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JP5002282B2 - 蓋を備えた電子機器 - Google Patents

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本発明は、蓋を備えた機器に関するものである。
図10、11は電子機器の蓋構造を説明する図である。蓋体104を開くには、図10の状態から、長穴129に沿って蓋体104を図中左方向にスライドさせ、図11に示すように、鉤片140と爪片112との係止状態を解除する。その後、蓋104を軸131を中心として、時計回り方向に回動させれば、電池109を挿入する開口が露出する。蓋体104を閉じるには、スライドさせた蓋体104を軸131を中心として、反時計回りに回動させる。そして、長孔129に沿って蓋体104を図中右方向にスライドさせると、図10に示すように、鉤片140と爪片112が係合して、蓋体104が本体102にロックされる。
蓋体の回動軸がスライドする以外にも蓋体の内側にスライドする部材を有す構成も知られている(特許文献1参照)
特開平11−084496号
しかしながら、従来の技術では、蓋体104を開いた状態で長孔129に沿ってスライドさせることは可能である。しかし、スライドさせた蓋体104を閉じた場合には、鉤片140が爪片112の上端に当たり、蓋体104を本体102にロックすることができない。また、蓋体104を強く閉じると、鉤片140が爪片112に衝突して爪片112を破損させるおそれがある。
本発明は、簡単な構成で蓋体が開いた状態で蓋体が支持部材に対してスライドしない構造を提供することを目的とする。
本発明は、体に対して回動自在な支持部材と、前記支持部材に対してスライド自在に支持される蓋体と、前記支持部材と前記蓋体との間にて、前記蓋体のスライド方向とは交差する方向にスライド自在に配置されるロック部材と、前記ロック部材を前記蓋体のスライド方向とは交差する一方向に付勢する付勢部材とを備えた蓋を有する機器であって、前記ロック部材には、使用者が操作可能な操作部と、前記支持部材と係合可能な規制部と、前記規制部と前記支持部材との係合を解除する解除部とが形成され、前記支持部材には、前記蓋体が前記本体に対して閉状態であるときに、前記ロック部材の規制部が係合する第1の係合部と、前記蓋体が前記本体に対して開状態であるときに、前記ロック部材の規制部が係合する第2の係合部が形成され、前記本体に対して閉状態である前記蓋体をスライドさせる際には、前記使用者が前記操作部を操作することで、前記付勢部材の付勢力に抗して前記ロック部材の規制部と前記第1の係合部との係合を解除し、前記解除部は、前記本体に対して開状態である前記蓋体を閉じ方向に回動させる際に、前記本体に形成される突出部と接触することで、前記付勢部材の付勢力に抗して前記ロック部材の規制部と前記第2の係合部との係合を解除するものであって、前記規制部と前記第2の係合部との係合を解除する際の前記ロック部材の移動量が、前記規制部と前記第1の係合部との係合を解除する際の前記ロック部材の移動量よりも小さく設定されることを特徴とする。
発明によれば、蓋体が開いた状態であるときも閉じた状態であるときも、蓋体の支持部材に対するスライドが規制される
図1は、本発明を実施した蓋を有する機器であるデジタルスチルカメラを底面から見た斜視図である。デジタルスチルカメラ本体1(以下、本体という)の背面には、撮像した画像を表示する液晶モニタ2と、光学ファインダー3が設けられている。
本体1の底面部は、メモリーカード収納室8および電池収納室4が配置され、蓋体5がメモリーカード収納室8および電池収納室4を覆うように構成されている。図2に示すように、蓋体5の内側には、電池収納室4に収納される電池の接点に接触する電池接触部6a、6bが形成される端子板6がスライド板10に固定されている。
蓋体5の端部には、鉤片5a、5bが形成され、メモリーカード収納室8および電池収納室4の端部であって、鉤片5aに対応する位置には爪片4aが形成され、鉤片5bに対応する位置には爪片4bが形成されている。図8に示すように鉤片5aは蓋体5の端部から板片を内向きに突出して構成されている。また、爪片4aは電池収納室4の上面から突出した立板4a−2の上端から横板4a−1を外向きに突出して形成される。したがって蓋体5が閉じた状態にあるときには、鉤片5aと爪片4aとが、図8に示すように係合する。鉤片5bと爪片4bについても、鉤片5aと爪片4aと同様の構成となっている。
図3は蓋部の分解斜視図である。図3に示すように、蓋体5と支持部材11との間にロックレバー12(ロック部材)が配置されている。ロックレバー12はバネ部材13によって一方向に付勢されている。ロックレバー12の上に支持部材11が重ねられ、さらに支持部材11の上にスライド板10が重ねられている。蓋体5とスライド板10は、支持部材11の長穴11cを貫通して固定されており、蓋体5とスライド板10は支持部材11の長穴11cにガイドされることで、支持部材11に対してスライド自在となっている。また、支持部材11には本体1に接合する穴部11bが形成され、穴部11bを挿通する軸部材14によって支持部材11は本体1に対して回動自在に保持されている。コイルバネ部材15は軸部材14に挿通されるバネ部材で、その一端15aが本体1に当接し、他端15bが支持部材11に当接することで、蓋体5が開く方向の付勢力を支持部材11に与えている。端子板6はスライド板10に固定されている。
図4、5は蓋体5のスライド動作を説明する図である。図8は図4を破線で破断した断面図である。図4は、蓋体5を完全に閉じた状態を示している。この状態では、図8に示すように、鉤片5aが爪片4aの横板4a−1の下側に嵌まっている。鉤片5bと爪片4bも同様に嵌まっている。図8にて、蓋体5には貫通孔5cが形成されている。ロックレバー12の操作釦12c(操作部)は使用者が操作できるように貫通孔5cから突出している。
図4の状態からロックレバー12の操作釦12cを図中上方向に押し上げると、図5に示す状態に蓋体5をスライド移動させることができる。図4の状態から図5の状態にスライドさせることで、鉤片5aと爪片4aとの係合と、鉤片5bと爪片4bとの係合が解除され、蓋体5はコイルバネ部材15の付勢力によって蓋体5は開き方向に開く。
図6は図4の状態における蓋体5の支持部材11とロックレバー12の関係を説明する図である。ロックレバー12には、規制片12a(規制部)が突出形成されている。図6の状態では規制片12aは、支持部材11の係合部11aと係合した状態でバネ部材13で付勢されている。したがって、図6の状態では蓋体5をスライドさせることはできない。図6状態で蓋体5をスライドするには、ロックレバー12をバネ部材13で付勢力に抗して、図6の上方向に移動させて、規制片12aと係合部11aとの係合を解除しなければならない。図7は図5の状態における蓋体5の支持部材11とロックレバー12の関係を説明する図である。図7の状態では規制片12aは、支持部材11の係合部11dと係合した状態でバネ部材13で付勢されている。したがって、図7の状態では蓋体5をスライドさせることはできない。図7の状態で蓋体5をスライドするには、ロックレバー12をバネ部材13で付勢力に抗して、図7の上方向に移動させて、規制片12aと係合部11dとの係合を解除しなければならない。なお、規制片12aと係合部11dとの係合が規制片12aと係合部11aとの係合よりも浅く設定されている。
図9は、蓋体5を開いた状態から閉じ方向に回動し、図5の状態となる直前の状態を図5の左側から見た図である。図9では蓋5を省略している。蓋体5を閉じ方向に回動させると、ロックレバー12に形成されるロック解除部12dが電池収容室4の上端面に形成される突出片4b(突出部)に設けられた斜面4cに当接する。さらに、蓋体5を閉じ方向に回動させると、ロック解除部12dが斜面4cに当接することで、ロックレバー12が図9中の左方向に押され、図7に示すロックレバー12の規制片12aが支持部材11の係合部11dから外れる。規制片12aと係合部11dとの係合している状態からその係合が解除されるまでの規制片12aの移動量は、規制片12aと係合部11aとの係合している状態からその係合が解除されるまでの規制片12aの移動量よりも小さく設定されている。これは、蓋体5を閉じ方向に回動させたときに、ロック解除部12dが斜面4c上を滑って、規制片12aと係合部11dとの係合を解除するまでロックレバー12を変位させるように設定されているからである。
以上説明したように、本実施の形態のように蓋を構成することで、蓋体5が開状態であるときも、閉状態であるときもロックレバー12の規制片12aによって蓋体5のスライド動作をロックすることができる。さらに、ロックレバー12の一方向の移動によってによって蓋体をいずれの状態のときもロックすることができるので、簡単な構成で構成で確実な動作を実現することができる。
デジタルスチルカメラを底面から見た斜視図 蓋部を説明する図 蓋部の分解斜視図 蓋体5を完全に閉じた状態を説明する図 蓋体5を図4の状態からスライドさせた状態を説明する図 図4の状態における支持部材11とロックレバー12の関係を説明する図 図5の状態における支持部材11とロックレバー12の関係を説明する図 図4の破線で破断した断面図 蓋体5を開状態から閉状態に回動する途中を説明する図 従来の蓋を説明する図 従来の蓋を説明する図
符号の説明
4 電池収納室
5 蓋体
6 端子板
10 スライド部材
11 支持部材
12 ロックレバー

