得る。
そこで、本発明の目的の1つとして、物理サブチャネルの衝突を回避した無線通信方法、及び通信装置を提供することが挙げられる。
本発明の一態様によれば、第1の通信装置と第2の通信装置との間で無線通信を行う無線通信方法において、前記第1の通信装置は、前記第2の通信装置が第1の通信を行う際には、無線フレームの第1の周波数領域内の第1のサブチャネルを該第2の通信装置に対して割り当て、前記第1の通信装置は、前記第2の通信装置が第2の通信を行う際には、前記無線フレームの第2の周波数領域内の第2のサブチャネルを該第2の通信装置に対して割り当て、前記第2の通信装置は、前記第1のサブチャネルを割り当てられた場合は、前記第1の周波数領域内で物理サブチャネルを変更して送信を行い、前記第2の通信装置は、前記第2のサブチャネルを割り当てられた場合は、前記第2の周波数領域内で物理サブチャネルを変更して送信を行い、前記第1の周波数領域と、前記第2の周波数領域とは周波数の重複がないように設定されたことを特徴する無線通信方法を用いる。
本発明によれば、物理サブチャネルの衝突を回避することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
第1の通信装置は、第2の通信装置が第1の通信を行う際には、無線フレームの第1の周波数領域内の第1のサブチャネルを第2の通信装置に対して割り当て、第1の通信装置は、第2の通信装置が第2の通信を行う際には、無線フレームの第2の周波数領域内の第2のサブチャネルを第2の通信装置に対して割り当てることとする。ここでは、第1の周波数領域と第2の周波数領域とは重複周波数がないようにする。
すると、第2の通信装置は、第1のサブチャネルを割り当てられた場合は、第1の周波数領域内で物理サブチャネルを変更して送信を行い、第2の通信装置は、第2のサブチャネルを割り当てられた場合は、第2の周波数領域内で物理サブチャネルを変更して送信を行うことで、サブチャネルのローテーションを行っても第1の通信と第2の通信との間で使用するサブチャネルが重複することを回避できる。
(第1の実施例)
まず、第1の実施例について説明する。図1は無線通信システム10の構成例を示す図であり、サービスイメージの例を示す図である。無線通信システム10は基地局装置(以下、「基地局」)100と複数の端末装置(以下、「端末」)200‐1〜200‐3を備える。無線通信システム10は、1つの基地局100に複数の端末200‐1〜200‐3が接続するP‐MP(Point-to-Multipoint)型接続を基本とする。
図2Aは基地局100の構成例を示す図である。基地局100は、NW(Network)インタフェース部101、パケット識別部102、パケットバッファ部103、PDU(Protocol Data Unit)生成部104、送信部105、デュプレクサ107、アンテナ108、受信部109、制御メッセージ抽出部110、パケット生成部111、Code受信部112、制御部113、MAP情報生成部114、及び制御メッセージ生成部115を備える。
NWインタフェース部101は、有線ネットワークを介して他の基地局等に接続され、有線ネットワークと基地局とのインタフェースの役割を果たす。
パケット識別部102は、基地局100配下の端末200へのパケットをパケットの宛先となる端末やデータ種別などを識別する。そして、識別部102は、識別した宛先やデータ種別に基づいて、取得したパケットをパケットバッファ部103に出力する。
パケットバッファ部103は、端末200へのパケットを保持する。
PDU生成部104は、端末200に対して無線フレームで送信するためのPDUデータを生成する。
送信部105は、PDUデータに対して符号化処理及び変調処理を行い、端末200に送信する送信信号を生成する。
デュプレクサ107は、送信部105からの送信信号をアンテナ108に出力するとともに、アンテナ108で受信した端末200からの受信信号を受信部109に出力する。送信信号はアンテナ108から配下の端末200に無線送信される。
受信部109は、デュプレクサ107からの受信信号に対して、復調処理及び復号化処理を行い、受信信号からデータと制御信号(CDMA code,ACK/NACKなど)を分離する。受信部109は、データを制御メッセージ抽出部110へ、制御信号をCode受信部112へ出力する。
