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JP5143643B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

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JP5143643B2 JP2008171376A JP2008171376A JP5143643B2 JP 5143643 B2 JP5143643 B2 JP 5143643B2 JP 2008171376 A JP2008171376 A JP 2008171376A JP 2008171376 A JP2008171376 A JP 2008171376A JP 5143643 B2 JP5143643 B2 JP 5143643B2
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Description

本発明は、レンズを備えた移動体と支持体との間にレンズ駆動機構およびバネ部材が配置されたレンズ駆動装置に関するものである。
カメラ付き携帯電話機やデジタルカメラなどに搭載されたカメラは、支持体と、レンズを備えた移動体と、この移動体をレンズ光軸方向に磁気駆動するレンズ駆動機構とを備えたレンズ駆動装置を有している。また、かかるレンズ駆動装置では、支持体と移動体との間にバネ部材が配置されており、かかるバネ部材は、移動体の駆動を補助する機能を担っている。ここで、バネ部材としては、レンズ光軸方向における撮像素子側に配置された第1バネ部材と、第1バネ部材に対して被写体側に配置された第2バネ部材とが用いられ、かかる第1バネ部材と第2バネ部材としては、基本的な構成が同一で、レンズ光軸方向における縦バネ定数、およびレンズ光軸方向に直交する方向における横バネ定数が各々、同一のバネ部材が用いられている(特許文献1参照)。
特開2006−201525号公報
このようなレンズ駆動装置に用いられる第1バネ部材および第2バネ部材には、縦バネ定数としてはレンズ光軸方向の広い変形範囲においてバネ定数が一定であることが求められるとともに、横バネ定数が大きいことが求められるが、かかる要求の双方を1種類のバネ部材で満たすことは困難である。例えば、図3(a)に示すように、支持体に連結される支持体側連結部249と、移動体に連結される移動体側連結部248との間でアーム部241が円弧状に延在している第1タイプのバネ部材240は、横バネ定数が大きいため、レンズ光軸に対して直交する方向にブレないように移動体を支持できるという利点があるが、レンズ光軸方向の広い変形範囲にわたって縦バネ定数を一定にしようにもアーム部241をこれ以上延長するのは困難である。これに対して、図5(a)に示すように、支持体に連結される支持体側連結部349と、移動体に連結される移動体側連結部348との間でアーム部341が複数個所で蛇行している第2タイプのバネ部材340は、アーム部341が蛇行している分、周方向の狭い範囲内にアーム部341を配置しても、レンズ光軸方向の広い変形範囲にわたって縦バネ定数が一定であるが、横バネ定数が小さいため、レンズ光軸に対して直交する方向にブレないように移動体を支持するのが困難である。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、2つのバネ部材を用いていることを最大限利用して、移動体をレンズ光軸方向に好適に磁気駆動することのできるレンズ駆動装置を提供することにある。
以上のような課題を解決するために、本発明では、支持体と、レンズを備えた移動体と、該移動体をレンズ光軸方向に磁気駆動するレンズ駆動機構と、前記支持体と前記移動体との間に接続されたバネ部材と、を有するレンズ駆動装置において、前記バネ部材として、レンズ光軸方向における撮像素子側に配置された第1バネ部材と、当該第1バネ部材に対して被写体側に配置された第2バネ部材とを備え、前記第1バネ部材と前記第2バネ部材とは、少なくとも、前記レンズ光軸方向に直交する方向における横バネ定数が相違し、前記移動体は、該移動体のレンズ光軸方向における中心位置よりもレンズ光軸方向の一方に偏った位置に重心が位置し、前記第1バネ部材および前記第2バネ部材のうち、前記レンズ光軸方向において前記重心に近い一方のバネ部材の横バネ定数は、前記レンズ光軸方向において前記重心から遠い他方のバネ部材の横バネ定数より大きく、前記他方のバネ部材は、前記一方のバネ部材より、前記レンズ光軸方向における縦バネ定数が当該レンズ光軸方向において一定である範囲が広いことを特徴とする。
