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JP5017833B2 - プリンタ、およびサーマルヘッドのプレヒート制御方法 - Google Patents

プリンタ、およびサーマルヘッドのプレヒート制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、昇華型プリンタに関し、特に、プレヒートによりサーマルヘッドを急激に温度上昇させた場合においても、プリントサンプルの濃度・色味の不具合という弊害を発生させることのない、プリンタ、およびサーマルヘッドのプレヒート制御方法に関する。
昇華プリンタは、染料または顔料が塗布されたインクリボンにサーマルヘッドを押し当て、サーマルヘッドの加熱により、インクリボンの染料または顔料を紙などの記録媒体に転写させ画像を形成するものであり、写真印刷の用途などで使用されている。
図4は、昇華型プリンタのプリント部の構成例を示す図である。図4(a)に示すように、ロール紙51(供給側)から巻き出されたプリント用紙52の上面側には、巻き出し側のインクリボンロール53(未使用部分)、インクリボン用ガイドロール55、サーマルヘッド40、巻き取り側のインクリボンコア59(使用済み部分)が順に配置される。インクリボン54には、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の3色のインク層(オーバーコート層を含む場合もある)が周期的に配置されている。インクリボンロール53から巻き出されたインクリボン54は、ガイドロール55にガイドされてロール紙51から巻き出されたプリント用紙52と重ね合わせられ、サーマルヘッド40とプラテンロール56との間を搬送された後、インクリボンコア59に巻き取られる。
プリント用紙52の下面側には、サーマルヘッド40に対向する位置にプラテンロール56が配置され、このプラテンロール56によりプリント用紙52がサーマルヘッド40の発熱抵抗体41(図4(b)参照)に適度に押圧される。また、ピンチロール57に対向する位置にはフィードロール58が配置される。これらピンチロール57とフィードロール58との間にプリント用紙52を挟み込んでフィードロール58を回転駆動することによりプリント用紙52が搬送される。フィードロール58は、図示しないギヤを介してパルスモータ等に連結されており、このパルスモータがフィードロール58を駆動する。
また、サーマルヘッド40は、図4(b)に示すように形成する画像の1ライン分の発熱抵抗体41を配列されており(発熱抵抗体が複数ライン配置される場合もある)、これらの発熱抵抗体41にパルス通電することにより、インクリボン54の染料または顔料がプリント用紙52に転写される。
このような、昇華型プリンタにおいては、以下の目的のために、サーマルヘッドのプレヒート(予熱)を実施している。
第1に、サーマルヘッドを一定温度以上にし、インクリボン中の染料をプリント用紙に転写するためにサーマルヘッドへ加える電力を少なくする。
第2に、サーマルヘッドを一定温度以上にし、インクリボン中の染料をプリント用紙に転写するためのサーマルヘッドへの通電時間を少なくする。すなわちプリント時間を短くする。
第3に、サーマルヘッドを一定温度以上にし、サーマルヘッドの温度のばらつきによるプリントサンプルの濃度・色味のばらつきを小さくする。
なお、プレヒートとは、インクリボンをプリント用紙に接しない状態でサーマルヘッドを目標温度に達するまで通電し、発熱させる制御である。この制御に用いる温度は、サーマルヘッドに取り付けたヘッド温度検出センサ(サーミスタ等)による温度検出値(ヘッドサーミスタ値)を使用する。
また、プレヒート時のサーマルヘッドの通電は、図5に示すような、通電時間(Ton)と非通電時間(Toff)の繰り返しによって行われる。図5における非通電時間の割合が大きいほどサーマルヘッドの温度は少しずつ上昇し(目標温度に達するまでに長時間を要する)、割合が小さいほど急激に上昇する(目標温度に達するまでに短時間ですむ)。