制御メッセージ抽出部110は、受信部109からのデータに含まれる制御メッセージを抽出し制御部113に出力する。また、制御メッセージ抽出部110は、制御メッセージ以外のデータをパケット生成部111へ出力する。
パケット生成部111は、制御メッセージ抽出部110からのデータに対して、有線側ネットワークへ送信するためのパケットを生成し、NWインタフェース部101に出力する。
Code受信部112は、受信部109から制御信号が入力されることで制御信号を受信し、制御部113に出力する。
制御部113は、パケットバッファ部103に保持されたパケットの状況や、制御情報(Code受信部112からの制御信号及び制御メッセージ抽出部110からの制御メッセージ)からスケジューリング処理を実行し、その結果に基づいてMAP情報生成部114と制御メッセージ生成部115を制御する。また、制御部113は内部に記憶部1130を備え、記憶部1130に記憶された情報を読み出して制御メッセージ生成部115に出力する。
MAP情報生成部114は、制御部113からの指示に基づいて、DL‐MAPとUL‐MAP(フレーム構成情報)とを生成する。本実施例では、802.16e準拠の端末に割り当てる領域(以下、「802.16e領域」)と、802.16m準拠の端末に割り当てる領域(以下、「802.16m領域」)の2つの領域からなるフレームとなるように各MAPを生成する(図14(A)及び同図(B)参照)。DLサブフレームは時間軸方向に2つの領域に分割され、ULサブフレームは周波数軸方向に2つの領域に分割される。
制御メッセージ生成部115は、配下の端末200への制御メッセージを生成し、PDU生成部104とMAP情報生成部114に出力する。また、制御メッセージ生成部115は記憶部1130に記憶された情報を含むUCD(Uplink Channel Descriptor)メッセージを生成し、PDU生成部104に出力する。UCDメッセージは基地局100に接続される全ての端末200に送信されるメッセージであり、アップリンク(UL)方向の通信に関する情報が含まれる。端末200はこの情報に従って基地局100への制御信号や制御メッセージの送信や、データの送信を行う。
図2Bは端末200の構成例を示す図である。端末200は、アンテナ201と、デュプレクサ202と、受信部203と、制御部204と、送信部205とを備える。受信部203は、アンテナ201とデュプレクサ202とを介して受信信号を受信する。受信部203は受信信号のうちUCDメッセージ等の制御メッセージを制御部204に出力し、受信信号のうちデータをアプリケーション部等へ出力する。制御部204は、受信した制御メッセージに基づいて送信部205を制御する。送信部205は送信信号を生成し、デュプレクサ202とアンテナ201を介して基地局100に送信信号を送信する。制御部204は、UCDメッセージにサブチャネルローテーションを実行することを示す情報が含まれるとき、前述したサブチャネルローテーションを実行する。制御部204は、サブチャネルローテーションを実行するとき、基地局100により割り当てられた論理サブチャネルに含まれる物理サブチャネルを変更し、変更した物理サブチャネルに基づいて送信信号を送信するように送信部205を制御する。
次に、基地局100の記憶部1130に記憶された情報について説明する。図3(A)及び同図(B)は記憶部1130に記憶された情報の例を示す図である。
記憶部1130には、ULサブチャネル割り当て情報(「UL allocated subchannel bitmap」と「UL allocated subchannel bitmap for 16m」)と、Permutation情報(「Permutation base」)と、サブチャネルローテーションの実行の有無を示す情報(「UL PUSC subcannel Rotation」と「UL PUSC subchannel Rotation for 16m」)が予め記憶される。
「UL allocated subchannel bitmap」は、ULサブフレームの802.16e領域に割り当てる物理サブチャネルをビットマップ形式で示したパラメータである。同図(B)に示すように、当該パラメータの値が「0,1,1,・・・」のとき、1番目の物理サブチャネルは802.16e領域に割り当てられず、2番目、3番目の物理サブチャネルが802.16e領域に割り当てられる。
