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JP5155841B2 - 得点可能性定量化装置及び得点可能性定量化プログラム - Google Patents

得点可能性定量化装置及び得点可能性定量化プログラム Download PDF

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Description

本発明は、複数名の選手が複数のチームに分かれ、ボールを相手ゴール内に入れることで得点を競い合うチームスポーツの戦術の解析を行う技術に関する。
従来のスポーツ戦術解析手法としては、次のようなものが知られている。
例えば、特許文献1には、選手配置情報及びボール位置情報から各選手の行動を予測し、各チームの優勢度を算出する手法が開示されている。この手法は、フィールド上にメッシュ状のエリアを設定し、このエリア毎にチーム優勢度を求め、チーム優勢度に基づいてパス先候補キャラクタを決定するものである。
また例えば、特許文献2には、選手配置情報や選手の視野、姿勢に基づいて、パスを出す方向を決定する手法が開示されている。この手法は、ボール保持者の行動を評価し、これに基づいて、チームの優勢度を判定するものである。
特許第3533393号公報(段落0054〜段落0058、図7) 特開2006−204420号公報(段落0006、図3)
このようにして得られた結果は、オペレータが対象スポーツ競技の戦術やルールに精通していなくても、その後のゲームの流れを予想し、あるいは、各チームの戦術を考えることが可能なように、簡単に理解できるものであることが望ましい。しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の技術では、各チームの支配エリアを可視化し、支配エリア毎のチーム優勢度を求めたり、チーム優勢度に基づいて行動を決定したりするものであるため、オペレータが対象スポーツ競技の戦術やルールに精通していない場合、出力された結果を理解することが困難であった。
また、特許文献1及び特許文献2に記載の技術では、各チームの支配エリアを可視化し、エリアごとの各チームの優勢度を判定するものであるため、得点の可能性そのものを定量化することができなかった。このため、例えば、劣勢のチームであっても、ある位置からシュートすれば、得点の可能性が高い位置が存在する場合があっても、そのような事情を考慮した戦術の解析を行うことができなかった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、複数名の選手が二つのチームに分かれ、ボールを相手ゴール内に入れることで得点を競い合うチームスポーツにおいて、指定する地点からのシュートが得点に結びつく可能性を定量化することを課題とする。
前記した課題を達成するために、請求項1に記載した得点可能性定量化装置は、複数名の選手が二つのチームに分かれ、ボールを相手ゴール内に入れることで得点を競い合うチームスポーツにおいて、外部から入力された操作信号により競技エリア上に特定された注目位置からの前記得点の可能性を定量化する得点可能性定量化装置であって、ゴール像算出手段と、妨害領域設定手段と、妨害領域像算出手段と、和集合算出手段と、差集合算出手段と、面積算出手段と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、得点可能性定量化装置は、ゴール像算出手段によって、競技エリア上に特定された注目位置を視点とする予め定められた防御側のゴール開口領域の、所定の画像面への投影像であるゴール像を算出する。また、得点可能性定量化装置は、妨害領域設定手段によって、実空間座標系における防御側チームの選手が配置された位置に基づいて、実空間内において防御側の各選手がシュートを妨害可能な立体領域を設定し、妨害領域像算出手段によって、注目位置を視点とする妨害領域設定手段が設定した立体領域の所定の画像面への投影像である妨害領域像を算出する。次に、得点可能性定量化装置は、和集合算出手段によって、妨害領域像算出手段で算出した各選手の妨害領域像の和集合である全妨害領域像を算出する。続いて、得点可能性定量化装置は、差集合算出手段によって、ゴール像算出手段で算出したゴール像から和集合算出手段で算出した全妨害領域像を引いた差集合であるシュート可能領域像を算出する。そして、得点可能性定量化装置は、面積算出手段によって、差集合算出手段で算出したシュート可能領域像の面積を算出し、算出した当該面積に応じて得点の可能性の評価値を算出する。
これによって、得点可能性定量化装置は、得点の可能性をシュート可能領域像の面積に応じた評価値として定量化する。
請求項2に記載の得点可能性定量化装置は、請求項1に記載の得点可能性定量化装置において、ゴール像算出手段及び妨害領域像算出手段における所定の画像面は、注目位置を中心とする球面とした。
かかる構成によれば、得点可能性定量化装置は、ゴール像算出手段及び妨害領域像算出出手段によって、それぞれゴール開口領域及び妨害領域設定手段で設定した立体領域を、注目位置を中心とする球面への投影像であるゴール像及び妨害領域像を算出する。そして、得点可能性定量化装置は、和集合算出手段及び差集合算出手段によって、これらの算出したゴール像及び妨害領域像に基づいてシュート可能領域像を算出し、面積算出手段によって、差集合算出手段で算出したシュート可能領域像の面積に応じて得点の可能性の評価値を算出する。
これによって、得点可能性定量化装置は、得点の可能性を、注目位置を中心とする球面に投影されたシュート可能領域像の面積に応じた評価値として定量化する。
請求項3に記載の得点可能性定量化装置は、請求項1に記載の得点可能性定量化装置において、ゴール像算出手段及び妨害領域像算出手段における所定の画像面は、注目位置からゴール開口領域の中心に向かう半直線を法線とする平面とした。
かかる構成によれば、得点可能性定量化装置は、ゴール像算出手段及び妨害領域像算出出手段によって、それぞれゴール開口領域及び妨害領域設定手段で設定した立体領域を、注目位置からゴール開口領域の中心に向かう半直線を法線とする平面への投影像であるゴール像及び妨害領域像を算出する。そして、得点可能性定量化装置は、和集合算出手段及び差集合算出手段によって、これらの算出したゴール像及び妨害領域像に基づいてシュート可能領域像を算出し、面積算出手段によって、差集合算出手段で算出したシュート可能領域像の面積に応じて得点の可能性の評価値を算出する。
これによって、得点可能性定量化装置は、得点の可能性を、注目位置からゴール開口領域の中心に向かう半直線を法線とする平面に投影されたシュート可能領域像の面積に応じた評価値として定量化する。