そして、上記の非通電時間の割合は、従来では、全てのプレヒート実行中にて、一意的に設定していた。このプレヒート実行のタイミングとしては、以下の2つの種類に分けられる。
第1に、電源ONの状態でプリンタ待機中の場合は、目標温度に達するまでプレヒートを実行し、目標温度に達したならばプレヒートを中止する。サーマルヘッドが冷え、目標温度以下になったことによるプレヒート再実行の手順を繰り返す。これにより、サーマルヘッドを目標温度に保ち続ける。
第2に、電源投入後に、目標温度に達しない状態でプリント命令を受信した場合は、プレヒート実行し、目標温度に達してからプリント開始する。
また、昇華式プリンタでは、ヘッド温度補正制御を行っている。これは、サーマルヘッドの温度により、プリント時の通電時間を変化させるものである。これは、サーマルヘッドの温度が低ほど、通電時間を長くする。この制御に用いる温度も、ヘッドサーミスタ値を使用している。
しかしながら、ヘッド温度検出センサは発熱抵抗体とは離間した位置に取り付けられるために、ヘッド温度検出センサにより得られるヘッドサーミスタ値には、サーマルヘッドの実際の発熱部分(発熱抵抗体の部分)の温度上昇とタイムラグがあり、それが急激な温度上昇である場合には、その傾向が特に強い。そのために、プレヒート動作にて、目標温度よりかなり低い状態からサーマルヘッドへの通電で急激に温度上昇させた場合には、発熱部分は目標温度に達してもヘッドサーミスタ値は未到達でプレヒートが続けられ、発熱部分が目標温度以上となる。
電源ONの状態でプリンタ待機中の場合は、発熱部分は目標温度近辺で長時間保ち続けられており、急激な温度上昇は起こっていないので、ヘッドサーミスタ値と発熱部分の温度とのタイムラグは発生していない。したがって、この状態からプリント開始しても、特に問題は発生しない。
しかし、電源投入後に、目標温度に達していない状態でプリント命令を受信した場合は、急激なヘッド温度の加熱が発生するので、プリント開始直後に、実際の発熱部分はプレヒート目標温度以上になっているが、ヘッドサーミスタ値は目標温度となっている。そのために、ヘッド温度補正制御で、ヘッドサーミスタ値を基に、目標温度に該当したプリント時間とするが、目標温度以上になっている発熱部分に対しては過剰な補正となる。よって、電源ONの状態でプリンタ待機中の場合と比較して、濃度と色味が異なったプリント結果が生じるという問題があった。
なお、従来技術の感熱印刷装置がある(例えば、特許文献1参照)。この従来技術の感熱印刷装置は、感熱プリントヘッド上の印刷密度を最適化すると共に、そのプリントヘッドにおけるストレスを減らす温度制御装置及び方法を提供することにより、プリントヘッドの寿命を向上させることを目的としている。
しかしながら、本発明は、昇華型プリンタにおいて、プレヒートによりサーマルヘッドを急激に温度上昇させた場合においても、プリントサンプルの濃度・色味の不具合という弊害を発生させることない、プリンタを提供することを目的としており、上記従来技術の感熱印刷装置とは発明の目的と構成が異なるものである。
また、従来技術のサーマルヘッドの制御装置がある(例えば、特許文献2参照)。この従来技術のサーマルヘッドの制御装置は、プレヒータによる予熱に起因して、発色濃度にムラが生じることがないサーマルヘッドの制御装置を提供することを目的としている。このために、プレヒータ蓄熱制御テーブルは、印刷モードとプリンタ内の温度とプレヒータの温度とをパラメータとして、各ラインに応じた予熱の開始時期を与えるカウント値が予め定義されている。プリンタ内温度検出器およびプレヒータ温度検出器は、プリンタ内の温度とプレヒータの温度をそれぞれ検出し、A/Dコンバータを介してCPUに与える。CPUは、予熱を制御するための手段であって、プレヒータ蓄熱制御テーブルを参照し、検出された各温度に応じて各色の予熱時間を与えるカウンタのプリセット値を出力する。これにより、例えばラインごとに予熱時間が制御され、発色濃度のムラが防止される。