すなわち、本発明では、2つのバネ部材を用いていることに着目し、かかる2つのバネ部材を異なる構成とすることにより、バネ部材に求められる要求に対応することに特徴を有している。このため、1種類のバネ部材では満たすことができなかった要求、例えば、横バネ定数が大きいことという要求と、レンズ光軸方向における広い範囲にわたって縦バネ定数が一定にあるという要求とを満たすことができる。従って、十分なレベルの横バネ定数を実現することにより光軸に対して直交する方向のブレ(横方向のブレ)を防止できるとともに、レンズ光軸方向の広い変位範囲にわたって縦バネ定数を一定にすることができる。それ故、本発明によれば、レンズ駆動機構によって移動体を磁気駆動する場合でも、光軸に対して直交する方向のブレを発生させることなく、移動体のレンズ光軸方向の位置を高い精度で制御することができる。
また、第1バネ部材および第2バネ部材のうち、重心に近い方のバネ部材の横バネ定数は、重心から遠い方のバネ部材の横バネ定数より大きい。このため、移動体のうち、重心が位置する側を、横バネ定数の大きなバネ部材で支持するので、レンズの横方向の位置ずれを確実に防止することができる。
本発明において、前記移動体は、該移動体のレンズ光軸方向における中心位置よりも前記撮像素子が位置する側に重心を備える構成を採用でき、この場合、前記第1バネ部材の横バネ定数は、前記第2バネ部材の横バネ定数より大きく、前記第2バネ部材は、前記第1バネ部材より、前記レンズ光軸方向において縦バネ定数が一定である範囲が広いことが好ましい。このように構成すると、移動体のうち、重心が位置する撮像素子側を、横バネ定数の大きな第1バネ部材で支持するので、移動体の横方向の位置ずれを確実に防止することができる。
本発明において、前記第1バネ部材および前記第2バネ部材は各々、前記支持体に連結される支持体側連結部と、前記移動体に連結される移動体側連結部と、前記支持体側連結部と前記移動体側連結部との間で延在するアーム部とを備え、前記第1バネ部材と前記第2バネ部材とは前記アームの形成パターン(アーム部の長さ、形状、延在する方向等)が相違する構成を採用することができる。
本発明において、前記第1バネ部材および前記第2バネ部材のうち、横バネ定数が大きい方のバネ部材では前記アーム部が円弧形状をもって周方向に延在し、横バネ定数が小さい方のバネ部材では、前記アーム部が複数個所で蛇行しながら周方向に延在している構成を採用することができる。
本発明において、前記第1バネ部材および前記第2バネ部材のうち、横バネ定数が小さい方のバネ部材では、前記移動体側連結部より半径方向外側の少なくとも一箇所に、所定の角度範囲にわたって前記支持体側連結部および前記アームが存在しない空隙を備えていることが好ましい。このように構成すると、空隙を利用して、レンズ駆動機構に用いたコイルの端部を絡げるための突起や、移動体の傾きなどを防止するための突起などを配置することができる。
本発明では、2つのバネ部材を用いていることに着目し、かかる2つのバネ部材を異なる構成とすることにより、バネ部材に求められる要求に対応することに特徴を有している。このため、1種類のバネ部材では満たすことができなかった要求、例えば、横バネ定数が大きいことという要求と、レンズ光軸方向における広い範囲にわたって縦バネ定数が一定にあるという要求とを満たすことができる。従って、十分なレベルの横バネ定数を実現することにより、光軸に対して直交する方向のブレ(横方向のブレ)を防止できるとともに、レンズ光軸方向の広い変位範囲にわたって縦バネ定数を一定にすることができる。それ故、本発明によれば、レンズ駆動機構によって移動体を磁気駆動する場合でも、光軸に対して直交する方向のブレを発生させることなく、移動体のレンズ光軸方向の位置を高い精度で制御することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明するレンズ駆動装置は、カメラ付き携帯電話機の他にも、様々な電子機器に取り付けることが可能である。例えば、薄型のデジタルカメラ、PHS、PDA、バーコードリーダ、監視カメラ、車の背後確認用カメラ、光学的認証機能を有するドア等に用いることができる。
[実施の形態1]
(レンズ駆動装置の全体構成)
図1(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置を斜め上方からみた外観図、および分解斜視図である。図2は、図1に示すレンズ駆動装置1の動作を模式的に示す説明図である。なお、図2の左半分は、スリーブ13が無限遠の位置(通常撮影位置)にあるときの図を示しており、図2の右半分は、スリーブ13がマクロ位置(接写撮影位置)にあるときの図を示している。
図1(a)、(b)および図2において、本形態のレンズ駆動装置1は、カメラ付き携帯電話機などに用いられる薄型カメラにおいて、例えば3枚のレンズ121を光軸方向に沿って被写体(物体側)に近づくA方向(前側)、および被写体とは反対側(像側)に近づくB方向(後側)の双方向に移動させるためのものであり、略直方体形状を有している。レンズ駆動装置1は、概ね、1枚乃至複数枚のレンズ121および固定絞りを内側に備えた円筒状のレンズホルダ12を有する移動体3と、この移動体3を光軸方向に沿って移動させるレンズ駆動機構5と、レンズ駆動機構5および移動体3などが搭載された支持体2とを有している。移動体3は、円筒状のスリーブ13を備えており、その内側に円筒状のレンズホルダ12が固着されている。従って、移動体3の外形形状はスリーブ13によって規定され、略円柱形状を備えている。
