JP5157493B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
第4に、排紙部の両サイドに配置したトナーボトルの交換のため、上部ユニットのスキャナを排紙とともに回動する回動部単位で構成が複雑になる。排紙スタック量に関し、排紙のスロープが少ない上、排紙上面と排紙出口に高さのギャップが少ないので、排紙のスタック量確保という点では構成上不利であり、かつ、マシン前面からの排紙視認性も良くないと言える。第5に、上部ユニットのスキャナを摺動(以下、「スライド」ともいう)することでトナーボトルを交換することが記載されているが、排紙視認性には全く寄与しないものとなっている。
特許文献2には操作部の配置に関する記載がないが、操作部を含めた装置からすると、図示されたスキャナのスライドストロークでは不十分である。また、スキャナの下に大掛かりなスライド機構を配置しているので、排紙スタック性が損なわれ、排紙性が劣ってしまう。そして、スライド機構の配置位置がスキャナの真下かつシート積載部の真上であること等から、結果的に、装置が高さ方向に大型化してしまう問題点もある。
特許文献5では、排紙部から転写紙をあせって取り出そうとすると突き指や、スライドしてくる画像読取器によって開口窓に手を挟む虞もあり、ユーザに対する安全上の配慮がなされていないと言える。
特許文献6では、スライド機構部へのユーザのアクセスを防止する手段については記載がなく、スライド部が露出しているためユーザがアクセスしてしまい、矢張りユーザに対する安全上の配慮がなされていないと言える。
すなわち、請求項1記載の発明は、シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部の上方に空間を隔てて配置された上部ユニットと、前記画像形成部と前記上部ユニットとの間に前記空間を形成するように配置され、前記上部ユニットを装置本体の前後方向に摺動可能に支持する摺動支持部を備え、前記前後方向における前記摺動支持部の端部近傍に開口を形成する支持部と、前記上部ユニットの摺動と連動して、前記開口を塞ぐ第1の位置と、第1の位置から退避した第2の位置との間で変位可能な変位部材とを有し、前記変位部材は、前記画像形成部側に揺動変位可能に支持されており、前記変位部材における前記開口を塞ぐ遮蔽面の形状が、揺動の中心軸とほぼ同一の軸をもつ球面または円筒面であり、前記変位部材は、第1の位置を占めたとき、前記遮蔽面が押されても自身を変位させない押込み防止部を備えていることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、上部ユニットを装置本体の前後方向に摺動(スライド)可能に支持する摺動支持部(例えばスライド機構部)を備え、前後方向における摺動支持部の端部近傍に開口を形成する支持部を有する胴内排紙型の画像形成装置において、変位部材がユニットの摺動と連動して第1の位置を占めたとき、開口を塞ぐことにより、上部ユニットと開口との間に指を挟む虞などや、物体が開口に落ち込むことなどによって機器・装置を使用不能にしてしまうことのない、安全に対して十分配慮された信頼性の高い画像形成装置を実現し提供することができる。また、変位部材は、画像形成部側に揺動変位可能に支持されていることにより、揺動変位方向に対し略垂直へ移動させたい部材を、スムーズに揺動変位させることができるとともに、変位部材における開口を塞ぐ遮蔽面の形状が、揺動の中心軸とほぼ同一の軸をもつ球面または円筒面であることにより、変位中も変位後も揺動面に隙間をできにくくし、クリップ落ち込みなどを防止することができ、さらに変位部材は、第1の位置を占めたとき、遮蔽面が押されても自身を変位させない押込み防止部を備えていることにより、揺動変位方向に押し込まれ、開口してしまうことを確実に防げるため、さらに安全性を高めることができる(請求項1)。
図1等において、Yは、シート排出方向Xaと直交するシート幅方向を示しており、シート排出方向Xaは、スキャナ30のスライド方向でもあり、Xbは、スライド方向Xaと反対方向のスライド方向である。
なお、画像形成部2はシートSに画像を記録する画像記録部2とも呼ばれ、シート積載部40は排出されたシートを載置・積載するシート載置部40とも呼ばれる。
このように、上カバー18を揺動・開閉可能にするロックレバー60の操作部61をシートSのストックされるシート積載面41に配置しているので、シート積載面41上にシートSがある状態で上カバー18を揺動・開放してしまうことが確実に防止される。
