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JP5158813B2 - 窒化物系半導体発光素子とその製造方法 - Google Patents

窒化物系半導体発光素子とその製造方法 Download PDF

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本発明は窒化物系半導体発光素子とその製造方法に関し、特に逆方向サージ耐圧が容易に改善され得る窒化物系半導体発光素子とその製造方法に関する。
窒化物系半導体を利用した発光素子においては、基板上に発光部を含む半導体多層構造が形成されている。発光部としては、種々の構造が可能である。例えば、第1導電型の窒化物系半導体層からなる第1クラッド層と、第2導電型の窒化物系半導体層からなる第2クラッド層との積層で形成されたホモヘテロ構造が可能である。また、それらの第1クラッド層と第2クラッド層との間に薄い発光層を挟んだ構造も可能である。
一般に、窒化物系半導体発光素子は、100V程度の逆方向サージ耐圧を有している。しかし、基板上の半導体多層構造がピットやクラックなどの微細な表面凹部を含んでいる場合、その逆方向サージ耐圧が顕著に低下し、半導体発光素子が破壊されやすくなる。
図7の模式的断面図は、そのように半導体多層構造が表面凹部を含んでいる従来の窒化物系半導体発光素子の一例を示している。なお、本願の各図において、同一の参照符合は同一部分または相当部分を表している。また、本願の各図において、長さ、厚さ、幅などの寸法関係は図面の明瞭化と簡略化のための適宜に変更されており、実際の寸法関係を表してはいない。
図7の窒化物系半導体発光素子においては、絶縁性基板1上に、第1クラッド層としての第1導電型半導体層2、発光層3、および第2クラッド層としての第2導電型半導体層4が順次エピタキシャル成長させられている。このような半導体多層構造のエピタキシャル成長において、その表面に多くの微細なピット状または溝状の凹部5が形成されることが多い。それらの表面凹部が発生する原因としては、基板1の表面に含まれる欠陥、半導体多層構造の結晶成長に伴う格子歪、格子欠陥、クラックなどが考えられる。なお、図7においては、図面の簡略化のためにただ1つの凹部5のみが示されている。
第2導電型半導体層4上には、透光性の第1電極層7が形成されている。また、第1導電型半導体層2の一部領域が選択的エッチングによって露出され、その露出領域内に第2電極層8が形成されている。さらに、透光性の第1電極層7の一部領域上には、パッド電極9が形成されている。
このように凹部5を含む窒化物系半導体発光素子の逆方向サージ耐圧が低下する原因として、その凹部5の領域を含むように透光性電極層7が形成されていることが考えられる。この場合、透光性電極層7に関して、凹部5の底部において、それ以外の領域に比べてサージ電圧が発生しやすくなり、発光部が破壊されやすくなる。すなわち、半導体積層構造の凹部5内にも透光性電極層7が形成されている場合、その凹部5内において透光性電極層7と発光層3との距離が近くなっているのでサージ電圧が発生しやすくなり、発光部が破壊されやすくなる。また、発光層3、第2クラッド層4、透光性電極層7などの厚さは凹部5内において種々に変化しやすく、その厚さを均一に制御することは困難である。このことによっても、凹部5においてサージ電圧が発生しやすくなる。
このようなサージ電圧の問題は、第2クラッド層4がp型窒化物系半導体層である場合に特に顕著になる。なぜならば、n型窒化物系半導体層に比べて、p型窒化物系半導体層は横方向の電流拡散性が劣っているからである。すなわち、透光性電極層7はp型クラッド層4のほぼ全域上に形成されており、第2クラッド層4などがくびれて薄くなっている凹部5における電圧集中などによってサージ電圧が発生しやすく、これによって発光部が破壊されやすくなる。
ちなみに、窒化物系半導体発光素子において、前述ようにピットやクラックなどの凹部5が発生する原因として、サファイアなどからなる基板1とその上に成長させられる窒化物系半導体積層構造2−4との格子定数の差異が考えられる。格子定数の異なる半導体積層構造を基板上にエピタキシャル成長させた場合、その半導体積層構造において横方向に力が加わり、その力が原因で半導体積層構造の上面にクラックやピットなどの凹部が発生すると考えられている。