しかしながら、本発明においては、プレヒートによりサーマルヘッドを急激に温度上昇させた場合において、サーマルヘッドの温度上昇と、サーマルヘッドの実際の発熱部分(発熱抵抗体の部分)の温度上昇とのタイムラグに起因する問題を解決しようとするものであり、上記従来技術のサーマルヘッドの制御装置とは、発明の目的と構成が異なるものである。
また、従来技術のサーマルヘッドの予熱制御装置がある(例えば、特許文献3参照)。この従来技術のサーマルヘッドの予熱制御装置は、低温環境下であっても印字品質の確保のための十分な予熱を与えることができ、併せてCPUのソフトウェア処理における負荷を軽減することを目的としている。このために、温度センシング回路によって検出される印字環境の温度の検出結果に応じたCPUからの指示により、プリヒート回路によって幅を可変した予熱制御のためのパルス信号をサーマルヘッドに与えるようにする。
しかしながら、本発明においては、プレヒートによりサーマルヘッドを急激に温度上昇させた場合において、サーマルヘッドの温度上昇と、サーマルヘッドの実際の発熱部分(発熱抵抗体の部分)の温度上昇とのタイムラグに起因する問題を解決しようとするものであり、上記従来技術のサーマルヘッドの予熱制御装置とは、発明の目的と構成が異なるものである。
特表平4−505894号公報 特開2001−158122号公報 特開2003−251846号公報
上述したように、サーマルヘッドのサーミスタにより検出された温度(ヘッドサーミスタ値)には、サーマルヘッドの実際の発熱部分(発熱抵抗体の部分)の温度上昇とタイムラグがあり、それが急激な温度上昇である場合には、その傾向が特に強い。そのために、プレヒート動作にて、目標温度よりかなり低い状態からサーマルヘッドへの通電で急激に温度上昇させた場合には、発熱部分は目標温度に達してもヘッドサーミスタ値は未到達でプレヒートを続け、発熱部分が目標温度以上となる。
特に、電源投入後に、目標温度に達していない状態でプリント命令を受信した場合は、急激なヘッド温度の上昇が発生しているので、プリント開始直後に、実際の発熱部分はプレヒート目標温度以上になっているが、ヘッドサーミスタ値は目標温度となっている。そのために、ヘッド温度補正制御で、ヘッドサーミスタ値を基に、目標温度に該当したプリント時間とするが、目標温度以上になっている発熱部分に対しては過剰な補正となる。よって、電源ONの状態でプリンタ待機中の場合と比較して、濃度と色味が異なったプリント結果となるという問題があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、プレヒートによりサーマルヘッドを急激に温度上昇させた場合において発生する、サーマルヘッドの温度上昇と、サーマルヘッドの実際の発熱部分(発熱抵抗体の部分)の温度上昇とのタイムラグの問題を解決し、プリントサンプルの濃度・色味の不具合という弊害を発生させることのない、プリント結果の信頼性の高い、プリンタ、およびサーマルヘッドのプレヒート制御方法を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明のプリンタは、プリントするドットごとに発熱抵抗体が配列されたサーマルヘッドを具備し、インクリボンと用紙とを重ね合わせた状態で前記発熱抵抗体に押圧させつつ、前記発熱抵抗体に通電して前記インクリボンに対して熱を加えることによってインクをプリント用紙に転写し印刷を行うプリンタであって、前記発熱抵抗体と離間して前記サーマルヘッドに付設されたヘッド温度検出センサと、前記サーマルヘッドと離間して設けられた周囲環境温度検出センサと、前記ヘッド温度検出センサより温度検出信号を受信し、前記サーマルヘッドの温度情報を取得するサーマルヘッド温度情報取得手段と、前記周囲環境温度検出センサより温度検出信