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JP5024365B2 - 印刷装置 - Google Patents

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JP5024365B2 JP2009298187A JP2009298187A JP5024365B2 JP 5024365 B2 JP5024365 B2 JP 5024365B2 JP 2009298187 A JP2009298187 A JP 2009298187A JP 2009298187 A JP2009298187 A JP 2009298187A JP 5024365 B2 JP5024365 B2 JP 5024365B2
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Description

本発明は、印刷装置に関し、特に画像の位置ずれや濃度のずれを補正する機能を備えた印刷装置に関する。
従来より印刷装置として、画像の位置ずれや濃度のずれを補正する機能を備えたものが知られている。こうした印刷装置では、例えば、印刷ジョブを受けたときに、前回の補正処理からの印刷枚数が一定値に達したかなど、所定の補正実行条件が成立するかを判断し、成立すると判断した場合に補正処理を実行する。この補正処理では、印刷部により所定のパターンを印刷して、そのパターンの測定を行い、その結果に基づいて画像の位置や濃度を補正する。そして、補正処理を終えた後に印刷ジョブの印刷を行うことで画像の品質を確保することができる。
特開2000−155453号公報
一方、補正処理を行うとトナー消費が進んだり、ユーザの待ち期間が増えたりするなどの不利益も生じるため、補正処理をあまり頻繁に行うことは好ましくない。しかし、補正処理を実行しない期間が長くなるにつれ、ユーザが印刷後の画質に満足できなくなる可能性が高くなる。
そのような場合に、ユーザは印刷装置に補正処理の実行を指示し、補正処理の後に同じ画像の再印刷を行うことでより品質の高い画像を得ることができる。しかしながら、こうした再印刷は、状況によっては実行が困難であったり、非常に手間がかかったりすることがあり、従来では、そのような状況に応じてユーザの利便が図られていなかった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、再印刷の手間や困難性に応じてユーザの利便を図ることが可能な印刷装置を目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、第1の発明に係る印刷装置は、外部から入力される印刷ジョブを受け付ける複数の受付手段と、前記複数の受付手段により受け付けられた印刷ジョブに基づいて印刷を行う印刷手段と、前記複数の受付手段のうちいずれにより印刷ジョブを受け付けたかに基づいて再印刷の難易度を判断する判断手段と、前記判断手段によって判断された難易度が高い程、補正実行条件を成立し易い条件に設定する設定手段と、印刷ジョブを受けた際に前記補正実行条件が成立する場合に、前記印刷手段によってパターンを形成し前記パターンを測定した結果に基づいて印刷される画像を補正する補正処理を実行する補正手段と、を備える。
第1の発明によれば、複数の受付手段のうちいずれにより印刷ジョブを受け付けたかに基づいて再印刷の難易度を判断し、その難易度が高い程、補正実行条件を成立し易くする。即ち、印刷ジョブが入力された場所が印刷装置の近くか否かによって、ユーザが印刷された画像を確認し再印刷を行う場合の手間が異なると考えられる。そこで、印刷ジョブをどの受付手段で受け付けたかに基づいて再印刷の難易度を判断し、その難易度が高い程、補正処理を実行し易くし、逆に難易度が低い程、補正処理を実行し難くする。これにより、補正処理の実行頻度を抑制することができ、また、ユーザが大きな手間のかかる再印刷を行う必要性を低減することができるため、ユーザの利便を図ることができる。
第2の発明に係る印刷装置は、第1の発明において、前記複数の受付手段は、FAX通信により印刷ジョブを受け付けるFAX受信手段と、FAX通信以外により印刷ジョブを受け付ける非FAX受信手段とを含み、前記判断手段は、前記FAX受信手段により印刷ジョブを受け付けた場合には、前記非FAX受信手段から受け付けた場合に比べて再印刷の難易度が高いと判断する。
第2の発明によれば、FAX通信により印刷ジョブを受けた場合には、それ以外から印刷ジョブを受けた場合に比べて再印刷の難易度が高いと判断する。これにより、FAX受信により印刷ジョブを受けた場合には、他の場合よりも補正実行条件が成立し易く設定され、従って補正処理が実行され易くなる。FAX受信した印刷ジョブの再印刷を行うには、送信者に再度送信を依頼する必要があり、比較的手間がかかったり、困難であったりすることが多いため、補正処理を実行し易くすることにより、そのような必要が生じることを回避できる。
第3の発明に係る印刷装置は、外部から入力される印刷ジョブを受け付ける受付手段と、前記受付手段により受け付けられた印刷ジョブに基づいて印刷を行う印刷手段と、ユーザからの指示に基づいて前記印刷手段に印刷した画像を再度印刷させる再印刷処理を実行可能な再印刷手段と、前記再印刷手段による再印刷処理が実行不可の場合に、再印刷処理が実行可能な場合に比べて再印刷の難易度が高いと判断する判断手段と、前記判断手段によって判断された難易度が高い程、補正実行条件を成立し易い条件に設定する設定手段と、印刷ジョブを受けた際に前記補正実行条件が成立する場合に、前記印刷手段によってパターンを形成し前記パターンを測定した結果に基づいて印刷される画像を補正する補正処理を実行する補正手段と、を備える。