請求項4に記載の得点可能性定量化装置は、請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の得点可能性定量化装置において、妨害領域設定手段は、防御側選手の移動速度に応じて当該防御側選手による立体領域の配置位置を設定するように構成した。
かかる構成によれば、得点可能性定量化装置は、妨害領域設定手段によって、防御側選手の移動速度に応じて当該防御側選手による立体領域の配置位置を設定する。
これによって、得点可能性定量化装置は、防御側選手の移動速度から、例えば3秒後の選手の位置を予測し、当該予想位置に基づいて立体領域(妨害領域)の配置位置を決める。
請求項5に記載の得点可能性定量化装置は、請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の得点可能性定量化装置において、妨害領域設定手段は、防御側選手の位置と注目位置との距離に基づいてボールが注目位置から当該防御側選手に到達するまでの時間を推定し、推定した時間と当該防御側選手の移動可能速度との積に基づいて当該防御側選手による立体領域の範囲を設定するように構成した。
かかる構成によれば、得点可能性定量化装置は、妨害領域設定手段によって、防御側選手の位置と注目位置との距離に基づいてボールが注目位置から当該防御側選手に到達するまでの時間を推定し、推定した時間と当該防御側選手の移動可能速度との積、すなわち移動可能距離に基づいて当該防御側選手による立体領域の範囲を設定する。
これによって、得点可能性定量化装置は、ボールがシュートされてから防御側選手に達するまでの時間に移動可能な距離に基づいて、当該防御側選手による立体領域(妨害領域)の範囲(大きさ)を決める。
請求項6に記載の得点可能性定量化装置は、請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の得点可能性定量化装置において、面積算出手段は、差集合算出手段によって算出されたシュート可能領域像の面積を、所定の画像面上の特定の点から当該シュート可能領域像を構成する点が離れるほど重みが小さくなる重みを付けて算出するように構成した。
かかる構成によれば、得点可能性定量化装置は、面積算出手段によって、差集合算出手段で算出したシュート可能領域像の面積を、所定の画像面上の特定の点から当該シュート可能領域像を構成する点が離れるほど重みが小さくなる重みを付けて算出する。
これによって、得点可能性定量化装置は、所定の画像面上の特定の点、例えば、画像面の中心点に近い領域がシュート可能領域像に多く含まれるほど高い評価値を算出する。
請求項7に記載の得点可能性定量化プログラムは、複数名の選手が二つのチームに分かれ、ボールを相手ゴール内に入れることで得点を競い合うチームスポーツにおいて、外部から入力された操作信号により競技エリア上に特定された注目位置からの前記得点の可能性を定量化するために、コンピュータを、ゴール像算出手段、妨害領域設定手段、妨害領域像算出手段、和集合算出手段、差集合算出手段、面積算出手段、として機能させることとした。
かかる構成によれば、得点可能性定量化プログラムは、ゴール像算出手段によって、競技エリア上に特定された注目位置を視点とする予め定められた防御側のゴール開口領域の、所定の画像面への投影像であるゴール像を算出する。また、得点可能性定量化プログラムは、妨害領域設定手段によって、実空間座標系における防御側チームの選手が配置された位置に基づいて、実空間内において防御側の各選手がシュートを妨害可能な立体領域を設定し、妨害領域像算出手段によって、注目位置を視点とする妨害領域設定手段が設定した立体領域の所定の画像面への投影像である妨害領域像を算出する。次に、得点可能性定量化プログラムは、和集合算出手段によって、妨害領域像算出手段で算出した各選手の妨害領域像の和集合である全妨害領域像を算出する。続いて、得点可能性定量化プログラムは、差集合算出手段によって、ゴール像算出手段で算出したゴール像から和集合算出手段で算出した全妨害領域像を引いた差集合であるシュート可能領域像を算出する。そして、得点可能性定量化プログラムは、面積算出手段によって、差集合算出手段で算出したシュート可能領域像の面積を算出し、算出した当該面積に応じて得点の可能性の評価値を算出する。
これによって、得点可能性定量化プログラムは、得点の可能性をシュート可能領域像の面積に応じた評価値として定量化する。
請求項1又は請求項7に記載の発明によれば、注目位置を視点としたゴール開口領域の見かけの大きさと、当該注目位置からゴール開口領域へのシュートに対する敵チーム(防御側チーム)の選手による妨害可能な領域とを勘案して、シュート成功の可能性、すなわち得点の可能性を定量化することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ゴール開口領域及び立体領域(妨害領域)の注目位置を中心とする球面への投影像であるゴール像及び妨害領域像に基づいてシュート可能領域像を算出するため、当該球面を画像面とする各領域の投影像の形状が、画像面の向きに拘わらずに一定となる。このため、シュート可能領域像の面積と得点可能性の評価値との関係が、画像面の向きに拘わらずに一定となり、評価値の算出の負荷を低減することができる。
請求項3に記載の発明によれば、ゴール開口領域及び立体領域(妨害領域)の注目位置からゴール開口領域の中心に向かう半直線を法線とする平面への投影像であるゴール像及び妨害領域像に基づいてシュート可能領域像を算出するため、選手やゴール開口領域などの対象物を通常のカメラで撮影したのと同等の射影となる。この射影は、コンピュータグラフィクスで多用される演算であり、本演算を高速に行う既存のDSP(Digital Signal Processor)や、グラフィクスエンジンと呼ばれるプロセッサあるいはシステムを利用することで、高速な演算処理を安価に実現することができる。
請求項4に記載の発明によれば、防御側選手による立体領域(妨害領域)の配置位置を、当該防御側選手の移動速度によって調整するため、より適切な位置に立体領域を設定して得点可能性の評価値の確からしさを向上することができる。
請求項5に記載の発明によれば、防御側選手による立体領域(妨害領域)の範囲(大きさ)を、ボールがシュートされてから当該防御側選手に達するまでの時間に移動可能な距離に基づいて、当該防御側選手による立体領域の範囲を決めるため、より適切な立体領域を設定して得点可能性の評価値の確からしさを向上することができる。
請求項6に記載の発明によれば、所定の画像面上の特定の点に近い領域がシュート可能領域像に多く含まれるほど高い評価値を算出する。このため、当該特定の点として、シュートの最も打ちやすい点、例えば、ゴール開口領域の中心点に対応するゴール像の点を設定することで、シュートの打ちやすい領域像の寄与を高く評価するため、得点可能性の評価値の確からしさを向上することができる。
