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JP5198832B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、被検出ガス中の特定ガス成分を検出する検出素子を備えるガスセンサに関し、特に、互いに積層され主成分が異なる複数層を同時焼成してなる積層型の検出素子を備えるガスセンサに関する。
従来より、自動車の排気管等に取り付けられて使用され、排気ガス中の特定ガス(例えば窒素酸化物や酸素など)の濃度に応じて、大きさの異なる起電力が生じたり、抵抗値が変化する検出素子を備えるガスセンサが知られている。また、検出素子としては、互いに積層され主成分が異なる複数層を同時焼成してなる積層型のものが知られている。検出素子を同時焼成により形成すれば、焼成が一度で済み、層同士の貼合わせ工程も不要となるので、大幅な工数削減が可能となる。例えば、特許文献1,2に、このような検出素子を有するガスセンサが開示されている。
特許文献1に係るガスセンサのガスセンサ素子(検出素子)は、特定ガス成分の検出に機能する固体電解質層(センサ機能部)を備える。この固体電解質体の一方の面には、固体電解質層とは主成分が異なる保護層(第1部)が積層されている。また、固体電解質体の他方の面には、固体電解質層とは主成分が異なり、また、保護層とは合計厚みの異なる2つの絶縁層(第2部)が積層されている(特許文献1の図2及びその説明箇所等を参照)。
このガスセンサ素子は、次のように製造する。即ち、焼成後に固体電解質層となるジルコニアを主成分とする未焼成固体電解層を形成する。また、焼成後に絶縁層となるアルミナを主成分とする2つの未焼成絶縁層をそれぞれ形成して、これらを積層する。また一方で、焼成後に保護層となるアルミナを主成分とする未焼成保護層を形成しておく。そして、未焼成固体電解層と、2つの未焼成絶縁層と、未焼成保護層とを積層して、未焼成積層体を形成する。その後、この未焼成積層体を一体焼成(同時焼成)して、上記のガスセンサ素子を得る。
また、特許文献2に係るガスセンサのガスセンサ素子(検出素子)は、特定ガス成分の検出に機能する第1固体電解質層及び第2固体電解質層と、これらの間に積層された絶縁層とを有するセンサ機能部を備える。第2固体電解質層上には、第1,第2固体電解質層とは主成分が異なる保護層(第1部)が積層されている。一方、第1固体電解質上には、第1,第2固体電解質層とは主成分が異なり、また、保護層とは合計厚みの異なる2つの絶縁層(第2部)が積層されている(特許文献2の図2及びその説明箇所等を参照)。
このガスセンサ素子は、次のように製造する。即ち、焼成後に第1固体電解質層となるジルコニアを主成分とする未焼成第1固体電解質層と、焼成後に第2固体電解質層となるジルコニアを主成分とする未焼成第2固体電解質層を形成する。また、焼成後に第1固体電解質層と第2固体電解質層との間の絶縁層となるアルミナを主成分とする未焼成絶縁層を形成する。また、焼成後に保護層となるアルミナを主成分とする未焼成保護層を形成する。更に、焼成後に絶縁層となるアルミナを主成分とする2つの未焼成絶縁層をそれぞれ形成する。そして、2つの未焼成絶縁層、未焼成第1固体電解質層、未焼成絶縁層、未焼成第2固体電解層、及び、未焼成保護層をこの順に積層して、未焼成積層体を形成する。その後、この未焼成積層体を一体焼成(同時焼成)して、上記のガスセンサ素子を得る。
特開2007−33374号公報 特開2007−139749号公報
しかしながら、特許文献1に係るガスセンサ素子も、特許文献2に係るガスセンサ素子も、焼成すると、ガスセンサ素子に反りが発生することがある。理由としては、ジルコニアを主成分とする固体電解質層とアルミナを主成分とする他の層とで、焼成時の収縮率(以下、焼成収縮率とも言う。)が大きく異なるためである。しかるに、ガスセンサ素子に反りがあると、ガスセンサ素子に他の部材を組み付けてガスセンサを製造する際、他の部材にガスセンサ素子が接触して、ガスセンサ素子に亀裂や折損が生じるおそれがある。
そこで、焼成後のガスセンサ素子に反りが生じるのを抑制すべく、ガスセンサ素子を構成する各層の材質を変更し、固体電解質層と他の層との焼成収縮率の差を小さくすることが考えられる。しかし、ガスセンサ素子の性能や強度、耐久性等を考慮すると、材質の変更には限度があり、上記の焼成収縮率の差を十分に小さくすることが難しい。このため、反りを十分に抑制することが困難であった。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、検出素子の反りが小さく、信頼性の高いガスセンサを提供することを目的とする。
その解決手段は、互いに積層され主成分が異なる複数層を同時焼成してなる積層型で、被検出ガス中の特定ガス成分を検出する検出素子、を備えるガスセンサであって、前記検出素子は、前記特定ガス成分の検出に機能する一又は複数の固体電解質層を有し、第1面及びこの裏面をなす第2面を有する板状のセンサ機能部と、前記センサ機能部の前記第1面上に積層されてなり、前記固体電解質層とは主成分の異なる緻密な材質からなる一又は複数の板状の第1基層から構成される板状の第1部と、前記センサ機能部の前記第2面上に積層されてなり、前記第1基層と主成分が同じである緻密な材質からなる一又は複数の板状の第2基層から構成される板状の第2部と、を備え、積層方向に見て、前記第2基層の合計厚みを、前記第1基層の合計厚みの80%以上120%以下とし、センサ機能部のうちの前記固体電解質層を間に挟んで、前記第1部のうちの前記第1基層と前記第2部のうちの前記第2基層とが重なって対称構造をなす対称構造部を、前記検出素子の少なくとも一部に設けてなるガスセンサである。
本発明のガスセンサでは、その検出素子において、第1基層と第2基層の主成分を同じにすると共に、第2基層の合計厚みを第1基層の合計厚みの80%以上120%以下としている。そして、センサ機能部の固体電解質層を間に挟んで第1基層と第2基層が対称に配置されている対称構造部を少なくとも一部に設けている。
第1基層及び第2基層は、固体電解質層とは主成分が異なる材質からなるので、固体電解質層とは焼成収縮率が異なる。このため、これらの積層体を同時焼成して冷却する際に、固体電解質層と第1基層及び第2基層との間には、焼成収縮率の違いに起因する応力が生じる。
しかし、本発明では、第1基層と第2基層を同じ主成分で形成し、かつ、第1基層と第2基層を同程度の厚み(第2基層の合計厚みが第1基層の合計厚みの80%以上120%以下)とし、検出素子の少なくとも一部に、センサ機能部の固体電解質層を中心に第1基層と第2基層を重ねた積層方向に対称的な構造をなす対称構造部を設けている。この対称構造部では、焼成収縮率の違いに起因する応力は、固体電解質層を中心として積層方向にほぼ均等に(対称的に)生じるので、この対称構造部では反りが生じにくく、その分、素子全体の反りも抑制できる。従って、検出素子に他の部材を組み付ける際に検出素子に亀裂や折損が生じにくく、ガスセンサを製造する際の組み付け性が良好となり、信頼性の高いガスセンサとすることができる。