ここで、移動体3は、移動体3の光軸X方向における中心位置よりも光軸方向の一方、本形態では、被写体側に偏った位置にレンズ121を備えている。このため、移動体3は、移動体3の光軸X方向における中心位置よりもレンズ光軸方向の一方、本形態では、被写体側に偏った位置に重心が位置している。
支持体2は、像側で撮像素子(図示せず)を保持するための矩形のホルダ19と、被写体側に位置する箱状のヨーク18とスペーサ11とを備えており、ヨーク18およびスペーサ11の中央には、被写体からの光をレンズ121に取り込むための円形の入射窓110、180が各々形成されている。ヨーク18は、鋼板などの強磁性板からなり、後述するように、マグネット17とともに、スリーブ13に保持された駆動コイル30に鎖交磁界を発生させる鎖交磁界発生体4を構成している。
レンズ駆動機構5は、スリーブ13の外周面に巻回された駆動コイル30と、駆動コイル30に鎖交磁界を発生させる鎖交磁界発生体4とを備え、駆動コイル30および鎖交磁界発生体4により磁気駆動機構5aが構成されている。鎖交磁界発生体4は、駆動コイル30に対して外周側で対向する4つのマグネット17を備えている。また、ヨーク18もレンズ駆動機構の構成要素として用いられている。
ヨーク18は、駆動コイル30の側面側および上面側を覆うような箱形状を有しており、マグネット17と駆動コイル30との間に構成される磁路からの漏れ磁束を少なくすることができ、スリーブ13の移動量と、駆動コイル30に流す電流との間のリニアリティを向上させることができる。ヨーク18において、対向する一対の側面部181は平面状に形成され、他方の対向する一対の側面部182は、両端部182aが内側に凹んでいる分、中央には外側に段差状に突出する凸部182bが形成されている。
本形態において、4つのマグネット17は各々、略三角柱形状を備えており、ヨーク18の内周面のうち、4つの角部分に周方向で離間した状態で固定されている。4つのマグネット17はいずれも光軸方向において2分割されており、いずれにおいても内面と外面とが異なる極に着磁されている。また、4つのマグネット17では、例えば、上半分では内面がN極に着磁され、外面がS極に着磁され、下半分では、内面がS極に着磁され、外面がN極に着磁されている。従って、駆動コイル30は、マグネット17の上半分と下半分に対応して2分割されており、2分割された駆動コイルの巻回方向は反対である。このように、マグネット17を四隅に分割して配置すれば、ヨーク18の辺部の中央部分において、ヨーク18とスリーブ13との隙間が狭くなっている場合でも、マグネット17に薄い部分が発生することを防止でき、マグネット17の強度を高めることができるとともに、移動体3に搭載された駆動コイル30に対して、効率よくマグネット17の磁気力を作用させることができる。また、移動体3とヨーク18との間の四隅の空間を、マグネット17の配置スペースとして有効利用することにより、レンズ駆動装置1全体の小型化を図ることができる。
レンズ駆動機構5は、さらに、ホルダ19とスリーブ13との間、およびスペーサ11とスリーブ13との間の各々に、支持体2および移動体3に接続された第1バネ部材14xおよび第2バネ部材14yを備えている。第1バネ部材14xおよび第2バネ部材14yはいずれも、ベリリウム銅やSUS系鋼材などといった金属製であり、所定厚の薄板に対するプレス加工、あるいはフォトリソグラフィ技術を用いたエッチング加工により形成したものである。
第1バネ部材14xおよび第2バネ部材14yの詳細な構成は後述するが、第1バネ部材14xは、ホルダ19およびスリーブ13に連結されており、移動体3をレンズ光軸に沿って移動可能に支持体2に支持された状態とする。また、第2バネ部材14yは、スペーサ11およびスリーブ13に連結されており、移動体3をレンズ光軸に沿って移動可能に支持体2に支持された状態とする。
また、第1バネ部材14xおよび第2バネ部材14yのうち、ホルダ19側に配置された第1バネ部材14xは、バネ片14a、14bに2分割されており、駆動コイル30の2本の端末、巻き始め端部および巻き終わり端部は各々、バネ片14a、14bに接続される。その際、駆動コイル30の2本の端末のうち、被写体側の端末は、スリーブ13の外周面に形成された溝(図示せず)を通ることにより、駆動コイル30の下を潜ってバネ片14aまで引き回されている。また、第1バネ部材14xにおいて、バネ片14a、14bには各々、端子14cが形成されており、第1バネ部材14x(バネ片14a、14b)は駆動コイル30に対する給電部材としても機能する。
本形態において、レンズ駆動機構5は、さらに、スリーブ13の上端に保持されたリング状の磁性片130を備えており、このような磁性片130は、マグネット17との間に作用する吸引力により移動体3に対して光軸方向の付勢力を印加する。このため、移動体3が無通電時に自重で変位することを防止することができるため、移動体3に所望の姿勢を維持させ、さらに耐衝撃性を向上させることが可能である。また、磁性片130は、一種のバックヨークとして作用し、マグネット17と駆動コイル30との間に構成される磁路からの漏れ磁束を少なくすることができる。なお、磁性片としては、棒状の磁性体が用いられることもある。