図4および図5において、シート積載部40の上部右側部には、シート積載面41へのアクセスをし易すくするために、シート積載面41よりも低い切り欠き部43が形成され、右側部はシート排出方向Xaの上流に向かって上方へ傾斜する面を有している。これにより、手の大きなユーザの場合、前面開口部42のみならず、側面からの取り出しに対しても良好な取り出し性が確保できる。また、本実施形態では切り欠き部43を上部右側に形成しているが、切り欠き部43は上部左側に設けても同じ効果が得られることは言うまでもない。
かかる構成は、右利きのユーザを考慮したものであり、多くのユーザへの利便性を提供している。さらに、図8および図9に示すように、スキャナ30の駆動系として、駆動手段としての駆動モータ131、およびギヤ列等からなる駆動伝達系などを配置しているのも装置正面から見て左側に配置している。スキャナ30内には、一部上述したように、セットされた原稿を読み取る走査ユニット(図示せず)と、この走査ユニットを駆動する駆動モータ131が存在する。駆動モータ131は、タイミングベルト等を使って駆動を伝達し、走査ユニットを動かす。
図8および図9において、符号132は、スキャナ30の上部開閉カバーを、符号133は、スキャナ30の筐体としての下ケースを、一点鎖線で示す符号134は、駆動モータ131が配置された下突出部以外のスキャナ30の下ケース133の下部外形線を、それぞれ示している。
このように、スキャナ30における両図に示す左前端部の一部が、後述する開口59の上面より下方に突出している。そして、開口59の上面より下方に突出したスキャナ30の左前端部に駆動手段としての駆動モータ131が配置されていることとなる。
上述したように図1および図2において、スキャナ30と装置本体1の間の排紙空間が前面に向いて大きく開口されているので、シート積載面41に排出されたシートの取り出し性および視認性に優れている。
しかし、装置の奥行き方向の大きさを小さくし、かつ高さを小さくしようとすると、前面開口部42の大きさも小さくなり、手を排紙空間に挿入しにくくなったり、また、シートがスキャナ30やシート排紙部25に当ったりしてシートの取り出し易さを犠牲にすることになる。例えば図2において、スキャナ30は画像形成部2および装置本体1の後部より後側に突出しているが、装置を小型化するために、スキャナ30と装置本体1の後部を合わせると前面開口部42が小さくなる。しかしながら、ユーザの設置環境によっては装置の大きさよりシートの取り出し易さの方が重要であったり、また取り出し易さについてもユーザによって感じ方が異なるので、前面開口部42の大きさを調整可能であることが望ましく、その移動位置も複数選択できれば様々なユーザに対して適した使用条件を提供できる。
図13および図14に示すように、スキャナ30の左右両側には、摺接部としてのレール部33,34が一体形成されており、各レール部33,34には、摺接面としての下面33a,34aと、突起部33b,34bとが一体形成されている。そして、図において左側のレール部33には、シート排出方向Xaの前後に長く延びた溝33cが形成されている。
なお、上記とは逆に、支持部51,52のそれぞれの内側(上記シート積載部40側の起立部)に他方の起立部(上記装置本体外側の起立部)に向けた突状の抜け防止部を形成するとともに、スキャナ30のレール部33,34に抜け防止部と装置本体上下方向に対してオーバーラップする突状の突起部を形成し、支持部51,52の各内側の抜け防止部とスキャナ30のレール部33,34の突起部とを所定の隙間をもって嵌合することにより、スキャナ30の上方への抜けおよび浮き上がり・ガタを規制し防止してもよい。
抜け防止部53,54は、支持部50を構成する支持部51,52にそれぞれ一体形成されているので、スキャナ30の上方への抜け防止を部品を増やすことなく安価に行うことができる。
また、抜け防止部53,54は、支持部51,52の左右両側で負荷を受けるため強度を強くすることができるとともに、スキャナ30の左右どちらに力が加わった場合においても上方への浮き上がりを防止することができる。
上述した程の利点・効果を望まなくてもよいのであれば、上記と同様の抜け防止部53,54を画像読取部(スキャナ30)側に配設するとともに、支持部51,52側にスキャナ30のレール部33,34と同様の摺接面を上面に備えた摺接部を一体形成してもよい。
そこで、本実施形態の例によれば、抜け防止部53,54は、第1の支持部51および第2の支持部52のそれぞれの外側または内側の何れか一方に配設されているので、スペースをとらずに強度も確保した抜け防止部を達成することができる。
