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JP5251730B2 - 改質ガス生成装置及びこれを備えた改質ガス燃焼エンジンシステム並びに改質触媒の活性回復方法 - Google Patents

改質ガス生成装置及びこれを備えた改質ガス燃焼エンジンシステム並びに改質触媒の活性回復方法 Download PDF

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Description

本発明は、改質ガス生成装置及びこれを備えた改質ガス燃焼エンジンシステム並びに改質触媒の活性回復方法に関する。
従来、改質触媒の活性回復方法としては、次のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、特許文献1に記載の発明は、触媒を用いた自動車燃料の改質反応における触媒活性の制御方法であって、改質反応によって触媒の表面に析出したコーク及び未反応成分を、酸素富化空気の存在下でバーンオフして触媒の劣化を抑制する方法である。
特開2005−262040号公報 特許第3546658号公報
しかしながら、酸素濃度の高い空気が改質触媒に供給され、改質触媒の温度が高温域にある条件でのバーンオフでは、比較的短時間においては改質触媒の活性が回復したように見えても、通常の改質触媒では長時間の使用でシンタリングにより徐々に活性が低下するものと考えられる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、改質触媒のシンタリングを抑制しつつ、改質触媒の活性を回復させることができる改質ガス生成装置及び改質触媒の活性回復方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、改質触媒のシンタリングを抑制しつつ、改質触媒の活性を回復させることで、耐久性を向上させると共に燃費を向上させることができる改質ガス燃焼エンジンシステムを提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の改質ガス生成装置は、加熱されることによって硫黄及び炭化水素を含有する改質原料から水素を含有する改質ガスを生成する改質反応が行われる改質触媒と、エンジンから排出された排気ガスの熱エネルギを利用して前記改質触媒を加熱する加熱部と、前記改質触媒に前記改質原料を供給する改質原料供給部と、前記改質触媒に酸素含有ガスを供給する酸素含有ガス供給部と、前記改質触媒の温度が所定範囲にあるときは、前記酸素含有ガス供給部によって前記改質触媒に前記酸素含有ガスを供給させることで、前記改質触媒に析出した炭素及び炭化水素を燃焼除去させて前記改質触媒の活性を回復させるが、前記改質触媒の温度が前記所定範囲にないときは、前記改質触媒への前記酸素含有ガスの供給を行わない制御部と、を備え、前記所定範囲の温度は炭素及び炭化水素の燃焼温度よりも高い温度であり、かつ前記改質触媒にシンタリングが生じる温度よりも低い温度である。
請求項2に記載の改質ガス生成装置は、請求項1に記載の改質ガス生成装置において、前記改質触媒にシンタリングが生じる温度は、前記改質触媒に析出した硫黄を燃焼除去し得る温度よりも低いものである。
請求項3に記載の改質ガス生成装置は、請求項1または2に記載の改質ガス生成装置において、改質用触媒が、セリウム酸化物、アルミニウム酸化物、およびジルコニウム酸化物からなる群から選択された1種または2種以上の酸化物からなる担体に、貴金属としてロジウムを担持したものである。
請求項4に記載の改質ガス生成装置は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の改質ガス生成装置において、前記制御部が、前記改質触媒にて前記改質ガスが生成されるように前記改質原料供給部によって前記改質触媒に前記改質原料を供給させる改質ガス生成機能と、前記改質触媒が前記改質反応に伴って前記改質触媒に析出した硫黄を燃焼除去し得る温度範囲よりも低い温度範囲にあるときに前記改質原料供給部による前記改質触媒への前記改質原料の供給を停止させると共に前記酸素含有ガス供給部によって前記改質触媒に前記酸素含有ガスを供給させることで、前記改質触媒に析出した炭素及び炭化水素を燃焼除去させて前記改質触媒の活性を回復させる改質触媒活性回復機能と、を選択的に実行するものである。
請求項1〜4に記載の改質ガス生成装置では、制御部によって改質ガス生成機能が実行されると、改質原料供給部によって改質触媒に改質原料が供給され、改質触媒は、加熱部によって加熱されることによって改質ガスを生成する。
ここで、改質触媒において、硫黄及び炭化水素を含有する改質原料から改質ガスを生成する改質反応が行われると、炭素、炭化水素、硫黄が改質触媒に析出する。この析出した炭素、炭化水素、硫黄は、改質触媒での改質反応を進行しにくくするが、この析出した炭素、炭化水素、硫黄を燃焼除去すると、改質触媒の活性は回復する。
しかし、炭素及び炭化水素を燃焼除去(酸化除去)するには改質触媒が高温である必要は無いが、硫黄を燃焼除去するには改質触媒が高温である必要がある。ところが、改質触媒では改質反応中の通常は還元雰囲気であり、改質触媒が高温な状態で硫黄が燃焼除去されると、高い温度と酸化雰囲気のため改質触媒がシンタリングして長時間の使用に耐えられなくなる(改質触媒が劣化する)。
一方、発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、炭素及び炭化水素を燃焼除去すれば、硫黄を燃焼除去しなくても、改質触媒の活性が回復することを見出した。つまり、改質触媒の活性を回復させるには、硫黄を燃焼除去させる必要は無く、炭素及び炭化水素を燃焼除去すれば良いのである。
そして、請求項1〜4に記載の改質ガス生成装置では、制御部によって改質触媒活性回復機能が実行されることで改質触媒の活性が回復されるのは、改質触媒に析出した硫黄を燃焼除去し得る温度範囲よりも低い温度範囲にあるときとされている。従って、改質触媒の活性回復が硫黄を燃焼除去させるのに必要な高温範囲よりも低い温度範囲にて行われるので、改質触媒にシンタリングが生ずることを抑制することができる。
また、硫黄は燃焼除去されないが、制御部によって改質触媒活性回復機能が実行されることで、炭素及び炭化水素を燃焼除去させることができる。これにより、改質触媒の活性を回復させることができる。
このように、請求項1〜4に記載の改質ガス生成装置によれば、改質触媒のシンタリングを抑制しつつ、改質触媒の活性を回復させることができる。
請求項に記載の改質ガス生成装置は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の改質ガス生成装置において、前記改質原料がエタノール混合ガソリンとされ、前記制御部が、前記改質触媒活性回復機能として、前記改質触媒の温度が500〜700℃となっているときに前記改質触媒の活性回復を開始させ、前記改質触媒の温度が700℃を上回っているときに前記改質触媒の活性回復を停止させる機能を実行する、構成とされたものである。
ここで、改質触媒の活性を回復させる場合に、改質触媒の温度が500℃を下回っているとき(例えば、450℃のとき)に改質触媒へ酸素含有ガスを供給すると、改質触媒の回復動作が安定せず、改質触媒の活性が徐々に劣化する。また、改質触媒の温度が700℃を上回っているとき(例えば、750℃のとき)に改質触媒へ酸素含有ガスを供給すると、比較的短時間においては改質触媒の活性が回復したように見えても、通常の改質触媒では長時間の使用でシンタリングにより徐々に活性が低下する。
一方、改質触媒の温度が500〜700℃となっているときに改質触媒へ酸素含有ガスを供給すると、改質触媒に炭素及び炭化水素が析出されても、この炭素及び炭化水素を燃焼除去させて改質触媒の活性を回復させることができる。
従って、請求項に記載の改質ガス生成装置によれば、改質触媒の温度が500〜700℃となっているときに改質触媒の活性回復が開始され、改質触媒の温度が700℃を上回っているときに改質触媒の活性回復を停止させるので、改質触媒のシンタリングを抑制しつつ、改質触媒の活性を回復させることができる。
請求項に記載の改質ガス生成装置は、請求項に記載の改質ガス生成装置において、前記制御部が、前記改質触媒活性回復機能として、前記改質触媒の温度が700℃を上回っているときに前記酸素含有ガス供給部による前記改質触媒への前記酸素含有ガスの供給を停止させる機能を実行する、構成とされたものである。
請求項に記載の改質ガス生成装置によれば、改質触媒への酸素含有ガスの供給を停止させるので、改質触媒の活性回復を停止させることができる。
請求項に記載の改質ガス生成装置は、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の改質ガス生成装置において、前記酸素含有ガス供給部が、前記エンジンから排出された前記排気ガスの一部を前記酸素含有ガスとして前記改質触媒に供給した後に前記エンジンに導入する、構成とされたものである。
