JP5213837B2 - 遊技機 - Google Patents

Description

この発明は、旧第一種タイプおよび旧第二種タイプの複合タイプであり、連チャン数を計測し、表示するぱちんこ遊技機に関する。

従来、「デジパチ」と称される旧第一種タイプのぱちんこ遊技機が知られている。旧第一種タイプのぱちんこ遊技機は、遊技球が特定の始動口に入賞すると、始動入賞したタイミングにて乱数を取得し、当該乱数が予め定められた大当たり乱数と一致するか否かの判定をおこなって、大当たり判定の抽選結果を特別図柄として表示する。そして、取得した乱数が大当たり乱数に一致する場合に、所定の大当たりを示す特別図柄を停止させて、大当たり遊技状態に移行させる。

大当たり遊技状態においては、大入賞口が所定のラウンド数、開放される。１回のラウンドは、大入賞口の開閉時間が規定時間（例えば３０秒）に達するか、または３０秒の開放中に遊技球が規定数（例えば１０個）入賞すると終了する。そして、当選した大当たりの内容に応じて次のラウンドが開始されて、最大ラウンドに至るまで、大入賞口の間欠的な開閉が繰り返される。このようにして、大当たり遊技状態においては多数の遊技球を獲得できるようになっている。

大当たりが終了すると、大当たりの種類に応じて、時短遊技状態または確変遊技状態など、電動チューリップによるサポート機能（電チューサポート）が付加される。電チューサポートが付加されると、第２始動口の近傍に設けられている電動チューリップを開放させやすくすることにより、第２始動口に遊技球が入賞しやすくなる。第２始動口に入賞した遊技球に対する大当たり抽選は、第１始動口に入賞した遊技球に比べて、遊技者にとって有利な大当たりが発生しやすくなっている。遊技者にとって有利な大当たりとは、具体的には、ラウンド数の多い大当たりや、電チューサポート付きの大当たりである。

また、従来、「ハネモノ」と称されている旧第二種タイプのぱちんこ遊技機が知られている。旧第二種タイプの遊技機は、一対の可動片（ハネ）を有する開閉入賞装置が遊技盤上に設けられ、所定の始動口に遊技球が入賞すると、開閉入賞装置のハネが例えば１回または２回開閉する小当たりとなり、遊技盤面を流下する遊技球を捕捉して、捕捉した遊技球を開閉入賞装置内に導くようにしている。開閉入賞装置の内部には、Ｖゾーンと称される特定領域が設けられており、開閉入賞装置内に入賞した遊技球が、Ｖゾーンを通過（Ｖ入賞）した場合に、大当たり遊技状態に移行する。Ｖ入賞しない場合には、ハズレとなる。

大当たり遊技状態においては、所定のラウンド数、ハネが間欠的に開閉動作を繰り返す。例えば、１ラウンドは、ハネの開閉回数が規定回数（例えば１８回）に達するか、またはハネを規定回数開放させる間に遊技球が規定数（例えば１０個）開閉入賞装置に入賞すると終了する。そして、当選した大当たりの内容に応じて次のラウンドが開始されてハネの間欠的な開閉がさらに繰り返される。ハネの開閉は、大当たりの内容に応じて設定された最終ラウンドまで最大限繰り返される。このようにして、大当たり遊技状態においては多数の遊技球を獲得できるようになっている。

さらに、従来、旧第一種タイプと旧第二種タイプとの複合型のぱちんこ遊技機が知られている。複合型のぱちんこ遊技機は、例えば、第１始動口と、遊技盤の右側領域に打ち出された遊技球が始動入賞する第２始動口とからなる複数の始動口を設けるとともに、大入賞口および開閉入賞装置を設けている。

このような複合型のぱちんこ遊技機は、第１始動口に遊技球が入賞すると、例えば、大入賞口を開放させる大当たりか否かの抽選をおこなう。当たり抽選によって大当たりに当選した場合、大当たりに移行した際の継続ラウンド数や、大当たり終了後の時短遊技の有無などの図柄判定がおこなわれる。

大当たりが終了すると、大当たり図柄判定結果に応じて時短遊技状態に移行する。時短遊技状態では、電チューサポートが付加される。電チューサポートが付加されると、第２始動口の近傍に設けられている電動チューリップが開放されやすくなり、すなわち、第２始動口に遊技球が入賞しやすくなり、右打ちによって遊技がおこなわれる。

第２始動口に遊技球が入賞した場合には、ハネを開放させる小当たりか否かの抽選や、大当たりか否かの抽選をおこなう。小当たり時には、Ｖ入賞により大当たりに移行した際の継続ラウンド数や、大当たり終了後の時短遊技の有無など、小当たり図柄判定がおこなわれる。

小当たりに当選してハネが開放された際に、遊技球が開閉入賞装置に入賞してＶ入賞すると、または、当たり抽選によって大当たりに当選すると、大入賞口を開放させる大当たりが開始されるようになっている。

そういったぱちんこ遊技機には、通常遊技状態から時短遊技状態（または確変遊技状態）へ移行する大当たりに当選した時点から、通常遊技状態へ再度移行する時点までの大当たり回数（いわゆる連チャン数）を計測し、当該回数を表示させる情報公開装置（ナンバーランプ）が取り付けられているものがよく知られている（例えば、下記特許文献１参照。）。そのような遊技機および情報公開装置は、連チャン数を遊技者に認識させることで、遊技者に満足感や優越感を与えている。

特開２００６−２３０４９５号公報

しかしながら、上述した従来技術では、旧第一種タイプと旧第二種タイプとの複合型のぱちんこ遊技機において、第２始動口を経由した特２保留球が保留された状態で、時短遊技状態から通常遊技状態へ移行した場合、当該特２保留球が通常遊技状態において消化される。そのため、当該特２保留球が大当たりである場合、時短遊技状態の恩恵による大当たりであるにも関わらず、連チャン数としてカウントされないといった不具合が生じる。

その場合、時短遊技状態が終了することで連チャン数のカウンタがリセットされてしまい、時短遊技状態終了直後の大当たり後のカウンタは「１」から始まってしまうため、折角の連チャン発生時であっても、遊技者に十分な満足感および優越感を与えることができないといった問題があった。

例えば、連チャン数が「５」である場合に、時短遊技状態から通常遊技状態へ移行した直後に大当たりに当選し、その後さらに７回の大当たりがあった場合、遊技者は１２回の連チャンを体感しているにも関わらず、それぞれナンバーランプに表示される連チャン数は「５」と「７」であり、遊技者に十分な満足感および優越感を与えることができない。

この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、第２始動口を経由した特２保留球が保留された状態で、時短遊技状態から通常遊技状態へ移行し、当該特２保留球が大当たりである場合にも、遊技者に十分な満足感および優越感を与えることを目的とする。

上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は以下の構成を採用した。この発
明にかかる遊技機は、遊技球が流下可能な遊技領域に設けられ、遊技球が通過可能な第１始動領域と、前記遊技領域に設けられ、遊技球が通過しにくい第１状態と通過しやすい第２状態とに作動し得る第２始動領域と、前記遊技領域に設けられ、遊技球が通過不可能な閉状態と通過可能な開状態とに作動し得る特別入賞領域と、前記特別入賞領域を通過した遊技球が通過可能な特定領域と、前記第１始動領域を遊技球が通過すると、特別遊技をおこなうか否かを判定する第１特別遊技判定手段と、前記第２始動領域を遊技球が通過すると、特別遊技をおこなうか否かを判定する第２特別遊技判定手段と、前記第１特別遊技判定手段または前記第２特別遊技判定手段による判定結果に基づいて、図柄を変動表示させる図柄変動時間を決定する図柄変動時間決定手段と、所定の図柄表示手段において図柄を変動表示させてから前記図柄変動時間決定手段によって決定された図柄変動時間の経過後に、前記第１特別遊技判定手段または前記第２特別遊技判定手段による判定結果を示す判定図柄を停止表示させる図柄表示制御手段と、前記第１特別遊技判定手段または前記第２特別遊技判定手段によって第１特別遊技をおこなうと判定された場合、前記図柄表示制御手段によって前記判定図柄が停止表示させられた後に、前記特別入賞領域を前記開状態に作動させる前記第１特別遊技をおこなう第１特別遊技実行手段と、前記第１特別遊技実行手段により第１特別遊技がおこなわれているときに、前記特定領域を遊技球が通過した場合、遊技者にとって有利な第２特別遊技を実行する第２特別遊技実行手段と、前記第１特別遊技判定手段または前記第２特別遊技判定手段により第３特別遊技をおこなうと判定された場合、前記図柄表示制御手段により前記判定図柄が停止表示させられた後に、遊技者にとって有利な前記第３特別遊技を実行する第３特別遊技実行手段と、所定の作動条件の成立により、前記第２始動領域を所定作動時間、前記第２状態に作動させる非特定遊技状態、または前記第２始動領域を前記所定作動時間よりも長い作動時間、前記第２状態に作動させる特定遊技状態、にて遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、前記図柄表示制御手段によって図柄が変動表示させられているときに、または、前記第２特別遊技実行手段によって前記第２特別遊技が実行されているときに、前記第２始動領域を遊技球が通過すると、前記第２特別遊技判定手段による判定の権利を保留して記憶する保留記憶手段と、前記遊技状態制御手段によって前記特定遊技状態にて遊技が制御されているときに、前記第２特別遊技実行手段によって前記第２特別遊技が実行されると、遊技者に情報を提示する提示手段に、前記特定遊技状態において実行された前記第２特別遊技の遊技回数を計数して提示させるための計数情報を出力する計数情報出力手段と、を備え、前記第２特別遊技判定手段は、前記第１特別遊技判定手段よりも高確率にて前記第１特別遊技をおこなうと判定するものであり、前記遊技状態制御手段は、前記特定遊技状態にて遊技を制御しているときに、前記第２特別遊技実行手段によって前記第２特別遊技がおこなわれた場合、当該第２特別遊技の終了後、前記非特定遊技状態または前記特定遊技状態にて遊技を制御可能な特別遊技終了後状態制御手段を有し、前記計数情報出力手段は、前記特別遊技終了後状態制御手段によって前記非特定遊技状態にて遊技が制御されているときに、前記第２特別遊技判定手段によって特別遊技をおこなうか否かが判定されて前記２特別遊技実行手段によって前記第２特別遊技が実行された場合、当該第２特別遊技が実行された遊技回数を、前記特別遊技終了後状態制御手段によって前記非特定遊技状態にて遊技が制御される前までに計数された遊技回数に加算して提示させるための計数情報を出力することを特徴とする。

本発明は、時短遊技状態終了直後において、第２始動口を経由して保留された特２保留球が大当たりである場合、当該大当たりを時短遊技状態の連荘として計測することにより、遊技者が体感する連荘数と同等の連荘数を表示することができ、遊技者に十分な満足感および優越感を与えることができるという効果を奏する。

ぱちんこ遊技機および情報公開装置を示した説明図である。 ぱちんこ遊技機の詳細な構成を示した説明図である。 ぱちんこ遊技機の制御部の内部構成および情報公開装置を示したブロック図である。 実施の形態１のぱちんこ遊技機の機能的構成を示したブロック図である。 実施の形態１の情報公開装置の機能的構成を示したブロック図である。 実施の形態１の概要を示す説明図である。 主制御部がおこなうタイマ割込処理を示したフローチャートである。 主制御部がおこなうゲートＳＷ処理を示したフローチャートである。 主制御部がおこなう普通図柄処理を示したフローチャートである。 普通図柄テーブルの一例を示した説明図である。 普通図柄変動時間設定テーブルの一例を示した説明図である。 第１カウントフラグＯＦＦ処理の処理手順を示すフローチャートである。 主制御部がおこなう電チュー処理を示したフローチャートである。 開放パターン設定テーブルの一例を示した説明図である。 主制御部がおこなう始動口ＳＷ処理を示したフローチャートである。 主制御部がおこなう特別図柄処理を示したフローチャートである。 主制御部がおこなう当たり判定処理を示したフローチャートである。 当たり乱数判定テーブルの一例を示した説明図である。 特１保留球を消化する際に用いられる図柄乱数判定テーブルの一例を示した説明図である。 特２保留球を消化する際に用いられる図柄乱数判定テーブルの一例を示した説明図である。 実施の形態１にかかる変動パターン選択処理を示したフローチャートである。 特１保留球による小当たり時に用いられる長変動パターンテーブルの一例を示した説明図である。 特２保留球による小当たり時に用いられる短変動パターンテーブルの一例を示した説明図である。 実施の形態１にかかる停止中処理を示したフローチャートである。 第２カウントフラグＯＦＦ処理の処理手順を示すフローチャートである。 主制御部がおこなう入賞役物処理を示したフローチャートである。 主制御部がおこなう開閉入賞装置処理を示したフローチャートである。 主制御部がおこなう開閉入賞装置処理を示したフローチャートである。 ラウンド数／開放パターン設定テーブルの一例を示した説明図である。 主制御部がおこなうＶゾーンＳＷ処理を示したフローチャートである。 主制御部がおこなう大入賞口遊技処理を示したフローチャートである。 主制御部がおこなう遊技状態設定処理を示したフローチャートである。 実施の形態１において情報公開装置がおこなう情報公開処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態２において主制御部がおこなう普通図柄処理を示したフローチャートである。 実施の形態２において主制御部がおこなう電チュー処理を示したフローチャートである。 実施の形態２にかかる主制御部がおこなう特別図柄処理を示したフローチャートである。 実施の形態２にかかる主制御部がおこなう特別図柄処理を示したフローチャートである。 実施の形態２にかかる停止中処理を示したフローチャートである。 実施の形態２にかかる主制御部がおこなう開閉入賞装置処理を示したフローチャートである。 実施の形態３のぱちんこ遊技機および情報公開装置の機能的構成を示したブロック図である。 実施の形態３の概要を示す説明図である。 実施の形態３にかかる停止中処理を示したフローチャートである。 実施の形態３にかかる停止中処理を示したフローチャートである。 実施の形態３において主制御部がおこなう開閉入賞装置処理を示したフローチャートである。 実施の形態３において主制御部がおこなう遊技状態設定処理を示したフローチャートである。 実施の形態３において主制御部がおこなう遊技状態設定処理を示したフローチャートである。 実施の形態３において情報公開装置がおこなう情報公開処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態３において情報公開装置がおこなう情報公開処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態４のぱちんこ遊技機の機能的構成を示したブロック図である。 実施の形態４の演出制御部の機能的構成を示したブロック図である。 実施の形態４において主制御部がおこなう特別図柄処理を示したフローチャートである。 実施の形態４にかかる停止中処理を示したフローチャートである。 実施の形態４にかかる第３カウントフラグＯＦＦ処理を示したフローチャートである。 実施の形態４にかかる第４カウントフラグＯＦＦ処理を示したフローチャートである。 実施の形態４において主制御部がおこなう開閉入賞装置処理を示したフローチャートである。 実施の形態４において主制御部がおこなう遊技状態設定処理を示したフローチャートである。 実施の形態４において演出統括部が実行する演出タイマ割込処理を示すフローチャートである。 実施の形態４において演出統括部が実行するコマンド受信処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態４において演出制御部の演出統括部が実行する第１演出カウントフラグ処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態４において演出制御部の演出統括部が実行する第２演出カウントフラグ処理の処理手順を示すフローチャートである。

以下に添付図面を参照して、この発明にかかる、遊技機の好適な実施の形態１〜４を詳細に説明する。

（実施の形態１）
（ぱちんこ遊技機の基本構成）
まず、ぱちんこ遊技機の基本構成について説明する。図１は、ぱちんこ遊技機および情報公開装置を示した説明図である。なお、実施の形態１および２では、いわゆる、旧第一種タイプ（デジパチタイプ）および旧第二種タイプ（ハネモノ）の複合型のぱちんこ遊技機を用いている。

図１において、ぱちんこ遊技機１００は、矩形形状の枠１０１を有し、この枠１０１の窓孔に対して遊技盤１０２が着脱可能に取り付けられている。遊技盤１０２の前面には、図示しないガラス枠が開閉可能に取り付けられている。また、遊技盤１０２の下部には遊技球を貯留する受け皿部１０３と、この受け皿部１０３の遊技球を発射する発射レバー１０４などが設けられている。

受け皿部１０３の上面には、例えば遊技者に操作をおこなわせて遊技に参加させるための演出ボタン１０５が設けられている。また、受け皿部１０３の上面には、不図示の、遊技球購入ボタン、遊技球購入取り消しボタン、受け皿部１０３内の遊技球を下方から外部に抜くための球抜きボタンなどが設けられている。遊技盤１０２の中央には、液晶表示器からなる画像表示部１０６が設けられ、演出用の画面情報が出力されるようになっている。

また、ぱちんこ遊技機１００の上部に配置されている情報公開装置１９９は、通常遊技状態から時短遊技状態に移行し、再び通常遊技状態に移行するまでに大当たりに当選した回数、いわゆる連チャン回数などを表示する。また、情報公開装置１９９は、いわゆる連チャン中である場合、その旨を示すランプを点灯させる。このランプは、後述するカウントフラグがＯＮである場合に点灯し続ける。

次に、ぱちんこ遊技機１００の遊技の流れについて、主要構成部とともに説明する。なお、主要構成部の詳細については、図２を用いて後述する。ぱちんこ遊技機１００は、第１始動口１１１と、第２始動口１１２と、特１表示部１２１と、特２表示部１２２と、普通図柄表示部１２３と、保留表示部１２４と、開閉入賞装置１３０と、ゲート１４０と、電動チューリップ１４１と、大入賞口１５０とを備えている。以下の説明では、遊技手順を示した括弧書きの番号を用いて説明する。なお、この番号は、図１に記載した括弧書きの番号に対応させている。

（１）まず、通常遊技状態において、遊技者は、符号１７０に示すように、遊技盤１０２の左側領域または中央領域に打ち出す、いわゆる左打ちによる遊技をおこない、第１始動口１１１を狙う。（２）遊技球が第１始動口１１１に入賞すると、小当たりの抽選および大当たりの抽選を含む当たり抽選をおこない、第１特図表示部（以下「特１表示部」という）１２１を変動する。

特１表示部１２１に停止した当たり抽選の抽選結果を示す第１特別図柄（以下「特図１」という）がハネ１３１の開放を示す小当たり図柄である場合、所定のインターバル時間が経過した後に、（３）開閉入賞装置１３０のハネ１３１が１回、例えば１．２秒開放される。

なお、当たり抽選の抽選結果としての特図１は、継続ラウンド数および時短遊技の有無を示す小当たり図柄、小当たりを経由せずに大当たりに移行する大当たり（直撃大当たり）図柄、またはハズレを示すハズレ図柄を示すようになっている。さらに、ハネ１３１の開放を示す小当たり時や直撃大当たり時の特図１には、後述する大当たり遊技に移行した際の継続ラウンド数の情報や、大当たり遊技が終了した後の遊技状態を時短遊技状態とするか否かの情報が含まれる。なお、画像表示部１０６には、特１表示部１２１の図柄内容に応じた演出画面が表示される。

ハネ１３１が開放される際に、遊技者は、符号１８０に示すように、遊技盤１０２の右側領域に打ち出す、いわゆる右打ちをおこない、遊技球を開閉入賞装置１３０に入賞させる。（４）開閉入賞装置１３０に入賞した遊技球が、特定領域としてのＶゾーン１３２を通過すると、（５）当たり抽選の抽選結果に対応したラウンド数、大入賞口１５０を開放させる大当たりとなる。大当たり中は、符号１８０に示す右打ちによって遊技がおこなわれる。なお、Ｖゾーン１３２は、本発明の特定領域に相当する。

なお、小当たり時の特図１が示すラウンド数には、小当たり時のハネ１３１の開放が１回のラウンド数に含まれている。大当たり終了後は、小当たり図柄が「時短無し」を示す図柄であった場合、通常遊技状態に戻り、また、小当たり図柄が「時短付き」を示す図柄であった場合、１００回の時短遊技状態に移行する。なお、１００回とは、特別図柄の変動回数に相当する。

特図１が大当たり図柄（直撃大当たり図柄）である場合、停止した特図１の図柄内容に応じて大当たり終了後に、１００回の時短遊技状態に移行する。なお、直撃大当たりは、小当たりを経由せず、すなわち、Ｖゾーン１３２への遊技球の通過を要することなく、大入賞口１５０を開放させる大当たりに移行する当たりである。この直撃大当たりの場合、例えば、画像表示部１０６に、「７，７，７」など、同一の演出図柄を揃えて停止させることにより大当たりを示唆させる。

（６）時短遊技状態において、遊技者は、符号１８０に示す右打ちをおこない、ゲート１４０を狙う。遊技球がゲート１４０を通過すると、（７）普通図柄表示部１２３が１．５秒変動する。停止した普通図柄が当たり図柄の場合、（８）電動チューリップ１４１を１．８秒間、３回開放させる。なお、停止した普通図柄がハズレ図柄の場合、電動チューリップ１４１を開放させない。

遊技球が電動チューリップ１４１を介して、第１始動口１１１と離間配置されている第２始動口１１２に入賞すると、（９）当たり抽選をおこない、第２特図表示部（以下「特２表示部」という）１２２が変動する。停止した第２特別図柄（以下「特図２」という）が、ハネ１３１の開放を示す小当たり図柄である場合、所定のインターバル時間が経過した後に、小当たりの内容に応じて、（１０）開閉入賞装置１３０のハネ１３１を１回、例えば１．２秒開放させる。

なお、ハネ１３１の開放を示す小当たり時または直撃大当たり時の特図２には、大当たり遊技における継続ラウンド数の情報や、大当たりが終了した後の遊技状態に時短遊技を付加するか否かの情報が含まれる。

（１１）小当たり中に、遊技球がハネ１３１を介して開閉入賞装置１３０に入賞し、Ｖゾーン１３２を通過すると、（１２）小当たり図柄に対応したラウンド数、大入賞口１５０を開放させる大当たりとなる。なお、小当たり時の特図２に示されるラウンド数には、小当たり時のハネ１３１の開放が１回のラウンド数に含まれている。

