JP5115862B2 - 経路案内装置 - Google Patents
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Description
このナビゲーション装置では、車両の現在位置をGPS等を使用して認識し、車両の現在位置を含む所定領域の道路地図を表示装置に表示すると共に、取得した走行経路や車両の現在位置を表示することで、走行経路の案内を行うようになっている。
そして、従来のナビゲーション装置では、車両が走行経路中に存在する交差点等の進路変更地点に近づくと、進路変更すべき方向を確実に認識できるようにするために、進路変更地点の形状を拡大して表示する拡大図(交差点拡大図)を表示中の道路地図に代えて(又は、道路地図と共に)表示装置に表示している。そして、表示した交差点周辺に存在し、進路変更の目印となる施設情報としてガソリンスタンド等のランドマーク(対象物画像)を交差点拡大図中に表示するようにしている。
以上の課題は、交差点拡大図を表示する場合に特に問題となるが、通常の道路地図を表示する場合においても、道路の縮尺や地図と共に表示する施設の数によっては同様に問題になる。
また本発明は、交差点を拡大して表示すると共に、施設表示される対象物画像が重なる場合でも各施設の認識を容易にし、進路変更方向をより確実に認識することが可能な経路案内装置を提供することを第2の目的とする。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の経路案内装置において、前記地図画像記憶手段は、交差点を拡大して表示するための情報を記憶し、前記表示制御手段は、前記表示装置に前記交差点を拡大して表示する、ことにより前記第2の目的を達成する。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の経路案内装置において、前記重なる複数の対象物画像の優先順位を決定する優先順位決定手段と、この優先順位決定手段で決定された優先順位を所定間隔毎に変更する優先順位変更手段とを備え、前記表示制御手段は、前記優先順位が低い対象物画像の上に優先順位が高い対象物画像が重なるように、対象物画像の表示を行うことを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の経路案内装置において、前記重なる複数の対象物画像の優先順位を決定する優先順位決定手段と、前記表示制御手段は、前記優先順位決定手段で決定された優先順位の順に対象物画像の全体を、所定間隔毎に切り替えて表示させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、請求項3又は請求項4に記載の経路案内装置において、前記所定間隔毎は、所定時間が経過する毎、又は所定距離を走行する毎であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、請求項3、請求項4、又は請求項5に記載の経路案内装置において、前記所定間隔毎は、前記優先順位決定手段で決定された優先順位に応じて決定されることを特徴とする。
また、請求項2記載の発明によれば、表示装置に前記交差点を拡大して表示すると共に、施設表示される対象物画像が重なる場合であっても、各施設を容易に認識し、進路変更方向をより確実に認識することができる。
(1)実施形態の概要
地図上にランドマーク等の施設を示すアイコンを表示することで施設表示する場合で、アイコンを重ねて表示しなくてはならないとき、複数のアイコンが同じ位置、もしくは一部が重なる位置に表示される複数のアイコンについて、全体が表示される最前面のアイコンを所定時間毎に順次切り替えて表示する。
図1は、本実施形態における地図表示装置を使用したナビゲーション装置、及び経路案内装置であるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
この図1に示されるようにナビゲーション装置は、現在位置認識部46、地図管理部52、画面管理部32、地図描画部54、地図データ読み込み部50、通信管理部51、経路演算部56、経路案内部58、全体管理部60、音声出力管理部38、入力管理部34を有する演算部30を備えている。
この演算部30には、ディスプレイ(表示装置)10、操作キー12、ジョイスティック20、タッチパネル21、音声出力回路36、GPSセンサ40、距離センサ42,方位センサ44、及びデータ記憶部48が接続されている。なおジョイスティック20は、赤外線通信等の無線により接続されている。