「UL allocated subchannel bitmap for 16m」は、ULサブフレームの802.16m領域に割り当てる物理サブチャネルをビットマップ形式で示したパラメータである。同図(B)に示すように、当該パラメータの値が「1,0,0,・・・」のとき、1番目の物理サブチャネルは802.16m領域に割り当て、2番目、3番目の物理サブチャネルは当該領域に割り当てられない。
「Permutation base」は、物理サブチャネルと物理サブキャリアのマッピングのためのシード値を示すパラメータである。本実施例では、802.16e領域と802.16m領域とで共通の値を使用する。理由は後述する。
「UL PUSC subcannel Rotation」は、802.16e領域におけるサブチャネルローテーションの実行の有無を示すパラメータである。例えば、同図(B)に示すように、当該パラメータ値が「0」のとき端末200でサブチャネルローテーションが実行され(ON)、「1」のとき実行されない(OFF)。
「UL PUSC subchannel Rotation for 16m」は、802.16m領域におけるサブチャネルローテーションの実行の有無を示すパラメータである。同図(B)にその例を示す。
制御メッセージ生成部115はこれらの情報を含むUCDメッセージを生成して端末200に送信する。
図4(A)及び同図(B)は、記憶部1130に記憶されたULサブチャネル割り当て情報を取り出した図を示す。これらの図に示すように、ULサブフレームの802.16e領域に割り当てる物理サブチャネル(「UL allocated subchannel bitmap」)と、802.16m領域に割り当てる物理サブチャネル(「UL allocated subchannel bitmap for 16m」)は同じ物理サブチャネルが割り当てられないように排他的に設定される。
これにより、802.16e領域のリソースを使用する802.16e準拠の端末200と、802.16m領域のリソースを使用する802.16m準拠の端末200は、互いに異なる物理サブチャネルが割り当てられることなる。よって、2つの端末200がそれぞれサブチャネルローテーションを実行しても、互いに使用する物理サブチャネル(ひいては使用するサブキャリア)は異なるため、2つの端末200の間で物理サブチャネルの衝突を回避できる。従って、無線品質は向上する。
なお、基地局100の制御部113は、端末200‐1が802.16e準拠の通信を行うとき802.16e領域のリソースを割り当て、端末200‐2が802.16m準拠の通信を行うとき802.16m領域のリソースを割り当てるようにする。かかる無線フレームは制御部113の制御によりMAP情報生成部114から送信される。前述したように、802.16e準拠の端末200‐1と802.16m準拠の端末200‐2は、サブチャネルローテーションを実行するとき、割り当てられた各領域の論理サブチャネル内の物理サブチャネルを変更して、基地局100と送信を行う。
図5(A)及び同図(B)は802.16e領域において、サブチャネルローテーションを実行した場合の物理サブチャネルと論理サブチャネルのマッピングの例を示す図である。前述したように端末200の制御部204で実行される。
同図(A)に示すように、802.16e領域で使用する物理サブチャネルは、物理サブチャネル#1,#2,・・・,#N−1であり、802.16e領域ではこれらの物理サブチャネルを使用してサブチャネルローテーションが実行される。
前述したように基地局100のMAP情報生成部114がサブチャネルローテーションの実行を指示する情報(図3(A)及び同図(B)参照)をUCDメッセージに含めて端末200に送信することで、基地局100が端末200に指示し、端末200がサブチャネルローテーションを実行する。
端末200は、サブチャネルローテーションを以下のようにして実行する。まず、使用する物理サブチャネル番号の昇順に物理サブチャネルを整列させ、先頭の物理サブチャネルを論理サブチャネル番号#0に、次の番号の物理サブチャネルを論理サブチャネル番号#1に、と順番に各物理サブチャネルに論理サブチャネル番号を付与する。
そして、次の時間軸スロットは以下の式を用いて物理サブチャネルと論理サブチャネルのマッピングを行う。
(次のスロットの論理サブチャネル番号)={(現在の論理サブチャネル番号)+(物理サブチャネル数)×A−13}mod(物理サブチャネル数) ・・・(2)
ここで、Aは{(現在の論理サブチャネル番号)+(物理サブチャネル数)×A−13}が「0」以上になる最小の整数を示す。
