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JP5115360B2 - Ad変換回路および受信回路 - Google Patents

Ad変換回路および受信回路 Download PDF

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JP5115360B2
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本発明は、チップ内の複数の回路ブロック間での信号伝送、あるいはLSIチップ間の信号伝送、ボード間や筐体間の信号伝送を行う高速な送受信システムで使用されるAD(アナログ−デジタル)変換回路およびそのようなAD変換回路を含む受信回路に関する。
高速のAD変換回路が広く使用されている。AD変換回路にはさまざまなタイプがあるが、一般にギガビット/秒の高速信号伝送で使用できるAD変換回路の一つとしてフラッシュ型が用いられる。
図1は、フラッシュ型AD変換回路の基本構成を示す図である。図1に示すように、フラッシュ型AD変換回路は、VrefH発生回路11の出力する高側の基準電位VrefHとVrefL発生回路12の出力する低側の基準電位VrefLの間に抵抗列(ラダー抵抗)13を設けて、抵抗の接続ノードに、基準電位を分割した複数のリファレンス電圧を発生する。複数のコンパレータ14は、それぞれ入力信号の電圧(入力電圧)Viと各リファレンス電圧を比較する。Viがあるリファレンス電圧より小さければ、そのリファレンス電圧と比較するコンパレータ14より上位側のコンパレータの出力は”0”になり、そのコンパレータ14を含む下位側のコンパレータの出力は”1”になる、所謂温度計(thermometer)形式であり、複数のコンパレータ14の出力をエンコーダ15でコード化するとViのレベルに応じたバイナリィ形式の出力データが得られる。NビットのAD変換回路の場合、2N−1個のコンパレータが必要である。例えば、5ビットのAD変換回路は、32レベルを表すコードを出力し、31(2−1)個のコンパレータを必要とする。なお、図1では、1番目と最終のリファレンス電圧を、VrefL12とVrefH11の出力する基準電位としているが、ラダー抵抗13の両端のVrefH11およびVrefL12との間に抵抗を設けて、1番目と最終のリファレンス電圧を、VrefL12とVrefH11の出力する基準電位と異ならせる場合もある。また、図示していないが、後述するようにコンパレータ49にはアンプが含まれる。非特許文献1は、AD変換回路のエンコーダの構成を記載している。
図2は、高速のフラッシュ型AD変換回路の使用例を示す図であり、高速な信号伝送システムの概略構成を示す。図2に示すように、信号伝送システムは、送信回路51と、伝送線路52と、受信回路53と、を有する。送信回路51では、低速のパラレルデータをマルチプレクサ(MUX)61にてシリアルデータに変換し、伝送線路52の特性インピーダンスと同じ出力インピーダンスを有するドライバ(Driver)62により、シリアルデータを伝送線路52に出力する。シリアルデータは、伝送線路52を介して受信回路53に入力される。受信回路53で受信される入力受信波形は、伝送線路52の特性により劣化する。具体的には、高周波数成分が損失して波形に鈍りが生じる。
送信されるデータは、”0”と”1”の2値データであり、伝送線路52での劣化が小さい場合には、下側に”0”と”1”の列で示すシリアルデータに対する入力受信波形は、図3(A)に示すような信号波形となる。この受信信号波形であれば、破線で示したレベルに閾値レベルを設定してコンパレータで判定することにより、受信したデータを正しく再生することができる。
しかし、伝送線路2が長い場合や送信データの周波数(データレート)が非常に高くなった場合には、伝送線路52での劣化が大きくなり、下側に”0”と”1”の列で示すシリアルデータに対する入力受信波形は、図3(B)に示すような受信信号波形となる。このような受信信号波形の場合、1個のコンパレータで判定したのでは、受信したデータを正しく再生することはできない。そこで、図3(B)のように、受信データのクロックに応じて信号レベルを検出して、それから受信したデータを正しく再生することが行われる。
そのため、図2に示すように、受信回路53は、入力部分に配置したAD変換回路(ADC)71により、受信信号(アナログ波形)をサンプリングし、デジタル化を行う。等価回路(EQ)72は、AD変換回路71の出力を、伝送線路による波形劣化を補償するように波形整形(等化処理)を行う。等化回路については、特許文献1などに記載されている。整形された受信データは0/1判定されて、その判定結果がラッチ(Decision Latch)およびデマルチプレクサ(Demultiplexer)(D/L DMUX)73により、シリアルデータからパラレルデータに変換される。AD変換回路71でのサンプリングおよび等化回路72での処理のためにクロック信号が必要である。クロック再生(Clock Recovery)回路(CRU)74は、等化回路72の出力する受信データからデータクロックを再生する。なお、以下に説明する受信回路でも、CRU74が設けられているが、簡略化のために説明および図示は省略する。
等化回路72で等化処理が正しく行えるためには、AD変換回路71が適切な入力信号の範囲(入力量子化範囲)、動作速度および分解能(ビット数)とを有している必要がある。そのため、受信回路53で受信した信号波形(アナログ信号)の電圧の最大値(ピーク値)と最小値(ボトム値)を検出するピーク・ボトム検出回路を設け、図1のAD変換回路VrefH発生回路11およびVrefL発生回路12の発生する電圧を調整することにより、入力信号の電圧範囲をすべて量子化可能にすることが行われている。