大当たりが終了すると、停止した特図２が時短付き大当たりを示す図柄であった場合、新たに１００回の時短遊技状態に移行する。

ここで、通常遊技状態において、遊技球がゲート１４０を通過した場合について補足しておく。通常遊技状態において、遊技球がゲート１４０を通過すると、普通図柄表示部１２３が４秒変動する。また、通常遊技状態において、停止した普通図柄が当たり図柄の場合、電動チューリップ１４１が０．１５秒間の開放を１回おこなう。

なお、時短遊技状態において、遊技球がゲート１４０を通過すると、普通図柄表示部１２３が１．５秒変動する。また、通常遊技状態において、停止した普通図柄が当たり図柄の場合、電動チューリップ１４１は１．８秒間の開放を３回おこなう。

このように、通常遊技状態においては普通図柄の変動時間を長くし、かつ、電動チューリップ１４１の開放時間を短くしているため、通常遊技状態における第２始動口１１２への入賞による小当たりの発生を抑え、すなわち、遊技者がゲート１４０を狙うといった不適切な遊技を抑止している。一方、時短遊技状態においては、普通図柄の変動時間を短くし、電動チューリップ１４１の開放を長くすることにより、大当たりを発生させやすくし、遊技者に出玉を獲得させるとともに、迅速な遊技を可能にしている。

なお、ぱちんこ遊技機１００において、第１始動口１１１および第２始動口１１２の配置位置は、これに限らず、遊技状態に応じて遊技者の打ち方が異なる程度に、第１始動口１１１および第２始動口１１２が離間配置されていればよい。例えば、通常遊技状態において右打ちによって第１始動口１１１を狙わせる一方、時短遊技状態において左打ちによって第２始動口１１２を狙わせる構成としてもよい。具体的には、第２始動口１１２の近傍に電動チューリップ１４１を配置することを必須として、第１始動口１１１および第２始動口１１２をそれぞれ入れ替えた構成としてもよい。

また、大当たりは、大入賞口１５０を所定ラウンド数開放させるようにしているが、これに限らず、例えば大入賞口１５０を設けない構成とした場合には、開閉入賞装置１３０のハネ１３１を所定ラウンド数開放させるようにしてもよい。

（ぱちんこ遊技機の詳細な構成）
次に、図２を用いて、ぱちんこ遊技機１００の詳細な構成について説明する。図２は、ぱちんこ遊技機１００の詳細な構成を示した説明図である。図２において、遊技盤１０２の略中央には、開閉入賞装置１３０が設けられている。開閉入賞装置１３０の上部右側には、開閉自在なハネ１３１が設けられている。ハネ１３１は、右打ちによって遊技盤１０２の右側領域を通過する遊技球を捕捉する。

開閉入賞装置１３０の内部には、Ｖゾーン１３２と、可動体２０３とが設けられている。可動体２０３は、ハネ１３１を介して入賞した遊技球を、特別通路２０１（図中左側）、または通常通路２０２（図中右側）に振り分けるように動作する。特別通路２０１は、遊技球をＶゾーン１３２に到達させやすくする。通常通路２０２は、特別通路２０１に比べて遊技球をＶゾーン１３２に到達させにくくする。

Ｖゾーン１３２内には、後述するＶゾーンスイッチ（ＳＷ）が設けられている。特別通路２０１を通過した遊技球は第１の回転体２０４に誘導される。一方、通常通路２０２を通過した遊技球は第２の回転体２０５に誘導される。

特別通路２０１側に設けられる第１の回転体２０４は、遊技球を収容する回転収容部２０４ａを、例えば３つ備えている。３つの回転収容部２０４ａのうち１つは、遊技球をＶゾーン１３２へ誘導する特定収容領域となっている。３つの回転収容部２０４ａのうち２つは、遊技球をＶゾーン１３２以外の領域（非特定領域）へ誘導する一般収容領域となっている。

一方、通常通路２０２側に設けられる第２の回転体２０５は、遊技球を収容する回転収容部２０５ａを、例えば５つ備えている。５つの回転収容部２０５ａのうち１つは、遊技球をＶゾーン１３２へ誘導する特定収容領域となっている。５つの回転収容部２０５ａのうち４つは、遊技球を非特定領域へ誘導する一般収容領域となっている。

また、遊技盤１０２の右下方には、特図１の変動と表示をおこなう特１表示部１２１と、特図２の変動と表示をおこなう特２表示部１２２と、普通図柄の変動と表示をおこなう普通図柄表示部１２３と、保留球を表示する保留表示部１２４とが設けられている。特１表示部１２１および特２表示部１２２は、例えば７セグメント表示部により構成されており、表示される数字や当該数字の色により、それぞれ大当たり後の時短の有無や、継続ラウンド回数を示すようになっている。

保留表示部１２４は、複数のＬＥＤからなり、第１始動口１１１に入賞した遊技球を、当たり抽選を受ける権利である特１保留球として表示する。また、保留表示部１２４は、第２始動口１１２に入賞した遊技球を、当たり抽選を受ける権利である特２保留球として表示する。

開閉入賞装置１３０の下方領域には、特１表示部１２１に表示される特図１を変動させるための第１始動口１１１が設けられている。第１始動口１１１の内部には第１始動口ＳＷが設けられており、第１始動口ＳＷにより遊技球が検出されると、特１表示部１２１の特図１を変動表示する。

開閉入賞装置１３０の右側領域に配置されているゲート１４０の内部には、ゲートＳＷが設けられており、ゲートＳＷによって遊技球が検出されると、普通図柄表示部１２３の普通図柄を変動表示する。普通図柄表示部１２３に特定の普通図柄が停止した場合には、電動チューリップ１４１が開放される。

ゲート１４０の下方には、特２表示部１２２に表示される特図２を変動させるための第２始動口１１２が設けられている。第２始動口１１２の近傍には、遊技球を第２始動口１１２に誘導する、普通電動役物としての電動チューリップ１４１が設けられている。第２始動口１１２の内部には、第２始動口ＳＷが設けられており、第２始動口ＳＷにより遊技球が検出されると、特２表示部１２２の特図２が変動表示する。

第２始動口１１２の下方には、大入賞口１５０が設けられている。大入賞口１５０は、大当たり遊技状態のときに開放されるものであり、その内部には大入賞口ＳＷが設けられている。遊技盤１０２の最下部にはアウト口２４１が設けられている。

（ぱちんこ遊技機の制御部の内部構成）
次に、図３を用いて、ぱちんこ遊技機１００の制御部の内部構成および情報公開装置１９９について説明する。図３は、ぱちんこ遊技機の制御部の内部構成および情報公開装置を示したブロック図である。図３に示すように、ぱちんこ遊技機１００の制御部３００は、遊技の進行を制御する主制御部３０１と、演出内容を制御する演出制御部３０２と、賞球の払い出しを制御する賞球制御部３０３とを備えている。以下にそれぞれの制御部の構成について詳細に説明する。

（１．主制御部）
主制御部３０１は、ＣＰＵ３１１と、ＲＯＭ３１２と、ＲＡＭ３１３と、不図示の入出力インターフェース（Ｉ／Ｏ）などを備えて構成される。主制御部３０１は、ＣＰＵ３１１がＲＡＭ３１３をワークエリアとして使用しながら、ＲＯＭ３１２に記憶された各種プログラムを実行することによって、ぱちんこ遊技機１００の遊技の進行を制御するように機能する。具体的には、主制御部３０１は、大当たり抽選、普通図柄抽選、遊技状態の制御などをおこない、遊技の進行を制御する。なお、主制御部３０１は、主制御基板によって実現される。

ＣＰＵ３１１は、予めＲＯＭ３１２に記憶された各種プログラムに基づき、遊技内容の進行に伴う基本処理を実行する。ＲＯＭ３１２には、当たり抽選プログラム、特別図柄変動プログラム、普通図柄抽選プログラム、電動チューリップ制御プログラム、開閉入賞装置制御プログラム、大当たり設定プログラム、遊技状態設定プログラム、保留記憶プログラム、計測期間設定プログラムなどが記憶されている。

当たり抽選プログラムは、第１始動口ＳＷ１１１ａ、または第２始動口ＳＷ１１２ａによって遊技球が検出されることにより、小当たりの抽選および大当たりの抽選を含む当たり抽選をおこなうプログラムである。特別図柄変動プログラムは、当たり抽選の抽選結果を特別図柄として変動／停止させるプログラムである。

普通図柄抽選プログラムは、ゲートＳＷ１４０ａによって遊技球が検出されることにより、電動チューリップ１４１を開放させるか否かの普通図柄抽選をおこなうプログラムである。電動チューリップ制御プログラムは、通常時では電動チューリップ１４１を閉状態とする一方、普通図柄抽選に当選した場合、所定期間、電動チューリップ１４１を開放させるプログラムである。

開閉入賞装置制御プログラムは、当たり抽選の抽選結果が小当たりである場合に、ハネ１３１を所定時間、開放させるプログラムである。なお、ハネ１３１の開放時間は１．２秒である。大当たり設定プログラムは、小当たり時にＶ入賞した場合や、当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合、所定ラウンド数、大入賞口１５０を開放させるプログラムである。遊技状態設定プログラムは、時短遊技状態および通常遊技状態のいずれか一方の遊技状態を設定するプログラムである。

時短遊技状態は、電動チューリップ１４１を開放させやすくした電チューサポート機能が付加され、右打ちによって遊技がおこなわれる遊技状態である。電チューサポートとは、普通図柄の変動時間が短く設定され、さらに、普通図柄抽選の当選時における電動チューリップ１４１の開放時間が長く設定される機能である。

通常遊技状態は、電チューサポート機能が付加されない遊技状態であり、すなわち、電動チューリップ１４１を開放させにくくした遊技状態である。通常遊技状態では左打ちによって遊技がおこなわれる。

保留記憶プログラムは、第１始動口１１１に入賞した遊技球を、当たり抽選の権利である特１保留球として記憶するプログラムである。また、保留記憶プログラムは、第２始動口１１２に入賞した遊技球を、当たり抽選の権利である特２保留球として記憶するプログラムである。

計測期間設定プログラムは、情報公開装置１９９に対し、いわゆる連チャン回数を計測させる期間（以下「計測期間」という）を設定するプログラムである。具体的には、計測期間設定プログラムは、時短付き大当たりに当選してから、通常遊技状態へ移行し、特２保留球が無くなるまでの期間を計測期間として設定する。

主制御部３０１には、遊技球を検出する各種スイッチ（ＳＷ）、開閉入賞装置１３０などの電動役物を開閉動作させるためのソレノイド、上記の特１表示部１２１、特２表示部１２２、普通図柄表示部１２３などが接続される。

具体的に、主制御部３０１に接続される上記の各種ＳＷとしては、第１始動口ＳＷ１１１ａと、第２始動口ＳＷ１１２ａと、装置入賞ＳＷ１３０ａと、ＶゾーンＳＷ１３２ａと、ゲートＳＷ１４０ａと、大入賞口ＳＷ１５０ａとがある。第１始動口ＳＷ１１１ａは、第１始動口１１１へ入賞した遊技球を検出する。第２始動口ＳＷ１１２ａは、第２始動口１１２へ入賞した遊技球を検出する。

装置入賞ＳＷ１３０ａは、開閉入賞装置１３０へ入賞した遊技球を検出する。ゲートＳＷ１４０ａは、ゲート１４０を通過した遊技球を検出する。ＶゾーンＳＷ１３２ａは、Ｖゾーン１３２へ入賞した遊技球を検出する。大入賞口ＳＷ１５０ａは、大入賞口１５０へ入賞した遊技球を検出する。それぞれのスイッチによる検出結果は主制御部３０１へ入力される。これらのスイッチには、近接スイッチなどが用いられる。

また、上記のソレノイドとしては、ハネソレノイド１３１ａと、電動チューリップソレノイド（図中、電チューソレノイド）１４１ａと、大入賞口ソレノイド１５０ｂとがある。ハネソレノイド１３１ａは、開閉入賞装置１３０のハネ１３１を開閉動作させる。電動チューリップソレノイド１４１ａは、電動チューリップ１４１を開閉動作させる。大入賞口ソレノイド１５０ｂは、大入賞口１５０を開閉動作させる。

主制御部３０１は、それぞれのソレノイドに対する駆動を制御する。例えば、主制御部３０１は、大当たり抽選の抽選結果が小当たりの場合、ハネソレノイド１３１ａの駆動を制御する。また、主制御部３０１は、普通図柄抽選の抽選結果に基づいて電動チューリップソレノイド１４１ａの駆動を制御する。さらに、主制御部３０１は、大当たり抽選の抽選結果、および遊技球のＶ入賞に基づいて、大入賞口ソレノイド１５０ｂの駆動を制御する。

また、主制御部３０１は、当たり抽選や普通図柄抽選の抽選結果に基づいて、特１表示部１２１、特２表示部１２２、普通図柄表示部１２３の表示内容を制御する。特１表示部１２１は、第１始動口１１１に入賞した遊技球に対する当たり抽選の抽選結果を特図１として変動表示し、所定期間経過後に停止表示する。

同様に、特２表示部１２２は、第２始動口１１２に入賞した遊技球に対する当たり抽選の抽選結果を特図２として変動表示し、所定期間経過後に停止表示する。普通図柄表示部１２３は、ゲート１４０を通過した遊技球に対する普通図柄抽選をおこなって、普通図柄を変動表示し、所定期間経過後に停止表示する。

また、主制御部３０１は、特１保留表示部１２４ａと、特２保留表示部１２４ｂと、普図保留表示部１２４ｃとに接続されている。特１保留表示部１２４ａは、第１始動口１１１に入賞した遊技球を、当たり抽選を受けるための権利である特１保留球として表示する。特２保留表示部１２４ｂは、第２始動口１１２に入賞した遊技球を、当たり抽選を受けるための権利である特２保留球として表示する。普図保留表示部１２４ｃは、ゲート１４０を通過した遊技球を、普通図柄抽選を受けるための権利である普図保留球として表示する。

さらに、主制御部３０１は、可動体２０３と、第１の回転体２０４と、第２の回転体２０５とに接続され、各部の動作を制御する。また、主制御部３０１は、演出制御部３０２および賞球制御部３０３にも接続され、それぞれの制御部に対して各種コマンドを出力する。例えば、主制御部３０１は、演出制御部３０２に対しては変動開始コマンド、変動停止コマンド、大当たり開始コマンドなどの演出コマンドを出力する。また、主制御部３０１は、賞球制御部３０３に対しては賞球コマンドを出力する。なお、賞球コマンドには、払い出させる賞球の個数を示す情報などが含まれている。

（２．演出制御部）
演出制御部３０２は、演出統括部３０２ａと、画像・音声制御部３０２ｂと、ランプ制御部３０２ｃとによって構成され、ぱちんこ遊技機１００の演出内容を制御する機能を有する。演出統括部３０２ａは、主制御部３０１から受信した各種コマンドに基づいて演出制御部３０２全体を統括する。画像・音声制御部３０２ｂは、演出統括部３０２ａからの指示内容に基づいて画像および音声の制御をおこなう。また、ランプ制御部３０２ｃは、枠１０１および遊技盤１０２などに設けられたランプの点灯を制御する。

（２−１．演出統括部）
まず、演出統括部３０２ａの構成について説明する。演出統括部３０２ａは、ＣＰＵ３２１と、ＲＯＭ３２２と、ＲＡＭ３２３と、リアルタイムクロック（以下「ＲＴＣ」という）３２４と、不図示の入出力インターフェース（Ｉ／Ｏ）などを備えて構成される。

ＣＰＵ３２１は、予めＲＯＭ３２２に記憶された各種プログラムに基づき、演出内容を決定する処理を実行する。ＲＯＭ３２２には、ＣＰＵ３２１が上記の処理を実行するために必要となる変動演出プログラムなどの各種プログラムなどが記憶されている。ＲＡＭ３２３は、ＣＰＵ３２１のワークエリアとして機能するとともに、演出内容を示すデータなどが記憶されている。

ＲＴＣ３２４は、実時間を計時出力する。ＲＴＣ３２４は、ぱちんこ遊技機１００の電源が遮断されているときもバックアップ電源（不図示）により計時動作を継続する。また、演出統括部３０２ａには、演出ボタン１０５が接続され、遊技者による操作入力を受け付ける。

（２−２．画像・音声制御部）
次に、画像・音声制御部３０２ｂの構成について説明する。画像・音声制御部３０２ｂは、ＣＰＵ３３２と、ＲＯＭ３３３と、ＲＡＭ３３４と、不図示の入出力インターフェース（Ｉ／Ｏ）などを備えて構成される。

ＣＰＵ３３２は、画像および音声の生成および出力処理を実行する。ＲＯＭ３３３には、画像および音声の生成および出力処理のためのプログラム、当該処理に必要となる背景画像・図柄画像・キャラクタ画像など各種画像データや各種音声データなどが記憶されている。ＲＡＭ３３４は、ＣＰＵ３３２のワークエリアとして機能し、画像表示部１０６に表示させる画像データやスピーカ３３５から出力させる音声データが一時的に格納される。

すなわち、画像・音声制御部３０２ｂは、ＣＰＵ３３２がＲＡＭ３３４をワークエリアとして使用しながら、ＲＯＭ３３３に記憶された各種プログラムを実行することによって、演出統括部３０２ａからの指示に基づいて画像および音声の制御をおこなうように機能する。

例えば、ＣＰＵ３３２は、演出統括部３０２ａから指示された指示内容に基づいて、背景画像表示処理、演出図柄変動／停止表示処理、キャラクタ画像表示処理、文字画像表示処理などの各種画像処理と音声処理とを実行する。このときには、ＣＰＵ３３２は、処理に必要な画像データおよび音声データをＲＯＭ３３３から読み出してＲＡＭ３３４に書き込む。

ＲＡＭ３３４に書き込まれた背景画像や演出図柄画像などの画像データは、画像・音声制御部３０２ｂに接続された画像表示部１０６に対して出力され、画像表示部１０６の表示画面上に表示される。また、ＲＡＭ３３４に書き込まれた音声データは、画像・音声制御部３０２ｂに接続されたスピーカ３３５に対して出力され、音声データに基づく音声がスピーカ３３５から出力される。

（２−３．ランプ制御部）
次に、ランプ制御部３０２ｃの構成について説明する。ランプ制御部３０２ｃは、ＣＰＵ３４１と、ＲＯＭ３４２と、ＲＡＭ３４３と、不図示の入出力インターフェース（Ｉ／Ｏ）などを備えて構成される。ＣＰＵ３４１は、ランプを点灯させる処理などを実行する。ＲＯＭ３４２には、上記の処理を実行するために必要となる各種プログラム、当該処理に必要となるランプ点灯に用いる制御データなどが記憶されている。ＲＡＭ３４３は、ＣＰＵ３４１のワークエリアとして機能する。

ランプ制御部３０２ｃは、盤ランプ３４５と、枠ランプ３４６と、可動役物３４７とに接続され、点灯制御するデータや動作制御するデータを出力する。これにより、ランプ制御部３０２ｃは、枠１０１や遊技盤１０２などに設けられたランプの点灯、可動役物３４７の動作を制御するように機能する。

演出制御部３０２は、演出統括部３０２ａと画像・音声制御部３０２ｂとランプ制御部３０２ｃとがそれぞれ異なる基板機能として設けられるが、これらは同じプリント基板上に組み込んで構成してもよい。ただし、同じプリント基板上に組み込まれた場合であってもそれぞれの機能は独立しているものとする。

（３．賞球制御部）
次に、賞球制御部３０３の構成について説明する。賞球制御部３０３は、ＣＰＵ３５１と、ＲＯＭ３５２と、ＲＡＭ３５３と、不図示の入出力インターフェース（Ｉ／Ｏ）などを備えて構成される。ＣＰＵ３５１は、払い出す賞球を制御する賞球制御処理を実行する。ＲＯＭ３５２には、当該処理に必要となるプログラムなどが記憶されている。ＲＡＭ３５３は、ＣＰＵ３５１のワークエリアとして機能する。

また、賞球制御部３０３は、払出部（払出駆動モータ）３５７と、払出球検出ＳＷ３５８ａと、球有り検出ＳＷ３５８ｂと、満タン検出ＳＷ３５８ｃと、発射部３５９とに接続される。

賞球制御部３０３は、払出部３５７に対して入賞時の賞球数を払い出す制御をおこなう。払出部３５７は、遊技球の貯留部から所定数を払い出すためのモータからなる。具体的には、賞球制御部３０３は、払出部３５７に対して各入賞口（第１始動口１１１、第２始動口１１２、開閉入賞装置１３０、大入賞口１５０）に入賞した遊技球に対応した賞球数を払い出す制御をおこなう。

また、賞球制御部３０３は、発射部３５９に対する遊技球の発射の操作を検出して遊技球の発射を制御する。発射部３５９は、遊技のための遊技球を発射するものであり、遊技者による遊技操作を検出するセンサと、遊技球を発射させるソレノイド等を備える。賞球制御部３０３は、発射部３５９のセンサにより遊技操作を検出すると、検出された遊技操作に対応してソレノイド等を駆動させて遊技球を間欠的に発射させ、遊技盤１０２の遊技領域に遊技球を送り出す。

また、この賞球制御部３０３には、払い出す遊技球の状態を検出する各所の検出部が接続され、賞球のための払い出し状態を検出する。これらの検出部としては、払出球検出ＳＷ３５８ａ、球有り検出ＳＷ３５８ｂ、満タン検出ＳＷ３５８ｃなどがある。例えば、賞球制御部３０３は、賞球制御基板によってその機能を実現する。

また、主制御部３０１には、盤用外部情報端子基板３６０が接続されており、主制御部３０１が実行処理した各種情報を外部に出力することができる。盤用外部情報端子基板３６０には、情報公開装置１９９が接続されており、主制御部３０１は、盤用外部情報端子基板３６０を介して情報公開装置１９９に連チャン回数を計測させ、表示させる。賞球制御部３０３についても、枠用外部情報端子基板３７０が接続されており、賞球制御部３０３が実行処理した各種情報を外部に出力することができる。

上記構成の主制御部３０１と、演出制御部３０２と、賞球制御部３０３とは、それぞれ異なるプリント基板（主制御基板、演出制御基板、賞球制御基板）に設けられるが、これに限らず、例えば、賞球制御部３０３は、主制御部３０１と同一のプリント基板上に設けることもできる。