これらの各部のうち、ジョイスティック20と、現在位置認識部の一部として機能するGPSセンサ40、距離センサ42、方位センサ44とを除いた他の部分がナビゲーション装置本体内に収容されている。
このディスプレイ10には、演算部30の画像管理部20から送られてくる各種経路案内情報、すなわち、現在地や目的地周辺の地図、目的地の位置、車両の現在位置、経路探索により又は情報提供局との通信により取得した走行経路、案内地点の特徴物の写真映像等を、データ記憶部48の地図データベース(DB)481やその他のデータ等を基に画像管理部20で描画して表示されるようになっている。また、ディスプレイ10には、交差点等の進路変更が必要な地点に接近した際に、進路変更地点を拡大表示する交差点拡大図が表示されるようになっている。
ディスプレイ10に表示される画面は、階層構造になっており、最上位層にメニュー画面があり、メニューキー12の操作で表示される。そして、ナビゲーション用のメニュー画面には、例えば、目的地設定や、地名検索等を指定する指定キーが表示され、目的地設定キーが指定されると、更にその下位層の画面としてスキー場、ゴルフ場等を指定する指定キーが表示されるようになっており、各指定キーの指定(タッチパネル21の該当個所の押下、又はジョイスティックによる操作)によって最下層の画面まで順次表示されるようになっている。
なお、図示しない他の入力操作装置として、音声を入力するマイクと、音声認識装置を配置し入力管理部34に接続するようにしてもよい。
GPS(Global Position System)センサ40は、GPS用の人工衛星を利用して車両の絶対位置(緯度、経度で表される座標)を測定するセンサである。距離センサ42は、例えば、車輪の回転数を検出して計数し、または加速度を検出して2回積分するもの等の各種の方法が使用される。方位センサ44は、例えば、地磁気を検出して車両の方位を求める地磁気センサ、車両の回転角速度を検出しその角速度を積分して車両の方位を求めるガスレートジャイロや光ファイバジャイロ等のジャイロ、左右の車輪に配置しその出力パルス差(移動距離の差)により車両の旋回を検出することで方位の変位量を算出するようにした車輪センサ、等が使用される。その他のセンサとしては、路上に配置されたビーコンからの位置情報を受信するビーコン受信装置等が使用される。
現在位置認識部46は、これら各センサからの情報を用いて緯度と経度による座標データを認識することで、車両が現在走行または停止している現在位置を認識する。
なお、GPS受信装置261とビーコン受信装置262は単独で位置測定が可能である(すなわち、単独で、現在位置認識部46と共に現在位置認識手段として機能することが可能である)が、その他の場合には距離センサ264や方位センサ263の組み合わせによって位置測定を行うようになっている。変位量を算出するようにした車輪センサ、等が使用される。
本実施形態におけるデータ記憶部48としては、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM、ICカード、ハードディスク、CD−ROM、光ディスク、光磁気ディスク、DVD(digital versatile disc)等の各種記憶媒体が使用される。
なお、データ記憶部48は1種類の記憶媒体で構成される必要はなく、各データ毎に異なる記憶媒体を使用するようにしてもよい。例えば、探索経路格納部484及び/又は優先順位設定テーブル488については経路探索の際に使用され、経路案内において頻繁に使用されるデータなので、高速で読み書きが可能なRAM(演算部30の作業エリアとしての図示しないRAMを兼用するようにしても、別のRAMを使用するようにしてもよい。)を使用し、他のデータについてはCD−ROMやハードディスク、DVD等の大容量記憶媒体に格納するようにしてもよい。
交差点DB482は、交差点を特定するID番号、交差点の名称及びその座標位置(緯度、経度)、その交差点を構成している道路を特定するデータ(道路ID)、信号の有無を示すデータ、及び各交差点の詳細図の有無を示す詳細図有無データ等で構成されている。
道路DB483は、経路案内に必要なデータとしての、各道路を特定する道路ID、各道路の太さ、道路長さ、道路の始点と終点の座標位置を示すデータ、進入禁止等の禁止情報、案内不要情報、ノード数、ノード列データの先頭アドレス等で構成されている。
