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JP5038538B1 - 油性固形化粧料 - Google Patents

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JP5038538B1 JP2012048643A JP2012048643A JP5038538B1 JP 5038538 B1 JP5038538 B1 JP 5038538B1 JP 2012048643 A JP2012048643 A JP 2012048643A JP 2012048643 A JP2012048643 A JP 2012048643A JP 5038538 B1 JP5038538 B1 JP 5038538B1
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Abstract

【課題】従来の球状粉末による毛穴隠し効果よりも格段に優れた毛穴隠し効果を有し、さらに、適正な硬さの製剤化が容易であり、色縞が生じず、使用性に優れた油性固形化粧料を提供する。
【解決手段】(a)固形油分(マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス等)を2〜10質量%、(b)有機変性粘土鉱物を2.5〜8質量%、(c)特定のポリグリセリン変性シリコーン(例えば、ビスブチルジメチコンポリグリセリル−3等)を0.3〜8質量%、(d)カチオン界面活性剤を0.1〜2質量%、および(e)炭素原子数14〜24の分岐飽和脂肪酸を0.2〜7質量含有する油性固形化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は油性固形化粧料に関する。さらに詳しくは、毛穴隠し効果、分散性、使用性(柔らかさ、滑らかさ)に優れる油性固形化粧料に関する。
ファンデーションやベースメーキャップ(下地)化粧料等においては、キメ・毛穴等を目立たなくする補正効果が求められる。このような毛穴隠し化粧料においては、従来、球状粉末を配合し、粉末の拡散効果により毛穴を隠すことが一般的である(例えば、特許文献1〜4参照)。特に屈折率の高いシリカ等が、仕上がりがマットな感じとなることとも相まって汎用されているが、その毛穴隠し効果に限度がある。そのためこれら球状粉末に勝る毛穴隠し効果が求められている。
なお本発明の(b)成分を油分中に分散させた分散体について、特許文献5〜7に記載されているが、これら文献には本願発明化粧料で用いる他配合成分との組合せについて記載・示唆がない。
特開平11−349442号公報 特開2002−241226号公報 特開2007−39372号公報 特表2008−544961号公報 特開2008−63330号公報 特開2008−63331号公報 特開2009−40720号公報
本発明は上記従来の事情に鑑みてなされたもので、従来の球状粉末による毛穴隠し効果よりも格段に優れた毛穴隠し効果を有し、さらに、適度な硬さの製剤化が容易であり、色縞が生じず、使用性(柔らかさ、滑らかさ)に優れた油性固形化粧料を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、(a)固形油分を2〜10質量%、(b)有機変性粘土鉱物を2.5〜8質量%、(c)下記式(I)で示されるポリグリセリン変性シリコーンを0.3〜8質量%、(d)カチオン界面活性剤を0.1〜2質量%、および(e)炭素原子数14〜24の分岐飽和脂肪酸を0.2〜7質量%含有する、油性固形化粧料を提供する。
Figure 0005038538
〔式(I)中、R1は炭素原子数1〜12の直鎖または分岐鎖のアルキル基、若しくはフェニル基を示し;R2は炭素原子数2〜11のアルキレン基を示し;pは10〜120の数であり;qは1〜11の数である。〕
また本発明は、(b)成分が、水膨潤性粘土鉱物を第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で処理したカチオン変性粘土鉱物である、上記油性固形化粧料を提供する。
また本発明は、(b)成分が、油分中に分散された分散体を呈するものである、上記油性固形化粧料を提供する。
また本発明は、(d)成分:(e)成分=1:15〜3:5(質量比)である、上記油性固形化粧料を提供する。
また本発明は、さらに(f)粉末成分を含有する、上記油性固形化粧料を提供する。
また本発明は、さらに(g)エステル油を含有する、上記油性固形化粧料を提供する。
また本発明は、さらに(h)油溶性高分子を含有する、上記油性固形化粧料を提供する。
本発明により、従来の球状粉末による毛穴隠し効果よりも格段に優れた毛穴隠し効果を有し、さらに、適度な硬さの製剤化が容易であり、色縞が生じず、使用性(柔らかさ、滑らかさ)に優れた油性固形化粧料が提供される。
以下、本発明について詳述する。
[(a)成分]