なお、「センサ機能部」は、検出素子のうち、各層の積層方向に直交する方向の全体に配置してもよいし、一部分にのみ配置してもよい。また、「第1部」及び「第2部」についても、上記の対称構造部を設け得る限りにおいて、検出素子のうち、各層の積層方向に直交する方向の全体に配置してもよいし、一部分にのみ配置してもよい。
更に、上記のガスセンサであって、前記センサ機能部、前記第1部及び前記第2部を、それぞれ、前記検出素子のうち、各層の積層方向に直交する方向の全体に配置してなるガスセンサとすると良い。
本発明では、センサ機能部、第1部及び第2部を、それぞれ、検出素子のうち、各層の積層方向に直交する方向の全体に配置している。即ち、センサ機能部、第1部及び第2部が、検出素子のいずれの部位でも重なっている。このようにすることで、センサ機能部を構成する固体電解質層と、第1部を構成する第1基層と、第2部を構成する第2基層との三者が重なる対称構造部を、広い範囲に亘って形成し得る。このため、検出素子に焼成時の反りをより一層生じにくくできる。従って、更に信頼性の高いガスセンサとすることができる。
更に、上記のいずれかに記載のガスセンサであって、前記第2部の内部に、通電により発熱する発熱抵抗体を埋設してなるガスセンサとすると良い。
本発明では、第2部の内部に、通電により発熱する発熱抵抗体を埋設して、第2部を、センサ機能部を加熱するヒータ部としている。このため、センサ機能部(固体電解質層)を効率よく加熱できる。
更に、上記のいずれかに記載のガスセンサであって、前記センサ機能部は、前記固体電解質層として、前記第1面を有する第1固体電解質層と、前記第2面を有する第2固体電解質層とを有し、前記第2固体電解質層の厚みを、前記第1固体電解質層の厚みの80%以上120%以下としてなるガスセンサとすると良い。
本発明では、センサ機能部は、固体電解質層として、第1面を有する第1固体電解質層と第2面を有する第2固体電解質層とを有し、この第1固体電解質層と第2固体電解質層を同程度の厚み(第2固体電解質層の厚みが第1固体電解質層の厚みに対して80%以上120%以下)としている。このため、焼成時に、第1固体電解質層と第1部の第1基層との間に生じる応力と、第2固体電解質層と第2部の第2基層との間に生じる応力とを、同程度の大きさにすることができる。従って、検出素子に反りが生じにくい。よって、検出素子に他の部材を組み付ける際に検出素子に亀裂や折損が生じにくく、ガスセンサを製造する際の組み付け性が良好となり、信頼性の高いガスセンサとすることができる。
更に、上記のいずれかに記載のガスセンサであって、前記固体電解質層は、ジルコニアを主成分としてなり、前記第1基層及び第2基層は、アルミナを主成分としてなるガスセンサとすると良い。
本発明では、固体電解質層はジルコニアを主成分としているので、特定ガス成分の検出性能を良好にすることができる。一方、第1基層及び第2基層はアルミナを主成分としているので、検出素子の高温耐久性を向上させることができる。
さらに、上述のいずれかに記載のガスセンサであって、前記第1部の前記第1基層の層数と前記第2部の前記第2基層の層数とが、互いに異なるガスセンサとすると良い。
(実施形態1)
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1に、本実施形態1に係るガスセンサ100を示す。また、図2に、このガスセンサ100を構成する検出素子200の分解斜視図を示す。更に、図3及び図4に、検出素子200の先端側部分及び基端側部分の各横断面図を示す。なお、図1においては、図中、下側が軸線AX方向先端側(以下、単に先端側とも言う。)であり、図中、上側が軸線AX方向基端側(以下、単に基端側とも言う。)である。また、図2においては、図中、左側が先端側であり、図中、右側が基端側である。
このガスセンサ100は、図示しない自動車の排気管に取り付けられ、内部に保持する検出素子200の検出部201が排気管内を流通する排気ガス(被検出ガス)中に晒されて、その排気ガス中の酸素(特定ガス成分)の濃度から排気ガスの空燃比を検出する、いわゆる全領域空燃比センサである。このガスセンサ100は、図1に示すように、軸線AX方向に延びる筒状の主体金具110、この主体金具110の内側に保持された板状の検出素子200、主体金具110の基端側に固設された外筒151、主体金具110の先端側に固設されたプロテクタ160等から構成されている。
このうち、検出素子200は、軸線AX方向に延びる板状(短冊状)をなす(図1〜図4参照)。この検出素子200の先端部は、排気ガス中の酸素ガス成分を検出する検出部201とされている(図1参照)。この検出部201には、排気ガスによる被毒から保護するため、その外表面を覆うようにして検出部保護層205が被覆されている(図1参照。図2〜図4では省略してある。)。
一方、この検出素子200の基端部209には、その表裏面に、5つの電極パッド235,235,…(図1ではそのうちの1つを図示している。)が設けられている。これらの電極パッド235,235,…には、検出素子200と後述するセパレータ145との間に配置された5つの接続端子147,147,…がそれぞれ弾性的に当接して電気的に接続している。
この検出素子200は、図2〜図4に示すように、互いに積層され主成分が異なる複数層を同時焼成して形成したものであり、特定ガス成分を検出する機能を果たす板状のセンサ機能部250と、このセンサ機能部250を保護する板状の保護部260と、センサ機能部250を活性化させるために加熱する板状のヒータ部270とを有する。保護部260は、センサ機能部250の一方の主面(第1面250a)上に積層され、ヒータ部270は、センサ機能部250の他方の主面(第2面250b)上に積層されている。なお、本実施形態1では、このセンサ機能部250が本発明のセンサ機能部に相当し、保護部260が本発明の第1部に相当し、ヒータ部270が本発明の第2部に相当する。また、本実施形態1において、層を構成する「主成分」とは、層内に50wt%以上含有される成分を指す。
まず、センサ機能部250について説明する。このセンサ機能部250は、第1面250aを形成する酸素ポンプセル251と、第2面250bを形成する酸素濃度検出セル253と、これらの間に積層された緻密な絶縁層219とから構成されている。
酸素ポンプセル251は、第1面250aを有する緻密な第1固体電解質層215と、この第1固体電解質体215の両面に形成された第1電極213及び第2電極217とから構成されている。第1固体電解質層215は、ジルコニアを主成分として、安定化剤にイットリア又はカルシアを添加してなる部分安定化ジルコニア焼結体から構成されている。この第1固体電解質体215の厚みt01(図3参照)は、0.2mmである。この第1固体電解質層215の基端側の所定位置には、第1スルーホール導体215a及び第2スルーホール導体215bが貫通形成されている。
第1電極213は、白金を主成分としており、先端側の所定位置に形成された平面視矩形状の第1電極部213aと、この第1電極部213aから基端側に延びる第1リード部213bとから構成されている。この第1リード部213bは、その基端において、後述する保護本体層211に設けられた第8スルーホール導体211cに電気的に接続している。
