JP5255496B2 - 金属張積層体及び金属張積層体の製造方法 - Google Patents
金属張積層体及び金属張積層体の製造方法 Download PDFInfo
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より課題を解決することとした。すなわち、
(1)ポリエステルフィルム、熱可塑性液晶ポリマーフィルム、またはポリエーテルエー
テルケトンポリマーフィルムから選ばれる、基材としての熱可塑性フィルムの表面の少な
くとも一部に下地金属層が形成され、その上に銅層が形成された可撓性を有する金属張積
層体であって、前記銅層の平均結晶粒径が前記基材側から厚さ方向に向けて大きくなり、
前記銅層の平均結晶粒径の範囲が2μm以上5μm以下であり、前記銅層の平均カーボン
濃度が3ppm以上15ppm以下の範囲であることを特徴とする金属張積層体、
(2)前記下地金属層は、Ni−P合金からなる層であることを特徴とする前記(1)に
記載の金属張積層体、
(3)前記熱可塑性フィルムの前記表面は、表面粗さRzが1.0〜1.5であることを
特徴とする前記(1)または前記(2)に記載の金属張積層体、
(4)前記銅層が少なくとも2層からなり、前記銅層の平均結晶粒径が前記基材側から順
次大きくなっていることを特徴とする、前記(1)乃至前記(3)のいずれか1項に記載
の金属張積層体、
(5)前記下地金属層および前記銅層が、前記熱可塑性フィルムの両面に設けられている
ことを特徴とする前記(1)乃至前記(4)のいずれか1項に記載の金属張積層体、
(6)電子部品用途として用いられる、前記(1)乃至前記(5)のいずれか1項に記載
の金属張積層体、
(7)ポリエステルフィルム、熱可塑性液晶ポリマーフィルム、またはポリエーテルエー
テルケトンポリマーフィルムから選ばれる熱可塑性フィルムの表面の少なくとも一部に下
地金属層を形成し、その上に銅層を形成する、可撓性を有する金属張積層体の製造方法で
あって、前記熱可塑性フィルムをアルカリ溶液に浸して、前記熱可塑性フィルムの前記表
面に表面粗さRzが1.0〜1.5の凹凸を形成し、前記熱可塑性フィルムの前記表面に
下地金属層を形成し、前記下地金属層上に前記銅層を電解めっきで形成するにあたり、前
記銅層中の平均カーボン濃度が15ppm以下になるようにめっき浴を組成し、前記銅層
を形成する際の電流密度を0.5〜10A/dm 2 とし、前記電流密度を前記基材側から
表面方向に向けて大きくすることで、銅層の平均結晶粒径が基材側から厚さ方向に大きく
なるようにして、前記銅層の平均結晶粒径の範囲を2μm以上5μm以下とし、かつ前記
銅層の平均カーボン濃度が3ppm以上15ppm以下の範囲とすることを特徴とする金
属張積層体の製造方法、
(8)前記銅層の形成後、さらに不活性雰囲気下で150℃〜200℃の加熱処理を行う
ことを特徴とする前記(7)に記載の金属張積層体の製造方法
を、提供するものである。
また、上述した可撓性を有する熱可塑性の高分子フィルムの表面の少なくとも一部に、下地金属層を形成した後、電解めっきにて銅層を形成するときの銅層の平均結晶粒径は、2μm以上5μm以下になるのが望ましい。平均結晶粒径が2μmより小さいと、作製した金属張積層体は良好な屈曲性を示さない。また平均結晶粒径が5μmより大きいと、作製した金属張積層体の表面粗度が粗く、FPCへの使用に適さない。
ET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステルフィルム等が適用でき
る。また、光学的異方性の溶融相を形成し得る熱可塑性ポリマー、いわゆる熱可塑性液晶
ポリマーや、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)ポリマーも熱可塑性樹脂として好
適である。上述した高分子フィルムは、いずれも低吸水性であることから湿式法(電解め
っきや電析法など)に対応することができる。