（実施の形態１にかかるぱちんこ遊技機の機能的構成）
次に、図４−１を用いて、実施の形態１にかかるぱちんこ遊技機１００の機能的構成について説明する。図４−１は、実施の形態１のぱちんこ遊技機の機能的構成を示したブロック図である。図４−１において、ぱちんこ遊技機１００の主制御部３０１は、保留記憶部４０１と、抽選部４０２と、特別図柄制御部４０３と、変動回数計測部４０４と、開閉制御部４０５と、大当たり判定部４０６と、遊技状態設定部４０７と、保留数判定部４０８と、計測期間設定部４０９と、出力部４１０と、普通図柄制御部４１４と、普通電動役物制御部４１５と、を備えている。

保留記憶部４０１は、第１始動口１１１または第２始動口１１２への遊技球の入賞を契機に、大当たり抽選の権利を保留球として記憶する。大当たり抽選の権利を保留数として記憶するとは、具体的には、大当たり抽選に用いる大当たり乱数や、リーチの有無を決定するリーチ乱数、変動パターンを決定する変動パターン乱数などを取得し、それらの乱数をＲＡＭ３１３に記憶することである。

抽選部４０２は、保留記憶部４０１に記憶されている保留球に対し大当たり抽選をおこなう。保留球に対し大当たり抽選をおこなうとは、具体的には、記憶されている大当たり乱数が、予め定められている大当たりの乱数値、または小当たりの乱数値と一致するか否かを判定する。

特別図柄制御部４０３は、抽選部４０２による大当たり抽選の抽選結果を示す特別図柄を表示制御する。具体的には、第１始動口への遊技球の入賞に対する特図１を特１表示部１２１に、第２始動口への遊技球の入賞に対する特図２を特２表示部１２２に、それぞれ表示する。変動回数計測部４０４は、特別図柄制御部４０３によって特別図柄が変動表示された回数を計測する。

開閉制御部４０５は、特別図柄制御部４０３によって小当たりを示す特別図柄が停止表示された場合に、ハネ１３１を開放させるとともに、第１始動口１１１への遊技球の入賞に対する第１保留球に基づく開放よりも、第２始動口１１２への遊技球の入賞に対する特２保留球に基づく開放を、遊技者にとって有利な開放とさせる。遊技者にとって有利な開放とは、開放時間の異なる開放であり、特２保留球に基づく開放の方が、第１保留球に基づく開放よりも、開放時間が長い。

大当たり判定部４０６は、開閉制御部４０５によってハネ１３１が開放されている間に、特定領域への遊技球の通過を検出した場合、または、特別図柄制御部４０３により大当たりを示す特別図柄が停止表示された場合、大当たり後の遊技状態を通常遊技状態に設定させる通常大当たりと、時短遊技状態に設定させる時短付き大当たりと、のいずれの大当たりの種類であるかを判定する。特定領域とは、Ｖゾーン１３２である。

遊技状態設定部４０７は、変動回数計測部４０４による計測結果、または大当たり判定部４０６の判定結果に基づいて遊技状態を設定する。具体的には、通常遊技状態において時短付き大当たりになった場合、時短遊技状態に設定する。また、時短遊技状態において、規定回数の変動をおこなうか、通常大当たりになった場合、通常遊技状態に設定する。

保留数判定部４０８は、遊技状態設定部４０７によって時短遊技状態から通常遊技状態へ設定されてから所定のタイミングにおいて、特２保留球の有無を判定する。所定のタイミングとは、特２保留球に対する変動が終了するタイミングや、電動チューリップ１４１の開放が終了するタイミングなどである。

例えば、保留数判定部４０８は、遊技状態設定部４０７によって時短遊技状態から通常遊技状態へ設定され、特別図柄制御部４０３によって特２保留球に対する特別図柄の変動がハズレを示す特別図柄にて停止されたタイミングにおいて特２保留球の有無を判定する。

また、例えば、保留数判定部４０８は、遊技状態設定部４０７によって時短遊技状態から通常遊技状態へ設定され、特別図柄制御部４０３によって特２保留球に対する特別図柄の変動が小当たりを示す特別図柄にて停止され、開閉制御部４０５による小当たり遊技が終了したタイミングにおいて、特２保留球の有無を判定する。

計測期間設定部４０９は、遊技状態設定部４０７によって通常遊技状態から時短遊技状態へ設定された時点から、時短遊技状態から通常遊技状態へ設定され、かつ、保留数判定部４０８によって特２保留球が無いと判定される時点までを、大当たりの回数を計測するための計測期間として設定する。

また、計測期間設定部４０９は、計測フラグ設定部４１１と、切替部４１２と、保持部４１３と、を含む。計測フラグ設定部４１１は、所定の計測フラグのオンまたはオフが設定される。計測期間設定部４０９は、この計測フラグがオンである期間を、計測期間として設定する。

切替部４１２は、遊技状態設定部４０７によって通常遊技状態から時短遊技状態へ設定された場合に、計測フラグ設定部４１１の計測フラグをオンにする。保持部４１３は、遊技状態設定部４０７によって時短遊技状態から通常遊技状態へ設定され、かつ、保留数判定部４０８によって特２保留球が有ると判定された場合に、計測フラグ設定部４１１の計測フラグをオンにて保持する。

出力部４１０は、計測期間設定部４０９によって設定された計測期間に関する情報と、抽選部４０２による大当たり抽選の抽選結果が大当たりである毎に大当たりに当選した旨を示す情報と、を出力する。具体的には、情報公開装置１９９にコマンド出力する。また、演出制御部３０２にコマンド出力するものとしてもよく、その詳細は実施の形態４にて説明する。

普通図柄制御部４１４は、ゲート１４０を遊技球が通過することを契機に、電動チューリップ１４１を開放するか否かを示す普通図柄を変動させる。具体的には、普通図柄表示部１２３に普通図柄を変動表示させる。普通電動役物制御部４１５は、普通図柄制御部４１４によって当たりを示す普通図柄が停止された場合に、ハネ１３１を所定時間開放させる。

その際、保留数判定部４０８は、時短遊技状態にて変動が開始された普通図柄に基づく電動チューリップ１４１の開放が、通常遊技状態にて終了された場合、当該開放が終了されたタイミングにおいて、特２保留球の有無を判定する。

また、保留数判定部４０８は、遊技状態設定部４０７によって時短遊技状態から通常遊技状態へ設定され、特別図柄制御部４０３によって特１保留球に対する特別図柄の変動が開始されたタイミングにおいて、特２保留球の有無を判定するとしてもよい。その詳細は、実施の形態２に後述する。

なお、保留記憶部４０１は、主制御部３０１のＲＡＭ３１３によって実現される。また、抽選部４０２と、特別図柄制御部４０３と、変動回数計測部４０４と、開閉制御部４０５と、大当たり判定部４０６と、遊技状態設定部４０７と、保留数判定部４０８と、計測期間設定部４０９と、出力部４１０と、普通図柄制御部４１４と、普通電動役物制御部４１５とは、主制御部３０１のＣＰＵ３１１によって実現される。すなわち、ＣＰＵ３１１がＲＯＭ３１２に記憶される各種プログラムを実行することにより各部の機能を実現する。

（実施の形態１にかかるぱちんこ遊技機の機能的構成）
次に、図４−２を用いて、実施の形態１にかかる情報公開装置１９９の機能的構成について説明する。図４−２は、実施の形態１の情報公開装置の機能的構成を示したブロック図である。図４−２において、情報公開装置１９９は、入力部４２１と、計測期間判定部４２２と、計測部４２３と、表示部４２４と、を備えている。

入力部４２１は、主制御部３０１によって出力される計測期間に関する情報と、大当たりに当選した旨を示す情報と、が入力される。計測期間判定部４２２は、入力部４２１に入力された計測期間に関する情報に基づいて、現在が計測期間であるか否かを判定する。

計測部４２３は、計測期間判定部４２２によって計測期間であると判定されている期間にて、大当たりに当選した旨を示す情報が入力部４２１に入力された回数を、連チャン回数として計測する。表示部４２４は、計測部４２３によって計測された連チャン回数を表示する。

（実施の形態１の概要）
次に、図４−３を用いて、実施の形態１の概要を説明する。図４−３は、実施の形態１の概要を示す説明図である。図４−３において、概要図４３０は、タイミング毎のカウントフラグのＯＮ／ＯＦＦおよび遊技状態（時短遊技状態または通常遊技状態）を示している。カウントフラグがＯＮであるとは、大当たりを計測する期間であることを示している。なお、横軸は、時間軸である。また、上向きの矢印は大当たりに当選したことを示しており、括弧内の数字は、情報公開装置１９９に表示される連チャン数である。

まず、通常遊技状態であるタイミングｔ１１において、時短付き大当たりに当選し、カウントフラグがＯＮになる。このとき、連チャン回数は「１」である。そして、タイミングｔ１２およびｔ１３において時短付き大当たり当選し、その都度、連チャン回数を加算する。

その後、タイミングｔ１４において、通常大当たりに当選し、通常遊技状態へ移行する。この際、特２保留球の有無を判定し、特２保留球が有る場合、カウントフラグをＯＦＦにせず、そのまま遊技をおこなう。そして、特２保留球が無くなる前のタイミングｔ１５において時短大当たりに当選し、時短遊技状態へ移行する。

その後のタイミングｔ１６において通常大当たりに当選し、再び通常遊技状態へ移行する。その後、特２保留球が無くなるタイミングｔ１７において、カウントフラグをＯＦＦにする。このようにすることで、時短遊技状態から通常遊技状態へ移行した後に、時短遊技状態中に入賞した遊技球が大当たりに当選した場合に、引き戻すことができる。

（タイマ割込処理）
次に、図５を用いて、主制御部３０１がおこなうタイマ割込処理について説明する。図５は、主制御部がおこなうタイマ割込処理を示したフローチャートである。なお、タイマ割込処理は、電源供給期間中、所定期間（例えば４ｍｓ）毎に主制御部３０１が実行する主制御処理に割り込み動作する処理である。

図５において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、乱数更新処理をおこなう（ステップＳ５０１）。乱数更新処理では、大当たり乱数、図柄乱数などをそれぞれ、例えば＋１して、各乱数の更新をおこなう処理である。

この後、第１始動口１１１、第２始動口１１２などの入賞口や、ゲート１４０などに遊技球が入賞した際におこなうスイッチ処理をおこなう（ステップＳ５０２）。スイッチ処理には、図６に後述するゲートＳＷ処理、図１２に後述する始動口ＳＷ処理、図２５に後述するＶゾーンＳＷ処理などがある。

この後、図柄処理をおこなう（ステップＳ５０３）。図柄処理には、図７に後述する普通図柄処理や、図１３に後述する特別図柄処理などがある。さらに、電動役物処理をおこなう（ステップＳ５０４）。電動役物処理には、図１０に後述する電チュー処理や、図２２に後述する入賞役物処理などがある。この後、賞球処理をおこない（ステップＳ５０５）、これらの出力処理をおこなう（ステップＳ５０６）。連チャン中である場合、ステップＳ５０６では、情報公開装置１９９に対し、連チャン数が出力される。なお、ステップＳ５０６は、図４−１に示した出力部４１０によっておこなわれる。

（ゲートＳＷ処理）
次に、図６を用いて、主制御部３０１がおこなうゲートＳＷ処理について説明する。図６は、主制御部がおこなうゲートＳＷ処理を示したフローチャートである。このゲートＳＷ処理は、図５のステップＳ５０２に示したスイッチ処理に含まれる処理内容である。

図６において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、ゲート１４０のゲートＳＷ１４０ａがＯＮであるか否かの判定をおこない（ステップＳ６０１）、ゲートＳＷ１４０ａがＯＦＦである場合（ステップＳ６０１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。ゲートＳＷ１４０ａがＯＮである場合（ステップＳ６０１：Ｙｅｓ）、ゲートＳＷ１４０ａの検知回数をカウントしたゲートカウンタのカウント値Ｇが、「４」より小さいか否かの判定をおこなう（ステップＳ６０２）。

カウント値Ｇが「４」より大きい場合（ステップＳ６０２：Ｎｏ）、すなわち、カウント値Ｇが「４」である場合、そのまま処理を終了する。カウント値Ｇが「４」より小さい場合（ステップＳ６０２：Ｙｅｓ）、カウント値Ｇに「１」を加算する（ステップＳ６０３）。そして、乱数を取得するとともに、取得した乱数をＲＡＭ３１３に格納し（ステップＳ６０４）、処理を終了する。

（普通図柄処理）
次に、図７を用いて、主制御部３０１がおこなう普通図柄処理について説明する。図７は、主制御部がおこなう普通図柄処理を示したフローチャートである。この普通図柄処理は、図５のステップＳ５０３に示した図柄処理に含まれる処理内容である。なお、図７に示す普通図柄処理は、図４−１に示した普通図柄制御部４１４によっておこなわれる。

図７において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、補助遊技フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ７０１）。補助遊技フラグは、電動チューリップ１４１の開放を示すものであり、具体的には、変動停止した際の普通図柄が当たり図柄である場合に、ＯＮに設定されるものである。

補助遊技フラグがＯＮである場合（ステップＳ７０１：Ｙｅｓ）、そのまま処理を終了する。補助遊技フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ７０１：Ｎｏ）、普通図柄が変動中であるか否かを判定する（ステップＳ７０２）。普通図柄が変動中である場合（ステップＳ７０２：Ｙｅｓ）、ステップＳ７１０に移行する。普通図柄が変動中ではない場合（ステップＳ７０２：Ｎｏ）、ゲートカウンタのカウント値Ｇが、「１」以上であるか否かの判定をおこなう（ステップＳ７０３）。

カウント値Ｇが「１」以上ではない場合（ステップＳ７０３：Ｎｏ）、すなわち、カウント値Ｇが「０」である場合、そのまま処理を終了する。カウント値Ｇが「１」以上である場合（ステップＳ７０３：Ｙｅｓ）、カウント値Ｇから「１」を減じたものを新たなカウント値Ｇとする（ステップＳ７０４）。そして、当たり乱数判定処理を実行する（ステップＳ７０５）。当たり乱数判定処理は、図８−１に示す普通図柄テーブルを用いて、遊技球がゲート１４０を通過した際に取得された乱数が当たりであるか否かを判定する処理である。

この後、停止図柄設定処理を実行する（ステップＳ７０６）。停止図柄設定処理は、当たり乱数判定処理における判定結果に応じて停止させる図柄を設定する処理である。そして、遊技状態を参照し（ステップＳ７０７）、変動時間設定処理を実行する（ステップＳ７０８）。変動時間設定処理は、図８−２に示す普通図柄変動時間設定テーブルを用いて、遊技状態に応じて普通図柄の変動時間を設定する処理である。

この後、変動を開始し（ステップＳ７０９）、変動時間が終了したか否かを判定する（ステップＳ７１０）。変動時間が終了していない場合（ステップＳ７１０：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。変動時間が終了した場合（ステップＳ７１０：Ｙｅｓ）、普通図柄の変動を停止させる（ステップＳ７１１）。

そして、停止した普通図柄が当たりであるか否かの判定をおこなう（ステップＳ７１２）。停止した普通図柄が当たりである場合（ステップＳ７１２：Ｙｅｓ）、補助遊技フラグをＯＮにし（ステップＳ７１３）、処理を終了する。停止した普通図柄が当たりではない場合（ステップＳ７１２：Ｎｏ）、すなわち、ハズレである場合、第１カウントフラグＯＦＦ処理をおこない（ステップＳ７１４）、そのまま処理を終了する。第１カウントフラグＯＦＦ処理の詳細は、図９に後述する。

（普通図柄テーブルの一例）
次に、図８−１を用いて、普通図柄テーブルの一例について説明する。図８−１は、普通図柄テーブルの一例を示した説明図である。図８−１において、普通図柄テーブル８１０は、当たり乱数判定処理（図７のステップＳ７０５参照）において用いられるテーブルである。

普通図柄テーブル８１０は、判定結果８１１と、範囲８１２と、割合８１３と、乱数値８１４と、を含む。判定結果８１１は、当たり乱数判定の判定結果を示しており、当たりとハズレである。範囲８１２は、当たり乱数の範囲を示しており、０〜９である。割合８１３は、範囲８１２の個数で乱数値８１４の個数を除した数値である。乱数値８１４は、判定結果８１１毎の当たり乱数を示している。

例えば、普通図柄テーブル８１０において、乱数値８１４が０〜８のいずれかである場合、判定結果８１１は当たりであり、その割合８１３は９／１０である。また、乱数値８１４が９である場合、判定結果８１１はハズレであり、その割合８１３は１／１０である。

（普通図柄変動時間設定テーブルの一例）
次に、図８−２を用いて、普通図柄変動時間設定テーブルの一例について説明する。図８−２は、普通図柄変動時間設定テーブルの一例を示した説明図である。図８−２に示す普通図柄変動時間設定テーブル８２０は、変動時間設定処理（図７のステップＳ７０８参照）において用いられるテーブルである。

普通図柄変動時間設定テーブル８２０は、時短フラグ８２１と、変動時間８２２と、を含む。時短フラグ８２１は、時短遊技状態であるか否かを示しており、時短遊技状態であれば「ＯＮ」、時短遊技状態でなければ「ＯＦＦ」である。変動時間８２２は、時短フラグ８２１に対応した、普通図柄を変動させる時間である。例えば、時短フラグ８２１が「ＯＦＦ」である場合、変動時間８２２は４．０秒であり、また、時短フラグ８２１が「ＯＮ」である場合、変動時間８２２は１．５秒である。

（第１カウントフラグＯＦＦ処理）
次に、図９を用いて、第１カウントフラグＯＦＦ処理について説明する。図９は、第１カウントフラグＯＦＦ処理の処理手順を示すフローチャートである。第１カウントフラグＯＦＦ処理とは、図７のステップＳ７１４に示した処理である。第１カウントフラグＯＦＦ処理において、まず、カウントフラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ９０１）。カウントフラグがＯＮであるとは、その間に大当たりに当選した場合に連チャン回数としてカウントすることを示している。

ステップＳ９０１において、カウントフラグがＯＦＦである場合（ステップＳ９０１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。カウントフラグがＯＮである場合（ステップＳ９０１：Ｙｅｓ）、時短フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ９０２）。時短フラグがＯＮであるとは、時短遊技状態であることを示している。

ステップＳ９０２において、時短フラグがＯＮである場合（ステップＳ９０２：Ｙｅｓ）、そのまま処理を終了する。時短フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ９０２：Ｎｏ）、第２始動口検知カウンタのカウント値Ｕ２が「０」であるか否かを判定する（ステップＳ９０３）。カウント値Ｕ２が「０」でない場合（ステップＳ９０３：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。ステップＳ９０３は、図４−１に示した保留数判定部４０８によっておこなわれる。

ステップＳ９０３において、カウント値Ｕ２が「０」である場合（ステップＳ９０３：Ｙｅｓ）、特図２が変動中であるか否かを判定し（ステップＳ９０４）、特図２が変動中である場合（ステップＳ９０４：Ｙｅｓ）、そのまま処理を終了する。特図２が変動中でない場合（ステップＳ９０４：Ｎｏ）、小当たりフラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ９０５）。小当たりフラグがＯＮであるとは、小当たり遊技をおこなっていることを示している。

小当たりフラグがＯＮである場合（ステップＳ９０５：Ｙｅｓ）、そのまま処理を終了する。小当たりフラグがＯＦＦである場合（ステップＳ９０５：Ｎｏ）、カウントフラグをＯＦＦにし（ステップＳ９０６）、カウントＯＦＦコマンドをセットし（ステップＳ９０７）、そのまま処理を終了する。カウントＯＦＦコマンドとは、大当たりの当選回数を連チャン回数としてカウントする計測期間を終了する旨の情報を含むコマンドであり、図５のステップＳ５０６に示した出力処理において情報公開装置１９９に送信される。

（電チュー処理）
次に、図１０を用いて、主制御部３０１がおこなう電チュー（電動チューリップ）処理について説明する。図１０は、主制御部がおこなう電チュー処理を示したフローチャートである。この電チュー処理は、図５のステップＳ５０４に示した電動役物処理に含まれる処理内容であり、図４−１に上述した普通電動役物制御部４１５によっておこなわれる。図１０において、ＣＰＵ３１１は、電動チューリップ１４１の開放を示す補助遊技フラグがＯＮであるか否かの判定をおこなう（ステップＳ１００１）。なお、補助遊技フラグは、図７に示した普通図柄処理において設定されるフラグである（図７のステップＳ７１３参照）。

補助遊技フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ１００１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。補助遊技フラグがＯＮである場合（ステップＳ１００１：Ｙｅｓ）、電動チューリップ１４１が開放中であるか否かを判定する（ステップＳ１００２）。電動チューリップ１４１が開放中ではない場合（ステップＳ１００２：Ｎｏ）、有効期間中であるか否かを判定する（ステップＳ１００３）。有効期間とは、電動チューリップ１４１の開放を終了してから、図１３に後述する特別図柄処理をおこなうのに十分な期間であり、後述するステップＳ１００７において開始される。

また、ステップＳ１００２において、電動チューリップ１４１が開放中である場合（ステップＳ１００２：Ｙｅｓ）、後述するステップＳ１００６に移行する。ステップＳ１００３において、有効期間中である場合（ステップＳ１００３：Ｙｅｓ）、後述するステップＳ１００８をおこなう。また、有効期間中でない場合（ステップＳ１００３：Ｎｏ）、開放パターン設定処理を実行する（ステップＳ１００４）。

開放パターン設定処理は、遊技状態に応じて電動チューリップ１４１を開放させるパターンを設定する処理であり、図１１を用いて後述する開放パターン設定テーブルが用いられる。この後、電動チューリップ１４１の開放を開始する（ステップＳ１００５）。そして、開放が終了したか否かを判定し（ステップＳ１００６）、開放が終了していない場合（ステップＳ１００６：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

開放が終了した場合（ステップＳ１００６：Ｙｅｓ）、有効期間を開始し（ステップＳ１００７）、有効期間が終了したか否かを判定する（ステップＳ１００８）。

ステップＳ１００８において、有効期間が終了していないと判定した場合（ステップＳ１００８：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。有効期間が終了したと判定した場合（ステップＳ１００８：Ｙｅｓ）、図９に示した第１カウントフラグＯＦＦ処理をおこない（ステップＳ１００９）、補助遊技フラグをＯＦＦにし（ステップＳ１０１０）、処理を終了する。上述した電チュー処理において、有効期間中にカウントフラグをＯＦＦにしないが、これは電動チューリップ１４１の閉口直前に第２始動口１１２に入賞した遊技球を考慮するためである。