スペーサ11は、ヨーク18の天板部185の内面に取り付けられるとともに、中央には入射窓110が形成された板部115を有している。板部115の四隅には、被写体側とは反対側に突き出た小突起112が形成されている。
また、ホルダ19には、その四隅に、被写体側に延びる小突起192が形成されている。ホルダ19の小突起192およびスペーサ11の小突起112は、第1バネ部材14xおよび第2バネ部材14yを各々、支持体2に接続する際に用いられる。
スリーブ13の外周面には、外周側に向けて突出する突起13a、13bが形成されており、突起13a、13bは、レンズ121(レンズホルダ12)を挟む両側位置において、光軸Xに対して直交する方向に突出している。このように構成したスリーブ13(移動体3)を支持体2内に配置すると、突起13a、13bは、隣接するマグネット17の間において、ヨーク18の凸部182bの内側に配置される。ここで、凸部182bは、光軸方向に延びており、凸部182bは、移動体3が光軸方向に移動した際、突起13a、13bの光軸方向への移動を許容する移動路182eとして機能する。また、衝撃等で移動体3が光軸方向と直交する方向(左右方向や周方向)に変位した場合、突起13a、13bがヨーク18の凸部182bの内壁に当接するため、それ以上の移動体3の光軸方向と直交する左右方向における変位や、周方向への回転変位を防ぐことができる。
また、スリーブ13の上端面(被写体側の端面)には、第2バネ部材14yを連結するための小突起13yが周方向に複数形成されており、スリーブ13の下端面(撮像素子側の端面)には、第1バネ部材14xを連結するための小突起13xが周方向に複数形成されている。
(基本的な動作)
本形態のレンズ駆動装置1において、移動体3は、通常は撮像素子側(像側)に位置しており、このような状態において、駆動コイル30に所定方向の電流を流すと、駆動コイル30は、それぞれ上向き(前側)の電磁力を受けることになる。これにより、駆動コイル30が固着されたスリーブ13は、被写体側(前側)に移動し始めることになる。このとき、第2バネ部材14yとスリーブ13の前端との間、および第1バネ部材14xとスリーブ13の後端との間には、それぞれスリーブ13の移動を規制する弾性力が発生する。このため、スリーブ13を前側に移動させようとする電磁力と、スリーブ13の移動を規制する弾性力とが釣り合ったとき、スリーブ13は停止する。その際、第1バネ部材14xおよび第2バネ部材14yによってスリーブ13に働く弾性力に応じて、駆動コイル30に流す電流量を調整することで、スリーブ13(移動体3)を所望の位置に停止させることができる。本形態では、第1バネ部材14xおよび第2バネ部材14yとして、弾性力(応力)と変位量(歪み量)との間に線形関係が成立する板バネ(ジンバルバネ)を用いていることから、スリーブ13の移動量と駆動コイル30に流す電流との間のリニアリティを向上させることができる。また、第1バネ部材14xおよび第2バネ部材14yからなる2つのバネ部材を用いていることから、スリーブ13が停止したときに光軸Xの方向に大きな釣り合いの力が加わることになり、光軸Xの方向に遠心力や衝撃力等の他の力が働いたとしても、より安定にスリーブ13を停止させることができる。さらに、レンズ駆動装置1では、スリーブ13を停止させるのに、衝突材(緩衝材)等に衝突させて停止させるのではなく、電磁力と弾性力との釣り合いを利用して停止させることとしているので、衝突音の発生を防ぐことも可能である。
このような駆動方式を採用した際、第1バネ部材14xおよび第2バネ部材14yには、縦バネ定数としてはレンズ光軸方向の広い変形範囲においてバネ定数が一定であること、すなわち、スリーブ13が光軸X方向に移動した際に第1バネ部材14xおよび第2バネ部材14yが発生させるバネ力が一定であることが求められるとともに、横バネ定数が大きいこと、すなわち、移動体3が光軸Xに対して直交する方向にずれないことが求められるが、かかる要求の双方を1種類のバネ部材で満たすことは困難である。そこで、本形態では、以下に説明する構成が採用されている。
(バネ部材の詳細な構成)
図1および図3(a)、(b)を参照して、本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置に用いたバネ部材(第1バネ部材14xおよび第2バネ部材14y)の構成を説明する。図3(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置1において、被写体側に配置した第2バネ部材14yの平面図、および被写体側とは反対側(撮像素子側)に配置した第1バネ部材14xの平面図である。
