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JP5176791B2 - ピストン構造及びオイルジェットシステム - Google Patents

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Description

この発明は、ピストン構造及びオイルジェットシステムに関する。
オイルジェットから噴射されたオイルを流すクーリングチャネルの形成されたピストンが知られている。たとえば特許文献1では、入口通路の上方に案内壁を設け、クーリングチャネルにオイルが円滑に流れ込むようにしている。また入口開口周縁にオイルが逆流することを防止する段部を設けている。
特開2005−90448号公報
しかしながら、前述した従来のピストン構造では、オイルの入口通路近辺に設けられた案内壁や段部によってクーリングチャネルの流路断面積を縮小してしまう。そのためオイルの流入が阻害されてしまってオイルの供給量が少なくなっていた。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、オイルの流入が阻害されることなく、またオイルが逆流して流出することを防止可能なピストン構造及びオイルジェットシステムを提供することを目的とする。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、オイルジェットから噴射されたオイルが流れ込み、オイル流れ方向に延設される入口流路(11)と、前記入口流路(11)に連続してピストン冠面裏に形成され、縦断面で見たときに入口流路(11)に近づくにつれて流路幅を拡大するスロープ(121)と、そのスロープ(121)に連続してスロープ(121)に沿って逆流したオイルの流れ方向を変更する逆流防止壁部(122)と、を含む冠面裏流路(12)と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、冠面裏流路には、入口流路に近づくにつれて流路幅を拡大するスロープ部と、そのスロープ部に連続する逆流防止壁部と、が形成されている。したがってスロープ部に沿って逆流したオイルが逆流防止壁部に衝突して流れ方向が変わるので、逆流オイルがあっても入口流路から流出しにくくなる。
以下では図面等を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明によるピストン構造の第1実施形態を示す図であり、図1(A)は図1(C)のA−A断面図、図1(B)は図1(A)のB−B断面図、図1(C)は正面図、図1(D)は図1(C)の縦断面図である。
ピストン10は、入口流路11と、冠面裏流路12と、出口流路13と、を含む。
入口流路11は、オイルジェットから噴射されたオイルが流れ込む。入口流路11は、オイル流れ方向に延設される。本実施形態ではピストン10の下から上に縦貫するように形成される。
冠面裏流路12は、入口流路11に連続して形成される。冠面裏流路12は、ピストン冠面10aの裏に形成される。冠面裏流路12は、ピストン10の外周に沿って形成される。図1(B)に示されているように、冠面裏流路12は、スロープ部121と、逆流防止壁部122と、を含む。
スロープ部121は、縦断面(図1(B))で見たときに入口流路11に近づくにつれて流路幅を拡大する傾斜面である。
逆流防止壁部122は、スロープ部121に連続する。逆流防止壁部122は、スロープ端121aと入口流路端11aとを結ぶ傾斜壁面である。逆流防止壁部122は、入口流路端11aに近づくにつれて流路幅を縮小するように立ち上がる。
出口流路13は、冠面裏流路12に連続して形成される。出口流路13は、冠面裏流路12を流れたオイルが流れ出る。
図2は第1実施形態のピストン構造の作用を説明する図であり、図2(A)はオイルジェットから噴射されたオイルの主要な流れを示し、図2(B)は比較形態におけるオイルの流れを示し、図2(C)は本実施形態におけるオイルの流れを示す。
図2(A)の矢印に示すように、オイルジェット20から噴射されたオイルは、入口流路11を介して冠面裏流路12に流れ込み、出口流路13から流れ出る。
このとき図2(B)のように冠面裏流路12が平滑形状である場合は、細矢印のように入口流路11から冠面裏流路12にオイルが流れ込む。そしてたとえばピストン上昇時に慣性力の影響によって太矢印のように逆流して再び入口流路11から流れ出てしまっていた。このため冠面裏流路12を流れるオイルの量が少なくなる。
これに対して本実施形態では、冠面裏流路12は、スロープ部121と逆流防止壁部122とを含むように形成されている。このため、細矢印のように冠面裏流路12に流れ込んだオイルが逆流すると、太矢印のようにスロープ部121に沿って流れる。そして逆流防止壁部122は、スロープ端121aと入口流路端11aとを結ぶ傾斜壁面であり、入口流路端11aに近づくにつれて流路幅を縮小するように立ち上がる。このためスロープ部121に沿って逆流したオイルは、逆流防止壁部122に衝突して流れ方向が変わる。したがって逆流オイルがあっても、入口流路11から流れ出にくくなる。
図3は、入口流路を流れるオイルの流入流出量を示した図である。横軸のクランクアングル360deg及び720degが上死点(TDC)であり、クランクアングル540degが下死点(BDC)である。縦軸はオイルの流入流出量を示し、ゼロを境として上ほど流入量が多く、下ほど流出量が多い。なおオイルジェットは、クランクアングルにかかわらず一定量のオイルを噴出する。
ピストンがTDCからBDCに下降するときは、ピストンの移動方向とオイルの噴き出し方向とが逆なので入口流路からオイルが入りやすい。
