電子番組表対応の装置は一般に多機能であり、様々な作動処理等を行える仕様になっていることが多い。これらの各種機能を有効にするには、設定メニューに基づき複数の対象項目について設定を行うことが要求される。このような設定作業は、多くの設定項目の中から必要な項目に応じた設定メニューを見つけねばならないと共に、設定内容が適切であるかを随時確認する必要があるため、ユーザにとって負担が大きい。また、設定メニューにおける操作性は、電子番組表などに対する操作と相異しており、装置の取扱説明書を参照しないと、設定操作の内容が分からないこともあるので、ユーザの設定操作負担を更に増長すると云う問題が生じる。
一方、上述した多機能の装置を製造するメーカにとっては、多くの設定項目に対応した設定メニューをそれぞれ生成する必要があり、特に昨今は装置の更なる多機能化に伴い、生成する設定メニューの数も増大しているので、設定メニューの開発に対するコスト及び工期が増加すると云う問題がある。
また、インターネット対応のテレビジョン装置は上述した特許文献4の装置のように、ブックマーク機能を備えると共に、アクセスしたWebサイトのURL等を残して登録するアクセス履歴機能も通常備えており、ブックマーク及びアクセス履歴の登録内容を選択して所望のWebサイトへアクセス可能になっている。しかし、ブックマーク及びアクセス履歴は、登録内容を表示できる項目数が限られるため、多くの登録内容が存在する場合、ユーザは一度に多くの内容を確認できないと云う問題がある。例えば、特許文献4の装置は、タイトル及びURLを配置するブックマーク用の表に、放送番組の番組タイトルを付加情報として登録する構成なので、ベースとなる表がブックマーク用であることから、表を構成する欄の数が少なく、様々な内容を多数配置できないと云う問題がある。また、ブックマーク及びアクセス履歴の登録内容を選択する操作は、電子番組表から番組を選択する操作に比べて手順及び方法等が異なるため、装置全体における操作性を充分に統一できていないと云う問題がある。
さらに、記憶媒体を装着可能にしたテレビジョン装置においては、記憶媒体に記憶した放送番組の内容を一覧表示するために、専用の一覧表を生成する必要があり、この専用の一覧表に対しても、上記設定メニューの場合と同様に、開発に対するコスト及び工期が増加すると云う問題が生じる。
さらにまた、電子番組表の表示、設定メニューの表示、ブックマークの表示、アクセス履歴の表示、記憶内容の表示は、従来テレビジョン装置では、いずれも専用の処理を行うため同時に複数の内容を表示できず、複数の内容を表示する必要があるときは、一回ずつそれぞれの内容を切り替えて表示しなければならないので、ユーザの操作負担が大きいと云う問題がある。
本発明は、斯かる問題に鑑みてなされたものであり、従来、電子番組表の生成にのみ使用されていた表データを、他の内容を表示するための表生成に利用することで、他の内容に対しても優れた一覧性及び統一された操作性を確保すると共に、各種内容を表示するための処理に対する開発コスト及び工期の増加を抑制したデータ表生成装置、テレビジョン放送受信装置、データ表生成方法、及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
また、本発明は、電子番組表の表データを利用して、一度に複数種類の内容を表示可能にすることで、ユーザの操作負担を低減して効率的な操作及び確認を行えるようにしたデータ表生成装置、テレビジョン放送受信装置、データ表生成方法、及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係るデータ表生成装置は、格子状の空欄表の欄に電子番組表に係わる番組名を表すデータを配置して、データ表を生成するデータ表生成装置であって、装置設定に係わるデータ、Webサイトへのアクセス先に係わるデータ、若しくは装置内部又は外部の記憶媒体に記憶された記憶内容に係わるデータの少なくとも一つを、前記空欄表に配置してデータ表を生成する表生成手段を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、装置設定に係わるデータ、Webサイトへのアクセス先に係わるデータ、若しくは装置内部又は外部の記憶媒体に記憶された記憶内容に係わるデータの少なくとも一つを、電子番組表に用いられる空欄表の欄に、番組名を表すデータの替わりに配置してデータ表を生成する。電子番組表の空欄表は、従来の設定メニュー等に比べて多数の欄を有するので、多くの内容を一度に表示できるようになると共に、配置された内容を選択する操作性が電子番組表と同等となり、ユーザの使い勝手が向上される。さらに、電子番組表の空欄表を用いて各種データ表を生成することにより、従来別々に生成していた専用の各種表が不要となり、各種表の開発及び設計に係るコストの低減も図れる。