第3の発明によれば、再印刷処理が実行不可の場合には、実行可能な場合よりも再印刷の難易度が高いと判断し、その難易度が高い程、補正実行条件を成立し易くする。即ち、再印刷処理が実行可能な場合には、補正処理を実行し難くすることで、補正処理の実行頻度を抑制することができる。また、再印刷処理が実行不可の場合には、補正処理を実行し易くすることで、手間の大きい再印刷を行う必要性を低減する。これにより、ユーザの利便を図ることができる。
第4の発明に係る印刷装置は、外部から入力される印刷ジョブを受け付ける受付手段と、前記受付手段により受け付けられた印刷ジョブに基づいて印刷消耗材を用いて印刷を行う印刷手段と、前記印刷消耗材の残量を検知する検知手段と、前記検知手段により検知された残量が少ない程、再印刷の難易度が高いと判断する判断手段と、前記判断手段によって判断された難易度が高い程、補正実行条件を成立し易い条件に設定する設定手段と、印刷ジョブを受けた際に前記補正実行条件が成立する場合に、前記印刷手段によってパターンを形成し前記パターンを測定した結果に基づいて印刷される画像を補正する補正処理を実行する補正手段と、を備える。
第4の発明によれば、印刷消耗材の残量が少ない程、再印刷の難易度が高いと判断し、その難易度が高い程、補正実行条件を成立し易くする。即ち、インク・トナーや用紙などの印刷消耗材の残量が少ない場合には、再印刷の際に印刷消耗材が不足してユーザが印刷消耗材を補充する手間がかかる可能性が大きくなる。そこで、印刷消耗材の残量が少ない場合には、補正処理を実行し易くすることで、手間の大きい再印刷を行う必要性を低減する。また、印刷消耗材の残量が十分にある場合には、補正処理を実行し難くすることで、補正処理の実行頻度を抑制することができる。これにより、ユーザの利便を図ることができる。
第5の発明に係る印刷装置は、第1から第4のいずれか一つの発明において、前記補正手段は、印刷ジョブの印刷途中で補正実行条件が成立する場合に、再印刷の難易度が基準以下であれば印刷途中で補正処理を実行し、難易度が基準より高ければ印刷途中に補正処理を実行しない。
第5の発明によれば、印刷ジョブの印刷途中で補正処理を実行すると、補正処理の前後で画質が変化し、見栄えが悪化する可能性がある。これに対し、再印刷の難易度が基準より高ければ印刷途中に補正処理を実行しないため、画質変化による見栄えの悪化を防ぐことができる。また、再印刷の難易度が基準未満のときには印刷途中で補正処理を実行するため、画質を確保でき、また、ユーザが画質変化のために再印刷が必要と判断した場合にも容易に再印刷を行うことができる。
第6の発明に係る印刷装置は、外部から入力される印刷ジョブを受け付ける複数の受付手段と、前記複数の受付手段により受け付けられた印刷ジョブに基づいて印刷を行う印刷手段と、前記複数の受付手段のうちいずれにより印刷ジョブを受け付けたかに基づいて補正実行条件の成立し易さを変更する変更手段と、印刷ジョブを受けた際に前記補正実行条件が成立する場合に、前記印刷手段によってパターンを形成し前記パターンを測定した結果に基づいて印刷される画像を補正する補正処理を実行する補正手段と、を備える。
第6の発明によれば、複数の受付手段のうちいずれにより印刷ジョブを受け付けたかに基づいて補正実行条件の成立し易さを変更する。即ち、印刷ジョブが入力された場所が印刷装置の近くか否かによって、ユーザが印刷された画像を確認し再印刷を行う場合の手間が異なると考えられる。そこで、印刷ジョブをどの受付手段で受け付けたかに基づいて補正処理の実行し易さを変更する。これにより、補正処理の実行をある程度抑制することができ、また、ユーザが大きな手間のかかる再印刷を行う必要性を低減することができるため、ユーザの利便を図ることができる。
第7の発明に係る印刷装置は、第6の発明において、前記複数の受付手段は、FAX通信により印刷ジョブを受け付けるFAX受信手段と、FAX通信以外により印刷ジョブを受け付ける非FAX受信手段とを含み、前記変更手段は、前記FAX受信手段により印刷ジョブを受け付けた場合には、前記非FAX受信手段から受け付けた場合に比べて補正実行条件を成立し易くする。
第7の発明によれば、FAX通信により印刷ジョブを受けた場合には、それ以外から印刷ジョブを受けた場合に比べて補正実行条件を成立し易くする。FAX受信した印刷ジョブの再印刷を行うには、送信者に再度送信を依頼する必要があり、比較的手間がかかったり、困難であったりすることが多いため、補正処理を実行し易くすることにより、そのような必要が生じることを回避できる。
第8の発明に係る印刷装置は、外部から入力される印刷ジョブを受け付ける受付手段と、前記受付手段により受け付けられた印刷ジョブに基づいて印刷を行う印刷手段と、ユーザからの指示に基づいて前記印刷手段に印刷した画像を再度印刷させる再印刷処理を実行可能な再印刷手段と、前記再印刷手段による再印刷処理が実行不可の場合には再印刷処理が実行可能な場合に比べて成立し易くなるように補正実行条件を変更する変更手段と、印刷ジョブを受けた際に前記補正実行条件が成立する場合に、前記印刷手段によってパターンを形成し前記パターンを測定した結果に基づいて印刷される画像を補正する補正処理を実行する補正手段と、を備える。
第8の発明によれば、再印刷処理が実行不可の場合には、実行可能な場合よりも補正実行条件を成立し易くする。即ち、再印刷処理が実行可能な場合には、補正処理を実行し難くすることで、補正処理の実行頻度を抑制することができる。また、再印刷処理が実行不可の場合には、補正処理を実行し易くすることで、ユーザが手間の大きい再印刷を行う必要性を低減する。これにより、ユーザの利便を図ることができる。
