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JP5258802B2 - プラグ電気コネクタ及びこれとレセプタクル電気コネクタとを有する電気コネクタ組立体 - Google Patents

プラグ電気コネクタ及びこれとレセプタクル電気コネクタとを有する電気コネクタ組立体 Download PDF

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Description

本発明はプラグ電気コネクタ及びこれとレセプタクル電気コネクタとを有する電気コネクタ組立体に関する。
互いに嵌合接続されるコネクタには、コネクタ同士の抜けを防止するためのロック構造が設けられることが多い。かかるロック構造を有するコネクタとしては、例えば、特許文献1のコネクタが知られている。
特許文献1には、リード線が接続されたプラグと他のリード線が接続されたレセプタクルとを有し互いに嵌合するコネクタが開示されている。上記プラグは、合成樹脂製の雄側ハウジング(絶縁体)に保持されるピン状のオス端子が該雄側ハウジングの環状の周壁部で包囲されており、該オス端子と該周壁部の内壁面との間に、メス端子を受け入れるための環状の受入空間が形成されている。該周壁部の内壁面には該内壁面の全周にわたって環状凹部(溝部)が形成されている。
一方、レセプタクルは、オス端子を受け入れるための開口部が形成されたメス端子が合成樹脂製の雌側ハウジング(絶縁体)に保持されており、該メス端子は、雌側ハウジングの環状の周壁部によって隙間なく覆われている。該周壁部の外壁面には該外壁面の全周にわたって環状突部が形成されている。コネクタ嵌合時において、上記レセプタクルのメス端子および周壁部は、プラグの受入空間に進入し、該レセプタクルの環状突部がプラグの環状凹部とコネクタ嵌合方向で係止し合う。この結果、プラグとレセプタクルとの抜けが防止されることとしている。
上記特許文献1のコネクタでは、互いに係止し合うプラグの環状凹部とレセプタクルの環状凸部は両方とも合成樹脂製であり強度が十分でないので、繰り返し使用することにより磨耗や変形が生じてロック機能を十分に確保できず、プラグとレセプタクルとの抜けが生じるおそれがあった。
コネクタ同士の抜けをより確実に防止すべく、合成樹脂よりも強度が大きい金属で作られた部分同士を係止させるロック構造を有するコネクタが知られている。例えば、互いに嵌合可能な径で筒状に加工した金属板にロック部が形成されたコネクタが挙げられる。具体的には、互いに係止し合うロック部の一方を、金属板を凸湾曲させた突部として形成し、他方を、金属板を上記ロック部と適合した形状に凹湾曲させた凹部(溝部)として形成し、該ロック部同士をコネクタ嵌合方向で係止させる。
特開平8−203593
しかし、このような金属板を加工して作られた筒状の部分に形成されたロック部を有するロック構造では、外側に位置するロック部が形成された部材は、コネクタ嵌合時に弾性変形可能な板厚の金属板のみで形成されているので、嵌合状態にあるコネクタに不用意な抜出力が作用したとき、該部材が容易に広がるように弾性変形してしまい、ロック部同士が係止した状態を維持できないおそれがある。
このような事情に鑑みて、本発明は、ロック部の十分な強度を確保するとともに、ロック部同士がしっかりと係止し合った状態を維持可能なプラグ電気コネクタ及びこれとレセプタクル電気コネクタとを有する電気コネクタ組立体を提供することを目的とする。
本発明に係る電気コネクタは、コネクタの嵌合方向に延びる端子と、該嵌合方向の軸線まわりで該端子を囲み、相手コネクタを受け入れるための受入空間を形成する金属製のシェルと、該端子およびシェルを保持する合成樹脂製のハウジングとを備えている。
かかる電気コネクタにおいて、本発明では、上記シェルは、嵌合方向に延び相手コネクタ側に開放されたスリットが形成されあるいは周方向の少なくとも一つの位置で分割されているとともに、上記受入空間を形成する内壁面に、嵌合方向で相手コネクタと係止するためのロック部が形成されており、ハウジングは、上記シェルの外壁面の全周にわたって該外壁面と接面して該シェルを覆うカバー部を有していることを特徴としている。