本形態では、図1(b)および図3(a)に示すように、第2バネ部材14yとして、アーム部241が周方向に円弧状に延在する第1タイプのバネ部材240が用いられ、図1(b)および図3(b)に示すように、第1バネ部材14xとして、アーム部341が複数個所で蛇行しながら周方向に延在する第2タイプのバネ部材340が用いられている。かかる2つのタイプのバネ部材240、340のうち、図3(a)に示す第1タイプのバネ部材240は、横バネ定数が大きいため、光軸Xに対して直交する方向にブレないように移動体3を支持できるという利点があるが、光軸X方向の広い変形範囲にわたって縦バネ定数を一定にしようにもアーム部140をこれ以上延長するのは困難であるという性質を有している。これに対して、図3(b)に示す第2タイプのバネ部材340は、アーム部341が蛇行している分、周方向の狭い範囲内にアーム部341を配置しても、レンズ光軸方向の広い変形範囲にわたって縦バネ定数が一定であるが、横バネ定数が小さいという性質を有している。以下、第1タイプのバネ部材(第2バネ部材14y)、および第2タイプのバネ部材(第1バネ部材14x)の構成を詳述する。
(第1タイプのバネ部材240および第2バネ部材14yの構成)
図2および図3(a)に示すように、第1タイプのバネ部材240(第2バネ部材14y)は、支持体2(スペーサ11)に固定される矩形枠状の支持体側連結部249と、移動体3(スリーブ13)に固定される円環状の移動体側連結部248と、支持体側連結部249と移動体側連結部248とを連結する4本の板バネ状のアーム部241とを備えている。支持体側連結部249には、4つの角部分の各々にスペーサ11の小突起112が嵌る小穴249aが形成されており、小突起112を小穴249aに嵌めて支持体側連結部249とスペーサ11との位置決めを行なった後、小穴249aに接着剤を塗布、硬化させるなどの方法で支持体側連結部249とスペーサ11との固定が行なわれている。また、移動体側連結部248において、支持体側連結部249の4つの角部分に対向する部分には、半径方向内側に凹んだ矩形凹部248bが形成されているとともに、矩形凹部248bを周方向の両側で挟むように、小穴248aが形成されている。従って、小突起13yを矩形凹部248bに嵌めて移動体側連結部248とスリーブ13との位置決めを行なった後、小穴248aに接着剤を塗布、硬化させるなどの方法で移動体側連結部248とスリーブ13との固定が行なわれている。
かかる第1タイプのバネ部材240(第2バネ部材14y)は、金属製の薄板に対するプレス加工、あるいはフォトリソグラフィ技術を用いたエッチング加工により形成したものであり、その際、移動体側連結部248と支持体側連結部249との間には、周方向に延在する4つの切り欠き243が形成され、かかる切り欠き243によって、周方向に延在する4本のアーム部241が形成されている。
すなわち、4つの切り欠き243は各々、周方向に延在しているが、時計周りCWの方向の途中位置で内周側から外周側にずれるように延在し、周方向で隣接する切り欠き243同士は、長さ方向の約1/2に相当する部分が半径方向で重なっている。このため、周方向で隣接する切り欠き243同士が重なっている部分には、切り欠き243において反時計周りCCW側の位置する部分によって内周縁部分が規定された細幅のアーム部241が形成され、かかるアーム部241の外周縁部分は、当該切り欠き243に対して反時計周りCCWの方向で隣接する切り欠き243において時計周りCW側の位置する部分によって規定されている。
(第2タイプのバネ部材340および第1バネ部材14xの構成)
図2および図3(b)に示すように、第2タイプのバネ部材340(第1バネ部材14x)は、支持体2(ホルダ19)に保持される4つの円環状の小さな支持体側連結部349と、スリーブ15の上端に連結された円環枠状の移動体側連結部348と、支持体側連結部349と移動体側連結部348とを連結する4本のアーム部341とを備えている。4本のアーム部341は、いずれも移動体側連結部348との接続部分から複数箇所で蛇行しながら時計周りCWの方向に延在した後、反時計周りCCWの方向に折り返して移動体側連結部349まで延びている。移動体側連結部348には、複数の小穴348aが形成されており、これらの小穴348aにはスリーブ13の下端部に形成された小突起13yが嵌められて、移動体側連結部348とスリーブ13の下端部とが連結される。
ここで、第1バネ部材14xは、スリット347によって円環枠状の移動体側連結部348で2つのバネ片14a、14bに分割されている。但し、第1バネ部材14xは製造途中までは、一点鎖線で示す連結部14eで繋がっており、レンズ駆動装置1への組み立て途中で括れ部分14fで切断されることにより、端子14cを備えたバネ片14a、14bで分割される。