第9の発明に係る印刷装置は、外部から入力される印刷ジョブを受け付ける受付手段と、前記受付手段により受け付けられた印刷ジョブに基づいて印刷消耗材を用いて印刷を行う印刷手段と、前記印刷消耗材の残量を検知する検知手段と、前記検知手段により検知された残量が少ない程、成立し易くなるように補正実行条件を変更する変更手段と、印刷ジョブを受けた際に前記補正実行条件が成立する場合に、前記印刷手段によってパターンを形成し前記パターンを測定した結果に基づいて印刷される画像を補正する補正処理を実行する補正手段と、を備える。
第9の発明によれば、印刷消耗材の残量が少ない程、補正実行条件を成立し易くする。即ち、インク・トナーや用紙などの印刷消耗材の残量が少ない場合には、再印刷の際に印刷消耗材が不足して補充する手間がかかる可能性が大きくなる。そこで、印刷消耗材の残量が少ない場合には、補正処理を実行し易くすることで、手間の大きい再印刷を行う必要性を低減する。また、印刷消耗材の残量が十分にある場合には、補正処理を実行し難くすることで、補正処理の実行頻度を抑制することができる。これにより、ユーザの利便を図ることができる。
第10の発明に係る印刷装置は、第6から第9のいずれか一つの発明において、前記補正手段は、印刷ジョブの印刷途中で補正実行条件が成立する場合に、当該補正実行条件が前記変更手段によって基準より成立し難く変更されていれば印刷途中で補正処理を実行し、基準より成立し易く変更されていれば印刷途中に補正処理を実行しない。
第10の発明によれば、印刷ジョブの印刷途中で補正処理を実行すると、補正処理の前後で画質が変化し、見栄えが悪化する可能性がある。これに対し、補正実行条件が成立し易く変更されている場合には印刷途中に補正処理を実行しないため、画質変化による見栄えの悪化を防ぐことができる。また、補正実行条件が成立し難く変更されている場合には印刷途中で補正処理を実行するため、画質を確保でき、また、ユーザが画質変化のために再印刷が必要と判断した場合にも容易に再印刷を行うことができる。
第11の発明に係る印刷装置は、第1から第10のいずれか一つの発明において、前記印刷手段は、カラー印刷とモノクロ印刷とが可能であり、前記補正手段は、前記補正実行条件が成立する場合であっても、印刷ジョブがモノクロ印刷の場合には補正処理を実行しない。
第11の発明によれば、モノクロ印刷では、カラー印刷に比べて位置ずれや濃度のずれの影響が少ないと考えられる。そこで、印刷ジョブがモノクロ印刷の場合には、補正実行条件が成立する場合であっても補正処理を実行しないことで、画質への影響を抑えつつ、補正処理の実行頻度を抑制することができる。
本発明によれば、印刷ジョブの入力経路、再印刷処理の実行可否、あるいは印刷消耗材の残量に基づいて補正実行条件の成立し易さを変更する。これにより、補正処理の実行頻度を抑制することができ、また、ユーザが大きな手間のかかる再印刷を行う必要性を低減することができるため、ユーザの利便を図ることができる。
本発明の実施形態1におけるプリンタの概略構成を示す側断面図 プリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図 印刷補正制御処理を示すフローチャート 再印刷難易判断処理を示すフローチャート 補正処理用のパターンを示す平面図 実施形態2における再印刷難易判断処理を示すフローチャート 実施形態3におけるプリンタの概略構成を示す側断面図 実施形態3における再印刷難易判断処理を示すフローチャート
<実施形態1>
次に本発明の実施形態1について図1から図5を参照して説明する。
(プリンタの全体構成)
図1は、本発明の印刷装置の一例であるプリンタ10の概略構成を示す側断面図である。本プリンタ10は、プリント機能、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能等を備えたカラー複合機である。
プリンタ10は、複数の用紙11(印刷消耗材の一例)を積載可能な供給トレイ12を備えており、この供給トレイ12から用紙11を送り出し印刷部15に供給する。印刷部15(印刷手段の一例)は、搬送ベルト16、4つの露光部17、4つのプロセス部18、定着器19を備えている。
4つのプロセス部18は、それぞれブラックK、イエローY、マゼンタM、シアンCのトナー(印刷消耗材の一例)を収容するトナー収容室20や、感光ドラム21等を備えている。印刷時には、各プロセス部18において、帯電された感光ドラム21の周面に露光部17により光を走査して静電潜像を形成する。そして、その静電潜像にトナーを供給して現像し、搬送ベルト16上を搬送される用紙11に対して各プロセス部18のトナー像を順次転写する。その後、用紙11を定着器19により加熱してトナー像を定着させ、その用紙11を排出する。
また、プリンタ10の上部には、ADF(自動原稿供給装置)23を有する読取部24が設けられている。読取部24は、原稿を読み取って読取データを取得する。また、読取部24の前方上面には、表示部25及び操作部26が設けられている。表示部25は、ディスプレイやランプ等を備え、各種の設定画面や装置の動作状態等を表示することが可能である。操作部26(受付手段、非FAX受信手段の一例)は、複数のボタンを備え、ユーザによりジョブの実行指示など、各種の入力操作が可能である。
さらに、プリンタ10は、搬送ベルト16の下側に後述する補正処理に用いられるパターンセンサ28を備えている。このパターンセンサ28は、搬送ベルト16に照射した光を受光し、その受光量に基づいて搬送ベルト16の表面に形成されるパターンの検出等を行う。
(プリンタの電気的構成)
図2は、プリンタ1の電気的構成を概略的に示すブロック図である。