以上の処理を端末200が実行することでデータサブチャネルが実行される。図5(B)に示す点線は、例えばある端末200に割り当てられたリソースブロックである。
一方、図6(A)及び同図(B)は、802.16m領域において、サブチャネルローテーションを実行する場合の物理サブチャネルと論理サブチャネルのマッピングの例を示す図である。同図(B)と前述の図5(B)とを比較して理解されるように、物理サブチャネルは排他的に設定されるため、サブチャネルローテーションを実行しても使用する物理サブチャネルは異なる。
ここで、「Pemutation base」(図3(A)等参照)が802.16e領域と802.16m領域とで共通の値にした理由について説明する。「Pemutation base」は、前述の式(1)の「UL_Permbase」に対応する。「Pemutation base」を変更すると、各物理サブチャネルに割り当てられるサブキャリアの番号が異なるものとなる。このため、802.16e領域と802.16m領域で排他的に物理サブチャネルを設定し異なる物理サブチャネルを各領域で使用しても、各領域で同一のサブキャリアを使用する可能性がある。よって、本実施例では、「Pemutation base」を2つの領域で同じ値を使用し、物理サブチャネルにマッピングされるサブキャリアは802.16m領域と802.16e領域とで同じものを含むようにしている。
図7は、ULサブチャネル割り当て情報等を含むUCDメッセージを生成するためのフローチャートの例を示す図である。処理が開始されると(S10)、制御部113はUCDメッセージの送信周期か否かを判断する(S11)。制御部113は、例えばMAP情報生成部114で生成したMAP情報に基づいて判断する。
UCDメッセージの送信周期でないとき(S11でNo)、基地局100は一連の処理を終了する(S14)。
一方、UCDメッセージの送信周期のとき(S11でYes)、制御メッセージ生成部115は、制御部113から記憶部1130に記憶されたULサブチャネル割り当て情報と、Permutation情報、及びサブチャネルローテーション情報を取得する(S12)。
次いで、制御メッセージ生成部115はかかる情報を含むUCDメッセージを生成し(S13)、一連の処理を終了する(S14)。
図8は基地局100から配下の2つの端末200‐1,200‐2にUCDメッセージを送信するシーケンス例を示す図である。基地局100は、記憶部1130に記憶された情報を含むUCDメッセージを、802.16e準拠の端末200‐1と802.16m準拠の端末200‐2に送信する(S20〜S25)。
これにより、端末200‐1は802.16e領域のリソースを使用して基地局100とUL方向の通信を行い、端末200‐2は802.16m領域のリソースを使用してUL方向の通信を行う。各端末200‐1,200‐2はPUSCを実行し、UCDメッセージに含まれる情報に基づいてサブチャネルローテーションの実行等を行う。
なお、UCDメッセージにサブチャネルローテーションを実行しないことを示す情報(例えば、「UL PUSC subcannel Rotation」が「0」)が含まれているとき、端末200はデータサブチャネルローテーションを実行しない。この場合、最初のスロット時間で割り当てた物理サブチャネルが各論理サブチャネルにマッピングされる。例えば、図5(A)の例では、論理サブチャネル#0の全スロットに物理サブチャンネル#1がマッピングされ、論理サブチャネル#1の全スロットに物理サブチャネル#2がマッピングされる。この場合、2つの領域の異なる時間軸スロットで異なる物理サブチャネルが使用されるため、物理サブチャネルの衝突の問題は発生しない。
本第1の実施例では、ULサブフレームを2つの領域(802.16e領域と802.16m領域)に分割した例について説明した。3つ、4つなど、複数の領域に分割された場合でも同様に実施できる。この場合、記憶部1130には分割された領域に対応した分のULサブチャネル割り当て情報とサブチャネルローテーションの実行の有無を示す情報とが記憶される。基地局100はこれらの情報をUCDメッセージに含めて各端末200に送信する。
(第2の実施例)
次に第2の実施例を説明する。本第2の実施例はFFRを適用する場合の例である。基地局100の構成(図2A等)や処理(図7や図8等)等は同じである。