（開放パターン設定テーブルの一例）
次に、図１１を用いて、開放パターン設定テーブルの一例について説明する。図１１は、開放パターン設定テーブルの一例を示した説明図である。図１１において、開放パターン設定テーブル１１００は、開放パターン設定処理（図１０のステップＳ１００４参照）において用いられるテーブルである。

開放パターン設定テーブル１１００は、時短フラグ１１０１と、開放時間・回数１１０２と、を含む。時短フラグ１１０１は、時短遊技状態であることを示す時短フラグがＯＮであるかＯＦＦであるかを示している。開放時間・回数１１０２は、普通図柄抽選において１回当たる毎に電動チューリップ１４１を開放する時間および開放する回数を示している。例えば、時短フラグ１１０１がＯＦＦであるとき、開放時間・回数１１０２は、０．１５秒×１回である。また、時短フラグ１１０１がＯＮであるとき、開放時間・回数１１０２は、１．８秒×３回である。

（始動口ＳＷ処理）
次に、図１２を用いて、主制御部３０１がおこなう始動口ＳＷ処理について説明する。図１２は、主制御部がおこなう始動口ＳＷ処理を示したフローチャートである。この始動口ＳＷ処理は、図５のステップＳ５０２に示したスイッチ処理に含まれる処理内容である。

図１２において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、第１始動口１１１の第１始動口ＳＷ１１１ａがＯＮであるか否かの判定をおこない（ステップＳ１２０１）、第１始動口ＳＷ１１１ａがＯＮである場合（ステップＳ１２０１：Ｙｅｓ）、第１始動口ＳＷ１１１ａの検知回数をカウントした第１始動口検知カウンタのカウント値Ｕ１が、「４」より小さいか否かの判定をおこなう（ステップＳ１２０２）。

カウント値Ｕ１が「４」より小さい場合（ステップＳ１２０２：Ｙｅｓ）、カウント値Ｕ１に「１」を加算する（ステップＳ１２０３）。そして、乱数を取得するとともに、取得した乱数をＲＡＭ３１３に記憶する（ステップＳ１２０４）。なお、乱数は、当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数などである。当たり乱数は、大当たり、小当たり、またはハズレのいずれかを決定するものであり、例えば「０」〜「３９９」の４００個の乱数から一つの当たり乱数が無作為に取得される。

図柄乱数は、当たりの種類（時短遊技の有無）を決定するものであり、例えば「０」〜「２４９」の２５０個の乱数から一つの図柄乱数が無作為に取得される。リーチ乱数は、当たり抽選の抽選結果がハズレである場合に、リーチの有無を決定するものであり、例えば「０」〜「２４９」の２５０個の乱数から一つのリーチ乱数が無作為に取得される。変動パターン乱数は、変動パターンを決定するものであり、例えば「０」〜「９９」の１００個の乱数から一つの変動パターン乱数が無作為に取得される。

この後、第１始動口１１１への遊技球の入賞により特１保留球数が増加した旨を示す特１保留球数増加コマンドをセットする（ステップＳ１２０５）。ステップＳ１２０１において、第１始動口ＳＷ１１１ａがＯＮではない場合（ステップＳ１２０１：Ｎｏ）、ステップＳ１２０６に移行する。ステップＳ１２０２において、カウント値Ｕ１が「４」である場合（ステップＳ１２０２：Ｎｏ）、ステップＳ１２０６に移行する。

ステップＳ１２０６では、第２始動口１１２の第２始動口ＳＷ１１２ａがＯＮであるか否かの判定をおこない（ステップＳ１２０６）、第２始動口ＳＷ１１２ａがＯＦＦである場合（ステップＳ１２０６：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。また、第２始動口ＳＷ１１２ａがＯＮである場合（ステップＳ１２０６：Ｙｅｓ）、第２始動口ＳＷ１１２ａの検知回数をカウントした第２始動口検知カウンタのカウント値Ｕ２が、「４」より小さいか否かの判定をおこなう（ステップＳ１２０７）。

カウント値Ｕ２が「４」より小さい場合（ステップＳ１２０７：Ｙｅｓ）、カウント値Ｕ２に「１」を加算する（ステップＳ１２０８）。そして、乱数を取得するとともに、取得した乱数をＲＡＭ３１３に記憶する（ステップＳ１２０９）。また、ステップＳ１２０８において、カウント値Ｕ２が「４」である場合（ステップＳ１２０７：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

ステップＳ１２０９の処理の後、第２始動口１１２への遊技球の入賞により特２保留球数が増加した旨を示す特２保留球数増加コマンドをセットし（ステップＳ１２１０）、処理を終了する。ステップＳ１２０４およびステップＳ１２０９は、図４−１に示した保留記憶部４０１によっておこなわれる。

（特別図柄処理）
次に、図１３を用いて、主制御部３０１がおこなう特別図柄処理について説明する。図１３は、主制御部がおこなう特別図柄処理を示したフローチャートである。この特別図柄処理は、図５に示したステップＳ５０３の図柄処理に含まれる処理内容である。また、特別図柄処理は、図４−１に示した特別図柄制御部４０３によっておこなわれる。

図１３において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、当たり遊技フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ１３０１）。当たり遊技フラグは、ステップＳ１３１４に示す停止中処理において、設定されるフラグであり、具体的には、停止している特別図柄が大当たりを示す大当たりフラグ、または小当たりを示す小当たりフラグが挙げられる。

当たり遊技フラグがＯＮであれば（ステップＳ１３０１：Ｙｅｓ）、そのまま処理を終了する。当たり遊技フラグがＯＦＦであれば（ステップＳ１３０１：Ｎｏ）、特別図柄が変動中であるか否かを判定し（ステップＳ１３０２）、特別図柄が変動中である場合（ステップＳ１３０２：Ｙｅｓ）、ステップＳ１３１１に移行する。特別図柄が変動中ではない場合（ステップＳ１３０２：Ｎｏ）、第２始動口１１２への入賞による特２保留球数を示す、第２始動口検知カウンタのカウント値Ｕ２が「１」以上であるか否かを判定する（ステップＳ１３０３）。

カウント値Ｕ２が「１」以上である場合（ステップＳ１３０３：Ｙｅｓ）、カウント値Ｕ２を「１」減算したものを新たな特２保留球数とし（ステップＳ１３０４）、ステップＳ１３０７に移行する。ステップＳ１３０３において、カウント値Ｕ２が「１」以上ではない場合（ステップＳ１３０３：Ｎｏ）、すなわち「Ｕ２＝０」の場合、第１始動口１１１への入賞による特１保留球数としての第１始動口検知カウンタのカウント値Ｕ１が「１」以上であるか否かを判定する（ステップＳ１３０５）。

カウント値Ｕ１が「１」以上ではない場合（ステップＳ１３０５：Ｎｏ）、すなわち「Ｕ１＝０」の場合、そのまま処理を終了する。カウント値Ｕ１が「１」以上である場合（ステップＳ１３０５：Ｙｅｓ）、カウント値Ｕ１を「１」減算したものを新たな特１保留球数とし（ステップＳ１３０６）、ステップＳ１３０７に移行する。

ステップＳ１３０７では、当たり判定処理をおこなう（ステップＳ１３０７）。当たり判定処理は、詳細については図１４を用いて後述するが、遊技球が第１始動口１１１または第２始動口１１２に入賞した際に取得された当たり乱数が、予め設定される当たり乱数に一致するか否かを判定する処理である。

なお、ステップＳ１３０３〜ステップＳ１３０６に示したように、第１始動口１１１への入賞による特１保留球よりも、第２始動口１１２への入賞による特２保留球を優先して消化するようにしている。この後、変動パターン選択処理をおこなう（ステップＳ１３０８）。この変動パターン選択処理は、当たり判定処理の判定結果に応じて、特別図柄の変動パターンを選択する処理であり、詳細については図１８を用いて後述する。

この後、変動開始コマンドをＲＡＭ３１３にセットする（ステップＳ１３０９）。さらに、特別図柄の変動を開始する（ステップＳ１３１０）。そして、変動パターン選択処理によって選択された変動時間が経過したか否かを判定する（ステップＳ１３１１）。変動時間が経過していない場合には（ステップＳ１３１１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

変動時間が経過した場合には（ステップＳ１３１１：Ｙｅｓ）、変動停止コマンドをセットし（ステップＳ１３１２）、特別図柄の変動を停止する（ステップＳ１３１３）。この後、停止中処理を実行し（ステップＳ１３１４）、処理を終了する。なお、停止中処理は、詳細については図２０を用いて後述するが、停止している特別図柄が当たりを示すものである場合に当たりフラグを設定したり、時短遊技状態を示す時短フラグを時短残余回数に応じてＯＦＦにしたりする処理である。

（当たり判定処理）
次に、図１４を用いて、図１３のステップＳ１３０７に示した当たり判定処理の詳細について説明する。図１４は、主制御部がおこなう当たり判定処理を示したフローチャートである。この当たり判定処理は、図４−１に示した抽選部４０２によっておこなわれる。

図１４において、当たり判定処理は、始動口ＳＷ処理（図１２参照）にて取得した当たり乱数を基に、大当たりまたは小当たりか否かの当たり乱数判定処理をおこなう（ステップＳ１４０１）。なお、当たり乱数判定処理では、図１５を用いて後述する当たり乱数判定テーブルが用いられる。そして、当たり乱数判定処理の判定結果が大当たり（直撃大当たり）であるか否かを判定する（ステップＳ１４０２）。

直撃大当たりである場合（ステップＳ１４０２：Ｙｅｓ）、直撃大当たりの継続ラウンド数や時短遊技の有無など大当たりの種別を判定する図柄乱数判定処理をおこなう（ステップＳ１４０３）。なお、この図柄乱数判定処理では、図１６および図１７を用いて後述する図柄乱数判定テーブルが用いられる。この後、直撃大当たり図柄をセットし（ステップＳ１４０４）、処理を終了する。

ステップＳ１４０２において、直撃大当たりではない場合（ステップＳ１４０２：Ｎｏ）、小当たりであるか否かを判定する（ステップＳ１４０５）。小当たりである場合（ステップＳ１４０５：Ｙｅｓ）、小当たりの内容を判定する図柄乱数判定処理をおこなう（ステップＳ１４０６）。なお、この図柄乱数判定処理では、図１６および図１７を用いて後述する図柄乱数判定テーブルが用いられる。

この後、小当たり図柄をセットし（ステップＳ１４０７）、処理を終了する。ステップＳ１４０５において、小当たりではない場合（ステップＳ１４０５：Ｎｏ）、ハズレ図柄をセットし（ステップＳ１４０８）、処理を終了する。

（当たり乱数判定テーブルの一例）
次に、図１５を用いて、図１４のステップＳ１４０１に示した、当たり乱数判定処理にて用いられる当たり乱数判定テーブルについて説明する。図１５は、当たり乱数判定テーブルの一例を示した説明図である。図１５において、当たり乱数判定テーブル１５００は、当たり種別１５０１と、始動口種別１５０２と、範囲１５０３と、割合１５０４と、乱数値１５０５とからなる。

当たり種別１５０１は、大当たり（直撃大当たり）または小当たりの当たりの種別を示したものである。始動口種別１５０２は、遊技球が入賞した始動口の種別を示しており、具体的には、第１始動口１１１と、第２始動口１１２とからなる。範囲１５０３は、取得した乱数の取り得る値であり、「０〜３９９」の４００個ある。割合１５０４は、乱数値１５０５の個数を範囲１５０３の個数で除したものであり、すなわち、大当たりまたは小当たりが選択される確率を示したものである。

当たり乱数判定テーブル１５００において、当たり種別１５０１のうち大当たりは、始動口種別１５０２に関わらず、「１／４００」の割合１５０４で当選することを示している。また、小当たりは、第１始動口１１１への入賞による場合、「１／４００」の割合１５０４で当選することを示している。さらに、小当たりは、第２始動口１１２への入賞による場合、「３９８／４００」の割合１５０４で当選することを示している。なお、取得した乱数が、乱数値１５０５に記載されていない値であった場合、例えば、第１始動口１１１への入賞により取得した乱数が「３」および「７」を除く数値であった場合、ハズレとなる。

このように、第１始動口１１１への入賞による遊技球に対して、小当たりの当選確率と、大当たりの当選確率とが同程度になっており、遊技者にとって小当たりに対する期待感は高いものとなっている。また、当たり乱数判定では、第２始動口１１２への入賞に基づく当たり乱数判定の方が、第１始動口１１１への入賞に基づく当たり乱数判定よりも、小当たりが容易に発生するようになっている。

（図柄乱数判定テーブルの一例）
次に、図１６を用いて、第１始動口１１１への入賞による特１保留球を消化する際に用いられる図柄乱数判定テーブルについて説明する。図１６は、特１保留球を消化する際に用いられる図柄乱数判定テーブルの一例を示した説明図である。図１６において、図柄乱数判定テーブル１６００は、図１４のステップＳ１４０３またはステップＳ１４０６に示した図柄乱数判定処理にて用いられるテーブルであり、すなわち、当たり乱数判定の結果、大当たり、または小当たりに当選した場合に用いられるテーブルである。

図柄乱数判定テーブル１６００は、図柄１６０１と、当たり種別１６０２と、範囲１６０３と、割合１６０４と、乱数値１６０５とからなる。図柄１６０１は、大当たり、または小当たりの内容を示したものである。当たり種別１６０２は、大当たり、または小当たりからなる。当たり種別１６０２が小当たりの場合、図柄１６０１に示すラウンド数には、小当たり時のハネ１３１の開放が１ラウンドとして含まれている。

すなわち、Ｖ入賞により大当たりに移行した場合の大入賞口１５０を開放させるラウンド数は、実質的には、図柄１６０１に示すラウンド数よりも「１」少ないラウンド数となる。一方、当たり種別１６０２が大当たりの場合、図柄１６０１に示すラウンド数は、大入賞口１５０を開放させる回数に相当する。

範囲１６０３は、取得した乱数の取り得る範囲を示しており、例えば、「０〜２４９」の２５０個ある。割合１６０４は、乱数値１６０５の個数を範囲１６０３の個数で除したものであり、当選確率を示している。図柄乱数判定テーブル１６００において、当たり種別１６０２が大当たりの場合、図柄１６０１に示す「１５ラウンド時短図柄」および「１５ラウンド通常図柄」が選択される割合１６０４は、それぞれ「１２５／２５０」になっている。

また、図柄乱数判定テーブル１６００において、当たり種別１６０２が小当たりの場合、図柄１６０１に示す「１６ラウンド時短図柄」が選択される割合１６０４は、「１２５／２５０」になっている。また、図柄１６０１に示す「１６ラウンド通常図柄」が選択される割合１６０４は、「１２５／２５０」になっている。

（図柄乱数判定テーブルの一例）
次に、図１７を用いて、第２始動口１１２への入賞による特２保留球を消化する際に用いられる図柄乱数判定テーブルについて説明する。図１７は、特２保留球を消化する際に用いられる図柄乱数判定テーブルの一例を示した説明図である。図１７において、図柄乱数判定テーブル１７００は、図１４のステップＳ１４０３またはステップＳ１４０６に示した図柄乱数判定処理にて用いられるテーブルであり、すなわち、当たり乱数判定の結果、大当たり、または小当たりに当選した場合に用いられるテーブルである。

図柄乱数判定テーブル１７００において、当たり種別１６０２が大当たりの場合、図柄１６０１に示す「１５ラウンド時短図柄」が選択される割合１６０４は、「１８７／２５０」になっている。すなわち、いわゆる時短継続率が７５％程度になっている。「１５ラウンド通常図柄」が選択される割合１６０４は、「６３／２５０」になっている。

また、図柄乱数判定テーブル１７００において、当たり種別１６０２が小当たりの場合、図柄１６０１に示す「１６ラウンド時短図柄」が選択される割合１６０４は、「１８７／２５０」になっている。また、図柄１６０１に示す「１６ラウンド通常図柄」が選択される割合１６０４は、「６３／２５０」になっている。

このように、図柄乱数判定では、第２始動口１１２への入賞に基づく図柄乱数判定の方が、第１始動口１１１への入賞に基づく図柄乱数判定よりも、時短付き大当たりが発生しやすくなっている。

（変動パターン選択処理）
次に、図１８を用いて、図１３のステップＳ１３０８に示した変動パターン選択処理について説明する。図１８は、実施の形態１にかかる変動パターン選択処理を示したフローチャートである。

図１８において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、当たり判定処理の結果、大当たりであるか否かを判定する（ステップＳ１８０１）。大当たりである場合（ステップＳ１８０１：Ｙｅｓ）、大当たり変動パターンテーブルをセットする（ステップＳ１８０２）。なお、大当たり変動パターンテーブルは、大当たり時における長時間の変動パターンを選択するためのテーブルであり、乱数値と、特別図柄の変動パターンとを対応付けたものである。

そして、セットしたテーブルを用いて、変動パターン乱数判定処理をおこなう（ステップＳ１８０３）。この後、変動パターン乱数判定処理によって決定した変動パターンを設定し（ステップＳ１８０４）、処理を終了する。

ステップＳ１８０１において、大当たりではない場合（ステップＳ１８０１：Ｎｏ）、小当たりであるか否かを判定する（ステップＳ１８０５）。小当たりである場合（ステップＳ１８０５：Ｙｅｓ）、停止した図柄が特図１小当たり図柄であるか否かを判定する（ステップＳ１８０６）。なお、特図１小当たり図柄は、特図１の変動による小当たり図柄に相当し、すなわち、通常遊技状態における小当たり図柄に相当する。

停止した図柄が特図１小当たり図柄である場合（ステップＳ１８０６：Ｙｅｓ）、変動時間の長い長変動パターンテーブルをセットし（ステップＳ１８０７）、ステップＳ１８０３に移行する。なお、長変動パターンテーブルを用いることにより、通常遊技状態において特２保留球による変動をおこなう際に、遊技者の期待感を高めるチャンス演出などをおこなうことが可能になっている。

ステップＳ１８０６において、停止した図柄が特図１小当たり図柄ではない場合（ステップＳ１８０６：Ｎｏ）、変動時間の短い短変動パターンテーブルをセットし（ステップＳ１８０８）、ステップＳ１８０３に移行する。なお、特図１小当たり図柄ではない小当たり図柄は、特図２の変動による小当たり図柄に相当し、すなわち、時短遊技状態における小当たり図柄に相当する。ステップＳ１８０５において、小当たりではない場合（ステップＳ１８０５：Ｎｏ）、ハズレ変動パターンテーブルをセットし（ステップＳ１８０９）、ステップＳ１８０３に移行する。

なお、ハズレ変動パターンテーブルは、保留球数と変動パターンとを対応付けたテーブルであり、このようなハズレ変動パターンテーブルを用いることにより、保留球数が多いほど、変動時間の短い変動パターンが選択されるようになっている。また、特２保留球に対する変動におけるハズレ変動パターンテーブルと、特１保留球に対する変動におけるハズレ変動パターンテーブルと、は異なるが、本実施の形態では図示は省略する。

（長変動パターンテーブルの一例）
次に、図１９−１を用いて、図１８のステップＳ１８０７においてセットされ、変動パターン乱数判定処理（図１８のステップＳ１８０３参照）において用いられる、長変動パターンテーブルについて説明する。図１９−１は、特１保留球による小当たり時に用いられる長変動パターンテーブルの一例を示した説明図である。図１９−１において、長変動パターンテーブル１９００は、通常遊技状態において用いられるテーブルであり、変動パターン１９０１と、範囲１９０２と、割合１９０３と、乱数値１９０４と、変動時間１９０５とからなる。

変動パターン１９０１は、変動時間１９０５毎に特別図柄の変動をパターン化したものである。範囲１９０２は、取得する乱数値１９０４の最大限取り得る値を示しており、例えば「０〜９９」になっている。割合１９０３は、範囲１９０２の総数に対する乱数値１９０４の数の比率であり、具体的には、乱数値１９０４の個数を、範囲１９０２の総数（１００）で除したものである。

変動時間１９０５は、各変動パターン１９０１の変動時間を示している。変動時間１９０５の長い変動パターン１９０１ほど、例えば期待感のある演出がおこなわれるようになっている。具体例を挙げると、変動パターン１９０１の「Ｐａ１」は、取得した乱数値１９０４が「０〜２４」の場合に、選択されるものであり、変動時間１９０５が４０秒になっている。このように、通常遊技状態における小当たり時には、リーチ演出等の演出をおこなうため、変動時間１９０５の長い変動パターン１９０１が選択されるようになっている。

（短変動パターンテーブルの一例）
次に、図１９−２を用いて、図１８のステップＳ１８０８においてセットされ、変動パターン乱数判定処理（図１８のステップＳ１８０３参照）において用いられる、短変動パターンテーブルについて説明する。図１９−２は、特２保留球による小当たり時に用いられる短変動パターンテーブルの一例を示した説明図である。なお、以下の説明において、図１９−１にて説明したものについては同様の符号を付し、その説明を省略する。

図１９−２において、短変動パターンテーブル１９１０は、時短遊技状態において用いられるテーブルである。例えば、変動パターン１９０１の「Ｐｂ１」は、取得した乱数値１９０４が「０〜２４」の場合に、選択されるものであり、変動時間１９０５が２秒になっている。このように、時短遊技状態においては、迅速な遊技をおこなわせるため、変動時間１９０５の短い変動パターン１９０１が選択されるようになっている。

（停止中処理）
次に、図２０を用いて、図１３のステップＳ１３１４に示した停止中処理の詳細について説明する。図２０は、実施の形態１にかかる停止中処理を示したフローチャートである。図２０において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、時短遊技状態を示す時短フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ２００１）。なお、時短フラグは、図２７を用いて後述する遊技状態設定処理にて設定されるフラグである。

