JP5231220B2 - 高さコントロール装置 - Google Patents

Description

本発明は、トラック（貨物自動車）のキャブ（運転席室）の背後の積荷部又はロードキャリアー（荷物運搬部）の高さを制御するための装置に関する。

普通、トラクターをトレーラーに連結したり、あるいは、トラックにあるロードキャリアーを別のロードキャリアーに付け換えると、ドライバーは運転席から離れて車輌全体のすべての高さを目視して調整しなければならない。

なし

安全、そして輸送の経済性の理由から、もしドライバーが運転席から外へ出ることなしに車輌全体のすべての高さについての正確な情報を得ることができるならそれは大いに利点があることとなろう。

本発明の目的は、車輌の運転席のダッシュボード上にあるディスプレー上に、運転席室の背後の積荷部又はロードキャリアーの高さが運転席のルーフの高さ又はルーフの上に取付けられたエアーディフレクターの高さを超えた場合その積荷部又はロードキャリアーの高さについての情報を与えることができる装置を得ることにある。

これは、本発明に従って、運転席室の外側に支持されており且つ所定の上方の位置と所定の下方の位置との間でその高さを制御可能としており且つ動力で動作せしめられるセンサー装置であって、当該センサー装置がその垂直方向をスキャンして動くことをする間、該運転席室の背後の積荷部又はロードキャリアーの高さの最大値を探知し且つ該運転席室の内にあるインジケーターに当該高さの最大値を与えるシグナルを送るようにされているものを備えていることを特徴とする装置により達成される。

ほとんどの車輌に長さがある牽引トラックやトレーラーは運転席のルーフにエアーディフレクターを備えており、そうしたエアーディフレクターは、しばしば、軸支されて取付けられると共に手動的に調節され得るようにされ、燃費を改善する目的でそのエアーディフレクターの後部の高さを積荷部又はロードキャリアーの最大の高さに合わせられるようにされている。
しかしながら、手動式にエアーディフレクターを調節するのは、当のドライバーが運転席の背部にあるラダーを登ってエアーディフレクターに近づくということが必要といった複雑な手法となる。

ルーフ上に調節可能な形態で取付けられているエアーディフレクターを有している運転席室用の本発明の装置のさらに改良したものでは、本ディフレクターは動力で動作せしめられる調整用手段を備えており、該センサー手段は該エアーディフレクターの後部の上に支持されている。動力で動作せしめられる手段が該エアーディフレクターの後縁部の高さを積荷部又はロードキャリアーの高さの最大値に合うように作動せしめられると、この高さは該センサー手段により検知されよう。高さを調節するための動力用の装備を持ったエアーディフレクターを提供し、そして該エアーディフレクターの上に高さ用センサー手段を取付けることにより、エアーディフレクターを調節したり、高さの最大値を検出するのを同時に行うことができる。

以下に添付図面を参照しながら本発明をより詳しく説明する。
図１は、トラック又はトラクターの運転席の上方部の側面の概略図である。
図２は、図１に示された運転席の前方より眺めた概略図である。
図３は、本発明の装置のブロック図である。

図１及び２において、トラック又はトラクターの運転席室１が示されており、かかる運転席室１はそのルーフ２の上に、エアーディフレクター３を支えている。該エアーディフレクターは運転席室のルーフ２の前端部の所で該運転席室のルーフ２に回転軸用軸受装置で軸支されている。一対の動力で動作せしめられるジャッキ装置４（一方のみが図示されている）は、エアーディフレクター３の後部を運転席室のルーフ２に結合している。該ジャッキ装置は電動モーター又は油圧式のピストン・シリンダー装置により動かされることができるのもので、かかる電動モーター又は油圧式のピストン・シリンダー装置は、それが動作せしめられると、運転席ルーフ２に対してエアーディフレクター３の傾斜を変えて当該エアーディフレクター３の後方縁部５の高さをその運転席１の背後のトレーラーの積荷部又はロードキャリアー（図示されてはいない）の最大の高さに合わせるようにする。