この格子定数の差異を解消するために、基板材料を変更する方法、基板と半導体積層構造との間にバッファ(緩衝)層を設ける方法などが考えられている。しかし、現在において、窒化物系半導体積層構造の成長に対して理想的な基板材料はまだ見つかっておらず、緩衝層を設けても半導体積層構造において完全にクラックやピットなどの凹部を無くすまでには至っていない。さらに、第1クラッド層2とその上に形成される発光層3との結晶成長温度の違いも、ピットやクラックなどの凹部5の発生に影響すると考えられる。
このような状況に鑑み、特許文献1の特開2006−228817号公報に開示された半導体発光素子においては、基板上の半導体積層構造の上面に存在するピットやクラックなどからなる表面凹部内に高抵抗層が形成され、その上に透光性の金属電極層が形成されている。
特開2006−228817号公報
図8の模式的断面図は、特許文献1に開示された窒化物系半導体発光素子を示している。この発光素子においては、n型シリコン基板1上に、n型窒化物系半導体層2、窒化物系半導体発光層3、p型窒化物系半導体層4が順次積層されている。基板1の表面には凹状の欠陥が含まれており、その欠陥に基づいて、p型窒化物系半導体層4の上面に凹部5が形成されている。
この凹部5は、SiNxまたはシリカの高抵抗層6で埋め込まれている。そして、p型窒化物系半導体層4と高抵抗層6を覆うように、透光性のp側Ni/Au電極層7が形成され、その一部領域上にp側パッド電極9が形成されている。他方、導電性のn型シリコン基板1の下面には、n側電極層8が形成されている。
図8に示されているような発光素子において、凹部5を埋め込むために用いられている高抵抗のSiNxやシリカなどの埋め込み層6は、その上の金属電極層7に対して安定した密着性を有することが困難である。したがって、埋め込み層6上の領域で金属電極層7の剥がれによる特性不良や外観不良が生じ、発光素子の歩留低下の要因となる。
この場合に、埋め込み層6と金属電極層7との間で安定した密着性を確保のために、金属電極層7の厚さを増大させることも考えられる。しかし、この金属電極層7は発光素子の光放射性を損なわないように透明性を維持することが必要であり、金属電極層7を厚くすることは困難である。そして、形状が千差万別の表面凹部5内に安定した高抵抗埋め込み層6を形成し、その上に発光素子としての機能を阻害しないように極めて薄い透光性の金属電極層7を安定した密着性で形成することが困難である。
上述のような先行技術における状況に鑑みて、本願発明は、窒化物系半導体発光素子において、発光特性を阻害すことなく透光性電極層の剥がれによる素子の歩留の低下を改善し、かつ静電破壊耐圧を著しく向上させて素子特性を安定化させることを目的とする。
本発明による窒化物系半導体発光素子は、基板上に結晶成長させられた半導体積層構造を含み、この半導体積層構造は少なくとも第1導電型窒化物系半導体層、窒化物系半導体活性層、および第2導電型窒化物系半導体層をこの順で含み、半導体積層構造はその結晶成長の際に不可避的に発生した表面凹部を含み、この表面凹部は第1の導電性酸化物の埋め込み層で埋められており、この埋め込み層の上面および半導体積層構造の上面を覆うように形成された第2の導電性酸化物の電極層をさらに含み、第1の導電性酸化物は第2の導電性酸化物に比べて大きな電気抵抗を有していることを特徴としている。
このような窒化物系半導体発光素子では、第2導電型窒化物半導体層と同電位になる第2の導電性酸化物の電極層は凹部において高抵抗埋め込み層を介して第1導電型窒化物半導体層と対峙することになる。したがって、その凹部内の高抵抗埋め込み層によって電界緩和が可能となり、発光素子の外部で発生した帯電電荷が発光素子内に放電された場合においても、凹部に流れる静電電流が高抵抗層を流れることになり、静電耐圧が向上し得る。また、凹部に形成された第1導電性酸化物の高抵抗埋め込み層とその上の第2導電性酸化物の透光性電極層が良好な密着性を有することができ、安定した素子歩留を得ることができる。なお、第1の導電性酸化物と第2の導電性酸化物は、実質的に同じ組成を有し得る。