以下、本発明の実施形態について適宜図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる得点可能性定量化装置に入力される防御側チームの選手の配置情報である防御側選手配置情報及びシュートをする注目位置を説明するための模式図である。
なお、本実施形態では、得点可能性を定量化するチーム競技としてサッカーを例にして説明するが、複数名の選手が二つのチームに分かれてボールを相手ゴールに入れることで得点を競い合う競技であれば特に限定されるものではない。また、ここでいうボールとは、ゴール内に入れられる可能性のあるものなら何でもよく、例えば、ホッケーなどに使用されるパックなどであってもよい。また、シュートとは、ボールをゴールに向かわせることを指し、例えばショットなど、適用される競技の種類で異なる表現を代表したものである。
図1に示したように、サッカー競技場(競技エリア)F上には、□で示したチームの選手及び△で示したチームの選手が配置されている。サッカー競技は、□で示したチームの選手及び△で示したチームの選手がそれぞれ相手方ゴール(ゴールGO又はGO)にボールを入れることにより得点し、この得点数を競うものである。図1に示した場面は、□で示したチームが攻撃側チームであり、△で示したチームが防御側チームである。
このとき、本実施形態の得点可能性定量化装置は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示手段(不図示)に接続され、オペレータが、当該表示手段に表示された、カメラで撮影したサッカー競技場Fの映像を見て、マウスやキーボードなどの入力手段(不図示)を介してサッカー競技場F上のある位置を注目位置fとして指定すると、公知の選手位置検出装置(不図示)によって検出された防御側チームの選手の配置情報を参照して、当該注目位置fから防御側チームのゴールGOに向かってシュートしたときの得点の可能性を数値化した評価値を算出することができるようになっている。
また、攻守が入れ替わった場面では、得点可能性定量化装置は、□で示した防御側チームとなる選手の配置情報を参照して、注目位置fからゴールGOに向かってシュートしたときの得点可能性の評価値を算出する。
[得点可能性定量化装置の構成]
次に、図2を参照して本発明の実施形態における得点可能性定量化装置の構成について説明する。ここで、図2は本発明の実施形態における得点可能性定量化装置の構成を示すブロック図である。
図2に示したように、本実施形態における得点可能性定量化装置1は、選手配置情報記憶手段10と、カウンタ11と、選手選択手段12と、妨害領域設定手段13と、妨害領域像算出手段14と、ゴール像算出手段15と、評価値算出手段16と、を含んで構成されている。更に、評価値算出手段16は、和集合算出手段17と、差集合算出手段18と、面積算出手段19と、を含んで構成されている。
得点可能性定量化装置1は、ゴールの可能性を評価すべき注目位置(ベクトル)fと、防御側(敵チーム)の選手人数Nと、そのN人の配置情報である防御側選手配置情報(an=1,2,…,Nの入力に対し、評価値hを出力する。
注目位置fは、実空間である、試合の行われるサッカー競技場(競技エリア)F(図1参照)に固定された座標系(以下、世界座標系という)における、ある一点を指定するための数値情報である。用いる座標系は任意であるが、例えばデカルト座標系、極座標系、又は円筒座標系による表現を用いることができる。
3次元のデカルト座標系による場合、競技エリアに対して予め定めたある一点を原点として、競技エリアに固定した互いに直交する3の座標軸を設定し、各座標軸方向に関して長さの次元を以て座標値を定義することができる。
なお、本実施形態では、注目位置fの高さ、すなわちz軸方向の座標値は固定値とするが、ボールがシュートされるときの起点として、例えば、地面の高さ(z=0)、選手の膝の高さ、地面から脚部の長さの2分の1の長さの高さなどとすることができる。あるいは、選手から見た心理的なファクターを考慮して、選手の目の高さとしてもよい。
サッカー競技場における座標系の設定例を、再び図1を参照して説明する。
図1に示したように、サッカー競技の場合、サッカー競技場FのセンターサークルCCの中心であるセンタースポットCSを原点Oとし、タッチラインTLと平行に、かつコーチエリアCA側から正立して見て右向きを正方向にx軸をとり、ハーフウェイラインHL上に、かつコーチエリアCAから離れる方向を正方向にy軸をとり、鉛直上向きを正方向にz軸をとり、また各軸に関しそれぞれメートル単位(又はヤード単位、フィート単位など任意の長さの単位)で座標値を表現することができる。
防御側の選手人数Nは、必ずしも実際に試合に出場している防御側チームの選手の人数と一致する必要はなく、入力された防御側選手配置情報(an=1,2,…,Nに含まれる選手人数Nを表すものとする。
防御側選手配置情報(a)のうち、そのi番目の項a(i=1,2,・・・,N)は、i番目の選手の位置情報を表わすものとする。例えば、配置情報aとして、式(1)に示したように、世界座標系におけるi番目の選手の位置(ベクトル)xを用いることができる。
Figure 0005155841
図2に戻って、選手配置情報記憶手段10は、サッカー競技場F上にいる防御側選手の世界座標系における位置情報を含む、防御側選手配置情報(an=1,2,…,Nを記憶するものである。i番目の防御側選手の配置情報a中の位置情報である世界座標系における位置xは、公知の選手位置検出装置(不図示)によって検出されて適宜に選手配置情報記憶手段10に記憶されているものとする。
ここで、選手位置検出装置としては、例えば、特開2004−110448号公報に記載された映像オブジェクト識別・追跡装置を用いることができる。これによれば、競技場をカメラで撮影した映像信号から、クロマキー手法、動き検出手法、形状認識などを用いて競技中の選手の映像オブジェクトを検出し、選手の位置、速度、防御側か攻撃側かのどちらのチームの選手かを示す属性などを特定することができる。
カウンタ11は、入力された選手人数Nに基づき、1乃至Nの整数値であるカウンタ値iを順次に生成して選手選択手段12及び和集合算出手段17に出力する。
カウンタ値iは、選手配置情報記憶手段10に記憶されている防御側選手配置情報(an=1,2,…,Nをそれぞれ識別するために用いられる。また、カウンタ11は、前記した公知の選手位置検出装置(不図示)から防御側チームの選手人数Nの値の入力を受け付ける。そして、カウンタ11は、例えば、1からNまでの整数値を、順次1ずつ増加(カウントアップ)させつつ出力するものとする。出力のタイミングは、例えば、得点可能性定量化装置1の各部を同期的に動作させるためのクロック信号(不図示)に同期させればよい。