該ディフレクター３の後方縁部５の中程の位置のところには該ディフレクター３上に、センサー６が取付けられている。該センサーは、赤外線（ＩＲ）センサー、超音波センサー又はレーダーセンサーであることができ、かかるセンサーはその前方にある物体を検出することができるものである。該センサー６は、本例の場合運転席室２の背後にある積荷部又はロードキャリアーの最も高いポイントであるようなその運転席の後方のある決められた位置の内にある物体の最も高いポイントを検出できるように配置され且つ指向されている。

図３には、本装置並びにコントロール回路のブロック図が示されており、それらはとりわけ該センサーのスキャンスピードとスキャンの範囲といった「設定されるパラメーター」を除いて自ら明らかなものであろう。本例の場合その範囲は好ましくは当該エアーディフレクターの上方の位置と下方の位置の間に設定される。示されているように、ドライバーはそのエアーディフレクター３を積荷部又はロードキャリアーの高さに、手動又は自動操作で調節するように選択できる。自動操作で調節することを選択した場合には、該エアーディフレクターは当該範囲内に物体を検出した位置からスキャンを開始し、その物体、すなわち、積荷部又はロードキャリアーが最はや検知されなくなるまで上方側をスキャンすることになる。

好ましくは、本発明の装置は、手動的に調節すること選択した場合、ドライバーがより良好な視界が得られるように車輌から距離を取るところにそのエアーディフレクターを合わせることができるよう無線式のコントロールを含んでいるものである。

エアーディフレクターを備えていない車輌において本発明の高さをコントロールする装置を用いる場合、そのセンサー６は電話などのアンテナに取り付けることもできる。

さらなる態様では、レーダー式アンテナや受信器を使用し、車輌の前方の所定の距離にある物体の高さも検知できる。そうした物体としては、例えばトンネルの入口や、陸橋の下などである。

図１は、トラック又はトラクターの運転席の上方部の側面の概略図である。 図２は、図１に示された運転席の前方より眺めた概略図である。 図３は、本発明の装置のブロック図である。

Claims (3)

1. トラックの運転席室の背後の積荷部又はロードキャリアーの高さを探知するための装置であり、該装置は動力で動作せしめられるセンサー装置（６）を備えており、該センサー装置（６）は運転席室（１）の外側に支持されており且つ所定の上方の位置と所定の下方の位置との間でその高さを制御可能とするもので、該センサー装置はその垂直方向をスキャンして動く動作をする間、該運転席室の背後の積荷部又はロードキャリアーの高さの最大値を探知し且つ該運転席室の内にあるインジケーターに当該高さの最大値を与えるシグナルを送るようにされているものであり、そして、該センサー装置（６）は、運転席室（１）のルーフ（２）の上に軸支されて支えられているエアーディフレクター（３）の後方側の部分（５）の上に支持せしめられているもので、該エアーディフレクター（３）は、該積荷部又はロードキャリアーの最大の高さまで該エアーディフレクターの後方側縁部の高さを合わせることが可能なようにされ且つ動力で動作せしめられる装置（４）を備えるようにせしめられているものであることを特徴としている装置。
2. 該センサー装置（６）は、動力で動作せしめられる装置（４）により動作せしめられるもので、該動力で動作せしめられる装置（４）は、運転席室（１）の内部に配置され且つ積荷部又はロードキャリアーの高さを自動的にスキャンするか又はドライバーがコントロールしてスキャンするかをスイッチ切り換えするためのマニュアル式装置を備えているコントロールユニットと情報交換するものであることを特徴とする請求項１に記載の装置。
3. 該センサー装置（６）は、運転席室の背後の積荷部又はロードキャリアーの高さの最大値を探知することに加えて、該運転席室の前方の所定の距離のところにある物体の高さを探知するようにされたものであることを特徴とする請求項１又は２に記載の装置。

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