本発明では、ロック部は金属製のシェルの一部として形成されているので、ロック部の強度は合成樹脂等で形成される場合と比較して大きく、耐摩耗性・耐変形性が高い。また、シェルは、嵌合方向に延び相手コネクタ側に開放されたスリットが形成されあるいは周方向の少なくとも一つの位置で分割されている。したがって、相手コネクタが受入空間に進入したとき、シェルは広がるように弾性変位することが可能となっている。そして、本発明では、合成樹脂製のハウジングのカバー部が上記シェルの外壁面の全周にわたって該外壁面と接面して該シェルを覆っている。したがって、該合成樹脂製のカバー部自体の弾性変位によって、上記シェルの広がるような変位が許容されるとともに、該カバー部の弾性復元力(反力)によって、該シェルには原形に復帰させるような力が作用する。この結果、不用意な抜出力が作用しても、シェルが容易に広がるように変形することがなく、ロック部同士がしっかりと係止した状態が維持される。
シェルとハウジングとが一体成形されていることが好ましい。このように、シェルとハウジングとを一体成形することにより、該シェルと該ハウジングをそれぞれ別個に作ってそれらを組み立てる必要がないので、製造が容易であるうえに、製造コストを抑制できる。また、該シェルと該ハウジングとをしっかりと密着した状態で一体化させることができる。
ハウジングは、嵌合方向にてシェルの先端位置よりも相手コネクタ側へ延びる延出部を有しており、該延出部には、その全周にわたって該延出部の内壁面から突出し、コネクタ嵌合状態にて相手コネクタの外周面に接圧をもって当接する環状突部が形成されていることが好ましい。
このように構成された本発明では、コネクタ嵌合状態にて、環状突部が相手コネクタの外周面に接圧をもって当接することにより、コネクタ同士が密封状態となる。したがって、良好なシールが得られ、外部からの水分等の侵入を確実に防止できる。
以上のように、本発明では、金属性のシェルにロック部を形成することにより、ロック部の強度を大きくすることができる。また、シェルにスリットを形成しあるいは周方向の少なくとも一つの位置で分割するとともに、合成樹脂製のハウジングのカバー部によって該シェルを覆うことにより、シェルの広がるような弾性変位を許容しつつ、カバー部自体の弾性復元力によってシェルに対して原形に復帰させるような力を作用させて、ロック部同士がしっかりと係止した状態が維持される。
実施形態に係る電気コネクタと相手コネクタの嵌合前の状態を示す断面図である。 図1の電気コネクタのII−II断面図である。 図1の電気コネクタと相手コネクタとの嵌合状態を示す断面図である。
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に係る電気コネクタであるプラグコネクタ1と相手コネクタたるレセプタクルコネクタ2の嵌合前の状態を示す断面図であり、これらのコネクタの端子位置での断面を示している。また、図2は、図1のプラグコネクタ1のII−II拡大断面図であり、後述の端子10の弾性腕部12の位置での断面を示している。本実施形態に係るプラグコネクタ1およびレセプタクルコネクタ2は、いわゆる同軸コネクタとして形成されているが、本発明は、同軸コネクタ以外の電気コネクタにも適用することが可能である。
プラグコネクタ1は、コネクタの嵌合方向(図1における左右方向)に延びる信号端子としての端子10と、該嵌合方向の軸線まわりで該端子10を囲み、レセプタクルコネクタ2を受け入れるための受入空間の一部である環状空間を形成する金属製のシェル20と、該端子10およびシェル20を保持する合成樹脂製のハウジング30とを有している。
端子10は、金属板を維持するように打抜き加工により形成されており、図1の紙面に対して平行に延びる板状をなしている。該端子10は、左右方向の略中央部に位置する基部11と、基部11から互いに平行して左方へ向けて延びる二つの弾性腕部12と、該基部11から右方へ向けて延びケーブル(図示せず)が接続される接続部13とを有している。また、二つの弾性腕部12の左端には、互いに近づく方向に向けて突出する接触突部12Aが形成されている。
基部11には、該基部11の両側縁で突出する二つの被保持突部14,15が形成されている。該被保持突部14,15は、端子10が後述のハウジング30の収容溝部35に左方へ向けて圧入される際に、収容溝部35の内壁面に喰い込む。図1に示されているように、被保持突部14および被保持突部15のうち左方に位置する被保持突部14は、被保持突部15よりも突出量が小さくなっている。
また、基部11から接続部13への移行部分には、該移行部分の両側縁から突出する規制部16が形成されている。図1に示されるように、該規制部16は上下方向に延びる左方側の縁部、すなわち端子10の圧入方向における前縁がハウジング30の右端面に当接しており、端子10のそれ以上の圧入を規制して圧入位置を定めている。
