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JP5027857B2 - フューエルロック機構 - Google Patents

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Description

本発明は自動車のフューエルリッドを閉じたときに開かないようにロックし、運転席からロック解除できるフューエルロック機構に関する。さらに詳しくは、フューエルリッドが開いているときはスライドドアが開かないように規制するインターロック機構と共に用いるフューエルロック機構に関する。
一般的なフューエルリッドオープナは、運転席で操作するレバーとフューエルリッドを開かないように係止するロッドとをインナーケーブルで連結している。そしてロッドは車体とほぼ平行に出没自在に設けられる(特許文献1参照)。他方、スライドドアを備えた自動車には、給油時に誤ってスライドドアを開けようとしたときにドアの開方向の移動を途中で規制するため、フューエルリッドの開閉状態とスライドドアの中間ストッパとの間にインターロック機構を介在させたものがある(特許文献2、3参照)。
たとえば特許文献2では、フューエルリッドの開閉によりそれぞれ突出位置・引込み位置に移動し、押込みにより引込み位置にロックされ、さらに押込むことでロック解除位置に移動してロックが解除された後に突出位置へ移動するプランジャを採用し、そのプランジャの運動により押し・引きされるインナーケーブルを介してスライドドアの作動範囲に出没自在に配置される中間ストッパを作動させている。また、特許文献3では、車体に対して回動自在に設けられるリンク体によって、プランジャの突出・引込み運動を、作用の向きを方向転換しながらそれぞれインナーケーブルの押し・引き運動に変換している。
このようなプランジャ押し込みタイプのフューエルリッドでは、スライドドアの開閉と連動して作動するフューエルロック機構を採用する。たとえば、特許文献3のフューエルリッド開閉制御装置にフューエルロック機構を設ける場合、プランジャあるいはリンク体に係合孔を形成し、その係合孔と係合・離脱自在に係合ピンを設け、その係合ピンをインナーケーブルを介して操作レバーあるいはソレノイドアクチュエータで引き操作、あるいは押し引き操作することが考えられる。
特開2007−56452号公報 特開2006−348671号公報 特開2004−106577号公報
前記従来のフューエルロック機構では、中間ストッパが凍結した状態でもフューエルリッドを開閉できるようにプランジャと中間ストッパとの間に遊びを設けている。しかしフューエルリッドを開けた後にドアロックをすると、ドアロック連動のロック機構が働き、そのままではフューエルリッドを閉じることができない。そのため、一旦ドアロックを解除してからフューエルリッドを閉じる必要がある。しかしそのことに気づかず、フューエルリッドを閉じるのに手間取ることが多い。本発明は、先にドアロックをしていてもフューエルリッドを閉じることができるフューエルロック機構を提供することを技術課題としている。
本発明のフューエルロック機構は、スライドドアの開閉と連動して作動するフューエルロック機構であって、フューエルリッドの開閉によりそれぞれ突出位置・引込み位置に移動し、押込みにより引込み位置にロックされ、さらに押込むことでロック解除位置に移動してロックが解除された後に突出位置へ移動するプランジャと、そのプランジャの運動により押し・引きされるインナーケーブルと、そのインナーケーブルの一端が接続されると共に、前記スライドドアの作動範囲に出没自在に配置されるストッパと、前記インナーケーブルの他端が接続されると共に、前記プランジャの突出・引込み運動を前記インナーケーブルの押し・引き運動に回動して連動させるリンク体と、前記スライドドアのロック・アンロックに同期して、ロック時に前記プランジャに近づく方向に移動する係合ピンとを備えており、前記リンク体には前記係合ピンと係合可能な被係合部を備えたロックレバーが設けられ、前記プランジャが引込み位置にあるときに、前記係合ピンがドアロックによりプランジャ方向へ移動した際に前記ロックレバーの被係合部と係合し、前記ロックレバーが前記係合ピンから離間する方向へ回動可能な様に前記リンク体に接続され、前記プランジャが前記リンク体と摺動可能に接続されたことを特徴としている。