ここで、例えば、エンジンがストイキ運転される場合でも、排気バルブ通過時の排気ガスには、未燃燃料と酸素が残存する。
従って、請求項に記載の改質ガス生成装置のように、エンジンから排出された排気ガスの一部を酸素含有ガスとして改質触媒に供給した後にエンジンに導入するようにすれば、改質触媒に酸素含有ガスを供給するための専用の装置を不要にすることができる。これにより、コストアップを抑制することができる。
請求項に記載の改質ガス生成装置は、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の改質ガス生成装置において、前記エンジンが車両駆動用のエンジンとされ、前記酸素含有ガス供給部が前記エンジンから排出された前記排気ガスの一部を前記酸素含有ガスとして前記改質触媒に供給し、前記制御部が、前記車両が減速しているときに前記改質触媒活性回復機能を実行する、構成とされたものである。
ここで、車両が減速しているとき(例えば、エンジンブレーキ時)には、エンジンは少量の空気を吸い込んで吸気・排気動作をしている。
従って、請求項に記載の改質ガス生成装置のように、車両が減速しているときに、エンジンから排出された排気ガスの一部を酸素含有ガスとして改質触媒に供給すれば、車両減速時に排出される排気ガスを有効活用することができる。
請求項に記載の改質ガス生成装置は、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の改質ガス生成装置において、前記制御部が、前記改質触媒における前記炭素及び前記炭化水素の析出状態が予め定められた所定状態になった場合に前記改質触媒活性回復機能を実行する、構成とされたものである。
請求項に記載の改質ガス生成装置によれば、制御部では、改質触媒における炭素及び炭化水素の析出状態が予め定められた所定状態になった場合になってはじめて改質触媒活性回復機能が実行される。従って、改質触媒の劣化度に応じた適切なタイミングで改質触媒の活性回復を図ることができる。
請求項10に記載の改質ガス生成装置は、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の改質ガス生成装置において、前記酸素含有ガス供給部が、酸素濃度が時間平均して0.1〜1.0体積%である前記酸素含有ガスを前記改質触媒に供給する、構成とされたものである。
ここで、改質触媒の活性を回復させる場合に、改質触媒へ供給される酸素含有ガスの酸素濃度が時間平均して0.1体積%を下回っていると、炭素及び炭化水素の燃焼除去が不十分となり、改質触媒の活性回復も不十分となる。また、改質触媒へ供給される酸素含有ガスの酸素濃度が時間平均して1.0体積%を上回っていると、炭素及び炭化水素の燃焼除去に伴う改質触媒の温度上昇が大きくなり、改質触媒にシンタリングが生ずる。
一方、改質触媒へ供給される酸素含有ガスの酸素濃度が時間平均して0.1〜1.0体積%であると、炭素及び炭化水素を燃焼除去しつつ、炭素及び炭化水素の燃焼除去に伴う改質触媒の温度上昇も抑制される。
従って、請求項10に記載の改質ガス生成装置のように、酸素濃度が時間平均して0.1〜1.0体積%である酸素含有ガスが改質触媒に供給されるようにすれば、炭素及び炭化水素を燃焼除去しつつ、炭素及び炭化水素の燃焼除去に伴う改質触媒の温度上昇も抑制できる。これにより、より一層効果的に、改質触媒のシンタリングを抑制しつつ、改質触媒の活性を回復させることができる。
また、前記課題を解決するために、請求項11に記載の改質ガス燃焼エンジンシステムは、エンジンと、請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の改質ガス生成装置と、前記改質ガス生成装置によって生成された前記改質ガスを前記エンジンに供給する改質ガス供給部と、を備えている。
請求項11に記載の改質ガス燃焼エンジンシステムによれば、上記改質ガス生成装置によって改質触媒を活性が回復された状態に維持することができるので、耐久性を向上させることができる。
また、改質触媒によって安定して改質反応が行われるため、改質原料から改質ガスを効率良く生成でき、エンジンの燃焼安定性を高め、EGRガスをエンジンに多く入れることができる。また、改質ガスによって燃料の低位発熱量を増加させることができる。以上の二つの理由から燃費を向上させることができる。
また、前記課題を解決するために、請求項12に記載の改質触媒の回復方法は、加熱されることによって硫黄及び炭化水素を含有する改質原料から水素を含有する改質ガスを生成する改質反応が行われる改質触媒の温度が、前記改質反応に伴って前記改質触媒に析出した炭素及び炭化水素の燃焼温度よりも高く、前記改質反応に伴って前記改質触媒に析出した硫黄を燃焼除去し得る温度範囲よりも低い温度範囲にあるときに、前記改質触媒への前記改質原料の供給を停止させると共に前記改質触媒に酸素含有ガスを供給することで、前記改質触媒に前記改質反応に伴って析出した炭素及び炭化水素を燃焼除去させて前記改質触媒の活性を回復させ、前記改質触媒の温度が前記炭素及び炭化水素の燃焼温度以下、または硫黄を燃焼除去し得る温度範囲にあるときは、前記改質触媒への酸素含有ガスの供給を停止して前記改質原料を供給する方法である。
請求項12に記載の改質触媒は、改質原料が供給されると共に加熱部によって加熱されることによって改質ガスを生成する。
ここで、改質触媒において、硫黄及び炭化水素を含有する改質原料から改質ガスを生成する改質反応が行われると、炭素、炭化水素、硫黄が改質触媒に析出する。この析出した炭素、炭化水素、硫黄は、改質触媒での改質反応を進行しにくくするが、この析出した炭素、炭化水素、硫黄を燃焼除去すると、改質触媒の活性は回復する。
しかし、炭素及び炭化水素を燃焼除去(酸化除去)するには改質触媒が高温である必要は無いが、硫黄を燃焼除去するには改質触媒が高温である必要がある。ところが、改質触媒では改質反応中の通常は還元雰囲気であり、改質触媒が高温な状態で硫黄が燃焼除去されると、高い温度と酸化雰囲気のため改質触媒がシンタリングして長時間の使用に耐えられなくなる(改質触媒が劣化する)。
一方、発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、炭素及び炭化水素を燃焼除去すれば、硫黄を燃焼除去しなくても、改質触媒の活性が回復することを見出した。つまり、改質触媒の活性を回復させるには、硫黄を燃焼除去させる必要は無く、炭素及び炭化水素を燃焼除去すれば良いのである。
そして、請求項12に記載の改質触媒の回復方法では、改質触媒の活性が回復されるのは、改質触媒に析出した硫黄を燃焼除去し得る温度範囲よりも低い温度範囲にあるときとされている。従って、改質触媒の活性回復が硫黄を燃焼除去させるのに必要な高温範囲よりも低い温度範囲にて行われるので、改質触媒にシンタリングが生ずることを抑制することができる。
また、硫黄は燃焼除去させないが、炭素及び炭化水素を燃焼除去させるので、これにより、改質触媒の活性を回復させることができる。
このように、請求項12に記載の改質触媒の回復方法によれば、改質触媒のシンタリングを抑制しつつ、改質触媒の活性を回復させることができる。
請求項13に記載の改質触媒の回復方法は、請求項12に記載の改質触媒の回復方法において、前記改質原料としてエタノール混合ガソリンを用い、前記改質触媒の温度が500〜700℃となっているときに前記改質触媒の活性回復を開始し、前記改質触媒の温度が700℃を上回っているときに前記改質触媒の活性回復を停止する、方法である。
ここで、改質触媒の活性を回復させる場合に、改質触媒の温度が500℃を下回っているとき(例えば、450℃のとき)に改質触媒へ酸素含有ガスを供給すると、改質触媒の回復動作が安定せず、改質触媒の活性が徐々に劣化する。また、改質触媒の温度が700℃を上回っているとき(例えば、750℃のとき)に改質触媒へ酸素含有ガスを供給すると、比較的短時間においては改質触媒の活性が回復したように見えても、通常の改質触媒では長時間の使用でシンタリングにより徐々に活性が低下する。
一方、改質触媒の温度が500〜700℃となっているときに改質触媒へ酸素含有ガスを供給すると、改質触媒に炭素及び炭化水素が析出されても、この炭素及び炭化水素を燃焼除去させて改質触媒の活性を回復させることができる。
従って、請求項13に記載の改質触媒の回復方法によれば、改質触媒の温度が500〜700℃となっているときに改質触媒の活性回復を開始し、改質触媒の温度が700℃を上回っているときに改質触媒の活性回復を停止するので、改質触媒のシンタリングを抑制しつつ、改質触媒の活性を回復させることができる。
請求項14に記載の改質触媒の回復方法は、請求項13に記載の改質触媒の回復方法において、前記改質触媒の温度が700℃を上回っているときに前記改質触媒への前記酸素含有ガスの供給を停止する、方法である。