時短フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２００１：Ｎｏ）、ステップＳ２００５に移行する。時短フラグがＯＮである場合（ステップＳ２００１：Ｙｅｓ）、時短遊技の遊技残余回数Ｊから「１」を減算する（ステップＳ２００２）。ステップＳ２００２は、図４−１に示した変動回数計測部４０４によっておこなわれる。

ステップＳ２００２の後、時短遊技の遊技残余回数Ｊが「０」であるか否かを判定する（ステップＳ２００３）。遊技残余回数Ｊが「０」ではない場合（ステップＳ２００３：Ｎｏ）、ステップＳ２００５に移行する。遊技残余回数Ｊが「０」である場合（ステップＳ２００３：Ｙｅｓ）、時短フラグをＯＦＦにし（ステップＳ２００４）、ステップＳ２００５に移行する。ステップＳ２００４は、図４−１に示した遊技状態設定部４０７によっておこなわれる。

ステップＳ２００５では、停止中の特図１または特図２が直撃大当たりを示す図柄であるか否かを判定する（ステップＳ２００５）。直撃大当たりを示す図柄ではない場合（ステップＳ２００５：Ｎｏ）、停止中の特図１または特図２が小当たりを示す図柄であるか否かを判定する（ステップＳ２００６）。ステップＳ２００５は、図４−１に示した大当たり判定部４０６によっておこなわれる。

小当たりを示す図柄である場合（ステップＳ２００６：Ｙｅｓ）、小当たり遊技状態にあることを示す小当たりフラグをＯＮにし（ステップＳ２００７）、停止中の小当たり図柄が特図１小当たり図柄であるか否かを判定する（ステップＳ２００８）。なお、特図１小当たり図柄は、特図１の変動による小当たり図柄に相当し、すなわち、通常遊技状態における小当たり図柄に相当する。特図１小当たり図柄である場合（ステップＳ２００８：Ｙｅｓ）、例えば１０秒といった長時間のオープニングを開始する旨を示す長オープニングコマンドをセットする（ステップＳ２００９）。

なお、時短遊技状態において通常大当たりに当選した場合、通常大当たり終了直後には特２保留球が記憶されていることがあり、すなわち、通常遊技状態において特２保留球による変動がおこなわれることがあるが、このような場合にも、長オープニングコマンドをセットするようにしてもよい。具体的には、時短遊技フラグがＯＦＦである場合に、さらに、特２保留球による変動であるか否かを判定するようにし、特２保留球による変動である場合に、長オープニングコマンドをセットするようにすればよい。

そして、小当たりオープニングを開始し（ステップＳ２０１０）、処理を終了する。ステップＳ２００８において、停止中の小当たり図柄が特図１小当たり図柄ではない場合（ステップＳ２００８：Ｎｏ）、例えば２秒の短時間のオープニングを開始する旨を示す短オープニングコマンドをセットし（ステップＳ２０１１）、ステップＳ２０１０に移行する。なお、特図１小当たり図柄ではない小当たり図柄は、特図２の変動による小当たり図柄に相当し、すなわち、時短遊技状態における小当たり図柄に相当する。

ステップＳ２００５において、停止中の特図１または特図２が直撃大当たりを示す図柄である場合（ステップＳ２００５：Ｙｅｓ）、大当たり遊技状態であることを示す大当たりフラグをＯＮにする（ステップＳ２０１２）。そして、大当たりコマンドをセットする（ステップＳ２０１３）。大当たりコマンドとは、大当たりに当選した旨の情報を含むコマンドであり、図５のステップＳ５０６に示した出力処理において情報公開装置１９９に送信される。

その後、遊技残余回数Ｊを「０」にするとともに（ステップＳ２０１４）、時短フラグをＯＦＦにする（ステップＳ２０１５）。この後、大当たりオープニングコマンドをセットするとともに（ステップＳ２０１６）、大当たりオープニングを開始し（ステップＳ２０１７）、処理を終了する。

ステップＳ２００６において、小当たりを示す図柄ではない場合（ステップＳ２００６：Ｎｏ）、第２カウントフラグＯＦＦ処理をおこない（ステップＳ２０１８）、そのまま処理を終了する。第２カウントフラグＯＦＦ処理の詳細は、図２１に後述する。

（第２カウントフラグＯＦＦ処理）
次に、図２１を用いて、第２カウントフラグＯＦＦ処理について説明する。図２１は、第２カウントフラグＯＦＦ処理の処理手順を示すフローチャートである。第２カウントフラグＯＦＦ処理とは、図２０のステップＳ２０１８に示した処理である。第２カウントフラグＯＦＦ処理において、まず、カウントフラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ２１０１）。

ステップＳ２１０１において、カウントフラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２１０１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。カウントフラグがＯＮである場合（ステップＳ２１０１：Ｙｅｓ）、時短フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ２１０２）。

ステップＳ２１０２において、時短フラグがＯＮである場合（ステップＳ２１０２：Ｙｅｓ）、そのまま処理を終了する。時短フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２１０２：Ｎｏ）、第２始動口検知カウンタのカウント値Ｕ２が「０」であるか否かを判定する（ステップＳ２１０３）。カウント値Ｕ２が「０」でない場合（ステップＳ２１０３：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。ステップＳ２１０３は、図４−１に示した保留数判定部４０８によっておこなわれる。

ステップＳ２１０３において、カウント値Ｕ２が「０」である場合（ステップＳ２１０３：Ｙｅｓ）、普通図柄が変動中であるか否かを判定し（ステップＳ２１０４）、普通図柄が変動中である場合（ステップＳ２１０４：Ｙｅｓ）、そのまま処理を終了する。普通図柄が変動中でない場合（ステップＳ２１０４：Ｎｏ）、補助遊技フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ２１０５）。

補助遊技フラグがＯＮである場合（ステップＳ２１０５：Ｙｅｓ）、そのまま処理を終了する。補助遊技フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２１０５：Ｎｏ）、有効期間中であるか否かを判定する（ステップＳ２１０６）。有効期間中である場合（ステップＳ２１０６：Ｙｅｓ）、そのまま処理を終了する。有効期間中でない場合（ステップＳ２１０６：Ｎｏ）、カウントフラグをＯＦＦにし（ステップＳ２１０７）、カウントＯＦＦコマンドをセットし（ステップＳ２１０８）、そのまま処理を終了する。

（入賞役物処理）
次に、図２２を用いて、大入賞口１５０または開閉入賞装置１３０を作動させるための入賞役物処理について説明する。図２２は、主制御部がおこなう入賞役物処理を示したフローチャートである。なお、入賞役物処理は、図５のステップＳ５０４に示した電動役物処理に含まれる処理内容である。

図２２において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、大当たりフラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ２２０１）。なお、大当たりフラグは、図２０に示した停止中処理にて設定されるフラグ（図２０のステップＳ２０１２参照）、または図２３−１および図２３−２に示す開閉入賞装置処理にて後述するが、開閉入賞装置１３０のＶ入賞によって設定されるフラグである（図２３−２のステップＳ２３１３参照）。

大当たりフラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２２０１：Ｎｏ）、小当たりフラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ２２０２）。なお、小当たりフラグは、図２０に示した停止中処理にて設定されるフラグ（図２０のステップＳ２００７参照）である。小当たりフラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２２０２：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

小当たりフラグがＯＮである場合（ステップＳ２２０２：Ｙｅｓ）、図２３−１および図２３−２を用いて後述する開閉入賞装置処理を実行し（ステップＳ２２０３）、処理を終了する。ステップＳ２２０１において、大当たりフラグがＯＮである場合（ステップＳ２２０１：Ｙｅｓ）、図２６を用いて後述する大入賞口遊技処理を実行し（ステップＳ２２０４）、処理を終了する。

（開閉入賞装置処理）
次に、図２３−１および図２３−２を用いて、図２２のステップＳ２２０３に示した開閉入賞装置処理の詳細について説明する。図２３−１および図２３−２は、主制御部がおこなう開閉入賞装置処理を示したフローチャートである。なお、開閉入賞装置処理は、図４に示した開閉制御部４０５によっておこなわれる。図２３−１および図２３−２において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、ハネ１３１の開放終了後のＶ有効期間中であるか否かを判定する（ステップＳ２３０１）。

ハネ１３１の開放終了後のＶ有効期間中である場合（ステップＳ２３０１：Ｙｅｓ）、ステップＳ２３１１に移行する。ハネ１３１の開放終了後のＶ有効期間中ではない場合（ステップＳ２３０１：Ｎｏ）、小当たりオープニング中であるか否かを判定する（ステップＳ２３０２）。なお、小当たりオープニングは、ハネ１３１を開放させる前の所定の時間であり、実施の形態１においては長オープニングまたは短オープニングである。

小当たりオープニング中である場合（ステップＳ２３０２：Ｙｅｓ）、ステップＳ２３０７に移行する。小当たりオープニング中ではない場合（ステップＳ２３０２：Ｎｏ）、ハネ１３１の開放中であるか否かを判定する（ステップＳ２３０３）。ハネ１３１の開放中である場合（ステップＳ２３０３：Ｙｅｓ）、ステップＳ２３０９に移行する。ハネ１３１の開放中ではない場合（ステップＳ２３０３：Ｎｏ）、当たり判定処理（図１４参照）にてセットされた特別図柄に基づいて、ハネ１３１または大入賞口１５０を開放させる際のラウンド数Ｒまたは開放パターンの設定をおこなう、Ｒ数／開放パターン設定処理を実行する（ステップＳ２３０４）。

Ｒ数／開放パターン設定処理では、図１６に示した図柄乱数判定テーブル１６００、または図１７に示した図柄乱数判定テーブル１７００を用いて、１５ラウンドまたは１６ラウンドを設定するとともに、図２４を用いて後述するラウンド数／開放パターン設定テーブルを用いて、ハネ１３１および大入賞口１５０の開放パターンを設定する。

この後、ハネ１３１の開放中および開放終了後の有効期間を含むＶ有効期間の設定をおこなう、Ｖ有効期間設定処理を実行する（ステップＳ２３０５）。さらに、ラウンド数Ｒに「１」を加算する（ステップＳ２３０６）。そして、長オープニングまたは短オープニングのオープニング時間が経過したか否かを判定する（ステップＳ２３０７）。オープニング時間が経過していない場合（ステップＳ２３０７：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

オープニング時間が経過した場合（ステップＳ２３０７：Ｙｅｓ）、ハネ１３１の開放を開始する（ステップＳ２３０８）。この後、ハネ１３１の開放時間が経過したか否かを判定する（ステップＳ２３０９）。ハネ１３１の開放時間が経過していない場合（ステップＳ２３０９：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。ハネ１３１の開放時間が経過した場合（ステップＳ２３０９：Ｙｅｓ）、ハネ１３１の開放を終了し（ステップＳ２３１０）、ハネ１３１の開放終了後のＶ有効期間が終了したか否かを判定する（ステップＳ２３１１）。

ハネ１３１の開放終了後のＶ有効期間が終了していない場合（ステップＳ２３１１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。ハネ１３１の開放終了後のＶ有効期間が終了した場合（ステップＳ２３１１：Ｙｅｓ）、小当たり時のＶ入賞を示すＶフラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ２３１２）。なお、Ｖフラグは、後述するＶゾーンＳＷ処理（図２５参照）にて設定されるフラグである。ＶフラグがＯＮである場合（ステップＳ２３１２：Ｙｅｓ）、大当たりを示す大当たりフラグをＯＮにし（ステップＳ２３１３）、大当たりコマンドをセットする（ステップＳ２３１４）。その後、時短フラグをＯＦＦにする（ステップＳ２３１５）。

そして、大当たりオープニングコマンドをセットするとともに（ステップＳ２３１６）、大当たりのオープニングを開始する（ステップＳ２３１７）。この後、ＶフラグをＯＦＦにするとともに（ステップＳ２３１８）、小当たりフラグをＯＦＦにし（ステップＳ２３１９）、処理を終了する。

一方、ステップＳ２３１２において、ＶフラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２３１２：Ｎｏ）、小当たりの終了を示す小当たりエンディングコマンドをセットし（ステップＳ２３２０）、小当たりエンディングを開始する（ステップＳ２３２１）。なお、小当たりエンディングは、ハネ１３１の開放終了後の所定の時間をいう。そして、ラウンド数Ｒを「０」にし（ステップＳ２３２２）、図２１に示した第２カウントフラグＯＦＦ処理をおこない（ステップＳ２３２３）、ステップＳ２３１９に移行する。

（ラウンド数／開放パターン設定テーブルの一例）
次に、図２４を用いて、図２３−１のステップＳ２３０４に示したラウンド数／開放パターン設定処理において用いられる、ラウンド数／開放パターン設定テーブルについて説明する。図２４は、ラウンド数／開放パターン設定テーブルの一例を示した説明図である。図２４において、ラウンド数／開放パターン設定テーブル２４００は、当たり種別２４０１と、継続ラウンド数２４０２と、始動口種別２４０３と、「１Ｒ中のハネ１３１の開放パターン」２４０４と、「１Ｒ中の大入賞口１５０の開放パターン」２４０５とからなる。

当たり種別２４０１は、大当たり、または小当たりのいずれかを示す当たりの種別である。継続ラウンド数２４０２は、大当たり中に、ハネ１３１または大入賞口１５０を開放させるラウンド数である。始動口種別２４０３は、遊技球が入賞した第１始動口１１１または第２始動口１１２のいずれかを示す種別である。「１Ｒ中のハネ１３１の開放パターン」２４０４は、小当たり時におけるハネ１３１の開放時間を示している。「１Ｒ中の大入賞口１５０の開放パターン」２４０５は、大当たり時における大入賞口１５０の開放時間を示している。

具体的に説明すると、１５Ｒ大当たりの場合、大入賞口１５０が「２９．５秒×１５回」開放される。１６Ｒ小当たりの場合、１ラウンド目としての小当たり時にハネ１３１が「１．２秒×１回」開放される。このハネ１３１の開放時に、Ｖ入賞すると、大入賞口１５０が「２９．５秒×１５回」開放され、Ｖ入賞しなければ、大入賞口１５０の開放はおこなわれない。

（ＶゾーンＳＷ処理）
次に、図２５を用いて主制御部３０１がおこなうＶゾーンＳＷ処理について説明する。図２５は、主制御部がおこなうＶゾーンＳＷ処理を示したフローチャートである。このＶゾーンＳＷ処理は、図５のステップＳ５０２に示したスイッチ処理に含まれる処理内容である。図２５において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、ＶゾーンＳＷ１３２ａがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ２５０１）。ＶゾーンＳＷ１３２ａがＯＦＦの場合（ステップＳ２５０１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

ＶゾーンＳＷ１３２ａがＯＮの場合（ステップＳ２５０１：Ｙｅｓ）、開閉入賞装置１３０内のＶゾーン１３２の有効期間中であるか否かを判定する（ステップＳ２５０２）。Ｖゾーン１３２の有効期間中ではない場合（ステップＳ２５０２：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。Ｖゾーン１３２の有効期間中である場合（ステップＳ２５０２：Ｙｅｓ）、Ｖ入賞した旨を示すＶフラグをＯＮにする（ステップＳ２５０３）。そして、Ｖ入賞コマンドをセットし（ステップＳ２５０４）、処理を終了する。

（大入賞口遊技処理）
次に、図２６を用いて、図２２のステップＳ２２０４に示した大入賞口遊技処理の詳細について説明する。図２６は、主制御部がおこなう大入賞口遊技処理を示したフローチャートである。図２６において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、大当たりのオープニング中であるか否かを判定する（ステップＳ２６０１）。大当たりのオープニングは、大入賞口１５０を開放させる前の所定の時間のことをいう。

大当たりのオープニング中である場合（ステップＳ２６０１：Ｙｅｓ）、オープニング時間が経過したか否かを判定する（ステップＳ２６０２）。オープニング時間が経過していない場合（ステップＳ２６０２：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

オープニング時間が経過している場合（ステップＳ２６０２：Ｙｅｓ）、ラウンド数Ｒが「１」であるか否かを判定する（ステップＳ２６０３）。なお、ステップＳ２６０３の判定において、ラウンド数Ｒが「１」であるとは、開閉入賞装置処理にてハネ１３１の開放があったことを示し（図２３−１のステップＳ２３０６参照）、一方、ラウンド数Ｒが「１」ではないとは、開閉入賞装置１３０のハネ１３１の開放がなく、すなわち、直撃大当たりであることを示す。

ラウンド数Ｒが「１」である場合（ステップＳ２６０３：Ｙｅｓ）、すなわち、Ｖ入賞による大当たりの場合、ステップＳ２６０５に移行する。一方、ラウンド数Ｒが「１」ではない場合（ステップＳ２６０３：Ｎｏ）、すなわち、直撃大当たりである場合、当たり判定処理（図１４参照）にてセットされた図柄に基づいて、大当たり時のラウンド数Ｒ（１５ラウンド）の設定をおこなう、Ｒ数／作動パターン設定処理を実行する（ステップＳ２６０４）。

そして、１ラウンド毎の入賞した遊技球数のカウント値Ｃを０にする（ステップＳ２６０５）。この後、ラウンド数Ｒに「１」加算した値を新たなＲとし（ステップＳ２６０６）、大入賞口ソレノイド１５０ｂを制御して、大入賞口１５０の作動を開始する（ステップＳ２６０７）。この後、大入賞口１５０の開放開始時からの所定時間（例えば２９．５秒）の作動時間が経過したか否かを判定する（ステップＳ２６０８）。

作動時間が経過した場合（ステップＳ２６０８：Ｙｅｓ）、ステップＳ２６１０に移行する。作動時間が経過していない場合（ステップＳ２６０８：Ｎｏ）、大入賞口１５０への入賞数を示すカウント値Ｃが規定数（例えば１０個）であるか否かを判定する（ステップＳ２６０９）。

カウント値Ｃが規定数ではない場合（ステップＳ２６０９：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。カウント値Ｃが規定数である場合には（ステップＳ２６０９：Ｙｅｓ）、大入賞口１５０の作動を終了させる（ステップＳ２６１０）。そして、最終ラウンドを示す最大ラウンド数Ｒであるか否かを判定する（ステップＳ２６１１）。

最大ラウンド数Ｒではない場合（ステップＳ２６１１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。最大ラウンド数Ｒである場合（ステップＳ２６１１：Ｙｅｓ）、エンディングコマンドをセットする（ステップＳ２６１２）。なお、エンディングは、大入賞口１５０閉鎖後の所定の演出用の時間をいう。

そして、エンディングを開始する（ステップＳ２６１３）。この後、ラウンド数Ｒを「０」にし（ステップＳ２６１４）、エンディング時間が経過したか判定する（ステップＳ２６１５）。エンディング時間が経過していれば（ステップＳ２６１５：Ｙｅｓ）、時短遊技状態を設定する遊技状態設定処理を実行する（ステップＳ２６１６）。なお、遊技状態設定処理については、図２７を用いて後述する。

この後、大当たりフラグをＯＦＦにし（ステップＳ２６１７）、処理を終了する。ステップＳ２６１５において、エンディング時間が経過していなければ（ステップＳ２６１５：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

一方、ステップＳ２６０１において、大当たりのオープニング中ではない場合（ステップＳ２６０１：Ｎｏ）、エンディング中であるか否かを判定する（ステップＳ２６１８）。エンディング中である場合（ステップＳ２６１８：Ｙｅｓ）、ステップＳ２６１５に移行する。

エンディング中ではない場合（ステップＳ２６１８：Ｎｏ）、大入賞口１５０が作動中であるか否かを判定する（ステップＳ２６１９）。大入賞口１５０が作動中である場合（ステップＳ２６１９：Ｙｅｓ）、ステップＳ２６０８へ移行する。大入賞口１５０が作動中ではない場合（ステップＳ２６１９：Ｎｏ）、ステップＳ２６０５に移行する。

（遊技状態設定処理）
次に、図２７を用いて、図２６のステップＳ２６１６に示した遊技状態設定処理の詳細について説明する。図２７は、主制御部がおこなう遊技状態設定処理を示したフローチャートである。図２７において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、時短付き大当たりであるか否かを判定する（ステップＳ２７０１）。

時短付き大当たりである場合（ステップＳ２７０１：Ｙｅｓ）、時短フラグをＯＮにする（ステップＳ２７０２）。その後、時短遊技の遊技残余回数Ｊを１００にセットし（ステップＳ２７０３）、カウントフラグがＯＦＦであるか否かを判定する（ステップＳ２７０４）。カウントフラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２７０４：Ｙｅｓ）、カウントフラグをＯＮにし（ステップＳ２７０５）、カウントＯＮコマンドをセットし（ステップＳ２７０６）、そのまま処理を終了する。なお、ステップＳ２７０５は、図４に示した計測期間設定部４０９によっておこなわれる。

カウントＯＮコマンドとは、大当たりを連チャンとしてカウントする期間を開始する旨の情報を含むコマンドであり、図５のステップＳ５０６に示した出力処理において情報公開装置１９９に送信される。また、ステップＳ２７０４において、カウントフラグがＯＮである場合（ステップＳ２７０４：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

ステップＳ２７０１において、時短付き大当たりではない場合（ステップＳ２７０１：Ｎｏ）、カウントフラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ２７０７）、カウントフラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２７０７：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。カウントフラグがＯＮである場合（ステップＳ２７０７：Ｙｅｓ）、第２始動口検知カウンタのカウント値Ｕ２が「０」であるか否かを判定する（ステップＳ２７０８）。

ステップＳ２７０８において、カウント値Ｕ２が「０」でない場合（ステップＳ２７０８：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。カウント値Ｕ２が「０」である場合（ステップＳ２７０８：Ｙｅｓ）、カウントフラグをＯＦＦにし（ステップＳ２７０９）、カウントＯＦＦコマンドをセットし（ステップＳ２７１０）、そのまま処理を終了する。

（情報公開処理）
次に、図２８を用いて、実施の形態１における情報公開装置１９９がおこなう情報公開処理について説明する。図２８は、実施の形態１において情報公開装置がおこなう情報公開処理の処理手順を示すフローチャートである。情報公開処理とは、所定期間（例えば４ｍｓ）毎に情報公開装置１９９が実行する処理である。

情報公開処理において、まず、カウントモードがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ２８０１）。カウントモードがＯＮであるとは、遊技機１００が大当たりに当選した場合に、連チャン回数としてカウントして表示する計測期間であることを示している。カウントモードがＯＮである場合（ステップＳ２８０１：Ｙｅｓ）、後述するステップＳ２８０５をおこなう。