埋め込み層の上面は、半導体積層構造の上面と実質的に同じレベルにあることが好ましい。この場合、半導体積層構造上に形成される透光性電極層やその上のパッド電極をフラットに形成することができるので、膜厚の不均一に起因する電流集中を低減でき、また電流を供給するAuワイヤー等のボンディング不良を低減させることができる。
第2の導電性酸化物の電極層上の一部領域上にパッド電極が設けられ、このパッド電極は埋め込み層の上方に形成されていることが好ましい。なぜならば、発光素子からの光取出し効率を考慮した場合に、光を透過しないパッド電極は非発光部分である埋め込み層の上方に設けられることが好ましいからである。また、発光素子の外部で発生した帯電電荷が発光素子内に放電された場合に、発光素子の破壊の発生は放電電荷が集中しやすいパッド電極直下で起こりやすく、パッド電極の下方に高抵抗の埋め込み層が存在することによって静電耐圧の改善にも十分な効果が得られるからである。
第1と第2の導電性酸化物は、いずれもインジュウム含有酸化物であることが好ましい。なぜならば、インジュウム含有酸化物は、その堆積条件に依存して抵抗値が顕著に変化し得るからである。第1の導電性酸化物は5×102Ω・cm以上の比抵抗を有し、第2の導電性酸化物は1×10-3Ω・cm以下の比抵抗を有することが好ましい。第1と第2の導電性酸化物が電子線蒸着によって堆積される場合、第1の導電性酸化物に比べて第2の導電性酸化物の蒸着温度を高くすることによって、第2の導電性酸化物の比抵抗を低くすることができる。例えば、第1の導電性酸化物の蒸着温度は100℃以下であり、第2の導電性酸化物の蒸着温度は200℃以上であることが好ましい。
本発明の半導体発光素子では、第2クラッド層と同電位になる電極層として、導電性酸化膜を使用している。この導電性酸化膜は、その堆積条件によって抵抗率を制御することができる。したがって、半導体積層構造の表面凹部には抵抗率の高い導電性酸化物の埋め込み層を形成し、半導体積層構造の表面上には抵抗率の低い電極層を形成することができる。すなわち、凹部に形成される高抵抗の埋め込み層とその上に形成される電極層とのいずれおも導電性酸化物で形成することができ、それら両者間で安定した密着性を得ることができる。また、半導体積層構造の表面上に電極層として形成される導電性酸化物層は透光性であるので、発光素子の電極層として求められる電流の広がりを可能にする低抵抗性と光放射のための透光性との両立が可能である。
ところで、発光素子の外で帯電した電荷が発光素子内に放電された時には、その放出された電荷によって発生する電界が発光素子内に生じる。この電界は、発光層を挟む第1クラッド層と第2クラッド層とに印加される。そして、この電界は、正常な領域における第1と第2のクラッド層の空乏層に変化をもたらすと共に、表面凹部において正常な厚みを持たない発光層を挟みかつ同じく正常な厚みを持たない第1クラッド層と第2クラッド層にも並列的に印加される。
本発明では、表面凹部内で正常に制御できない半導体積層構造においても、高抵抗導電性酸化物の埋め込み層とその上に形成された低抵抗導電性酸化物の電極層とのいずれをも導電性酸化物で形成することによって、それらの埋め込み層と電極層との間の安定した密着性を確保しつつ、凹部のインピーダンスを高めることができ、これによって各凹部での放電緩和時間が長くなって静電気破壊に対する耐性が向上する。
本発明の一実施形態による半導体発光素子を示す模式的断面図である。 図1の発光素子を作製する過程を示す模式的断面図である。 図2に続く作製過程を示す模式的断面図である。 図3に続く作製過程を示す模式的断面図である。 図4に続く作製過程を示す模式的断面図である。 図5に続く作製過程を示す模式的断面図である。 先行技術による半導体発光素子の一例を示す模式的断面図である。 先行技術による半導体発光素子の他の例を示す模式的断面図である。
以下において、本発明の一実施形態による窒化物系半導体発光素子(発光ダイオード)とその作製方法が、図面を参照しつつ説明される。