請求項14に記載の改質触媒の回復方法によれば、改質触媒への酸素含有ガスの供給を停止するので、改質触媒の活性回復を停止させることができる。
請求項15に記載の改質触媒の回復方法は、請求項12〜請求項14のいずれか一項に記載の改質触媒の回復方法において、前記改質触媒が搭載された車両のエンジンから排出された排気ガスの一部を前記酸素含有ガスとして前記改質触媒に供給した後に前記エンジンに導入する、方法である。
ここで、例えば、エンジンがストイキ運転される場合でも、排気バルブ通過時の排気ガスには、未燃燃料と酸素が残存する。
従って、請求項15に記載の改質触媒の回復方法のように、エンジンから排出された排気ガスの一部を酸素含有ガスとして改質触媒に供給した後にエンジンに導入するようにすれば、改質触媒に酸素含有ガスを供給するための専用の装置を不要にすることができる。これにより、コストアップを抑制することができる。
請求項16に記載の改質触媒の回復方法は、請求項12〜請求項15のいずれか一項に記載の改質触媒の回復方法において、前記改質触媒が搭載された車両が減速しているときであって、前記改質触媒の温度が前記硫黄を燃焼除去し得る温度範囲よりも低い温度範囲にあるときに、前記車両のエンジンから排出された排気ガスの一部を前記酸素含有ガスとして前記改質触媒に供給して前記改質触媒の活性を回復させる、方法である。
ここで、車両が減速しているとき(例えば、エンジンブレーキ時)には、エンジンへの燃料噴射は停止しており、エンジンは少量の空気を吸い込んで吸気・排気動作をしている。
従って、請求項16に記載の改質触媒の回復方法のように、車両が減速しているときに、エンジンから排出された排気ガスの一部を酸素含有ガスとして改質触媒に供給すれば、車両減速時に排出される排気ガスを有効活用することができる。
請求項17に記載の改質触媒の回復方法は、請求項12〜請求項16のいずれか一項に記載の改質触媒の回復方法において、前記改質触媒における前記炭素及び前記炭化水素の析出状態が予め定められた所定状態になった場合であって、前記改質触媒の温度が前記硫黄を燃焼除去し得る温度範囲よりも低い温度範囲にあるときに、前記改質触媒に前記酸素含有ガスを供給して前記改質触媒の活性を回復させる、方法である。
請求項17に記載の改質触媒の回復方法によれば、改質触媒における炭素及び炭化水素の析出状態が予め定められた所定状態になった場合になってはじめて改質触媒の活性を回させる。従って、改質触媒の劣化度に応じた適切なタイミングで改質触媒の活性回復を図ることができる。
請求項18に記載の改質触媒の回復方法は、請求項12〜請求項17のいずれか一項に記載の改質触媒の回復方法において、酸素濃度が時間平均して0.1〜1.0体積%である前記酸素含有ガスを前記改質触媒に供給する、方法である。
ここで、改質触媒の活性を回復させる場合に、改質触媒へ供給される酸素含有ガスの酸素濃度が時間平均して0.1体積%を下回っていると、炭素及び炭化水素の燃焼除去が不十分となり、改質触媒の活性回復も不十分となる。また、改質触媒へ供給される酸素含有ガスの酸素濃度が時間平均して1.0体積%を上回っていると、炭素及び炭化水素の燃焼除去に伴う改質触媒の温度上昇が大きくなり、改質触媒にシンタリングが生ずる。
一方、改質触媒へ供給される酸素含有ガスの酸素濃度が時間平均して0.1〜1.0体積%であると、炭素及び炭化水素を燃焼除去しつつ、炭素及び炭化水素の燃焼除去に伴う改質触媒の温度上昇も抑制される。
従って、請求項18に記載の改質触媒の回復方法のように、酸素濃度が時間平均して0.1〜1.0体積%である酸素含有ガスを改質触媒に供給するようにすれば、炭素及び炭化水素を燃焼除去しつつ、炭素及び炭化水素の燃焼除去に伴う改質触媒の温度上昇も抑制できる。これにより、より一層効果的に、改質触媒のシンタリングを抑制しつつ、改質触媒の活性を回復させることができる。
以上詳述したように、本発明によれば、改質触媒のシンタリングを抑制しつつ、改質触媒の活性を回復させることができる。
本発明の第一実施形態に係る改質ガス燃焼エンジンシステムの全体構成を示す図である。 図1のエンジン及び排気系を示す図である。 図1の改質器をより具体的に示す図である。 本発明の第一実施形態におけるECUの動作の流れを表すフローチャートである。 本発明の第二実施形態におけるECUの動作の流れを表すフローチャートである。 本発明の第三実施形態に係る改質ガス燃焼エンジンシステムの全体構成を示す図である。 本発明の第三実施形態におけるECUの動作の流れを表すフローチャートである。 本発明の第三実施形態におけるECUの動作の流れを表すフローチャートである。 本発明の第三実施形態に係る改質ガス燃焼エンジンシステムの全体構成を示す図である。 本発明の第四実施形態におけるECUの動作の流れを表すフローチャートである。 改質触媒の劣化と回復および硫黄の触媒への吸着の変化を示す説明図である。 改質触媒の回復時に酸素を供給することの効能について実験した結果を示す図である。 改質触媒に吸着されている硫黄及び炭素の量を調べた結果を示す図である。 改質触媒について改質反応時の温度と回復反応時の温度を変化させたときの相違ついて調べた結果を示す図である。 改質触媒について改質反応時の温度と回復反応時の温度を変化させたときの相違ついて調べた結果を示す図である。 改質触媒について酸素濃度を1.0%とし650℃で回復反応させたときの結果を示す図である。 改質触媒について酸素濃度を0.5%とし650℃で回復反応させたときの結果を示す図である。 改質触媒について酸素濃度を0.5%とし600℃で回復反応させたときの結果を示す図である。 改質触媒について酸素濃度を0.5%とし550℃で回復反応させたときの結果を示す図である。 改質触媒について酸素濃度を0.5%とし500℃で回復反応させたときの結果を示す図である。 改質触媒として別のものを用いた場合の実験検討結果を示す図である。 改質触媒の劣化及び回復のイメージ図である。 改質触媒の性能の違いを検討した結果を示す図である。 改質触媒の性能の違いを検討した結果を示す図である。 改質触媒の回復率の定義を説明する図である。
[第一実施形態]
はじめに、本発明の第一実施形態について説明する。
図1には、本発明の第一実施形態に係る改質ガス燃焼エンジンシステム100の全体構成が示されている。この図に示される改質ガス燃焼エンジンシステム100は、例えば、乗用自動車等の車両に好適に搭載されるものであり、次の構成とされている。
すなわち、改質ガス燃焼エンジンシステム100は、エンジン12と、燃料タンク14と、燃料ポンプ16と、燃料噴射用インジェクタ18と、改質用ポンプ20と、改質用インジェクタ22と、EGR機構24と、改質器26と、改質触媒温度センサ28と、排気酸素濃度センサ30と、制御部としてのECU32とを主要な構成として備えている。
エンジン12は、車両駆動用であり、例えば火花点火式エンジンとされている。このエンジン12は、シリンダ34と、ピストン36と、吸気系38と、排気系40と、吸気バルブ42と、排気バルブ44と、点火プラグ46とを備えている。
燃料タンク14は、硫黄及び炭化水素を含有する改質原料としてのエタノール混合ガソリンを貯蔵するためのものであり、燃料ポンプ16は、燃料タンク14に貯蔵されたエタノール混合ガソリンを燃料噴射用インジェクタ18に供給する構成とされている。燃料噴射用インジェクタ18は、燃料ポンプ16から供給されたエタノール混合ガソリンを吸気系38に噴射する構成とされている。
改質用ポンプ20は、燃料タンク14に貯蔵されたエタノール混合ガソリンを改質用インジェクタ22に供給する構成とされており、改質用インジェクタ22は、改質用ポンプ20から供給されたエタノール混合ガソリンを後述するEGR機構24の上流側EGR通路48に噴射する構成とされている。
EGR機構24は、上流側EGR通路48と、下流側EGR通路50と、冷却器52と、EGRバルブ54とを有して構成されている。上流側EGR通路48は、後述する改質触媒62に対する上流側に設けられており、排気系40における改質器26に対する上流側と改質触媒62とを連通している。
一方、下流側EGR通路50は、改質触媒62に対する下流側に設けられており、改質触媒62とEGRバルブ54とを連通している。冷却器52は、下流側EGR通路50の中間部に設けられており、EGRバルブ54は、下流側EGR通路50によって搬送されたEGRガスを吸気系38に供給する構成とされている。
ここで、図2には、エンジン12及び排気系40が示されている。この図に示されるように、上流側EGR通路48は、排気マニホールド56における集合部58に対する上流側から排気ガスの一部をEGRガスとして採取するように構成されている。なお、このように構成されているのは、排気バルブ44に近い位置からEGRガスを採取すると、EGRガス中の酸素濃度を確保しやすいためである。
改質器26は、排気系40に一体的に設けられており、加熱部としての排気触媒60と、改質触媒62とにより構成されている。排気触媒60は、例えば、三元触媒により構成されており、排気系40を流れる排気ガスを浄化する機能を有している。