ステップＳ２８０１において、カウントモードがＯＦＦである場合（ステップＳ２８０１：Ｎｏ）、カウントＯＮコマンドを受信したか否かを判定し（ステップＳ２８０２）、カウントＯＮコマンドを受信していない場合（ステップＳ２８０２：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

ステップＳ２８０２において、カウントＯＮコマンドを受信した場合（ステップＳ２８０２：Ｙｅｓ）、カウントモードをＯＮにし（ステップＳ２８０３）、大当たり回数Ｋに「１」をセットする（ステップＳ２８０４）。大当たり回数Ｋとは、いわゆる連チャン数を示す値であり、情報公開装置１９９は、その数を表示する。

ステップＳ２８０４の後、大当たりコマンドを受信したか否かを判定し（ステップＳ２８０５）、大当たりコマンドを受信していない場合（ステップＳ２８０５：Ｎｏ）、後述するステップＳ２８０８をおこなう。大当たりコマンドを受信した場合（ステップＳ２８０５：Ｙｅｓ）、大当たり回数Ｋに「１」加算した回数を新たな大当たり回数Ｋとする（ステップＳ２８０６）。

ステップＳ２８０６の後、大当たり回数Ｋの表示を更新する表示加算処理をおこない（ステップＳ２８０７）、カウントＯＦＦコマンドを受信したか否かを判定する（ステップＳ２８０８）。カウントＯＦＦコマンドを受信した場合（ステップＳ２８０８：Ｙｅｓ）、カウントモードをＯＦＦにし（ステップＳ２８０９）、そのまま処理を終了する。ステップＳ２８０８において、カウントＯＦＦコマンドを受信していない場合（ステップＳ２８０８：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

上述したように、実施の形態１によれば、遊技機１００は、通常遊技状態から時短遊技状態に設定した時点から、時短遊技状態から通常遊技状態に設定し、かつ、特２保留球が無い時点までの期間を、大当たり回数を連チャン回数として計測する計測期間として設定し、情報公開装置１９９に出力する構成とした。これにより、特２保留球が有る状態で、時短遊技状態から通常遊技状態へ移行し、当該特２保留球が大当たりである場合にも、情報公開装置１９９に当該大当たりを連チャン数として計測させ、出力させることができる。

したがって、時短遊技状態終了直後の大当たりまでの連チャン数と、当該大当たり以降の連チャン数を合算した連チャン数を情報公開装置１９９に表示することができ、遊技者に十分な満足感および優越感を与えることができる。なお、実施の形態１では、連チャン数を情報公開装置１９９に出力する構成としたが、演出制御部３０２に出力し、画像表示部１０６において連チャン数を用いた演出をおこなうこととしてもよく、その詳細は実施の形態４に後述する。

また、ここで、仮に、時短遊技状態終了直後の特２保留球が消化されたタイミングでカウントフラグをＯＦＦにしない構成であり、当該タイミングで遊技者が遊技を終了した場合を考える。その場合、情報公開装置１９９の連チャン中であることを示すランプが、連チャンが終了したにも関わらず点灯し続けてしまうといった不具合が生じる。

そこで、本実施の形態では、時短遊技状態から通常遊技状態へ移行した直後の特２保留球が小当たりである場合、当該小当たり終了時に特２保留球の有無を判定し、特２保留球が無い場合にカウントフラグをＯＦＦにする構成とすることで、そのような不具合を防止することができる。

また、同様に、時短遊技状態から通常遊技状態に移行した後の、特２保留球に対する変動がハズレ図柄にて停止された時点において特２保留球の有無を判定し、特２保留球が無い場合にカウントフラグをＯＦＦにする構成とすることで、そのような不具合を防止することができる。

また、実施の形態１では、時短遊技状態に変動を開始した普通図柄に基づく電動チューリップ１４１の開放が、通常遊技状態において終了された場合、当該タイミングにおいて、特２保留の有無を判定し、特２保留が無い場合に、カウントフラグをＯＦＦにする構成とした。これにより、時短遊技状態におけるゲート１４０への遊技球の入賞を契機とした、通常遊技状態における電動チューリップ１４１の開放時に、特２保留球が大当たりである場合、情報公開装置１９９に当該大当たり前後の大当たり回数を連チャン数として計測させることができる。これにより、時短遊技状態において変動が開始された普通図柄の恩恵による大当たりを、連チャンとしてカウントすることができ、遊技者にさらなる満足感および優越感を与えることができる。

（実施の形態２）
次に、本発明の実施の形態２について説明する。実施の形態２は、カウントフラグをＯＦＦにするタイミングを、特２保留球に対する特別図柄の変動を終了するタイミングではなく、特１保留球に対する特別図柄の変動を開始するタイミングとした点が実施の形態１と異なる。なお、以下の説明において、実施の形態１にて説明した点については説明を省略し、実施の形態１と異なる点についてのみ説明する。

（普通図柄処理）
まず、図２９を用いて、実施の形態２における普通図柄処理の処理手順を説明する。図２９は、実施の形態２において主制御部がおこなう普通図柄処理を示したフローチャートである。この普通図柄処理は、図５のステップＳ５０３に示した図柄処理に含まれる処理内容である。

図２９において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、補助遊技フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ２９０１）。補助遊技フラグがＯＮである場合（ステップＳ２９０１：Ｙｅｓ）、そのまま処理を終了する。補助遊技フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２９０１：Ｎｏ）、普通図柄が変動中であるか否かを判定する（ステップＳ２９０２）。

普通図柄が変動中である場合（ステップＳ２９０２：Ｙｅｓ）、ステップＳ２９１０に移行する。普通図柄が変動中ではない場合（ステップＳ２９０２：Ｎｏ）、ゲートカウンタのカウント値Ｇが、「１」以上であるか否かの判定をおこなう（ステップＳ２９０３）。

カウント値Ｇが「１」以上ではない場合（ステップＳ２９０３：Ｎｏ）、すなわち、カウント値Ｇが「０」である場合、そのまま処理を終了する。カウント値Ｇが「１」以上である場合（ステップＳ２９０３：Ｙｅｓ）、カウント値Ｇから「１」を減じたものを新たなカウント値Ｇとする（ステップＳ２９０４）。そして、当たり乱数判定処理を実行する（ステップＳ２９０５）。

この後、停止図柄設定処理を実行する（ステップＳ２９０６）。そして、遊技状態を参照し（ステップＳ２９０７）、変動時間設定処理を実行する（ステップＳ２９０８）。この後、変動を開始し（ステップＳ２９０９）、変動時間が終了したか否かを判定する（ステップＳ２９１０）。変動時間が終了していない場合（ステップＳ２９１０：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。変動時間が終了した場合（ステップＳ２９１０：Ｙｅｓ）、普通図柄の変動を停止させる（ステップＳ２９１１）。

そして、停止した普通図柄が当たりであるか否かの判定をおこなう（ステップＳ２９１２）。停止した普通図柄が当たりではない場合（ステップＳ２９１２：Ｎｏ）、すなわち、ハズレである場合、そのまま処理を終了する。停止した普通図柄が当たりである場合（ステップＳ２９１２：Ｙｅｓ）、補助遊技フラグをＯＮにし（ステップＳ２９１３）、処理を終了する。

（電チュー処理）
次に、図３０を用いて、実施の形態２における主制御部３０１がおこなう電チュー（電動チューリップ）処理について説明する。図３０は、実施の形態２において主制御部がおこなう電チュー処理を示したフローチャートである。この電チュー処理は、図５のステップＳ５０４に示した電動役物処理に含まれる処理内容である。図３０において、ＣＰＵ３１１は、電動チューリップ１４１の開放を示す補助遊技フラグがＯＮであるか否かの判定をおこなう（ステップＳ３００１）。

補助遊技フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ３００１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。補助遊技フラグがＯＮである場合（ステップＳ３００１：Ｙｅｓ）、電動チューリップ１４１が開放中であるか否かを判定する（ステップＳ３００２）。電動チューリップ１４１が開放中ではない場合（ステップＳ３００２：Ｎｏ）、開放パターン設定処理を実行する（ステップＳ３００３）。

この後、電動チューリップ１４１の開放を開始する（ステップＳ３００４）。そして、開放が終了したか否かを判定し（ステップＳ３００５）、開放が終了していない場合（ステップＳ３００５：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

開放が終了した場合（ステップＳ３００５：Ｙｅｓ）、補助遊技フラグをＯＦＦにし（ステップＳ３００６）、処理を終了する。ステップＳ３００２において、電動チューリップ１４１が開放中である場合（ステップＳ３００２：Ｙｅｓ）、ステップＳ３００５に移行する。

（特別図柄処理）
次に、図３１−１および図３１−２を用いて、実施の形態２における主制御部３０１がおこなう特別図柄処理について説明する。図３１−１および図３１−２は、実施の形態２にかかる主制御部がおこなう特別図柄処理を示したフローチャートである。この特別図柄処理は、図５に示したステップＳ５０３の図柄処理に含まれる処理内容である。

図３１−１および図３１−２において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、当たり遊技フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ３１０１）。当たり遊技フラグがＯＮであれば（ステップＳ３１０１：Ｙｅｓ）、そのまま処理を終了する。当たり遊技フラグがＯＦＦであれば（ステップＳ３１０１：Ｎｏ）、特別図柄が変動中であるか否かを判定し（ステップＳ３１０２）、特別図柄が変動中である場合（ステップＳ３１０２：Ｙｅｓ）、ステップＳ３１１４に移行する。

特別図柄が変動中ではない場合（ステップＳ３１０２：Ｎｏ）、第２始動口１１２への入賞による特２保留球数を示す、第２始動口検知カウンタのカウント値Ｕ２が「１」以上であるか否かを判定する（ステップＳ３１０３）。

カウント値Ｕ２が「１」以上である場合（ステップＳ３１０３：Ｙｅｓ）、カウント値Ｕ２を「１」減算したものを新たな特２保留球数とし（ステップＳ３１０４）、ステップＳ３１１１に移行する。ステップＳ３１０３において、カウント値Ｕ２が「１」以上ではない場合（ステップＳ３１０３：Ｎｏ）、すなわち「Ｕ２＝０」の場合、第１始動口１１１への入賞による特１保留球数としての第１始動口検知カウンタのカウント値Ｕ１が「１」以上であるか否かを判定する（ステップＳ３１０５）。

カウント値Ｕ１が「１」以上ではない場合（ステップＳ３１０５：Ｎｏ）、すなわち「Ｕ１＝０」の場合、そのまま処理を終了する。カウント値Ｕ１が「１」以上である場合（ステップＳ３１０５：Ｙｅｓ）、カウント値Ｕ１を「１」減算したものを新たな特１保留球数とし（ステップＳ３１０６）、カウントフラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ３１０７）。

カウントフラグがＯＦＦである場合（ステップＳ３１０７：Ｎｏ）、後述するステップＳ３１１０をおこなう。カウントフラグがＯＮである場合（ステップＳ３１０７：Ｙｅｓ）、時短フラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ３１０８）、時短フラグがＯＮである場合（ステップＳ３１０８：Ｙｅｓ）、後述するステップＳ３１１０をおこなう。ステップＳ３１０８において、時短フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ３１０８：Ｎｏ）、カウントフラグをＯＦＦにし（ステップＳ３１０９）、カウントＯＦＦコマンドをセットし（ステップＳ３１１０）、ステップＳ３１１１に移行する。

このように、カウント値Ｕ２が「０」であり、カウント値Ｕ１が「１」以上であり、カウントフラグがＯＮであり、時短フラグがＯＦＦである場合に、カウントフラグをＯＦＦにする構成とした。これにより、時短遊技状態から通常遊技状態へ移行し、特２保留球が無い状態において、特１保留球に対する変動を開始するタイミングにおいてカウントフラグをＯＦＦにすることができる。

ステップＳ３１１１では、当たり判定処理をおこなう（ステップＳ３１１１）。なお、ステップＳ３１０３〜ステップＳ３１０６に示したように、第１始動口１１１への入賞による特１保留球よりも、第２始動口１１２への入賞による特２保留球を優先して消化するようにしている。この後、変動パターン選択処理をおこなう（ステップＳ３１１２）。

この後、変動開始コマンドをＲＡＭ３１３にセットする（ステップＳ３１１３）。さらに、特別図柄の変動を開始する（ステップＳ３１１４）。そして、変動パターン選択処理によって選択された変動時間が経過したか否かを判定する（ステップＳ３１１５）。変動時間が経過していない場合には（ステップＳ３１１５：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

変動時間が経過した場合には（ステップＳ３１１５：Ｙｅｓ）、変動停止コマンドをセットし（ステップＳ３１１６）、特別図柄の変動を停止する（ステップＳ３１１７）。この後、停止中処理を実行し（ステップＳ３１１８）、処理を終了する。

（停止中処理）
次に、図３２を用いて、実施の形態２における主制御部３０１がおこなう停止中処理の詳細について説明する。図３２は、実施の形態２にかかる停止中処理を示したフローチャートである。図３２において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、時短遊技状態を示す時短フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ３２０１）。

時短フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ３２０１：Ｎｏ）、ステップＳ３２０５に移行する。時短フラグがＯＮである場合（ステップＳ３２０１：Ｙｅｓ）、時短遊技の遊技残余回数Ｊから「１」を減算する（ステップＳ３２０２）。この後、時短遊技の遊技残余回数Ｊが「０」であるか否かを判定する（ステップＳ３２０３）。遊技残余回数Ｊが「０」ではない場合（ステップＳ３２０３：Ｎｏ）、ステップＳ３２０５に移行する。遊技残余回数Ｊが「０」である場合（ステップＳ３２０３：Ｙｅｓ）、時短フラグをＯＦＦにし（ステップＳ３２０４）、ステップＳ３２０５に移行する。

ステップＳ３２０５では、停止中の特図１または特図２が直撃大当たりを示す図柄であるか否かを判定する（ステップＳ３２０５）。直撃大当たりを示す図柄ではない場合（ステップＳ３２０５：Ｎｏ）、停止中の特図１または特図２が小当たりを示す図柄であるか否かを判定する（ステップＳ３２０６）。

小当たりを示す図柄である場合（ステップＳ３２０６：Ｙｅｓ）、小当たり遊技状態にあることを示す小当たりフラグをＯＮにし（ステップＳ３２０７）、停止中の小当たり図柄が特図１小当たり図柄であるか否かを判定する（ステップＳ３２０８）。なお、特図１小当たり図柄は、特図１の変動による小当たり図柄に相当し、すなわち、通常遊技状態における小当たり図柄に相当する。停止中の小当たり図柄が特図１小当たり図柄である場合（ステップＳ３２０８：Ｙｅｓ）、例えば１０秒といった長時間のオープニングを開始する旨を示す長オープニングコマンドをセットする（ステップＳ３２０９）。

そして、小当たりオープニングを開始し（ステップＳ３２１０）、処理を終了する。ステップＳ３２０８において、停止中の小当たり図柄が特図１小当たり図柄ではない場合（ステップＳ３２０８：Ｎｏ）、例えば２秒の短時間のオープニングを開始する旨を示す短オープニングコマンドをセットし（ステップＳ３２１１）、ステップＳ３２１０に移行する。なお、特図１小当たり図柄ではない小当たり図柄は、特図２の変動による小当たり図柄に相当し、すなわち、時短遊技状態における小当たり図柄に相当する。ステップＳ３２０６において、小当たりを示す図柄ではない場合（ステップＳ３２０６：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

ステップＳ３２０５において、停止中の特図１または特図２が直撃大当たりを示す図柄である場合（ステップＳ３２０５：Ｙｅｓ）、大当たり遊技状態であることを示す大当たりフラグをＯＮにする（ステップＳ３２１２）。そして、大当たりコマンドをセットし（ステップＳ３２１３）、遊技残余回数Ｊを「０」にするとともに（ステップＳ３２１４）、時短フラグをＯＦＦにする（ステップＳ３２１５）。この後、大当たりオープニングコマンドをセットするとともに（ステップＳ３２１６）、大当たりオープニングを開始し（ステップＳ３２１７）、処理を終了する。

（開閉入賞装置処理）
次に、図３３を用いて、実施の形態２における開閉入賞装置処理の詳細について説明する。図３３は、実施の形態２にかかる主制御部がおこなう開閉入賞装置処理を示したフローチャートである。図３３に示す実施の形態２における開閉入賞装置処理は、図２３−１に示した実施の形態１における開閉入賞装置処理の続きであり、図２３−１のステップＳ２３１０までの説明は省略する。

図３３において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、ステップＳ２３１０の後に、ハネ１３１の開放終了後のＶ有効期間が終了したか否かを判定する（ステップＳ３３１１）。ハネ１３１の開放終了後のＶ有効期間が終了していない場合（ステップＳ３３１１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

ハネ１３１の開放終了後のＶ有効期間が終了した場合（ステップＳ３３１１：Ｙｅｓ）、小当たり時のＶ入賞を示すＶフラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ３３１２）。ＶフラグがＯＮである場合（ステップＳ３３１２：Ｙｅｓ）、大当たりを示す大当たりフラグをＯＮにする（ステップＳ３３１３）。

そして、大当たりコマンドをセットし（ステップＳ３３１４）、時短フラグをＯＦＦにし（ステップＳ３３１５）、大当たりオープニングコマンドをセットするとともに（ステップＳ３３１６）、大当たりのオープニングを開始する（ステップＳ３３１７）。この後、ＶフラグをＯＦＦにするとともに（ステップＳ３３１８）、小当たりフラグをＯＦＦにし（ステップＳ３３１９）、処理を終了する。

一方、ステップＳ３３１２において、ＶフラグがＯＦＦである場合（ステップＳ３３１２：Ｎｏ）、小当たりの終了を示す小当たりエンディングコマンドをセットし（ステップＳ３３２０）、小当たりエンディングを開始する（ステップＳ３３２１）。そして、ラウンド数Ｒを「０」にし（ステップＳ３３２２）、ステップＳ３３１９に移行する。

上述したように、実施の形態２において、時短遊技状態から通常遊技状態に移行した後の特１保留球に対する変動を開始した時点において、特２保留球の有無を判定し、特２保留球が無い場合にカウントフラグをＯＦＦにする構成とした。これにより、情報公開装置１９９に、時短遊技状態終了直後の大当たり前後の大当たり回数を合算した数を連チャン数として計測および表示させることができ、遊技者に十分な満足感および優越感を与えることができる。

（実施の形態３）
次に、本発明の実施の形態３について説明する。実施の形態３は、時短遊技状態が終了してから特２保留球の数が「０」になるまでの期間を特殊状態とし、時短遊技状態である場合の大当たりおよび特殊状態である場合の大当たりを、連チャンとしてカウントして情報公開装置に表示させる構成とする点が実施の形態１および２と異なる。なお、以下の説明において、実施の形態１または２にて説明した点については説明を省略し、実施の形態１または２と異なる点についてのみ説明する。

（実施の形態３にかかるぱちんこ遊技機の機能的構成）
まず、図３４−１を用いて、実施の形態３にかかるぱちんこ遊技機１００の機能的構成について説明する。図３４−１は、実施の形態３のぱちんこ遊技機の機能的構成を示したブロック図である。図３４−１においては、実施の形態１におけるブロック図（図４−１を参照）について説明した点については説明を省略する。

図３４−１において、計測期間設定部４０９は、特殊フラグ設定部４１６と、第１特殊フラグ切替部４１７と、第２特殊フラグ切替部４１８と、を含む。特殊フラグ設定部４１６は、時短遊技状態から通常遊技状態へ設定された直後に特２保留が有る状態（以下「特殊状態」という）であることを示す特殊フラグのオンまたはオフが設定される。

第１特殊フラグ切替部４１７は、遊技状態設定部４０７によって時短遊技状態から通常遊技状態へ設定されたときに、保留数判定部４０８によって特２保留が有ると判定された場合に、特殊フラグ設定部４１６の特殊フラグをオンにする。

第２特殊フラグ切替部４１８は、特殊フラグがオンであり、保留数判定部４０８によって特２保留が無いと判定された場合、または、時短付き大当たりに当選した場合、特殊フラグ設定部４１６の特殊フラグをオフにする。

（実施の形態３の概要）
次に、図３４−２を用いて、実施の形態３の概要を説明する。図３４−２は、実施の形態３の概要を示す説明図である。図３４−２において、概要図３４２０は、タイミング毎の時短フラグのＯＮ／ＯＦＦおよび特殊フラグのＯＮ／ＯＦＦを示している。時短フラグがＯＮであるとは、時短遊技状態であることを示しており、また、時短フラグがＯＦＦであるとは、通常遊技状態であることを示している。

特殊フラグがＯＮであるとは、時短遊技状態から通常遊技状態へ移行し、特２保留が有る特殊状態であることを示している。なお、横軸は、時間軸である。また、上向きの矢印は大当たりに当選したことを示しており、括弧内の数字は、情報公開装置１９９に表示される連チャン数である。

まず、通常遊技状態であるタイミングｔ３１において、時短付き大当たりに当選し、時短フラグをＯＮにする。このとき、連チャン回数は「１」である。そして、タイミングｔ３２およびｔ３３において時短付き大当たり当選し、その都度、連チャン回数を加算する。

その後、タイミングｔ３４において、通常大当たりに当選し、時短フラグをＯＦＦにする。この際、特２保留の有無を判定し、特２保留が有る場合、特殊フラグをＯＮにし、遊技をおこなう。そして、特２保留が無くなる前のタイミングｔ３５において時短大当たりに当選し、特殊フラグをＯＦＦにし、時短フラグをＯＮにする。

その後のタイミングｔ３６において通常大当たりに当選し、再び時短フラグをＯＦＦにし、特殊フラグをＯＮにする。その後、特２保留が無くなるタイミングｔ３７において、特殊フラグをＯＦＦにする。このようにすることで、時短遊技状態から通常遊技状態へ移行した後に、時短遊技状態中に入賞した遊技球が大当たりに当選した場合にも、情報公開装置１９９に当該大当たりを時短遊技状態の連荘として計測させることができる。