第2電極217も、白金を主成分としており、先端側の所定位置に形成された平面視矩形状の第2電極部217aと、この第2電極部217aから基端側に延びる第2リード部217bとから構成されている。この第2リード部217bは、その基端において、第1固体電解質層215に設けられた第2スルーホール導体215bに電気的に接続すると共に、後述する絶縁層219に設けられた第5スルーホール導体219bに電気的に接続している。
酸素濃度検出セル253は、第2面250bを有する緻密な第2固体電解質層223と、この第2固体電解質層223の両面に形成された第3電極221及び第4電極225とから構成されている。第2固体電解質層223は、第1固体電解質層215と同様に、ジルコニアを主成分として、安定化剤にイットリア又はカルシアを添加してなる部分安定化ジルコニア焼結体から構成されている。この第2固体電解質体223の厚みt02(図3参照)は、0.2mmである。従って、この第2固体電解質体223の厚みt02は、第1固体電解質層215の厚みt01の80%以上120%以下である。具体的には、第2固体電解質体223の厚みt02は、第1固体電解質層215の厚みt01と同じである(t01=t02)。また、この第2固体電解質層223の基端側の所定位置には、第3スルーホール導体223aが貫通形成されている。
第3電極221は、白金を主成分としており、先端側の所定位置に形成された平面視矩形状の第3電極部221aと、この第3電極部221aから基端側に延びる第3リード部221bとから構成されている。この第3リード部221bは、その基端において、後述する絶縁層219に設けられた第5スルーホール導体219bに電気的に接続している。
第4電極225も、白金を主成分としており、先端側の所定位置に形成された平面視矩形状の第4電極部225aと、この第4電極部225aから基端側に延びる第4リード部225bとから構成されている。この第4リード部225bは、その基端において、第2固体電解質層223に設けられた第2スルーホール導体223aに電気的に接続している。
絶縁層219は、アルミナを主成分として形成されている。この絶縁層219の厚みは、0.1mmである。従って、センサ機能部250全体の厚みt0(図3参照)は、0.5mmである。
この絶縁層219には、前述の第2電極部217a及び第3電極部221aに対応する位置に、この絶縁層219を貫通する平面視矩形状のガス検出室219dが設けられている。また、このガス検出室219dの幅方向の両側には、素子外部とガス検出室219dとの間のガス拡散を所定の律速条件下で実現する拡散律速部220,220がそれぞれ設けられている。この拡散律速部220,220は、アルミナの多孔質体からなる。
また、絶縁層219の基端側の所定位置には、第4スルーホール導体219a及び第5スルーホール導体219bが貫通形成されている。この第4スルーホール導体219aは、第1固体電解質層215に設けられた第1スルーホール導体215aに電気的に接続すると共に、第2固体電解質層223に設けられた第3スルーホール導体223aに電気的に接続している。また、第5スルーホール導体219bは、第2電極217の第2リード部217bに電気的に接続すると共に、第3電極221の第3リード部221bに電気的に接続している。
次に、保護部260について説明する。この保護部260は、一枚の緻密な保護本体層(第1基層)211を有する。この保護本体層211は、アルミナを主成分とする材質からなる。この保護本体層211の厚みt1(図3参照)、即ち、保護部260の厚みt1は、0.4mmである。
この保護本体層211には、前述の第1電極部213aに対応する位置に、この保護本体層211を貫通する平面視矩形状の開口211dが設けられている。そして、この開口211d内には、これを閉塞するようにして、アルミナを主成分とする多孔質のガス導入部212が設けられている。
また、保護本体層211の表面のうち、基端側の所定位置には、3つの電極パッド235,235,235が幅方向に並んで配置されている。また、この保護本体層211の基端側の所定位置には、第6スルーホール導体211a、第7スルーホール導体211b及び第8スルーホール導体211cが貫通形成されている。第6スルーホール導体211aは、電極パッド235の1つに電気的に接続すると共に、第1固体電解質層215に設けられた第1スルーホール導体215aに電気的に接続している。また、第7スルーホール導体211bは、電極パッド235の1つに電気的に接続すると共に、第1固体電解質層215に設けられた第2スルーホール導体215bに電気的に接続している。また、第8スルーホール導体211cは、電極パッド235の1つに電気的に接続すると共に、第1電極213の第1リード部213bに電気的に接続している。
次に、ヒータ部270について説明する。このヒータ部270は、電気絶縁性の緻密な第1ヒータ絶縁層(第2基層)227と、電気絶縁性の緻密な第2ヒータ絶縁層(第2基層)231と、これらの間に挟まれ、通電により発熱する発熱抵抗体229とを有する。第1ヒータ絶縁層227は、アルミナを主成分とした材質から形成され、センサ機能部250の第2面250b上に積層されている。また、第2ヒータ絶縁層231も、アルミナを主成分とした材質から形成されている。第1ヒータ絶縁層227及び第2ヒータ絶縁層231の厚みは、共に0.2mmであるので、これらを合わせた厚みt2(図3参照)、即ち、ヒータ部270の厚みt2は、0.4mmである。従って、第1,第2ヒータ絶縁層227,231の合計厚みt2は、保護本体層211の厚みt1の80%以上120%以下である。具体的には、第1,第2ヒータ絶縁層227,231の合計厚みt2は、保護本体層211の厚みt1と同じである(t1=t2)。
また、この第2ヒータ絶縁層231の基端側の所定位置には、第9スルーホール導体231aと第10スルーホール導体231bが貫通形成されている。また、この第2ヒータ絶縁層231の表面のうち、基端側の所定位置には、2つの電極パッド235,235が幅方向に並んで配置されている。一方の電極パッド235は、第9スルーホール導体231aに電気的に接続している。他方の電極パッド235は、第10スルーホール導体231bに電気的に接続している。
発熱抵抗体229は、先端側の所定位置に配置され、ジグザグ状(蛇行状)をなす発熱部229aと、この発熱部229aの一端から基端側に延びる第1ヒータリード部229bと、発熱部229aの他端から基端側に延びる第2ヒータリード部229cとからなる。第1ヒータリード部229bは、その基端において、第2ヒータ絶縁層231に設けられた第9スルーホール導体231aに電気的に接続している。また、第2ヒータリード部229cは、その基端において、第2ヒータ絶縁層231に設けられた第10スルーホール導体231bに電気的に接続している。
このように、本実施形態1に係る検出素子200は、ジルコニアを主成分とし、特定ガス成分の検出に機能する第1,第2固体電解質層215,223を有するセンサ機能部250を備える。また、センサ機能部250の第1面250a上には、第1,第2固体電解質層215,223とは主成分の異なる(具体的にはアルミナを主成分とする)緻密な保護本体層211を有する保護部260が積層されている。また、センサ機能部250の第2面250b上には、保護本体層211と主成分が同じで(具体的にはアルミナを主成分とする)緻密な第1,第2ヒータ絶縁層227,231を有するヒータ部270が積層されている。