(1)本発明のフューエルロック機構は、プランジャがリンク体と摺動可能に接続されているので、プランジャが突き出た状態でドアロックにより係合ピンが突出していてもプランジャを押し込むことができ、フューエルリッドをロックする際にわざわざドアロックを解除する必要がない。しかも、前記プランジャが前記リンク体と摺動可能に接続され、リンク体が回動するので、ドアロックスイッチをフューエルリッドの後方である室内方向から横方向へと変更できる。そのため室内空間を犠牲とすることなく、レイアウトの自由度を確保できる。
(2)前記フューエルロック機構において、前記被係合部が前記ロックレバーの基端方向に開口部を有する鉤状形状を有し、前記開口部より基端側には基端から開口部方向へ前記ロックレバーと摺動しながら前記係合ピンが移動した際に前記係合ピンが前記開口部を介して前記被係合部に係合されるのを阻止する突起が設けられている場合は、ドアロック解除によってロックレバーが移動しているときであっても、前記係合ピンが前記被係合部に係合しながらロックレバーが前記係合ピンの軸と垂直となる方向に押圧力を与えることがなく、前記ロックレバーが前記係合ピン上に乗り上げる。そのためフューエルロックとドアロック解除が同時に起きても、ドアロックの解除動作が途中で止まることがない。
(3)さらに前記いずれのフューエルロック機構においても、ロックレバー近傍に前記被係合部へ前記係合ピンの先端を案内する案内板が配されている場合は、案内板があることにより確実に被係合部に係合ピンを確実に案内することができる。
(4)さらに前記いずれのフューエルロック機構においても、前記プランジャに係合突起を設け、前記プランジャを収容する収容部に前記係合突起の移動を規制するガイド手段を設け、前記ガイド手段は、前記係合突起を前記プランジャのロック位置で保持するロック保持部と、前記係合突起を前記プランジャの突出位置で固定する突出保持部と、前記プランジャを引込みさせると係合突起に係合して、前記プランジャを前記突出保持部側位置から前記ロック保持部側位置に向けて回転させながら引込みさせる第一傾斜面と、前記ロック保持部側位置から前記突出保持部側位置に向けて回動させながら引込みさせる第二傾斜面とを備え、前記プランジャが、前記プランジャが、一端にフューエルリッドと回転しながら当接する回転用球状突起を有し、他端側に線状の芯部とその芯部の周囲に回転可能に被せられる有底の筒状体とを備えてなり、その筒状体の底部がリンク体と当接可能であり、前記回転用球状突起を押圧することで前記プランジャが回動して突出位置からロック保持位置へと移動し、さらに前記回転用球状突起を押圧することで前記プランジャが回動してロック保持位置から突出位置へ移動する場合は、プランジャにフューエルリッドが当接しても、スムーズにプランジャが回動して、ロック・ロック解除が容易にできる。さらに有底の筒状体の底部がリンク体と当接するため、筒状体は回転する必要がなく、リンク体との力の伝達がスムーズである。
本発明のフューエルロック機構を中間ストッパ機構と共に示す斜視図である。 図1のフューエルロック機構のプランジャを示す要部拡大図である。 図1のフューエルロック機構のロックレバーを示す要部拡大平面図である。 図1のフューエルロック機構のロックレバーを示す要部拡大側面図である。 図1のフューエルロック機構のロックレバーを示す要部拡大斜視図である。 図1のフューエルロック機構の作用を示す工程図である。 図7aおよび図7bはそれぞれ図1のフューエルロック機構の作用を示す斜視図である。 図1のフューエルロック機構の自動車への取り付け状態を示す斜視図である。
図1に示すフューエルロック機構10は、略L字状のケース本体11と、そのケース本体の一端に出没自在に設けられるプランジャ12と、ケース本体11に対して支持軸13によって回動自在に支持されると共にプランジャ12によって回動操作される略三角形状のリンク体14と、そのリンク体に連結されるインナーケーブル15とを備えている。図1においては、蓋体(図8の符号11a)は外した状態で示している。リンク体14には、鉤形のロックレバー16が支持ピン17によって揺動自在に設けられている。さらにケース本体11には、ロックレバー16と係脱する係合ピン18が進退自在に設けられ、その係合ピン18はソレノイドアクチュエータ19によって往復駆動される。符号20はソレノイドアクチュエータ19をケース本体11に固定するためのブラケットである。
このフューエルロック機構10は電動スライドドアを備えた自動車に用いるものであり、インナーケーブル15は、スライドドア停止スイッチSWを介して中間ストッパ21に連結されている。フューエルロック機構10からスライドドア停止スイッチSW内のスライダまではプッシュプルケーブルを用いており、スライダと中間ストッパ21の操作部材(ケーブルエンド)22まではプルコントロールケーブルのインナーケーブル23を用いている。いずれのインナーケーブル15、23もアウターケーシング(導管)24、25によって湾曲経路に沿って摺動自在にガイドされている。アウターケーシング24、25は従来公知のコントロールケーブルに用いられるものである。スライドドア停止スイッチSW、中間ストッパ21は、たとえば特許文献2などにより公知であるので詳細な説明は省略する。