次に、実施の形態３において主制御部３０１がおこなう各処理手順について説明する。まず、実施の形態３において、普通図柄処理および電チュー処理は、実施の形態２に示した図２９および図３０の処理をおこなう。また、タイマ割込処理、始動口ＳＷ処理、特別図柄処理、当たり判定処理、変動パターン選択処理、は実施の形態１に示した手順の処理（図５、図１２、図１３、図１４、図１８を参照）をおこなう。

（停止中処理）
次に、図３５−１および図３５−２を用いて、実施の形態３において主制御部３０１がおこなう停止中処理の詳細について説明する。図３５−１および図３５−２は、実施の形態３にかかる停止中処理を示したフローチャートである。図３５−１および図３５−２において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、時短遊技状態を示す時短フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ３５０１）。

時短フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ３５０１：Ｎｏ）、ステップＳ３５０９に移行する。時短フラグがＯＮである場合（ステップＳ３５０１：Ｙｅｓ）、時短遊技の遊技残余回数Ｊから「１」を減算する（ステップＳ３５０２）。この後、時短遊技の遊技残余回数Ｊが「０」であるか否かを判定する（ステップＳ３５０３）。遊技残余回数Ｊが「０」ではない場合（ステップＳ３５０３：Ｎｏ）、ステップＳ３５０９に移行する。

遊技残余回数Ｊが「０」である場合（ステップＳ３５０３：Ｙｅｓ）、時短フラグをＯＦＦにし（ステップＳ３５０４）、第２始動口検知カウンタのカウント値Ｕ２が「０」より大きいか否かを判定する（ステップＳ３５０５）。カウント値Ｕ２が「０」より大きい場合（ステップＳ３５０５：Ｙｅｓ）、特殊フラグをＯＮにする（ステップＳ３５０６）。特殊フラグがＯＮであるとは、時短遊技状態から通常遊技状態に移行してから、特２保留の数が「０」になるまでの状態（以下「特殊状態」）であることを示している。

ステップＳ３５０６の後、特殊ＯＮコマンドをセットし（ステップＳ３５０７）、ステップＳ３５０９をおこなう。特殊ＯＮコマンドとは、特殊状態である旨の情報を含むコマンドであり、図５のステップＳ５０６に示した出力処理において情報公開装置１９９に送信される。

また、ステップＳ３５０５において、カウント値Ｕ２が「０」である場合（ステップＳ３５０５：Ｎｏ）、時短ＯＦＦコマンドをセットし（ステップＳ３５０８）、ステップＳ３５０９をおこなう。時短ＯＦＦコマンドとは、時短遊技状態である旨の情報を含むコマンドであり、図５のステップＳ５０６に示した出力処理において情報公開装置１９９に送信される。

ステップＳ３５０９では、停止中の特図１または特図２が直撃大当たりを示す図柄であるか否かを判定する（ステップＳ３５０９）。直撃大当たりを示す図柄ではない場合（ステップＳ３５０９：Ｎｏ）、停止中の特図１または特図２が小当たりを示す図柄であるか否かを判定する（ステップＳ３５１０）。

小当たりを示す図柄である場合（ステップＳ３５１０：Ｙｅｓ）、小当たり遊技状態にあることを示す小当たりフラグをＯＮにし（ステップＳ３５１１）、停止中の小当たり図柄が特図１小当たり図柄であるか否かを判定する（ステップＳ３５１２）。停止中の小当たり図柄が特図１小当たり図柄である場合（ステップＳ３５１２：Ｙｅｓ）、例えば１０秒といった長時間のオープニングを開始する旨を示す長オープニングコマンドをセットする（ステップＳ３５１３）。

そして、小当たりオープニングを開始し（ステップＳ３５１４）、処理を終了する。ステップＳ３５１２において、停止中の小当たり図柄が特図１小当たり図柄ではない場合（ステップＳ３５１２：Ｎｏ）、例えば２秒の短時間のオープニングを開始する旨を示す短オープニングコマンドをセットし（ステップＳ３５１５）、ステップＳ３５１４に移行する。

ステップＳ３５１０において、小当たりを示す図柄ではない場合（ステップＳ３５１０：Ｎｏ）、特殊フラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ３５１６）、特殊フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ３５１６：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。特殊フラグがＯＮである場合（ステップＳ３５１６：Ｙｅｓ）、カウント値Ｕ２が「０」であるか否かを判定し（ステップＳ３５１７）、カウント値Ｕ２が「０」でない場合（ステップＳ３５１７：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

カウント値Ｕ２が「０」である場合（ステップＳ３５１７：Ｙｅｓ）、特殊フラグをＯＦＦにし（ステップＳ３５１８）、特殊ＯＦＦコマンドをセットし（ステップＳ３５１９）、そのまま処理を終了する。特殊ＯＦＦコマンドとは、特殊状態を終了する旨の情報を含むコマンドであり、図５のステップＳ５０６に示した出力処理において情報公開装置１９９に送信される。

ステップＳ３５０９において、停止中の特図１または特図２が直撃大当たりを示す図柄である場合（ステップＳ３５０９：Ｙｅｓ）、大当たり遊技状態であることを示す大当たりフラグをＯＮにする（ステップＳ３５２０）。そして、大当たりコマンドをセットし（ステップＳ３５２１）、遊技残余回数Ｊを「０」にするとともに（ステップＳ３５２２）、大当たりオープニングコマンドをセットするとともに（ステップＳ３５２３）、大当たりオープニングを開始し（ステップＳ３５２４）、処理を終了する。

（開閉入賞装置処理）
次に、図３６を用いて、図２２のステップＳ２２０３に示した開閉入賞装置処理の詳細について説明する。図３６は、実施の形態３において主制御部がおこなう開閉入賞装置処理を示したフローチャートである。図３６に示す実施の形態３における開閉入賞装置処理は、図２３−１に示した実施の形態１における開閉入賞装置処理の続きであり、図２３−１のステップＳ２３１０までの説明は省略する。

図３６において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、ステップＳ２３１０の後、ハネ１３１の開放終了後のＶ有効期間が終了したか否かを判定する（ステップＳ３６１１）。ハネ１３１の開放終了後のＶ有効期間が終了していない場合（ステップＳ３６１１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

ハネ１３１の開放終了後のＶ有効期間が終了した場合（ステップＳ３６１１：Ｙｅｓ）、小当たり時のＶ入賞を示すＶフラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ３６１２）。ＶフラグがＯＮである場合（ステップＳ３６１２：Ｙｅｓ）、大当たりを示す大当たりフラグをＯＮにし（ステップＳ３６１３）、大当たりコマンドをセットする（ステップＳ３６１４）。

そして、大当たりオープニングコマンドをセットするとともに（ステップＳ３６１５）、大当たりのオープニングを開始する（ステップＳ３６１６）。この後、ＶフラグをＯＦＦにするとともに（ステップＳ３６１７）、小当たりフラグをＯＦＦにし（ステップＳ３６１８）、処理を終了する。

一方、ステップＳ３６１２において、ＶフラグがＯＦＦである場合（ステップＳ３６１２：Ｎｏ）、小当たりの終了を示す小当たりエンディングコマンドをセットし（ステップＳ３６１９）、小当たりエンディングを開始する（ステップＳ３６２０）。

そして、ラウンド数Ｒを「０」にし（ステップＳ３６２１）、特殊フラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ３６２２）、特殊フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ３６２２：Ｎｏ）、ステップＳ３６１８へ移行する。特殊フラグがＯＮである場合（ステップＳ３６２２：Ｙｅｓ）、カウント値Ｕ２が「０」であるか否かを判定し（ステップＳ３６２３）、カウント値Ｕ２が「０」でない場合（ステップＳ３６２３：Ｎｏ）、ステップＳ３６１８へ移行する。

カウント値Ｕ２が「０」である場合（ステップＳ３６２３：Ｙｅｓ）、特殊フラグをＯＦＦにし（ステップＳ３６２４）、特殊ＯＦＦコマンドをセットし（ステップＳ３６２５）、ステップＳ３６１８へ移行する。

（遊技状態設定処理）
次に、図３７−１および図３７−２を用いて、図２６のステップＳ２６１６に示した遊技状態設定処理の詳細について説明する。図３７−１および図３７−２は、実施の形態３において主制御部がおこなう遊技状態設定処理を示したフローチャートである。図３７−１および図３７−２において、特殊フラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ３７０１）、特殊フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ３７０１：Ｎｏ）、後述するステップＳ３７０６をおこなう。

ステップＳ３７０１において、特殊フラグがＯＮである場合（ステップＳ３７０１：Ｙｅｓ）、時短付き大当たりであるか否かを判定し（ステップＳ３７０２）、時短付き大当たりである場合（ステップＳ３７０２：Ｙｅｓ）、後述するステップＳ３７０５をおこなう。時短付き大当たりでない場合（ステップＳ３７０２：Ｎｏ）、カウント値Ｕ２が「０」であるか否かを判定する（ステップＳ３７０３）。カウント値Ｕ２が「０」でない場合（ステップＳ３７０３：Ｎｏ）、後述するステップＳ３７０６をおこなう。

ステップＳ３７０３において、カウント値Ｕ２が「０」である場合（ステップＳ３７０３：Ｙｅｓ）、特殊ＯＦＦコマンドをセットし（ステップＳ３７０４）、特殊フラグをＯＦＦにする（ステップＳ３７０５）。その後、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、時短付き大当たりであるか否かを判定する（ステップＳ３７０６）。

時短付き大当たりである場合（ステップＳ３７０６：Ｙｅｓ）、時短フラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ３７０７）、時短フラグがＯＮである場合（ステップＳ３７０７：Ｙｅｓ）、後述するステップＳ３７１０をおこなう。時短フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ３７０７：Ｎｏ）、時短フラグをＯＮにする（ステップＳ３７０８）。

ステップＳ３７０８の後、時短ＯＮコマンドをセットする（ステップＳ３７０９）。時短ＯＮコマンドとは、時短遊技状態を終了する旨の情報を含むコマンドであり、図５のステップＳ５０６に示した出力処理において情報公開装置１９９に送信される。その後、時短遊技の遊技残余回数Ｊを１００にセットし（ステップＳ３７１０）、そのまま処理を終了する。

また、ステップＳ３７０６において、時短付き大当たりでない場合（ステップＳ３７０６：Ｎｏ）、時短フラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ３７１１）、時短フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ３７１１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。時短フラグがＯＮである場合（ステップＳ３７１１：Ｙｅｓ）、時短フラグをＯＦＦにし（ステップＳ３７１２）、カウント値Ｕ２が「０」であるか否かを判定する（ステップＳ３７１３）。

ステップＳ３７１３において、カウント値Ｕ２が「０」である場合（ステップＳ３７１３：Ｙｅｓ）、特殊フラグをＯＮにし（ステップＳ３７１４）、特殊ＯＮコマンドをセットし（ステップＳ３７１５）、そのまま処理を終了する。また、ステップＳ３７１３において、カウント値Ｕ２が「０」でない場合（ステップＳ３７１３：Ｎｏ）、時短ＯＦＦコマンドをセットし（ステップＳ３７１６）、そのまま処理を終了する。

（情報公開処理）
次に、図３８−１および図３８−２を用いて、実施の形態３における情報公開装置１９９がおこなう情報公開処理について説明する。図３８−１および図３８−２は、実施の形態３において情報公開装置がおこなう情報公開処理の処理手順を示すフローチャートである。情報公開処理とは、所定期間（例えば４ｍｓ）毎に情報公開装置１９９が実行する処理である。

まず、情報公開処理において、時短ＯＮコマンドを受信したか否かを判定し（ステップＳ３８０１）、時短ＯＮコマンドを受信していない場合（ステップＳ３８０１：Ｎｏ）、後述するステップＳ３８０７をおこなう。時短ＯＮコマンドを受信した場合（ステップＳ３８０１：Ｙｅｓ）、時短モードをＯＮにする（ステップＳ３８０２）。

時短モードとは、時短遊技状態であることを示すモードである。なお、実施の形態３において、情報公開装置１９９は、時短遊技状態であることを示す時短モードがＯＮである場合、または特殊状態であることを示す特殊モードがＯＮである場合、大当たりに当選した回数を計測する構成である。

ステップＳ３８０２の後、特殊モードがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ３８０３）、特殊モードがＯＮでない場合（ステップＳ３８０３：Ｎｏ）、大当たり回数Ｋに「１」をセットし（ステップＳ３８０４）、表示開始処理をおこない（ステップＳ３８０５）、ステップＳ３８０７をおこなう。表示開始処理とは、情報公開装置１９９が大当たり回数Ｋの表示を開始する処理である。また、特殊モードがＯＮである場合（ステップＳ３８０３：Ｙｅｓ）、特殊モードをＯＦＦにし（ステップＳ３８０６）、ステップＳ３８０７をおこなう。

ステップＳ３８０７において、時短ＯＦＦコマンドを受信したか否かを判定し（ステップＳ３８０７）、時短ＯＦＦコマンドを受信していない場合（ステップＳ３８０７：Ｎｏ）、後述するステップＳ３８１０をおこなう。また、時短ＯＦＦコマンドを受信した場合（ステップＳ３８０７：Ｙｅｓ）、時短モードをＯＦＦにし（ステップＳ３８０８）、表示終了処理をおこない（ステップＳ３８０９）、ステップＳ３８１０をおこなう。表示終了処理とは、情報公開装置１９９が大当たり回数Ｋの表示を終了する処理である。

ステップＳ３８１０において、特殊ＯＮコマンドを受信したか否かを判定し（ステップＳ３８１０）、特殊ＯＮコマンドを受信していない場合（ステップＳ３８１０：Ｎｏ）、後述するステップＳ３８１３をおこなう。特殊ＯＮコマンドを受信した場合（ステップＳ
３７１０：Ｙｅｓ）、時短モードをＯＦＦにし（ステップＳ３８１１）、特殊モードをＯＮにし（ステップＳ３８１２）、ステップＳ３８１３をおこなう。

ステップＳ３８１３において、特殊ＯＦＦコマンドを受信したか否かを判定し（ステップＳ３８１３）、特殊ＯＦＦコマンドを受信していない場合（ステップＳ３８１３：Ｎｏ）、後述するステップＳ３８１６をおこなう。特殊ＯＦＦコマンドを受信した場合（ステップＳ３８１３：Ｙｅｓ）、特殊モードをＯＦＦにし（ステップＳ３８１４）、表示終了処理をおこない（ステップＳ３８１５）、ステップＳ３８１６へ移行する。

ステップＳ３８１６において、大当たりコマンドを受信したか否かを判定し（ステップＳ３８１６）、大当たりコマンドを受信していない場合（ステップＳ３８０６：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。大当たりコマンドを受信した場合（ステップＳ３８１６：Ｙｅｓ）、時短モードがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ３８１７）、時短モードがＯＮである場合（ステップＳ３８１７：Ｙｅｓ）、後述するステップＳ３８１９をおこなう。

ステップＳ３８１７において、時短モードがＯＮでない場合（ステップＳ３８１７：Ｎｏ）、特殊モードがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ３８１８）、特殊モードで無い場合（ステップＳ３８１８：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。特殊モードである場合（ステップＳ３８１８：Ｙｅｓ）、大当たり回数Ｋに「１」加算した値を新たな大当たり回数Ｋとし（ステップＳ３８１９）、表示加算処理をおこない（ステップＳ３８２０）、そのまま処理を終了する。

上述したように、実施の形態３において、時短遊技状態から通常遊技状態へ移行してから、特２保留の数が「０」になるまでを特殊状態とし、情報公開装置１９９は、時短遊技状態である場合の大当たりおよび特殊状態である場合の大当たりを、連チャンとしてカウントして表示する構成とした。これにより、時短遊技状態終了直後の大当たりまでの連チャン数と、当該大当たり以降の連チャン数を合算した連チャン数を情報公開装置１９９に表示することができ、遊技者に十分な満足感および優越感を与えることができる。

（実施の形態４）
次に、本発明の実施の形態４について説明する。実施の形態４は、演出制御部３０２によって連チャン数を用いた演出がおこなわれる点が、実施の形態１〜３と異なる。なお、以下の説明において、実施の形態１〜３にて説明した点については説明を省略し、実施の形態１〜３と異なる点についてのみ説明する。

（実施の形態４にかかるぱちんこ遊技機の機能的構成）
まず、図３９−１を用いて、実施の形態４にかかるぱちんこ遊技機１００の機能的構成について説明する。図３９−１は、実施の形態４のぱちんこ遊技機の機能的構成を示したブロック図である。図３９−１においては、実施の形態１におけるブロック図（図４−１を参照）について説明した点については説明を省略する。

図３９−１において、ぱちんこ遊技機１００の主制御部３０１は、演出制御部３０２に接続されている。演出制御部３０２は、主制御部３０１の出力部４１０から出力される計測期間に関する情報と、大当たりに当選した旨を示す情報と、が入力され、連チャン回数を計測する。演出制御部３０２の詳細については、図３９―２を用いて説明する。

（実施の形態４にかかる演出制御部の機能的構成）
次に、図３９−２を用いて、実施の形態４にかかる演出制御部３０２の機能的構成について説明する。図３９−２は、実施の形態４の演出制御部の機能的構成を示したブロック図である。図３９−２において、演出制御部３０２は、入力部３９０１と、計測期間判定部３９０２と、計測部３９０３と、演出出力部３９０４と、を備えている。

入力部３９０１は、主制御部３０１によって出力される計測期間に関する情報と、大当たりに当選した旨を示す情報と、が入力される。計測期間判定部３９０２は、入力部３９０１に入力された計測期間に関する情報に基づいて、現在が計測期間であるか否かを判定する。

計測部３９０３は、計測期間判定部３９０２によって計測期間であると判定されている期間にて、大当たりに当選した旨を示す情報が入力部３９０１に入力された回数を、連チャン回数として計測する。演出出力部３９０４は、計測部３９０３によって計測された連チャン回数を用いた演出を、画像表示部１０６に出力し、表示させる。

次に、実施の形態４において主制御部３０１がおこなう各処理手順について説明する。まず、実施の形態４において、普通図柄処理および電チュー処理は、実施の形態２に示した図２９および図３０の処理をおこなう。また、タイマ割込処理、始動口ＳＷ処理、当たり判定処理、変動パターン選択処理、は実施の形態１に示した手順の処理（図５、図１２、図１４、図１８を参照）をおこなう。

（特別図柄処理）
次に、図４０を用いて、主制御部３０１がおこなう特別図柄処理について説明する。図４０は、実施の形態４において主制御部がおこなう特別図柄処理を示したフローチャートである。図４０において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、当たり遊技フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ４００１）。

ステップＳ４００１において、当たり遊技フラグがＯＮであれば（ステップＳ４００１：Ｙｅｓ）、そのまま処理を終了する。当たり遊技フラグがＯＦＦであれば（ステップＳ４００１：Ｎｏ）、特別図柄が変動中であるか否かを判定し（ステップＳ４００２）、特別図柄が変動中である場合（ステップＳ４００２：Ｙｅｓ）、ステップＳ４０１１に移行する。

特別図柄が変動中ではない場合（ステップＳ４００２：Ｎｏ）、第２始動口１１２への入賞による特２保留球数を示す、第２始動口検知カウンタのカウント値Ｕ２が「１」以上であるか否かを判定する（ステップＳ４００３）。

カウント値Ｕ２が「１」以上である場合（ステップＳ４００３：Ｙｅｓ）、カウント値Ｕ２を「１」減算したものを新たな特２保留球数とし（ステップＳ４００４）、ステップＳ４００７に移行する。ステップＳ４００３において、カウント値Ｕ２が「１」以上ではない場合（ステップＳ４００３：Ｎｏ）、すなわち「Ｕ２＝０」の場合、第１始動口１１１への入賞による特１保留球数としての第１始動口検知カウンタのカウント値Ｕ１が「１」以上であるか否かを判定する（ステップＳ４００５）。

カウント値Ｕ１が「１」以上ではない場合（ステップＳ４００５：Ｎｏ）、すなわち「Ｕ１＝０」の場合、そのまま処理を終了する。カウント値Ｕ１が「１」以上である場合（ステップＳ４００５：Ｙｅｓ）、カウント値Ｕ１を「１」減算したものを新たな特１保留球数とし（ステップＳ４００６）、ステップＳ４００７に移行する。

ステップＳ４００７では、当たり判定処理をおこない（ステップＳ４００７）、変動パターン選択処理をおこなう（ステップＳ４００８）。この後、変動開始コマンドをＲＡＭ３１３にセットする（ステップＳ４００９）。さらに、特別図柄の変動を開始する（ステップＳ４０１０）。そして、変動パターン選択処理によって選択された変動時間が経過したか否かを判定する（ステップＳ４０１１）。変動時間が経過していない場合には（ステップＳ４０１１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

変動時間が経過した場合には（ステップＳ４０１１：Ｙｅｓ）、特別図柄の変動を停止する（ステップＳ４０１２）。この後、停止中処理を実行し（ステップＳ４０１３）、変動停止コマンドをセットし（ステップＳ４０１４）、処理を終了する。

（停止中処理）
次に、図４１を用いて、図４０のステップＳ４０１３に示した停止中処理の詳細について説明する。図４１は、実施の形態４にかかる停止中処理を示したフローチャートである。図４１において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、時短遊技状態を示す時短フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ４１０１）。

時短フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ４１０１：Ｎｏ）、ステップＳ４１０５に移行する。時短フラグがＯＮである場合（ステップＳ４１０１：Ｙｅｓ）、時短遊技の遊技残余回数Ｊから「１」を減算する（ステップＳ４１０２）。

ステップＳ４１０２の後、時短遊技の遊技残余回数Ｊが「０」であるか否かを判定する（ステップＳ４１０３）。遊技残余回数Ｊが「０」ではない場合（ステップＳ４１０３：Ｎｏ）、ステップＳ４１０５に移行する。遊技残余回数Ｊが「０」である場合（ステップＳ４１０３：Ｙｅｓ）、時短フラグをＯＦＦにし（ステップＳ４１０４）、ステップＳ４１０５に移行する。

ステップＳ４１０５では、停止中の特図１または特図２が直撃大当たりを示す図柄であるか否かを判定する（ステップＳ４１０５）。直撃大当たりを示す図柄ではない場合（ステップＳ４１０５：Ｎｏ）、停止中の特図１または特図２が小当たりを示す図柄であるか否かを判定する（ステップＳ４１０６）。