そして、第1,第2ヒータ絶縁層227,231の合計厚みt2は、保護本体層211の厚みt1の80%以上120%以下である。具体的には、第1,第2ヒータ絶縁層227,231の合計厚みt2と保護本体層211の厚みt1が等しい(t1=t2)。
更に、センサ機能部250を構成する第2固体電解質体223の厚みt02は、第1固体電解質層215の厚みt01の80%以上120%以下である。具体的には、第2固体電解質体223の厚みt02と第1固体電解質層215の厚みt01が等しい(t01=t02)。
従って、この検出素子200のうち、ガス導入部212が設けられた部分と第1〜第10スルーホール導体211a,211b,211c等が設けられた部分を除いたすべての部分は、センサ機能部250のうちの第1,第2固体電解質層215,223を間に挟んで、保護部260のうちの保護本体層211と、ヒータ部270のうちの第1,第2ヒータ絶縁層227,231とが重なって対称構造をなす対称構造部210とされている。
次いで、この検出素子200の製造方法について説明する。なお、焼成後の部材とこれに対応する焼成前の部材とは、便宜上、同一の符号を用いて説明する(図2参照)。
まず、アルミナ粉末97wt%及び焼結調整剤としてのシリカ3wt%からなる第1原料粉末と、ブチラール樹脂及びジブチルフタレート(DBP)からなる可塑剤とを湿式混合により分散したスラリを用意した。そして、ドクターブレード装置を使用したシート成形法により、このスラリをシート状物に成形した後、所定の大きさに切断して、絶縁層219に対応する未焼成絶縁層219、保護本体層211に対応する未焼成保護本体層211、第1ヒータ絶縁層227に対応する未焼成第1ヒータ絶縁層227、及び、第2ヒータ絶縁層231に対応する未焼成第2ヒータ絶縁層231をそれぞれ形成した。更に、未焼成絶縁層219にガス検出室219dを形成した。また、未焼成保護本体層211に開口211dを形成した。
また一方で、アルミナ粉末63wt%、焼結調整剤としてのシリカ3wt%及びカーボン粉末34wt%からなる第2原料粉末と、ブチラール樹脂及びDBPからなる可塑剤とを湿式混合により分散したスラリを用意した。そして、このスラリを用いて、ガス導入部212に対応する未焼成ガス導入部212を得た。
また、アルミナ粉末100wt%と、ブチラール樹脂及びDBPからなる可塑剤を湿式混合により分散したスラリを用意した。そして、このスラリを用いて、拡散律速部220,220に対応した未焼成拡散律速部220,220を得た。
また、ジルコニア粉末97wt%及び焼結調整剤としてのシリカ(SiO2 粉末及びアルミナ粉末合計3wt%)とからなる第3原料粉末と、ブチラール樹脂及びDBPからなる可塑剤とを湿式混合により分散したスラリを用意した。そして、このスラリを用いて、第1固体電解質体215に対応する未焼成第1固体電解質体215と、第2固体電解質体223に対応する未焼成第2固体電解質体223を形成した。
そして、図2中に示した下方のものから順に、未焼成第2ヒータ絶縁層231、発熱抵抗体229に対応する未焼成発熱抵抗体229、未焼成第1ヒータ絶縁層227、第4電極225に対応した未焼成第4電極225、未焼成第2固体電解質層223、第3電極221に対応した未焼成第3電極221、未焼成絶縁層219、第2電極217に対応した未焼成第2電極217、未焼成第1固体電解質層215、第1電極213に対応した未焼成第1電極213、及び、未焼成保護本体層211等を積層して、未焼成積層体を形成した。
具体的には、未焼成第2ヒータ絶縁層231上に、白金を主成分とするペーストを用いて、スクリーン印刷により、未焼成発熱抵抗体229を形成した。そして、これら未焼成第2ヒータ絶縁層231及び未焼成発熱抵抗体229上に、未焼成第1ヒータ絶縁層227を積層した。
また、未焼成第2固体電解質層223の一方の面に、白金90wt%及びジルコニア粉末10wt%の白金ペーストを用いて、スクリーン印刷により、未焼成第4電極225を形成した。そして、これらを、未焼成第4電極225を挟み込むようにして、未焼成第1ヒータ絶縁層227上に積層した。その後、未焼成第2固体電解質層223上に、白金90wt%及びジルコニア粉末10wt%の白金ペーストを用いて、スクリーン印刷により、未焼成第3電極221を形成した。
次に、未焼成第2固体電解質層223及び未焼成第3電極221上に、未焼成絶縁層219及び未焼成拡散律速部220,220を積層した。なお、焼成後、ガス検出室107cとなる部分には、カーボンを主成分とするペーストを印刷しておく。
また、未焼成第1固体電解質層215の一方の面に、白金90wt%及びジルコニア粉末10wt%の白金ペーストを用いて、スクリーン印刷により、未焼成第2電極217を形成した。そして、これらを、未焼成第2電極217を挟み込むようにして、未焼成絶縁層219上に積層した。その後、未焼成第1固体電解質層215上に、白金90wt%及びジルコニア粉末10wt%の白金ペーストを用いて、スクリーン印刷により、未焼成第1電極213を形成した。
次に、未焼成第1固体電解質層215及び未焼成第1電極213上に、未焼成保護本体層211を積層した。未焼成保護本体層211には、予め、ガス導入部212に対応する未焼成ガス導入部212を形成しておく。かくして、未焼成積層体が形成される。
次に、この未焼成積層体を1MPaで加圧して圧着した後、所定の大きさで切断した。その後、この未焼成積層体を、樹脂抜きし、更に焼成温度1500℃で1時間保持する本焼成を行って、検出素子200を得た。
その後、この検出素子200の先端部201の周囲に、スピネル粉末とチタニアとアルミナゾルのスラリを用いて、検出部保護層205に対応する未焼成検出部保護層205を形成した。その後、この検出素子200を、焼成温度1000℃、焼成時間3時間で熱処理を行い、検出部保護層205を有する検出素子200を得た。
次いで、ガスセンサ100のその他の部分を説明する。検出素子200の胴部207の中央よりやや先端側には、有底筒状をなす金属製の金属カップ131が、自身の内側に検出素子200を挿通し、その検出部201を筒底の開口131cから突出させた状態で配置されている。この金属カップ131は、主体金具110内に検出素子200を保持するための部材であり、その先端周縁部132は、先端側に向かうにつれて径が小さくなるテーパ状に形成されている。この金属カップ131内には、アルミナ製のセラミックリング133と、滑石粉末を圧縮した第1滑石リング135とが、検出素子200を挿通した状態で収容されている。第1滑石リング135は、金属カップ131内で押し潰されて細部にまで充填されており、これにより、検出素子200が、金属カップ131内で位置決めされて保持されている。