ここで、図3には、この改質器26がより具体的に示されている。この図に示されるように、改質器26は、例えば、改質触媒62と排気触媒60とが交互に配列された構成とされている。この改質器26において、排気触媒60は、上述の排気系40を流れる排気ガスの熱エネルギを利用して改質触媒62を加熱する構成とされている。つまり、この改質器26は、熱交換型改質器として構成されている。
一方、改質触媒62は、例えば、ジルコニア系担体材料(例えば、第一稀元素化学工業株式会社製)を含む構成とされている。そして、この改質触媒62は、上述の上流側EGR通路48から排気ガスの一部であるEGRガスとエタノール混合ガソリン(改質原料)が供給されると、排気触媒60によって加熱されることによって改質ガスを生成するように構成されている。すなわち、この改質触媒62が排気触媒60によって加熱されると、この改質触媒62では、EGRガス中の水蒸気でエタノール混合ガソリンを水蒸気改質して改質ガスを生成する改質反応が行われるようになっている。
図1に示される改質触媒温度センサ28は、上述の改質触媒62に一体的に設けられ、この改質触媒62の温度に応じた信号をECU32に出力する構成とされている。一方、排気酸素濃度センサ30は、排気系40に一体的に設けられ、この排気系40を流れる排気ガス中の酸素濃度に応じた信号をECU32に出力する構成とされている。
ECU32は、改質触媒温度センサ28及び排気酸素濃度センサ30から出力された信号に応じてポンプ、改質用インジェクタ22、EGRバルブ54を制御する構成とされている。このECU32の動作詳細については後述する。
なお、本実施形態では、改質用ポンプ20及び改質用インジェクタ22が、本発明における改質原料供給部に相当する。また、上流側EGR通路48及びEGRバルブ54は、本発明における酸素含有ガス供給部に相当する。また、下流側EGR通路50、冷却器52、EGRバルブ54は、本発明における改質ガス供給部に相当する。
また、この改質ガス燃焼エンジンシステム100では、改質触媒62、排気触媒60(加熱部)、改質用ポンプ20及び改質用インジェクタ22(改質原料供給部)、上流側EGR通路48及びEGRバルブ54(酸素含有ガス供給部)によって改質ガス生成装置10が構成されている。
次に、本発明の第一実施形態に係る改質ガス燃焼エンジンシステム100の動作について説明する。
図4には、ECU32の動作の流れを表すフローチャートが示されている。ECU32は、図4のフローチャートで示されるプログラムをエンジン12の作動時に実行する。
つまり、ECU32は、図4のフローチャートで示されるプログラムを開始すると、ステップS1において、EGRバルブ54を開放させて、排気系40を流れる排気ガスの一部であるEGRガス(水蒸気含有ガス)を上流側EGR通路48、改質触媒62、下流側EGR通路50に流通させる。
続いて、ECU32は、ステップS2において、改質用ポンプ20及び改質用インジェクタ22を作動させ、燃料タンク14に貯蔵された改質原料としてのエタノール混合ガソリンを上流側EGR通路48に供給させる。
これにより、改質触媒62が排気触媒60によって加熱され、改質触媒62では、EGRガス中の水蒸気でエタノール混合ガソリンが水蒸気改質されて改質ガスが生成される改質反応が行われる。そして、この改質触媒62にて生成された改質ガスは、下流側EGR通路50、冷却器52、EGRバルブ54を通じて吸気系38に供給される。また、この吸気系38に供給された改質ガスは、燃料噴射用インジェクタ18から噴射されたエタノール混合ガソリンの燃料ガスと共にシリンダ34内に供給され、このシリンダ34内において燃焼される。
そして、ECU32は、ステップS3において、改質触媒温度センサ28から出力された信号を検出し、ステップS4において、この改質触媒温度センサ28から出力された信号に基づいて改質触媒62の温度が予め設定された範囲(600〜700℃)にあるか否かを判断する。
続いて、ECU32は、ステップS4において、改質触媒62の温度が予め設定された範囲(600〜700℃)にあると判断した場合には、ステップS5において、排気酸素濃度センサ30から出力された信号を検出し、ステップS6において、この排気酸素濃度センサ30から出力された信号に基づいて排気ガス中の酸素濃度が予め設定された範囲(時間平均して0.1〜1.0体積%)にあるか否かを判断する。
ここで、ECU32は、ステップS4において、改質触媒62の温度が予め設定された範囲(600〜700℃)にないと判断した場合、又は、ステップS6において、排気ガス中の酸素濃度が予め設定された範囲(時間平均して0.1〜1.0体積%)にないと判断した場合には、ステップS2に戻り、エタノール混合ガソリンの上流側EGR通路48への供給を継続させる。これにより、改質触媒62での改質ガスの生成が継続される。
一方、ECU32は、ステップS6において、排気ガス中の酸素濃度が予め設定された範囲(時間平均して0.1〜1.0体積%)にあると判断した場合には、ステップS7において、EGRバルブ54を開放させたまま、改質用ポンプ20及び改質用インジェクタ22を停止させる。
これにより、改質触媒62へのエタノール混合ガソリンの供給が停止されると共に、上流側EGR通路48から改質触媒62にEGRガス(酸素含有ガス)が供給されることで、改質触媒62に析出した炭素及び炭化水素が燃焼除去され、改質触媒62の活性回復が開始される。
そして、ECU32は、改質触媒62の活性回復を開始してから予め設定した時間が経過した場合には、ステップS2に戻り、エタノール混合ガソリンの上流側EGR通路48への供給を再開させる。これにより、改質触媒62の活性回復が停止され、改質触媒62での改質ガスの生成が再開される。
なお、ECU32は、改質触媒62の活性回復の開始後、改質触媒62から排出されるEGRガス中の酸素濃度が予め設定された酸素濃度よりも高くなったと判断した場合に、ステップS2に戻っても良い。また、ECU32は、改質触媒62の活性回復の開始後、改質触媒62の温度が一旦上昇してから下降したと判断した場合に、ステップS2に戻っても良い。
そして、ECU32は、エンジン12が停止されるまで、図4のフローチャートで示されるプログラムを繰り返し実行する。
なお、本実施形態では、ECU32が実行するステップS2が本発明における改質ガス生成機能に相当し、ECU32が実行するステップS3〜ステップS7が本発明における改質触媒活性回復機能に相当する。
次に、本発明の第一実施形態の作用及び効果について説明する。
本発明の第一実施形態に係る改質ガス生成装置10では、上述のように、ECU32によってステップS2(改質ガス生成機能)が実行されると、改質用ポンプ20及び改質用インジェクタ22から改質触媒62に改質原料であるエタノール混合ガソリンが供給され、改質触媒62は、排気触媒60によって加熱されることによって改質ガスを生成する。
ここで、改質触媒62において、硫黄及び炭化水素を含有するエタノール混合ガソリンから改質ガスを生成する改質反応が行われると、炭素、炭化水素、硫黄が改質触媒62に析出する。この析出した炭素、炭化水素、硫黄は、改質触媒62での改質反応を進行しにくくするが、この析出した炭素、炭化水素、硫黄を燃焼除去すると、改質触媒62の活性は回復する。
しかし、炭素及び炭化水素を燃焼除去(酸化除去)するには改質触媒62が高温である必要は無いが、硫黄を燃焼除去するには改質触媒62が高温(例えば、750℃以上)である必要がある。ところが、改質触媒62では改質反応中の通常は還元雰囲気であり、改質触媒62が高温な状態で硫黄が燃焼除去されると、高い温度と酸化雰囲気のため改質触媒62がシンタリングして長時間の使用に耐えられなくなる(改質触媒62が劣化する)。
一方、発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、炭素及び炭化水素を燃焼除去すれば、硫黄を燃焼除去しなくても、改質触媒62の活性が回復することを見出した。つまり、改質触媒62の活性を回復させるには、硫黄を燃焼除去させる必要は無く、炭素及び炭化水素を燃焼除去すれば良いのである。
そして、本発明の第一実施形態に係る改質ガス生成装置10では、上述のように、ECU32によってステップS3〜ステップS7(改質触媒活性回復機能)が実行されることで改質触媒62の活性が回復されるのは、改質触媒62の温度が600〜700℃にある場合であり、改質触媒62に析出した硫黄を燃焼除去し得る温度範囲(例えば、750℃以上)よりも低い温度範囲にあるときとされている。従って、改質触媒62の活性回復が硫黄を燃焼除去させるのに必要な高温範囲よりも低い温度範囲にて行われるので、改質触媒62にシンタリングが生ずることを抑制することができる。
また、硫黄は燃焼除去されないが、ECU32によってステップS3〜ステップS7(改質触媒活性回復機能)が実行されることで、炭素及び炭化水素を燃焼除去させることができる。これにより、改質触媒62の活性を回復させることができる。