選手選択手段12は、カウンタ11からカウンタ値iを入力し、選手配置情報記憶手段10に記憶されている防御側選手配置情報(an=1,2,…,Nから、そのi番目の項、すなわちi番目の選手の配置情報aを選択して読み出し、読み出した配置情報aを妨害領域設定手段13に出力する。
妨害領域設定手段13は、選手選択手段12から入力した配置情報aに基づき、実空間の位置を表す世界座標系において、i番目の選手によるシュートの妨害可能な領域として、仮想的な立体(以下、妨害領域(立体領域)B)を設定して競技エリア内に配置する。仮想的な妨害領域Bの立体形状としては、例えば、円柱、多角柱、円錐、多角錐、、楕円体、直方体をはじめ予め定める任意の立体形状を用いることができる。なお、ここでいう立体には大きさの有限な面を含むものとする。
妨害領域Bの範囲(大きさ)は常に固定としてもよいし、可変としてもよい。例えば、妨害領域Bの立体形状を予め定める半径rの球体とし、式(2)に示したように、その球体の中心位置(ベクトル)cを配置情報aに含まれる位置xとすることができる。
Figure 0005155841
以上、妨害領域Bの立体形状として球体を用いる場合で例示したが、球体以外の立体を用いる場合も同様である。
例えば、妨害領域Bの立体形状として立方体を用いる場合には、前記した球体の中心位置cを、直方体の重心位置と読み換え、また、前記した球体の半径rを、立方体の1辺の長さの半分と読み換えればよい。妨害領域Bの立体形状として立方体を用いる場合、その姿勢は、例えば、その互いに直交する3辺がそれぞれ世界座標系(デカルト座標系)の3軸と平行になるようにすると取り扱いが簡便である。
妨害領域像算出手段14は、注目位置f及び妨害領域設定手段13から妨害領域Bを入力し、妨害領域像Cを算出して、評価値算出手段16の和集合算出手段17に出力する。
妨害領域像算出手段14は、注目位置fから見た妨害領域Bの立体角的な広がりを、2次元的な領域(以下、妨害領域像C)として定量化するものである。すなわち、妨害領域像算出手段14は、注目位置fを基準として設定した画像面に対して妨害領域Bを投影したときの投影像を妨害領域像Cとして算出して妨害領域Bの範囲を定量化する。
ここで、図3を参照(適宜図2参照)して、妨害領域Bと、その画像面への投影像である妨害領域像Cの関係について説明する。図3は、サッカー競技場上の領域の、画像面(球面)への投影像の様子を説明するための模式図である。
なお、図3は、サッカー競技場F(図1参照)を上方、すなわちz軸方向から見下ろした平面図である。
図3に示したように、妨害領域像算出手段14は、注目位置fを中心とする単位球面を画像面Zとして仮定し、注目位置fを視点として、防御側選手1の位置xの周りに設定された妨害領域Bを当該球面状の画像面Zに投影したときの投影像の領域形状をもって妨害領域像Cとする。同様に、注目位置fを視点として、防御側選手2の位置xの周りに設定された妨害領域Bを当該球面状の画像面Zに投影したときの投影像の領域形状をもって妨害領域像Cとする。
ここで、式(3)に示したように、注目位置fを視点としたとき、実空間であるサッカー競技場F(図1参照)上の位置を表す世界座標系における位置(ベクトル)pの点を、その画像面Zにおける投影像の位置である画像位置(ベクトル)qに変換する投影関数をφ(p;f)とおく。
Figure 0005155841
このとき、妨害領域像Cは式(4)により求めることができる。
Figure 0005155841
次に、図3に示したように、注目位置fを中心とする単位球面を仮定し、注目位置fを視点として世界座標系における位置pの点を当該単位球面上に投影する場合における投影関数φ(p;f)について説明する。
前記した単位球面上の座標を(α,δ)とおく。ここに、α及びδは、それぞれ方位角及び仰角とする。方位角αは、単位球面の中心から世界座標系のx軸方向に半直線を延ばした方位をα=0とし、z軸上方からみてxy平面内の反時計回りを正の向きと定義する。
一方、仰角δは、例えば、xy平面からの傾きであって、z軸正方向を正の傾きとするように符号を定義する。なお、仰角δが±π/2rad(±90度)のときには、方位角αは任意となるが、この場合には、例えば方位角α=0であるものと定義する。このとき、投影関数φ(p;f)は、式(5)のように定義することができる。
なお、本実施形態においては、φα及びφδの計算を簡略化するため、arc tan関数に替えて、atan2関数を用いている。
Figure 0005155841
この式(5)によって、妨害領域像算出手段14は、妨害領域Bから妨害領域像Cを算出することができる。
図2に戻って(適宜図1、図3参照)、得点可能性定量化装置1の構成について説明を続ける。
ゴール像算出手段15は、注目位置fを視点とするゴール開口領域Kの画像面Zへの投影像であるゴール像Gを算出し、算出したゴール像Gを差集合算出手段18に出力する。すなわち、ゴール像算出手段15は、妨害領域像算出手段14と同様に、式(6)によって、注目位置fから見たゴール開口領域Kの立体角的な広がりを2次元的な領域であるゴール像Gとして定量化するものである。
Figure 0005155841
ここで、図4を参照して、ゴール開口領域Kについて説明する。図4は、サッカー競技におけるゴールの開口領域の形状を示した模式図である。
ゴール開口領域Kは、対象とする競技においてボールが通過もしくは接したときに得点される実空間上の領域を指す。例えば、図4に示したように、サッカー競技の場合には、一対のゴールポストGP1及びGP2の前面(センタースポットCS側(図1参照))かつ内側の線分L1及びL2、クロスバーCBの前面かつ下側の線分L3、及び線分L1及びL2が地面と接する2点を結んだ線分L4からなる4辺に囲まれた長方形内の領域(ハッチングを施した領域)がゴール開口領域Kである。
そして、ゴール像算出手段15は、図3に示したように、ゴールGOの画像面Zへの投影像であるゴール像Gを、式(6)及び式(5)に示した関数φ(p;f)によって算出する。
なお、ゴール開口領域Kの、実空間における位置を表す世界座標系による形状情報は、予めゴール像算出手段15に記憶され、注目位置fを与えられた際に、適宜読み出してゴール像Gの算出に用いられるものとする。
また、本実施形態の得点可能性定量化装置1では、ゴール像G及び妨害領域像Cとして、球面の画像面Zへの投影像を用いるため、画像面Zにおける画像中心の方向に拘わらず、ゴール像G及び妨害領域像Cの形状が変わらない。このため、画像面Zの方向を特に考慮することなく、評価値hとして、これらの像の差集合であるシュート可能領域像Eの面積を算出することができる。
