JP5110382B2 - ドアウエザストリップの製造方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、自動車の車体及びドア1のデザインにより、上辺部213又は縦辺部214の全長に亘り押出成形の一般断面形状を使用することができず、デザインの変化に伴いドアウエザストリップ210の取付部位に応じて、ドアウエザストリップ210の断面形状を変化させることが必要になっている。
ドアウエザストリップの製造方法は、ドアフレームの上辺に取付けられる上辺部を押出成形で形成し、ドアフレームの縦辺に取付けられる縦辺部を押出成形で形成し、上辺部と縦辺部を接続するコーナー部を型成形で形成する製造方法であって、
上辺部、縦辺部及びコーナー部は、それぞれドアフレームの車外側部位に取付けられ、車体開口部周縁の車外側との間をシールする車外側ウエザストリップと、ドアフレームの車内側部位に取付けられ、車体開口部周縁の車内側との間をシールする車内側ウエザストリップ及び、車外側ウエザストリップと車内側ウエザストリップとを一体に連結するウエザストリップ連結部から構成され、
車外側ウエザストリップは、ドアフレーム又はドアモールに取付けられる車外側取付基部とドア閉時に車体開口部周縁に当接する車外側シール部から形成され、
コーナー部とコーナー部と連続する上辺部の製造方法は、コーナー部と連続する側において、上辺部の車外側ウエザストリップの車外側取付基部の側端側の一部を切り欠いて、その切り欠き部分を型成形で形成して車外側取付基部型成形部を形成し、
その後、車外側取付基部型成形部とは別に、コーナー部を型成形するとともにコーナー部で縦辺部と上辺部を接続することを特徴とするドアウエザストリップの製造方法である。
このため、上辺部と縦辺部は、押出成形で効率よく製造することができ、コーナー部は、型成形により、ドアのコーナー部の形状に沿ってドアウエザストリップを形成し、シールすることができるとともに、上辺部と縦辺部を接続して、ドアの外周を全周に亘りシールすることができる。
また、車外側ウエザストリップの高さを低くすることができ、車体開口部周縁とドアモールの車外側側端との間の隙間を狭く形成することができる。従って、美観を向上させることができるとともに、ドアフレームと車体開口部周縁との間を確実にシールすることができる。
上辺部と縦辺部の車外側シール部、車内側シール部及びウエザストリップ連結部をスポンジ材で形成したため、ドアフレームと車体開口部周縁の形状の変化に応じて当接することができ、ドアフレームと車体開口部周縁との間のシール性を向上させることができる。
車外側取付基部型成形部をスポンジ材又はソリッド材で形成したため、ドアフレームへの取付とコーナー部への接続に応じて材料を選択できる。
図7は自動車の側面図である。図7に示すように、フロント側及びリヤ側のいずれも自動車のドア1の上部の外周部にはドアフレーム2が設けられ、ドアガラス5が昇降自在に取付けられる。すなわち、ドアフレーム2の外周部にはドアウエザストリップ10が取付けられ、ドア1と車体開口部周縁6の間をシールしている。
図1は、図4と6におけるA−A線に沿った断面図であり、図2は、図4と6のB−B線に沿った断面図であり、図3は、図4と6のC−C線に沿った断面図である。
図4と図5はドアウエザストリップ10のコーナー部12のそれぞれ正面と裏面から見た斜視図である。
縦辺部14は、ドアフレーム2のフロント側とリヤ側の縦辺と底辺に取付けられるものを1本で形成することができる。
ドアウエザストリップ10が取付けられるドアフレーム2は、本発明においては、いわゆるヒドンタイプのものである。図1に示すように、ヒドンタイプのドアフレーム2は、車外側の先端の幅が狭く、ドアフレーム2の外周に取付けられたドアモール60により覆われて、車外側からは見えないように構成されている。本実施の形態では、ドアモール60は、モール部61とリテーナー部62とから連続的に形成されている。なお、モール部61とリテーナー部62は、それぞれ別体で形成してもよい。
ドアモール60は、リテーナー部62がリベット、クリップやネジ等でドアフレーム2に固定される。
モール部61の上端も同様に裏面側にヘヤピン状に折れ曲がってリテーナー部62に連続している。モール部61とリテーナー部62は、1枚のステンレススチール等の板金を折り曲げることにより形成することができる。
リテーナー部62の車外側側部はモール部61の裏面側において、モール部61の上端と連続して形成される。
車外側ウエザストリップ20は、ドアフレーム2の外周の車外側、即ち上述のリテーナー部62に取付けられ、ドアフレーム2と車体開口部周縁6との間において、車外側の先端部分をシールする。