一方、AD変換回路の動作速度および分解能、言い換えればAD変換回路のスルーレートとビット数は、アプリケーションに応じて設定される。例えば、図2に示すような信号伝送システムのアプリケーションでは、データレートがそれぞれ定義されており、アプリケーションごとに最適なスルーレートおよびビット数のAD変換回路を設計または選定するのが一般的であった。具体的には、送信回路の信号波形、伝送線路の周波数特性(インパルスレスポンス特性)、AD変換回路の感度、等化回路の損失補償性能(達成SNR)などを考慮して、シミュレーションによりデータレートを求めるのが一般的であり、シミュレーション結果に基づいて適切なスルーレートおよびビット数のAD変換回路を選定している。
図1に示したように、フラッシュ型AD変換回路は、同じビット数の他のタイプのAD変換回路に比べてコンパレータの個数が多く、nビットとすると、約2n−1個のコンパレータが必要である。例えば、5ビットの場合には、31個のコンパレータが必要である。フラッシュ型AD変換回路におけるコンパレータの個数mとビット数nの関係は、次の式(1)で表される。
n=log(m+1)/log2 (1)
従来のフラッシュ型AD変換回路では、設けられたコンパレータを最大限に使用して対応するビット数の分解能が得られるようにしていた。すなわち、コンパレータの個数とビット数は式(1)で表される関係を有していた。
また、時間を異ならせてAD変換回路で発生するリファレンス電圧の範囲を切り替えて、コンパレータの個数に対応するビット数以上の分解能が得られるようにすることも行われている。言い換えれば、時間分割により分解能を向上する方式である。この場合に得られるビット数n’は、上記のnより大きくなる。すなわちn’>nである。
特許文献2は、時間を異ならせて複数回の判定を行い、複数回の判定結果に基づいてコード化することにより、雑音の影響を低減するAD変換回路を記載している。言い換えれば、特許文献2は時間分割により分解能を向上する方式を記載している。
特許文献3は、フラッシュ型AD変換回路のコンパレータを構成する差動MOSFETのドレインに複数組の負荷MOSFETを設け、前後のコンパレータの出力を複数組の負荷MOSFETのゲートに印加することで、アベレージングにより高性能化したAD変換回路を記載している。特許文献3は、コンパレータ列の両側にダミーコンパレータを設けることも記載しているが、ダミーコンパレータは検出範囲外のリファレンス電圧が印加されるので出力は常に一定となり、実質的にはコンパレータとして動作しない。従って、特許文献3に記載されたフラッシュ型AD変換回路では、ダミーコンパレータを除く実質的にコンパレータとして動作するコンパレータの個数と、AD変換回路のビット数は上記の(1)の式を満たす。
特許文献4は、各レベルの量子化幅を外部から設定可能なAD変換回路を記載している。
特開2000−224080号公報 特開平6−112827号公報 特開2004−194138号公報 特開2002−217733号公報 Syed Masood Ali, Rabin Raut, Mohamad Sawan "Digital Encoders for Gigh Speed Falsh-ADCs: Modeling and Coparison" 1-4244-0417-7/06 IEEE
上記のように、nビットフラッシュ型AD変換回路の出力データのビット数nとコンパレータの個数mは、実質的に上記の式(1)を満たしていた。
しかし、近年、信号電圧は小さくなり、AD変換回路のビット数は増加しており、量子化幅が非常に小さくなっている。このため、リファレンス電圧を発生するラダー抵抗の精度、コンパレータの精度に対する要求も厳しくなっている。
実施形態のフラッシュ型のAD変換回路は、複数のコンパレータの個数が、出力データにより表される電圧レベル数から1減じた個数より多く、演算回路は、信号の電圧レベルの少なくとも一部を、複数のコンパレータの比較結果に基づいて決定する。
実施形態のフラッシュ型のAD変換回路では、出力データにより表される電圧レベル数を決定するのに必要な個数より多くのコンパレータが存在しているので、少なくとも一部のレベルについては、各レベルを複数個のコンパレータの判定結果で判定する。これにより、少なくとも一部のレベルについての判定の精度を向上して、AD変換処理の精度を向上できる。
以下、実施形態を添付の図面を参照して説明する。
図4は、第1実施形態のAD変換回路の構成を示す図である。第1実施形態のAD変換回路は、アナログ信号Viの電圧をNビットのデジタルデータに変換する。図1の従来のフラッシュ型AD変換回路との比較から明らかなように、第1実施形態のAD変換回路では、従来例のコンパレータ14の列が、コンパレータユニット21−1、…、21−m−121−mで置き換えられていることが異なり、ほかの部分(VrefH発生回路11、VrefL発生回路12、ラダー抵抗13およびエンコーダ15)は従来例と同じである。従って、ラダー抵抗13はm個のリファレンス電圧を発生する。
各コンパレータユニット21は、3個のコンパレータ22と、3個のコンパレータ22の判定結果からそのレベル値を決定するレベル値決定回路23と、を有する。