探索経路格納部484には、目的までの案内すべき推奨走行経路が格納される。この走行経路は、経路演算部56における通常の経路探索で取得する場合と、通信管理部51を介して外部の情報提供局、パーソナルコンピュータ、情報提供サーバー等から目的までの走行経路を受信することで取得する場合とがある。
図2は、地点DB485のデータ構成を概念的に表したものである。この図2に示されるように、地点DB485には、各表示対象物を特定するためのデータ番号(NO)、表示対象物の位置を示す座標(東経、北緯)、表示対象物の具体的な称呼を表す施設名称、電話番号、ランドマークIDが格納されている。
ここでランドマークは対象物画像として機能し、各表示対象物を特定の観点から分類し、各分類に該当する表示対象物を象徴的に表現するアイコン等の絵図である。ランドマークIDは、対象物画像としての各ランドマークを特定するために付けられたID(識別子)である。
図3は、ランドマークDB486のデータ構成を概念的に表したものである。この図3に示されるように、ランドマークDB486には、画像データで構成されるランドマークと、そのランドマークのランドマークIDと、優先度が格納されている。
優先度は、ランドマークを表示した際に互いに重なり合う場合に、画像を重ねて表示する順番を示す優先順位を決定するためのものである。全ランドマーク数をmとした場合、1からmのいずれかの重複しない数字が優先度として格納される。数値が小さいほど優先度が高く、優先度の低い画像よりも優先度の高いランドマークが上側に重ねて表示されることになる。
表示するランドマークの優先順位を決定する場合には、優先度が高い順に優先順位が決定される。
データ番号は、図2に示した地点DB485に格納されているデータ番号に対応している。このデータ番号に対応するランドマークIDと座標を地点DB485から読み出し、更にランドマークIDに対応するランドマークをランドマークDB486から読み出すことで、表示対象物が存在する拡大図中の位置に、対応するランドマークが表示される。
優先順位設定テーブル488には、データ番号、優先順位、前回優先順位が格納されるようになっている。データ番号は、交差点描画DB487から読み出され格納される。優先順位は、データ番号に対応するランドマークIDが地点DB485から読み出され、このランドマークIDに対応する優先度がランドマークDB486から読み出され、この優先度が高い(優先度の数値が小さいほど優先度が高い)順に優先順位が決められて格納される。この優先度から決定される優先順位は最初だけであり、所定間隔毎(所定時間が経過する毎、又は所定距離を走行する毎)に優先順位が変更さ(優先順位変更手段)、変更前の優先順位が前回優先順位に格納される。
このスピーカ18も、その音声出力面がナビゲーション装置本体1の前面に配置されている。ただし、スピーカ18は、車載されているオーディオ用のスピーカに追加接続し、またはオーディオ用スピーカで代用するようにしてもよい。
地図描画部54は、地図、道路、建物、案内記号、交差点拡大図、ランドマーク、現在地点表示記号、走行経路等の各種画像データを描画するようになっている。地図管理部52は、地図データ読み込み部50および地図描画部54を管理するようになっている。
画面管理部32には、ディスプレイ10が接続されており、地図描画部54を管理し、地図描画部54で描画した画像データをディスプレイ10に出力するようになっている。
入力管理部34は、ユーザーが各種処理や操作を指定、選択するための各種キーからなる操作キー12、ジョイスティック20、タッチパネル21が接続されており、入力データの認識と管理をするようになっている。
音声出力管理部38は、音声出力回路36の音声出力用ICに接続されており、経路演算部56で演算、探索された目的地までの走行経路を案内するための案内音声をデータ記憶部48から読み出して出力するようになっている。音声出力管理部38は、進路変更地点に対する案内音声の他に、特定地点の観光案内や施設の説明案内、その他、目的地設定処理等のナビゲーション装置の操作案内等の各種案内用の音声データも出力するようになっている。
通信管理部51は、例えば、情報提供局との通信により、出発地と目的地を送信し、情報提供局で経路探索した両地点間の走行経路を受信することが可能である。また情報提供局から、バージョンアップ又は更新された地図情報、道路情報、交差点情報、地点情報、交差点描画情報等の各種データを受信することも可能である。この受信したデータに基づいてデータ記憶部48の内容が更新されることになる。
ナビゲーション装置の演算部30は、経路演算部56の経路探索又は通信管理部51のデータ通信により、目的地までの走行経路を取得して探索経路格納部484に格納する。