ケース本体11は箱状を呈し、前端の壁26には有底筒状の収容部27が設けられている。その前側の壁26には横方向に突出する受け部28(図8参照)が形成されている。前端の壁26に連続する横壁29には、係合ピン18を挿入するための切り欠き溝30が形成されている。図8に示す蓋体11aには、その切り欠き溝30の開口を塞ぐ突起が設けられており、それにより係合ピン18の振れを規制する。ケース本体11の下側の壁31にはアウターケーシング24のケーシングキャップ32を支持するU溝33が形成されている。このU溝も蓋体11aに設けた突起により開口が塞がれる。
ケース本体11および蓋体11aは合成樹脂の成型品が用いられ、前述のリンク体14を支持する支持軸13はケース本体11に一体形成している。支持軸13には、リンク体14のボス14aが嵌合しており、そのボスの周囲に、図1における反時計方向に付勢するリコイルバネ(ねじりコイルバネ)34が装着されている。そのため、プランジャ12はリンク体14によって常時突出する方向に付勢されている。リコイルバネ34の一端はケース本体11に係止され、他端はリンク体14に係止されている。
リンク体14は略三角形状の部品であり、ほぼ直角のコーナ部で支持軸13によって回動自在に支持されている。リンク体14も合成樹脂の成型品とすることができる。リンク体14はプランジャ12の作動方向とインナーケーブル15の作動方向を略90度方向転換するベルクランクの作用をする。それにより図8に示すように車体に取り付けたとき、ケーブルやスライドドア停止スイッチSWを車体の側面に沿って配置されることができる。リンク体14のプランジャ12の基端側の端部と対応する部位に円弧状の当接部14bが形成され、プランジャ12がリンク体14により付勢されることで、プランジャ12がリンク体14と摺動可能に接続されている。
リンク体14にはインナーケーブル15との連結孔14cが設けられている。この連結孔14cは、リンク体14の回動による円弧運動とインナーケーブル15の直進往復運動の差を吸収するため、横向きにいくらか長い長円とされている。インナーケーブル15の先端には金属棒からなるケーブルエンド15aが固着されている。ケーブルエンド15aの先端は略直角に折り曲げて、連結孔14cに引っ掛けている。この実施形態では、回動中心からプランジャと当接する部位までの長さが回動中心からインナーケーブルの係止部までの長さより長い。そのため、プランジャ12から受けた力を増力してインナーケーブルに伝達できる。
前記収容部27には、図2に示すロック保持部材35が取り付けられ、両者でプランジャ12を回転自在に、かつ、軸方向移動自在に支持している。ロック保持部材35は横長の受け部28と嵌合する横長突起を備えている。プランジャ12はロッド状の部材であり、先端に係合片36が軸心に対して交差するように固定されている。プランジャ12の長手方向の略中央の側面には、一対の係合突起37が形成されている。係合突起37はプランジャ12の長手方向に延びる細長い突起で、その下端は傾斜面とされている。ロック保持部材35の内面には、プランジャ12の係合突起37と協働する深いカム溝38と浅いカム溝39とが形成されている。また収容部27の内面にはプランジャ12の係合突起37の下端の傾斜面と協働する第1傾斜面41と第2傾斜面42が形成されている。
これらの係合突起37とカム溝38、39および傾斜面41、42は、ボールペンのノブによる芯出し機構と同様に、プランジャ12を一回押し込むと第1傾斜面41によってプランジャ12が回転して係合突起37が深いカム溝38に嵌合して「引込み位置(ロック保持部)」にロックされ、次にフューエルリッド43によってプランジャ12を少し押し込み、「ロック解除位置」に移動させてから離すと、第2傾斜面42によって回転して浅いカム溝39に嵌合して「突出位置(突出保持部)」にロックされる機構である。ただし回転角度は90度としている。それにより、フューエルリッド43を少し押し込んで離すと、プランジャ12が突出位置まで飛び出してフューエルリッド43を押し開け(図6のリッド開状態S1参照)、その位置にロック(係止保持)される。そして再度強く押し込むと、プランジャ12を引込み位置にロック(係止保持)する(図6のリッド閉状態S2参照)。