金属カップ131と一体となった検出素子200は、その径方向周囲を筒状の主体金具110に取り囲まれて保持されている。この主体金具110は、ガスセンサ100を自動車の排気管に取り付け固定するためのものであり、SUS430の低炭素鋼からなる。この主体金具110の外周先端側には、排気管への取り付け用の雄ねじ部111が形成されている。また、この雄ねじ部111よりも先端側には、後述するプロテクタ160が固定される円環状の先端固定部113が突出形成されている。
また、主体金具110の外周中央には、取り付け用の工具が係合する工具係合部117が形成されている。また、主体金具110には、この工具係合部117と雄ねじ部111との間に、排気管に取り付けた際のガス抜けを防止するためのガスケット119が嵌挿されている。更に、工具係合部117の基端側には、後述する外筒151が固定される基端固定部116が形成されている。また、更にその基端側には、主体金具110内に検出素子200を加締め保持するための加締め部118が形成されている。
また、主体金具110の内周先端側には、先端側ほど縮径するテーパ状をなす段部115が形成されている。この段部115には、検出素子200を保持する金属カップ131のテーパ状をなす先端周縁部132が係止されている。更に、主体金具110の内側のうち、金属カップ131の基端側には、第2滑石リング137が、検出素子200を挿通した状態で配置されている。そして、この第2滑石リング137を基端側から押さえるようにして、筒状のスリーブ141が主体金具110内に嵌め込まれている。このスリーブ141には、段状をなす肩部142が形成されている。この肩部142には、円環状の加締めパッキン143が配置されている。そして、主体金具110の加締め部118が、この加締めパッキン143を介してスリーブ141の肩部142を先端側に押圧するようにして、加締められている。
スリーブ141に押圧された第2滑石リング137は、主体金具110内で押し潰されて細部にわたって充填され、この第2滑石リング137と、金属カップ131内に予め装填された第1滑石リング135とによって、金属カップ131及び検出素子200が、主体金具110内で位置決めされて保持されている。主体金具110内の気密は、加締め部118とスリーブ141の肩部142との間に介在される加締めパッキン143によって維持され、燃焼ガスの流出が防止される。
検出素子200は、その基端部209が主体金具110の基端部である加締め部118よりも基端側に突出しており、その基端部209には、絶縁性セラミックスからなる筒状のセパレータ145が被せられている。セパレータ145は、検出素子200の基端部209に形成された5個の電極パッド235,235,…とそれぞれ電気的に接続する5個の接続端子147,147,…(図1ではそのうちの1つを図示している。)を内部に保持している。これらの接続端子147,147,…は、ガスセンサ100の外部に引き出される5本のリード線149,149,…(図1ではそのうちの3本を図示している。)にも電気的に接続している。そして、セパレータ145は、接続端子147,147,…とリード線149,149,…との各接続部分を互いに絶縁しつつ収容している。
そして、セパレータ145の周囲を囲うようにして、筒状の外筒151が配設されている。この外筒151は、ステンレス(本実施形態ではSUS304)製であり、その先端開口部152が、主体金具110の基端固定部116の径方向外側に配置されている。この先端開口部152は、外側から加締められ、更に外周を一周してレーザ溶接が施されて、基端固定部116に接合されている。
また、外筒151とセパレータ145との間隙には、金属製で筒状をなす保持金具153が配設されている。この保持金具153は、自身の基端を内側に折り曲げて構成した支持部154を有し、自身の内部に挿通されるセパレータ145の基端側外周に鍔状に設けられた鍔部146をこの支持部154に係止させて、セパレータ145を支持している。この状態で、保持金具153が配置された部分の外筒151が外側から加締められ、セパレータ145を支持した保持金具153が外筒151に固定されている。
また、外筒151の基端側開口には、フッ素系ゴム製のグロメット155が嵌合されている。このグロメット155は、5つの挿通孔156,156,…(図1ではそのうちの1つを図示している。)を有し、各挿通孔156,156,…に、セパレータ145から延出した5本のリード線149,149,…が気密に挿通されている。この状態でグロメット155は、セパレータ145を先端側に押圧しつつ、外筒151の外側から加締められて、外筒151に固定されている。
主体金具110に保持された検出素子200は、その検出部201が、主体金具110の先端部である先端固定部113よりも先端側に突出している。そして、この先端固定部113には、検出素子110の検出部201を、排気ガス中のデポジット(燃料灰分やオイル成分など被毒性の付着物質)による汚損や被水などによる折損等から保護するためのプロテクタ160が嵌められ、レーザ溶接によって固定されている。このプロテクタ160は、有底筒状の内側プロテクタ161と、この内側プロテクタ161の径方向周囲を、空隙を介して取り囲む筒状をなす外側プロテクタ171とから構成される二重構造を有する。
内側プロテクタ161は、有底の筒状をなし、自身の内部に検出素子200の検出部201を配置した状態で、主体金具110に固定されている。この内側プロテクタ161には、自身の外部から内部へ排気ガスを導入する内側導入孔167,167,…が、検出素子200の先端200sよりも基端側に複数設けられている。これらの内側導入孔167,167,…は、軸線AX方向に2段に分けて配置されると共に、それぞれ周方向に並んて配置されている。また、この内側プロテクタ161の先端側には、内部に向けて切り込み状に開口された水抜き孔166,166,166が、周方向に並んで複数(3個)設けられている。これらの水抜き孔166,166,166は、検出素子200の先端200sよりも先端側に形成されている。また、この内側プロテクタ161の底壁中央には、排気ガス及び水を外部に排出する排出孔164が形成されている。
一方、外側プロテクタ171は、内側プロテクタ161の径方向周囲を空隙を介して取り囲んだ状態で、主体金具110に固定されている。この外側プロテクタ171の先端部172は、内側プロテクタ161に向けて内側に折り曲げられている。これにより、内側プロテクタ161と外側プロテクタ171との空隙が先端側で閉塞されている。また、外側プロテクタ171のうち、検出素子200の先端200sよりも先端側の所定位置には、自身の外部から内部へ排気ガスを導入する複数(8個)の外側導入孔177,177,…が、周方向に並んで形成されている。これらの外側導入孔177,177,…の各々には、内側に向けて延出する板状のガイド体178,178,…が設けられている。これにより、外部から外側導入孔177,177,…を介して内部に導入された排気ガスは、内側プロテクタ161との空隙において、軸線AXの周方向に旋回する旋回流を生じる。