またピストンがBDCからTDCに上昇するときは、ピストンの移動方向とオイルの噴き出し方向とが一致するので入口流路からオイルが入りにくいうえ、慣性力の影響でオイルが逆流して入口流路11から流れ出やすくなる。図3を見ると特にクランクアングル600deg付近で多くのオイルが流出していることが分かる。
これに対してスロープ部121と逆流防止壁部122とを含む本実施形態の冠面裏流路12によれば、図3の斜線領域分だけ入口流路11から流れ出る逆流オイルを低減できたのである。したがって良好なピストンの冷却性能を得ることができ、ひいては耐ノック性を向上できるのである。
また本実施形態によれば、冠面裏流路12の下側(入口流路側)にスロープ部121及び逆流防止壁部122を形成した。このようにすれば、冠面裏流路12からピストン冠面10aまでの肉厚を減らすことがなく、十分な肉厚を確保することができる。冠面肉厚には強度等の性能を確保するために最低限確保すべき下限肉厚が規定されている。その下限肉厚が確保できなければ、下限肉厚を確保するために冠面裏流路12を全体的に下げるなどの対策が必要となる。冠面裏流路12を全体的に下げては冠面からの距離が離れるので冷却効果が落ちてしまう。しかしながら本実施形態の構造によれば、そのような対策が不要であり良好なピストン冷却性能を得ることができるのである。
(第2実施形態)
図4は本発明によるピストン構造の第2実施形態を示す図であり、図4(A)はこの第2実施形態の構造を拡大して示す断面図であり、図4(B)はこの第2実施形態の作用を説明する図である。
本実施形態の逆流防止壁部122は、図4(A)に示すように冠面裏流路12の上側に凸の湾曲部123を介して入口流路端11aに接続される。逆流防止壁部122は、湾曲部123に近づくにつれて流路幅を縮小するように立ち上がる。
このような構造であっても逆流オイルは、図4(B)に示すように太矢印のようにスロープ部121に沿って流れ、逆流防止壁部122によって流れ方向が変更される。したがって逆流オイルは入口流路11から流れ出にくくなる。
また本実施形態では、入口流路端11aに連続する湾曲部123が形成されているので、細矢印のように入口流路11から流れ込んだオイルは、湾曲部123に沿って剥離せずに冠面裏流路12にスムーズに流れ込むようになる。
(第3実施形態)
図5は本発明によるピストン構造の第3実施形態を示す図であり、図5(A)はこの第3実施形態の構造を拡大して示す断面図であり、図5(B)はこの第3実施形態の作用を説明する図である。
本実施形態の逆流防止壁部122は、図5(A)に示すように冠面裏流路12の上側に凸の湾曲部123を介して入口流路端11aに接続される。湾曲部端123aは、縦断面で見たときにスロープ端121aよりも冠面裏流路オイル流れ方向側に突出する。
このように構成したので逆流オイルは、図5(B)に示すように太矢印のようにスロープ部121に沿って流れ、逆流防止壁部122によって流れ方向が変更される。そして特に湾曲部端123aがスロープ端121aよりも冠面裏流路オイル流れ方向側に突出することで、逆流防止壁部122が逆スラント形になっているので、逆流オイルが入口流路11から一層流れ出にくくなるのである。
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれることが明白である。
上記説明においては、冠面裏流路12の下側(入口流路側)にスロープ部121及び逆流防止壁部122を形成する場合を例示して説明したが、図6に示すように冠面裏流路12の上側(入口流路の反対側)にスロープ部121及び逆流防止壁部122を形成してもよい。
このようにしても逆流したオイルは、スロープ部121に沿って流れて逆流防止壁部122に衝突して流れ方向が変わる。したがって逆流オイルがあっても、入口流路11から流れ出にくくなるのである。
本発明によるピストン構造の第1実施形態を示す図である。 第1実施形態のピストン構造の作用を説明する図である。 入口流路を流れるオイルの流入流出量を示した図である。 本発明によるピストン構造の第2実施形態を示す図である。 本発明によるピストン構造の第3実施形態を示す図である。 本発明によるピストン構造の他の実施形態を示す図である。
符号の説明
10 ピストン
10a ピストン冠面
11 入口流路
11a 入口流路端
12 冠面裏流路
121 スロープ部
121a スロープ端
122 逆流防止壁部
123 湾曲部
20 オイルジェット

Claims (4)

  1. オイルジェットから噴射されたオイルが流れ込み、オイル流れ方向に延設される入口流路と、
    前記入口流路に連続してピストン冠面裏に形成され、縦断面で見たときに入口流路に近づくにつれて流路幅を拡大するスロープと、そのスロープに連続してスロープに沿って逆流したオイルの流れ方向を変更する逆流防止壁と、を含む冠面裏流路と、
    を有するピストン構造。
  2. 前記逆流防止壁は、縦断面で見たときにスロープ端と入口流路端とを結び、入口流路端に近づくにつれて流路幅を縮小するように立ち上がる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のピストン構造。
  3. 前記逆流防止壁は、縦断面で見たときに湾曲部を介して入口流路端に接続され、湾曲部に近づくにつれて流路幅を縮小するように立ち上がる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のピストン構造。
  4. 前記逆流防止壁は、縦断面で見たときに湾曲部を介して入口流路端に接続され、
    前記湾曲部の端は、縦断面で見たときに前記スロープ端よりも冠面裏流路オイル流れ方向側に突出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のピストン構造。
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