号を受信し、前記サーマルヘッドの周囲の環境温度の情報を取得する周囲環境温度情報取得手段と、サーマルヘッドのプレヒートの際に、予め設定したプレヒートの目標温度と、前記サーマルヘッドの温度情報と、前記周囲環境の温度情報とに応じて、サーマルヘッドに対する通電時間と非通電時間の割合を変化させるプレヒート通電手段とを備え、前記プレヒート通電手段は、サーマルヘッドの温度と目標温度との差が大き周囲環境温度が低いほど非通電時間の割合を小さくし、サーマルヘッドの温度と目標温度との差が小さく周囲環境温度が高いほど非通電時間の割合を大きくすることを特徴とする
このような構成により、サーマルヘッドの温度をヘッド温度検出センサ(例えば、サーミスタ)により検出する。また、サーマルヘッドの周囲環境温度も周囲環境温度検出センサにより検出する。そして、プレヒートの際には、プレヒートの目標温度と、サーマルヘッドの温度と、周囲環境温度に応じて通電率(通電時間と非通電時間の割合)を変化させ、サーマルヘッドの温度と目標温度との差が大きいほど、および周囲環境温度が低いほど非通電時間の割合を小さくして急激に温度上昇させて、サーマルヘッドの温度と目標温度との差が小さいほど、および周囲環境温度が高いほど非通電時間の割合を大きくして少しずつ温度上昇させ、サーマルヘッドの温度が目標温度に近づくにつれ、非通電時間の割合を徐々に大きくして少しずつ温度上昇させるようにする。
これにより、プレヒートによりサーマルヘッドを急激に温度上昇させた場合においても、発熱部分温度とヘッド温度検出センサによる温度検出値とのタイムラグを抑えてプリントサンプルの濃度・色味の不具合という弊害を発生させないようにできる。
また、本発明のサーマルヘッドのプレヒート制御方法は、プリントするドットごとに発熱抵抗体が配列されたサーマルヘッドを具備し、インクリボンと用紙とを重ね合わせた状態で前記発熱抵抗体に押圧させつつ、前記発熱抵抗体に通電して前記インクリボンに対して熱を加えることによってインクをプリント用紙に転写し印刷を行うプリンタにおけるサーマルヘッドのプレヒート制御方法であって、前記プリンタ内の制御部により、前記発熱抵抗体と離間して前記サーマルヘッドに付設されたヘッド温度検出センサより温度検出信号を受信し、前記サーマルヘッドの温度情報を取得するサーマルヘッド温度情報取得手順と、前記サーマルヘッドと離間して設けられた周囲環境温度検出センサより温度検出信号を受信し、前記サーマルヘッドの周囲の環境温度の情報を取得する周囲環境温度情報取得手順と、サーマルヘッドのプレヒートの際に、予め設定したプレヒートの目標温度と、前記サーマルヘッドの温度情報と、前記周囲環境の温度情報とに応じて、サーマルヘッドに対する通電時間と非通電時間の割合を変化させるプレヒート通電手順とが行われ、前記プレヒート通電手順により、サーマルヘッドの温度と目標温度との差が大きく周囲環境温度が低いほど非通電時間の割合を小さくし、サーマルヘッドの温度と目標温度との差が小さく周囲環境温度が高いほど非通電時間の割合を大きくすることを特徴とする。
このような手順により、サーマルヘッドの温度をヘッド温度検出センサ(例えば、サーミスタ等)により検出する。また、サーマルヘッドの周囲環境温度も周囲環境温度検出センサにより検出する。そして、プレヒートの目標温度と、サーマルヘッドの温度と、周囲環境温度に応じて通電率(通電時間と非通電時間の割合)を変化させ、サーマルヘッドの温度と目標温度との差が大きい時、および周囲環境温度が低い時は、非通電時間の割合を小さくして急激に温度上昇させて、サーマルヘッドの温度が目標温度に近づくにつれ、非通電時間の割合を徐々に大きくして少しずつ温度上昇させるようにする。
これにより、プレヒートによりサーマルヘッドを急激に温度上昇させた場合においても、発熱部分温度とヘッド温度検出センサによる温度検出値とのタイムラグを抑えてプリントサンプルの濃度・色味の不具合という弊害を発生させないようにできる。
