JP5117225B2 - 携帯電話端末 - Google Patents
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Description
この図において、41は携帯電話端末40の制御を行う基本部であり、マイクロプロセッサ、メモリ、信号処理回路及び無線通信回路などを含むチップセット、OS、アプリケーションソフト及びアンテナ等を含んでいる。42はSIMカードを装着するSIMカードスロット、43は操作ボタンなどの入力部、44は表示部、45はマイクロフォン、46はスピーカー、47はSDメモリカードなどの外部メモリ、48はバッテリなどの電源部である。
前記基本部40は、前記SIMカードスロット42に装着されたSIMカードに格納されている情報に基づいて、契約されている通信事業者の移動体通信網に接続し、通話、メールなどのサービスを提供する。
そこで、2回線の情報を1枚のSIMカードに登録するサービスが誕生している。
また、複数のSIMカードを装着して使用することができる通信端末装置も提案されている(特許文献1)。
なお、携帯電話端末に、特定の通信事業者のSIMカード以外のSIMカードを装着した場合に、携帯電話端末を使用できないようにすること(いわゆる、SIMロック)はよく知られている(特許文献2、3及び4)。
また、前記特許文献1には、SIMロックについて何ら触れられていない。
また、前記制御部は、前記第1の基本部又は前記第2の基本部のいずれかに着信があったときに、前記表示部に前記着信があった方の基本部からの出力を表示するように制御するものとされている。
また、回線を物理的(SIMカード)に管理できるので、回線の組み合わせをユーザーが自由に選ぶことができる。
さらに、実質的に単に2つの携帯電話端末を1つの筐体にまとめただけなので、移動体通信網側の改修は必要ない。
さらにまた、2回線を同時に使用することが困難なので、移動体通信網にやさしいという効果もある。
さらにまた、1つの携帯電話端末に2つの回線が実装できるので、回線あたりの端末コストが減るという効果もある。
さらにまた、SIMカードに2回線の情報を登録するサービスとは異なり、回線の組み合わせに変更がある度に、電話会社へ変更依頼をする必要がない。
さらにまた、端末を海外ローミングに対応にしておけば、長期海外留学時や長期海外赴任時でも、第2の基本部に現地の通信事業者のプリペイド対応SIMカードなどを挿して使うことができるので、現地で新たに携帯電話を購入する必要がない。
さらにまた、主基本部のみSIMロックを施し、特定の通信事業者の契約中のSIMカードが装着されているときのみ副基本部の動作を可能としているので、通信事業者の利益を最低限確保することができるとともに、副基本部にはSIMロックを施していないので、ユーザーの利便性を向上することができる。
図1において、11は携帯電話端末10全体の制御を行う制御部、12は第1のSIMカードスロット13に装着されたSIMカードを用いて通信を行う第1の基本部(以下、主基本部という。)、13は第1のSIMカードスロット、14は該第2のSIMカードスロット15に装着されたSIMカードを用いて通信を行う第2の基本部(以下、副基本部という。)、15は第2のSIMカードスロット、16は各種操作ボタンなどが設けられた入力部、17は表示部、18はマイクロフォン、19はスピーカー、20はSDメモリカードなどの外部メモリ、21は前記各構成要素に電力を供給する電源部である。
前記制御部11は、前記入力部16、前記表示部17、前記マイクロフォン18、前記スピーカー19及び前記外部メモリ20を、前記主基本部12又は前記副基本部14に選択的に接続する制御、前記主基本部12及び前記副基本部14の動作の制御、前記電源部21から装置内各部への電源の供給制御などの処理を行う。
すなわち、本発明の携帯電話端末10は、携帯電話の基本的機能を提供する基本部を2個有しており、該2つの基本部12及び14が、前記入力部16、表示部17、マイクロフォン18及びスピーカー19などを共有するように構成されている。
前記入力部16の電源ボタンが押下げられると、電源がオンにされ(S1)、前記主基本部12の第1のSIMカードスロット13にSIMカードが装着されているか否かが判定される(S2)。
第1のSIMカードスロット13にSIMカードが装着されていないとき(S2がNO)は、「SIMカードを挿入して下さい」などのエラーメッセージを表示して(S10)、そのまま処理を終了する。すなわち、この場合には、携帯電話端末10の機能は使用可能状態にされない。
このように、電源オンの操作がなされた場合に、第1のSIMカードスロット13にSIMカードが装着されていないとき、及び、SIMカードが装着されていても、そのSIMカードがこの携帯電話端末10で使用することができないSIMカードであるときには、携帯電話端末10の機能を使用可能にすることなくそのまま処理が終了される。
なお、携帯電話端末10が第1のSIMカードに対応する通信事業者のサービスエリアの外にあり、前記ステップS5の結果がNOとなった場合には、その後、携帯電話端末10が前記通信事業者のサービスエリア内に移動したときに位置登録が行われ、第1のSIMカードによる通信が可能となる。