なお、この実施形態ではプランジャ12が深く入り込んだときは係合片36が縦向き(ケース本体11と平行)となり、浅く入り込んだときは係合片36が横向きとなる。それにより係合片36はフューエルリッド43の引っ掛け片(図8の符号44参照)と係合する。それにより外部からフューエルリッド43を引き開けることができなくなる。プランジャ12が深く入り込んでリンク体14を時計方向に回動させたときは、インナーケーブル15、23を押し出して、あるいは送り出して、図1の中間ストッパ21のレバー21aを倒す。プランジャ12が突出しているときは、インナーケーブル15、23を引き、中間ストッパ21のレバー21aを突出させる。
上記のようにプランジャ12は突出方向に移動するときに回動するので、フューエルリッドと当接しながらスムーズに回動できるように、プランジャ12の先端に球面状に突出する回転用球状突起12aを設けている。さらにプランジャ12の後端側は、線状の芯部12bと、その周囲に回転自在に被せられる有底の筒状体12cとを組合せた構成を採用している。それによりリンク体14との角度が代わる当接がスムーズになる。なお、図2の符号45はプランジャ12の周囲に装着したシール材である。シール材45はゴムなどの弾性材料から形成される。シール材45には、返し45aが設けられている。それにより、水滴がプランジャ12に伝わるのを防止することができる。
つぎに図3〜5を参照してリンク体14に取り付けられたロックレバー16と係合ピン18を説明する。図5に示すように、リンク体14の前側の壁14dには、ロックレバー16を揺動自在に支持する左右一対の支持片46が突設されている。さらに前側の壁14dの下方には、ロックレバー16の下方への揺動端を規制する底板47が設けられている。底板47にはロックレバー16を保持する溝48が形成され、前側の板は係合ピン18の先端をロックレバー16の係合部に向かってガイドするための傾斜面が形成された案内板49とされている。係合ピン18の先端もテーパが形成されている。
係合ピン18を駆動するソレノイドアクチュエータ19の伸縮ロッド(図7aの符号19a)の先端には、横向きの長穴が形成されており、係合ピン18の基部は略直角に折り曲げられ、その折り曲げた部分が長穴に回動自在かつ長穴の長手方向に移動自在に係合されている。ソレノイドアクチュエータ19は運転席から操作することができるが、通常はドアのロック/ロック解除と連動しており、ドアをロックすると係合ピン18が突出し、ロック解除により係合ピン18が引っ込む。
ロックレバー16は、図5に示すように金属板を所定の形状に切断し、曲げ形成したものであり、下に向かって開くコ字状に折り曲げた基部50と、その基部の片方から前に延びる鉤状の被係合部51とからなる。被係合部51は、図3および図4に示すように基部の中央近辺に向かって斜めに延びる中間部52と、その中間部の先端から連続して下側に延び、下端で後方に向かって湾曲する前端部53と、その前端部53からさらに後方に、いくらか上に向かって延びる自由端54とからなる。すなわち、被係合部51はほぼリング状で、自由端54と基部50との間に開口部(切り欠き部)55が形成された形態である。この開口部55があるため、フューエルリッドが開動作をしたときにロックレバー16が壁26方向に移動している際において、フューエルロックが作動して係合ロッド18とロックレバー16の被係合部51とが係合した場合であっても、開口部(切り欠き部)55を介して係合ロッド18が被係合部51から外れるので、被係合部51と係合ロッド18とが係合した状態で被係合部51が係合ロッド18を壁26方向へ押圧することによる係合ロッド18とロックレバー16との引っかかりを生じることなく、ソレノイドアクチュエータ19が作動した状況であっても、フューエルリッドを開くことができる。図3に示すように前端部53は基部50と平行であり、自由端54は中間部52と同じ角度で斜めに伸びている。
基部50には、支持ピン17を通す孔56が形成されている(図4参照)。また、基部50の左右の板の間における支持ピン17の周囲には、ロックレバー16を常時下方に付勢するリコイルバネ57が装着されている(図3参照)。さらにケース本体11の収容部27の外面下方には、移動規制部58が突出している。この移動規制部58は、係合ピン18がプランジャ12の方向へ移動した状態で、プランジャ12がロック解除位置方向へ押し込まれた際に、係合ピン18がプランジャ12のロック位置からロック解除位置までの距離をロックレバー16の移動に伴って移動することを規制するものである。