このように、本発明の第一実施形態に係る改質ガス生成装置10によれば、改質触媒62のシンタリングを抑制しつつ、改質触媒62の活性を回復させることができる
また、本発明の第一実施形態に係る改質ガス生成装置10では、酸素濃度が時間平均して0.1〜1.0体積%であるEGRガスが改質触媒62に供給される。
ここで、改質触媒62の活性を回復させる場合に、改質触媒62へ供給される酸素含有ガスの酸素濃度が時間平均して0.1体積%を下回っていると、炭素及び炭化水素の燃焼除去が不十分となり、改質触媒62の活性回復も不十分となる。また、改質触媒62へ供給される酸素含有ガスの酸素濃度が時間平均して1.0体積%を上回っていると、炭素及び炭化水素の燃焼除去に伴う改質触媒62の温度上昇が大きくなり、改質触媒62にシンタリングが生ずる。
一方、改質触媒62へ供給される酸素含有ガスの酸素濃度が時間平均して0.1〜1.0体積%であると、炭素及び炭化水素を燃焼除去しつつ、炭素及び炭化水素の燃焼除去に伴う改質触媒62の温度上昇も抑制される。
従って、上述のように、酸素濃度が時間平均して0.1〜1.0体積%であるEGRガスが改質触媒62に供給されるようにすれば、炭素及び炭化水素を燃焼除去しつつ、炭素及び炭化水素の燃焼除去に伴う改質触媒62の温度上昇も抑制できる。これにより、より一層効果的に、改質触媒62のシンタリングを抑制しつつ、改質触媒62の活性を回復させることができる。
また、例えば、エンジン12がストイキ運転される場合でも、排気バルブ44通過時の排気ガスには、未燃燃料と酸素が残存する。
従って、本発明の第一実施形態に係る改質ガス生成装置10のように、エンジン12から排出された排気ガスの一部であるEGRガスを酸素含有ガスとして改質触媒62に供給した後にエンジン12に導入するようにすれば、改質触媒62に酸素含有ガスを供給するための専用の装置を不要にすることができる。これにより、コストアップを抑制することができる。
また、この改質ガス生成装置10を備えた改質ガス燃焼エンジンシステム100によれば、上記改質ガス生成装置10によって改質触媒62を活性が回復された状態に維持することができるので、耐久性を向上させることができる。
また、改質触媒62によって安定して改質反応が行われるため、改質原料であるエタノール混合ガソリンから改質ガスを効率良く生成でき、エンジン12の燃焼安定性を高め、EGRガスをエンジン12に多く入れることができる。また、改質ガスによって燃料の低位発熱量を増加させることができる。以上の二つの理由から燃費を向上させることができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
本発明の第二実施形態は、上述の本発明の第一実施形態に係る改質ガス燃焼エンジンシステム100におけるECU32に、図5のフローチャートで示されるプログラムを実行させるようにしたものである。
すなわち、ECU32は、ステップS1〜ステップS7に加えて、ステップS11〜ステップS14を実行するように構成されている。
つまり、ECU32は、ステップS7の後、ステップS11において、改質触媒温度センサ28から出力された信号を検出し、ステップS12において、この改質触媒温度センサ28から出力された信号に基づいて改質触媒62の温度が700℃を上回っているか否かを判断する。
ここで、ECU32は、ステップS12において、改質触媒62の温度が700℃を上回っていないと判断している間は、ステップS13において、改質触媒62の活性回復開始後、一定時間経過したと判断するまで、ステップS11〜ステップS13を繰り返し実行する。これにより、改質触媒62の活性回復が継続して行われる。
一方、ECU32は、ステップS12において、改質触媒62の温度が700℃を上回っていると判断した場合には、ステップS14において、EGRバルブ54を閉止させる。これにより、上流側EGR通路48から改質触媒62へのEGRガス(酸素含有ガス)の供給が停止され、改質触媒62の活性回復が停止される。そして、ECU32は、ステップS2に戻る。
これにより、改質触媒62の温度が600〜700℃となっている場合には、再び、改質触媒62の活性回復が開始され、改質触媒62の温度が600〜700℃となっていない場合には、改質触媒62による改質ガスの生成が行われる。また、改質触媒62の活性回復が開始された後であって、改質触媒62の温度が700℃を上回っている場合には、改質触媒62の活性回復が停止される。
そして、ECU32は、エンジン12が停止されるまで、図5のフローチャートで示されるプログラムを繰り返し実行する。
次に、本発明の第二実施形態の作用及び効果について説明する。
本発明の第二実施形態では、上述のように、改質触媒62の温度が600〜700℃となっているときに改質触媒62の活性回復が開始され、改質触媒62の温度が700℃を上回っているときに改質触媒62の活性回復が停止される。
ここで、改質触媒62の活性を回復させる場合に、改質触媒62の温度が600℃を下回っているとき(例えば、550℃のとき)に改質触媒62へ酸素含有ガスを供給すると、改質触媒62の回復動作が安定せず、改質触媒62の活性が徐々に劣化する。また、改質触媒62の温度が700℃を上回っているとき(例えば、750℃のとき)に改質触媒62へ酸素含有ガスを供給すると、比較的短時間においては改質触媒62の活性が回復したように見えても、通常の改質触媒62では長時間の使用でシンタリングにより徐々に活性が低下する。
一方、改質触媒62の温度が600〜700℃となっているときに改質触媒62へ酸素含有ガスを供給すると、改質触媒62に炭素及び炭化水素が析出されても、この炭素及び炭化水素を燃焼除去させて改質触媒62の活性を回復させることができる。
従って、本発明の第二実施形態のように、改質触媒62の温度が600〜700℃となっているときに改質触媒62の活性回復が開始され、改質触媒62の温度が700℃を上回っているときに改質触媒62の活性回復が停止されるようにすれば、改質触媒62のシンタリングを抑制しつつ、改質触媒62の活性を回復させることができる。
なお、本実施形態においては、改質触媒62の温度が700℃を上回っているときに改質触媒62へのEGRガスの供給が維持されたまま、改質用ポンプ20及び改質用インジェクタ22が作動されて改質触媒62での改質ガスの生成が開始されることで、改質触媒62の活性回復が停止されても良い。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態について説明する。
図6には、本発明の第三実施形態に係る改質ガス燃焼エンジンシステム200の全体構成が示されている。この本発明の第三実施形態に係る改質ガス燃焼エンジンシステム200は、上述の本発明の第一実施形態に係る改質ガス燃焼エンジンシステム100に対し、ECU32にCPU72が接続されると共に、ECU32が以下のように動作するように変更されたものである。
なお、CPU72は、車両統合制御用であり、図示しないアクセルペダルのオンオフ操作状態を検出するスイッチから出力された信号に応じた信号をECU32に出力する構成とされている。
次に、本発明の第三実施形態に係る改質ガス燃焼エンジンシステム200の動作について説明する。
図7,図8には、ECU32の動作の流れを表すフローチャートが示されている。ECU32は、CPU72から出力された信号に基づいてアクセルペダルがオフとされていると判断している間(つまり、車両が減速している間)、図7のフローチャートで示されるプログラムを実行する。なお、ECU32が図7のフローチャートで示されるプログラムを実行する前の段階では、EGRバルブ54を閉止され、改質用ポンプ20及び改質用インジェクタ22が停止されている。
ECU32は、図7のフローチャートで示されるプログラムを開始すると、ステップS21において、改質触媒温度センサ28から出力された信号を検出し、ステップS22において、この改質触媒温度センサ28から出力された信号に基づいて改質触媒62の温度が予め設定された範囲(600〜700℃)にあるか否かを判断する。
ここで、ECU32は、ステップS22において、改質触媒62の温度が予め設定された範囲(600〜700℃)にないと判断した場合には、後述するステップS26に移行する(つまり、何もアクションせずにEGRバルブ54を閉止したままに維持する)。
一方、ECU32は、ステップS22において、改質触媒62の温度が予め設定された範囲(600〜700℃)にあると判断した場合には、ステップS23において、EGRバルブ54を開放させる。
これにより、上流側EGR通路48から改質触媒62にEGRガス(酸素含有ガス)が供給されることで、改質触媒62に析出した炭素及び炭化水素が燃焼除去され、改質触媒62の活性回復が開始される。
続いて、ECU32は、ステップS24において、改質触媒温度センサ28から出力された信号を検出し、ステップS25において、この改質触媒温度センサ28から出力された信号に基づいて改質触媒62の温度が700℃を上回っているか否かを判断する。