さらに、分割された抜け防止部53a,54a、53b,54bのスライド方向Xbのそれぞれの端部には、図15に示すように、テーパ53cが形成されており、スキャナ30をスライド方向Xbにスライドをしたときにレール部33,34の先端と引っかからないようになっている。図20に示すように、スキャナ30のレール部33,34の先端にもテーパ33dが形成されている。これにより、抜け防止部53a,54a、53b,54bの端部とスキャナのレール部33,34の先端とがすれ違うときに、両者の引っかかりによりスライドが妨げられるのを防止することができる。
したがって、本実施形態の例によれば、ユーザによりスキャナ30に対して上方やスライド方向への力が加えられた場合にも、スキャナ30が支持部51,52から抜け外れることがなくなり、強度的に信頼性の高い画像形成装置を実現し提供することができる。また、スキャナ30がスライド方向Xaから容易に着脱可能であるため、スキャナ30の組付性もよい。
また、右側の支持部52の後方、上述の2つのロック機構の横にも自動原稿送り装置32の駆動制御信号を伝達するケーブルが一定の弛みをもって配置されている。これは、スキャナ30の画像信号を送信するケーブルと自動原稿送り装置32の駆動制御信号とを左右の支持部51,52で分割することで、画像信号がノイズの影響を受けないようにするためである。そして本実施形態の例によれば、装置後方の支持部51,52からスキャナ30を着脱することができるため、スキャナ30をセットする時に両ケーブル挟む懸念等がなくなる。
スキャナ30をスライド可能に支持する支持部50は、上述したとおり2つの支持部51,52を備えており、左の支持部52側にスキャナロック機構が設けられている。支持部52の側面には、図1および図12に示すように、操作ボタン70が設けられている。図12、図17および図19は、その操作ボタン70が設けられている支持部52の内部を示している。
右側の支持部51には、図20に示すように、円錐形状の頭部をもつ円筒形のロック部材80が圧縮スプリング81によって常に上向きに突出するよう付勢されていて、スキャナ30のレール部34に形成された溝36と係合している。圧縮スプリング81の一端(上端)は、ロック部材80の下端部のばね係止部に、他端(下端)は、支持部51のばね係止部51dにそれぞれ係止されている。左側の支持部52の操作ボタン70と円筒形のロック部材80とは、図19に示す可撓性のワイヤー82によって連結されている。図19に示すワイヤー82の右端部(支持部51側)は、同図において紙面の奥側から手前側の向きに90度(直角)に曲げられており、また図20では紙面の手前側から奥側の向きに90度に曲げられていて、ワイヤー82は同図において下から上向きに延びてフック係止部(図19では右端部)に連結されている。したがって、操作ボタン70の押圧操作によって2つのロック機構を連動して動作させることができる。また、ワイヤー82は、図19に示すように、支持部50およびそれと一体になったシート積載部40における上カバー18の裏面リブに設けられた溝(図示せず)および上カバー18の裏面に取り付けられたワイヤ押さえ部材57のガイド57a等によって弛まないように案内されている。左右のロックの連結にワイヤー82を用いることによって、複雑な経路でも簡単かつ部品点数も少なくロック機構を連動することが可能である。
本実施形態の例のようにシート積載部40を挟んで左右から突出した支持部51,52にロック機構が配置されている場合は、U字経路で動作を伝達する必要があるので有効である。
上述したとおり、スキャナ30の上方への抜け止めは、図12〜図14等に示したようにスキャナ30の左右のレール部33,34と左右の支持部51,52における抜け防止部53,54との嵌合によって行っているが、支持部51,52の上部に配置されてスライドするスキャナ30は、ユーザが手を置くなどして上からの荷重がかかることが懸念されるため、支持部(以下、「台座」ともいう)51,52は前後方向に長くとる必要がある。特に右利きのユーザ側である支持部52前方は、できる限り前まで上面52aおよび抜け防止部54を作って支えてやるようにしている。
これにより、シートの視認性のためスキャナ30を後方へスライドすると、台座(支持部)52の前方上面側である上面52aおよび抜け防止部54aは露出してしまうこととなる。この上面がただの平面であれば問題はないが、摺動支持部(以下、「スライダ機構」ともいう)として抜け止めの嵌合形状を形成していると、その上面52aおよび抜け防止部54aが暴露してしまい、安全上問題となる。