3個のコンパレータ22は、同一のリファレンス電圧と信号電圧Viを比較して比較結果をそれぞれ出力する。従って、リファレンス電圧が信号電圧Viより十分に小さいコンパレータユニット21では、3個のコンパレータ22はすべて論理値0を出力し、リファレンス電圧が信号電圧Viより十分に大きいコンパレータユニット21では、3個のコンパレータ22はすべて論理値1を出力する。リファレンス電圧が信号電圧Viに近いコンパレータユニット21では、雑音や3個のコンパレータ22の特性の差のために、3個のコンパレータ22の出力が異なる場合が起こり得る。
レベル値決定回路23は、3個のコンパレータ22の出力を多数決論理で選択する。例えば、3個のコンパレータ22の出力がすべて0の場合には0を、すべて1の場合には1を、2個の出力が0で1個の出力が1の場合には0を、2個の出力が1で1個の出力が0の場合には1を出力する。従って、リファレンス電圧が信号電圧Viより十分に小さいコンパレータユニット21では、3個のコンパレータ22はすべて論理値0を出力するので、レベル値決定回路23は0を出力する。リファレンス電圧が信号電圧Viより十分に大きいコンパレータユニット21では、3個のコンパレータ22はすべて論理値1を出力するので、レベル値決定回路23は1を出力する。リファレンス電圧が信号電圧Viに近いコンパレータユニット21では、3個のコンパレータ22の出力が異なる場合が起こり得るが、その場合には多い方の出力を選択して出力する。レベル値決定回路23は、例えば、3個のコンパレータの出力を2ビットの”00”または”01”のデータとしてそれを加算した後、1ビットシフトして除算する(2ビットの上位1ビットを選択する)回路で実現できる。
例えば、雑音のために1個のコンパレータ22の判定結果が変化した場合でも、残りの2個のコンパレータ22は正しい判定結果を出力するので、正しい判定結果を得ることができる。また、製造誤差などにより1個のコンパレータ22の特性がほかの2個のコンパレータ22の特性と異なった場合でも、2個のコンパレータ22は正しい判定結果を出力するので、正しい判定結果を得ることができる。言い換えれば、本実施形態では、3個のコンパレータ22の判定結果を冗長処理することにより、リファレンス電圧との判定動作の精度が向上する。
各コンパレータユニット21が出力する判定結果は、従来例と同様に0または1であるから、エンコーダ15は、非特許文献1に記載されたような従来例のエンコーダが使用できる。
図5は、第2実施形態のAD変換回路の構成を示す図である。第2実施形態のAD変換回路は、3組の判定部と、3組の判定部の出力する各レベルの判定結果を決定するレベル値決定回路23−1、…、23−m−1、23−mと、エンコーダ15と、を有する。各判定部は、VrefH発生回路11−1、11−2、11−3と、VrefL発生回路12−1、12−2、12−3と、ラダー抵抗13−1、13−2、13−3と、コンパレータ14−1、14−2、14−3の列と、を有する。言い換えれば、各判定部は、図1の従来のAD変換回路でエンコーダ15を除いた部分を有する。レベル値決定回路は、3個のコンパレータ出力する各レベルの判定結果を決定し、決定した結果をエンコーダ15でコード化する。第2実施形態のレベル値決定回路は、第1実施形態と同様に、コンパレータの各レベルの判定結果を多数決論理で選択する。エンコーダ15は、従来例および第1実施形態と同様である。
第1実施形態では、各コンパレータユニット21の3個のコンパレータ22には共通のリファレンス電圧が供給された。従って、コンパレータ22の判定結果は冗長処理されるが、リファレンス電圧に雑音が発生したり、リファレンス電圧に誤差がある場合には、AD変換処理の精度を向上させることはできない。これに対して、第2実施形態では、リファレンス電圧を独立して発生させるので、リファレンス電圧に雑音が発生したり、リファレンス電圧に誤差がある場合でも、AD変換処理の精度を向上させることができる。
図6は、第3実施形態のAD変換回路の構成を示す図である。第3実施形態のAD変換回路は、図1に示した従来例のAD変換回路と同じ構成を有する4個のAD変換回路(ADC)31−1、31−2、31−3、31−4と、4個のADCに供給する基準リファレンス電圧VrefH1、VrefL1、VrefH2、VrefL2、VrefH3、VrefL3、VrefH4、VrefL4を発生するVref発生回路32と、制御回路33と、演算回路34と、を有する。この例では、ADC31−1、31−2、31−3、31−4は、8レベルを示す3ビットのデータを出力し、内部に7個のコンパレータを有するものとして説明する。ただし、3ビットのADCに限定されるものではない。
各ADCのVrefH発生回路11およびVrefL発生回路12は、Vref発生回路32から供給される基準リファレンス電圧をそのままラダー抵抗に出力する。
第3実施形態のAD変換回路は、第1から第3の3つの状態を有する。第1状態では、4個のADCに供給する基準リファレンス電圧VrefH1、VrefL1、VrefH2、VrefL2、VrefH3、VrefL3、VrefH4、VrefL4がすべて異なり、4個のADCが有する4×7=28個のコンパレータに供給するリファレンス電圧をすべて異ならせて入力信号電圧Viが29レベルのいずれかであるかを判定する。この時の出力は29レベルを識別し、(1)の式から4.7ビットのADC動作を行う。第2状態では、VrefH1=VrefH2、VrefL1=VrefL2、VrefH3=VrefH4、VrefL3=VrefL4として、2個ずつのADCに同じ基準リファレンス電圧を供給し、2個ずつ14組のコンパレータに供給するリファレンス電圧を異ならせて入力信号電圧Viが15レベルのいずれかであるかを判定する。この時の出力は15レベルを識別し、(1)の式から3.9ビットのADC動作を行う。第3状態では、VrefH1=VrefH2=VrefH3=VrefH4、VrefL1=VrefL2=VrefL3=VrefL4として、4個のADCに同じ基準リファレンス電圧を供給し、4個ずつ7組のコンパレータに供給するリファレンス電圧を異ならせて入力信号電圧Viが8レベルのいずれかであるかを判定する。この時の出力は8レベルを識別し、(1)の式から3ビットのADC動作を行う。