(a)成分である固形油分としては、通常、化粧料に用いられる常温で固体〜半固体状を呈する油分であれば、特に限定されるものでないが、融点が50℃程度以上のものが好適に用いられる。具体的には、例えばパラフィンワックス、ポリエチレンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、オゾケライト、またはフィッシャートロプシュワックス等の炭化水素系ワックス、また、その他、モクロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、ミツロウ(ビーズワックス)、ライスワックス、ワセリン、硬化ホホバ油、硬化牛脂、コレステロール、フィトステロール、およびそれらの誘導体等が挙げられる。中でも製剤の「発汗」(温度変化などによるワックス結晶の収縮・膨張により、製剤中の油分成分が経時で化粧料表面に油滴として表出すること)防止や収縮防止等の点から、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス等の炭化水素系ワックスが好ましい。(a)成分は1種または2種以上を用いることができる。
(a)成分の配合量は、本発明化粧料全量中に2〜10質量%であり、好ましくは3〜7質量%である。2質量%未満では化粧料を固形形状とするのが難しく、一方、10質量%超では化粧料が硬くなりすぎて容器から手で取り難くなる。
[(b)成分]
(b)成分としての有機変性粘土鉱物は、粘土鉱物(例えば、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ベントナイトなど)の結晶層間に介在する交換性カチオンを有機極性化合物や有機カチオンで置換したものなどが挙げられる。本発明では、水膨潤性粘土鉱物を第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で処理したカチオン変性粘土鉱物が好適に用いられる。
ここで上記水膨潤性粘土鉱物としては、例えばスメクタイド属に属する層状ケイ酸塩鉱物で一般に下記式(II):
(X,Y)2-3(Si,Al)410(OH)21/3・nH2O (II)
〔式(II)中、XはAl、Fe(III)、Mn(III)またはCr(III)を表し;YはMg、Fe(II)、Ni、Zn、LiまたはMn(II)を表し;ZはK、Na、1/2Caまたは1/2Mgを表す。〕
で表される三層構造を有するコロイド性含水ケイ酸アルミニウム等の粘土鉱物が好ましいものとして挙げられる。
上記水膨潤性粘土鉱物を処理する第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤は、下記式(III):
Figure 0005038538
〔式(III)中、R3は炭素原子数10〜22のアルキル基またはベンジル基を表し;R4はメチル基または炭素原子数10〜22のアルキル基を表し;R5とR6はそれぞれ独立に、炭素原子数1〜3のアルキル基またはヒドロキシアルキル基を表し;Xはハロゲン原子またはメチルサルフェート残基を表す。〕
で表される化合物である。具体的には、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、セチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、セチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルミリスチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルベヘニルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルステアリルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジベヘニルジヒドロキシエチルアンモニウムクロリド、および上記各化合物のクロリドに代えてブロミド化合物としたもの等、さらにジパルミチルプロピルエチルアンモニウムメチルサルフェート等が挙げられる。
上記水膨潤性粘土鉱物を第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で処理してカチオン変性粘土鉱物を得る方法としては、例えば、水、アセトン、あるいは低級アルコール等の低沸点溶媒中で、上述の水膨潤性粘土鉱物と第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤を分散攪拌処理し、低沸点溶媒を除去することによって得ることができる。また、水膨潤性粘土鉱物と第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤を配合し、処方中で有機変性させることも可能であり、このようにして得たものも好適に用いることができる。なお、所望により、第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤と非イオン性界面活性剤とを併用してもよい。