プリンタ10は、同図に示すように、CPU30、ROM31、RAM32、NVRAM(不揮発性メモリ)33を備えている。ROM31には、後述する印刷・補正実行処理など、プリンタ1の各種動作を実行するためのプログラムが記憶されており、CPU30(判断手段、設定手段、補正手段、再印刷手段、変更手段の一例)は、ROM31から読み出したプログラムに従って、その処理結果をRAM32またはNVRAM33に記憶させながら各部の制御を行う。これらの構成は、既述の印刷部15、読取部24、表示部25、操作部26、パターンセンサ28等に電気的に接続されている。
さらに、プリンタ10は、ネットワークインターフェイス34、ファクシミリインターフェイス35を備えている。ネットワークインターフェイス34(受付手段、非FAX受信手段の一例)は、通信回線40を介して外部のコンピュータ50等に接続され、これにより相互のデータ通信が可能となっている。ファクシミリインターフェイス35(受付手段、FAX受信手段の一例)は、電話回線41を介して外部のファクシミリ装置(図示せず)等との間でファクシミリデータの送受信が可能となっている。
(印刷補正制御処理)
図3は、印刷補正制御処理を示すフローチャートであり、図4は、再印刷難易判断処理を示すフローチャートである。また、図5は、補正処理用のパターンを示す平面図である。
本プリンタ10は、印刷処理を伴うジョブとして、例えば、PCプリント、コピー、FAX受信の3種類の印刷ジョブを実行することができる。これらの印刷ジョブは、外部から入力される実行指令に基づいて実行され、それぞれ実行指示が入力される経路が異なっている。即ち、PCプリントの実行指示は、コンピュータ50等から送信され、ネットワークインターフェイス34から入力される。コピーの実行指示は、操作部26から入力される。FAX受信の実行指示は、ファクシミリインターフェイス35から入力される。
CPU30は、電源投入後、ジョブを受付可能な状態になると、操作部26、ネットワークインターフェイス34、及びファクシミリインターフェイス35のいずれかにおいて、印刷ジョブの実行指示が受け付けられるのを待機する。そして、印刷ジョブが受け付けられると、図3に示す印刷補正制御処理を開始する。
この印刷補正制御処理は、印刷ジョブの実行と補正処理の実行とを制御するものである。CPU30は、印刷補正制御処理を開始すると、まず再印刷難易判断処理を実行する(S101)。この再印刷難易判断処理では、処理の対象である印刷ジョブを印刷した後に再度印刷を行う場合の難易度を判断する。この難易度は、再印刷を行うためのユーザの手間や困難性を評価するための値である。
本実施形態では、再印刷の難易度が高・低の2段階のいずれになるかを印刷ジョブが入力された経路に基づいて判断する。図4に示すように、CPU30は、再印刷難易判断処理において、印刷ジョブをネットワークインターフェイス34により受け付けた場合(S201:Yes)には、再印刷の難易度を高と判断する(S202)。また、印刷ジョブをファクシミリインターフェイス35により受け付けた場合(S203:Yes)にも同様に難易度を高と判断する(S202)。そして、印刷ジョブを操作部26により受け付けた場合(S203:No)には、難易度を低と判断する(S204)。
上述の判断は、次のような事情に基づいて行われる。即ち、印刷ジョブをネットワークインターフェイス34により受け付けた場合には、その印刷(PCプリント)を指示したユーザがコンピュータ50の設置された場所におり、その場所がプリンタ10から少し離れている可能性が高い。従って、そのユーザは、印刷ジョブの実行指示を送信した後、プリンタ10の場所に来て印刷結果を確認し、再印刷が必要と判断した場合には、コンピュータ50の場所に戻ってもう一度同じ事を繰り返すという作業が必要になる。
これに対し、印刷ジョブを操作部26により受け付けた場合には、ユーザがプリンタ10の近くにいる可能性が高く、従ってユーザが印刷結果を確認して再印刷を指示するのが容易である。また、印刷ジョブをファクシミリインターフェイス35により受け付けた場合には、その印刷ジョブを送信した者がプリンタ10から遠く離れた場所におり、ネットワークインターフェイス34から印刷ジョブを受け付けた場合に比べて再印刷にさらに手間がかかる可能性が高い。
CPU30は、図3のS101にて難易度を判断した後、続いてその結果に基づいて次のように補正実行条件の設定を行う。この補正実行条件は、後述する補正処理を実行するか否かを決定するための条件であって、本実施形態では、前回の補正処理からの印刷枚数が閾値に達することを条件とする。閾値は、大・小の2つの数値のいずれかを設定することができ、CPU30は、再印刷の難易度が高の場合(S102:Yes)には閾値を小に設定し(S103)、難易度が低の場合(S102:No)には、閾値を大に設定する(S104)。従って、再印刷の難易度が高の場合には、低の場合に比べて補正実行条件が成立し易くなる。なお、補正実行条件は、適宜変更することができ、例えば、前回の補正処理からの経過時間やあるいは温度変化が閾値に達したこととしても良い。
次にCPU30は、前回の補正処理からの印刷枚数が閾値に達したか、即ち補正実行条件が成立するかを判断する(S105)。そして、印刷枚数が閾値より大きい場合、即ち補正実行条件が成立した場合(S105:Yes)には、続いて、次に印刷するページがカラーであるかを判断する(S106)。印刷するページがカラーである場合(S106:Yes)には、補正処理を実行する(S107)。
ここでは、補正処理として、画像形成位置のずれを補正するための位置ずれ補正を行う例を示す。CPU30は、補正処理を開始すると、印刷部15によって搬送ベルト16上に図5に示すようなパターンPを形成する。このパターンPは、二列に並んだ細長い各色のマーク55K,55Y,55M,55Cから構成されており、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの順に並んだ4つのマーク55K〜55Cを一組として、複数組のマーク55K〜55Cが副走査方向に間隔を開けて配置されている。