図7は、演算回路37の構成を示す図である。図示のように、演算回路34は、3個のADC31−1、31−2、31−3、31−4の出力する3ビットの出力データを加算して5ビットのデータを出力する加算器35と、加算器35の出力データを1ビットまたは2ビットシフトして除算する除算器36と、加算器35の出力データまたは除算器36の出力データを選択するセレクタ37と、を有する。除算器36は、制御回路33からの制御信号に応じて1ビットシフトするか2ビットシフトするかを選択する。またセレクタ37は、加算器35の出力データを選択するか、除算器36の出力データを選択するか、を制御回路33からの制御信号に応じて切り替える。
図8は、第3実施形態において、Vref発生回路32および各ADCで発生されるリファレンス電圧を示す図である。第1状態(4.7ビット動作時)では、VrefL1、VrefL2、VrefL3、VrefL4としてレベル1、2、3、4が、VrefH1、VrefH2、VrefH3、VrefH4としてレベル25、26、27、28が供給される。各ADCのVrefH発生回路11、VrefL発生回路12およびラダー抵抗13は、供給された高側の基準電圧と低側の基準電圧を等分して7レベルのリファレンス電圧を発生する。従って、第1ADC31−1はレベル1、5、9、13、17、21、25のリファレンス電圧を発生し、第2ADC31−2はレベル2、6、10、14、18、22、26のリファレンス電圧を発生し、第3ADC31−3はレベル3、7、11、15、19、23、27のリファレンス電圧を発生し、第4ADC31−4はレベル4、8、12、16、20、24、28のリファレンス電圧を発生する。
例えば、信号電圧Viがレベル19と20の間、すなわち20番目のレベルであるとすると、第1ADC31−1のエンコーダ15の出力は”101”(5ビットとすると”00101”)となり、第2ADC31−2のエンコーダ15の出力は”101”となり、第3ADC31−3のエンコーダ15の出力は”101”となり、第4ADC31−4のエンコーダ15の出力は”100”となる。演算回路34の加算器35がこの4個の出力データを加算すると、その結果は”10011”となり、20番目のレベルであることを示す。
第2状態(3.9ビット動作時)では、VrefL1およびVrefL2としてレベル1が、VrefL3およびVrefL4としてレベル3が、VrefH1およびVrefH2としてレベル25が、VrefH3およびVrefH4としてレベル27が供給される。従って、第1ADC31−1および第2ADC31−2はレベル1、5、9、13、17、21、25のリファレンス電圧を発生し、第3ADC31−3および第4ADC31−4はレベル3、7、11、15、19、23、27のリファレンス電圧を発生する。
上記と同様に、信号電圧Viがレベル19と20の間、すなわち20番目のレベルであるとする。このレベルは、3.9ビットで表した15段階のレベルでは11番目のレベルである。この時、第1ADC31−1および第2ADC31−2のエンコーダ15の出力は”101”となり、第3ADC31−3および第4ADC31−4のエンコーダ15の出力は”101”となる。演算回路34の加算器35がこの4個の出力データを加算すると、その結果は”10100”となり、これを1ビットシフトすると、”1010”となり、11番目のレベルであることを示す。
また、第3状態(3ビット動作時)では、VrefL1からVrefL4としてレベル1が、VrefH1からVrefH4としてレベル25が供給される。従って、第1ADC31−1から第4ADC31−4はレベル1、5、9、13、17、21、25のリファレンス電圧を発生する。
上記と同様に、信号電圧Viがレベル19と20の間、すなわち20番目のレベルであるとする。このレベルは、3ビットで表した8段階のレベルでは6番目のレベルである。この時、第1ADC31−1から第4ADC31−4のエンコーダ15の出力は”101”となる。演算回路34の加算器35がこの4個の出力データを加算すると、その結果は”10100”となり、これを2ビットシフトすると、”101”となり、6番目のレベルであることを示す。
第3状態では、8レベルを28個のコンパレータ22の判定結果で判定するため、リファレンス電圧の発生およびコンパレータの判定動作が冗長処理されることになり、AD変換処理の精度を向上する。
第2状態でも、15レベルを28個のコンパレータ22の判定結果で判定するため、リファレンス電圧の発生およびコンパレータの判定動作が冗長処理されることになり、AD変換処理の精度を向上する。一般に、1つのレベルについて2個の判定結果が存在する場合、多数決論理では判定できない。しかし、第3実施形態のように、加算回路で判定結果を加算し、加算結果を除算する構成であれば判定可能である。第2状態では、2レベル以上に渡る誤差があるような場合に特に冗長効果が得られる。
第3実施形態のVref発生回路34は、第1から第3状態に応じて、図8に示すような基準リファレンス電圧を各ADCに供給する必要がある。図9は、第3実施形態におけるVref発生回路34の構成を示す図である。