図2に戻って、評価値算出手段16は、和集合算出手段17と、差集合算出手段18と、面積算出手段19とを含んで構成されている。
評価値算出手段16は、ゴール像算出手段15から入力したゴール像Gと妨害領域像算出手段14から入力した妨害領域像Cとに基づいて、ゴール像Gのうちの防御側の選手に妨害されない領域であるシュート可能領域像Eの見かけの大きさを算出して評価し、評価値hとして出力するものである。
次に、図2及び図5乃至図7を参照して、評価値算出手段16の詳細な構成について説明する。ここで、図5はゴール像及び妨害領域像の例を示した模式図であり、図6は全妨害領域像の例を示した模式図であり、図7はシュート可能領域像の例を示した模式図である。
図5に示した例では、画像面Zに、ゴール像Gと、2人の防御側選手による妨害領域像C及びCが投影されている。
和集合算出手段17は、妨害領域像算出手段14から入力した防御側チームの各選手による妨害領域像C(i=1,2,…,N)を順次重ね合わせて、防御側チームの配置情報が入力された全選手による妨害領域像である全妨害領域像Dを算出し、算出した全妨害領域像Dを差集合算出手段18に出力する。
例えば、和集合算出手段17は、式(7)に示したように、防御側チームの各選手による妨害領域像Cの和集合をもって、全妨害領域像Dとする。
Figure 0005155841
例えば、妨害領域像Cとして、図5に示したように、妨害領域像C及びCが配置されているときは、全妨害領域像Dは図6に示したようになる。
差集合算出手段18は、ゴール像算出手段15からゴール像Gを入力し、和集合算出手段17から全妨害領域像Dを入力し、式(8)に示したように、ゴール像Gから全妨害領域像Dを差し引いた差集合をシュート可能領域像Eとして算出し、算出したシュート可能領域像Eを面積算出手段19に出力する。
Figure 0005155841
例えば、妨害領域像C及びゴール像Gとして、図6に示したように、妨害領域像C及びC及びゴール像Gが配置されているときは、シュート可能領域像Eは図7に示したようになる。
面積算出手段19は、差集合算出手段18から入力したシュート可能領域像Eの大きさを定量化し、評価値hとして出力する。
例えば、面積算出手段19は、式(9)に示したように、シュート可能領域像Eの面積をもって評価値hとすることができる。
Figure 0005155841
評価値hは、注目位置fを視点として、防御側選手配置情報(an=1,2,…,Nによって設定された防御側チームの選手に妨害されないゴール開口領域Kの見かけの大きさを評価するものであり、評価値hが大きいほど注目位置fからの得点の可能性が高いことを表す。
また、この評価値hは、例えば、画像面Zにおいてシュート可能領域像Eを構成する画素数としてもよいし、ある面積(画素数)を基準(例えば100%)としたときの面積比を算出して得点可能性を表す評価値hとして出力するようにしてもよい。
以上、得点可能性定量化装置1の構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、得点可能性定量化装置1は、一般的なコンピュータにプログラムを実行させ、コンピュータ内の演算装置や記憶装置を動作させることにより実現することができる。このプログラム(得点可能性定量化プログラム)は、通信回線を介して配布することも可能であるし、CD−ROM等の記録媒体に書き込んで配布することも可能である。
次に、図8を参照(適宜図1乃至図3参照)して、本発明の実施形態における得点可能性定量化装置1の動作について説明する。ここで、図8は、本発明の実施形態における得点可能性定量化装置による処理の流れを示すフロー図である。
なお、以下の説明では、選手配置情報記憶手段10に、前記した公知の選手位置検出装置(不図示)によって検出された防御側選手配置情報(an=1,2,…,Nが記憶されているものとする。また、得点可能性定量化装置1は、外部から、公知の選手位置検出装置(不図示)によって検出された防御側選手の選手人数Nの入力を予め受け付け、この選手人数Nが、カウンタ11及び和集合算出手段17に入力されているものとする。更に、得点可能性定量化装置1は、外部から、注目位置fの入力を順次受け付けるものとし、この注目位置fが、妨害領域像算出手段14及びゴール像算出手段15に順次入力されるものとする。
図8に示したように、得点可能性定量化装置1は、まず、外部から入力された注目位置fの入力を受け付けると(ステップS11)、ゴール像算出手段15によって当該注目位置fを視点とした画像面Zへの投影像であるゴール像Gを算出し、差集合算出手段18に出力する(ステップS12)。なお、ゴール像算出手段15で算出したゴール像は、後記するステップS20において、差集合算出手段18による差集合の算出に用いられるため、ステップS12は、ステップS20開始までに行えばよい。従って、ステップS12は、ステップS13〜ステップS19の後で実行してもよく、これらのステップと並行して実行するようにしてもよい。
次に、得点可能性定量化装置1は、カウンタ11によって、カウンタ値iを初期化して、すなわちカウンタ値iに1を設定して、設定したカウンタ値i(1)を選手選択手段12及び和集合算出手段17に出力する(ステップS13)。
続いて、得点可能性定量化装置1は、選手選択手段12によって、ステップS13でカウンタ11から入力したカウンタ値i(=1)によって指示された1番目の防御側選手の配置情報aを、選手配置情報記憶手段10から選択して読み出し、読み出した配置情報aを妨害領域設定手段13に出力する(ステップS14)。
得点可能性定量化装置1は、妨害領域設定手段13によって、ステップS14で選手選択手段12から入力した1番目の防御側選手の配置情報aに基づき、当該防御側選手による妨害領域Bを設定し、妨害領域像算出手段14に出力する(ステップS15)。
得点可能性定量化装置1は、妨害領域像算出手段14によって、ステップS11で入力した注目位置fを視点とする画像面Zへ、ステップS15で妨害領域設定手段13から入力した妨害領域Bを投影したときの投影像の領域形状を、妨害領域像Cとして算出し、和集合算出手段17に出力する(ステップS16)。
得点可能性定量化装置1は、和集合算出手段17によって、ステップS16で妨害領域設定手段13から入力した妨害領域像Cを、暫定的に全妨害領域像Dとする(ステップS17)。これは、妨害領域像Cが、最初に入力された妨害領域像Cであるため、和集合を演算する対象がないからである。
なお、全妨害領域像Dの初期値として、例えば、ステップS13のカウンタ値iの初期化と同時に空集合を設定しておき、当該空集合が設定された全妨害領域像Dと、入力された妨害領域像Cとの和集合を算出して新たな全妨害領域像Dを算出するようにしてもよい。