このように、本発明の携帯電話端末10は、第2のSIMカードスロット15に装着されるSIMカードについては、いわゆるSIMロックを行っていない。すなわち、第2のSIMカードスロット15に装着されるSIMカードについては、特定の通信事業者のSIMカードであるか否かのチェックを行っていない。したがって、例えば、第1のSIMカードの契約通信事業者とは異なる通信事業者と契約したSIMカードであっても、第2のSIMカードスロット15に装着して使用することができる。
一方、前記第2のSIMカードを用いた位置登録が成功したとき(S8がYES)は、該副基本部14を使用可能状態とし(S9)、この処理を終了する。すなわち、この場合には、主基本部12と副基本部14がともに使用可能状態とされ、前記第1のSIMカード及び第2のSIMカードの両方を用いた通信を行うことが可能となる。
図3は、通信事業者Aと契約した第1のSIMカードを第1のSIMカードスロット13に装着し、通信事業者Bと契約した第2のSIMカードを第2のSIMカードスロット15に装着した場合について説明する図である。
図3において、31は通信事業者Aのサービスのみを受けられるエリア、32は通信事業者Aと通信事業者Bの両者のサービスを受けられるエリア、33は通信事業者Bのサービスのみを受けられるエリアである。
ここで、第1のSIMカードは通信事業者Aと契約したSIMカードであるため、通信事業者Aのサービスが行われている31及び32のエリア内で前記携帯電話端末10の電源をオンにしない限り、副基本部14は使用可能とならない。すなわち、図中31及び32で示すエリア内で電源をオンにした場合、主基本部12及び副基本部14はともに使用可能となる。ただし、31で示すエリア内では、副基本部14は圏外表示となる。ユーザーが図中33で示すエリア内に移動したときは、主基本部12は圏外表示となるが副基本部は使用可能状態のままである。また、図中33で示すエリアなどの通信事業者Aのサービスエリア外で、携帯電話端末10の電源をオンにした場合には、主基本部12は使用可能(ただし圏外表示)となるが、副基本部14は使用不可となる。
携帯電話端末10の電源がオンとなっているときに、前記入力部16の電源ボタンが押下されたときは、前記制御部11は、まず、前記副基本部14が使用可能状態とされているか否かを判定し(S21)、使用可能状態とされていない場合はそのままステップS23に進み、使用可能状態であれば、前記第2のSIMカードスロット15に装着されている第2のSIMカードの契約通信事業者の移動体通信網に対して、位置登録開放要求を送信して(S22)、ステップS23に進む。
ステップS23では、前記主基本部12が使用可能状態とされているか否かを判定し、使用可能状態とされていなければそのままステップS25に進み、使用可能状態とされていれば、前記第1のSIMカードスロット13に装着されている第1のSIMカードの契約通信事業者の移動体通信網に対して位置登録開放要求を送信して(S24)、ステップS25に進む。
ステップS25では、携帯電話端末10の電源をオフにし、この処理を終了する。
図5では、前記切替ボタンが操作されたときの処理を示すフローチャートである。
切替ボタンが押下されると、前記制御部11は、前記入力部16、表示部17、マイクロフォン18、スピーカー19、外部メモリ20が前記主基本部12に接続されており、また、前記表示部17に前記主基本部12の出力画面が表示されているか否かを判定する(S31)。その結果、前記各構成要素が主基本部に接続され、表示部に主基本部12の画面が表示されているとき(S31の結果がYES)は、前記入力部16、表示部17、マイクロフォン18、スピーカー19及び外部メモリ20を前記副基本部14に接続し、副基本部14の画面が表示部17に表示されるように切り換える(S32)。一方、前記各構成要素が副基本部14に接続されており、ステップS31の結果がNOであるときは、前記入力部16、表示部17、マイクロフォン18、スピーカー19及び外部メモリ20を前記主基本部12に接続し、主基本部12の画面が表示部17に表示されるように切り換える。これにより、ユーザーは、切替スイッチを操作することにより、表示部に画面を表示している基本部を切り換え、所望の基本部を使用して電話番号の入力やメールの入力などの処理を行うことができる(S33)。
このように、ユーザーは、切替ボタンを操作することにより、所望の基本部12又は14を選択して使用することができる。なお、副基本部14が使用不可状態にある場合においては、切替ボタンは作用しない。
主基本部12及び副基本部14がともに待受け状態にある場合に、副基本部14で音声着信又はメール着信があったとき(S41)は、前記制御部11は、前記表示部17に前記主基本部12の画面が表示されているか否かを判定し(S42)、主基本部12の画面が表示されているときは、副基本部14の画面が表示部17に表示されるように切り換える(S43)。これにより、ユーザーは、副基本部14へ着信した電話番号やメールの着信を認識することができ、音声着信やメール受信に対応することが可能となる。