図9に示すように、Vref発生回路34は、共通VrefH発生回路41と、共通VrefL発生回路42と、ラダー抵抗43と、選択回路44−1〜44−6と、を有する。ラダー抵抗43は、9個の抵抗を有し、レベル1から4のリファレンス電圧に対応するref1からref4、およびレベル25から28のリファレンス電圧に対応するref25からref28を発生する。ラダー抵抗43におけるref1およびref28の発生箇所と、共通VrefL発生回路42および共通VrefH発生回路41の出力端子の間には抵抗が設けられているので、ref1およびref28と共通VrefL発生回路42および共通VrefH発生回路41の出力電圧は異なる。従って、共通VrefL発生回路42および共通VrefH発生回路41の出力電圧は、ラダー抵抗の両端の抵抗の抵抗値を考慮して設定される。例えば、共通VrefL発生回路42はグランドレベルであるのが一般的である。
選択回路44−1は、第1状態ではref2を選択し、第2および第3状態ではref1を選択して、第2ADC31−2に供給する。選択回路44−2は、第1および第2状態ではref3を選択し、第3状態ではref1を選択して、第3ADC31−3に供給する。選択回路44−3は、第1状態ではref4を選択し、第2状態ではref3を選択し、第3状態ではref1を選択して、第2ADC31−4に供給する。
選択回路44−4は、第1状態ではref26を選択し、第2および第3状態ではref25を選択して、第2ADC31−2に供給する。選択回路44−5は、第1および第2状態ではref27を選択し、第3状態ではref25を選択して、第3ADC31−3に供給する。選択回路44−6は、第1状態ではref28を選択し、第2状態ではref27を選択し、第3状態ではref25を選択して、第2ADC31−4に供給する。
図10は、選択回路44−1の構成例を示す。電圧1としてref1が、電圧2としてref2が入力され、制御信号として第1状態で”0”に第2および第3状態で”1”になる信号が印加される。これにより、第1状態ではref2(電圧2)が、第2および第3状態ではref1が出力される。ほかの選択回路も基本構成は同様であり、入力電圧、制御信号が異なり、選択回路44−3および44−6は入力が3つになる。
以上説明したように、第3実施形態では、従来の一般的なADCを4個使用し、4.7ビット、3.9ビットまたは3ビットの分解能のデータを出力するように切り替え可能にすると共に、ビット数を小さくした時には冗長処理を行いAD変換処理の精度を向上するように動作する。
なお、図6では、ADC31−1〜31−4が制御回路33の制御を受けるように示している。これは、後述するように、制御回路33の制御によりADC31−1〜31−4を動作停止状態にするためであり、上記の第3実施形態であればADC31−1〜31−4の制御は不要である。
図11は、第4実施形態のAD変換回路の構成を示す図である。第4実施形態のAD変換回路は、31個のコンパレータを有する5ビットのAD変換回路(ADC)を使用して、32レベルを識別する5ビットのAD変換処理を行う5ビット処理状態と、8レベルを識別する3ビットのAD変換処理を冗長処理により高精度で行う高精度処理状態が切り替え可能な回路である。
図11に示すように、第4実施形態のAD変換回路は、ADC101と、演算回路111と、制御回路118と、を有する。ADC101は、31個のコンパレータよりなるコンパレータ列102と、31個のコンパレータの判定結果を加算する加算器103と、加算器103の出力をコード化するエンコーダ104と、リファレンス電圧を発生するref電圧発生部105と、を有する。コンパレータ列102およびエンコーダ104は図1に示した従来例と同じ構成を有するが、コンパレータ列102の上位3個は高精度処理状態では”0”を出力するように構成されている。加算器103は、コンパレータ列102の各コンパレータが出力する値”0”または”1”を加算して”1”を出力するコンパレータの個数を演算する。
図12は、ref電圧発生部105の構成を示す図であり、(A)が全体構成を、(B)が抵抗セグメントの構成を示す。図12の(A)に示すように、ref電圧発生部105は、外部から供給される基準電圧refを高側電圧Vtopとグランドを低側電圧Vbottomとの間に、直列に接続された7個の抵抗セグメント121および4個(上側3個および下側1個)で構成されるラダー抵抗120を有する。各抵抗セグメント121は、4個のラダー抵抗と、3個のセレクタ122と、を有する。1番目の抵抗のノードの電圧は、第1端子に出力される。1番目のセレクタ122は、5ビット処理状態では1番目と2番目の抵抗のノードの電圧を選択して第2端子に出力し、高精度処理状態では1番目の抵抗のノードの電圧を選択して第2端子に出力する。2番目のセレクタ122は、5ビット処理状態では2番目と3番目の抵抗のノードの電圧を選択して第3端子に出力し、高精度処理状態では1番目の抵抗のノードの電圧を選択して第3端子に出力する。3番目のセレクタ122は、5ビット処理状態では3番目と4番目の抵抗のノードの電圧を選択して第4端子に出力し、高精度処理状態では1番目の抵抗のノードの電圧を選択して第4端子に出力する。抵抗セグメント121の各出力端子は、コンパレータ列102の対応するコンパレータにリファレンス電圧を供給する。
従って、5ビット処理状態では、電圧が等間隔で異なる31個のリファレンス電圧ref1−ref31がコンパレータ列102供給され、従来例と同様の5ビットAD変換処理を行う。高精度処理状態では、7個のリファレンス電圧ref1、ref5、ref9、ref13、ref17、ref21、ref25が、1番目から28番目までのコンパレータに、4個ずつ同じリファレンス電圧になるように供給される。高精度処理状態では、29番目から31番目までのコンパレータにリファレンス電圧ref29−ref31が供給されるが、高精度処理状態では、29番目から31番目までのコンパレータは出力が”0”になるように制御されるので、リファレンス電圧は動作には関係しない。高精度処理状態では、8レベルを識別し、4個のコンパレータの組み同一のレベルを識別する冗長処理を行う。