このガスセンサ100は、次のようにして製造する。即ち、前述した方法で製造した検出素子200を金属カップ131に挿入し、更にセラミックリング133と第1滑石リング135で固定して、組み立て体を形成する。その後、この組み立て体を、プロテクタ160を接合した主体金具110に挿入し、更に第2滑石リング137とスリーブ141、加締めパッキン143を挿入して、主体金具110の加締め部118にて加締め、下部組立体を形成する。一方、外筒151、セパレータ141、グロメット155等を組み付け、上部組立体を形成する。そして、下部組立体と上部組立体とを接合して、ガスセンサ100を完成させる。
以上で説明したように、本実施形態1では、検出素子200における保護本体層211及び第1,第2ヒータ絶縁層227,231(主成分がアルミナ)は、第1,第2固体電解質層215,223(主成分がジルコニア)とは主成分の異なる材質からなるので、焼成収縮率が大きく異なる。このため、これらの積層体を同時焼成して冷却する際に、第1,第2固体電解質層215,223と保護本体層211及び第1,第2ヒータ絶縁層227,231との間には、焼成収縮率の違いに起因する応力が生じる。
しかしながら、本実施形態1では、保護本体層211と第1,第2ヒータ絶縁層227,231とを、同じ主成分(具体的にはアルミナ)で形成し、かつ、同程度の厚み(具体的には同じ厚み、t1=t2)とし、第1,第2固体電解質層215,223を中心に保護本体層211と第1,第2ヒータ絶縁層227,231とを重ねた厚み方向に対称的な構造をなす対称構造部210を一部に設けている。このため、焼成収縮率の違いに起因する応力は、第1,第2固体電解質層215,223を中心として厚み方向にほぼ均等に(対称的に)生じるので、検出素子200のうちの対称構造部210では反りが生じにくくなり、素子全体の反りも抑制できる。従って、検出素子200に他の部材を組み付ける際に、検出素子200に亀裂や破損が生じにくく、ガスセンサ100を製造する際の組み付け性が良好となり、信頼性の高いガスセンサ100とすることができる。
また、本実施形態1では、センサ機能部250、保護部260及びヒータ部270を、それぞれ、検出素子200のうち、各層の積層方向に直交する方向の全体に配置している。即ち、センサ機能部250、保護部260及びヒータ部270が、検出素子200のいずれの部位でも重なっている。このようにすることで、センサ機能部250のうちの第1,第2固体電解質層215,223と、保護部260のうちの保護本体層211と、ヒータ部270のうちの第1,第2ヒータ絶縁層227,231との三者が重なる対称構造部210を、広い範囲に亘って形成し得る。具体的には、本実施形態1では、検出素子200のうち、ガス導入部212が設けられた部分と第1〜第10スルーホール導体211a,211b,211c等が設けられた部分を除いたすべての部分が、対称構造部210とされている。このため、検出素子200に焼成時の反りがより一層生じにくく、更に信頼性の高いガスセンサ100となっている。
また、本実施形態1では、センサ機能部250を構成する第1固体電解質層215と第2固体電解質層225とを、同程度の厚み(具体的には同じ厚み、t01=t02)としている。このため、焼成時に、第1固体電解質層215と保護部260の保護本体層211との間に生じる応力と、第2固体電解質層223とヒータ部170の第1,第2ヒータ絶縁層227,231との間に生じる応力とを、同程度にすることができる。従って、この点からも、焼成時に検出素子200に反りが生じにくく、検出素子200に他の部材を組み付ける際に、検出素子200に亀裂や破損が生じにくく、ガスセンサ100を製造する際の組み付け性が良好となり、信頼性の高いガスセンサ100とすることができる。
また、第1,第2固体電解質層215,223はジルコニアを主成分としているので、特定ガス成分の検出性能を良好にすることができる。一方、保護本体層211及び第1,第2ヒータ絶縁層227,231はアルミナを主成分としているので、検出素子200の高温耐久性を向上させることができる。
(実施形態2)
次いで、第2の実施の形態について説明する。図5に、本実施形態2のガスセンサ300を構成する検出素子400の分解斜視図を示す。更に、図6及び図7に、検出素子400の先端側部分と基端側部分の各横断面図を示す。本実施形態2のガスセンサ300は、検出素子400の形態が上記実施形態1のガスセンサ100の検出素子200の形態と異なる。それ以外は、基本的に、上記実施形態1と同様であるので、上記実施形態1と同様な部分の説明は、省略または簡略化する。
本実施形態2に係る検出素子400は、互いに積層され主成分が異なる複数層を同時焼成して形成したものであり、軸線AX方向に延びる板状(短冊状)をなす。検出素子400は、センサ機能部450と保護部460とヒータ部470とを有する。保護部460は、センサ機能部450の一方の主面(第1面450a)上に積層され、ヒータ部470は、センサ機能部450の他方の主面(第2面460a)上に積層されている。なお、このセンサ機能部450が本発明のセンサ機能部に相当し、保護部460が本発明の第1部に相当し、ヒータ部470が本発明の第2部に相当する。
まず、センサ機能部450について説明する。このセンサ機能部450は、酸素濃淡電池用の緻密な固体電解質層415と、この固体電解質体415の両面に形成された第1電極413及び第2電極417とから構成されている。固体電解質層415は、ジルコニアを主成分として、安定化剤にイットリア又はカルシアを添加してなる部分安定化ジルコニア焼結体から構成されている。この固体電解質層415の厚みt3(図6参照)は、0.5mmである。また、この固体電解質層415の基端側の所定位置には、第1スルーホール導体415aが貫通形成されている。
第1電極413は、白金を主成分としており、先端側の所定位置に形成された平面視矩形状の第1電極部413aと、この第1電極部413aから基端側に延びる第1リード部413bとから構成されている。この第1リード部413bは、その基端において、後述する保護本体層411に設けられた第3スルーホール導体411bに電気的に接続している。
第2電極417も、白金を主成分としており、先端側の所定位置に形成された平面視矩形状の第2電極部417aと、この第2電極部417aから基端側に延びる第2リード部417bとから構成されている。この第2リード部417bは、その基端において、固体電解質層415に設けられた第1スルーホール導体415aに電気的に接続している。
次に、保護部460について説明する。この保護部460は、一枚の緻密な保護本体層(第1基層)411を有する。この保護本体層411は、アルミナを主成分とする材質からなる。この保護本体層411の厚みt4(図6参照)、即ち、保護部460の厚みt4は、0.5mmである。また、この保護本体層411には、前述の第1電極部413aに対応する位置に、この保護本体層411を貫通する平面視矩形状の開口411dが設けられている。そして、この開口411d内には、これを閉塞するようにして、アルミナを主成分とする多孔質のガス導入部412が設けられている。
また、保護本体層411の表面のうち、基端側の所定位置には、2つの電極パッド435,435が幅方向に並んで配置されている。また、この保護本体層211の基端側の所定位置には、第2スルーホール導体411a及び第3スルーホール導体411bが貫通形成されている。第2スルーホール導体411aは、一方の電極パッド435に電気的に接続すると共に、固体電解質層415に設けられた第1スルーホール導体415aに電気的に接続している。また、第3スルーホール導体411bは、他方の電極パッド435に電気的に接続すると共に、第1電極413の第1リード部413bに電気的に接続している。