水膨潤性粘土鉱物を第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で処理したカチオン変性粘土鉱物として、ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト(=クオタニウム−18ヘクトライト)、ジメチルジステアリルアンモニウムベントナイト(=クオタニウム−18ベントナイト)や、ジオクタデシルジメチルアンモニウムモンモリロナイト、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムモンモリロナイト、ジヘキサデシルジメチルアンモニウムモンモリロナイト等が挙げられる。これらは、例えば「ベントン38VCG」(=クオタニウム−18ヘクトライト)、「ベントン34」(=クオタニウム−18ベントナイト)(いずれもエレメンティススペシャリティーズ社製)、「クレイトーン40」、「クレイトーンSO」(いずれもサザン・クレイ社製)等として市販されており、商業的に入手可能である。(b)成分は1種または2種以上を用いることができる。
(b)成分は、油分中に分散させた態様の分散体を用いるのが好ましい。かかる分散体は従来技術文献である特許文献5に記載のものを用いることができる。また製造方法も特許文献5に記載の製造方法により行うことができる。
すなわち、有機変性粘土鉱物は、平均厚さ2μm以上である層状構造を有し、通常、凝集体をなすため、この層状構造のままでは油分中で分散させるのが難しい。そこで、油分中で、機械的剪断力および/または衝撃力によって有機変性粘土鉱物を剥離処理することにより薄片化して、平均厚さが0.1μm以下、且つ平均長径が0.5〜50μm程度の板状粒子構造を有する有機変性粘土鉱物粒子とする。これにより有機変性粘土鉱物の各板状粒子は油分中で実質的に凝集せず、分散させることができる。
具体的には、以下のような処理方法により、通常低粘度で流動性のある分散体として得ることができる。すなわち、市販の有機変性粘土鉱物(通常は平均厚さ2μm以上である層状構造を有する凝集体である)と油分との混合物に、直径1mm程度のガラスビーズ(またはジルコニアビーズなど)を同体積加え、ペイントシェイカー、ビーズミルなどを用いて機械的剪断力および/または衝撃力を加えることにより薄片化する。一度得られた分散体は、シリコーン油などの油相中において、再度凝集することなく、良好な分散状態を維持することが可能である。
有機変性粘土鉱物を分散させる油分としては、特に限定するものでないが、全体として常温で液状の油分であることが好適であり、特にシリコーン油が好ましく用いられる。シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ポリシロキサンの他、特に問題のない限り、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム各種ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)等も用いることができる。分散体中の有機変性粘土鉱物の分散量(配合量)は、有機変性粘土鉱物が分散体用油分中に0.25〜30質量%程度とするのが有機変性粘土鉱物の分散性の点から好ましい。この有機変性粘土鉱物の油分中分散体を用いることにより、有機変性粘土鉱物をそのまま用いる場合に比べ、化粧料中への有機変性粘土鉱物の実分配合量を高めることができ、これにより、毛穴隠蔽効果をより一層効果的に発揮することができ、また使用性の点においても、より優れた増粘効果により生チョコレートのような柔らかくかつ滑らかな使用感をより一層効果的に奏することができる。
(b)成分の配合量(実分)は、本発明化粧料全量中に2.5〜8質量%であり、好ましくは3〜7質量%である。2.5質量%未満では(b)成分を配合することによる効果(例えば、柔かさ、滑らかさ等)を奏するのが難しく、一方、8質量%超では化粧料が硬くなりすぎて容器に充填するのが難しい。
[(c)成分]
(c)成分は下記式(I)で示される直鎖型のポリグリセリン変性シリコーン(=両末端シリコーン化ポリグリセリン)である。
Figure 0005038538
式(I)中、R1は炭素原子数1〜12の直鎖または分岐鎖のアルキル基、若しくはフェニル基を示し、R2は炭素原子数2〜11のアルキレン基を示し、pは10〜120の数であり、qは1〜11の数である。
上記式(I)で示すコポリマーの製造は、例えば、ポリグリセリンジアリルエーテルと片末端水素化ジメチルポリシロキサンの混合液中に塩化白金酸イソプロピルアルコール溶液を加え、これを加熱・反応させ、ここに塩酸水溶液を添加し、過熱加水分解した後、重曹水を加えて中和した後、精製し、エバポレーションして得ることができる。ただしこの製造方法に限定されるものでない。(c)成分として、例えばビスブチルジメチコンポリグリセリル−3等が挙げられる。
(c)成分の配合量は、本発明化粧料全量中に0.3〜8質量%であり、好ましくは0.5〜6質量%である。0.3質量%未満では、容器へ充填する際、化粧料成分を加熱溶融しても流動性が低いままであるため充填が難しく、一方、8質量%超では化粧料に色縞やべたつきを生じやすくなる。
[(d)成分]