なお、高精度処理状態でどのようなリファレンスレベルを選択するかについては、上記の例に限定されるものではない。
演算回路111は、7個の比較器を有する比較器列112と、比較器列112の出力をコード化するエンコーダ114と、エンコーダ114の出力とADC101の出力の一方を選択して出力するセレクタ117と、を有する。比較器列112の7個の比較器は、それぞれADC101の出力するデータが、”00010”以上であるか、”00110”以上であるか、”01010”以上であるか、”01110”以上であるか、”10010”以上であるか、”10110”以上であるか、”11010”以上であるか、を判定する。エンコーダ114は、比較器列112の7個の比較器の出力を加算する加算器115と、加算器115の加算結果をコード化するエンコーダ116と、を有する。
5ビット処理状態では、セレクタ117はADC101の5ビット出力データを選択するので、従来例と同様の5ビットADC変換回路として動作する。
高精度処理状態では、比較器列112は、ADC101の5ビット出力データが3ビットではどのレベルに相当するかを温度計コードの形で出力するので、加算器115で加算すれば3ビットの出力データが得られ、これがコード化されて出力される。
図13は、第5実施形態のAD変換回路の構成を示す図である。第5実施形態のAD変換回路は、第4実施形態のAD変換回路においてADC101の外部に設けられた演算回路をADC120の内部に設けたものであり、32レベルを識別する5ビットのAD変換処理を行う5ビット処理状態と、8レベルを識別する3ビットのAD変換処理を冗長処理により高精度で行う高精度処理状態が切り替え可能な回路である。
図13に示すように、第5実施形態のAD変換回路120は、31個のコンパレータよりなるコンパレータ列102と、31個のコンパレータの出力を4個ずつ加算する8個の加算器121と、下位7個の加算器121の出力を”010”以上であるか比較する比較器122と、下位7個の加算器121の出力と比較器122の出力の一方を選択するセレクタ123と、セレクタ123の出力および最上位の加算器121の出力を加算する加算器124と、リファレンス電圧を発生するref電圧発生部125と、制御回路126と、を有する。コンパレータ列102、ref電圧発生部125および制御回路126は、第4実施形態のものと同じである。
5ビット処理状態では、ref電圧発生部125は、電圧が等間隔で異なる31個のリファレンス電圧ref1−ref31をコンパレータ列102に供給する。加算器121は、31個のコンパレータの出力を4個ずつ加算して出力する。最上位の加算器121は3個のコンパレータの出力を加算する。従って、8個の加算器121の出力は、4個ずつのコンパレータの出力のうち”1”である個数を示す。セレクタ123は加算器121の出力を選択するので、加算器124は、31個のコンパレータの出力を4個ずつ加算した8個の出力を受ける。すなわち、加算器124は、31個のコンパレータの出力のうち”1”である個数を示すデータを受け、それを加算してコード化する。言い換えれば、5ビットのAD変換処理を行う。
高精度処理状態では、ref電圧発生部125は、コンパレータ列102のコンパレータに4個ずつリファレンス電圧ref1、ref5、ref9、ref13、ref17、ref21、ref25を供給する。上位3個のコンパレータは”0”を出力するように制御される。加算器121は、同じリファレンス電圧に対する4個のコンパレータの判定結果、すなわち4個のうち”1”の出力数を加算して出力する。比較器122は、各加算器121の出力が”10”以上であるか判定して判定結果を出力する。従って、同じリファレンス電圧に対して2個以上のコンパレータの判定結果が”1”である場合に、比較器122の出力は”1”になる。このようにして冗長処理が行われ、判定精度が向上する。セレクタ123は、比較器122の出力を選択するので、加算器124は7個の冗長処理した判定結果を受ける。加算器124は、7個の判定結果のうち”1”である個数を演算して出力する。これが3ビットのAD変換処理の結果である。
以上説明した第1から第5実施形態のAD変換回路は、図2に示した信号伝送システムの受信回路のAD変換回路(ADC)71として使用できる。
図14は、第6実施形態の受信回路の構成を示す図である。第6実施形態の受信回路は、受信回路53のAD変換回路71として、第3から第5実施形態のAD変換回路をADC71として使用した構成を有する。第6実施形態の受信回路のADC71は、AD変換回路(ADC)81と、演算回路82と、制御回路85と、を有する。例えば、図6に示した第3実施形態のAD変換回路を適用した場合には、ADC81は第1〜第4ADC31−1〜31−4およびVref発生回路32に、演算回路82は演算回路34に、制御回路85は制御回路33に対応する。また、図11に示した第4実施形態のAD変換回路を適用した場合には、ADC81はADC101に、演算回路82は演算回路111に、制御回路85は制御回路118に対応する。さらに、図13に示した第5実施形態のAD変換回路を適用した場合には、演算回路82は加算器124に、制御回路85は制御回路126に、ADC81はADC120内の上記以外の部分に、対応する。