ドア閉時に、図1と図2の点線で示すように、車外側シール部22は、車体開口部周縁6とドアモール60の先端との間の隙間を塞ぐことができる。車外側シール部22は、リップ状であるため、撓みやすく、ドア閉力を減少させることができる。
車内側取付基部31の裏面に両面接着テープを取付けて、ドアフレーム2に接着することもできる。この場合は、ドアフレーム2のドアフレームリテーナー部2cを形成する必要がなく、ドアフレーム2の製造が容易である。
車内側シール部32は、リップ状に形成することもできる。
また、ドアフレーム2のドアフレームリテーナー部2cは、ドアモール60のリテーナー部62が取付けられている部分よりも下方に形成されているので、車内側シール部32を大きく形成しても、車体開口部周縁6とドアフレーム2の間の隙間を小さくすることができる。
硬質の材料の部分は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのソリッド材で形成されると、耐候性のよい製品を得ることができる。
ドアウエザストリップ10のコーナー部12は図3に示すように、型成形で形成され、上辺部13と縦辺部14を接続している。コーナー部12は、上辺部13と縦辺部14と同様に、車外側ウエザストリップ20と車内側ウエザストリップ30を有している。
車外側ウエザストリップ20は、車外側取付基部21と車外側シール部22から形成されている。
2 ドアフレーム
6 車体開口部周縁
10 ドアウエザストリップ
20 車外側ウエザストリップ
21 車外側取付基部
22 車外側シール部
25 車外側取付基部型成形部
30 車内側ウエザストリップ
40 連結部
Claims (6)
- 自動車のドアと車体開口部周縁との間をシールし、上記ドアのドアフレームの外周に取付けるドアウエザストリップの製造方法において、
上記ドアウエザストリップの製造方法は、ドアフレームの上辺に取付けられる上辺部を押出成形で形成し、ドアフレームの縦辺に取付けられる縦辺部を押出成形で形成し、上記上辺部と縦辺部を接続するコーナー部を型成形で形成する製造方法であって、
上記上辺部、縦辺部及びコーナー部は、それぞれ上記ドアフレームの車外側部位に取付けられ、上記車体開口部周縁の車外側との間をシールする車外側ウエザストリップと、上記ドアフレームの車内側部位に取付けられ、上記車体開口部周縁の車内側との間をシールする車内側ウエザストリップ及び、上記車外側ウエザストリップと車内側ウエザストリップとを一体に連結するウエザストリップ連結部から構成され、
上記車外側ウエザストリップは、上記ドアフレーム又はドアモールに取付けられる車外側取付基部とドア閉時に上記車体開口部周縁に当接する車外側シール部から形成され、
上記コーナー部と上記コーナー部と連続する上記上辺部の製造方法は、上記コーナー部と連続する側において、上記上辺部の上記車外側ウエザストリップの上記車外側取付基部の側端側の一部を切り欠いて、その切り欠き部分を型成形で形成して車外側取付基部型成形部を形成し、
その後、該車外側取付基部型成形部とは別に、上記コーナー部を型成形するとともに上記コーナー部で上記縦辺部と上記上辺部を接続することを特徴とするドアウエザストリップの製造方法。 - 上記ドアウエザストリップ上辺部の上記車外側取付基部型成形部は、上記コーナー部に近づくにつれて大きく形成された請求項1に記載のドアウエザストリップの製造方法。
- 上記車外側取付基部型成形部を有する上記車外側取付基部を接続する上記コーナー部は、フロントドア又はリヤドアのリヤ側のコーナー部である請求項1又は請求項2に記載のドアウエザストリップの製造方法。
- 上記コーナー部をドアウエザストリップ全体がスポンジ材で形成した請求項1乃至又は請求項3のいずれか1項に記載のドアウエザストリップの製造方法。
- 上記上辺部と縦辺部の上記車外側取付基部をソリッド材で形成して、上記上辺部と縦辺部の車外側シール部、車内側シール部及びウエザストリップ連結部をスポンジ材で形成して、上記車外側取付基部型成形部をスポンジ材又はソリッド材で形成した請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のドアウエザストリップの製造方法。
- 上記車外側シール部は、リップ状に形成した請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のドアウエザストリップの製造方法。
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