(d)としてのカチオン界面活性剤は、一般に化粧料に用いられ得るものであれば特に限定されるものでなく、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、塩化テトラデシルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム等のジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム)、塩化セチルピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム塩、ポリオキシエチレン(以下、POE)アルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が例示される。ただしこれら例示に限定されるものでない。(d)成分は1種または2種以上を用いることができる。
(d)成分の配合量は、本発明化粧料全量中に0.1〜2質量%であり、好ましくは0.1〜1.5質量%である。0.1質量%未満では、容器へ充填する際、化粧料成分を加熱溶融しても流動性が低いままであるため充填が難しく、一方、2量%超では化粧料ののびが重たく使用性が悪くなりがちである。
[(e)成分]
(e)成分は炭素原子数14〜24、好ましくは16〜22の、分岐飽和脂肪酸である。具体的には、イソミリスチン酸、イソペンタデカン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、イソアラキル酸、イソベヘニル酸等が挙げられる。好ましくはイソステアリン酸である。(e)成分は1種または2種以上を用いることができる。
本発明では(e)成分に代えて直鎖飽和脂肪酸、分岐不飽和脂肪酸を用いた場合、粘度が高いままで化粧料が硬くなり、容器への充填が困難となる。
(e)成分の配合量は、本発明化粧料全量中に0.2〜7質量%であり、好ましくは0.5〜5質量%である。0.2質量%未満では容器へ充填する際、化粧料成分を加熱溶融しても流動性が低いままであるため充填が難しく、一方、7質量%超では化粧料に色縞やべたつきを生じやすくなる。
本発明では(d)成分:(e)成分=1:15〜3:5(質量比)の配合比で配合するのが色縞防止の点からより好ましい。
本発明化粧料は上記(a)〜(e)成分を必須成分とする固形製剤である。従来、(b)成分を高配合するのは難しく、高配合しようとすると、クリーム基剤では油浮き等が生じやすくなるという欠点があった。本発明では、剤型を固形状とすることや、分散剤として(c)〜(e)成分の3成分を組み合せて用いたことにより、これら欠点を解消することができるとともに、(b)成分による毛穴隠蔽効果を格段に高めることができた。また(b)成分の増粘効果により柔らかく滑らかな使用感を奏することができた。さらに(b)成分を油中分散体として用いた場合、製剤の硬さが高くなりすぎることをより効果的に抑制できるため、使用時には容器から化粧を手に取りやすく、また、塗布しやすくなるという効果も奏する。
本発明では上記必須成分に加えて、さらに(f)粉末成分を配合することができる。(f)成分を配合することで毛穴隠蔽効果をより一層高めることができる。粉末成分としては一般に化粧料に配合し得るものであれば特に限定されるものでなく、例えば、球状シリカ、球状ポリエチレン、ポリアミド球状樹脂粉末(ナイロン球状粉末)、架橋型ポリ(メタ)クリル酸メチル球状樹脂粉末等の球状粉末や、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の体質顔料、ジメチコンクロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、ポリメチルシルセスキオキサン等の高分子シリコーン系粉末、ポリエチレン、ポリメタクリル酸メチル、金属石鹸などが挙げられる。ただしこれら例示に限定されるものでない。(f)成分は1種または2種以上を用いることができ、粉末の表面は処理されていてもいなくてもよい。
(f)成分を配合する場合、その配合量は、毛穴隠蔽効果、使用性等の点から、本発明化粧料全量中に10〜30質量%とするのが好ましく、より好ましくは20〜30質量%である。
なお本発明の固形油性化粧料は、ワックスの結晶生成により固化するものであることから、ワックスの結晶生成阻害を引き起こすような成分は配合しないことが望ましい。このような成分として油ゲル化剤(例えば、デキストリン系の油性高分子(「レオパールKL」;千葉製粉(株)製)等)などが挙げられる。
本発明ではさらに、「粉ふき」現象を抑えるために(g)エステル油を配合してもよい。「粉ふき」とは、化粧料塗布後、揮散性の油分(シリコーン油など)が揮散し、粉が白く浮き上がる現象をいう。特に球状粉末を多配合するような場合、揮発性油分が揮散するとき、粉末表面の屈折率が上がり、皮膚と粉末表面との屈折率の差が広がって白く浮き上がって見える。(g)成分を配合することで粉ふき現象を効果的に抑えることができる。