図9(A)及び同図(B)は記憶部1130に記憶される情報の例を示す図である。なお、FFRによるULサブフレームは、例えば図18(A)及び同図(B)のように構成されるものとする。例えば、制御部113の制御によりMAP情報生成部114がかかるULサブフレームを生成する。
図9(A)に示すように、ULサブチャネル割り当て情報である、「UL allocated subchannel bitmap for R3 Region」と「UL allocated subchannel bitmap for R1 Region」は、それぞれULサブフレームのR3領域とR1領域とにマッピングする物理サブチャネルの番号を示すパラメータでビットマップ形式(「0」か「1」)で示される。また、「UL PUSC subcannel Rotation for R3 Region」と「UL allocated subchannel bitmap for R1 Region」は、それぞれR3領域とR1領域とおいてデータサブチャネルローテーションの実行の有無を示すパラメータである。「Permutation base」は第1の実施例と同様である。
制御部113は記憶部1130に記憶されたこれらの情報を読み出して制御メッセージ生成部115に出力し、制御メッセージ生成部115はこれらの情報を含むUCDメッセージを生成して端末200に送信する(図7及び図8参照)。処理は第1の実施例と同様である。
このように本第2の実施例は、ULサブフレームのR3領域とR1領域とでそれぞれ異なる物理サブチャネルがマッピングされるよう排他的に物理サブチャネルが設定される。そして、各端末200でサブチャネルローテーションを実行する場合、R3領域とR1領域の夫々の領域で実行する。
前述したように、ULサブフレーム全体に対してPUSC及びサブチャネルローテーションを適用すると、例えば先頭のスロット時間でR3領域において隣接基地局と異なる物理サブチャネルがマッピングされても次のスロット時間で隣接基地局と同じ物理サブチャネルがマッピングされる場合がある。本第2の実施例では、R3領域とR1領域で排他的に物理サブチャネルがマッピングされ、しかもR3領域とR1領域の夫々の領域でデータサブチャネルが実行されることから、サブキャリアの衝突の問題は発生せず、無線品質を向上させることができる。
なお、本第2の実施例でも第1の実施例と同様に「Pemutation base」はR3領域とR1領域とで同じ値を使用する。2つの領域でサブキャリアの衝突を回避して、無線品質を向上させるためである。
本第2の実施例は、ULサブフレームを2つの領域(R3領域とR1領域)に分割した例で説明した。3つ、4つと複数の領域に分割された場合でも同様に実施できる。この場合、分割された領域に対応する分のULサブチャネル割り当て情報とサブチャネルローテーションの実行の有無を示す情報が記憶部1130に記憶され、基地局100はUCDメッセージに含めて送信する。
(その他の実施例)
上記第1及び第2の実施例は、端末200から基地局100へのUL方向の例で説明した。DLサブフレームがULサブフレームと同様に周波数軸方向の領域に分割されるとき、DL方向についても第1及び第2の実施例と同様に実施可能である。この場合、基地局100は端末200にDLサブフレーム割り当て情報等を含むDCDメッセージ等を送信し、かかる情報は制御メッセージ生成部115から送信部105に出力される。そして送信部105で排他的に設定された物理サブチャネル等に基づきPUSC及びデータサブチャネルローテーションが実行される。
以上まとめると付記のようになる。
(付記1)
第1の通信装置と第2の通信装置との間で無線通信を行う無線通信方法において、
前記第1の通信装置は、前記第2の通信装置が第1の通信を行う際には、無線フレームの第1の周波数領域内の第1のサブチャネルを該第2の通信装置に対して割り当て、前記第1の通信装置は、前記第2の通信装置が第2の通信を行う際には、前記無線フレームの第2の周波数領域内の第2のサブチャネルを該第2の通信装置に対して割り当て、
前記第2の通信装置は、前記第1のサブチャネルを割り当てられた場合は、前記第1の周波数領域内で物理サブチャネルを変更して送信を行い、前記第2の通信装置は、前記第2のサブチャネルを割り当てられた場合は、前記第2の周波数領域内で物理サブチャネルを変更して送信を行い、
前記第1の周波数領域と、前記第2の周波数領域とは周波数の重複がないように設定された、