次に、得点可能性定量化装置1は、和集合算出手段17によって、カウンタ11から入力したカウンタ値iが、防御側の選手人数Nと一致するかどうかを確認し(ステップS18)、一致しない場合(ステップS18でNo)、すなわち和集合を算出すべき妨害領域像Cがまだ残っていると判断した場合は、得点可能性定量化装置1は、カウンタ11によって、カウンタ値iをカウントアップ(iを1だけ増加する)して(ステップS19)、ステップS14からステップS18までの処理を繰り返す。
これによって、得点可能性定量化装置1は、和集合算出手段17によって、全妨害領域像D(=妨害領域像C)と妨害領域像Cとの和集合である新たな全妨害領域像Dを算出して暫定的な全妨害領域像Dとする。そして、得点可能性定量化装置1は、和集合算出手段17によって、カウンタ11から入力したカウンタ値iが、防御側の選手人数Nと一致するまで(ステップS18でYes)、すなわち妨害領域像Cを含む和集合を算出するまで、得点可能性定量化装置1は、カウンタ11によってカウンタ値iをカウントアップしながら(ステップS19)、ステップS14からステップS18までの処理を繰り返す。
得点可能性定量化装置1は、和集合算出手段17によって、カウンタ11から入力したカウンタ値iが、防御側の選手人数Nと一致すると判断した場合(ステップS18でYes)、1番目からN番目までの防御側選手による妨害領域像C〜Cの和集合である真の全妨害領域像Dを算出し、算出した真の全妨害領域像Dを差集合算出手段18に出力してステップS20に進む。
次に、得点可能性定量化装置1は、差集合算出手段18によって、ステップS12でゴール像算出手段15により算出したゴール像Gから、カウンタ値iがNに一致するとき(ステップS18でYes)に和集合算出手段17で算出した真の全妨害領域像Dを差し引いた差集合であるシュート可能領域像Eを算出し、算出したシュート可能領域像Eを面積算出手段19に出力する(ステップS20)。
そして、得点可能性定量化装置1は、面積算出手段19によって、ステップS20で算出したシュート可能領域像Eの面積を算出し、注目位置fからシュートした場合の得点可能性の評価値hとして出力する(ステップS21)。
なお、この評価値hは、例えば、画像面Zにおいてシュート可能領域像Eを構成する画素数としてもよいし、ある面積(画素数)を基準(例えば100%)としたときの面積比を算出して得点可能性を表す評価値hとして出力するようにしてもよい。
以上説明した得点可能性定量化装置1によれば、指定した位置(注目位置f)からの得点可能性を評価値hとして得ることができるので、この評価値hを用いて各チームの戦術の解析を行うことが可能となる。例えば、サッカー競技において、攻撃側チームがある位置からシュートをした場合、このプレーに着目して、その位置からシュートをするという戦術が正しかったのか否か等の戦術の解析を行うことができる。具体的には、その位置を注目位置fとしたときに、得点の可能性が10%という評価値hが得られ、その位置の周囲のいくつかの位置を注目位置fとしたときに、得点の可能性が80%という評価値が得られた位置がある場合、その位置からシュートをするのではなく、得点の可能性が高い位置にパスを出したほうが良かった、というような戦術の解析を行うことができる。このように、評価値hを用いて、さまざまな戦術の解析を行うことが可能となる。
次に、図2及び図3を参照して、前記した本発明の実施形態の変形例1について説明する。
[実施形態の変形例1]
実施形態の変形例1における得点可能性定量化装置1は、前記した実施形態において、配置情報aとして、例えば、i番目の選手の位置xに加えて、世界座標系における当該選手の速度(ベクトル)vや当該選手の識別情報(選手名)、脚の速さなどのi番目の選手の個人の属性情報を含めて、妨害領域設定手段13によって妨害領域Bの設定を行うものである。
次に、実施形態の変形例1における得点可能性定量化装置1の構成について説明する。
実施形態の変形例1における得点可能性定量化装置1は、配置情報aとして、式(10)に示したように、i番目の選手の位置xに加えて、世界座標系における当該選手の速度(ベクトル)vを含める。
Figure 0005155841
更にまた、例えば、配置情報aとして、i番目の選手の位置xに加えて、当該選手の識別情報(選手名)や、運動能力である脚の速さ、すなわち最大速度βなどのi番目の選手の個人の属性情報を含めてもよい。
ここで、選手の位置xや速度v以外の、選手の身長や運動能力である最大速度βなどの属性情報は、各選手に対応づけて、配置情報aの一部として、予め選手配置情報記憶手段10に記憶されているものとする。
実施形態の変形例1においては、妨害領域設定手段13において、例えば、妨害領域Bを配置する中心位置cは、配置情報aに含まれる位置xと速度(ベクトル)vとに基づいて、決定する。例えば、予め定める正の実数の係数τを用いて、式(11)のように定義することができる。
Figure 0005155841
係数τの値としては、例えば、0.5秒乃至10秒程度の適当な値(例えば、τ=3秒)を用いる。
また、妨害領域Bの立体形状として、半径rが可変な球体を用いてもよい。この場合、例えば、その中心位置cは前記した式(10)又は式(11)により定めることができる。
すなわち、τで指定された時間経過後のi番目の選手の位置を推定して妨害領域Bの中心位置cを設定する。これによって、選手の動きに応じた、より適切な位置に妨害領域Bを設定することができる。
一方、妨害領域Bの範囲(大きさ)を表す半径rは、例えば、式(12)に示した注目位置fと位置xとの間の距離dに応じて設定することができる。なお、この場合は、図2に示した得点可能性定量化装置1において、妨害領域設定手段13にも注目位置fが入力される。
Figure 0005155841
この距離dが大きいほど、防御側のi番目の選手の近傍にボールが到達するまでの時間的余裕が大きくなり、その間に当該選手が移動可能な距離、すなわち妨害可能な領域の範囲が大きくなることから、好ましくは、半径rは距離dに対して広義単調増加とする。例えば、予め定める正の実数の係数kを用いて、式(13)のように半径rを設定することができる。
これによって、i番目の選手による妨害可能な範囲である妨害領域Bを、注目位置fに対する当該選手の位置に応じて、より適切に設定することができる。
Figure 0005155841
ここで、係数kは、例えば、式(14)に示したように、想定される防御側選手中の最高速度βを、想定されるボールの最高速度bにより除した値とすることができる。
Figure 0005155841