このように構成した第2タイプのバネ部材340(第1バネ部材14x)では、アーム部341が蛇行している分、アーム340の長さ寸法を十分に確保した場合でも、周方向の狭い範囲をアーム部341が占有するだけである。従って、第2タイプのバネ部材340(第1バネ部材14x)では、円環枠状の移動体側連結部348の外側において相対向する2個所には、所定の角度範囲にわたって支持体側連結部349およびアーム340が存在しない空隙14gが形成されており、かかる空隙14gには、移動体側連結部348から外側に突出した突部14hが形成されている。かかる突起14hは、根元部分に括れ部分14iを備えており、本形態では、コイル端末を絡げて保持するのに利用されている。なお、本形態では、移動体側連結部348の内周縁は、突起14hが形成されている部分で半径方向外側に凹む凹部14jが形成されている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、2つのバネ部材(第1バネ部材14xおよび第2バネ部材14y)を用いていることに着目し、かかる2つのバネ部材を異なる構成とすることにより、バネ部材に求められる要求に対応することに特徴を有している。すなわち、本形態では、第2バネ部材14yとして、アーム部241が周方向に円弧状に延在する第1タイプのバネ部材240が用いられ、かかる第1タイプのバネ部材240は、光軸X方向の広い変形範囲にわたって縦バネ定数を一定にしようにもアーム部140をこれ以上延長するのは困難であるが、横バネ定数が大きいという利点がある。これに対して、第1バネ部材14xとして、アーム部341が複数個所で蛇行しながら周方向に延在する第2タイプのバネ部材340が用いられ、かかる第2タイプのバネ部材340は、横バネ定数が小さいが、アーム部341が蛇行している分、周方向の狭い範囲内にアーム部341を配置しても、レンズ光軸方向の広い変形範囲にわたって縦バネ定数が一定であるという利点がある。本形態では、第1バネ部材14xおよび第2バネ部材14yとして異なるタイプのバネ部材(第1タイプのバネ部材240および第2タイプのバネ部材340)を併用しているので、1つのバネ部材では満たすことができなかった、横バネ定数が大きいことという要求と、レンズ光軸方向における広い範囲にわたって縦バネ定数が一定にあるという要求とを満たすことができる。それ故、十分なレベルの横バネ定数を実現することにより移動体3が側方向にずれることを防止できるとともに、光軸X方向の広い変位範囲にわたって縦バネ定数を一定にすることができる。よって、レンズ駆動機構5による磁気駆動によって移動体3を駆動した際、光軸Xに対して直交する方向のブレを防止することができるとともに、移動体3の光軸X方向の位置を高い精度で制御することができる。
また、本形態において、移動体3は、被写体側に偏った位置にレンズ121を備えているため、移動体3は、移動体3の光軸X方向における中心位置よりも被写体側に偏った位置に重心が位置しており、かかる被写体側には、横バネ定数が大きな第1タイプのバネ部材240を第2バネ部材14yとして配置してある。このため、レンズ121の横方向の位置ずれや傾きを確実に防止することができる。また、移動体3の横方向の位置ずれや傾きを確実に防止することができる。
参考例
図4(a)、(b)は各々、本発明の参考例に係るレンズ駆動装置を斜め上方からみた外観図、および分解斜視図である。図5(a)、(b)は各々、本発明の参考例に係るレンズ駆動装置1において、被写体側に配置した第2バネ部材14yの平面図、および被写体側とは反対側(撮像素子側)に配置した第1バネ部材14xの平面図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
本形態では、実施の形態1とは逆に、図4に示すように、被写体子側に位置する第2バネ部材14yとして、アーム部341が複数個所で蛇行しながら周方向に延在する第2タイプのバネ部材340が用いられ、撮像素子側に位置する第1バネ部材14xとして、アーム部241が周方向に円弧状に延在する第1タイプのバネ部材240が用いられている。
かかる2つのタイプのバネ部材240、340のうち、図5(b)に示す第1タイプのバネ部材240は、横バネ定数が大きいため、光軸Xがずれないように移動体3を支持できるという利点があるが、光軸X方向の広い変形範囲にわたって縦バネ定数を一定にしようにもアーム部140をこれ以上延長するのは困難である。これに対して、図5(a)に示す第2タイプのバネ部材340は、アーム部341が蛇行している分、周方向の狭い範囲内にアーム部341を配置しても、レンズ光軸方向の広い変形範囲にわたって縦バネ定数が一定であるが、横バネ定数が小さい。
図5(a)に示すように、第2タイプのバネ部材340(第2バネ部材14y)は、支持体2(ホルダ19)に保持される4つの円環状の小さな支持体側連結部349と、スリーブ15の上端に連結された円環枠状の移動体側連結部348と、支持体側連結部349と移動体側連結部348とを連結する4本のアーム部341とを備えている。これら4本のアーム部341は、いずれも移動体側連結部348との接続部分から複数箇所で蛇行しながら時計周りCWの方向に延在した後、反時計周りCCWの方向に折り返して移動体側連結部349まで延びている。移動体側連結部348は、複数の小穴348aや矩形凹部348bが形成されており、スリーブ13の上端部と連結される。