なお、本発明のデータ表生成装置は、装置設定に係わるデータ、Webサイトへのアクセス先に係わるデータ、装置内部又は外部の記憶媒体に記憶された記憶内容に係わるデータの全てを扱えるものに限定されるわけではなく、装置の仕様などに応じて扱うデータが変わる場合がある。例えば、Webサイトへのアクセス機能を有しない装置では、Webサイトへのアクセス先に係わるデータは扱われなくなり、また、内部に記憶媒体を装着又は装備しない装置では、装置内部の記憶媒体に記憶された記憶内容に係わるデータは扱われなくなる(以下、同様)。
また、本発明に係るデータ表生成装置は、格子状の空欄表の欄に電子番組表に係わる番組名を表すデータを複数配置して、データ表を生成するデータ表生成装置であって、前記空欄表の欄に配置した前記電子番組表に係わる番組名を表す複数のデータの少なくとも一部を、装置設定に係わるデータ、Webサイトへのアクセス先に係わるデータ、若しくは装置内部又は外部の記憶媒体に記憶された記憶内容に係わるデータの少なくとも一つと置き換えてデータ表を生成する表生成手段を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、空欄表へ既に配置された番組名を表す複数のデータの少なくとも一部を他の種類のデータに置き換えて、データ表を生成するので、番組名と他の種類のデータを一つにまとめたデータ表をユーザへ容易に提供でき、複数種類の表を見るための表の切替操作を不要にできる。
さらに、本発明に係るデータ生成装置は、格子状の空欄表の欄に電子番組表に係わる番組名を表すデータを配置して、データ表を生成するデータ表生成装置であって、番組名を表すデータ、装置設定に係わるデータ、Webサイトへのアクセス先に係わるデータ、若しくは装置内部又は外部の記憶媒体に記憶された記憶内容に係わるデータの少なくとも二つを前記空欄表に配置してデータ表を生成する表生成手段を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、番組名を表すデータ、装置設定に係わるデータ、Webサイトへのアクセス先に係わるデータ、及び装置内部又は外部の記憶媒体に記憶された記憶内容に係わるデータの少なくとも二つを、電子番組表に用いられる空欄表の欄に配置してデータ表を生成する。このように二つ以上の内容に関するデータを配置することで、多種類の内容を一度に提示してユーザが選択操作を行うことができ、従来、一種類の内容を操作するごとに必要であった表の切替が不要になる。
さらにまた、本発明に係るデータ表生成装置は、画像に前記データ表を積層させた積層画像を生成する画像生成手段を備え、前記空欄表にデータの配置が無い欄がある場合、前記画像生成手段は、データの配置が無い欄の大きさに応じた寸法に変更した画像を、データの配置が無い欄に合わせて配置すると共に、前記表生成手段は、下層の画像が透過するように、データの配置が無い欄を透明的な形態にすることを特徴とする。
本発明にあっては、データを配置していない欄を透明的な形態にすると共に、その欄に合わせて下層の画像の寸法及び配置を変更するので、生成したデータ表を、画像(例えばテレビジョン番組の番組画像)に重ねて表示する際には、データ表を表示中でも下層の画像をユーザが確認できるようになる。そのため、データ表を操作しても下層の画像をユーザが見ることができるので、例えば、表示中のデータ表が装置設定に係わる内容(明るさ、色の濃さ、色あい等)である場合、選択操作(設定操作)の結果を、透明的な形態の欄を通じて見える番組画像で確認でき、効率的な操作処理(設定処理)が実現できる。
また、本発明に係るデータ表生成装置は、前記空欄表にデータの配置が無い欄がある場合、データの配置が無い欄に画像を配置する画像配置手段を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、データを配置していない欄に、画像を配置(インポーズ)するので、容易に画像込みのデータ表を生成できる。また、画像を配置したデータ表が装置設定に係わるデータ(例えば、明るさ、色の濃さ、色あい等)を含む場合、装置設定の内容をデータ表で適宜変更すれば、変更した状況がデータ表に配置された画像に反映され、装置設定の内容を、データ表に配置した画像でスムーズに確認できる。