また、同様に、主基本部12で音声着信やメール着信があったときには、前記表示部17に主基本部12の画面が表示されるように制御する。
このように、待受け時に音声着信やメール着信があったときには、該着信があった基本部の画面が表示部17に表示されることとなる。
図7は、主基本部12で通話中に、副基本部14が着信したときの動作を示すフローチャートである。
主基本部12で通話中に副基本部14に着信があったとき(S51)、前記制御部11は、副基本部14におけるキャッチホン機能がオンに設定されているか否かを判定する(S52)。
そして、副基本部14にキャッチホンが設定されている場合には、通話中である主基本部12の音声中に、「プップ・・・プップ・・・」などの電子音を流し、副基本部14に着信があったことをユーザーに報知する(S53)。次に、主基本部12の画面が表示されている前記表示部17に「[副]で着信しています。」などのメッセージを表示し、ユーザーに副基本部14に着信があったことを報知する(S54)。
前記ステップS53又は前記ステップS54の報知に応じて、ユーザーが副基本部14を選択する処理を行うと、前記制御部11は前記マイクロフォン18とスピーカー19を副基本部14に接続し、ユーザーは、副基本部14を用いて着信に対応することができる。
前記副基本部14に簡易留守録が設定されていないときは、主基本部12の画面が表示されている表示部17に副基本部12に着信があった旨のメッセージ、例えば、「[副]に着信あり:1件」というメッセージを表示して(S57)、処理を終了する。
一方、副基本部14に簡易留守録機能が設定されているときは、前記制御部11は、前記副基本部14にその着信の留守録を開始させるとともに、前記主基本部12の画面が表示されている表示部17にその旨のメッセージを表示する(S56)。例えば、留守録の開始時に「[副]で留守録実行中です。」というメッセージを表示し、留守録が終了した後は、「[副]に録音あり:1件」などのメッセージを表示して、処理を終了する。
なお、図7では、主基本部12で通話中に副基本部14に着信があったときについて説明したが、副基本部14で通話中に主基本部12に着信があったときは、図7における主基本部と副基本部を逆にして、同様の処理が行われる。
図8は、副基本部14で通話を開始したときの動作を示すフローチャートである。
前述のように、ユーザーが切替ボタンを操作して副基本部14を選択すると、それに応じて、前記制御部11が前記マイクロフォン18及びスピーカー19を前記副基本部14に接続する。また、前述のように、表示部17に副基本部14の画面を表示する。これにより、ユーザーは、前記第2のSIMカード及び前記副基本部14を用いて通話を行うことができる。
ユーザーが副基本部14を用いて通話を開始すると、ステップS61で、主基本部12が保留中とされているか否かが判定される。主基本部12が保留中でないときは、そのまま、この処理を終了する。
また、図8には、副基本部14で通話を開始したときの動作について示したが、主基本部12で動作を開始した場合についても、同様に、副基本部14が保留中であるときは、その旨をユーザーに報知する。
また、上記においては、切替ボタンを操作することにより、主基本部と副基本部を切り換えるようにしていたが、各基本部対応に、その基本部を選択するボタンを設けるようにしてもよい。
Claims (2)
- 第1のSIMカードスロット、信号処理回路及び無線通信回路を有し、該第1のSIMカードスロットに装着されたSIMカードを用いる携帯電話端末のユーザーインターフェイスに関する部分以外の部分を備えた第1の基本部と、
第2のSIMカードスロット、信号処理回路及び無線通信回路を有し、該第2のSIMカードスロットに装着されたSIMカードを用いる携帯電話端末のユーザーインターフェイスに関する部分以外の部分を備えた第2の基本部と、
制御部と、入力部と、表示部と、マイクロフォンと、スピーカーとを有する携帯電話端末であって、
前記制御部は、電源投入時に、前記第1のSIMカードスロットに装着されたSIMカードが特定の通信事業者と契約中のSIMカードであるか否かを判定し、該第1のSIMカードスロットに装着されたSIMカードが前記特定の通信事業者と契約中のSIMカードであるときにのみ前記第1の基本部を使用可能状態に設定し、その状態において、前記第2のSIMカードスロットに第2のSIMカードが装着されているときには、該第2のSIM カードが前記特定の通信事業者と契約中のSIMカードであるか否かをチェックすることなく、前記第2の基本部を使用可能状態に設定するものであることを特徴とする携帯電話端末。 - 前記制御部は、前記第1の基本部又は前記第2の基本部のいずれかに着信があったときに、前記表示部に前記着信があった方の基本部からの出力を表示するように制御するものであることを特徴とする請求項1記載の携帯電話端末。
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