被係合部51の根元部の下側、すなわち開口部55の奥には、滑らかな山形の突起59が形成されている(図4参照)。この突起59は、フューエルリッドが開いているときに先にドアロックを行ったため、係合ピン18が突出している状態で被係合部51が戻るとき、係合ピン18が被係合部51に入り込まないように規制するためのものである。
つぎに図6を参照して通常状態におけるフューエルロック機構10の作用を説明する。図6のフューエルリッド43が開いているとき(リッド開状態S1)は、プランジャ12が突出し、リンク体14が反時計方向に回動している。係合ピン18はあらかじめ引っ込ませている。この状態ではプランジャ12の係合突起は係合部材の浅いカム溝に係合しており、突出位置(浅い係合位置)にある。また、インナーケーブル15が矢印P方向に引かれているので、図1の中間ストッパ21のレバー21aが立ち上がっている。
この状態からリンク体14により突出方向に付勢されているプランジャ12を押し込みながらフューエルリッド43を閉じていき、プランジャ12が深い係合位置を超えたときに手を離すと、プランジャ12はリンク体14によって少し押し戻され、深い位置(引込み位置)で係合する。この間、プランジャ12はほぼ90度回転しながら押し戻される。さらにソレノイドアクチュエータ19が作動(たとえばON作動)して係合ロッド18が突出し(突出位置)、ロックレバー16の被係合部51内に入り込む(ロック状態S3参照)。この状態では係合ロッド18が被係合部51と係合しているので、外部からフューエルロッド43を押してもプランジャ12を押し込むことができない。なお、図3の移動規制部58も係合ロッド18を介してプランジャ12の移動を規制している。
フューエルリッド43を閉じている状態(リッド閉状態S2)では、インナーケーブル15が矢印P方向に引かれていないので、図1の中間ストッパ21のレバー21aが倒れている。そのため、スライドドアを自由に開閉させることができる。
つぎにフューエルリッド43を開けるには、まず運転席から操作してソレノイドアクチュエータ19をOFFにして、係合ピン18を引っ込める。それによりフューエルリッド43を押し込むことが可能な状態となるので(リッド閉状態S2)、運転者あるいは給油する作業者がフューエルリッド43をロック解除位置まで少し押し込み、さらに手を離す。それによりプランジャ12が突出位置(浅い係止位置)でロックされるまで突出し、フューエルリッド43を内側から押し開く(開状態S1参照)。さらにこれによりインナーケーブル15が矢印P方向に引き出され、中間ストッパ21のレバー21aが立ち上がり、スライドドアの開方向の操作を途中から規制し、フューエルリッド43および給油口に差し込まれた給油ガンを保護する。
つぎに図7a、図7bを参照して、フューエルリッドを開けている状態でドアロックを掛けたときの作用を説明する。ガソリンスタンドでフューエルリッドのロックを解除し、その後、子供などが外に出ないようにドアをロックする場合がある。この場合、ドアにロックを掛けるとそれと連動してフューエルリッドにもロックを掛けようとし、ソレノイドアクチュエータが係合ピン18を突出させる(図7a参照)。この状態ではロックレバー16が前進しているので、係合ピン18はロックレバー16の被係合部51には入り込まず、下向きに突出する山形の突起59よりも基部50側の下側に潜り込む。
この状態で給油が完了し、フューエルリッドを閉じる場合、フューエルリッドを押し込むと、ロックレバー16が上向きに揺動して係合ピン18を乗り越えて後退する(図7b)。そのため、ドアロックを解除せずにそのままフューエルリッドを閉じることができる。すなわち従来は一旦ドアロックを解除する必要があったが、このフューエルロック機構10では、ドアロックを解除する必要がない。なお、ロックレバー16が後退するとき、山形の突起59があるので、係合ピン18がロックレバー16の開口部55から被係合部51内に入り込まない(図7b参照)。そのためリンク体14の回動に基づくロックレバー16の円弧状の軌跡と係合ピン16とに「せり」を生じてつぎの操作ができなくなるといった問題がない。
前記実施形態ではパワースライドドアに用いるフューエルロック機構を説明したが、手動で開閉するスライドドアに用いることもできる。また、前記実施形態では係合ピンをソレノイドアクチュエータで作動させる場合を説明したが、運転席からコントロールケーブルを介して作動させるものであってもよい。また、中間ストッパと連動させるフューエルロック機構を説明したが、中間ストッパと連動させないものであってもよい。また、ロックレバーとして鉤形の被係合部を有するものを説明したが、開口部(図4の符号55)がないリング状の被係合部を備えているロックレバーも採用することができる。その場合は山形の突起(図4の符号59)を省略できる。