エステル油としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が例示される。中でもミリスチン酸イソプロピルが特に好ましい。エステル油を配合する場合、その配合量は本発明化粧料中、0.1〜5質量%程度が好ましく、より好ましくは0.5〜5質量%、特に好ましくは1〜3質量%である。
また本発明ではさらに、化粧料塗布後、こすれなどによる化粧料の薄れを軽減させるために(h)油溶性高分子を配合してもよい。油溶性高分子としては、トリメチルシロキシケイ酸、アルキル変性シリコーン、ポリアミド変性シリコーン、高重合ジメチルシロキサン・メチル(アミノプロピル)シロキサン共重合体、(アクリレーツ/メタクリル酸ポチトリメチルシリロキシ)共重合体等が例示される。これらは皮膜剤成分である。中でもトリメチルシロキシケイ酸が特に好ましい。油溶性高分子を配合する場合、本発明化粧料中に0.1〜4質量%程度が好ましく、より好ましくは0.5〜3質量%、特に好ましくは1〜2質量%程度である。
本発明の化粧料には、上記成分の他に、本発明の目的・効果を損なわない限りにおいて、通常化粧品に用いられる他の成分を必要に応じて適宜配合することができる。このような成分としては、乳化剤、アルコール類、液体油脂、シリコーン油、液状炭化水素油、高級アルコール、油溶性薬剤、油溶性紫外線吸収剤が挙げられる。ただしこれら例示に限定されるものでない。
乳化剤としてはPOE・メチルポリシロキサン共重合体、シリコーン鎖分岐型POE・メチルポリシロキサン共重合体、架橋型POE・メチルポリシロキサン共重合体、アルキル・POE共変性メチルポリシロキサン共重合体、シリコーン鎖分岐型アルキル・POE共変性メチルポリシロキサン共重合体、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン等が例示される。本発明では長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン(ABIL EM90TM;ゴールドシュミット社製)、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン(KF6017、KF6026;信越化学工業社製)等のHLB6以下のシリコーン系乳化剤が好ましく用いられる。
アルコール類としては、エタノール、イソプロパノールなどの低級アルコール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール等の高級アルコール等が例示される。
液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が例示される。
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルポリシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンポリシロキサン等の環状ポリシロキサン;3次元網目構造を形成しているシリコ−ン樹脂、シリコーンゴムなどが例示される。
液状炭化水素油としては、流動パラフィン等が例示される。
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、アラキルアルコール、バチルアルコール、キミルアルコール、カルナービルアルコール、セリルアルコール、コリヤニルアルコール、ミリシルアルコール、ラクセリルアルコール、エライジルアルコール、イソステアリルグリセリルエーテル、オクチルアルコール、トリアコンチルアルコール、セラキルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、水添ラノリンアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルデカノール等が例示される。
油溶性薬剤としては、油溶性の、美白剤、保湿剤、抗炎症剤、抗菌剤、ホルモン剤、ビタミン類、各種アミノ酸およびその誘導体や酵素、抗酸化剤、育毛剤などの薬剤成分が挙げられる。具体的には、ビタミンA(=レチノール)およびその誘導体(例えば、レチノールアセテート、レチノールパルミテート等)、ビタミンB2誘導体(例えば、リボフラビン酢酸エステル等)、ビタミンB6誘導体(例えば、ピリドキシンジカプリレート、ピリドキシンジパルミテート、ピリドキシンジラウリレート等)、ビタミンD(=カルシフェロール)およびその誘導体(例えば、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェノール等)、ビタミンE(=トコフェロール)およびその誘導体〔例えば、ビタミンEアセテート(=酢酸トコフェロール)等〕、必須脂肪酸〔例えば、リノール酸、リノレイン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、およびこれらを含有する植物抽出エキス(例えばハクシニンなど)等〕、ユビキノン(=補酵素Q10)およびその誘導体、ビタミンK類(例えば、フィロキノン、メナキノン、メナジオン等)、レゾルシン誘導体(例えば、4−アルキルレゾルシノール誘導体および/またはその塩等)、グリチルレチン酸およびその誘導体(例えば、グリチルレチン酸ステアリル等)、油溶性のビタミンC誘導体〔例えば、ビタミンCジパルミテート(=ジパルミチン酸アスコビル)、ステアリン酸アスコルビル等〕、ステロイド化合物(例えば、女性ホルモンや男性ホルモン等)、ニコチン酸ベンジル(育毛剤成分)、トリクロロカルバニリド(殺菌剤成分)、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル(防腐剤成分)、γ−オリザノール(抗酸化剤成分)、ジブチルヒドロキシトルエン(抗酸化剤成分)等が挙げられる。