そして、車両が目的地に向かって走行している間、現在位置認識部46で常時又は定期的に車両現在地を認識し、車両現在地周辺の地図をディスプレイ10に表示すると共に、取得した目的地までの走行経路と車両現在地を表す自車位置マークを表示することで、画像表示による走行経路案内を行う。さらに、演算部30は、走行経路上の所定地点、例えば、交差点等の進路変更すべき地点の手前所定距離(例えば、手前600m、手前200m)において、「○○m先を左方向です。」「次の交差点を直進です。」「次の交差点を左方向です。」等の案内音声で走行経路の音声案内を行う。
図4は、交差点拡大表示処理の処理動作を表したフローチャートである。図5は、交差点拡大表示処理における優先順位設定テーブル488のデータ内容と、ディスプレイ10の表示状態を表したものである。
演算部30は、まず進路変更すべき交差点等に対する交差点描画データを交差点描画DB487から取得する。すなわち、交差点描画DB487から、案内対象となる交差点等の交差点拡大図とデータ番号を読み出して、図示しないRAMの作業エリアに格納する(ステップ10)。
ランドマークAとランドマークBとが重複しているか否かについては以下の方法により判断する。ランドマークAの座標が(Xa,Ya)、ランドマークBの座標が(Xb,Yb)、ランドマークサイズが縦P×横Qとする。この場合、演算部30は、次の式(1)と(2)を満たす場合に両ランドマークA、Bが重複していると判断する。ここで、f(m)は、座標間の距離をディスプレイ10に表示される交差点拡大図における長さに換算するための関数であり、交差点拡大図の縮尺を変数とする関数である。
f(|Xb−Xa|)<P …(1)
f(|Yb−Ya|)<Q …(2)
そして、演算部30は表示変更タイミングになったか否かを判断する(ステップ13)。この表示変更タイミングとして、本実施形態では、ランドマークを表示した後、所定時間経過した時点が採用されている。所定時間経過したか否かは、図示しないタイマを使用して判断する。この場合演算部30は、前回の表示からt秒(例えば、1秒、2秒等任意)経過した場合に表示変更タイミングになったと判断する。
また、表示変更タイミングとして、本実施形態における所定時間の経過及び所定距離の走行の双方を満たした場合、又は所定時間の経過と所定距離の走行のいずれか一方を満たした場合に、表示変更を行うようにしてもよい。
初回フラグが1である場合(ステップ14;Y)、すなわち、最初に交差点拡大図を表示する場合、演算部30は、まず初回フラグを0に変更し(ステップ15)、優先順位設定テーブル(表示画面に表示すべき状態)を作成する(ステップ16)。
図5(a)は、最初に設定される優先順位テーブルの状態を概念的に表したものである。この図5(a)において、データ番号欄に本屋、TEL等のランドマーク種類が表示されているが、これは説明の理解を容易にするためのもので、実際の優先順位テーブル488には交差点描画DB487からステップ10で読み出されたデータ番号が格納される。
演算部30は、ステップ11で重複すると判断した全ランドマークについてのデータ番号に対応するランドマークIDを地点DB485から読み出し、このランドマークIDに対応する優先度をランドマークDB486から読み出す。そして、優先度が高い順にデータ番号を優先順位設定テーブル488に格納し、優先度が高い順に1,2,3,…の順に優先順位を決定し格納する(優先順位決定手段)。
なお、図5(a)に示されるように、ステップ14において初回フラグが1である場合(;Y)には初回であるため、前回優先順位は格納されていない。
これにより、図5(b)に示されるように、優先順位が最も高い(優先順位1の)本屋のランドマークが最上位に表示され、そのランドマークの全体が他のランドマークで隠れることなく表示される。
なお、交差点拡大図を表示する場合、走行経路(ルート)80と信号機マーク81(存在する場合)と自車位置マーク82も表示することになるが、これらは必要最低条件であるため、自車位置マーク82、信号機81、走行経路80の順に優先順位が低くななり、走行経路が最下位となるようになっている。
この結果、ディスプレイ10には図5(b)に例示されるように、交差点拡大図の上に走行経路80が重なり、その上に自車位置マーク82と、信号機マーク81、及び複数のランドマーク70が表示される。更に、信号機マーク81の上に、郵便局、ガソリンスタンド、電話局、本屋の順に各ランドマークが重ねて表示される。
