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JP5020028B2 - 排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明はエンジンの排気を浄化する排気浄化装置に関し、特に尿素水から生成されたアンモニアを還元剤として排気中のNOxを選択還元するアンモニア選択還元型NOx触媒を備えた排気浄化装置に関する。
ディーゼルエンジン等のエンジンから排出される排気中には、汚染物質の1つであるNOx(窒素酸化物)が含まれており、このNOxを還元して排気を浄化するため、エンジンの排気通路にアンモニア選択還元型NOx触媒を介装するようにした排気浄化装置が知られている。
アンモニア選択還元型NOx触媒を排気浄化装置に用いた場合、還元剤としてアンモニアをアンモニア選択還元型NOx触媒に供給するために、アンモニアに比べて取り扱いが容易な尿素水を排気中に供給するのが一般的であり、尿素水噴射ノズルなどを用いて尿素水が排気中に噴射される。尿素水噴射ノズルから排気中に供給された霧状の尿素水は排気の熱により加水分解し、その結果生成されるアンモニアがアンモニア選択還元型NOx触媒に供給される。供給されたアンモニアは一旦アンモニア選択還元型NOx触媒に吸着され、このアンモニアと排気中のNOxとの間の脱硝反応がNOx触媒によって促進されることによりNOxが還元されて排気の浄化が行われる。
このようなアンモニアの供給のために使用される尿素水は、溶剤である水分が蒸発した場合に尿素水噴射ノズルなどに固形の尿素結晶が堆積して目詰まりを引き起こす可能性がある。そこで、このような目詰まりの発生を防止するために、尿素水噴射ノズルと排気通路の壁面との間に断熱材を介装して尿素水噴射ノズルの温度が過度に上昇しないようにした排気浄化装置が特許文献1によって提案されている。
また、この特許文献1の排気浄化装置では、尿素水噴射ノズルに尿素水を供給するための配管のように排気熱の影響を受けにくい部分については、必要に応じて電気ヒータで過熱することにより、尿素の溶融を促すようにして、尿素水噴射ノズルの目詰まりを防止するようにしている。
特開2005−127318号公報
尿素水の噴射は、尿素水のみを排気中に噴射するエアレスタイプと、圧縮空気と共に尿素水を噴射するエアアシストタイプとがあるが、特に後者の場合には尿素水噴射ノズルの内部を尿素水が流通することで尿素水噴射ノズルが冷却されやすいのに加え、噴射された尿素水が圧縮空気によって気化しやすいために尿素水噴射ノズルの先端部分がより一層冷却されやすくなる。尿素水噴射ノズルの温度が過度に低下してしまうと、尿素水噴射ノズルに尿素水が付着しやすくなり、付着した尿素水の尿素が結晶化して尿素水噴射ノズルに目詰まりを生じてしまうという問題がある。特に上記特許文献1の場合には、排気の熱が尿素水噴射ノズルに伝達されにくくなるようにしているため、このような温度低下による目詰まりが発生しやすいという問題がある。
尿素結晶の堆積を防止するため、排気温度が低い場合には尿素水供給を禁止するのが一般的であるが、このように尿素結晶が堆積しやすい場合には、尿素水供給を禁止する排気温度領域を拡大しなければならず、その分だけ排気中のNOxを良好に還元することができなくなり、排気浄化性能が低下するという問題が生じる。
また、上記特許文献1の排気浄化装置では、電気ヒータにより尿素水噴射ノズルの温度低下を防止することも提案されているが、この場合には電気ヒータで消費されたエネルギを補充するためにエンジン出力の一部が使用されるため、エンジンの燃費が悪化するという問題が生じる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、尿素水噴射ノズルの温度低下に伴う目詰まりの発生を良好に防止することができるようにした排気浄化装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の排気浄化装置は、アンモニアを還元剤としてエンジンの排気中のNOxを選択還元するアンモニア選択還元型NOx触媒と、上記アンモニア選択還元型NOx触媒の上流側の排気通路に取り付けられ、上記排気通路内を上記アンモニア選択還元型NOx触媒に向けて流動する排気中に尿素水を噴射する尿素水噴射ノズルと、断熱材からなり、上記尿素