本発明に係るデータ表生成装置において、前記データ表が装置設定に係わるデータを含む場合、前記表生成手段は、前記装置設定に係わるデータとして、装置の設定項目を表す設定項目データ、及び設定項目に対応する設定内容を表す設定内容データを配置すると共に、配置した前記設定内容データを選択可能にすることを特徴とする。
本発明にあっては、設定項目データ及び設定内容データを、電子番組表のようなデータ表で使われる空欄表の欄に配置して設定表に応じた内容のデータ表が生成される。電子番組表の空欄表は、従来の設定メニューに比べて多数の欄を有するので、多くの設定内容を一度に表示できるようになる。また、設定内容データは選択可能に配置されるので、データ表の操作性が電子番組表と統一される。なお、電子番組表の空欄表は、欄に配置された内容を選択可能な仕様であると共に、選択された内容が装置の制御部へ伝えられる仕様であるため、生成されたデータ表においても選択内容に応じた処理が可能になる。また、電子番組表の空欄表を利用してデータ表を生成することにより、従来のような専用の設定メニューが不要になり、設定メニューの開発を行わずに済み、装置開発に係るコスト及び設計工数の低減を図れる。
設定項目データの具体的な中身としては、映像の明るさ、コントラスト、色の濃さ、色あい、画質、音質、録画画質設定、音声記録方式設定、オートチャプター設定、省エネ設定などがある。また、設定内容データの具体的な中身としては、対応する設定項目の中身ごとに相異しており、例えば、映像の明るさに対する設定内容データでは、複数の段階を表す値(プラスの各値、マイナスの各値)が該当する(以下、同様)。
また、本発明に係るデータ表生成装置において、前記表生成手段は、前記設定内容データを、対応する設定項目データと同一の行又は同一の列に配置することを特徴とする。
本発明にあっては、設定内容データを、設定項目データと同一の行又は同一の列に配置するので、設定項目ごとに設定すべき内容の関係が一目で分かるようになり、設定内容の視認性の向上を図れる。なお、テレビジョン装置等の表示画面は横長であるため、一つの設定項目データに対して多数の設定内容データが存在するときは、設定項目データを左端に配置すると共に、設定項目データと同一の行(表示画面における水平方向の行)に各設定内容データを配置すれば、配置された内容を見やすく並べられるため好適である。また、多数の設定項目データが存在するときは、設定項目データは上端に配置すると共に、設定項目データと同一の列(表示画面における垂直方向の列)に各設定内容データを配置すれば、多数の内容を一覧できるので好適となる。
さらに、本発明に係るデータ表生成装置は、一つの設定項目データに対して複数の設定内容データが配置された場合で、複数の設定内容データの中から一の設定内容データが選択されたとき、前記表生成手段は、選択された一の設定内容データを他の設定内容データと相異する形態にすることを特徴とする。
本発明にあっては、複数の中から一の設定内容データが選択されたとき、一の設定内容データは他の設定内容データと相異する形態で表すので、現在の設定内容を容易に把握できる。なお、相異する形態にする例としては、選択された設定内容データの文字色又は文字の形状を他と異ならせること、配置される欄の背景色を他の欄と異ならせること等が考えられる。
また、本発明に係るデータ表生成装置は、Webサイトへのアクセスに要するアクセス先データの登録を受け付ける登録受付手段と、アクセス先データに基づきWebサイトへアクセスする通信手段とを備え、前記データ表がWebサイトへのアクセス先に係わるデータを含む場合、前記表生成手段は、Webサイトへのアクセス先に係わるデータとして、前記登録受付手段が登録を受け付けたアクセス先データを選択可能に配置することを特徴とする。
本発明にあっては、登録を受け付けたアクセス先データを、電子番組表の生成に使用される空欄表の欄に配置してブックマーク一覧表に応じたデータ表を生成するので、格子状の空欄表を利用して所謂ブックマークの登録が可能となり、登録された各ブックマークの内容を容易に一覧でき、さらに、ブックマークに対する選択操作を電子番組表と統一して良好な操作インタフェースを確保できる。
さらに、本発明に係るデータ表生成装置は、Webサイトへのアクセスに要するアクセス先データに基づきWebサイトへアクセスする通信手段と、該通信手段がアクセスしたWebサイトに係わるアクセス先データを記憶する手段とを備え、前記データ表がWebサイトへのアクセス先に係わるデータを含む場合、前記表生成手段は、Webサイトへのアクセス先に係わるデータとして、記憶された前記アクセス先データを選択可能に配置することを特徴とする。