なお、表示対象となっている交差点の交差点描画データ中に重複しないランドマークも含まれている場合、そのランドマークも交差点拡大図の上に重ねて表示する。ランドマークがルート80と重なる場合には、ルート80の上側に表示する。
そして、演算部30は、交差点拡大図の表示を解除するか否かを判断する(ステップ19)。この判断は車両が交差点を通過したか否かにより判断され、交差点を通過した場合に交差点拡大図表示の解除と判断し(ステップ19;Y)、演算部30はメインルーチンにリターンする。
一方、交差点を通過していない場合(ステップ19;N)、ステップ13に戻り、表示変更タイミングとなるまで、すなわち、交差点拡大図を表示してから所定時間tが経過するまで現在の表示状態を継続させる(ステップ13;N)。
すなわち、演算部30は、優先順位の変更対象(ルート80、信号機マーク81、及び自車位置マーク82以外のランドマークで、図5に示した例では、本屋、電話局、ガソリンスタンド、郵便局の4種類)の優先順位を、優先順位設定テーブル488の前回優先順位から1を減じた値を新たな優先順位として格納し、1を減じた値が0の場合、変更対象数(重複するランドマーク数)を優先順位の値として新たな優先順位に格納する(優先順位変更手段)。図5の例では、(c)に示すように、重複するランドマーク数が4なので、1を減じると0になる本屋の優先順位が4になる。これにより、前回最上面に表示され全体が表示されたランドマークが、次回(今回)ランドマークのなかで最下面に表示される。
なお、上述したように、変更対象外の自車位置マーク82、ルート80、及び信号機マーク81の優先順位は前回優先順位と同一である。
以下、ステップ13、14、20、21、18の順に該当処理を、交差点を通過するまで繰り返すことで、ランドマーク同士が重なる場合であっても、全体が表示される最上面のランドマークが所定の表示変更タイミング毎に順次切り替わるため、運転者等のユーザは各ランドマークの意味や内容をより正確に認識することができる。
この第2実施形態では、優先順位設定テーブルの優先順位は変更することなく、表示変更タイミング毎に、優先順位の順で次の最上位のランドマーク読み出して、現在の表示画面上に上書きするものである。このようにすることで、新たに最上位に表示するランドマークを既に表示済みの画像上に上書きするだけでよく、効率的に画面表示状態を切り替えることができる。
演算部30は、まず進路変更すべき交差点等に対する交差点描画データを交差点描画DB487から取得する。すなわち、交差点描画DB487から、案内対象となる交差点等の交差点拡大図とデータ番号を読み出して、図示しないRAMの作業エリアに格納する(ステップ31)。
ランドマーク同士が重ならない場合、ステップ41、ステップ42を、第1実施形態におけるステップ22、ステップ23と同様に処理し、すなわち、交差点拡大図等を車両が当該交差点を通過するまで表示し、交差点を通過した時点でメインルーチンにリターンする。
そして、演算部30は、優先順位設定テーブルを作成し、作成した優先順位設定テーブルの優先順位に従って交差点拡大図等をディスプレイ10に表示すると共に、個々のランドマークを優先順位に対応した数字1〜nに対応させる(ステップ34)。
すなわち演算部30は、図7(a)に例示されるように、本実施形態の優先順位設定テーブルを作成し、ステップ32で重複すると判断した全ランドマークについてのデータ番号に対応するランドマークIDを地点DB485から読み出し、このランドマークIDに対応する優先度をランドマークDB486から読み出す。そして、優先度が高い順にデータ番号を優先順位設定テーブル488に格納すると共に、優先度が高い順に1,2,3,…の順に優先順位を決定し格納する(優先順位決定手段)。
なお、図7(a)の例示におけるデータ番号欄は、図5(a)と同様に、説明のためにランドマーク種類が記載されているが、実際にはステップ31で読み出されたデータ番号が格納される。
また、優先順位設定テーブル488には、走行経路(ルート)80と信号機81(存在する場合)と自車位置マーク82の各データ番号も格納されるが、これらは第1実施形態と同様に必要最低条件であるため、本実施形態におけるランドマークを最前面に表示する対象からは外されている。
これにより、ディスプレイ10には、図7(b)に示されるように、交差点拡大図の上に走行経路80が重なり、その上に自車位置マーク82と、信号機マーク81、及び複数のランドマーク70が表示される。更に、信号機マーク81の上に、郵便局、ガソリンスタンド、電話局、本屋の順に各ランドマークが重ねて表示される。
