JP5233507B2 - 媒体検知装置 - Google Patents
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Description
本発明は、上記の問題点を解決するための手段を提供することを目的とする。
なお、本実施例の媒体検知装置は、後述の制御部13と記憶部14、下側光路4a〜4c、上側光路5a〜5c、上向き反射板6a〜6c、反射部8a〜8c、発光素子10、受光素子11、反射板12、反射板15等によってなる。
紙幣収納庫1は、紙幣を収納するための収納底板2と、紙幣の収納空間の上方を覆う図示しない上板とを備えており、収納底板2の下方には発光素子10および発光素子10から3方に延びる下側光路4a〜4cが配され、上板の収納底板2と対向する面に後述の受光素子11へと至る3つの上側光路5a〜5cが設けられる。
6a〜6cは上向き反射板(第1反射板)であり、下側光路4a〜4cそれぞれの終端側に設けられて発光素子10によって発せられた光を上方へと反射させる。
上側光路5a〜5cは、下側光路4a〜4cから上向き反射板6a〜6cによって反射した光を受光素子11へと導くためのものであって、始端側に反射部(第2反射板)8a〜8cを配することで、光を反射させて受光素子11に導く。
発光素子10は、収納底板2の下方に設けられており、電力が投入されることで複数の方向に光を出力する機能を有し、本実施例では下側光路4a〜4cの3方向に光を出力する。
このように上記した発光素子10から発光され下側光路4aを通る光は、下側光路4aから上向き反射板6aで反射しスリット7aを通過して反射部8aへと至り、反射部8aによって上側光路5aを通るように反射し、途中の反射板15で反射することで受光素子11に向かう。このときスリット7aを通過して上方に延びる光を光軸Aとして説明する。
また下側光路4cを通る光は、下側光路4cから上向き反射板6cで反射しスリット7cを通過して反射部8cへと至り、反射部8cによって上側光路5cを通って受光素子11に向かう。このときスリット7cを通過して上方に延びる光を光軸Cとして説明する。
14は記憶部であり、制御プログラムを格納する他、制御部13による残留検知処理の結果を記憶する。
図3は受光素子へと至る光と受光レベルとの関係を示す説明図であり、受光素子11へと到達する上側光路5a〜5cからの光の数に応じた受光レベルを示す。
ここで、図3の全てオフとは、上側光路5a〜5cを通る光が全て受光素子11へと到達した状態を示し、このときの受光レベルは最大値となる。
上述した構成の作用について説明する。
制御部13は、発光素子10によって発光することで、下側光路4aを通る光を下側光路4aから上向き反射板6aで反射させスリット7a、反射部8a、上側光路5aを経由させ、途中の反射板15で反射することで受光素子11に向かわせ、下側光路4bを通る光を下側光路4bの途中の反射板12に反射させ上向き反射板6b、スリット7b、反射部8b、上側光路5bを経由させて受光素子11に向かわせ、また下側光路4cを通る光を下側光路4c、上向き反射板6c、スリット7c、反射部8c、上側光路5cを経由させて受光素子11に向かわせる。
例えば、紙幣収納庫1内に紙幣が残留していて、下側光路4aから上向き反射板6aによって反射した光軸Aのみが残留している紙幣によって遮られ、他の光軸B、Cの光が上側光路5b、5cを通って受光素子11へと到達していた場合、制御部13は受光素子11によって受光した光の受光レベルを認識すると共に、記憶部14から受光レベル閾値を読み出しその受光レベル閾値と認識した受光レベルとを比較する。
以上説明したように、本実施例では、1つの発光素子から出力した光を複数の光軸にして紙幣収納庫内を通過させて、その光軸の数に応じて複数設けた反射部で上側光路に沿って光を反射させて反射した光を1つの受光素子で受光し、そのときの受光レベルから紙幣の有無を判断するので、紙幣収納庫の大きさに応じて発光素子と受光素子の数を増やす代わりに光を反射させて複数の光軸を作り出すことで紙幣収納庫の大きさに対応した紙幣の残留検知を行うことができ、発光素子および受光素子の数を増やす場合のコストよりも安価で媒体検知装置を構成できる。
なお、上記実施例1と同様の部分は同一の符号を付してその説明を省略する。
ここでは、発光素子10に出力されて収納底板2の下方から紙幣収納庫1の上板へと延びる複数の光軸を紙幣収納庫1内に収納される紙幣の一辺の端部に沿って並ぶように図示しない下側光路や上側光路等を構成しているものとする。
図4に示すように、本実施例では、5つの光軸A´、B´、C´、D´、E´を紙幣の長手方向に沿って順に所定の間隔に配し、それに合わせて図示しない下側光路や上側光路、上向き反射板等の媒体検知装置の各部の配置が決定される。
なお、配置する間隔は図示では略等間隔とするが、収納する紙幣サイズにより定める。
記憶部14は、受光レベルに応じた紙幣の外形の異常無しと判断するための異常無し範囲を記憶している。
図5に示すグラフにおいて、全てオフとは光軸が紙幣に遮られることなく、発光素子10からの光が全て受光素子に達した状態であり、オンとは光軸が紙幣に遮られた状態であり、オンの状態となっている数は紙幣によって遮られた光軸の数を表わしている。そのため、全てオフの状態で受光レベルが最大値となり、全てオンの状態で受光レベルが最小値となる。