本発明のプリンタにおいては、プレヒートによりサーマルヘッドを急激に温度上昇させた場合においても、プリントサンプルの濃度・色味の不具合という弊害を発生させないので、プリント結果の信頼性の高いプリンタを提供できる。
[本発明の概要の説明]
最初に、本発明によるプリンタの概要について説明する。
従来のプリンタにおいては、プレヒート時のサーマルヘッドへの通電は、通電時間と非通電時間の割合を、一意的に設定していたが、本発明のプリンタにおいては、目標温度とサーマルヘッドの現状温度との差により、通電時間と非通電時間の割合を連続的に変化させるようにする。
すなわち、目標温度と現状温度の差が大きい時は、非通電時間の割合を小さくし、サーマルヘッドの温度を、短時間で急激に上昇させようにする。そして、ヘッドサーミスタ値が上昇し目標温度に近づくにつれ、非通電時間の割合を徐々に大きくし、長時間をかけて少しづつ温度を上げるようにする。そのことにより、目標温度に達した時には、濃度・色味の不具合の原因となった発熱部分温度とヘッドサーミスタ値のタイムラグがなくなる。
また、周囲の環境温度により、プレヒートでのサーマルヘッドの温度上昇具合は異なる。そのために、周囲環境温度によっても、非通電時間の割合を変化させるようにする。例えば、周囲環境温度が低いほど、非通電時間の割合を小とする。
[本発明によるプリンタの構成例の説明]
図1は、本発明による昇華型プリンタの構成例を示す図であり、本発明に直接関係する部分を示したものである。図1に示すプリンタ1において、11は、CPU等を含み、プリンタの各部を制御する主制御部である。12は、外部のホストコンピュータ等(図示せず)からプリント対象となる画像を、YMC(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C))等の入力画像データにより受信し記憶する入力バッファである。13は、外部から受信したYMC入力画像データを、インクリボンに対応したプリント用画像データに変換するプリント用画像データ生成部である。
14は、サーマルヘッド40内の発熱抵抗体41に対し、階調(濃度)に応じた通電パルスパターンにより、パルス通電を行う通電パルス発生部である。15は、通電パルス発生部14により発熱抵抗体41へパルス通電を行う際に使用される、基準となるパルス信号を生成するパルスジェネレータである。なお、通電パルス発生部14による発熱抵抗体41への通電は、パルスジェネレータ15から生成されるパルス信号を基に、濃度に応じたパルスパターン信号を生成することにより行われる。
20は、サーマルヘッドのヘッドサーミスタ43の温度検出信号と、サーマルヘッド40の周囲環境温度検出信号を受信し、サーマルヘッド40のプレヒートを制御するサーマルヘッドプレヒート制御部である。サーマルヘッド40のプレヒート時には、サーマルヘッドプレヒート制御部20から通電パルス発生部14に対して、通電率の情報が送信され、通電パルス発生部14では、この通電率の情報に従い、発熱抵抗体41に通電を行う。
40は、プリントするドットごとに発熱抵抗体41が配列されたサーマルヘッドである。41は、各ドットに対応する発熱抵抗体であり、印刷時には重ね合わされたインクリボン54と用紙53(図4参照)に対し押圧させつつ通電することにより発熱する。42は、サーマルヘッド40を冷却するためのヒートシンクである。43は、ヒートシンク42上に付着されることで発熱抵抗体41と離間してサーマルヘッド40に付設され、サーマルヘッド40の温度を検出するためのヘッド温度検出センサであるサーミスタ(「ヘッドサーミスタ」とも言う)である。
また、記憶部30内には、「T1(ヘッドサーミスタ温度):T2(周囲環境温度):通電率(通電時間と非通電時間の割合)」の情報を記録した通電率テーブル31が記憶されている。なお、通電率は、T1(ヘッドサーミスタ温度)が目標温度に近づくほど非通電時間の割合が大きくなり、また、周囲環境温度が高いほど非通電時間の割合が大きくなる。