ことを特徴とする無線通信方法。
(付記2)
前記第1の通信と、前記第2の通信は、直交周波数分割多重方式に従った通信であり、前記第1の通信において送信されるシンボル長は、前記第2の通信において送信されるシンボル長と異なり得る、ことを特徴とする付記1記載の無線通信方法。
(付記3)
前記第1の通信と、前記第2の通信は、直交周波数分割多重方式に従った通信であり、前記第1の周波数領域は、該第1の通信が行われる際に、前記第1の通信装置に隣接する他の通信装置が行う無線通信において使用される周波数を含み、前記第2の周波数領域は、該第2の通信が行われる際に、前記第1の通信装置に隣接する他の通信装置が行う無線通信において使用される周波数を含まないように設定された、
ことを特徴とする付記1記載の無線通信方法。
(付記4)
第1の通信装置と第2の通信装置との間で無線通信を行う無線通信システムにおける該第1の通信装置に対する通信装置において、
前記第2の通信装置が第1の通信を行う際には、無線フレームの第1の周波数領域内の第1のサブチャネルを該第2の通信装置に対して割り当て、前記第2の通信装置が第2の通信を行う際には、前記無線フレームの第2の周波数領域内の第2のサブチャネルを該第2の通信装置に対して割り当てる割り当て部と、
前記第1のサブチャネルを割り当てられた前記第2の通信装置が、前記第1の周波数領域内で物理サブチャネルを変更して行った送信を受信し、前記第2のサブチャネルを割り当てられた前記第2の通信装置が、前記第2の周波数領域内で物理サブチャネルを変更して行った送信を受信する受信部と、
を備えたことを特徴とする無線通信装置。
(付記5)
前記第1の通信装置は基地局装置、前記第2の通信装置は端末装置にそれぞれ対応することを特徴とする付記4記載の通信装置。
(付記6)
第1の通信装置と第2の通信装置との間で無線通信を行う無線通信システムにおける該第2の通信装置に対応する通信装置において、
第1の通信を行う際には、無線フレームの第1の周波数領域内の第1のサブチャネルの割り当て情報を前記第1の通信装置から受け、前記第2の通信装置が第2の通信を行う際には、前記無線フレームの第2の周波数領域内の第2のサブチャネルの割り当て情報を前記第1の通信装置から受ける受信部と、
前記第1のサブチャネルを割り当てられると、前記第1の周波数領域内で物理サブチャネルを変更して送信を行い、前記第2のサブチャネルを割り当てられると、前記第2の周波数領域内で物理サブチャネルを変更して送信を行う送信部と、
を備えたことを特徴とする通信装置。
(付記7)
前記第1の通信装置は基地局装置、前記第2の通信装置は端末装置にそれぞれ対応することを特徴とする付記6記載の通信装置。
図1は無線通信システムの構成例を示す図である。 図2Aは基地局の構成例を示す図である。 図2Bは端末の構成例を示す図である。 図3(A)及び同図(B)は記憶部に記憶された各パラメータの例を示す図である。 図4(A)及び同図(B)はULサブフレーム割り当て情報の例を示す図である。 図5(A)及び同図(B)はデータサブチャネルローテーションによるマッピングの例を示す図である。 図6(A)及び同図(B)はデータサブチャネルローテーションによるマッピングの例を示す図である。 図7はUCDメッセージの送信処理の例を示すフローチャートである。 図8はUCDメッセージの送信シーケンスの例を示す図である。 図9(A)及び同図(B)は記憶部に記憶された各パラメータの例を示す図である。 図10(A)はDLサブフレーム、同図(B)はULサブフレームの構成例を示す図である。 図11(A)及び同図(B)はULサブフレームに割り当てられる物理サブチャネルの例を示す図である。 図12(A)乃至同図(D)はPUSCの例を説明するための図である。 図13はデータサブチャネルローテーションによるマッピングの例を示す図である。 図14(A)はDLサブフレーム、同図(B)はULサブフレームの構成例を示す図である。 図15(A)乃至同図(C)はOFDMAシンボルとULサブフレームとの関係を示す図である。 図16(A)及び同図(B)はFFRによるULサブフレームの構成例を示す図である。 図17は物理サブチャネルの衝突が発生している様子を示す図である。
符号の説明