10 フューエルロック機構
11 ケース本体
11a 蓋体
12 プランジャ
12a 回転用球状突起
12b 芯部
12c 筒状体
13 支持軸
14 リンク体
14a ボス部
14b 当接部
14c 連結部
14d 前側の壁
15 インナーケーブル
16 ロックレバー
17 支持ピン
18 係合ピン
19 ソレノイドアクチュエータ
19a 伸縮ロッド
20 ブラケット
SW スライドドア停止スイッチ
21 中間ストッパ
21a レバー
22 操作部材
23 インナーケーブル
24、25 アウターケーシング
26 壁
27 収容部
28 受け部
29 横壁
30 深溝
31 壁
32 ケーシングキャップ
33 U溝
34 リコイルバネ
35 ロック保持部材
36 係合片
37 係合突起
38 深いカム溝
39 浅いカム溝
41 第1傾斜面
42 第2傾斜面
43 フューエルリッド
44 引っ掛け片
45 シール材
45a 返し
46 支持片
47 底板
48 溝
49 案内板
50 基部
51 被係合部
52 中間部
53 前端部
54 自由端
55 開口部
56 孔
57 リコイルバネ
58 移動規制部
59 突起
P インナーケーブルの引き方向

Claims (4)

  1. スライドドアの開閉と連動して作動するフューエルロック機構であって、
    フューエルリッドの開閉によりそれぞれ突出位置・引込み位置に移動し、押込みにより引込み位置にロックされ、さらに押込むことでロック解除位置に移動してロックが解除された後に突出位置へ移動するプランジャと、
    そのプランジャの運動により押し・引きされるインナーケーブルと、
    そのインナーケーブルの一端が接続されると共に、前記スライドドアの作動範囲に出没自在に配置されるストッパと、
    前記インナーケーブルの他端が接続されると共に、前記プランジャの突出・引込み運動を前記インナーケーブルの押し・引き運動に回動して連動させるリンク体と、
    前記スライドドアのロック・アンロックに同期して、ロック時に前記プランジャに近づく方向に移動する係合ピンとを備えており、
    前記リンク体には前記係合ピンと係合可能な被係合部を備えたロックレバーが設けられ、
    前記プランジャが引込み位置にあるときに、前記係合ピンがドアロックによりプランジャ方向へ移動した際に前記ロックレバーの被係合部と係合し、
    前記ロックレバーが前記係合ピンから離間する方向へ回動可能な様に前記リンク体に接続され、
    前記プランジャが前記リンク体と摺動可能に接続された
    フューエルロック機構。
  2. 前記被係合部が前記ロックレバーの基端方向に開口部を有する鉤状形状を有し、
    前記開口部より基端側には基端から開口部方向へ前記ロックレバーと摺動しながら前記係合ピンが移動した際に前記係合ピンが前記開口部を介して前記被係合部に係合されるのを阻止する突起が設けられた
    請求項1に記載のフューエルロック機構。
  3. 前記ロックレバー近傍には前記被係合部へ前記係合ピンの先端を案内する案内板が配された請求項1または2に記載のフューエルロック機構。
  4. 前記プランジャに係合突起を設け、前記プランジャを収容する収容部に前記係合突起の移動を規制するガイド手段を設け、
    前記ガイド手段は、前記係合突起を前記プランジャのロック位置で保持するロック保持部と、前記係合突起を前記プランジャの突出位置で固定する突出保持部と、前記プランジャを引込みさせると係合突起に係合して、前記プランジャを前記突出保持部側位置から前記ロック保持部側位置に向けて回転させながら引込みさせる第一傾斜面と、前記ロック保持部側位置から前記突出保持部側位置に向けて回動させながら引込みさせる第二傾斜面とを備え、
    前記プランジャが、一端にフューエルリッドと回転しながら当接する回転用球状突起を有し、他端側に線状の芯部とその芯部の周囲に回転可能に被せられる有底の筒状体とを備えてなり、その筒状体の底部がリンク体と当接可能であり、
    前記回転用球状突起を押圧することで前記プランジャが回動して突出位置からロック保持位置へと移動し、さらに前記回転用球状突起を押圧することで前記プランジャが回動してロック保持位置から突出位置へ移動する
    請求項1〜3のいずれかに記載のフューエルロック機構。
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