水噴射ノズルのうち、上記排気通路の外側に位置する部分の少なくとも一部をその外側から覆う断熱部材とを備え、上記尿素水噴射ノズルは、上記尿素水を噴射するノズル本体と、上記排気通路の外側において上記ノズル本体を上記排気通路に固定するためのフランジ部とからなり、上記排気通路は筒状をなし、その軸線方向に沿う周壁部に、上記排気通路内の排気が上記アンモニア選択還元型NOx触媒に向けて流出する排気流出口を備えると共に、上記排気流出口から、上記排気流出口に対向する上記排気通路の周壁部に向けて延設された筒状の整流体を備え、上記整流体は、その側壁に排気が通過可能な複数の孔が形成され、端部が上記排気通路の周壁部を貫通して上記周壁部の外側に突出しており、上記尿素水噴射ノズルは、上記整流体の上記端部側に凹所を形成して上記整流体の内周面に固定された取付座に、上記フランジ部を介して取り付けられ、上記断熱部材が上記凹所内に挿入されて上記尿素水噴射ノズルの少なくとも上記フランジ部を覆うと共に、上記整流体の上記端部が蓋体により閉塞されることを特徴とする(請求項1)。
このように構成された排気浄化装置によれば、尿素水噴射ノズルから噴射された尿素水は排気の熱により加水分解してアンモニアが生成され、このアンモニアが排気と共にアンモニア選択還元型NOx触媒に流入する。アンモニア選択還元型NOx触媒では、排気中のアンモニアを還元剤として排気中のNOxが選択還元されることにより排気が浄化される。
尿素水噴射ノズルはアンモニア選択還元型NOx触媒の上流側の排気通路に取り付けられており、尿素水噴射ノズルのうち排気通路の外側に位置する部分の少なくとも一部は、断熱材からなる断熱部材によってその外側から覆われている。このため、尿素水噴射ノズルのうちの排気通路の外側に位置する部分からの放熱が抑制される。
また、排気通路の外側において尿素水噴射ノズルがフランジ部を介して排気通路に取り付けられ、このフランジ部が、断熱部材によって覆われているので、フランジ部からの放熱が断熱部材によって抑制される。
より具体的には、筒状をなす排気通路の軸線方向に沿う周壁部に排気流出口が設けられており、排気通路内の排気は、この排気流出口から延設された筒状の整流体の側壁に形成されている複数の孔を通過した後、排気流出口からアンモニア選択還元型NOx触媒に向けて流出する。整流体の端部は排気通路の周壁部を貫通して排気通路の外側に突出しており、整流体の内周面には整流体の端部側に凹所を形成するように取付座が固定されている。尿素水噴射ノズルは、この取付座にフランジ部を介して排気通路に装着されており、更に断熱部材が上記凹所内に挿入されて尿素水噴射ノズルの少なくともフランジ部を覆うと共に、整流体の端部が蓋体により閉塞される。
また、上記排気浄化装置において、上記尿素水噴射ノズルは、圧縮空気と共に上記尿素水を噴射することを特徴とする(請求項2)。
このように構成された排気浄化装置によれば、尿素水噴射ノズルは圧縮空気と共に尿素水を噴射する。
本発明の排気浄化装置によれば、尿素水噴射ノズルのうち排気通路の外側に位置する部分の少なくとも一部を、断熱材からなる断熱部材でその外側から覆うことにより、尿素水噴射ノズルのうちの排気通路の外側に位置する部分からの放熱が抑制される。従って、尿素水噴射ノズルの冷却によって生じる尿素結晶の堆積を防止することが可能となる。この結果、尿素結晶の堆積による目詰まりの発生を防止することができると共に、尿素水の供給を可能とする排気温度領域を拡大することが可能となり、NOxの還元による排気浄化性能を向上することができる。
本発明では特に、尿素水噴射ノズルを排気通路に取り付けるためのフランジ部が断熱部材によって覆われている。フランジ部は放熱体となって尿素水噴射ノズルからの放熱を促進するものであるため、このようにしてフランジ部を断熱部材で覆うことにより、尿素水噴射ノズルからの放熱抑制効果が大きい。従って、尿素水噴射ノズルの温度低下を効果的に抑制して尿素結晶の堆積による目詰まりの発生を防止することができる。