本発明にあっては、アクセスの履歴となるアクセス先データを、電子番組表の生成に使用される空欄表の欄に配置してアクセス表に応じたデータ表を生成するので、格子状の空欄表を利用して所謂アクセス履歴を生成でき、配置されたアクセス先に係る内容を容易に一覧可能になると共に、アクセス履歴に対する選択操作を電子番組表の操作に統一でき、良好な操作インタフェースを確保できる。
また、本発明に係るデータ表生成装置において、前記表生成手段は、Webサイトの種類別に前記空欄表の行又は列を分けて、Webサイトの種類に応じたアクセス先データを配置することを特徴とする。
本発明にあっては、Webサイトの種類別に空欄表の行又は列を分けると共に、種類に応じて分けられた箇所にアクセス先データを配置するため、アクセス先データを配置したデータ表の登録内容がWebサイトの種類ごとに分けて見やすくなり、更に視認性を向上できる。なお、Webサイトの種類にはニュース系、検索系、買い物系などが存在する。また、空欄表の分け方は、配置するアクセス先データが多数存在するときは、行(水平方向の行)ごとに分けてアクセス先データを配置することが登録内容を一覧できるため好適である。また、Webサイトの種類が多数存在するときは、各種類を一覧できるように、列(垂直方向の列)ごとに分けてアクセス先データを配置することが好適となる。
さらに、本発明に係るデータ表生成装置は、前記通信手段によるWebサイトへのアクセス回数を計数する計数手段を備え、前記表生成手段は、前記計数手段が計数したアクセス回数の大きいWebサイトの順に従って、一方側から他方側へ該Webサイトに係わるアクセス先データを配置することを特徴とする。
本発明にあっては、空欄表の一方側から他方側へアクセス回数順にアクセス先データが配置されるので、ユーザのアクセス頻度が高いアクセス先を容易に見つけることが可能となり、アクセス先データを配置したデータ表をユーザの使い勝手に応じて見やすくできると共に、選択操作も行いやすくなる。
さらにまた、本発明に係るデータ表生成装置は、前記データ表に配置されたアクセス先データが選択された場合、前記通信手段は選択されたアクセス先データに基づきアクセスを行うことを特徴とする。
本発明にあっては、データ表に配置されたアクセス先データが選択された場合は、アクセス先データに基づきアクセスを行うため、生成したアクセス表に通常のブックマーク及びアクセス履歴と同等の機能を具備させて、ユーザの利便性を高められる。
また、本発明に係るデータ表生成装置は、番組を、番組の内容を表すタイトルデータと関連付けて装置内部の記憶媒体に記憶する処理を行う記憶手段を備え、前記データ表が装置内部の記憶媒体に記憶された記憶内容に係わるデータを含む場合、前記表生成手段は、前記装置内部の記憶媒体に記憶された記憶内容に係わるデータとして、前記タイトルデータを選択可能に配置することを特徴とする。
本発明にあっては、装置内部の記憶媒体に記憶された番組内容のタイトルデータを、空欄表に配置してデータ表を生成するので、装置本体で読み書きできる記憶媒体の記憶内容もデータ表で確認できるようになる。
さらに、本発明に係るデータ表生成装置は、記憶媒体を含む外部の記憶装置に接続されて、外部の記憶装置から送られる記憶内容を表すタイトルデータを取得する取得手段を備え、前記データ表が装置外部の記憶媒体に記憶された記憶内容に係わるデータを含む場合、前記表生成手段は、前記装置外部の記憶媒体に記憶された記憶内容に係わるデータとして、前記タイトルデータを選択可能に配置することを特徴とする。
本発明にあっては、外部の記憶媒体に記憶された内容のタイトルデータを取得して、空欄表の欄に配置するので、データ表生成装置に接続された外部装置の記憶内容もデータ表で確認できるようになる。
また、本発明に係るテレビジョン放送受信装置は、前記のいずれかの記載のデータ表生成装置と、テレビジョン放送番組に係わる放送信号を受信する受信手段とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、テレビジョン放送番組に係わる放送信号の受信が可能な装置が、上述したデータ表生成装置を含むので、各種データ表を、受信した放送信号に基づく映像(画像)の表示に関連付けて、有効に活用することが可能になる。なお、本発明に係るテレビジョン放送受信装置としては、映像の表示部を有するテレビジョン装置、受信した番組等の記憶を行う録画装置等に加えて、放送信号の受信機能を具備する各種情報機器(コンピュータ、PDA、携帯電話機等)も該当する。