図6は紙幣の外形異常の状態を示す説明図であり、(a)は紙幣の端が折れ曲がった状態、(b)は紙幣の端部に異物が付着している状態、(c)は紙幣の中央が破れている状態を示している。
さらに紙幣の中央が破れているときは図6(c)に示すように3つ連続して並んだ光軸の内、真ん中の光軸が紙幣に遮られない状態となって、2つの光軸が紙幣によって遮られるようになる。
このように、外形に異常が無い紙幣が3箇所の光軸を遮るのに対して、外形に異常が有る紙幣は2箇所もしくは4箇所の光軸を遮るようになる。
そのため、外形異常の検知を行うとき、制御部13は受光素子11によって受光した光の受光レベルを認識し、記憶部14から異常無し範囲を読み出して受光レベルが異常無し範囲内にあるか否かを判断する。
以上説明したように、本実施例は上記実施例1の効果に加えて、残留した紙幣の外形異常を検知することができる。
加えて、図10に示すように、発光素子10を蛍光灯等のように全面光る光源にすることで、上記実施例1の下側光路4a〜4cを省くようにしてもよく、さらに複数の反射部8a〜8cを設ける代わりに、放物線形状に湾曲した反射鏡(第2反射板)25を1枚設けて、その反射鏡25によって収納底板のスリット7から紙幣収納庫1内を通り、反射鏡25に至った光を受光素子11へと集めるようにしてもよい。
2 収納底板
4a〜4c 下側光路
5a〜5c 上側光路
6a〜6c 上向き反射板
7a〜7c スリット
8a〜8c 反射部
10 発光素子
11 受光素子
12、15 反射板
13 制御部
14 記憶部
20 拡散板
25 反射鏡
Claims (6)
- 発光素子と、
該発光素子とは所定の距離だけ離れた位置に配置された受光素子と、
前記発光素子から出力された光軸を、媒体を収納する収納庫内を通過するように前記受光素子側に反射させる複数の第1反射部と、
前記第1反射部からの反射光を前記受光素子へと導く第2反射部とを備え、
前記第1反射部は、前記発光素子からの光を前記収納箱内に反射させる反射面からなり、
前記第1反射部の後方に、反射部材で構成した第3反射部を配し、
前記発光素子からの光を前記反射面で垂直方向に反射させると共に、前記第3反射部で反射した光を前記反射面で垂直方向に反射させて前記受光素子により受光し、受光した光の強さをもとに受光レベルを認識し、その受光レベルが所定の閾値未満であるときに、媒体が前記収納庫内に存在していると判断することを特徴とする媒体検知装置。 - 発光素子と、
該発光素子とは所定の距離だけ離れた位置に配置された受光素子と、
前記発光素子から出力された光軸を、媒体を収納する収納庫内を通過するように前記受光素子側に反射させる複数の第1反射部と、
前記第1反射部からの反射光を前記受光素子へと導く第2反射部とを備え、
前記第1反射部は、前記発光素子からの光を前記収納箱内に反射させる第1の反射面と、第2の反射面とからなり、
前記第1反射部の後方に、鏡面で構成した第3反射部を配し、
前記発光素子からの光を前記第1反射部の第1の反射面で垂直方向に反射させると共に、前記第3反射部で反射した光を前記第2の反射面で垂直方向に反射させて前記受光素子により受光し、受光した光の強さをもとに受光レベルを認識し、その受光レベルが所定の閾値未満であるときに、媒体が前記収納庫内に存在していると判断することを特徴とする媒体検知装置。 - 発光素子と、
該発光素子とは所定の距離だけ離れた位置に配置された受光素子と、
前記発光素子から出力された光軸を、媒体を収納する収納庫内を通過するように前記受光素子側に反射させる複数の第1反射部と、
前記第1反射部からの反射光を前記受光素子へと導く第2反射部とを備え、
前記第1反射部は、前記発光素子からの光を前記収納箱内に反射させる第1の反射面と、該第1の反射面に対称な向きに傾斜する第2の反射面とからなり、
前記第1反射部の後方に、2枚の鏡面をくの字状に向かい合わせて構成した第3反射部を配し、
前記発光素子からの光を前記第1反射部の第1の反射面で垂直方向に反射させると共に、前記第3反射部で反射した光を前記第2の反射面で垂直方向に反射させて前記受光素子により受光し、受光した光の強さをもとに受光レベルを認識し、その受光レベルが所定の閾値未満であるときに、媒体が前記収納庫内に存在していると判断することを特徴とする媒体検知装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の媒体検知装置において、
前記第2反射部は、平らな反射鏡であって前記第1反射部から反射する光軸の数に対応して複数設けたことを特徴とする媒体検知装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の媒体検知装置において、
前記第2反射部は、湾曲した反射鏡であって前記第1反射部から反射した光を前記受光素子に集めることを特徴とする媒体検知装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の媒体検知装置において、
前記第1反射部により反射した光がそれぞれ前記収納庫に収納される媒体の端部の位置に沿って並ぶように複数の前記第1反射部を配置したことを特徴とする媒体検知装置。
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