ここで、ECU32は、ステップS25において、改質触媒62の温度が700℃を上回っていないと判断している間は、ステップS21〜ステップS25を繰り返し実行する。これにより、改質触媒62の活性回復が継続して行われる。
一方、ECU32は、ステップS25において、改質触媒62の温度が700℃を上回っていると判断した場合には、ステップS26において、EGRバルブ54を閉止させる。これにより、上流側EGR通路48から改質触媒62へのEGRガス(酸素含有ガス)の供給が停止され、改質触媒62の活性回復が停止される。そして、ECU32は、ステップS21に戻る。
これにより、改質触媒62の温度が600〜700℃となっている場合には、再び、改質触媒62の活性回復が開始され、改質触媒62の温度が600〜700℃となっていない場合には、改質触媒62の活性回復が開始されない。また、改質触媒62の活性回復が開始された後であって、改質触媒62の温度が700℃を上回っている場合には、改質触媒62の活性回復が停止される。
そして、ECU32は、アクセルペダルがオンとされるまで、図7のフローチャートで示されるプログラムを繰り返し実行する。
なお、本実施形態では、ECU32が実行するステップS21〜ステップS26が本発明における改質触媒活性回復機能に相当する。
一方、ECU32は、CPU72から出力された信号に基づいてアクセルペダルがオンとされていると判断している間(つまり、車両が加速している間)、図8のフローチャートで示されるプログラムを実行する。
つまり、ECU32は、図8のフローチャートで示されるプログラムを開始すると、ステップS31において、CPU72に予め設定された要求マップと比較し、EGRバルブ54を開放させるか、EGRバルブ54を閉止させるかを判断する。なお、このとき、ECU32は、例えばCPU72から車両の加速状況に応じて出力された加速信号に基づいて、EGRバルブ54を開放させるか、EGRバルブ54を閉止させるかを判断しても良い。
そして、ECU32は、ステップS31において、EGRバルブ54を開放させると判断した場合には、ステップS32において、EGRバルブ54を開放させると共に、改質用ポンプ20及び改質用インジェクタ22を作動させ、燃料タンク14に貯蔵されたエタノール混合ガソリンを上流側EGR通路48に供給させる。
これにより、改質触媒62が排気触媒60によって加熱され、改質触媒62では、EGRガス中の水蒸気でエタノール混合ガソリンが水蒸気改質されて改質ガスが生成される改質反応が行われる。そして、この改質触媒62にて生成された改質ガスは、下流側EGR通路50、冷却器52、EGRバルブ54を通じて吸気系38に供給される。また、この吸気系38に供給された改質ガスは、燃料噴射用インジェクタ18から噴射されたエタノール混合ガソリンの燃料ガスと共にシリンダ34内に供給され、このシリンダ34内において燃焼される。
一方、ECU32は、ステップS31において、EGRバルブ54を閉止させると判断した場合には、ステップS33において、EGRバルブ54を閉止させる。これにより、ECU32が図8のフローチャートで示されるプログラムを実行する前の段階で改質触媒62の活性回復が実行されていた場合には、上流側EGR通路48から改質触媒62へのEGRガス(酸素含有ガス)の供給が停止され、改質触媒62の活性回復が停止される。
そして、ECU32は、アクセルペダルがオフとされるまで、図8のフローチャートで示されるプログラムを繰り返し実行する。
なお、本実施形態では、ECU32が実行するステップS32が本発明における改質ガス生成機能に相当する。
次に、本発明の第三実施形態の作用及び効果について説明する。
本発明の第三実施形態では、エンジン12が搭載された車両が減速しているときにECU32がステップS21〜ステップS26(改質触媒活性回復機能)を実行する。
ここで、図示しないアクセルペダルがオフとされて、車両が減速しているとき(例えば、エンジン12ブレーキ時)には、エンジン12は少量の空気を吸い込んで吸気・排気動作をしている。
従って、本実施形態のように、車両が減速しているときに、エンジン12から排出された排気ガスの一部であるEGRガスを酸素含有ガスとして改質触媒62に供給すれば、車両減速時に排出される排気ガスを有効活用することができる。
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態について説明する。
図9には、本発明の第四実施形態に係る改質ガス燃焼エンジンシステム300の全体構成が示されている。この本発明の第四実施形態に係る改質ガス燃焼エンジンシステム300は、上述の本発明の第一実施形態に係る改質ガス燃焼エンジンシステム100に対し、排気温度センサ74が追加されると共に、ECU32が以下のように動作するように変更されたものである。
なお、排気温度センサ74は、排気系40に一体的に設けられ、この排気系40を流れる排気ガスの温度に応じた信号をECU32に出力する構成とされている。
次に、本発明の第四実施形態に係る改質ガス燃焼エンジンシステム300の動作について説明する。
図10には、ECU32の動作の流れを表すフローチャートが示されている。本実施形態において、ECU32は、上述のステップS6とステップS7の間に、ステップS41〜ステップS45を実行するように構成されている。
つまり、ECU32は、ステップS6の後、ステップS41において、排気温度センサ74から出力された信号を検出すると共に、改質触媒温度センサ28から出力された信号を検出し、ステップS42において、排気ガスの温度と改質触媒62の温度との差を算出する。
続いて、ECU32は、ステップ43において、予め記憶された改質触媒62の劣化度および温度差の算出値のマップと、上述の温度差の算出値とを比較し、ステップ44において、改質触媒62の劣化度(つまり、改質触媒62における炭素及び炭化水素の析出状態)を決定する。
なお、エタノール混合ガソリンの水蒸気改質反応は、吸熱反応であり、改質触媒62で吸熱反応が起こると改質触媒62の温度は、この改質触媒62を加熱している排気触媒60の温度よりも低下する。そこで、本実施形態では、改質触媒62が劣化すると改質触媒62の温度と排気触媒60の温度(排気ガスの温度)との差が小さくなることを利用して改質触媒62の劣化度を検出するようにしている。つまり、例えば、排気ガスの温度と改質触媒62の温度との差が小さいほど、改質触媒62は劣化していることになる。
そして、ECU32は、ステップ45において、改質触媒62の劣化度が予め定められた上限値に達しているか否か、すなわち、改質触媒62における炭素及び炭化水素の析出状態が予め定められた所定状態になっているか否かを判断することで、改質触媒62の活性回復が必要か否かを判断する。
ここで、ECU32は、ステップ45において、改質触媒62の劣化度が予め定められた上限値に達していないと判断した場合、すなわち、改質触媒62の活性回復が必要でないと判断した場合には、ステップS2に戻り、エタノール混合ガソリンの上流側EGR通路48への供給を継続させる。これにより、改質触媒62での改質ガスの生成が継続される。
一方、ECU32は、ステップ45において、改質触媒62の劣化度が予め定められた上限値に達していると判断した場合、すなわち、改質触媒62の活性回復が必要であると判断した場合には、ステップS7において、EGRバルブ54を開放させたまま、改質用ポンプ20及び改質用インジェクタ22を停止させる。
これにより、改質触媒62へのエタノール混合ガソリンの供給が停止されると共に、上流側EGR通路48から改質触媒62にEGRガス(酸素含有ガス)が供給されることで、改質触媒62に析出した炭素及び炭化水素が燃焼除去され、改質触媒62の活性回復が開始される。
そして、ECU32は、改質触媒62の活性回復を開始してから予め設定した時間が経過した場合には、ステップS2に戻り、エタノール混合ガソリンの上流側EGR通路48への供給を再開させる。これにより、改質触媒62の活性回復が停止され、改質触媒62での改質ガスの生成が再開される。
なお、ECU32は、改質触媒62の活性回復の開始後、改質触媒62から排出されるEGRガス中の酸素濃度が予め設定された酸素濃度よりも高くなったと判断した場合に、ステップS2に戻っても良い。また、ECU32は、改質触媒62の活性回復の開始後、改質触媒62の温度が一旦上昇してから下降したと判断した場合に、ステップS2に戻っても良い。
そして、ECU32は、エンジン12が停止されるまで、図10のフローチャートで示されるプログラムを繰り返し実行する。
なお、本実施形態では、ECU32が実行するステップS2が本発明における改質ガス生成機能に相当し、ECU32が実行するステップS7が本発明における改質触媒活性回復機能に相当する。
次に、本発明の第四実施形態の作用及び効果について説明する。