なお、表示対象となっている交差点の交差点描画データ中に重複しないランドマークも含まれている場合、そのランドマークも交差点拡大図の上に重ねて表示する。ランドマークがルート80と重なる場合には、ルート80の上側に表示する。
そして作成した優先順位設定テーブルの優先順位がjであるランドマークを前面に表示(時分割表示制御)する(ステップ37)。すなわち、演算部30は、優先順位がjに対応するデータ番号を優先順位設定テーブル488から読み出し、このデータ番号のランドマークIDと座標を地点DB485から読み出し、ランドマークIDに対応するランドマークをランドマークDB486から読み出す。そして、読み出したランドマークを、現在ディスプレイ10に表示されている表示画面(地図描画部54で描画された画面)上の対応する座標位置に上書きすることで表示する。
さらに、図(c)の表示画面(j=2)において、次の表示変更タイミングになると優先順位3(j=3)であるガソリンスタンドのランドマークが図(c)の表示画面に上書きされることで、図(d)の表示画面となる。
この図(c)、(d)と、図(a)の優先順位設定テーブル488との関係でも明らかなように、本実施形態における優先順位とランドマークの表示順序とは必ずしも一致していない。本実施形態における優先順位は、あくまでも最初にランドマークを表示する場合の表示順序(この場合は一致している)の決定ためと、以後表示変更タイミング毎に最上面に表示されるランドマークの順番を決定するためのものである。
一方、交差点を通過していない場合(ステップ38;N)、演算部30は表示変更タイミングになったか否かを判断する(ステップ39)。この表示変更タイミングとして、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、ランドマークを表示した後所定時間経過した時点が採用されるが、所定距離走行した時点とすることも可能である。
表示変更タイミングになっていない場合(ステップ39;N)、演算部30は、すでにディスプレイ10に表示されている交差点拡大図、ランドマークの表示を継続する。
一方、j=nである場合(ステップ40;Y)、全ランドマークについて最前面への表示が一巡したので、演算部30は、ステップ35に戻って一旦j=0にした後、ステップ36でjに1を加えることで優先順位1の本屋のランドマークが最前面に表示される。なお、この状態は、図7(b)に例示される状態とは異なり、本屋のランドマークの直下に表示されるのは電話局のランドマークではなく、前回の表示画面で最上面に表示されていた郵便局のランドマークが本屋のランドマークの直下に表示されることになる。
例えば、実施形態ではランドマークが重複する場合にランドマークを重ねる順序を示す優先順位を最初に決定する場合に、ランドマークDB486に格納された優先度に従って決定した(ステップ16、ステップ34)が、本発明では、走行経路の手前から(車両に近い順に)優先順位を決定するようにしてもよい。すなわち、最初に交差点拡大図を表示する時点で車両に近い位置にある表示対象物のランドマークほど高い優先順位とするようにしてもよい。
また、交差点に近いほど優先順位が高くなるように設定してもよい。この場合の優先順位は交差点拡大図表示処理において、データ番号に対応する座標から算出する。
また、交差点描画DB487に、各交差点毎に優先順位を決めておくようにしてもよい。この場合、交差点拡大図が表示される車両位置において運転者等のユーザが確認しやすい順に優先順位を決めておくことができる。更に、交差点に進入する道路毎に優先順位を決めるようにしてもよい。例えば、進路変更方向手前、進路変更方向奥、進路変更方向の反対側手前、進路変更方向の反対側奥の順に優先順位が低くなるようにし、交差点を右折する場合であれば、交差点の右手前の優先順位が最も高く、続いて右奥、左手前、左奥の順に優先順位が低くなるようにする。
更に、優先順位に応じて表示変更タイミングを変更するようにしてもよい。この場合、第1実施形態であれば当初の優先順位に応じて、第2実施形態であれば優先順位設定テーブルの優先順位に応じて、それぞれ表示時間(又は表示を継続する走行距離)を変更する。
更に、優先順位に応じて表示サイズと表示変更タイミングの両者を変更するようにしてもよい。優先順位が高いほど表示サイズが大きく(又は表示を継続すう走行距離が長く)なるようにする。
上記両変形例の場合、地図DB481、又は交差点DB482と道路DB483が本発明における地図画像記憶手段として機能する。