図14に示すように、制御回路85は、外部(例えば送信回路)からの外部制御信号に基づいて、ADC81に設けられたコンパレータのすべてに異なるリファレンス電圧を供給して高ビット数のAD変換処理を行うように、または複数のコンパレータに同一のリファレンス電圧を供給してその判定結果を冗長処理して処理精度を向上させた高精度AD変換処理を行うように、ADC81および演算回路82を制御する。
例えば、送信回路は高速のビットレートでデータを送信する時には、高ビット数のAD変換処理を行うように指示する外部制御信号を生成し、ビットレートは低速であるが、雑音などのために高精度のAD変換処理を必要とする時には、高精度AD変換処理を行うように指示する外部制御信号を生成する。
図15は、第7実施形態の受信回路の構成を示す図である。第6実施形態の受信回路では、制御回路85は外部制御信号に基づいて制御を行ったのに対して、第7実施形態の受信回路では、制御回路85は、等化回路72が生成するエラー情報に応じて発生された制御信号に基づいて制御を行うことが異なり、ほかの部分は第6実施形態と同じである。テーブル74は、エラー情報に応じて生成する制御信号を記憶しており、等化回路72が生成するエラー情報が入力されると対応する制御信号が発生される。
雑音の影響を受けると等化回路72が生成するエラー情報の値が増加する。このような場合には、ビットレートを低速にするように送信回路に指示すると共に、高精度AD変換処理を行うように指示する制御信号を生成する。
また、ビットレートが低速で、高分解能のAD変換処理を必要としない場合もあり得る。このような場合には、ADC81のコンパレータの一部の動作を停止して消費電力を低減することも可能である。例えば、ADC81が31個のコンパレータを有し、5ビットAD変換処理が可能である場合、24個のコンパレータの動作を停止して3ビットAD変換処理を行うように変更する。また、ビットレートは低速で2ビットAD変換処理であればよいが、処理精度は高精度であることが必要である場合には、31個のうち19個のコンパレータの動作を停止し、12個のコンパレータを4個ずつ3つのグループに分けて、第3から第5実施形態で説明したように各レベルを4個のコンパレータで冗長処理により判定する。
上記のように、コンパレータの動作を停止するには、動作停止可能なコンパレータをしようする必要がある。前述のように、図6に示した第3実施形態のAD変換回路は、4個のADC31−1、31−2、31−3、31−4を制御回路33からも制御信号で動作停止状態にできるようにしている。従って、第3実施形態のAD変換回路を使用すれば、一部のコンパレータを動作停止状態にすることが可能である。また、一部のコンパレータを動作停止状態にし、残りのコンパレータのうちの複数個のコンパレータを使用して冗長処理を行うことも可能である。例えば、3ビットAD変換処理を行う場合に、1個のADCを動作停止状態にして、残りの3個のADCに同一の基準リファレンス電圧を供給して、各レベルを3個のコンパレータの判定結果で冗長処理して判定する。
図16は、動作停止可能なコンパレータの構成例を示す図であり、(A)が全体図であり、(B)がアンプ部の回路図であり、(C)がコンパレータ部の回路図である。
図16(A)に示すように、各コンパレータは、アンプ部89とコンパレータ90とを有する。コンパレータ列にはこのようなコンパレータが所定数分設けられる。アンプ部89およびコンパレータ90は、クロックclkに同期して動作する。
図16(B)に示すように、各アンプ部89は、信号電圧Viおよびその反転信号(例えば1.5Vを基準として反転する信号)/Viとリファレンス電圧refおよびその反転信号/refをゲート入力とする2重の差動アンプを有し、差信号aおよび/aを出力する。差信号aおよび/aは、Vi>refではa</aであり、Vi<refではa>/aであり、Vi=refを境界としてaと/aの高低関係が反転する。
図16(c)に示すように、各コンパレータ90は、差信号aおよび/aを受け、差信号aと/aの高低関係に応じた出力を発生する。
図17は、非特許文献1に記載され、受信回路のADCのエンコーダとして使用するのに適した4ビットのエンコーダ回路の例を示す図である。この回路は、15個のコンパレータの判定結果のうち”1”である個数をカウントしてコード化する。回路の詳しい説明は省略する。
図18は、コンパレータ列において、各コンパレータを構成するアンプ部89とコンパレータ部90にクロックclkを供給するクロックバッファ93と、アンプ部89に供給する信号電圧Viのセレクタ94と、を設け、クロックバッファ93およびセレクタ94の出力を制御信号ctrlにより固定できるようにした構成を示す。このような構成により、アンプ部89とコンパレータ部90の各組を動作停止状態にできる。
以上、実施形態を説明したが、記載した実施形態は例示に過ぎず、各種の変形例が可能であるのはいうまでもない。記載した実施形態に示した各回路要素はほかの実施形態にも適用可能であり、ビット数、リファレンス電圧、コンパレータおよび加算器(エンコーダ)などについて各種の変形例があり得る。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 複数のリファレンス電圧を発生するリファレンス電圧発生回路と、
信号の電圧を、前記複数のリファレンス電圧のいずれかと比較する複数のコンパレータと、
前記複数のコンパレータの比較結果を演算して前記信号の電圧レベルを示す出力データを生成する演算回路と、を備えるAD変換回路であって、
前記複数のコンパレータの個数は、前記出力データにより表される電圧レベル数から1減じた個数より多く、
前記演算回路は、前記信号の電圧レベルの少なくとも一部を、前記複数のコンパレータのうちの第1コンパレータ及び第2コンパレータの比較結果に基づいて決定することを特徴とするAD変換回路。