第1タイプのバネ部材240(第1バネ部材14x)は、小穴249aを備えた4つの支持体側連結部249と、移動体3(スリーブ13)に固定される円環状の移動体側連結部248と、支持体側連結部249と移動体側連結部248との間で周方向に円弧状に延在する4本の板バネ状のアーム部241とを備えている。移動体側連結部248には、スリーブ13の下端部との連結のため複数の小穴248aが形成されている。
ここで、第1バネ部材14xは、スリット247によって円環枠状の移動体側連結部248で2つのバネ片14a、14bに分割されている。但し、第1バネ部材14xは製造途中までは連結部(図示せず)で繋がっており、レンズ駆動装置1への組み立て途中で括れ部分で切断されることにより、端子14cを備えたバネ片14a、14bで分割される。かかるアーム部241も、周方向に延在する切り欠き243により形成されている。その他の構成は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
このように本形態では、2つのバネ部材(第1バネ部材14xおよび第2バネ部材14y)を用いていることに着目し、かかる2つのバネ部材を異なる構成とすることにより、バネ部材に求められる要求に対応することに特徴を有している。すなわち、本形態では、第1バネ部材14xとして、アーム部241が周方向に円弧状に延在する第1タイプのバネ部材240が用いられ、かかる第1タイプのバネ部材240は、光軸X方向の広い変形範囲にわたって縦バネ定数を一定にしようにもアーム部140をこれ以上延長するのは困難であるが、横バネ定数が大きいという利点がある。これに対して、第2バネ部材14yとして、アーム部341が複数個所で蛇行しながら周方向に延在する第2タイプのバネ部材340が用いられ、かかる第2タイプのバネ部材340は、横バネ定数が小さいが、アーム部341が蛇行している分、周方向の狭い範囲内にアーム部341を配置しても、レンズ光軸方向の広い変形範囲にわたって縦バネ定数が一定であるという利点を有している。従って、本形態によれば、1種類のバネ部材では満たすことができなかった、横バネ定数が大きいことという要求と、レンズ光軸方向における広い範囲にわたって縦バネ定数が一定にあるという要求とを満たすことができる。それ故、十分なレベルの横バネ定数を実現することにより移動体3が側方向にずれることを防止できるとともに、光軸X方向の広い変位範囲にわたって縦バネ定数を一定にすることができる。よって、レンズ駆動機構5による磁気駆動によって移動体3を駆動した際、光軸Xに対して直交する方向のブレを防止することができるとともに、移動体3の光軸X方向の位置を高い精度で制御することができる。
また、本形態では、撮像素子が配置されている第1バネ部材14xとして、横バネ定数の大きな第1タイプのバネ部材240が用いられている。このため、移動体3において光軸方向と直交する方向の外力が加わったときでも画質の低下を防止することができる。すなわち、小型のレンズ駆動装置1において、移動体3の撮像素子側での光軸Xに直交する方向へのブレと、移動体3の被写体側での光軸Xに直交する方向へのブレとを比較した場合、撮像素子側でのブレの方が画質に対する影響が大きいが、本形態では、かかる影響の大きな方に配置された第1バネ部材14xの横バネ定数を大きくしたので、画質への影響を小さく抑えることができる。
また、第2タイプのバネ部材340(第2バネ部材14y)では、アーム部341が蛇行している分、アーム340の長さ寸法を十分に確保した場合でも、周方向の狭い範囲をアーム部341が占有するだけである。従って、第2タイプのバネ部材340(第2バネ部材14y)では、円環枠状の移動体側連結部348の外側において相対向する2個所には、所定の角度範囲にわたって支持体側連結部349およびアーム340が存在しない空隙14gが形成されるので、かかる空隙14gを利用すれば、スリーブ13に対して各種構造物を設けることができる。例えば、図5(a)に一点鎖線fで示すように、スリーブ13において空隙14gに相当する位置に突起13fを設ける一方、支持体2の側(例えば、図1(b)に示すスペーサ11)の方に、移動体3が傾いたときに突起13fが当接するストッパ(図示せず)を設ければ、空隙14gを利用して移動体3の傾きを防止する構造を採用することができる。
実施の形態2
上記参考例では、移動体3の重心が撮像素子側あるいは被写体側のいずれの方向にずれているかにかかわらず、撮像素子側に配置された第1バネ部材14xの横バネ定数を大きくしたが、本形態において、移動体3は、移動体3の光軸X方向における中心位置よりも撮像素子側に偏った位置に重心が位置しており、かかる撮像素子側の第1バネ部材14xに横バネ定数が大きな第1タイプのバネ部材240が用いられ、被写体側の第2バネ部材14yに第2タイプのバネ部材340が用いられている。
このため、本形態では、移動体3の撮像素子側および被写体側のうち、横方向のブレの画質への影響が大きく、かつ、重心に近い撮像素子側を横バネ定数の大きな第1タイプのバネ部材240(第1バネ部材14x)で支持するので、移動体3の横ブレに起因する画質の低下を効果的に防止することができる。