続いてCPU30は、各組のマーク55K〜55Cについて、各マーク55K〜55Cがパターンセンサ28の検出位置を通過するタイミングを測定し、その結果に基づいてブラックのマーク55Kを基準とする他の色(補正色という)のマーク55Y,55M,55Cの副走査方向の位置ずれ量を求める。そして、各補正色の位置ずれ量について、全組の平均値をそれぞれ算出し、この平均値の位置ずれを打ち消すための補正値を算出し、その値をNVRAM33に記憶して補正処理を終了する。
なお、ユーザは、操作部26あるいはネットワークインターフェイス34に接続されたコンピュータ50から補正の実行指示を入力することができ、CPU30は、補正の実行指示を受けると、補正実行条件の成立とは無関係に補正処理を実行する。
さて、CPU30は、図3のS107にて補正処理を終えた後、印刷部15により印刷ジョブの1ページ分の印刷を行う(S108)。このとき、CPU30は、補正処理によりNVRAM33に記憶された補正値を読み出し、その補正値に従って印刷位置を調整した印刷データを印刷部15に供給することで印刷される画像の位置を補正する。
また、CPU30は、S105にて印刷枚数が閾値以下である場合(S105:No)、またはS106にて印刷するページがモノクロである場合(S106:No)には、補正処理を行うことなくS108にて1ページの印刷を行う。なお、S106の印刷するページがカラーであるかを判断する処理を省き、印刷枚数が閾値より大きい場合(補正実行条件が成立する場合)には、常に補正処理を実行するようにしても良い。
続いて、CPU30は、処理対象の印刷ジョブが終了したかを判断し(S109)、終了していない場合(S109:No)には、S101の再印刷難易判断処理にて難易度が高と判断されたかを判断する(S110)。再印刷の難易度が高である場合(S110:Yes)には、S108に戻り、次のページの印刷を行う。また、再印刷の難易度が低である場合(S110:No)には、S105に戻り補正実行条件の判断を行う。そして、CPU30は、印刷ジョブの全てのページの印刷が終了した場合(S109:Yes)には、この印刷補正制御処理を終了する。
即ち、この印刷補正制御処理では、ある複数ページの印刷ジョブに対して再印刷の難易度が低と判断された場合には、1ページ印刷する度にS105にて補正実行条件の判断を行う。このため、印刷の途中で補正処理が行われる可能性がある。これに対し、再印刷の難易度が高と判断された場合には、最初のページを印刷する前のタイミングでのみ補正処理を行う可能性があり、印刷の途中で補正処理を行うことはない。
(本実施形態の効果)
以上のように本実施形態によれば、操作部26、ネットワークインターフェイス34、及びファクシミリインターフェイス35のうちいずれにより印刷ジョブを受け付けたかに基づいて再印刷の難易度を判断し、その難易度が高い程、補正実行条件を成立し易くする。言い換えれば、印刷ジョブの入力経路に応じて補正実行条件の成立し易さを変更する。
即ち、印刷ジョブが入力された場所がプリンタ10の近くか否かによって、ユーザが印刷された画像を確認し再印刷を行う場合の手間が異なると考えられる。そこで、印刷ジョブをどの受付手段で受け付けたかに基づいて再印刷の難易度を判断し、その難易度が高い程、補正処理を実行し易くし、逆に難易度が低い程、補正処理を実行し難くする。これにより、補正処理の実行頻度を抑制することができ、また、ユーザが大きな手間のかかる再印刷を行う必要性を低減することができるため、ユーザの利便を図ることができる。
また、FAX通信により印刷ジョブを受けた場合には、それ以外から印刷ジョブを受けた場合に比べて再印刷の難易度が高いと判断する。これにより、FAX受信により印刷ジョブを受けた場合には、他の場合よりも補正実行条件が成立し易く設定され、従って補正処理が実行され易くなる。FAX受信した印刷ジョブの再印刷を行うには、送信者に再度送信を依頼する必要があり、比較的手間がかかったり、困難であったりすることが多いため、補正処理を実行し易くすることにより、そのような必要が生じることを回避できる。
また、印刷ジョブの印刷途中で補正処理を実行すると、補正処理の前後で画質が変化し、見栄えが悪化する可能性がある。これに対し、本実施形態では、再印刷の難易度が基準より高いときには印刷途中に補正処理を実行しないため、画質変化による見栄えの悪化を防ぐことができる。また、再印刷の難易度が基準より低いときには印刷途中で補正処理を実行するため、画質を確保でき、また、ユーザが画質変化のために再印刷が必要と判断した場合にも容易に再印刷を行うことができる。
また、モノクロ印刷では、カラー印刷に比べて位置ずれや濃度のずれの影響が少ないと考えられる。そこで、印刷ジョブがモノクロ印刷の場合には、補正実行条件が成立する場合であっても補正処理を実行しないことで、画質への影響を抑えつつ、補正処理の実行頻度を抑制することができる。
なお、図4において、S201の処理を削除し、S203にて印刷ジョブがファクシミリインターフェイス35により受け付けられたかのみを判断し、ファクシミリインターフェイス35により受け付けられた場合(S203:Yes)には、難易度を高と判断する(S202)ようにしても良い。
即ち、FAX通信により印刷ジョブを受けた場合には、それ以外から印刷ジョブを受けた場合に比べて補正実行条件を成立し易くする。FAX受信した印刷ジョブの再印刷は比較的手間がかかったり、困難であったりすることが多いため、補正処理を実行し易くすることにより、そのような再印刷の必要が生じることを回避できる。
<実施形態2>