油溶性紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸(PABA)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル等の安息香酸系紫外線吸収剤;ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート〔=2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート〕、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート、3,4,5−トリメトキシケイ皮酸3−メチル−4−[メチルビス(トリメチルシリキシ)シリル]ブチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤;2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、4−(1,1−ジメチルエチル)−4’−メトキシジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン、オクトクリレン〔=2−シアノ−3,3−ジフェニル−2−プロペン酸−2−エチルヘキシルエステル〕、ポリシリコン−15〔=ジメチコジエチルベンザルマロネート〕等が挙げられる。
本発明化粧料は、油性固形化粧料で、特にファンデーション、ベースメーキャップ(下地)化粧料として好適に用いられる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれによってなんら限定されるものではない。配合量は特記しない限りすべて実分(質量%)である。
[毛穴隠し効果]
女性専門パネル(10名)により、各試料を顔へ塗布し、その毛穴隠蔽効果につき、下記評価基準に基づき評価した。
(評価基準)
A:8名以上が、毛穴の隠蔽効果に優れると回答
B:5〜7名が、毛穴の隠蔽効果に優れると回答
C:3〜4名が、毛穴の隠蔽効果に優れると回答
D:2名以下が、毛穴の隠蔽効果に優れると回答。
[容器への充填適正]
各試料を容器へ充填し、その充填適正について、目視により下記評価基準に基づき評価した。
(評価基準)
+:容器内充填後の試料表面が凹面であった(中味が抜け落ちないためにも設置面積の高い凹面の形状が理想的)
A:容器内充填後の試料表面が水平であった
B:容器内充填後の試料表面がわずかに盛り上がる程度であった(工場製造ライン許容範囲内)
C:容器内充填後の試料表面が盛り上がっていた
D:容器内充填後の試料表面が盛り上がり、かつクリーム状に角が立った
[色縞(分散性)]
各試料を広口の平らな樹脂容器に充填し、冷え固まったあとの表面の色縞を評価した。
(評価基準)
A:色縞が全くみられなかった
B:色縞がほとんどみられなかった
C:色縞がわずかにみられた
D:色縞がみられた
[使用性(柔らかさ、滑らかさ)]
女性専門パネル(10名)により、各試料を顔へ塗布した際の、試料の柔らかさ、滑らかさにつき、下記評価基準に基づき評価した。
(評価基準)
A:8名以上が、柔らかさ、滑らかさに優れると回答
B:5〜7名が、柔らかさ、滑らかさに優れると回答
C:3〜4名が、柔らかさ、滑らかさに優れると回答
D:2名以下が、柔らかさ、滑らかさに優れると回答。
1.各粉末成分についての毛穴隠蔽効果評価
下記表1に示す試料1〜8を常法により調製した。調製した試料を用いて、上記評価方法に従い、各粉末の毛穴隠蔽効果について評価した。結果を表1に示す。
Figure 0005038538
表1の結果から明らかなように、本発明の(b)成分を用いた試料7では、従来の粉体を用いた場合に比べ、毛穴隠蔽効果に優れることが確認された。
2.実施例1〜18、比較例1〜14
下記表2〜4に示す各試料を常法により調製した。調製した試料を用いて、上記評価方法に従い、各粉末の毛穴隠蔽効果、充填適正、色縞、使用性について評価した。結果を表2〜4に示す。
なお表2〜4中、「ジメチルステアリルアンモニウムヘクトライトの分散体」は、ジメチルステアリルアンモニウムヘクトライトをデカメチルシクロペンタポリシロキサン中に10質量%の割合で配合し、これを直径1mm程度のガラスビース(またはジスコニアビース)を同体積加え、ペイントシェーカー(浅田鉄工(株))、ビーズミル(DISPERMAT、VMA-GETZMAN GMBH Verfarenstechnik)などを用いて機械的せん断力および/または衝撃を加えることにより薄片化した。有機変性粘土鉱物粒子の平均厚さは0.1μm以下、平均長径は0.5〜50μmであった。該分散体の表中配合量は、分散体(全量)としての配合量で示し、実分量は括弧内数値で示した。