シェル20は、図2によく見られるように、金属板を丸めて、周方向で端部同士を突き当てることにより円筒状に湾曲させて作られている。換言すると、筒状のシェル20はその周方向にて金属板の端部同士の突当部21の位置で分割されている。図1に見られるように、上記シェル20は、後述するように端子10の弾性腕部12を収容するハウジング30の小径部34をその軸線まわりで囲んでいて、レセプタクルコネクタ2を受け入れるための受入空間38の一部をなす環状空間38Aを形成している。
上述したように、シェル20は周方向にて突当部21の位置で分割されているので、コネクタ嵌合時において、上記環状空間38Aにレセプタクルコネクタ2が進入したとき、シェル20はその径方向で広がるように弾性変位することが可能となっている。図1に示されるように、シェル20の内壁面には左方寄り位置で該シェル20の全周にわたって延びるロック溝部22が形成されており、該ロック溝部22は後述のレセプタクルコネクタ2のロック突部53と左右方向で係止することによりロック機能を担っている。
本実施形態では、このような構成のシェル20は、回路部(図示せず)と接続されるようになっており、後述のレセプタクルコネクタ2のシェル50と接触して電源の供給を受ける電源端子として機能するが、これに代えて、シェル20は信号端子あるいはグランド端子として用いられてもよく、あるいは、単なるロック部材として用いられてもよい。
ハウジング30は、シェル20との一体モールド成形で作られていて、圧入された端子10を保持する本体部31と、シェル20の外側にあって該本体部31の外周面から左方へ向けて延びる円筒状の外筒部32とを有している。本体部31において、略右半部は円柱外形の大径部33として形成されており、略左半部は該大径部33と同心をなし該大径部33よりも小径の円柱外形の小径部34として形成されている。本体部31には、端子10の基部11および弾性腕部12を収容するための収容溝部35が、軸線方向(左右方向)全体にわたって該本体部31を貫通して形成されている。
図1に示されているように、上記収容溝部35において、左右方向にて大径部33と対応する右部には、基部11および弾性腕部12の略右半部、すなわち基部11寄り部分が収容されている。該右部において、右方側部分は左方側部分よりも溝深さ(図1における上下方向の寸法)が大きく形成されており、該右方側部分の内壁面には端子10の被保持突部15が、左方側部分の内壁面には被保持突部14が喰い込むようになっている。また、上記収容溝部35において、小径部34と対応する左部には、弾性腕部12の略左半部、すなわち先端側部分が収容されている。該収容溝部35は、小径部34の左端面の開口部34Aにて左方へ向けて開口している。
外筒部32は、本体部31の大径部33の左方側部分の外周面から左方へ向けて延びており、その先端は小径部34よりも左方に位置している。該外筒部32は、該シェル20の外壁面の全周にわたって該外壁面と接面して該シェル20を覆うカバー部36と、該シェル20の左端位置よりも左方へ延びる延出部37とを有している。該延出部37の内壁面および上記シェル20の内壁面によって、レセプタクルコネクタを受け入れるための受入空間38が左方へ開口して形成されている。
このような構成のプラグコネクタ1は、既述のように、シェル20とハウジング30とが一体モールド成形された後に、ハウジング30の収容溝部35内に端子10が右方から、該端子10の規制部16がハウジング30の右端面に当接するまで圧入されることにより組み立てられる。本実施形態では、シェル20とハウジング30とが一体成形されているので、該シェル20と該ハウジング30をそれぞれ別個に作ってそれらを組み立てる必要がなく、製造が容易であるうえに、製造コストを抑制できる。また、該シェル20と該ハウジング30とをしっかりと密着した状態で一体化させることができる。なお、該シェル20とハウジング30とを一体成形することなく、ハウジング30に対してシェル20を取り付けるようにしてもよいことは言うまでもない。
レセプタクルコネクタ2は、図1に示されているように、コネクタの嵌合方向(図1における左右方向)に延びるピン状をなす信号端子としての端子40と、該嵌合方向の軸線まわりで該端子40を囲むように位置する金属製のシェル50と、該端子40およびシェル50を保持するように一体モールド成形された合成樹脂製のハウジング60と、該ハウジング60の外周面に取り付けられる合成樹脂製のOリング70とを有している。
端子40は、図1に示されているように、該端子40の中間部分にて略クランク状に屈曲しハウジング60に保持される被保持部41と、ハウジング60の軸線上で該被保持部41から右方へ延び後述のハウジング60の受入空間62内へ突出する対応接触部42と、被保持部41から左方へ延びハウジング60外へ延出しケーブル(図示せず)と接続される接続部43とを有している。図1に見られるように、上記対応接触部42は、ハウジング60の受入空間62内にて該ハウジング60と同心に位置している。