このとき、例えば、想定される防御側選手の最高速度βが20[km/h]、また想定されるボールの最高速度bが50[km/h]であれば、係数k=20/50=0.40となる。
更に、配置情報aに、防御側のi番目の選手の個人の運動能力に関する情報として、当該選手の最大速度βが含まれる場合には、式(15)のように、係数kに替えて選手ごとに係数kを決定するようにしてもよい。
これによって、各選手の運動能力などの属性に応じて、より精密に当該選手による妨害可能な領域の広さを設定することができる。
Figure 0005155841
以上、妨害領域Bの立体形状として球体を用いる場合で例示したが、球体以外の立体を用いる場合も同様である。
例えば、妨害領域Bの立体形状として立方体を用いる場合には、前記した球体の中心位置cを、直方体の重心位置と読み換え、また、前記した球体の半径rを、立方体の1辺の長さの半分と読み換えればよい。
また、例えば、妨害領域Bの立体形状として直方体や楕円体を用いる場合は、各辺(又は各軸)に応じて、式(13)の係数kを変えてもよいし、あるいはある辺(又はある軸)については固定長としてもよい。
以上、説明したように、実施形態の変形例1による得点可能性定量化装置1は、妨害領域Bを、選手の位置xに加えて、選手の速度vや選手の属性に応じて設定するため、妨害領域Bの中心位置cやその立体領域の大きさをより適切なものとすることができる。これによって、得点可能性定量化装置1は、より高精度にシュートの得点可能性の評価値hを算出することができる。
なお、実施形態の変形例1における得点可能性定量化装置1の動作は、図8に示した前記した実施形態における得点可能性定量化装置1の動作とは、妨害領域設定手段13による妨害領域Bの設定の際に参照する配置情報aと、それに伴う設定値の演算式が異なる以外は同様であるので、説明は省略する。
[実施形態の変形例2]
次に、図9及び図2を参照して、前記した本発明の実施形態の変形例2について説明する。ここで図9は、サッカー競技場上の領域の、画像面(平面)への投影像の様子を説明するための模式図である。なお、図9は、図2と同様に、サッカー競技場F(図1参照)を上方、すなわちz軸方向から見下ろした平面図である。
図9に示したように、実施形態の変形例2の得点可能性定量化装置1は、妨害領域像算出手段14及びゴール像算出手段15において、注目位置fを第一光学主点とし、光軸AXを注目位置fからゴールGOの代表点(ベクトル)gへ向かう半直線方向にとり、光軸AXを法線とする平面を画像面Zとして仮定し、妨害領域B及びゴール開口領域Kを当該画像面Zに投影したときの像の領域形状を、それぞれ妨害領域像C及びゴール像Gとするものである。
なお、平面を画像面Zとする投影像は、通常のカメラによって対象物を撮影した画像に相当するものである。
このとき、投影関数φ(p;f)は、注目位置fを第一光学主点とし、光軸AXを注目位置fから、ゴールGOの代表点gを通る鉛直の直線へ下ろした垂線にとり、光軸AXを法線とする平面を画像面Zと仮定して、以下のとおり定式化する。画像面は水平右向きにX軸を、垂直下向きにY軸をとり、光軸AXと画像面Zとの交点を原点とする。このとき、世界座標系における位置pの点を、その投影像の画像座標における位置q(画像座標の第1成分をX座標、第2成分をY座標とする)に変換する投影関数φ(p;f)は、式(16)のように表すことができる。
Figure 0005155841
ここで、sは焦点距離(第一光学主点と画像面Zとの距離)を表す正の実数である。
ゴールGOの代表点gは、例えば、ゴールGOのゴール開口領域Kの中央(重心)とすることができる。
なお、λ(f)は、注目位置fを視点としてゴール開口領域Kの代表点gを見たときの視線のz軸周りの回転角を示し、カメラのパン角に相当する。また、R(f)は、各点の位置pを当該回転角λ(f)だけz軸周りに回転する回転行列である。
これによって、実施形態の変形例2の得点可能性定量化装置1は、妨害領域像算出手段14及びゴール像算出手段15によって、選手やゴール開口領域Kなどの対象物を通常のカメラで撮影したのと同等の射影となる。この射影は、コンピュータグラフィクスで多用される演算であり、本演算を高速に行う既存のDSP(Digital Signal Processor)や、グラフィクスエンジンと呼ばれるプロセッサあるいはシステムを利用することで、高速な演算処理を安価に実現することができる。
なお、実施形態の変形例2における得点可能性定量化装置1の動作は、図8に示した前記した実施形態における得点可能性定量化装置1の動作とは、妨害領域像算出手段14及びゴール像算出手段15における、妨害領域像C及びゴール像Gを算出する演算式が異なる以外は同様であるので、説明は省略する。
[実施形態の変形例3]
次に、図2及び図3を参照して、前記した本発明の実施形態の変形例3について説明する。
実施形態の変形例3における得点可能性定量化装置1は、前記した実施形態における面積算出手段19において、シュート可能領域像Eの面積を算出する際に、シュート可能領域像Eの各点に対するシュートの打ちやすさを考慮した重み付けをして面積を算出し、評価値hとするものである。
実施形態の変形例3における得点可能性定量化装置1は、面積算出手段19によって、式(17)に示したように、シュート可能領域像Eの内部の重みづけ積分をもって評価値hとする。
Figure 0005155841
ここで、w(p)は、画像面Z内の位置pに対する重み関数で、実数のスカラー値を返すものとする。
例えば、重み関数w(p)は、位置pが画像面Zの中央(画像座標の原点(0,0))、すなわちゴール開口領域Kの代表点gに対応する点に近いほど正の大きな値をとるものとすることができる。これは、選手にとって、例えば代表点gに向かうシュートが最も正確に打ちやすくて成功の可能性が高く、代表点gから離れた点ほどシュートを正確に打ちにくくて成功の可能性が低くなることを反映するものである。
この場合、例えば、重み関数w(p)として式(18)に示したようなガウス関数を用いることができる。
Figure 0005155841
ここで、Σは2行2列の共分散行列である。例えば、共分散行列として、式(19)に示したような対角行列を用いることができる。
Figure 0005155841
ここに、σ及びσは、画像面Zの水平及び垂直方向における標準偏差であり、それぞれ正の実数を与えるものとする。
また、画像面Zが球面座標(α,δ)によって表される場合、σの替わりにσαを用いて方位角に関するシュートの打ちやすさを反映し、σの替わりにσδを用いて仰角に関するシュートの打ちやすさをそれぞれ反映して設計することができる。例えば、シュートの打ちやすさが、正面のe−0.5≒0.61倍になる角度を、σα及びσδに設定する。