小当たりを示す図柄である場合（ステップＳ４１０６：Ｙｅｓ）、小当たり遊技状態にあることを示す小当たりフラグをＯＮにし（ステップＳ４１０７）、停止中の小当たり図柄が特図１小当たり図柄であるか否かを判定する（ステップＳ４１０８）。特図１小当たり図柄である場合（ステップＳ４１０８：Ｙｅｓ）、例えば１０秒といった長時間のオープニングを開始する旨を示す長オープニングコマンドをセットする（ステップＳ４１０９）。

そして、小当たりオープニングを開始し（ステップＳ４１１０）、処理を終了する。ステップＳ４１０８において、停止中の小当たり図柄が特図１小当たり図柄ではない場合（ステップＳ４１０８：Ｎｏ）、例えば２秒の短時間のオープニングを開始する旨を示す短オープニングコマンドをセットし（ステップＳ４１１１）、ステップＳ４１１０に移行する。

ステップＳ４１０５において、停止中の特図１または特図２が直撃大当たりを示す図柄である場合（ステップＳ４１０５：Ｙｅｓ）、大当たり遊技状態であることを示す大当たりフラグをＯＮにする（ステップＳ４１１２）。そして、第３カウントフラグＯＦＦ処理をおこなう（ステップＳ４１１３）。第３カウントフラグＯＦＦ処理の詳細は、図４２に後述する。

その後、遊技残余回数Ｊを「０」にするとともに（ステップＳ４１１４）、時短フラグをＯＦＦにする（ステップＳ４１１５）。この後、大当たりオープニングコマンドをセットするとともに（ステップＳ４１１６）、大当たりオープニングを開始し（ステップＳ４１１７）、処理を終了する。

ステップＳ４１０６において、小当たりを示す図柄ではない場合（ステップＳ４１０６：Ｎｏ）、第４カウントフラグＯＦＦ処理をおこない（ステップＳ４１１８）、そのまま処理を終了する。第４カウントフラグＯＦＦ処理の詳細は、図４３に後述する。

（第３カウントフラグＯＦＦ処理）
次に、図４２を用いて、図４１のステップＳ４１１３に示した第３カウントフラグＯＦＦ処理の詳細について説明する。図４２は、実施の形態４にかかる第３カウントフラグＯＦＦ処理を示したフローチャートである。図４２において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、カウントフラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ４２０１）、カウントフラグがＯＦＦである場合（ステップＳ４２０１：Ｎｏ）、時短付き大当たりであるか否かを判定する（ステップＳ４２０２）。

時短付き大当たりである場合（ステップＳ４２０２：Ｙｅｓ）、カウントフラグをＯＮにし（ステップＳ４２０３）、カウントＯＮ情報をセットし（ステップＳ４２０４）、そのまま処理を終了する。カウントＯＮ情報とは、連チャン数の計測を開始する旨の情報であり、大当たりオープニングコマンドに含まれ、演出制御部３０２へ送信される。

ステップＳ４２０２において、時短付き大当たりでない場合（ステップＳ４２０２：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。また、ステップＳ４２０１において、カウントフラグがＯＮである場合（ステップＳ４２０１：Ｙｅｓ）、時短付き大当たりであるか否かを判定し（ステップＳ４２０５）、時短付き大当たりである場合（ステップＳ４２０５：Ｙｅｓ）、そのまま処理を終了する。

ステップＳ４２０５において、時短付き大当たりでない場合（ステップＳ４２０５：Ｎｏ）、カウント値Ｕ２が「０」であるか否かを判定し（ステップＳ４２０６）、カウント値Ｕ２が「０」でない場合（ステップＳ４２０６：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。カウント値Ｕ２が「０」である場合（ステップＳ４２０６：Ｙｅｓ）、カウントフラグをＯＦＦにし（ステップＳ４２０７）、カウントＯＦＦ情報をセットし（ステップＳ４２０８）、そのまま処理を終了する。カウントＯＦＦ情報とは、連チャン数の計測を終了する旨の情報であり、大当たりオープニングコマンドと、変動停止コマンドと、小当たりエンディングコマンドと、のいずれか一つのコマンドに含まれ、演出制御部３０２へ送信される。

（第４カウントフラグＯＦＦ処理）
次に、図４３を用いて、図４１のステップＳ４１１８に示した第４カウントフラグＯＦＦ処理の詳細について説明する。図４３は、実施の形態４にかかる第４カウントフラグＯＦＦ処理を示したフローチャートである。図４３において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、カウントフラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ４３０１）、カウントフラグがＯＦＦである場合（ステップＳ４３０１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

ステップＳ４３０１において、カウントフラグがＯＮである場合（ステップＳ４３０１：Ｙｅｓ）、時短フラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ４３０２）、時短フラグがＯＮである場合（ステップＳ４３０２：Ｙｅｓ）、そのまま処理を終了する。時短フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ４３０２：Ｎｏ）、カウント値Ｕ２が「０」であるか否かを判定し（ステップＳ４３０３）、カウント値Ｕ２が「０」でない場合（ステップＳ４３０３：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

ステップＳ４３０３において、カウント値Ｕ２が「０」である場合（ステップＳ４３０３：Ｙｅｓ）、カウントフラグをＯＦＦにし（ステップＳ４３０４）、カウントＯＦＦ情報をセットし（ステップＳ４３０５）、そのまま処理を終了する。

（開閉入賞装置処理）
次に、図４４を用いて、図２２のステップＳ２２０３に示した開閉入賞装置処理の詳細について説明する。図４４は、実施の形態４において主制御部がおこなう開閉入賞装置処理を示したフローチャートである。図４４に示す実施の形態４における開閉入賞装置処理は、図２３−１に示した実施の形態１における開閉入賞装置処理の続きであり、図２３−１のステップＳ２３１０までの説明は省略する。

図４４において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、ステップＳ２３１０の後、ハネ１３１の開放終了後のＶ有効期間が終了したか否かを判定する（ステップＳ４４１１）。ハネ１３１の開放終了後のＶ有効期間が終了していない場合（ステップＳ４４１１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

ハネ１３１の開放終了後のＶ有効期間が終了した場合（ステップＳ４４１１：Ｙｅｓ）、小当たり時のＶ入賞を示すＶフラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ４４１２）。ＶフラグがＯＮである場合（ステップＳ４４１２：Ｙｅｓ）、大当たりを示す大当たりフラグをＯＮにし（ステップＳ４４１３）、図４２に示した第３カウントフラグＯＦＦ処理をおこなう（ステップＳ４４１４）。

そして、時短フラグをＯＦＦにし（ステップＳ４４１５）、大当たりオープニングコマンドをセットするとともに（ステップＳ４４１６）、大当たりのオープニングを開始する（ステップＳ４４１７）。この後、ＶフラグをＯＦＦにするとともに（ステップＳ４４１８）、小当たりフラグをＯＦＦにし（ステップＳ４４１９）、処理を終了する。

一方、ステップＳ４４１２において、ＶフラグがＯＦＦである場合（ステップＳ４４１２：Ｎｏ）、図４３に示した第４カウントフラグＯＦＦ処理をおこなう（ステップＳ４４２０）。そして、小当たりの終了を示す小当たりエンディングコマンドをセットし（ステップＳ４４２１）、小当たりエンディングを開始する（ステップＳ４４２２）。そして、ラウンド数Ｒを「０」にし（ステップＳ４４２３）、ステップＳ４４１９へ移行する。

（遊技状態設定処理）
次に、図４５を用いて、図２６のステップＳ２６１６に示した遊技状態設定処理の詳細について説明する。図４５は、実施の形態４において主制御部がおこなう遊技状態設定処理を示したフローチャートである。図４５において、主制御部３０１のＣＰＵ３１１は、時短付き大当たりであるか否かを判定する（ステップＳ４５０１）。

時短付き大当たりである場合（ステップＳ４５０１：Ｙｅｓ）、時短フラグをＯＮにする（ステップＳ４５０２）。その後、時短遊技の遊技残余回数Ｊを１００にセットし（ステップＳ４５０３）、そのまま処理を終了する。また、時短付き大当たりでない場合（ステップＳ４５０１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

（演出統括部が実行する演出タイマ割込処理）
次に、図４６を用いて、演出制御部３０２の演出統括部３０２ａが実行する演出タイマ割込処理について説明する。図４６は、実施の形態４において演出統括部が実行する演出タイマ割込処理を示すフローチャートである。この演出タイマ割込処理は、演出統括部３０２ａが、起動中、所定期間（例えば４ｍｓ）毎に演出統括部３０２ａが実行する主演出制御処理に割り込み動作する処理である。

図４６において、演出統括部３０２ａのＣＰＵ３２１は、主制御部３０１からコマンドを受信した際におこなうコマンド受信処理を実行する（ステップＳ４６０１）。なお、コマンド受信処理については、図４７を用いて後述する。さらに、演出ボタン１０５が押下された際におこなう演出ボタン処理を実行する（ステップＳ４６０２）。そして、画像・音声制御部３０２ｂまたはランプ制御部３０２ｃに対してコマンドを送信するコマンド送信処理を実行し（ステップＳ４６０３）、処理を終了する。

（コマンド受信処理）
次に、図４７を用いて、演出統括部３０２ａが実行するコマンド受信処理の詳細について説明する。コマンド受信処理とは、図４６のステップＳ４６０１に示した処理である。図４７は、実施の形態４において演出統括部が実行するコマンド受信処理の処理手順を示すフローチャートである。図４７において、演出統括部３０２ａのＣＰＵ３２１は、主制御部３０１から特別図柄の変動開始を示す変動開始コマンドを受信したか否かを判定する（ステップＳ４７０１）。なお、変動開始コマンドは、主制御部３０１による特別図柄処理においてセットされたコマンドである。

ステップＳ４７０１において、変動開始コマンドを受信しない場合（ステップＳ４７０１：Ｎｏ）、後述するステップＳ４７０３に移行する。変動開始コマンドを受信した場合（ステップＳ４７０１：Ｙｅｓ）、演出選択処理を実行する（ステップＳ４７０２）。

この後、演出図柄を停止させるための変動停止コマンドを受信したか否かを判定する（ステップＳ４７０３）。なお、変動停止コマンドは、特別図柄の変動停止を示すコマンドであり、主制御部３０１の特別図柄処理においてセットされるコマンドである。

変動停止コマンドを受信しない場合（ステップＳ４７０３：Ｎｏ）、後述するステップＳ４７０６をおこなう。変動停止コマンドを受信した場合（ステップＳ４７０３：Ｙｅｓ）、第１演出カウントフラグ処理をおこなう（ステップＳ４７０４）。第１演出カウントフラグ処理の詳細は、図４８に後述する。

その後、変動演出終了中処理を実行し（ステップＳ４７０５）、オープニングコマンドを受信したか否かを判定する（ステップＳ４７０６）。なお、変動演出終了中処理は、演出図柄の変動を停止させたり、遊技状態に応じた演出モードを変動回数に応じて終了させたりする処理である。

オープニングコマンドを受信した場合（ステップＳ４７０６：Ｙｅｓ）、第２演出カウントフラグ処理をおこなう（ステップＳ４７０７）。第２演出カウントフラグ処理の詳細は、図４９に後述する。その後、当たり演出選択処理をおこなう（ステップＳ４７０８）。当たり演出選択処理とは、当たり中の演出内容を選択する処理である。オープニングコマンドを受信していない場合（ステップＳ４７０６：Ｎｏ）、後述するステップＳ４７０９をおこなう。

ステップＳ４７０８の後、エンディングコマンドを受信したか否かを判定する（ステップＳ４７０９）。エンディングコマンドを受信していないと判定した場合（ステップＳ４７０９：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

ステップＳ４７０９において、エンディングコマンドを受信したと判定した場合（ステップＳ４７０９：Ｙｅｓ）、第１演出カウントフラグ処理をおこなう（ステップＳ４７１０）。その後、エンディング演出選択処理をおこない（ステップＳ４７１１）、そのまま処理を終了する。エンディング演出選択処理とは、エンディングコマンドを解析し、エンディング演出を選択する処理である。

（第１演出カウントフラグ処理）
次に、図４８を用いて、演出制御部３０２の演出統括部３０２ａが実行する第１演出カウントフラグ処理について説明する。第１演出カウントフラグ処理とは、図４７のステップＳ４７０４およびステップＳ４７１０に示した処理である。図４８は、実施の形態４において演出制御部の演出統括部が実行する第１演出カウントフラグ処理の処理手順を示すフローチャートである。

第１演出カウントフラグ処理において、まず、演出制御部３０２の演出統括部３０２ａは、演出カウントフラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ４８０１）。演出カウントフラグがＯＮであるとは、連チャンを計測する期間であることを示している。

ステップＳ４８０１において、演出カウントフラグがＯＦＦである場合（ステップＳ４８０１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。演出カウントフラグがＯＮである場合（ステップＳ４８０１：Ｙｅｓ）、受信したコマンドにカウントＯＦＦ情報が含まれるか否かを判定し（ステップＳ４８０２）、カウントＯＦＦ情報が含まれない場合（ステップＳ４８０２：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

ステップＳ４８０２において、カウントＯＦＦ情報が含まれる場合（ステップＳ４８０２：Ｙｅｓ）、演出カウントフラグをＯＦＦにし（ステップＳ４８０３）、そのまま処理を終了する。

（第２演出カウントフラグ処理）
次に、図４９を用いて、演出制御部３０２の演出統括部３０２ａが実行する第２演出カウントフラグ処理について説明する。第２演出カウントフラグ処理とは、図４７のステップＳ４７０７に示した処理である。図４９は、実施の形態４において演出制御部の演出統括部が実行する第２演出カウントフラグ処理の処理手順を示すフローチャートである。

第２演出カウントフラグ処理において、まず、演出制御部３０２の演出統括部３０２ａは、受信したオープニングコマンドが、大当たりオープニングコマンドであるか否かを判定する（ステップＳ４９０１）。

ステップＳ４９０１において、大当たりオープニングコマンドでない場合（ステップＳ４９０１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。また、大当たりオープニングコマンドである場合（ステップＳ４９０１：Ｙｅｓ）、演出カウントフラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ４９０２）。

ステップＳ４９０２において、演出カウントフラグがＯＦＦである場合（ステップＳ４９０２：Ｎｏ）、受信したオープニングコマンドにカウントＯＮ情報が含まれるか否かを判定する（ステップＳ４９０３）。カウントＯＮ情報が含まれない場合（ステップＳ４９０３：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

ステップＳ４９０３において、カウントＯＮ情報が含まれる場合（ステップＳ４９０３：Ｙｅｓ）、演出カウントフラグをＯＮにし（ステップＳ４９０４）、大当たり回数Ｋに「１」をセットし（ステップＳ４９０５）、そのまま処理を終了する。

ステップＳ４９０２において、演出カウントフラグがＯＮである場合（ステップＳ４９０２：Ｙｅｓ）、受信したオープニングコマンドにカウントＯＦＦ情報が含まれるか否かを判定し（ステップＳ４９０６）、カウントＯＦＦ情報が含まれる場合（ステップＳ４９０６：Ｙｅｓ）、演出カウントフラグをＯＦＦにし（ステップＳ４９０７）、そのまま処理を終了する。

ステップＳ４９０６において、カウントＯＦＦ情報が含まれない場合（ステップＳ４９０６：Ｎｏ）、大当たり回数Ｋに「１」加算した値を新たな大当たり回数Ｋとし（ステップＳ４９０８）、そのまま処理を終了する。

上述したように、実施の形態４において、ぱちんこ遊技機１００の主制御部３０１は、通常遊技状態から時短遊技状態に設定した時点から、時短遊技状態から通常遊技状態に設定し、かつ、特２保留球が無い時点までの期間を、大当たり回数を連チャン回数として計測する計測期間として設定し、演出制御部３０２に出力する構成とした。これにより、特２保留球が有る状態で、時短遊技状態から通常遊技状態へ移行し、当該特２保留球が大当たりである場合にも、演出制御部３０２に当該大当たりを連チャン数として計測させ、当該連チャン数を用いた演出をおこなわせることができる。

したがって、時短遊技状態終了直後の大当たりまでの連チャン数と、当該大当たり以降の連チャン数を合算した連チャン数を用いた演出をおこなうことができ、遊技者に十分な満足感および優越感を与えることができる。

以上説明したように、本発明の遊技機によれば、時短遊技状態終了直後の特２保留球によって大当たりになった場合に、当該大当たりを、連荘として計測することで、当該大当たり前後の大当たり回数を連荘数とすることができ、遊技者に十分な満足感および優越感を与えることができる。

１００ ぱちんこ遊技機（遊技機）
１０６ 画像表示部
１１１ 第１始動口
１１１ａ 第１始動口ＳＷ
１１２ 第２始動口
１１２ａ 第２始動口ＳＷ
１３０ 開閉入賞装置（開閉入賞手段）
１３１ ハネ（開閉部材）
１３２ Ｖゾーン（特定領域）
１４０ ゲート
１４１ 電動チューリップ（普通電動役物）
１９９ 情報公開装置
３０１ 主制御部
３０２ 演出制御部
３１１ ＣＰＵ
３１２ ＲＯＭ
３１３ ＲＡＭ
４０１ 保留記憶部（保留記憶手段）
４０２ 抽選部（抽選手段）
４０３ 特別図柄制御部（特別図柄制御手段）
４０４ 変動回数計測部（変動回数計測手段）
４０５ 開閉制御部（開閉制御手段）
４０６ 大当たり判定部（大当たり判定手段）
４０７ 遊技状態設定部（遊技状態設定手段）
４０８ 保留数判定部（保留数判定手段）
４０９ 計測期間設定部（計測期間設定手段）
４１０ 出力部（出力手段）
４１１ 計測フラグ設定部（計測フラグ設定手段）
４１２ 切替部（切替手段）
４１３ 保持部（保持手段）
４１４ 普通図柄制御部（普通図柄制御手段）
４１５ 普通電動役物制御部（普通電動役物制御手段）
４１６ 特殊フラグ設定部（特殊フラグ設定手段）
４１７ 第１特殊フラグ切替部（第１特殊フラグ切替手段）
４１８ 第２特殊フラグ切替部（第２特殊フラグ切替手段）
４２１ 入力部
４２２ 計測期間判定部
４２３ 計測部
４２４ 表示部
３９０１ 入力部
３９０２ 計測期間判定部
３９０３ 計測部
３９０４ 演出出力部

Claims (1)

1. 遊技球が流下可能な遊技領域に設けられ、遊技球が通過可能な第１始動領域と、
   前記遊技領域に設けられ、遊技球が通過しにくい第１状態と通過しやすい第２状態とに作動し得る第２始動領域と、
   前記遊技領域に設けられ、遊技球が通過不可能な閉状態と通過可能な開状態とに作動し得る特別入賞領域と、
   前記特別入賞領域を通過した遊技球が通過可能な特定領域と、
   前記第１始動領域を遊技球が通過すると、特別遊技をおこなうか否かを判定する第１特別遊技判定手段と、
   前記第２始動領域を遊技球が通過すると、特別遊技をおこなうか否かを判定する第２特別遊技判定手段と、
   前記第１特別遊技判定手段または前記第２特別遊技判定手段による判定結果に基づいて、図柄を変動表示させる図柄変動時間を決定する図柄変動時間決定手段と、
   所定の図柄表示手段において図柄を変動表示させてから前記図柄変動時間決定手段によって決定された図柄変動時間の経過後に、前記第１特別遊技判定手段または前記第２特別遊技判定手段による判定結果を示す判定図柄を停止表示させる図柄表示制御手段と、
   前記第１特別遊技判定手段または前記第２特別遊技判定手段によって第１特別遊技をおこなうと判定された場合、前記図柄表示制御手段によって前記判定図柄が停止表示させられた後に、前記特別入賞領域を前記開状態に作動させる前記第１特別遊技をおこなう第１特別遊技実行手段と、
   前記第１特別遊技実行手段により第１特別遊技がおこなわれているときに、前記特定領域を遊技球が通過した場合、遊技者にとって有利な第２特別遊技を実行する第２特別遊技実行手段と、
   前記第１特別遊技判定手段または前記第２特別遊技判定手段により第３特別遊技をおこなうと判定された場合、前記図柄表示制御手段により前記判定図柄が停止表示させられた後に、遊技者にとって有利な前記第３特別遊技を実行する第３特別遊技実行手段と、
   所定の作動条件の成立により、前記第２始動領域を所定作動時間、前記第２状態に作動させる非特定遊技状態、または前記第２始動領域を前記所定作動時間よりも長い作動時間、前記第２状態に作動させる特定遊技状態、にて遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、
   前記図柄表示制御手段によって図柄が変動表示させられているときに、または、前記第２特別遊技実行手段によって前記第２特別遊技が実行されているときに、前記第２始動領域を遊技球が通過すると、前記第２特別遊技判定手段による判定の権利を保留して記憶する保留記憶手段と、
   前記遊技状態制御手段によって前記特定遊技状態にて遊技が制御されているときに、前記第２特別遊技実行手段によって前記第２特別遊技が実行されると、遊技者に情報を提示する提示手段に、前記特定遊技状態において実行された前記第２特別遊技の遊技回数を計数して提示させるための計数情報を出力する計数情報出力手段と、
   を備え、
   前記第２特別遊技判定手段は、
   前記第１特別遊技判定手段よりも高確率にて前記第１特別遊技をおこなうと判定するものであり、
   前記遊技状態制御手段は、
   前記特定遊技状態にて遊技を制御しているときに、前記第２特別遊技実行手段によって前記第２特別遊技がおこなわれた場合、当該第２特別遊技の終了後、前記非特定遊技状態または前記特定遊技状態にて遊技を制御可能な特別遊技終了後状態制御手段を有し、
   前記計数情報出力手段は、前記特別遊技終了後状態制御手段によって前記非特定遊技状態にて遊技が制御されているときに、前記第２特別遊技判定手段によって特別遊技をおこなうか否かが判定されて前記２特別遊技実行手段によって前記第２特別遊技が実行された場合、当該第２特別遊技が実行された遊技回数を、前記特別遊技終了後状態制御手段によって前記非特定遊技状態にて遊技が制御される前までに計数された遊技回数に加算して提示させるための計数情報を出力することを特徴とする遊技機。

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