Figure 0005038538
Figure 0005038538
Figure 0005038538
表2〜4の結果から明らかなように、(a)〜(e)成分を所定範囲の配合量で含む実施例1〜18の試料はいずれも毛穴隠蔽効果、充填適正、色縞、使用性(柔らかさ、滑らかさ)について優れた効果が得られた。一方、(a)〜(e)成分のいずれかを欠いたり、本発明範囲を逸脱する配合量で配合された比較例1〜14の試料は本発明効果をすべて併せもつことはできなかった。
3.実施例19〜27、実施例13
下記表5に示す各試料を常法により調製した。調製した試料を用いて、上記評価方法に従い、各粉末の毛穴隠蔽効果、充填適正、色縞、使用性について評価した。併せて(g)成分添加による「粉ふきのなさ」効果について、下記評価基準に基づき評価した。結果を表5に示す。
[粉ふきのなさ]
女性専門パネル(10名)により、各試料を顔へ塗布し、その粉ふきのなさにつき、下記評価基準に基づき評価した。
(評価基準)
A:8名以上が、粉ふきのなさに優れると回答
B:5〜7名が、粉ふきのなさに優れると回答
C:3〜4名が、粉ふきのなさに優れると回答
D:2名以下が、粉ふきのなさに優れると回答。
Figure 0005038538
表5に示す結果から明らかなように、(a)〜(e)成分を本発明配合量範囲で含有する実施例19〜27、13の試料はいずれも、毛穴隠蔽効果、充填適正、色縞、使用性(柔らかさ、滑らかさ)について優れた効果が得られた。(a)〜(e)成分の他にさらに(g)成分を配合した実施例19〜21、26〜17、13の試料は、上記効果に加え、さらに「粉ふきのなさ」効果を得ることができた。
4.実施例13、実施例28〜29
下記表6に示す各試料を常法により調製した。調製した試料を用いて、上記評価方法に従い、各粉末の毛穴隠蔽効果、充填適正、色縞、使用性について評価した。併せて(h)成分添加による「薄れなさ」効果について、下記評価基準に基づき評価した。結果を表5に示す。
[薄れなさ]
女性専門パネル(10名)により、各試料を顔へ塗布し、その薄れなさにつき、下記評価基準に基づき評価した。
(評価基準)
A:8名以上が、薄れなさに優れると回答
B:5〜7名が、薄れなさに優れると回答
C:3〜4名が、薄れなさに優れると回答
D:2名以下が、薄れなさに優れると回答。
Figure 0005038538
表6に示す結果から明らかなように、(a)〜(e)成分を本発明配合量範囲で含有し、さらに(h)成分を添加した実施例13、28〜29の試料はいずれも、毛穴隠蔽効果、充填適正、色縞、使用性(柔らかさ、滑らかさ)の効果に加え、さらに「薄れなさ」効果を得ることができた。
本発明の油性固形化粧料は、従来の球状粉末による毛穴隠し効果よりも格段に優れた毛穴隠し効果を有し、さらに、適度な硬さの製剤化が容易であり、色縞が生じず、使用性(柔らかさ、滑らかさ)にも優れる。

Claims (7)

  1. (a)固形油分を2〜10質量%、(b)有機変性粘土鉱物を2.5〜8質量%、(c)下記式(I)で示されるポリグリセリン変性シリコーンを0.3〜8質量%、(d)カチオン界面活性剤を0.1〜2質量%、および(e)炭素原子数14〜24の分岐飽和脂肪酸を0.2〜7質量%含有する、油性固形化粧料。
    Figure 0005038538
    〔式(I)中、R1は炭素原子数1〜12の直鎖または分岐鎖のアルキル基、若しくはフェニル基を示し;R2は炭素原子数2〜11のアルキレン基を示し;pは10〜120の数であり;qは1〜11の数である。〕
  2. (b)成分が、水膨潤性粘土鉱物を第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で処理したカチオン変性粘土鉱物である、請求項1記載の油性固形化粧料。
  3. (b)成分が、油分中に分散された分散体を呈するものである、請求項1または2記載の油性固形化粧料。
  4. (d)成分:(e)成分=1:15〜3:5(質量比)である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の油性固形化粧料。
  5. さらに(f)粉末成分を含有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の油性固形化粧料。
  6. さらに(g)エステル油を含有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の油性固形化粧料。
  7. さらに(h)油溶性高分子を含有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の油性固形化粧料。
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