シェル50は、後述のハウジング60の嵌合部61の外周面を覆う円筒部51と、該円筒部51の左端縁の周方向の一部から左方へ向けて延びる腕状の直状部52とを有している。図1によく見られるように、円筒部51は外部に露出しており、直状部52はハウジング60内に埋設されているとともに左端側部分が左方へ向けてハウジング60外へ延出している。また、円筒部51は、全周にわたって径方向外方へ向けて延び凸湾曲した環状のロック突部53を有している。
本実施形態では、該シェル50は、直状部52が電源回路部(図示せず)と接続されるようになっており、プラグコネクタ1のシェル20と接触することにより該プラグコネクタ1に電源を供給する電源端子として機能しているが、これに代えて、該シェル50は信号端子あるいはグランド端子として用いられてもよく、あるいは、単なるロック部材として用いられてもよい。
ハウジング60の右方側部分は、プラグコネクタ1との嵌合時において、該プラグコネクタ1の環状空間38A内に進入する円筒状の嵌合部61として形成されている。該嵌合部61には、上記嵌合時にプラグコネクタ1の小径部34を受け入れるための受入空間62が右方に開口して形成されている。また、該ハウジング60の左右方向中間部、すなわち嵌合部61よりも左方位置の外周面には、Oリング70を取り付けるための環状の取付溝部63が形成されている。
このような構成のレセプタクルコネクタ2は、端子40およびシェル50がハウジング60と一体成形された後、該ハウジング60の取付溝部63にOリング70が取り付けられることにより組み立てられる。
以下、プラグコネクタ1とレセプタクルコネクタ2との嵌合接続について説明する。図3は、図1のプラグコネクタ1とレセプタクルコネクタ2との嵌合状態を示す端子位置での断面図である。
まず、図1のように、プラグコネクタ1とレセプタクルコネクタ2とを同軸線上で互いに対向した姿勢にもたらし、該レセプタクルコネクタ2を該プラグコネクタ1の受入空間38内へ挿入する。該レセプタクルコネクタ2の挿入は、図3に見られるように、該レセプタクルコネクタ2の嵌合部61の先端面(右端面)が、プラグコネクタ1の環状空間38Aの底面、すなわち該プラグコネクタ1の大径部33の左端面に当接するまで行われる。また、レセプタクルコネクタ2がプラグコネクタ1の受入空間38に挿入されると同時に、レセプタクルコネクタ2の受入空間62内にプラグコネクタ1の小径部34が挿入される。
上記レセプタクルコネクタ2の挿入が完了した結果、図3に示されるように、レセプタクルコネクタ2の端子40の対応接触部42は、プラグコネクタ1の小径部34の開口部34A内を経て収容溝部35内に進入している。該収容溝部35内において、上記対応接触部42は端子10の二つの弾性腕部12の接触突部12A同士の間隔を広げながら該弾性腕部12同士間に進入し、二つの該接触突部12Aに挟持されることにより該接触突部12Aと弾性接触する。この結果、プラグコネクタ1の端子10とレセプタクルコネクタ2の端子40とが電気的に導通する。
また、レセプタクルコネクタ2の挿入が完了した状態において、レセプタクルコネクタ2の嵌合部61そして該嵌合部61の外周面に対して一体成形されたシェル50の円筒部51がプラグコネクタ1の環状空間38A内に進入し、該円筒部51のロック突部53がプラグコネクタ1のシェル20のロック溝部22と弾性接触する。この結果、プラグコネクタ1のシェル20とレセプタクルコネクタ2のシェル50とが電気的に導通される。また、上記ロック突部53と上記ロック溝部22とが左右方向で係止することによりコネクタ同士の不用意な抜けが防止される。本実施形態では、上記ロック突部53とロック溝部22は、金属板から作られたシェル20およびシェル50の一部であり、合成樹脂製のロック部と比較して強度が大きく、耐摩耗性・耐変形が高い。
既述したように、上記プラグコネクタ1のシェル20は、周方向にて突当部21の位置で分割されているので、コネクタ嵌合状態において、該シェル20のロック溝部22がレセプタクルコネクタ2のロック突部53と弾性接触して該ロック突部53から該シェル20の径方向で押圧力を受ける結果、該シェル20は径方向で広がるように弾性変位する。
本実施形態では、合成樹脂製のハウジング30のカバー部36が上記シェル20の外壁面の全周にわたって該外壁面と接面して該シェル20を覆っている。したがって、合成樹脂製の上記カバー部36自体の弾性変位によって、上記シェル20の広がるような変位が許容されるとともに、該カバー部36の弾性復元力(反力)によって、該シェル20には原形に復帰させるような力が作用する。この結果、不用意な抜出力が作用しても、シェル20が容易に広がるように変形することがなく、上記ロック突部53とロック溝部22とがしっかりと係止した状態が維持される。