本発明に係るデータ表生成方法は、データ表生成装置が、格子状の空欄表の欄に電子番組表に係わる番組名を表すデータを配置して、データ表を生成するデータ表生成方法であって、前記データ表生成装置は、装置設定に係わるデータ、Webサイトへのアクセス先に係わるデータ、若しくは装置内部又は外部の記憶媒体に記憶された記憶内容に係わるデータの少なくとも一つを、前記空欄表の欄に配置して、データ表を生成することを特徴とする。
本発明にあっては、電子番組表に用いられる空欄表を他の種類のデータを含む表と共用するので、操作性が電子番組表と同等にでき、各種表の開発及び設計に係るコストの低減も図れる。
また、本発明に係るデータ表生成方法は、データ表生成装置が、格子状の空欄表の欄に電子番組表に係わる番組名を表すデータを複数配置して、データ表を生成するデータ表生成方法であって、前記データ表生成装置は、前記空欄表の欄に配置した前記電子番組表に係わる番組名を表す複数のデータの少なくとも一部を、装置設定に係わるデータ、Webサイトへのアクセス先に係わるデータ、若しくは装置内部又は外部の記憶媒体に記憶された記憶内容に係わるデータの少なくとも一つと置き換えて、データ表を生成することを特徴とする。
本発明にあっては、空欄表に配置された番組名を表す複数のデータの少なくとも一部を他の種類のデータに置き換えてデータ表を生成するため、複数種類の表を見る際に、各種表を切り替えることが不要になり、ユーザの操作負担を低減できる。
本発明に係るデータ表生成方法は、データ表生成装置が、格子状の空欄表の欄に電子番組表に係わる番組名を表すデータを配置して、データ表を生成するデータ表生成方法であって、前記データ表生成装置は、番組名を表すデータ、装置設定に係わるデータ、Webサイトへのアクセス先に係わるデータ、若しくは装置内部又は外部の記憶媒体に記憶された記憶内容に係わるデータの少なくとも二つを前記空欄表に配置して、データ表を生成することを特徴とする。
本発明にあっては、電子番組表の空欄表に二種類以上のデータを配置するので、ユーザが見たい表の切替を不要にして、ユーザインタフェースの向上を図れる。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、格子状の空欄表の欄に電子番組表に係わる番組名を表すデータを配置してデータ表を生成させる処理を行わせるコンピュータプログラムであって、コンピュータを、処理設定に係わるデータ、Webサイトへのアクセス先に係わるデータ、若しくはコンピュータ内部又は外部の記憶媒体に記憶された記憶内容に係わるデータの中から少なくとも一つを前記空欄表に配置してデータ表を生成する表生成手段として機能させることを特徴とする。
本発明にあっては、コンピュータプログラムでコンピュータの処理を規定する場合で、電子番組表に用いられる空欄表を他の種類のデータを含む表と共用するので、操作性を電子番組表と同等にでき、各種表の開発及び設計に係るコストの低減も図れる。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、格子状の空欄表の欄に電子番組表に係わる番組名を表すデータを複数配置してデータ表を生成させる処理を行わせるコンピュータプログラムであって、コンピュータを、前記空欄表の欄に配置した前記電子番組表に係わる番組名を表す複数のデータの少なくとも一部を、装置設定に係わるデータ、Webサイトへのアクセス先に係わるデータ、若しくは装置内部又は外部の記憶媒体に記憶された記憶内容に係わるデータの少なくとも一つと置き換えてデータ表を生成する表生成手段として機能させることを特徴とする。
本発明にあっては、コンピュータプログラムでコンピュータの処理を規定する場合で、空欄表に配置した番組名を表す複数のデータの少なくとも一部を他の種類のデータに置き換えてデータ表を生成するので、複数種類の表を見るために、各種表を切り替えることが不要になる。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、格子状の空欄表の欄に電子番組表に係わる番組名を表すデータを配置してデータ表を生成させる処理を行わせるコンピュータプログラムであって、コンピュータを、番組名を表すデータ、処理設定に係わるデータ、Webサイトへのアクセス先に係わるデータ、若しくはコンピュータ内部又は外部の記憶媒体に記憶された記憶内容に係わるデータの少なくとも二つを前記空欄表に配置してデータ表を生成する表生成手段として機能させることを特徴とする。
本発明にあっては、コンピュータプログラムでコンピュータの処理を規定する場合で、電子番組表の空欄表に二種類以上のデータを配置するので、ユーザが見たい表の切替を不要にして、ユーザインタフェースの向上を図れる。