図1は、本発明の一実施形態による半導体発光素子を模式的断面図で示している。この半導体発光素子では、基板1上において、第1クラッド層としての第1導電型窒化物系半導体層2、窒化物系半導体発光層3、および第2クラッド層としての第2導電型窒化物系半導体層4が順次積層され、これによって半導体積層構造が構成されている。この半導体積層構造は、表面凹部5を含んでいる。
表面凹部5は、高抵抗の導電性酸化物の埋め込み層6bによって埋め込まれている。この埋め込み層6bの上面と第2クラッド層4の上面は、導電性酸化物層からなる透光性の第1電極層7aによって覆われている。ここで、埋め込み層6bと透光性の第1電極層7aとのいずれもが導電性酸化物で形成されており、埋め込み層6bは第1電極層7aに比べて大きな抵抗率を有している。
また、第1クラッド層2が選択的エッチングによって部分的に露出され、その露出領域2a内に第2電極層8が形成されている。さらに、透光性の第1電極層7aの一部領域上には、パッド電極9が形成されている。
図2から図6は、図1の発光素子の作製過程を模式的な断面図で図解している。これらの図面を参照しつつ、図1の発光素子の作製過程が、以下においてより具体的に説明される。
まず、図2を参照して、サファイアなどの絶縁基板1上に、第1クラッド層2としてのn型GaN層、発光層3としての多重量子井戸(MQW)層、および第2クラッド層4としてのp型GaN層が順次エピタキシャル成長させられる。そのMQW層3は、例えばノンドープのGaN障壁層とInGaN量子井戸層とを5層繰り返して積層することによって構成することができる。なお、図2に示された基板1の上面に周期的な凹凸が形成されているのは、周知の横方向エピタキシャル成長を利用して、良好な結晶品質を有する半導体積層構造を形成するためである。
図3においては、高い抵抗率を有する導電性酸化物層6aが第2クラッド層4上に堆積され、凹部5が埋め込まれる。この導電性酸化物層6aは、好ましくはITO(インジュウム錫酸化物)、IZO(インジュウム亜鉛酸化物)などのインジウム含有酸化物で形成される。例えば、導電性酸化物層6aをITOの電子線蒸着で形成する場合、基板温度を100℃以下に設定することによって、5×102Ω・cm以上の比抵抗を有するITO層を形成することができる。
図4では、凹部5以外の領域において、高抵抗導電性酸化物層6aの除去が行われる。例えば、酸化アルミ粒子を用いた研磨を行うことによって、まず高抵抗導電性酸化物層6aの表面が平坦化される。その後、凹部5以外の領域において、高抵抗導電性酸化物層6aが王水によるエッチングで除去される。これによって、凹部5内において、高抵抗導電性酸化物の埋め込み層6bが残される。この時、凹部5内に残存する埋め込み層6bの上部が僅かにエッチングされてもよい。
図5においては、第2クラッド層4の上面および高抵抗埋め込み層6bの上面を覆うように、透光性の第1電極層7aとして導電性酸化物層が堆積される。この透光性導電性酸化物電極層7aも、埋め込み層6bと同様に、好ましくはITO、IZOなどのインジウム含有酸化物で形成される。透光性電極層7aをITOの電子線蒸着で形成する場合、基板温度を250℃にすることによって5×10-4Ω・cmの抵抗率を有するITO層が得られる。
上述の埋め込み層6bと透光性電極層7aの形成に関して、電子線蒸着によってインジウム含有酸化物層の堆積を行う場合、成膜時の基板温度によってインジウム含有酸化物層のポリ結晶化の程度を制御することができる。具体的には、100℃以下の基板温度での成膜ではインジウム含有酸化物層のポリ結晶化が進行せず、非晶質の層が堆積される。そして、非晶質のインジウム含有酸化物層は相対的に高い抵抗率を有し、ポリ結晶化の程度が高くなるにしたがってインジウム含有酸化物層の抵抗率が低下する。
なお、上述の透光性電極層7aの堆積では250℃の基板温度が例示されたが、成膜時の基板温度が200℃以上の場合にインジウム含有酸化物層のポリ結晶化が起こり、その導電性を高めることができ、10-3Ω・cm以下の抵抗率にすることが可能である。
上述のようにして堆積された透光性の第1電極層7aは、半導体発光素子(発光ダイオード)のアノード電極として作用するとともに、発光層3から出る光を透過させなければならない。そのために、透光性の第1電極層7aは、例えば厚さ200nmのインジウム含有酸化物層で形成される。