前記走査ユニットの厚みは、その移動部の範囲、つまり、スキャナ30内のほぼ全域において必要であるが、駆動モータ131は固定なので、駆動モータ131を設置する部分だけは高さが必要となる。よって、スキャナ30の一部を下方に突き出せばよいことになるが、その位置がシート積載面41の上方であると、排紙時に排出されるシートあるいは積載されたシートに引っ掛かったり、シート積載面41との距離の低下によってシートスタック容量の低下につながってしまう。この問題は、シートの排出範囲(通紙範囲)外にある台座(支持部)52内を突き出すこととすることで解決できる。
この開口59は、スキャナ30を前方にスライドさせた際に、スキャナ30の前面壁との間で指を挟み込む虞が高くなり、安全上重大問題となってしまう。それ故に、ユーザがスライド機構部にはアクセスできないよう、スキャナ30のスライドに連動して開口59を選択的に遮蔽する部材および機構が必要となる。
また、遮蔽部材90には、開口59を選択的に遮蔽するための遮蔽面92,97と、その揺動を規制する揺動規制部94a,94b,94cを有するが、詳細は下記動作説明にて行う。
すなわち、遮蔽部材90における開口59を塞ぐ遮蔽面92の形状が、揺動の中心軸と同一軸である軸部91a,91bをもつ円筒面を主とする面となっている。これにより、遮蔽部材90を収容している、支持部52の前端部近傍に形成される開口59との隙間を大きく開けることなく、また、揺動途中も隙間が大きくならない。遮蔽面92は、クリップなどの落ち込みを防止するためにも、各スライド位置にて、開口59との隙間を1mm以下に保った円周の連続からなる曲面にて構成することが望ましい。
なお、遮蔽面92の形状は、円筒面に限らず、揺動の中心軸と同一軸である軸部91a,91bをもつ球面で形成するようにしてもよい。
また、スライド構成の上下ガタツキが少なければ、スキャナ30の係合部39と、遮蔽部材90の揺動規制部94cの精度を向上することで、トーションばね98はなくても、図28(b)の遮蔽位置にて隙間を抑えて保持可能である。
第1に、スキャナ30を装置本体1の前後方向にスライド可能に支持する摺動支持部(スライド機構部)を備え、スライド方向Xa,Xbにおける支持部52の前端部近傍に開口59を形成する胴内排紙型の画像形成装置において、遮蔽部材90がスキャナ30のスライドと連動して遮蔽位置(第1の位置)を占めたとき、開口59を塞ぐことにより、スライドしているスキャナ30と開口59との間に指を挟む虞などや、物体が開口59に落ち込むことなどによって機器・装置を使用不能にしてしまうことのない、安全に対して十分配慮された信頼性の高い画像形成装置を実現し提供することができる。
第2に、画像形成されたシートを装置本体1の手前(前方)から奥側(後方)に排出する胴内排紙型の画像形成装置において、前記効果に加えて、上述のレイアウト構成によって排紙の視認性を向上させることができる。
第4に、遮蔽部材90は、その揺動変位方向に対して垂直な遮蔽面97を備えており、該垂直な遮蔽面97を開口59に露出しないことにより、揺動変位方向に押し込まれ、開口してしまうことを防げるため、さらに安全性を高めることができる。
第5に、遮蔽部材90は、画像形成部2側に揺動変位可能に支持されていることにより、揺動変位方向に対し略垂直へ移動させたい部材を、スムーズに揺動変位させることができる。
第7に、遮蔽部材90は、遮蔽位置(第1の位置)を占めたとき、遮蔽面92が押されても自身を変位させない揺動規制部94c(押込み防止部)を備えていることにより、揺動変位方向に押し込まれ、開口してしまうことを確実に防げるため、さらに安全性を高めることができる。
第8に、揺動規制部94c(押込み防止部)は、スキャナ30に設けられた形状によって揺動変位を規制される揺動規制部も兼ねていることにより、構造を簡易化し、低コスト、小型の画像形成装置を提供することができる。
第10に、スキャナ30の一部が、開口59上面より下方に突出していることにより、より小型な機器・装置を実現し提供することができる。
また、上部ユニットがスキャナ30を含むことで、安全性の高いスキャナ付き複合機を実現し提供することができる。
また上部ユニットが自動原稿送り装置32を含むことで、安全性の高い自動原稿送り装置付き複合機を実現し提供することができる。
また、画像形成部2は、ベース筐体と上部カバー18とからなり、上部ユニットが取り付くのは上部カバー18であることにより、スライド位置によらず上部カバーを開閉でき、消耗品交換やジャム処理のしやすい機器を実現し提供することができる。
また、上部カバー18は、シート積載面41を有することにより、設置面積の小さい小型の画像形成装置を実現し提供することができる。