本発明の第四実施形態では、排気ガスの温度と改質触媒62の温度との差から、改質触媒62の劣化度が予め定められた上限値に達していると判断された場合、すなわち、改質触媒62における炭素及び炭化水素の析出状態が予め定められた所定状態になっていると判断された場合に、ECU32によってステップS7(改質触媒活性回復機能)が実行される。
この構成によれば、ECU32では、改質触媒62の劣化度が予め定められた上限値に達した場合、すなわち、改質触媒62における炭素及び炭化水素の析出状態が予め定められた所定状態になった場合になってはじめてステップS7(改質触媒活性回復機能)が実行される。従って、改質触媒62の劣化度に応じた適切なタイミングで改質触媒62の活性回復を図ることができる。
なお、本実施形態において、ステップS3〜ステップS6と、ステップS41〜ステップS45を入れ替えても良い。この場合には、ステップS41〜ステップS45の後に、ECU32が実行するステップS3〜ステップS7が本発明における改質触媒活性回復機能に相当する。
また、本実施形態においては、改質触媒62の温度が700℃を上回っているときに改質触媒62へのEGRガスの供給が停止されることで、改質触媒62の活性回復が停止されても良い。
また、ステップS41〜ステップS45は、上述の本発明の第三実施形態におけるステップS22とステップS23との間で実行されても良い。なお、この場合、ステップ45において、改質触媒62の劣化度が予め定められた上限値に達していないと判断した場合、すなわち、改質触媒62の活性回復が必要でないと判断した場合には、ステップS21に戻れば良い。
次に、本発明の第一実施形態に係る改質ガス生成装置に関する実験検討結果について説明する。
図11は、改質触媒の劣化と回復および硫黄の触媒への吸着の変化を示す説明図である。この図に示されるように、改質触媒の劣化が進行すると、改質触媒によって生成される改質ガス中の水素の濃度は減少するが、改質触媒が所定の劣化度まで劣化すると、改質触媒が回復されることにより、改質触媒によって生成される改質ガス中の水素の濃度が増加する。
また、改質触媒は硫黄を燃焼除去し得る温度範囲よりも低い温度範囲にあるときに活性が回復されるので、改質触媒中の硫黄分は飽和した状態で一定となる。しかしながら、炭素及び炭化水素が燃焼除去されることで改質触媒を回復させることができることがこの図より分かった。
図12は、改質触媒の回復時に酸素を供給することの効能について実験した結果を示す図である。燃料にはエタノールとガソリンの混合品を用い(エタノール85体積%、ガソリン15体積%)、改質触媒にはコージェライトハニカムにジルコニア系担体240g/Lコート、Rh(ロジウム)を2g/Lで担持したものを用いた。また、改質触媒を650℃に設定した電気炉に入れ、改質反応(20分)と回復反応(15分)を交互に行わせた。各データは、回復時に酸素(酸素含有ガス中の酸素濃度1体積%)が供給された改質触媒と回復時に酸素が供給されない改質触媒とについて、各改質反応20分間に3回測定(一回の測定には1分30秒かかる)した場合の各改質触媒が生成する改質ガス中の水素の濃度を測定した結果である。この図より、回復時に酸素を供給した場合の方が、回復時に酸素を供給しない場合よりも改質ガス中の水素の濃度が高く、改質触媒が回復されていることが分かった。
ただし、改質触媒の活性を回復させる場合に、改質触媒へ供給される酸素含有ガスの酸素濃度が時間平均して0.1体積%を下回っていると、炭素及び炭化水素の燃焼除去が不十分となり、改質触媒の活性回復も不十分となる。また、改質触媒へ供給される酸素含有ガスの酸素濃度が時間平均して1.0体積%を上回っていると、炭素及び炭化水素の燃焼除去に伴う改質触媒の温度上昇が大きくなり、改質触媒にシンタリングが生ずる。従って、改質触媒へ供給される酸素含有ガスの酸素濃度は時間平均して0.1〜1.0体積%とすべきである。
図13は、改質触媒の回復時に酸素を供給した場合と酸素を供給しない場合とについて改質触媒が回復した後に改質触媒に吸着されている硫黄及び炭素の量を調べた結果を示す図である。この図に示されるように、改質触媒は硫黄を燃焼除去し得る温度範囲よりも低い温度範囲にあるときに活性が回復されるので、酸素の供給の有無にかかわらず、改質触媒中の硫黄は飽和した状態で一定となる。一方、炭素については改質触媒の回復時に酸素が供給された場合の方が酸素が供給されない場合よりも多く燃焼除去されることがこの図より分かった。
図14,図15は、改質触媒について改質反応時の温度と回復反応時の温度を変化させたときの相違ついて調べた結果を示す図である。改質触媒については、750℃で改質反応を行わせると共に750℃で回復反応させたもの、600℃で改質反応を行わせると共に650℃で回復反応させたもの(二種類)を用いた。なお、回復時に酸素は供給していない。図14に示されるように、750℃で改質反応を行わせると共に750℃で回復反応させた改質触媒では、燃料投入後、最初に劣化が生じるが、その大きな劣化は見られなかった。また、600℃で改質反応を行わせると共に650℃で回復反応させた改質触媒では、燃料投入後、ゆるやかに劣化が生じた。また、図15に示されるように、750℃で改質反応を行わせると共に750℃で回復反応させた場合は、改質触媒が高温となるため、多くの硫黄が低減した。しかしながら、750℃で回復反応させた場合、短時間では改質触媒に劣化が見受けられなかったが、長時間の使用では改質触媒にシンタリングが生じた。従って、改質触媒の回復時の温度は700℃以下とすべきである。
図16は、改質触媒について酸素含有ガス中の酸素濃度を1.0%とし650℃で回復反応させたときの結果を示す図である。この図に示されるように、改質触媒について酸素含有ガス中の酸素濃度を1.0%とし650℃で回復反応させた場合には、改質触媒を安定して回復させることができることが分かった。
図17〜図20は、改質触媒について酸素含有ガス中の酸素濃度を0.5%とし500〜650℃で回復反応させたときの結果を示す図である。すべて改質反応は600℃で行った。図17に示されるように、改質触媒について650℃で回復反応させた場合には、改質触媒を安定して回復させることができることが分かった。また、図18に示されるように、改質触媒について600℃で回復反応させた場合には、改質触媒に急激な劣化は生じず改質触媒を安定して回復させることができることが分かった。一方、図19に示されるように、改質触媒について550℃で回復反応させた場合には、改質触媒の回復が安定せず、且つ、改質触媒が徐々に劣化することが分かった。また、図20に示されるように、改質触媒について500℃で回復反応させた場合には、改質触媒が徐々に劣化することが分かった。従って、この場合、改質触媒の回復時の温度は600℃以上とすべきである。
また、上記実施形態では、改質触媒として、コージェライトハニカムにジルコニア系担体240g/Lコート、Rh(ロジウム)を2g/Lで担持したものが用いられていたが、以下に、改質触媒として、セリウム酸化物が主成分(80wt%)であり、アルミニウム酸化物を11wt%、ジルコニウム酸化物を9wt%含み、貴金属としてRh(ロジウム)を2wt%担持したものを用いた場合の実験結果を示す。
図21は、改質触媒として、セリウム酸化物が主成分(80wt%)であり、アルミニウム酸化物を11wt%、ジルコニウム酸化物を9wt%含み、貴金属としてRh(ロジウム)を2wt%担持したものを用いた場合の実験結果を示す図である。この場合の実験条件は図12の場合と同一である。横軸は改質触媒の改質時に改質触媒に燃料を投入した通算時間である。また、改質触媒の回復は、500℃、酸素含有ガス中の酸素濃度1%で実施した。
また、新たな知見として、ガソリン中の硫黄は、改質時に硫化水素(HS)になるのではなく、改質触媒の回復動作時に炭素と中間生成された炭化物と共に硫黄酸化物(SO)となって除去されていることが分かった。つまり、硫黄は初期に酸化されてもある一定量まで改質触媒に留まるが、それを超えると周囲の炭素分と共に酸化除去される。
改質中の硫化水素については、検知管にて測定を試みたが、検出できなかった(その量は1000ppb以下であった)。改質触媒の回復中の硫化水素は、紫外線吸収法に基づく硫化水素計で測定した。理解を容易にするため、参考までに、改質触媒の劣化及び回復のイメージ図を図22に示す。E85はエタノール85体積%、ガソリン15体積%の燃料を示している。この場合、酸素が無いとE85が炭素で覆われて、活性が失われる。