このような構成において、サーマルヘッドプレヒート制御部20では、サーマルヘッド40のヘッドサーミスタ43から温度検出信号aを受信し、サーマルヘッド40の温度情報を常時取得している。また、サーマルヘッド40と離間して設けられた周囲環境温度検出センサ44から温度検出信号bを受信し、サーマルヘッド40の周囲環境温度を常時取得している。
そして、プレヒートが開始されると、サーマルヘッドプレヒート制御部20では、T1(ヘッドサーミスタ温度)とT2(周囲環境温度)の情報を基に、記憶部30内の通電率テーブル31を参照し、現在のT1、T2の対応した通電率によりサーマルヘッド40を加熱する。なお、発熱抵抗体41への加熱は、通電率の情報を通電パルス発生部14に通知することにより、通電パルス発生部14により行われる。
これにより、サーマルヘッド40のヘッドサーミスタ温度が目標温度に接近するにつれて、非通電時間の割合を徐々に大きくし、長時間をかけて少しづつ温度を上げるようにする。
なお、図1に示す例では、通電率テーブル31を参照して、通電率を決定する例を示しているが、通電率を、目標温度と、T1と、T2とを変数とする関数の形で求めるようにしてもよい。
また、図2は、サーマルヘッドプレヒート制御部の構成例を示す図である。以下、サーマルヘッドプレヒート制御部20内に設けられた各処理部の機能について説明する。
サーマルヘッド温度情報取得処理部(サーマルヘッド温度情報取得手段)21は、サーマルヘッド40に付設されたヘッドサーミスタ43からの温度検出信号を受信し、サーマルヘッド40の温度情報を取得するための処理部である。
周囲環境温度情報取得処理部(周囲環境温度情報取得手段)22は、周囲環境温度検出センサ44からの温度検出信号を受信し、サーマルヘッド40の周囲環境温度の情報を取得するための処理部である。
プレヒート通電処理部(プレヒート通電手段)23は、予め設定したプレヒートの目標温度と、サーマルヘッドの温度情報と、周囲環境の温度情報を基に、通電率テーブル31を参照し、現在のサーマルヘッド温度と周囲環境温度に応じた通電率により発熱抵抗体41を加熱するための処理部である。なお、発熱抵抗体41への加熱は、通電率の情報を通電パルス発生部14に通知することにより、通電パルス発生部14により行われる。
また、図3は、サーマルヘッドプレヒート制御部における処理の流れを示す図であり、上述したサーマルヘッドプレヒート制御部20における処理の流れ整理して示したものである。以下、図3を参照して、その処理の流れについて説明する。
サーマルヘッドプレヒート制御部2では、周囲環境温度検出センサ44からの信号を受信し、周囲環境温度値を取得する(ステップS1)。続いて、ヘッドサーミスタ43からの信号を受信し、ヘッドサーミスタ値(サーマルヘッド温度)を取得する(ステップS2)。
そして、ヘッドサーミスタ値が目標温度以下であるかどうかを判定する(ステップS3)。そして、ヘッドサーミスタ値が目標温度以上である場合は、プレヒート処理を終了する(ステップS6)。
ステップS3において、ヘッドサーミスタ値が目標温度以下と判定された場合は、周囲環境温度・ヘッドサーミスタ値を基に、非通電時間の割合を設定する(ステップS4)。そして、設定した非通電時間の割合でプレヒートを実施する(ステップS5)。以降、ステップS2に戻り、目標温度に到達するまで上記処理(ステップS2〜S5)を繰り返す。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明のプリンタは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明は、プレヒートによりサーマルヘッドを急激に温度上昇させた場合においても、プリントサンプルの濃度・色味の不具合という弊害を発生させない効果を奏するので、本発明は、プリンタ、およびサーマルヘッドのプレヒート制御方法等に有用である。