次に、ヒータ部470について説明する。このヒータ部470は、電気絶縁性の緻密な第1ヒータ絶縁層(第2基層)427と、電気絶縁性の緻密な第2ヒータ絶縁層(第2基層)431と、これらの間に挟まれ、通電により発熱する発熱抵抗体429とを有する。第1ヒータ絶縁層427は、アルミナを主成分とした材質から形成され、センサ機能部450の第2面450b上に積層されている。また、第2ヒータ絶縁層431も、アルミナを主成分とした材質から形成されている。第1ヒータ絶縁層427及び第2ヒータ絶縁層431の厚みは、共に0.25mmであるので、これらを合わせた厚みt5(図6参照)、即ち、ヒータ部470の厚みt5は、0.5mmである。従って、第1,第2ヒータ絶縁層427,431の合計厚みt5(ヒータ部470の厚みt5)は、保護本体層411の厚みt4(保護部460の厚みt4)と等しい(t4=t5)。
また、この第2ヒータ絶縁層431の基端側の所定位置には、第4スルーホール導体431aと第5スルーホール導体431bが貫通形成されている。また、この第2ヒータ絶縁層431の基端側の所定位置には、2つの電極パッド435,435が幅方向に並んで配置されている。一方の電極パッド435は、第4スルーホール導体431aに電気的に接続している。他方の電極パッド435は、第5スルーホール導体431bに電気的に接続している。
発熱抵抗体429は、先端側の所定位置に配置され、ジグザク状(蛇行状)をなす発熱部429aと、この発熱部429aの一端から基端側に延びる第1ヒータリード部429bと、発熱部429aの他端から基端側に延びる第2ヒータリード部429cとからなる。第1ヒータリード部429bは、その基端において、第2ヒータ絶縁層431に設けられた第4スルーホール導体431aに電気的に接続している。また、第2ヒータリード部429cは、その基端において、第2ヒータ絶縁層431に設けられた第5スルーホール導体431bに電気的に接続している。
このように、本実施形態2に係る検出素子400は、ジルコニアを主成分とし、特定ガス成分の検出に機能する固体電解質層415を有するセンサ機能部450を備える。また、センサ機能部450の第1面450a上には、固体電解質層415とは主成分の異なる(具体的にはアルミナを主成分とする)緻密な保護本体層411を有する保護部460が積層されている。また、センサ機能部450の第2面450b上には、保護本体層411と主成分が同じで(具体的にはアルミナを主成分とする)緻密な第1,第2ヒータ絶縁層427,431を有するヒータ部470が積層されている。
また、第1,第2ヒータ絶縁層427,431の合計厚みt5は、保護本体層411の厚みt4の80%以上120%以下である。具体的には、第1,第2ヒータ絶縁層427,431の合計厚みt5と保護本体層411の厚みt4が等しい(t4=t5)。
従って、この検出素子400のうち、ガス導入部412が設けられた部分と第1〜第5スルーホール導体411a,411b等が設けられた部分を除いたすべての部分は、対称構造部410とされている。即ち、センサ機能部450のうちの固体電解質層415と、保護部460のうちの保護本体層411と、ヒータ部470のうちの第1,第2ヒータ絶縁層427,431との三者が、厚み方向に対称的に重なる対称構造部410とされている。
次いで、この検出素子400の製造方法について説明する。なお、焼成後の部材とこれに対応する焼成前の部材とは、便宜上、同一の符号を用いて説明する(図5参照)。
まず、アルミナ粉末97wt%及び焼結調整剤としてのシリカ3wt%からなる第1原料粉末と、ブチラール樹脂及びDBPからなる可塑剤とを湿式混合により分散したスラリを用意した。そして、このスラリを用いて、保護本体層411に対応する未焼成保護本体層411、第1ヒータ絶縁層427に対応する未焼成第1ヒータ絶縁層427、及び、第2ヒータ絶縁層431に対応する未焼成第2ヒータ絶縁層431をそれぞれ形成した。更に、未焼成保護本体層411に開口411dを形成した。
また一方で、アルミナ粉末63wt%、焼結調整剤としてのシリカ3wt%及びカーボン粉末34wt%からなる第2原料粉末と、ブチラール樹脂及びDBPからなる可塑剤とを湿式混合により分散したスラリを用意した。そして、このスラリを用いて、ガス導入部412に対応する未焼成ガス導入部412を得た。
また、ジルコニア粉末97wt%及び焼結調整剤としてのシリカ(SiO2 粉末及びアルミナ粉末合計3wt%)とからなる第3原料粉末と、ブチラール樹脂及びDBPからなる可塑剤とを湿式混合により分散したスラリを用意した。そして、このスラリを用いて、固体電解質体415に対応する未焼成固体電解質体415を形成した。
そして、図5中に示した下方のものから順に、未焼成第2ヒータ絶縁層431、発熱抵抗体429に対応する未焼成発熱抵抗体429、未焼成第1ヒータ絶縁層427、第2電極417に対応した未焼成第2電極417、未焼成固体電解質層415、第1電極413に対応した未焼成第1電極413、及び、未焼成保護本体層411等を積層して、未焼成積層体を形成した。
具体的には、未焼成第2ヒータ絶縁層431上に、白金を主成分とするペーストを用いて、スクリーン印刷により、未焼成発熱抵抗体429を形成した。そして、未焼成第2ヒータ絶縁層431及び未焼成発熱抵抗体429の上に、未焼成第1ヒータ絶縁層427を積層した。
また、未焼成固体電解質層415上に、白金90wt%及びジルコニア粉末10wt%の白金ペーストを用いて、スクリーン印刷により、未焼成第2電極417を形成した。そして、これらを、未焼成第2電極417を挟み込むようにして、未焼成第1ヒータ絶縁層427上に積層した。その後、未焼成固体電解質層415上に、白金90wt%及びジルコニア粉末10wt%の白金ペーストを用いて、スクリーン印刷により、未焼成第1電極413を形成した。
次に、未焼成固体電解質層415及び未焼成第1電極413上に、未焼成保護本体層411を積層した。未焼成保護本体層411には、予め、ガス導入部212に対応する未焼成ガス導入部412を形成しておく。かくして、未焼成積層体が形成される。
次に、この未焼成積層体を1MPaで加圧して圧着した後、所定の大きさで切断した。その後、この未焼成積層体を、樹脂抜きし、更に焼成温度1500℃で1時間保持する本焼成を行って、検出素子400を得た。
その後、この検出素子400の先端側の周囲に、スピネル粉末とチタニアとアルミナゾルのスラリを用いて、検出部保護層(不図示)に対応する未焼成検出部保護層を形成した。その後、この検出素子400を、焼成温度1000℃、焼成時間3時間で熱処理を行い、検出部保護層を有する検出素子400を得た。
なお、本実施形態2に係る検出素子400では、電極パッド435,435,…の個数(4つ)が、上記実施形態1に係る検出素子200の電極パッド235,235,…の個数(5つ)と異なる。このため、ガスセンサ300を構成する各部材のうち、電極パッド435,435,…に関わる部材、例えば、接続端子147やリード線149、セパレータ145など(図1参照)は、電極パッド435,435,…の個数に合わせて、その個数や形態が異なる。