図23〜図25は、今回検討した触媒(セリウム酸化物、ジルコニウム酸化物、アルミニウム酸化物からなり、貴金属としてRh(ロジウム)を2wt%担持したもの)と、先回検討した触媒(図12において検討した改質触媒であって、コージェライトハニカムにジルコニア系担体240g/Lコート、Rh(ロジウム)を2g/Lで担持したもの)の比較が示されている。回復率は、図25に示されるように、初期状態での改質ガス中の水素濃度Aに対し、初期状態から劣化後(t秒後)に回復した状態における改質ガス中の水素濃度Bの割合としている。図23に示されるように、改質触媒を650℃で回復させた場合、回復時の酸素濃度が高い場合には、両者共に同様の回復率を有するが、回復時の酸素濃度が低い場合には、今回検討した触媒の方が先回検討した触媒よりも高い回復率を有する。また、図24に示されるように、回復時の酸素濃度を0.5体積%で回復させた場合、回復時の温度が高い場合(600℃以上)には、両者共に同様の回復率を有するが、回復時の温度が低い場合(500℃以上600℃未満)には、今回検討した触媒の方が先回検討した触媒よりも高い回復率を有する。このように、今回検討した触媒は、低酸素濃度、低温で十分に回復できることが分かった。従って、この場合、改質触媒の回復時の温度は500℃以上とすべきである。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 改質ガス生成装置
20 改質用ポンプ(改質原料供給部の一部)
22 改質用インジェクタ(改質原料供給部の一部)
32 ECU(制御部)
48 上流側EGR通路(酸素含有ガス供給部の一部)
50 下流側EGR通路(改質ガス供給部の一部)
52 冷却器(改質ガス供給部の一部)
54 EGRバルブ(酸素含有ガス供給部の一部、改質ガス供給部の一部)
60 排気触媒(加熱部)
62 改質触媒
100,200,300 改質ガス燃焼エンジンシステム

Claims (18)

  1. 加熱されることによって硫黄及び炭化水素を含有する改質原料から水素を含有する改質ガスを生成する改質反応が行われる改質触媒と、
    エンジンから排出された排気ガスの熱エネルギを利用して前記改質触媒を加熱するための加熱部と、
    前記改質触媒に前記改質原料を供給するための改質原料供給部と、
    前記改質触媒に酸素含有ガスを供給するための酸素含有ガス供給部と、
    前記改質触媒の温度が所定範囲にあるときは、前記酸素含有ガス供給部によって前記改質触媒に前記酸素含有ガスを供給させることで、前記改質触媒に析出した炭素及び炭化水素を燃焼除去させて前記改質触媒の活性を回復させるが、前記改質触媒の温度が前記所定範囲にないときは、前記改質触媒への前記酸素含有ガスの供給を行わない制御部と、
    を備え、
    前記所定範囲の温度は炭素及び炭化水素の燃焼温度よりも高い温度であり、かつ前記改質触媒にシンタリングが生じる温度よりも低い温度である、
    改質ガス生成装置。
  2. 前記改質触媒にシンタリングが生じる温度は、前記改質触媒に析出した硫黄を燃焼除去し得る温度よりも低い、
    請求項1記載の改質ガス生成装置。
  3. 前記改質触媒は、セリウム酸化物、アルミニウム酸化物、およびジルコニウム酸化物からなる群から選択された1種または2種以上の酸化物からなる担体に、貴金属としてロジウムを担持したものである
    請求項1または2に記載の改質ガス生成装置。
  4. 前記制御部は、
    前記改質触媒にて前記改質ガスが生成されるように前記改質原料供給部によって前記改質触媒に前記改質原料を供給させる改質ガス生成機能と、
    前記改質触媒が前記改質反応に伴って前記改質触媒に析出した硫黄を燃焼除去し得る温度範囲よりも低い温度範囲にあるときに前記改質原料供給部による前記改質触媒への前記改質原料の供給を停止させると共に前記酸素含有ガス供給部によって前記改質触媒に前記酸素含有ガスを供給させることで、前記改質触媒に析出した炭素及び炭化水素を燃焼除去させて前記改質触媒の活性を回復させる改質触媒活性回復機能と、を選択的に実行する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の改質ガス生成装置。
  5. 前記改質原料は、エタノール混合ガソリンとされ、
    前記制御部は、前記改質触媒活性回復機能として、前記改質触媒の温度が500〜700℃となっているときに前記改質触媒の活性回復を開始させ、前記改質触媒の温度が700℃を上回っているときに前記改質触媒の活性回復を停止させる機能を実行する、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の改質ガス生成装置。
  6. 前記制御部は、前記改質触媒活性回復機能として、前記改質触媒の温度が700℃を上回っているときに前記酸素含有ガス供給部による前記改質触媒への前記酸素含有ガスの供給を停止させる機能を実行する、
    請求項5に記載の改質ガス生成装置。
  7. 前記酸素含有ガス供給部は、前記エンジンから排出された前記排気ガスの一部を前記酸素含有ガスとして前記改質触媒に供給した後に前記エンジンに導入する、
    請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の改質ガス生成装置。
  8. 前記エンジンは、車両駆動用のエンジンとされ、
    前記酸素含有ガス供給部は、前記エンジンから排出された前記排気ガスの一部を前記酸素含有ガスとして前記改質触媒に供給し、
    前記制御部は、前記車両が減速しているときに前記改質触媒活性回復機能を実行する、
    請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の改質ガス生成装置。
  9. 前記制御部は、前記改質触媒における前記炭素及び前記炭化水素の析出状態が予め定められた所定状態になった場合に前記改質触媒活性回復機能を実行する、
    請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の改質ガス生成装置。
  10. 前記酸素含有ガス供給部は、酸素濃度が時間平均して0.1〜1.0体積%である前記酸素含有ガスを前記改質触媒に供給する、
    請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の改質ガス生成装置。
  11. エンジンと、
    請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の改質ガス生成装置と、
    前記改質ガス生成装置によって生成された前記改質ガスを前記エンジンに供給する改質ガス供給部と、
    を備えた改質ガス燃焼エンジンシステム。
  12. 加熱されることによって硫黄及び炭化水素を含有する改質原料から水素を含有する改質ガスを生成する改質反応が行われる改質触媒の温度が、前記改質反応に伴って前記改質触媒に析出した炭素及び炭化水素の燃焼温度よりも高く、前記改質反応に伴って前記改質触媒に析出した硫黄を燃焼除去し得る温度範囲よりも低い温度範囲にあるときに、前記改質触媒への前記改質原料の供給を停止させると共に前記改質触媒に酸素含有ガスを供給することで、前記改質触媒に前記改質反応に伴って析出した炭素及び炭化水素を燃焼除去させて前記改質触媒の活性を回復させ
    前記改質触媒の温度が前記炭素及び炭化水素の燃焼温度以下、または硫黄を燃焼除去し得る温度範囲にあるときは、前記改質触媒への酸素含有ガスの供給を停止して前記改質原料を供給する
    改質触媒の活性回復方法。
  13. 前記改質原料としてエタノール混合ガソリンを用い、前記改質触媒の温度が500〜700℃となっているときに前記改質触媒の活性回復を開始し、前記改質触媒の温度が700℃を上回っているときに前記改質触媒の活性回復を停止する、
    請求項12に記載の改質触媒の活性回復方法。
  14. 前記改質触媒の温度が700℃を上回っているときに前記改質触媒への前記酸素含有ガスの供給を停止する、
    請求項13に記載の改質触媒の活性回復方法。
  15. 前記改質触媒が搭載された車両のエンジンから排出された排気ガスの一部を前記酸素含有ガスとして前記改質触媒に供給した後に前記エンジンに導入する、
    請求項12〜請求項14のいずれか一項に記載の改質触媒の活性回復方法。
  16. 前記改質触媒が搭載された車両が減速しているときであって、前記改質触媒の温度が前記硫黄を燃焼除去し得る温度範囲よりも低い温度範囲にあるときに、前記車両のエンジンから排出された排気ガスの一部を前記酸素含有ガスとして前記改質触媒に供給して前記改質触媒の活性を回復させる、
    請求項12〜請求項15のいずれか一項に記載の改質触媒の活性回復方法。
  17. 前記改質触媒における前記炭素及び前記炭化水素の析出状態が予め定められた所定状態になった場合であって、前記改質触媒の温度が前記硫黄を燃焼除去し得る温度範囲よりも低い温度範囲にあるときに、前記改質触媒に前記酸素含有ガスを供給して前記改質触媒の活性を回復させる、
    請求項12〜請求項16のいずれか一項に記載の改質触媒の活性回復方法。
  18. 酸素濃度が時間平均して0.1〜1.0体積%である前記酸素含有ガスを前記改質触媒に供給する、
    請求項12〜請求項17のいずれか一項に記載の改質触媒の活性回復方法。
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