より具体的には、排気通路の外方に突出した整流体の端部側に凹所を形成するように整流体の内周面に固定された取付座を設け、この取付座にフランジ部を介して尿素水噴射ノズルを取り付け、更に断熱部材を上記凹所内に挿入して尿素水噴射ノズルの少なくともフランジ部を覆い、整流体の端部を蓋体により閉塞するようにしている。従って、断熱部材によって覆われる尿素水噴射ノズルの部分は、排気通路の外側ではあるものの、整流体の内側に位置しており、更に断熱部材で覆った後で蓋体により整流体の端部が閉塞されているので、整流体の内部を流動する排気からの熱伝達を受けやすくなると共に断熱部材によって放熱が抑制される。この結果、より一層効果的に尿素水噴射ノズルの温度低下を抑制することができる。
また、請求項の排気浄化装置によれば、尿素水噴射ノズルは圧縮空気と共に尿素水を噴射するが、このような場合には圧縮空気によって尿素水の気化が促進され、尿素水噴射ノズルがより一層冷却されるため、断熱部材により尿素水噴射ノズルからの放熱を抑制することは、尿素水噴射ノズルの冷却に起因する尿素結晶の堆積を防止する上で特に有効である。
以下、図面に基づき本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る排気浄化装置が適用された4気筒のディーゼルエンジン(以下、エンジンという)の全体構成図を示しており、図1に基づき本発明に係る排気浄化装置の構成を説明する。
エンジン1は各気筒共通の高圧蓄圧室(以下コモンレールという)2を備えており、図示しない燃料噴射ポンプから供給されてコモンレール2に蓄えられた高圧の燃料を、各気筒に設けられたインジェクタ4に供給し、各インジェクタ4からそれぞれの気筒内に燃料が噴射される。
吸気通路6にはターボチャージャ8が装備されており、図示しないエアクリーナから吸入された吸気は、吸気通路6からターボチャージャ8のコンプレッサ8aへと流入し、コンプレッサ8aで過給された吸気はインタークーラ10及び吸気制御弁12を介して吸気マニホールド14に導入される。また、吸気通路6のコンプレッサ8aより上流側には、エンジン1への吸入空気流量を検出するための吸気量センサ16が設けられている。
一方、エンジン1の各気筒から排気が排出される排気ポート(図示せず)は、排気マニホールド18を介して排気管20に接続されている。なお、排気マニホールド18と吸気マニホールド14との間には、EGR弁22を介して排気マニホールド18と吸気マニホールド14とを連通するEGR通路24が設けられている。
排気管20はターボチャージャ8のタービン8bを経た後、排気絞り弁26を介して排気後処理装置28に接続されている。また、タービン8bの回転軸はコンプレッサ8aの回転軸と連結されており、タービン8bが排気管20内を流動する排気を受けてコンプレッサ8aを駆動するようになっている。
排気後処理装置28は、上流側ケーシング30と、上流側ケーシング30の下流側に連通路32で連通された下流側ケーシング34とで構成される。また、上流側ケーシング30は第1ケーシング30a、第2ケーシング30b及び第3ケーシング30cの3つに分割されており、ボルト及びナットを介して連結されることにより上流側ケーシング30を構成しており、本実施形態では、これら上流側ケーシング30、連通路32及び下流側ケーシング34によって本発明の排気通路が形成されている。
第1ケーシング30aは排気管20に接続されており、この第1ケーシング30a内には前段酸化触媒36が収容されている。そして、第1ケーシング30aの下流側に位置する第2ケーシング30b内には、パティキュレートフィルタ(以下フィルタという)38が収容されている。
このフィルタ38は、ハニカム型のセラミック体からなり、上流側と下流側とを連通する通路が多数並設されると共に、通路の上流側開口と下流側開口とが交互に閉鎖されており、エンジン1の排気が内部を流通することによって排気中のパティキュレートを捕集する。一方、前段酸化触媒36は排気中のNOを酸化させてNOを生成するので、このように前段酸化触媒36とフィルタ38とを配置することにより、フィルタ38に捕集され堆積しているパティキュレートは、前段酸化触媒36から供給されたNOと反応して酸化し、フィルタ38の連続再生が行われるようになっている。
また、第2ケーシング30bの下流側に位置する第3ケーシング30cには連通路34が接続されており、連通路34の接続部分に対向する位置には、フィルタ38から流出して連通路34へと流動する排気中に尿素水を噴射するための尿素水噴射ノズル40が装着されている。