また、レセプタクルコネクタ2のハウジング60の取付溝部63に取り付けられたOリング70は、プラグコネクタ1の延出部37の内壁面と接圧をもって当接する。図3に見られるように、Oリング70は、延出部37の内壁面に当接した状態において、径方向に圧縮されて変形している。このようなOリング70と延出部37の内壁面との当接により、コネクタ同士が密封状態となる。したがって、良好なシールが得られ、外部からの水分等の侵入を確実に防止できる。
本実施形態では、レセプタクルコネクタのOリングがプラグコネクタの延出部の内壁面と当接することによりコネクタ同士の密封状態を形成することとしたが、これに代えて、Oリングを設けることなくコネクタ同士の密封状態を形成することとしてもよい。例えば、プラグコネクタの延出部に、その全周にわたって延出部の内壁面から突出する環状突部を形成し、コネクタ嵌合状態において該環状突部がレセプタクルコネクタのハウジングの外周面に接圧をもって当接することによりコネクタ同士の密封状態を形成することが可能である。また、これに代えて、レセプタクルコネクタのハウジングの外周面に環状突部を形成し、該環状突部がプラグコネクタの延出部の内壁面に接圧をもって当接することによりコネクタ同士の密封状態を形成することも可能である。
本実施形態では、プラグコネクタのシェルは、一つの金属板を筒状に湾曲させることにより周方向にて一箇所でのみ分割された形態としたが、これに代えて、円弧状に湾曲した複数の金属板部材を、円形をなすように配列することにより、全体として周方向の複数箇所で分割された筒状部材をなすような形態にしてもよい。
また、本実施形態では、プラグコネクタのシェルは周方向で分割されていることとしたが、これに代えて、シェルを分割することなく、コネクタの嵌合方向(図1における左右方向)の中間位置から延びレセプタクルコネクタ側へ開放されたスリットをシェルに形成してもよい。
本実施形態では、プラグコネクタのシェルにロック溝部を設け、レセプタクルコネクタのシェルにロック突部を設けることとしたが、これに代えて、プラグコネクタのシェルにロック突部を設け、レセプタクルコネクタのシェルにロック溝部を設けてもよい。
本実施形態では、プラグコネクタおよびレセプタクルコネクタのそれぞれに一つの信号端子を設けたが、これに代えて、複数の信号端子を設けてもよい。
1 プラグコネクタ 22 ロック溝部(ロック部)
2 レセプタクルコネクタ(相手コネクタ) 30 ハウジング
10 端子 36 カバー部
20 シェル 37 延出部

Claims (3)

  1. コネクタの嵌合方向に延びる端子と、該嵌合方向の軸線まわりで該端子を囲み、レセプタクル電気コネクタを受け入れるための受入空間を形成する金属製のシェルと、該端子およびシェルを保持する合成樹脂製のハウジングとを備えるプラグ電気コネクタにおいて、
    上記シェルは、嵌合方向に延びレセプタクル電気コネクタ側に開放されたスリットが形成されあるいは周方向の少なくとも一つの位置で分割されているとともに、上記受入空間を形成する内壁面に、嵌合方向でレセプタクル電気コネクタと係止するためのロック部が全周にわたって形成されており、ハウジングは、上記シェルの外壁面の全周にわたって該外壁面と接面して該シェルを覆うカバー部を有しており、上記シェルとハウジングとが一体成形されていることを特徴とするプラグ電気コネクタ。
  2. ハウジングは、嵌合方向にてシェルの先端位置よりもレセプタクル電気コネクタ側へ延びる延出部を有しており、該延出部には、その全周にわたって該延出部の内壁面から突出し、コネクタ嵌合状態にてレセプタクル電気コネクタの外周面に接圧をもって当接する環状突部が形成されていることとする請求項1に記載のプラグ電気コネクタ。
  3. 請求項1のプラグ電気コネクタとこれに嵌合接続されるレセプタクル電気コネクタとから成る電気コネクタ組立体において、レセプタクル電気コネクタは、コネクタの嵌合方向に延びる端子と、該嵌合方向の軸線まわりで該端子を囲むように位置する金属製のシェルと、該端子およびシェルを保持するように一体モールド成形された合成樹脂製のハウジングとを有し、ハウジングは端子の先端の接触部の外周に位置して円筒状に形成された嵌合部を有し、該嵌合部の外周面にシェルの円筒部が保持されており、該円筒部にプラグ電気コネクタのロック部と係合する被ロック部が設けられていることを特徴とする電気コネクタ組立体。
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