また、交差点拡大図と共に、その交差点を案内するための交差点案内地点マークを表示するようにしてもよい。この場合の交差点案内地点マークは、順次最前面に表示する対象としてもよく、逆に対象外としてもよい。
なお、優先度は上述したように重複値を取ることができないため、ユーザ自信が重複しないように変更することも可能であるが、ユーザーが変更した以外の優先度が自動修正されるようにしてもよい。自動修正される場合、例えば、n個のランドマークが有り優先順位が1〜nが表示されており、ユーザが優先度kのランドマークの優先度をjに変更したものとする。この場合、j<kであれば現在(変更前)の優先度j〜k−1に1を加えた値を新たな優先度とし、j>kであれば現在(変更前)の優先度k〜jから1を減じた値を新たな優先度とする。
また、優先順位、ランドマーク、及び座標(表示すべき位置を指定するデータ)を格納するようにしてもよい。
この場合図4に示したフローチャートでは、ステップ11,22,23の処理がなくなる。一方、図6のフローチャートでは、ステップ32,41,42の処理がなくなり、ステップ32において、表示対象となるランドマーク数がnになる。そして、演算部30は、ステップ16、又はステップ34において表示対象となる全ランドマークから優先順位設定テーブルを作成する。
このようにすることで、重複していないランドマークは設定された優先順位とは関係なく常時全体が表示され、重複しているランドマークは、全体が表示される画像が優先順位に従って順次切替えられながら表示されることになる。
12 操作キー
18 スピーカ
20 ジョイスティック
21 タッチパネル
30 演算部
32 画面管理部
34 入力管理部
38 音声出力管理部
40 GPSセンサ
42 距離センサ
44 方位センサ
46 現在位置認識部
48 データ記憶部
50 地図データ読み込み部
51 通信管理部
52 地図管理部
54 地図描画部
56 経路演算部
58 経路案内部
60 全体管理部
80 走行経路(ルート)
81 信号機マーク
82 自車位置マーク
Claims (6)
- 道路地図を表示するためのデータを記憶する地図画像記憶手段と、
前記地図画像記憶手段に記憶された道路地図上に特定の施設の存在を表示するための、前記特定の施設を象徴的に表した対象物画像を記憶する対象物情報記憶手段と、
表示装置と、
前記表示装置に所定領域の前記道路地図を表示すると共に、前記所定領域に存在する特定の施設の対象物画像を表示する表示制御手段と、
前記表示装置に表示される対象物画像が重なるか否かを判断する判断手段と、を備え、
前記表示制御手段は、前記判断手段により対象物画像が重なると判断された場合、前記重なる複数の対象物画像について、全体が表示される対象物画像を順次切り替えて表示させることを特徴とする経路案内装置。 - 前記地図画像記憶手段は、交差点を拡大して表示するための情報を記憶し、
前記表示制御手段は、前記表示装置に前記交差点を拡大して表示することを特徴とする請求項1に記載の経路案内装置。 - 前記重なる複数の対象物画像の優先順位を決定する優先順位決定手段と、
この優先順位決定手段で決定された優先順位を所定間隔毎に変更する優先順位変更手段とを備え、
前記表示制御手段は、前記優先順位が低い対象物画像の上に優先順位が高い対象物画像が重なるように、対象物画像の表示を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の経路案内装置。 - 前記重なる複数の対象物画像の優先順位を決定する優先順位決定手段と、
前記表示制御手段は、前記優先順位決定手段で決定された優先順位の順に対象物画像の全体を、所定間隔毎に切り替えて表示させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の経路案内装置。 - 前記所定間隔毎は、所定時間が経過する毎、又は所定距離を走行する毎であることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の経路案内装置。
- 前記所定間隔毎は、前記優先順位決定手段で決定された優先順位に応じて決定されることを特徴とする請求項3、請求項4、又は請求項5に記載の経路案内装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009101661A JP5115862B2 (ja) | 2009-04-20 | 2009-04-20 | 経路案内装置 |
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