尿素水タンク(図示せず)から供給される尿素水と、エアタンク(図示せず)から供給される圧縮空気とは、尿素水噴射装置42に供給されて混合され、尿素水は霧状となって圧縮空気中に含まれ、尿素水供給管44を介して尿素水噴射ノズル40に供給される。尿素水噴射ノズル40に供給される尿素水及び圧縮空気の量は尿素水噴射装置42によって調整され、尿素水噴射ノズル40に供給された尿素水は、圧縮空気と共に排気中に噴射される。排気中に噴射された尿素水は排気の熱によって加水分解し、アンモニアが生成される。
一方、下流側ケーシング34内には、上述のようにして生成された排気中のアンモニアを吸着し、吸着したアンモニアを還元剤として排気中のNOxを選択還元するアンモニア選択還元型NOx触媒(以下SCR触媒という)46が収容されると共に、このSCR触媒46の下流側にはSCR触媒46から流出したアンモニアを除去するための後段酸化触媒48が収容されている。この後段酸化触媒48は、フィルタ38の強制再生でパティキュレートが焼却される際に発生するCOを酸化し、COとして大気中に排出する機能も有している。
排気後処理装置28をこのように構成することにより、尿素水噴射ノズル40から噴射された尿素水から生成されたアンモニアはSCR触媒46に供給される。SCR触媒46は供給されたアンモニアを吸着し、吸着したアンモニアと排気中のNOxとの脱硝反応を促進することにより、NOxを浄化して無害なNとする。なお、このときアンモニアがNOxと反応せずにSCR触媒46から流出した場合には、このアンモニアが後段酸化触媒48によって除去されるようになっている。
次に、尿素水噴射ノズル40の取付構造ついて、図2に基づき詳細に説明する。
図2は、図1中のII−II線に沿う第3ケーシング30cの要部断面図である。図2に示すように、第3ケーシング30cには外殻50と内殻52との間に断熱材54を介装した断熱構造が採用されている。
第3ケーシング30cの軸線方向に沿う周壁部56には、フィルタ38を通過した排気が連通路32に向けて流出する排気流出口58が設けられている。第3ケーシング30cの外側に位置する排気流出口58の一方の端部は連通路32に接続されており、排気流出口58の他方の端部には、排気流出口58に連続して設けられた円筒状の整流体60が、排気流出口58に対向する周壁部56まで第3ケーシング30cを横断するように延設されている。整流体60の側壁には、整流体60の外側と内側とを連通する多数の孔が形成されており、整流体60は周壁部56を貫通して端部60aが第3ケーシング30cの外側に突出している。
整流体60の端部60a側の内周面には、周壁部56にほぼ対応した位置に取付座62が溶接されており、尿素水噴射ノズル40のノズル本体40aが取付座62の中央部分に形成された取付孔内に挿入され、尿素水噴射ノズル40のフランジ部40bがボルト64及びナット66を介して取付座62に固定されることにより、尿素水噴射ノズル40が第3ケーシング30cに装着されるようになっている。
このようにして尿素水噴射ノズル40を第3ケーシング30cに装着することにより、尿素水噴射ノズル40は排気流出口58に対向して配置される。そして、ノズル本体40aの端部に設けられた噴射孔(図示せず)が整流体60内に位置した状態で、第3ケーシング30cによって形成される排気通路内にノズル本体40aが部分的に露出しており、尿素水は尿素水噴射ノズル40の噴射孔から排気流出口58の方向に向けて噴射されるようになっている。
図2に示すように、整流体60の端部60aが第3ケーシング30cから突出すると共に取付座62が第3ケーシング30cの周壁部56に対応する位置にあるので、取付座62が整流体60の端部60aから幾分内側に位置することになり、このように取付座62を設けることによって、整流体60の端部には凹所が形成される。そして、尿素水噴射ノズル40を取付座62に固定した後、この凹所内にセラミック製の断熱材からなる断熱部材68を挿入し、ボルト70及びナット72を介して蓋体74を整流体60の端部60aに取り付け、整流体60の端部60aを閉塞する。このようにすることにより、第3ケーシング30cによって形成される排気通路の外側に位置する尿素水噴射ノズル40のフランジ部40bと、ノズル本体40aの一部が断熱部材68によって覆われた状態となる。なお、断熱部材68には、ボルト64との干渉を避けるための窪みが各ボルト64に対応して形成されている。