Claims (1)

  1. 体に対して回動自在な支持部材と、
    前記支持部材に対してスライド自在に支持される蓋体と、
    前記支持部材と前記蓋体との間にて、前記蓋体のスライド方向とは交差する方向にスライド自在に配置されるロック部材と、
    前記ロック部材を前記蓋体のスライド方向とは交差する一方向に付勢する付勢部材とを備えた蓋を有する機器であって、
    前記ロック部材には、使用者が操作可能な操作部と、前記支持部材と係合可能な規制部と、前記規制部と前記支持部材との係合を解除する解除部とが形成され、
    前記支持部材には、前記蓋体が前記本体に対して閉状態であるときに、前記ロック部材の規制部が係合する第1の係合部と、前記蓋体が前記本体に対して開状態であるときに、前記ロック部材の規制部が係合する第2の係合部が形成され、
    前記本体に対して閉状態である前記蓋体をスライドさせる際には、前記使用者が前記操作部を操作することで、前記付勢部材の付勢力に抗して前記ロック部材の規制部と前記第1の係合部との係合を解除し、
    前記解除部は、前記本体に対して開状態である前記蓋体を閉じ方向に回動させる際に、前記本体に形成される突出部と接触することで、前記付勢部材の付勢力に抗して前記ロック部材の規制部と前記第2の係合部との係合を解除するものであって、
    前記規制部と前記第2の係合部との係合を解除する際の前記ロック部材の移動量が、前記規制部と前記第1の係合部との係合を解除する際の前記ロック部材の移動量よりも小さく設定されることを特徴とする蓋を有する機器。
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