10 無線通信システム、 100 基地局、 101 NWインタフェース部、 102 パケット識別部、 103 パケットバッファ部、 104 PDU生成部、 105 送信部、 107 デュプレクサ、 109 受信部、 110 制御メッセージ抽出部、 111 パケット生成部、 112 Code受信部、 113 制御部、 114 MAP情報生成部、 115 制御メッセージ生成部、 200(200‐1〜200‐3) 端末、 1130 記憶部

Claims (7)

  1. 第1の通信装置と第2の通信装置との間で無線通信を行う無線通信方法において、
    前記第1の通信装置は、前記第2の通信装置が第1の通信を行う際には、無線フレームの第1の周波数領域内の第1のサブチャネルを該第2の通信装置に対して割り当て、前記第1の通信装置は、前記第2の通信装置が第2の通信を行う際には、前記無線フレームの第2の周波数領域内の第2のサブチャネルを該第2の通信装置に対して割り当て、
    前記第2の通信装置は、前記第1のサブチャネルを割り当てられた場合は、前記第1の周波数領域内で物理サブチャネルを変更して送信を行い、前記第2の通信装置は、前記第2のサブチャネルを割り当てられた場合は、前記第2の周波数領域内で物理サブチャネルを変更して送信を行い、
    前記第1の周波数領域と、前記第2の周波数領域とは周波数の重複がないように設定された、
    ことを特徴とする無線通信方法。
  2. 前記第1の通信と、前記第2の通信は、直交周波数分割多重方式に従った通信であり、前記第1の通信において送信されるシンボル長は、前記第2の通信において送信されるシンボル長と異なる
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信方法。
  3. 前記第1の通信と、前記第2の通信は、直交周波数分割多重方式に従った通信であり、前記第1の周波数領域は、該第1の通信が行われる際に、前記第1の通信装置に隣接する他の通信装置が行う無線通信において使用される周波数を含み、前記第2の周波数領域は、該第2の通信が行われる際に、前記第1の通信装置に隣接する他の通信装置が行う無線通信において使用される周波数を含まないように設定された、
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信方法。
  4. 他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置において、
    前記他の無線通信装置が第1の通信を行う際には、無線フレームの第1の周波数領域内の第1のサブチャネルを該他の無線通信装置に対して割り当て、前記他の無線通信装置が第2の通信を行う際には、前記無線フレームの第2の周波数領域内の第2のサブチャネルを該他の無線通信装置に対して割り当てる割り当て部と、
    前記第1のサブチャネルを割り当てられた前記他の無線通信装置が、前記第1の周波数領域内で物理サブチャネルを変更して行った送信を受信し、前記第2のサブチャネルを割り当てられた前記他の無線通信装置が、前記第2の周波数領域内で物理サブチャネルを変更して行った送信を受信する受信部とを備え、
    前記第1の周波数領域と前記第2の周波数領域は周波数の重複がないように設定されることを特徴とする無線通信装置。
  5. 前記無線通信装置は基地局装置、前記他の無線通信装置は端末装置にそれぞれ対応することを特徴とする請求項4記載の無線通信装置。
  6. 他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置において、
    前記無線通信装置が第1の通信を行う際には、無線フレームの第1の周波数領域内の第1のサブチャネルの割り当て情報を前記他の無線通信装置から受信し、前記無線通信装置が第2の通信を行う際には、前記無線フレームの第2の周波数領域内の第2のサブチャネルの割り当て情報を前記他の無線通信装置から受信する受信部と、
    前記第1のサブチャネルを割り当てられると、前記第1の周波数領域内で物理サブチャネルを変更して送信を行い、前記第2のサブチャネルを割り当てられると、前記第2の周波数領域内で物理サブチャネルを変更して送信を行う送信部とを備え、
    前記第1の周波数領域と前記第2の周波数領域は周波数の重複がないように設定されることを特徴とする無線通信装置。
  7. 前記他の無線通信装置は基地局装置、前記無線通信装置は端末装置にそれぞれ対応することを特徴とする請求項6記載の無線通信装置。
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