フィルタ38を通過した排気は第3ケーシング30cへと流動し、整流体60に形成された多数の孔を介して整流体60内に流入した後、排気流出口58を介して連通路32に流入し、更に下流側ケーシング34内に流入する。こうして排気が整流体60内から連通路32内へと流動する間に尿素水噴射ノズル40から尿素水の噴射が行われると、噴射された尿素水は排気の熱によって加水分解し、アンモニアが生成される。生成されたアンモニアは、下流側ケーシング34内のSCR触媒40に供給され、前述したようにSCR触媒40によるNOxの選択還元に還元剤として使用される。
このとき尿素水噴射ノズル40は、尿素水が内部を流動すると共に、圧縮空気を伴って排気中に噴射された尿素水が気化して熱を奪うことにより、ノズル本体40aの温度が低下する。しかし、第3ケーシング30cによって形成された排気通路の外側に位置するノズル本体40aの一部やフランジ部40bが断熱部材68によって外側から覆われているので、ノズル本体40aやフランジ部40bからの放熱が抑制される。従って、放熱に伴う尿素水噴射ノズル40の温度低下を抑制することが可能となり、温度低下に起因する尿素結晶の堆積を防止することができる。特に、放熱体となって尿素水噴射ノズル40からの放熱を促進しうるフランジ部40bが断熱部材68によって覆われているので、尿素水噴射ノズル40の温度低下を効果的に抑制することができる。しかも、断熱部材68によって覆われる部分は、第3ケーシング30cによって形成される排気通路の外側ではあるものの、整流体60の内側に位置しており、更に断熱部材68で覆った後で蓋体74により整流体60の端部60aを閉塞されているので、整流体60の内部を流動する排気からの熱伝達を受けやすくなると共に断熱部材68によって放熱が抑制される。この結果、より一層効果的に尿素水噴射ノズル40の温度低下を抑制することができる。
尿素噴射ノズル40の温度が低い場合の尿素結晶の堆積を防止するため、尿素噴射ノズル40の温度が低い場合には尿素水の供給を禁止する必要があるが、このようにして尿素噴射ノズル40の温度低下を抑制することができるので、尿素噴射ノズル40からの尿素水の供給を可能とする排気温度の領域を拡大することが可能となり、SCR触媒46におけるNOxの還元による排気浄化効率を向上させることができる。
以上で本発明の一実施形態に係る排気浄化装置についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、第3ケーシング30cの外側に位置する尿素水噴射ノズル40の部分のうち、フランジ部40bと、ノズル本体40aの一部を断熱部材68で覆うようにしたが、第3ケーシング30cの外側に位置する尿素水噴射ノズル40の部分全体を断熱部材68で覆うようにしてもよい。
更に、上記実施形態では、蓋体74と断熱部材68とを別体としたが、予め断熱部材68を蓋体74に固着しておき、蓋体74により整流体60の端部60aを閉塞する際に、同時に断熱部材68でフランジ部40bと、ノズル本体40aの一部を覆うようにしてもよい。或いは、蓋体74も断熱部材68と同じ断熱材で形成し、蓋体74と断熱部材68とを一体に構成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、尿素水噴射ノズル40に設けたフランジ部40bを介し、整流体60に溶接された取付座62に尿素水噴射ノズル40を取り付けるようにしたが、尿素水噴射ノズル40の取付方法は、これに限定されるものではない。
例えば、整流体60を周壁部56まで延設せず、周壁部56に形成した孔に取付座を設け、この取付座に尿素水噴射ノズル40を取り付けるようにしてもよい。この場合、取付座に固定されているフランジ部40bを覆うように断熱部材を装着すれば、フランジ部40bからの放熱を抑えて尿素水噴射ノズル40の温度低下を抑制することができる。
或いは、整流体60の端部60a及び取付座62の取付部分を上記実施形態と同様に構成すると共に、整流体60において排気が通過する孔が形成されている部分を省略し、フィルタ38を通過した排気が直接排気流出口58から流出するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、第3ケーシング30cの側壁部56から排気流出口58を介して排気の流出を行うようにして、排気流出口58に対向するように尿素水噴射ノズル40を第3ケーシング30cに装着するようにしたが、排気後処理装置28の構成及び尿素水噴射ノズル40の装着位置は、これに限定されるものではない。