以上、本発明を特定の実施形態等について説明したが、本発明が開示する技術内容は、上述した実施形態等に例示されているものに限定されるものではなく、それらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
2 画像形成部
18 上カバー(上カバー部材)
25 シート排紙部(シート排出部)
30 画像読取部、スキャナ(上部ユニット)
33,34 レール部(摺接部)
33a,34a 下面(摺接面)
39 係合部
40 シート積載部
50 支持部
51 第1の支持部
52 第2の支持部
53、54 抜け防止部(摺動支持部)
53a,54a 前方の抜け防止部(摺動支持部)
53b、54b 後方の抜け防止部(摺動支持部)
59 開口
70 操作ボタン
80 ロック部材
82 ワイヤー
90 遮蔽部材(変位部材)
94c 揺動規制部(押込み防止部)
92 遮蔽面
98 トーションばね(弾性部材・付勢部材)
131 駆動モータ(駆動手段)
S シート(シート状記録媒体)
Xa シート排出方向(排紙方向)、スライド方向
Y シート幅方向
Claims (8)
- シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部の上方に空間を隔てて配置された上部ユニットと、
前記画像形成部と前記上部ユニットとの間に前記空間を形成するように配置され、前記上部ユニットを装置本体の前後方向に摺動可能に支持する摺動支持部を備え、前記前後方向における前記摺動支持部の端部近傍に開口を形成する支持部と、
前記上部ユニットの摺動と連動して、前記開口を塞ぐ第1の位置と、第1の位置から退避した第2の位置との間で変位可能な変位部材と、
を有し、
前記変位部材は、前記画像形成部側に揺動変位可能に支持されており、
前記変位部材における前記開口を塞ぐ遮蔽面の形状が、揺動の中心軸とほぼ同一の軸をもつ球面または円筒面であり、
前記変位部材は、第1の位置を占めたとき、前記遮蔽面が押されても自身を変位させない押込み防止部を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
前記画像形成部にて画像形成されたシートを前記装置本体の手前から奥側に排出するシート排出部と、
前記画像形成部の上部に配置され、前記シート排出部からシート排出方向に排出されるシートを積載するシート積載部とを有し、
前記支持部は、前記シート積載部における前記シート排出方向の両外側に該シート排出方向に沿って配置されており、
前記開口は、少なくとも一方の前記支持部における前記摺動支持部の前端部近傍に形成されることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2記載の画像形成装置において、
前記開口は、前記前端部近傍の前記支持部における前記シート排出方向に沿って形成された一対の側壁と、前記前端部近傍の前記支持部における前記シート排出方向と直交するシート幅方向に沿って形成された前面壁との3つの壁面に囲まれて形成されることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし3の何れか一つに記載の画像形成装置において、
前記変位部材は、前記上部ユニットに設けられた係合部と選択的に係合することによって前記変位を規制されることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし4の何れか一つに記載の画像形成装置において、
前記変位部材は、その変位方向に対して垂直な面を備えており、該垂直な面を前記開口に露出しないことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし5の何れか一つに記載の画像形成装置において、
前記変位部材を、第1の位置に変位する向きに弾性力によって付勢する弾性部材を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし6の何れか一つに記載の画像形成装置において、
前記上部ユニットの一部が、前記開口上面より下方に突出していることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7記載の画像形成装置において、
前記上部ユニットは、駆動手段を備えた画像読取装置からなり、
前記開口上面より下方に突出した前記上部ユニットの一部に、前記駆動手段が配置されていることを特徴とする画像形成装置。
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