次に本発明の実施形態2について図6を参照して説明する。
図6は、再印刷難易判断処理を示すフローチャートである。本実施形態は、実施形態1の再印刷難易判断処理の内容を置き換えたもので、プリンタ10の基本的な構成及び印刷補正制御処理の内容は実施形態1と同様である。
本実施形態のプリンタ10は、再印刷を容易に行うためのリプリント機能を備えている。このリプリント機能は、操作部26からの指示でオン(有効)またはオフ(無効)に設定することができる。リプリント機能が有効であると、CPU30は、印刷を行う度にその印刷に使用したデータ(元のデータまたは印刷用に加工したデータ)を印刷終了後ある程度の期間RAM32に保存する。そして、ユーザが例えば印刷結果を見て再印刷が必要と判断した場合に、操作部26からリプリントの実行を指示すると、CPU30は、RAM32から前述のデータを読み出して再度印刷を行う(再印刷処理)。従って、ユーザはこのリプリント機能を利用することで、同じデータを再度プリンタ10に入力する手間を省くことができる。
図6の再印刷難易判断処理において、CPU30は、リプリント機能がオフかを判断し(S301)、オフの場合(S301:Yes)には再印刷の難易度を高と判断する(S302)。また、リプリント機能がオンの場合(S301:No)には、印刷ジョブの全てのデータをRAM32に格納できるかを判断する(S303)。ここで、印刷ジョブのデータ量が不明である場合には、例えば印刷ジョブのページ数からデータ量を推測し、RAM32にそのデータ量を格納する領域を確保できるかを判断しても良い。また、データ量を用いずに、RAM32に一定の空き容量があれば格納できると判断しても良い。
なお、リプリント機能がオンに設定されていても、印刷時にRAM32に印刷ジョブの全てのデータを記憶できなかった場合には、リプリントは実行できない。
CPU30は、RAM32上に印刷ジョブの全てのデータを格納するための領域を確保できない場合(S303:No)には、S302にて再印刷の難易度を高と判断し、空き容量がある場合(S303:Yes)には、難易度を低と判断する(S304)。従って、リプリント機能がオフの場合やRAM32に十分な空き容量がない場合には、難易度が高と判断され、補正実行条件を成立し易くなる。
以上のように本実施形態によれば、リプリント(再印刷処理)が実行不可の場合には、実行可能な場合よりも再印刷の難易度が高いと判断し、その難易度が高い程、補正実行条件を成立し易くする。言い換えれば、再印刷処理が実行不可の場合には、実行可能な場合よりも補正実行条件を成立し易くする。
即ち、再印刷処理が実行可能な場合には、補正処理を実行し難くすることで、補正処理の実行頻度を抑制することができる。また、再印刷処理が実行不可の場合には、補正処理を実行し易くすることで、手間の大きい再印刷を行う必要性を低減する。これにより、ユーザの利便を図ることができる。
<実施形態3>
次に本発明の実施形態3について図7及び図8を参照して説明する。
図7は、プリンタ60の電気的構成を概略的に示すブロック図であり、図8は、再印刷難易判断処理を示すフローチャートである。
本実施形態のプリンタ60は、図2のプリンタ10の構成にトナー残量センサ61と、用紙残量センサ62とを追加したものであり、その他の構成は図2と同様である。また、印刷補正制御処理の内容は実施形態1と同様である。
トナー残量センサ61(検知手段の一例)は、各プロセス部18のトナー収容室に光を透過させ、その透過光量に基づいて残量を検出する。用紙残量センサ62(検知手段の一例)は、アクチュエータを供給トレイ12に積載された用紙束の上面に当接させ、そのアクチュエータの位置に基づいて用紙11の残量を検出する。
図8の再印刷難易判断処理において、CPU30は、トナーの残量が所定の基準以下であるかをトナー残量センサ61による検出に基づいて判断し(S401)、トナーの残量が基準以下であれば(S401:Yes)、再印刷の難易度を高と判断する(S402)。また、トナーの残量が基準より多い場合(S401:Yes)には、次に用紙11の残量が所定の基準以下であるかを用紙残量センサ62による検出に基づいて判断する(S403)。そして、用紙11の残量が基準以下であれば(S403:Yes)再印刷の難易度を高と判断し(S402)、基準より多ければ(S403:No)難易度を低と判断する(S404)。
以上のように本実施形態によれば、印刷消耗材であるトナーや用紙11の残量が少ない程、再印刷の難易度が高いと判断し、その難易度が高い程、補正実行条件を成立し易くする。言い換えれば、印刷消耗材の残量が少ない程、補正実行条件を成立し易くする。
即ち、印刷消耗材の残量が少ない場合には、再印刷の際に印刷消耗材が不足してユーザが印刷消耗材を補充する手間がかかる可能性が大きくなる。そこで、印刷消耗材の残量が少ない場合には、補正処理を実行し易くすることで、手間の大きい再印刷を行う必要性を低減する。また、印刷消耗材の残量が十分にある場合には、補正処理を実行し難くすることで、補正処理の実行頻度を抑制することができる。これにより、ユーザの利便を図ることができる。
(参考例)
本発明に関連し、次のような構成にすることもできる。
図2のプリンタ10において、事前にユーザが操作部26等からユーザ情報(ユーザ名やコンピュータ名等)と補正実行条件の成立し易さとを対応付けた情報を登録する作業を行い、CPU30はその対応情報をNVRAM33等に記憶しておく。そして、CPU30は、印刷ジョブを受け付けた際にその印刷ジョブを入力したユーザを特定する。
具体的には、例えば、コンピュータから送信された印刷ジョブであれば、印刷ジョブの実行指示にユーザ名やコンピュータ名等の情報を添付させ、それを取得しても良く、また操作部26から入力される印刷ジョブであれば、例えばプリンタ10にカードキーなどの認証手段を設けてその認証によりユーザ名を取得してもよい。