なお、移動体3において撮像素子側に偏った位置に重心を配置するにあたっては、レンズ121を撮像素子側に偏った位置に配置した構成や、レンズ121の位置については実施の形態1と同様、被写体側に偏った位置に配置する代わりに、スリーブ13の構造などを変更した構成を採用すればよい。
(他の実施の形態)
上記実施の形態で用いた第1タイプのバネ部材240では、アーム部241が1重に形成されていたが、アーム部241が周方向に円弧状に延在した後、折り返して、再び周方向に円弧状に延在した構成であってもよい。また、上記実施の形態で用いた第2タイプのバネ部材340では、4つのアーム部341が同じ方向に延在するように略回転対称に形成されていたが、4つのアーム部341のうちの2つが線対称に形成されている構成等を採用してもよい。
(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置を斜め上方からみた外観図、および分解斜視図である。 図1に示すレンズ駆動装置の動作を模式的に示す説明図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置において、被写体側に配置した第2バネ部材の平面図、および被写体側とは反対側(撮像素子側)に配置した第1バネ部材の平面図である。 (a)、(b)は各々、本発明の参考例に係るレンズ駆動装置を斜め上方からみた外観図、および分解斜視図である。 (a)、(b)は各々、本発明の参考例に係るレンズ駆動装置において、被写体側に配置した第2バネ部材の平面図、および被写体側とは反対側(撮像素子側)に配置した第1バネ部材の平面図である。
符号の説明
1 レンズ駆動装置
2 支持体
3 移動体
11 スペーサ
13 スリーブ
14x 第1バネ部材
14y 第2バネ部材
17 マグネット
18 ヨーク
19 ホルダ
30 駆動コイル
240 第1タイプのバネ部材
340 第2タイプのバネ部材
241、341 アーム部
248、348 移動体側連結部
249、349 支持体側連結部

Claims (5)

  1. 支持体と、レンズを備えた移動体と、該移動体をレンズ光軸方向に磁気駆動するレンズ駆動機構と、前記支持体と前記移動体との間に接続されたバネ部材と、を有するレンズ駆動装置において、
    前記バネ部材として、レンズ光軸方向における撮像素子側に配置された第1バネ部材と、当該第1バネ部材に対して被写体側に配置された第2バネ部材とを備え、
    前記第1バネ部材と前記第2バネ部材とは、少なくとも、前記レンズ光軸方向に直交する方向における横バネ定数が相違し、
    前記移動体は、該移動体のレンズ光軸方向における中心位置よりもレンズ光軸方向の一方に偏った位置に重心が位置し、
    前記第1バネ部材および前記第2バネ部材のうち、前記レンズ光軸方向において前記重心に近い一方のバネ部材の横バネ定数は、前記レンズ光軸方向において前記重心から遠い他方のバネ部材の横バネ定数より大きく、
    前記他方のバネ部材は、前記一方のバネ部材より、前記レンズ光軸方向における縦バネ定数が当該レンズ光軸方向において一定である範囲が広いことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記移動体は、該移動体のレンズ光軸方向における中心位置よりも前記撮像素子が位置する側に前記重心を備え、
    前記第1バネ部材の横バネ定数は、前記第2バネ部材の横バネ定数より大きく、
    前記第2バネ部材は、前記第1バネ部材より、前記レンズ光軸方向において縦バネ定数が一定である範囲が広いことを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記第1バネ部材および前記第2バネ部材は各々、前記支持体に連結される支持体側連結部と、前記移動体に連結される移動体側連結部と、前記支持体側連結部と前記移動体側連結部との間で延在するアーム部とを備え、
    前記第1バネ部材と前記第2バネ部材とは前記アームの形成パターンが相違することを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記第1バネ部材および前記第2バネ部材のうち、横バネ定数が大きい方のバネ部材では前記アーム部が円弧形状をもって周方向に延在し、横バネ定数が小さい方のバネ部材では、前記アーム部が複数個所で蛇行しながら周方向に延在していることを特徴とする請求項3に記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記第1バネ部材および前記第2バネ部材のうち、横バネ定数が小さい方のバネ部材では、前記移動体側連結部より半径方向外側の少なくとも一箇所に、所定の角度範囲にわたって前記支持体側連結部および前記アームが存在しない空隙を備えていることを特徴とする請求項3または4に記載のレンズ駆動装置。
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