図6および図1を参照して、第1クラッド層2が周知のフォトエッチング工程などによって選択的にエッチングされ、その一部領域2aが露出される。この露出領域2a内において、第2電極層8としてのパッド電極が形成される。この第2電極層8は発光素子のカソード電極として作用し、例えばTi/Pt/Auの金属多層膜で形成することができる。そして、第2電極層8は第1電極層7aに対して電気的に短絡することなく、発光層2を介して第1電極層7aとの間で電流を流すように作用する。また、第1電極層7aの一部領域上には、パッド電極9が形成される。パッド電極は、ワイヤボンディング方法などによってリード線が接続される電極である。このパッド電極9は、製造の経済性を考慮して、第2電極層8と同じ材料を用いて同時に形成されてもよい。
以上のような過程を経て、図1に示すような窒化物系半導体発光素子を得ることができる。
以上のように、本発明による窒化物系半導体発光素子においては、発光特性を低下させることなく、電極剥がれによる歩留低下を改善し、かつ静電破壊耐圧を著しく向上させて安定化させることができる。
1 基板、2 第1クラッド層としての第1導電型窒化物系半導体層、3 窒化物系半導体発光層、4 第2クラッド層としての第2導電型窒化物系半導体層、5 表面凹部、6b 高抵抗導電性酸化物の埋め込み層、7a 低抵抗導電性酸化物の透光性電極層、8 第1クラッド層に接するパッド電極、9 透光性電極層上のパッド電極。

Claims (8)

  1. 基板上に結晶成長させられた半導体積層構造を含み、
    前記半導体積層構造は、少なくとも第1導電型窒化物系半導体層、窒化物系半導体活性層、および第2導電型窒化物系半導体層をこの順で含み、
    前記半導体積層構造はその結晶成長の際に不可避的に発生した表面凹部を含み、
    前記表面凹部は第1の導電性酸化物の埋め込み層で埋められており、
    前記半導体積層構造の上面上および前記埋め込み層の上面を覆うように形成された第2の導電性酸化物の透光性電極層をさらに含み、
    前記第1の導電性酸化物は前記第2の導電性酸化物に比べて大きな電気抵抗を有していることを特徴とする窒化物系化合物半導体発光素子。
  2. 前記第1の導電性酸化物と前記第2の導電性酸化物は実質的に同じ組成を有していることを特徴とする請求項1に記載の窒化物系化合物半導体発光素子。
  3. 前記埋め込み層の上面は、前記半導体積層構造の上面と実質的に同じレベルにあることを特徴とする請求項1または2に記載の窒化物系化合物半導体発光素子。
  4. 前記第2の導電性酸化物の透光性電極層上の一部領域上にパッド電極をさらに含み、このパッド電極は前記埋め込み層の上方に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の窒化物系化合物半導体発光素子。
  5. 前記第1と第2の導電性酸化物は、いずれもインジュウム含有酸化物であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の窒化物系化合物半導体発光素子。
  6. 前記第1の導電性酸化物は5×102Ω・cm以上の比抵抗を有し、前記第2の導電性酸化物は1×10-3Ω・cm以下の比抵抗を有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の窒化物系化合物半導体発光素子。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の窒化物系化合物半導体発光素子を製造するための方法であって、前記第1と第2の導電性酸化物が電子線蒸着によって堆積され、前記第1の導電性酸化物に比べて前記第2の導電性酸化物の蒸着温度が高いことを特徴とする製造方法。
  8. 前記第1の導電性酸化物の蒸着温度は100℃以下であり、前記第2の導電性酸化物の蒸着温度は200℃以上であることを特徴とする請求項7に記載の製造方法。
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