以上で説明したように、本実施形態2では、検出素子400において、保護本体層411及び第1,第2ヒータ絶縁層427,431(主成分がアルミナ)は、固体電解質層415(主成分がジルコニア)とは主成分が異なる材質からなるので、焼成収縮率が大きく異なる。このため、これらの積層体を同時焼成して冷却する際に、固体電解質層415と保護本体層411及び第1,第2ヒータ絶縁層427,431との間には、焼成収縮率の違いに起因する応力が生じる。
しかしながら、本実施形態2では、保護本体層411と第1,第2ヒータ絶縁層427,431とを、同じ主成分(具体的にはアルミナ)で形成し、かつ、同程度の厚み(具体的には同じ厚み、t4=t5)とし、固体電解質層415を中心に保護本体層411と第1,第2ヒータ絶縁層427,431とを重ねた厚み方向に対称的な構造をなす対称構造部410を構成している。このため、焼成収縮率の違いに起因する応力は、固体電解質層415を中心として厚み方向にほぼ均等に(対称的に)生じるので、検出素子400のうちの対称構造部410には反りが生じにくく、素子全体の反りも抑制できる。従って、検出素子400に他の部材を組み付ける際に、検出素子400に亀裂や破損が生じにくく、ガスセンサ300を製造する際の組み付け性が良好となり、信頼性の高いガスセンサ300とすることができる。
その他、上記実施形態1と同様な部分は、上記実施形態1と同様な作用効果を奏する。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上述の実施形態1,2に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態1,2では、センサ機能部250,450、保護部260,460及びヒータ部270,470を、それぞれ、検出素子200,400のうち、各層の積層方向に直交する方向の全体に配置したが、これらを検出素子200,400のうち、各層の積層方向に直交する方向の一部のみに配置する形態とすることもできる。例えば、センサ機能部250,450及びヒータ部270,470を検出素子200,400のうち、積層方向に直交する方向の全体に配置しつつ、保護部260,460については、積層方向に直交する方向の先端側部分にのみ配置する形態とすることもできる。このようにしても、一部に対称構造部を設けることで、少なくともその部分について焼成時に検出素子に反りが生じるのを抑制できる。
また、上記実施形態1,2では、ガスセンサ100,300として全領域空燃比センサを例示したが、酸素センサ、NOxセンサ、HCセンサ等について、本発明を適用することもできる。
実施形態1に係るガスセンサの部分断面図である。 実施形態1に係るガスセンサのうち、検出素子の分解斜視図である。 実施形態1に係るガスセンサのうち、検出素子の先端側部分の横断面図である。 実施形態1に係るガスセンサのうち、検出素子の基端側部分の横断面図である。 実施形態2に係るガスセンサのうち、検出素子の分解斜視図である。 実施形態2に係るガスセンサのうち、検出素子の先端側部分の横断面図である。 実施形態2に係るガスセンサのうち、検出素子の基端側部分の横断面図である。
符号の説明
100,300 ガスセンサ
200,400 検出素子
210,410 対称構造部
211,411 保護本体層(第1基層)
212,412 ガス導入部
213,413 第1電極
215 第1固体電解質層
217,417 第2電極
219 絶縁層
219d ガス検出室
220 拡散律速部
221 第3電極
223 第2固体電解質層
225 第4電極
227,427 第1ヒータ絶縁層(第2基層)
229,429 発熱抵抗体
231,431 第2ヒータ絶縁層(第2基層)
250,450 センサ機能部
250a,450a 第1面
250b,450b 第2面
251 酸素ポンプセル
253 酸素濃度検出セル
260,460 保護部(第1部)
270,470 ヒータ部(第2部)
415 固体電解質
t0 (センサ機能部全体の)厚み
t01 (第1固体電解質層の)厚み
t02 (第2固体電解質層の)厚み
t1,t4 (保護本体層の)厚み
t2,t5 (第1,第2ヒータ絶縁層を合わせた)厚み
t3(固体電解質層の)厚み
AX 軸線

Claims (6)

  1. 互いに積層され主成分が異なる複数層を同時焼成してなる積層型で、被検出ガス中の特定ガス成分を検出する検出素子、を備えるガスセンサであって、
    前記検出素子は、
    前記特定ガス成分の検出に機能する一又は複数の固体電解質層を有し、第1面及びこの裏面をなす第2面を有する板状のセンサ機能部と、
    前記センサ機能部の前記第1面上に積層されてなり、前記固体電解質層とは主成分の異なる緻密な材質からなる一又は複数の板状の第1基層から構成される板状の第1部と、
    前記センサ機能部の前記第2面上に積層されてなり、前記第1基層と主成分が同じである緻密な材質からなる一又は複数の板状の第2基層から構成される板状の第2部と、を備え、
    積層方向に見て、前記第2基層の合計厚みを、前記第1基層の合計厚みの80%以上120%以下とし、
    センサ機能部のうちの前記固体電解質層を間に挟んで、前記第1部のうちの前記第1基層と前記第2部のうちの前記第2基層とが重なって対称構造をなす対称構造部を、前記検出素子の少なくとも一部に設けてなる
    ガスセンサ。
  2. 請求項1に記載のガスセンサであって、
    前記センサ機能部、前記第1部及び前記第2部を、それぞれ、前記検出素子のうち、各層の積層方向に直交する方向の全体に配置してなる
    ガスセンサ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のガスセンサであって、
    前記第2部の内部に、通電により発熱する発熱抵抗体を埋設してなる
    ガスセンサ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のガスセンサであって、
    前記センサ機能部は、
    前記固体電解質層として、前記第1面を有する第1固体電解質層と、前記第2面を有する第2固体電解質層とを有し、
    前記第2固体電解質層の厚みを、前記第1固体電解質層の厚みの80%以上120%以下としてなる
    ガスセンサ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のガスセンサであって、
    前記固体電解質層は、ジルコニアを主成分としてなり、
    前記第1基層及び第2基層は、アルミナを主成分としてなる
    ガスセンサ。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のガスセンサであって、
    前記第1部の前記第1基層の層数と前記第2部の前記第2基層の層数とが、互いに異なる
    ガスセンサ。
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