まず、基材フィルム(高分子フィルム)として、(株)クラレ製のVecsterCT(厚み50μm)を300mm幅で使用する。この高分子フィルムをアルカリ溶液(KOH 400g/リットル)に80℃で15分浸して表面に凹凸(表面粗さRz=1.0〜1.5)を形成する。次に、コンディショナー処理、Ni−P合金の無電解めっき処理、Cuの電気めっき処理、熱処理の各処理を順に施してフィルム金属張積層体を製造した。なお、各処理において、水洗または乾燥を実施した。また、金属層(下地金属層+上部金属導電層)は、高分子フィルムの両面に形成した。
なお、製造した銅張積層体の銅皮膜中のカーボン量を、下記の条件で(株)堀場製作所製のEMIA−U511により測定した。
結果を表1に示した。なお、表1のすべての例は、図1(a)で示される金属張積層体についてのものであり、金属層(銅層)の厚さを8μmとした。
金属張積層体の製造を行うにあたり、基材フィルムを液晶ポリマー、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)の各フィルムとし、それぞれについて前記製造法に基づいて下地めっき層を形成し、前述のめっき浴組成1のめっき浴で銅めっきを電流密度5〜7A/dm2で行い、金属張積層体を製造し、評価を行った。表2に結果を示す。
Claims (8)
- ポリエステルフィルム、熱可塑性液晶ポリマーフィルム、またはポリエーテルエーテル
ケトンポリマーフィルムから選ばれる、基材としての熱可塑性フィルムの表面の少なくと
も一部に下地金属層が形成され、その上に銅層が形成された可撓性を有する金属張積層体
であって、
前記銅層の平均結晶粒径が前記基材側から厚さ方向に向けて大きくなり、前記銅層の平
均結晶粒径の範囲が2μm以上5μm以下であり、
前記銅層の平均カーボン濃度が3ppm以上15ppm以下の範囲であることを特徴と
する金属張積層体。 - 前記下地金属層は、Ni−P合金からなる層であることを特徴とする請求項1に記載の
金属張積層体。 - 前記熱可塑性フィルムの前記表面は、表面粗さRzが1.0〜1.5であることを特徴
とする請求項1または請求項2に記載の金属張積層体。 - 前記銅層が少なくとも2層からなり、前記銅層の平均結晶粒径が前記基材側から順次大
きくなっていることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の金属張
積層体。 - 前記下地金属層および前記銅層が、前記熱可塑性フィルムの両面に設けられていること
を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の金属張積層体。 - 電子部品用途として用いられる、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の金属張
積層体。 - ポリエステルフィルム、熱可塑性液晶ポリマーフィルム、またはポリエーテルエーテル
ケトンポリマーフィルムから選ばれる熱可塑性フィルムの表面の少なくとも一部に下地金
属層を形成し、その上に銅層を形成する、可撓性を有する金属張積層体の製造方法であっ
て、
前記熱可塑性フィルムをアルカリ溶液に浸して、前記熱可塑性フィルムの前記表面に表
面粗さRzが1.0〜1.5の凹凸を形成し、
前記熱可塑性フィルムの前記表面に下地金属層を形成し、
前記下地金属層上に前記銅層を電解めっきで形成するにあたり、前記銅層中の平均カー
ボン濃度が15ppm以下になるようにめっき浴を組成し、前記銅層を形成する際の電流
密度を0.5〜10A/dm 2 とし、前記電流密度を前記基材側から表面方向に向けて大
きくすることで、銅層の平均結晶粒径が基材側から厚さ方向に大きくなるようにして、前
記銅層の平均結晶粒径の範囲を2μm以上5μm以下とし、かつ前記銅層の平均カーボン
濃度が3ppm以上15ppm以下の範囲とすることを特徴とする金属張積層体の製造方
法。 - 前記銅層の形成後、さらに不活性雰囲気下で150℃〜200℃の加熱処理を行うこと
を特徴とする請求項7に記載の金属張積層体の製造方法。
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