例えば、上流側ケーシング30と下流側ケーシング34とを直線的に配置した上で連通路34により連通させ、この連通路34に尿素水噴射ノズル40を装着するようにしてもよい。この場合、例えば連通路34の壁面に形成した孔に上記実施形態と同様の取付座を設け、この取付座に尿素水噴射ノズル40を取り付けるようにすればよい。そして、取付座に固定されている尿素水噴射ノズル40のフランジ部40bを覆うように断熱部材を装着すれば、フランジ部40bからの放熱を抑えて尿素水噴射ノズル40の温度低下を抑制することができる。
或いは、上記実施形態のような連通路32を用いず、第3ケーシング30cに下流側ケーシング34を並設し、排気流出口58を直接下流側ケーシング34に連通させるようにしてもよいし、第3ケーシング30cの下流側に直接下流側ケーシング34を直線的に接続してもよい。これらの場合においても、上記実施形態と同様に尿素水噴射ノズルを第3ケーシング30cに装着することが可能であり、上記実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
また、上記実施形態では、上流側ケーシング30内に前段酸化触媒36とフィルタ38を収容すると共に、下流側ケーシング34内にSCR触媒46と後段酸化触媒48を収容して排気後処理装置28を構成するようにしたが、排気後処理装置28の構成はこれに限定されるものではなく、SCR触媒46と尿素水噴射ノズル40とを備えた排気後処理装置であれば、本発明を適用することが可能である。
更に、上記実施形態では、エンジン1を4気筒のディーゼルエンジンとしたが、エンジン1の気筒数及び形式は、これに限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係る排気浄化装置が適用されたエンジンの全体構成図である。 図1中のII−II線に沿う要部断面図である。
符号の説明
1 エンジン
30 上流側ケーシング(排気通路)
30c 第3ケーシング(排気通路)
40 尿素水噴射ノズル
40a ノズル本体
40b フランジ部
46 SCR触媒(アンモニア選択還元型NOx触媒)
68 断熱部材

Claims (2)

  1. アンモニアを還元剤としてエンジンの排気中のNOxを選択還元するアンモニア選択還元型NOx触媒と、
    上記アンモニア選択還元型NOx触媒の上流側の排気通路に取り付けられ、上記排気通路内を上記アンモニア選択還元型NOx触媒に向けて流動する排気中に尿素水を噴射する尿素水噴射ノズルと、
    断熱材からなり、上記尿素水噴射ノズルのうち、上記排気通路の外側に位置する部分の少なくとも一部をその外側から覆う断熱部材とを備え、
    上記尿素水噴射ノズルは、上記尿素水を噴射するノズル本体と、上記排気通路の外側において上記ノズル本体を上記排気通路に固定するためのフランジ部とからなり、
    上記排気通路は筒状をなし、その軸線方向に沿う周壁部に、上記排気通路内の排気が上記アンモニア選択還元型NOx触媒に向けて流出する排気流出口を備えると共に、
    上記排気流出口から、上記排気流出口に対向する上記排気通路の周壁部に向けて延設された筒状の整流体を備え、
    上記整流体は、その側壁に排気が通過可能な複数の孔が形成され、端部が上記排気通路の周壁部を貫通して上記周壁部の外側に突出しており、
    上記尿素水噴射ノズルは、上記整流体の上記端部側に凹所を形成して上記整流体の内周面に固定された取付座に、上記フランジ部を介して取り付けられ、
    上記断熱部材が上記凹所内に挿入されて上記尿素水噴射ノズルの少なくとも上記フランジ部を覆うと共に、上記整流体の上記端部が蓋体により閉塞される
    ことを特徴とする排気浄化装置。
  2. 上記尿素水噴射ノズルは、圧縮空気と共に上記尿素水を噴射することを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
JP2007291667A 2007-11-09 2007-11-09 排気浄化装置 Expired - Fee Related JP5020028B2 (ja)

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