これによって、実施形態の変形例3における得点可能性定量化装置1は、シュート可能領域像Eのうちでシュートを正確に打ちやすい領域像の寄与を高く評価するため、より確からしい得点可能性の評価値hを算出することができる。
なお、実施形態の変形例3における得点可能性定量化装置1の動作は、図8に示した前記した実施形態における得点可能性定量化装置1の動作とは、面積算出手段19における、評価値hを算出する演算式が異なる以外は同様であるので、説明は省略する。
以上、本発明の実施形態及びその変形例1乃至変形例3について説明したが、変形例1乃至変形例3の構成を互いに組み合わせて実施するようにしてもよい。
本発明の実施形態にかかる得点可能性定量化装置に入力される防御側チームの選手の配置情報である防御側選手配置情報及びシュートをする注目位置を説明するための模式図である。 本発明の実施形態における得点可能性定量化装置の構成を示すブロック図である。 サッカー競技場上の領域の、画像面(球面)への投影像の様子を説明するための模式図である。 サッカー競技におけるゴールの開口領域の形状を示した模式図である。 ゴール像及び妨害領域像の例を示した模式図である。 全妨害領域像の例を示した模式図である。 シュート可能領域像の例を示した模式図である。 本発明の実施形態における得点可能性定量化装置による処理の流れを示すフロー図である。 サッカー競技場上の領域の、画像面(平面)への投影像の様子を説明するための模式図である。
符号の説明
1 得点可能性定量化装置
10 選手配置情報記憶手段
11 カウンタ
12 選手選択手段
13 妨害領域設定手段
14 妨害領域像算出手段
15 ゴール像算出手段
16 評価値算出手段
17 和集合算出手段
18 差集合算出手段
19 面積算出手段
AX 光軸
,a,a 配置情報
,B,B 妨害領域(立体領域)
,C,C 妨害領域像
CA コーチエリア
CB クロスバー
CC センターサークル
CS センタースポット
D 全妨害領域像(和集合)
E シュート可能領域像(差集合)
F サッカー競技場(競技エリア)
f 注目位置
G ゴール像
GL ゴールライン
GO,GO,GO ゴール
GP1,GP2 ゴールポスト
g 代表点
HL ハーフウェイライン
h 評価値
K ゴール開口領域
TL タッチライン
Z 画像面

Claims (7)

  1. 複数名の選手が二つのチームに分かれ、ボールを相手ゴール内に入れることで得点を競い合うチームスポーツにおいて、外部から入力された操作信号により競技エリア上に特定された注目位置からの前記得点の可能性を定量化する得点可能性定量化装置であって、
    前記注目位置を視点とする予め定められた防御側のゴール開口領域の、所定の画像面への投影像であるゴール像を算出するゴール像算出手段と、
    実空間座標系における防御側チームの選手が配置された位置に基づいて、実空間内において前記防御側の各選手がシュートを妨害可能な立体領域を設定する妨害領域設定手段と、
    前記注目位置を視点とする前記妨害領域設定手段によって設定された立体領域の前記所定の画像面への投影像である妨害領域像を算出する妨害領域像算出手段と、
    前記妨害領域像算出手段によって算出された各選手の妨害領域像の和集合である全妨害領域像を算出する和集合算出手段と、
    前記ゴール像算出手段によって算出されたゴール像から前記和集合算出手段によって算出された全妨害領域像を引いた差集合であるシュート可能領域像を算出する差集合算出手段と、
    前記差集合算出手段によって算出されたシュート可能領域像の面積を算出し、算出した当該面積に応じて前記得点の可能性の評価値を算出する面積算出手段と、を備えることを特徴とする得点可能性定量化装置。
  2. 前記ゴール像算出手段及び前記妨害領域像算出手段において、前記所定の画像面は、前記注目位置を中心とする球面であることを特徴とする請求項1に記載の得点可能性定量化装置。
  3. 前記ゴール像算出手段及び前記妨害領域像算出手段において、前記所定の画像面は、前記注目位置から前記ゴール開口領域の中心に向かう半直線を法線とする平面であることを特徴とする請求項1に記載の得点可能性定量化装置。
  4. 前記妨害領域設定手段は、前記防御側選手の移動速度に応じて前記防御側選手による立体領域の配置位置を設定することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の得点可能性定量化装置。
  5. 前記妨害領域設定手段は、前記防御側選手の位置と前記注目位置との距離に基づいて前記ボールが前記注目位置から前記防御側選手に到達するまでの時間を推定し、当該推定した時間と前記防御側選手の移動可能速度との積に基づいて前記防御側選手による立体領域の範囲を設定することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の得点可能性定量化装置。
  6. 前記面積算出手段は、前記差集合算出手段によって算出されたシュート可能領域像の面積を、前記所定の画像面上の特定の点から当該シュート可能領域像を構成する点が離れるほど重みが小さくなる重みを付けて算出することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の得点可能性定量化装置。
  7. 複数名の選手が二つのチームに分かれ、ボールを相手ゴール内に入れることで得点を競い合うチームスポーツにおいて、外部から入力された操作信号により競技エリア上に特定された注目位置からの前記得点の可能性を定量化するために、コンピュータを、
    前記注目位置を視点とする予め定められた防御側のゴール開口領域の、所定の画像面への投影像であるゴール像を算出するゴール像算出手段、
    実空間座標系における防御側チームの選手が配置された位置に基づいて、実空間内において前記防御側の各選手がシュートを妨害可能な立体領域を設定する妨害領域設定手段、
    前記注目位置を視点とする前記妨害領域設定手段によって設定された立体領域の前記所定の画像面への投影像である妨害領域像を算出する妨害領域像算出手段、
    前記妨害領域像算出手段によって算出された各選手の妨害領域像の和集合である全妨害領域像を算出する和集合算出手段、
    前記ゴール像算出手段によって算出されたゴール像から前記和集合算出手段によって算出された全妨害領域像を引いた差集合であるシュート可能領域像を算出する差集合算出手段、
    前記差集合算出手段によって算出されたシュート可能領域像の面積を算出し、算出した当該面積に応じて前記得点の可能性の評価値を算出する面積算出手段、として機能させることを特徴とする得点可能性定量化プログラム。
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