本発明によるプリンタの構成例を示す図である。 サーマルヘッドプレヒート制御部の構成例を示す図である。 サーマルヘッドプレヒート制御部の処理の流れを示す図である。 昇華型プリンタについて説明するための図である。 通電時間と非通電時間を示す図である。
符号の説明
1 プリンタ
11 主制御部
12 入力バッファ
13 プリント用画像データ生成部
14 通電パルス発生部
15 パルスジェネレータ
20 サーマルヘッドプレヒート制御部
21 サーマルヘッド温度情報取得処理部
22 周囲環境温度情報取得処理部
23 プレヒート通電処理部
30 記憶部
31 通電率テーブル
40 サーマルヘッド
41 発熱抵抗体
42 ヒートシンク
43 ヘッドサーミスタ
44 周囲環境温度検出センサ
51 ロール紙
52 プリント用紙
53 インクリボンロール
54 インクリボン
55 ガイドロール
56 プラテンロール
57 ピンチロール
58 フィードロール
59 インクリボンコア

Claims (2)

  1. プリントするドットごとに発熱抵抗体が配列されたサーマルヘッドを具備し、インクリボンと用紙とを重ね合わせた状態で前記発熱抵抗体に押圧させつつ、前記発熱抵抗体に通電して前記インクリボンに対して熱を加えることによってインクをプリント用紙に転写し印刷を行うプリンタであって、
    前記発熱抵抗体と離間して前記サーマルヘッドに付設されたヘッド温度検出センサと、
    前記サーマルヘッドと離間して設けられた周囲環境温度検出センサと、
    前記ヘッド温度検出センサより温度検出信号を受信し、前記サーマルヘッドの温度情報を取得するサーマルヘッド温度情報取得手段と、
    前記周囲環境温度検出センサより温度検出信号を受信し、前記サーマルヘッドの周囲の環境温度の情報を取得する周囲環境温度情報取得手段と、
    サーマルヘッドのプレヒートの際に、予め設定したプレヒートの目標温度と、前記サーマルヘッドの温度情報と、前記周囲環境の温度情報とに応じて、サーマルヘッドに対する通電時間と非通電時間の割合を変化させるプレヒート通電手段とを備え、
    前記プレヒート通電手段は、サーマルヘッドの温度と目標温度との差が大きいほど、および周囲環境温度が低いほど非通電時間の割合を小さくし、サーマルヘッドの温度と目標温度との差が小さいほど、および周囲環境温度が高いほど非通電時間の割合を大きくする
    ことを特徴とするプリンタ。
  2. プリントするドットごとに発熱抵抗体が配列されたサーマルヘッドを具備し、インクリボンと用紙とを重ね合わせた状態で前記発熱抵抗体に押圧させつつ、前記発熱抵抗体に通電して前記インクリボンに対して熱を加えることによってインクをプリント用紙に転写し印刷を行うプリンタにおけるサーマルヘッドのプレヒート制御方法であって、
    前記プリンタ内の制御部により、
    前記発熱抵抗体と離間して前記サーマルヘッドに付設されたヘッド温度検出センサより温度検出信号を受信し、前記サーマルヘッドの温度情報を取得するサーマルヘッド温度情報取得手順と、
    前記サーマルヘッドと離間して設けられた周囲環境温度検出センサより温度検出信号を受信し、前記サーマルヘッドの周囲の環境温度の情報を取得する周囲環境温度情報取得手順と、
    サーマルヘッドのプレヒートの際に、予め設定したプレヒートの目標温度と、前記サーマルヘッドの温度情報と、前記周囲環境の温度情報とに応じて、サーマルヘッドに対する通電時間と非通電時間の割合を変化させるプレヒート通電手順とが行われ、
    前記プレヒート通電手順により、サーマルヘッドの温度と目標温度との差が大きいほど、および周囲環境温度が低いほど非通電時間の割合を小さくし、サーマルヘッドの温度と目標温度との差が小さいほど、および周囲環境温度が高いほど非通電時間の割合を大きくする
    ことを特徴とするサーマルヘッドのプレヒート制御方法。
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