続いてCPU30は、前述の対応情報に基づいて特定されたユーザに対応した補正実行条件に設定する。これにより、ユーザに応じて補正実行条件を変更することができる。
また、上記参考例と本発明と組み合わせて、次のような実施形態とすることもできる。
例えば、ユーザ毎にリプリント機能の使用許可・使用不許可を登録しておき、リプリント機能の使用が不許可に設定されたユーザにより印刷ジョブが入力された場合には、リプリント機能の使用が許可されたユーザにより印刷ジョブが入力された場合に比べて補正実行条件を成立しやすくする。
あるいは、ユーザ毎に座席若しくは使用するコンピュータの設置場所がプリンタから近いか遠いかを登録しておき、遠いユーザにより印刷ジョブが入力された場合には、近いユーザにより印刷ジョブが入力された場合よりも補正実行条件を成立しやすくする。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、本発明を電子写真方式のカラープリンタに適用した例を示したが、本発明は、例えば、モノクロ専用の印刷装置や、インクジェット方式やその他の方式の印刷装置にも適用することができる。また、印刷剤としてはトナーの他にインクなどを用いても良い。
(2)上記実施形態では、補正処理として各色間の相対的な位置ずれを補正するものを示したが、本発明によれば、例えば、感光ドラムやベルトの回転ムラに起因する画像形成位置の周期的なずれを測定し、その結果に基づいて露光時の書き込みタイミングを調整することで周期的なずれを補正しても良い。また、補正処理として、画像の濃度のずれを測定し、それを補正しても良い。
(3)上記各フローチャートの処理は、主旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実施することができ、例えば一部の処理を抜き出したり、組み合わせたり、条件の一部を変更したりしても良い。例えば、図4のS201及びS203のうちの一方のみ、図6のS301及びS303のうち一方のみ、または図8のS401及びS403のうちの一方のみで難易度を判断しても良く、あるいはこれらの処理を組み合わせて難易度を判断しても良い。
(4)上記実施形態では、難易度を2段階に分けたものを示したが、本発明によれば、難易度を3段階以上に分け、それに応じて補正実行条件を変更しても良い。例えば、難易度を高・中・低の3段階とし、印刷ジョブの入力元がファクシミリなら難易度を高、外部のコンピュータなら難易度を中、操作部なら難易度を低とし、その難易度が高い程、補正実行条件が成立し易くなるように補正実行条件を3段階に変更しても良い。
(5)上記実施形態では、再印刷の難易度が高い場合には印刷の途中で補正処理を実行しないものを示したが、本発明によれば、難易度が高い場合にも印刷の途中で補正処理を実行しても良い。印刷の途中であっても補正処理を実行することで画質を確保することができる。
(6)上記実施形態では、印刷ジョブとしてPCプリント、コピー、FAX受信の3種類を実行可能なものを示したが、本発明によれば、実行可能な印刷ジョブは適宜変更することができる。印刷ジョブとして、例えばネットワークインターフェイスによりインターネット上のメールサーバからEメールを受信し添付された画像を印刷するEメール印刷を実行可能としても良い。また、受付手段としてUSBインターフェイスやその他のメディア接続部を設けたものにおいて、そのメディア接続部にフラッシュメモリ等のメディアが接続されたときに、そのメディアに記憶された画像データを読み出して印刷するダイレクト印刷を実行可能としても良い。なお、Eメール印刷は操作部から入力される印刷ジョブに比べて再印刷の難易度が高いと言え、また、ダイレクト印刷は操作部からの印刷ジョブと同様に再印刷の難易度が比較的低いと言える。
10,60…プリンタ
11…用紙
15…印刷部
26…操作部
30…CPU
34…ネットワークインターフェイス
35…ファクシミリインターフェイス
61…トナー残量センサ
62…用紙残量センサ
P…パターン

Claims (11)

  1. FAX通信により印刷ジョブを受け付けるFAX受信手段と、
    FAX通信以外により印刷ジョブを受け付ける非FAX受信手段と、
    前記FAX受信手段及び前記非FAX受信手段により受け付けられた印刷ジョブに基づいて印刷を行う印刷手段と、
    前記FAX受信手段及び前記非FAX受信手段のうちいずれにより印刷ジョブを受け付けたかを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記FAX受信手段により印刷ジョブを受け付けたと判断された場合、前記非FAX受信手段により印刷ジョブを受け付けたと判断された場合に比べて、補正実行条件が成立するための閾値を小さくする設定手段と、
    印刷ジョブを受けた際に前記補正実行条件が成立する場合に、前記印刷手段によってパターンを形成し前記パターンを測定した結果に基づいて印刷される画像を補正する補正処理を実行する補正手段と、
    を備える印刷装置。
  2. 外部から入力される印刷ジョブを受け付ける受付手段と、
    前記受付手段により受け付けられた印刷ジョブに基づいて印刷を行う印刷手段と、
    ユーザからの指示に基づいて前記印刷手段に印刷した画像を再度印刷させる再印刷処理を実行可能な再印刷手段と、
    メモリと、
    前記印刷手段による印刷に使用したデータが、前記メモリに格納される場合に前記再印刷処理を実行可能と判断し、前記メモリに格納されない場合に前記再印刷処理が実行不可と判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記再印刷処理が実行不可と判断された場合、前記再印刷処理が実行可能と判断された場合に比べて、補正実行条件が成立するための閾値を小さくする設定手段と、