(付記2) 前記第1コンパレータ及び前記第2コンパレータは、前記信号の電圧を、前記複数のリファレンス電圧のうちの第1リファレンス電圧と比較することを特徴とする付記1に記載のAD変換回路。
(付記3) 前記演算回路は、前記第1コンパレータと前記第2コンパレータの比較結果を多数決論理で決定する多数決回路を備えることを特徴とする付記2に記載のAD変換回路。
(付記4) 前記リファレンス電圧発生回路は、前記複数のコンパレータに供給する前記リファレンス電圧を切り替えるスイッチ回路を備え、
前記出力データにより表される電圧レベル数が変化することを特徴とする付記1に記載のAD変換回路。
(付記5) 前記出力データにより表される電圧レベル数の最大値は、前記複数のコンパレータの個数に1加えた個数であることを特徴とする付記4に記載のAD変換回路。
(付記6) 前記複数のコンパレータの一部は、動作停止状態にすることが可能であることを特徴とする付記1に記載のAD変換回路。
(付記7) 受信信号を受けて、前記受信信号の電圧レベルを示す出力データを出力する請求項1に記載のAD変換回路と、
前記AD変換回路の出力を等化する等化回路と、を備えることを特徴とする受信回路。
(付記8) 前記出力データにより表される電圧レベル数を変化させるように前記AD変換回路を制御する制御回路をさらに備え、
前記AD変換回路は、前記制御回路の制御に従って、出力する前記出力データにより表される電圧レベル数を変化させることを特徴とする付記7に記載の受信回路。
(付記9) 前記制御回路は、前記等化回路からのエラー情報に基づいて前記AD変換回路を制御することを特徴とする付記8に記載の受信回路。
開示したAD変換回路は、どのようなフラッシュ型AD変換回路にも適用可能であり、開示したAD変換回路を使用する受信回路は、信号伝送システムおよびそのような信号伝送システムで使用される受信回路であれば、どのようなものにも適用可能である。
フラッシュ型AD変換回路の構成を示す図である。 高速な信号伝送システムの概略構成を示す図である。 伝送による受信信号の劣化と、ADコンバータの必要性を説明する図である。 第1実施形態のAD変換回路の構成を示す図である。 第2実施形態のAD変換回路の構成を示す図である。 第3実施形態のAD変換回路の構成を示す図である。 第3実施形態の演算回路の構成を示す図である。 第3実施形態で発生するリファレンス電圧を説明する図である。 第3実施形態でリファレンス電圧を発生するref電圧発生回路の構成を示す図である。 ref電圧発生回路に設けられる選択回路の構成を示す図である。 第4実施形態のAD変換回路の構成を示す図である。 第4実施形態でリファレンス電圧を発生するref電圧発生回路の構成を示す図である。 第5実施形態のAD変換回路の構成を示す図である。 第6実施形態の受信回路の構成を示す図である。 第7実施形態の受信回路の構成を示す図である。 受信回路のAD変換回路(ADC)に設けられるコンパレータの構成を示す図である。 第7実施形態で使用するエンコーダの構成を示す図である。 動作停止状態にすることが可能なコンパレータ列の構成を示す図である。
符号の説明
11 VrefH発生回路
12 VrefL発生回路
13 ラダー抵抗
14、14−1、14−2、14−3 コンパレータ
15 エンコーダ
21−1、21−m コンパレータユニット
31−1〜31−4 AD変換回路
32 Vref発生回路
33 制御回路
34 演算回路
35 加算器
36 除算器
37 セレクタ
51 送信回路
52 伝送線路
53 受信回路
71 AD変換回路(ADC)
72 等化回路(EQ)

Claims (5)

  1. 複数のリファレンス電圧を発生するリファレンス電圧発生回路と、
    信号の電圧を、前記複数のリファレンス電圧のいずれかと比較する複数のコンパレータと、
    前記複数のコンパレータの比較結果を演算して前記信号の電圧レベルを示す出力データを生成する演算回路と、を備えるAD変換回路であって、
    前記複数のコンパレータの個数は、前記出力データにより表される電圧レベル数から1減じた個数より多く、
    前記演算回路は、前記信号の電圧レベルの少なくとも一部を、前記複数のコンパレータのうちの第1コンパレータ及び第2コンパレータの比較結果に基づいて決定し、
    前記リファレンス電圧発生回路は、前記複数のコンパレータに供給する前記リファレンス電圧を切り替えるスイッチ回路を備え、
    前記出力データにより表される電圧レベル数が変化することを特徴とするAD変換回路。
  2. 前記第1コンパレータ及び前記第2コンパレータは、前記信号の電圧を、前記複数のリファレンス電圧のうちの第1リファレンス電圧と比較することを特徴とする請求項1に記載のAD変換回路。
  3. 受信信号を受けて、前記受信信号の電圧レベルを示す出力データを出力する請求項1に記載のAD変換回路と、
    前記AD変換回路の出力を等化する等化回路と、を備えることを特徴とする受信回路。
  4. 前記出力データにより表される電圧レベル数を変化させるように前記AD変換回路を制御する制御回路をさらに備え、
    前記AD変換回路は、前記制御回路の制御に従って、出力する前記出力データにより表される電圧レベル数を変化させることを特徴とする請求項3に記載の受信回路。
  5. 前記制御回路は、前記等化回路からのエラー情報に基づいて前記AD変換回路を制御することを特徴とする請求項4に記載の受信回路。
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