    印刷ジョブを受けた際に前記補正実行条件が成立する場合に、前記印刷手段によってパターンを形成し前記パターンを測定した結果に基づいて印刷される画像を補正する補正処理を実行する補正手段と、
    を備える印刷装置。
  3. 外部から入力される印刷ジョブを受け付ける受付手段と、
    前記受付手段により受け付けられた印刷ジョブに基づいて印刷消耗材を用いて印刷を行う印刷手段と、
    前記印刷消耗材の残量を検知する検知手段と、
    前記検知手段により検知された残量が基準以下であるかどうかを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記残量が前記基準以下であると判断された場合、前記残量が前記基準よりも多いと判断された場合に比べて、補正実行条件が成立するための閾値を小さくする設定手段と、
    印刷ジョブを受けた際に前記補正実行条件が成立する場合に、前記印刷手段によってパターンを形成し前記パターンを測定した結果に基づいて印刷される画像を補正する補正処理を実行する補正手段と、
    を備える印刷装置。
  4. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記補正手段は、印刷ジョブの印刷途中で補正実行条件が成立する場合に、前記判断手段によって前記非FAX受信手段により印刷ジョブを受け付けたと判断された場合に印刷途中で補正処理を実行し、前記FAX受信手段により印刷ジョブを受け付けたと判断された場合に印刷途中に補正処理を実行しない、印刷装置。
  5. 請求項2に記載の印刷装置において、
    前記補正手段は、印刷ジョブの印刷途中で補正実行条件が成立する場合に、前記判断手段によって前記再印刷処理が実行可能と判断された場合に印刷途中で補正処理を実行し、前記再印刷処理が実行不可と判断された場合に印刷途中に補正処理を実行しない、印刷装置。
  6. 請求項3に記載の印刷装置において、
    前記補正手段は、印刷ジョブの印刷途中で補正実行条件が成立する場合に、前記判断手段によって前記残量が前記基準よりも多いと判断された場合に印刷途中で補正処理を実行し、前記残量が前記基準以下であると判断された場合に印刷途中に補正処理を実行しない、印刷装置。
  7. FAX通信により印刷ジョブを受け付けるFAX受信手段と、
    FAX通信以外により印刷ジョブを受け付ける非FAX受信手段と、
    前記FAX受信手段及び前記非FAX受信手段により受け付けられた印刷ジョブに基づいて印刷を行う印刷手段と、
    前記FAX受信手段により印刷ジョブを受け付けた場合、前記非FAX受信手段により印刷ジョブを受け付けた場合に比べて、補正実行条件が成立するための閾値を小さくする変更手段と、
    印刷ジョブを受けた際に前記補正実行条件が成立する場合に、前記印刷手段によってパターンを形成し前記パターンを測定した結果に基づいて印刷される画像を補正する補正処理を実行する補正手段と、
    を備える印刷装置。
  8. 外部から入力される印刷ジョブを受け付ける受付手段と、
    前記受付手段により受け付けられた印刷ジョブに基づいて印刷を行う印刷手段と、
    ユーザからの指示に基づいて前記印刷手段に印刷した画像を再度印刷させる再印刷処理を実行可能な再印刷手段と、
    メモリと、
    前記印刷手段による印刷に使用したデータが、前記メモリに格納される場合に前記再印刷手段による再印刷処理を実行可能とし、前記メモリに格納されない場合に前記再印刷手段による再印刷処理が実行不可とし、前記再印刷手段による再印刷処理が実行不可の場合には再印刷処理が実行可能な場合に比べて補正実行条件が成立するための閾値を小さくする変更手段と、
    印刷ジョブを受けた際に前記補正実行条件が成立する場合に、前記印刷手段によってパターンを形成し前記パターンを測定した結果に基づいて印刷される画像を補正する補正処理を実行する補正手段と、
    を備える印刷装置。
  9. 外部から入力される印刷ジョブを受け付ける受付手段と、
    前記受付手段により受け付けられた印刷ジョブに基づいて印刷消耗材を用いて印刷を行う印刷手段と、
    前記印刷消耗材の残量を検知する検知手段と、
    前記検知手段により検知された残量が少ない程、補正実行条件が成立するための閾値を小さくする変更手段と、
    印刷ジョブを受けた際に前記補正実行条件が成立する場合に、前記印刷手段によってパターンを形成し前記パターンを測定した結果に基づいて印刷される画像を補正する補正処理を実行する補正手段と、
    を備える印刷装置。
  10. 請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の印刷装置において、
    前記補正手段は、印刷ジョブの印刷途中で補正実行条件が成立する場合に、当該補正実行条件が前記変更手段によって基準より前記閾値が大きい条件にされていれば印刷途中で補正処理を実行し、基準より前記閾値が小さい条件にされていれば印刷途中に補正処理を実行しない、印刷装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の印刷装置において、
    前記印刷手段は、カラー印刷とモノクロ印刷とが可能であり、
    前記補正手段は、前記補正実行条件が成立する場合であっても、印刷ジョブがモノクロ印刷の場合には補正処理を実行しない、印刷装置。
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