本発明にあっては、装置設定に係わるデータ、Webサイトへのアクセス先に係わるデータ、装置内部又は外部の記憶媒体に記憶された記憶内容に係わるデータの少なくとも一つを、電子番組表で使われる空欄表の欄に配置してデータ表を生成するので、従来の専用の表に比べて、電子番組表と同等の操作性を確保できる。
また、本発明にあっては、既に配置した番組名を表す複数のデータの一部を他のデータに置き換えること、若しくは番組名を表すデータ、装置設定に係わるデータ、Webサイトへのアクセス先に係わるデータ、装置内部又は外部の記憶媒体に記憶された記憶内容に係わるデータの少なくとも二つを電子番組表で使われる空欄表の欄に配置することで、データ表を生成するので、多種類の内容を一度に表示でき、相異する種類の表の切替を不要にできる。
さらに、本発明にあっては、データを配置していない欄を透明的な形態にすると共に、その欄に合わせて下層の画像の寸法及び配置を変更するので、データ表を表示中でも下層の画像を確認でき、画像の状況を確認しながらデータ表の操作も行える。
本発明にあっては、設定項目データ及び設定内容データを、空欄表に配置するので、設定内容を容易に一覧できると共に、設定内容に対する操作を電子番組表の操作と統一でき、さらに、専用の設定メニューを不要にして、装置開発に係るコスト及び設計工数の低減を実現できる。
また、本発明にあっては、設定内容データを、設定項目データと同一の行又は同一の列に配置するので、設定内容の視認性を向上できる。
さらに、本発明にあっては、選択された一の設定内容データを他の設定内容データと相異する形態で表すので、現状の設定内容を容易に確認できる。
本発明にあっては、登録を受け付けたアクセス先データを、電子番組表の生成に使用される空欄表に配置するので、従来のブックマークに比べて登録内容の一覧性を良好にできると共に、登録内容に対する選択操作を電子番組表の操作と統一して良好な操作性を確保できる。
また、本発明にあっては、アクセスの履歴となるアクセス先データを、電子番組表の生成に使用される空欄表に配置するので、従来のアクセス履歴に比べて良好な視認性を確保できると共に、電子番組表と共通の操作性をユーザに提供できる。
本発明にあっては、Webサイトの種類別に空欄表の行又は列を分けて、アクセス先データを配置するので、多数の登録内容が存在しても容易に判別でき、データ表の視認性を向上できる。
また、本発明にあっては、アクセス回数順にアクセス先データを配置するので、ユーザの使い勝手に応じた配置順にできる。
さらに、本発明にあっては、アクセス表に配置されたアクセス先データが選択された場合は、アクセス先データに基づきアクセスを行うため、生成したアクセス先データを配置したデータ表の利便性を向上できる。
本発明にあっては、装置内部の記憶媒体に記憶された番組内容のタイトルデータを、空欄表に配置してデータ表を生成するので、装置本体で処理できる記憶媒体の記憶内容もデータ表で確認できる。
また、本発明にあっては、記憶媒体を含む外部の記憶装置に記憶された内容のタイトルデータを取得して、空欄表の欄に配置するので、データ表生成装置に接続された外部装置の記憶内容もデータ表で確認できる。
さらに、本発明にあっては、放送信号の受信が可能な装置が、データ表生成装置を含むので、受信した放送信号に基づく映像の表示に関連付けて各種データ表を利用できる。
図1は、本発明の実施形態に係るテレビジョン装置1(テレビジョン放送受信装置に該当)の外観を示している。本発明の一例であるテレビジョン装置1は、薄型液晶テレビと称せられるタイプであり、表示デバイスとして液晶を用いた表示パネル1bを筐体1aの前面中央に配置し、表示パネル1bの左右両側にスピーカ1c、1dを配置する。テレビジョン装置1は一般的な放送番組の受信及び表示機能に加えて、ネットワークNWに接続して通信を行う機能も具備し、ネットワーク上に構築されたWebサイトにアクセスし、アクセス先のWebページを表示パネル1bに表示できる。さらに、テレビジョン装置1は、半導体メモリを用いたメモリカードK(記憶媒体)を装置内部に装着できるスロット部(装着部)1eを有すると共に、複数の外部記憶装置(図1では第1外部記憶装置G1、第2外部記憶装置G2)を接続可能に有している。
また、テレビジョン装置1はデータ表生成装置を内蔵し、放送信号に含まれる電子番組表の番組データ(番組名を表すデータに相当)を取得して電子番組表(本発明ではデータ表の一つ)を生成する。また、本実施形態のテレビジョン装置1は、電子番組表の生成に用いるスプレッドシート状の表データ(空欄表に相当)に、装置設定に係わるデータ、Webサイトへのアクセス先に係わるデータ、及び装置内部又は外部の記憶媒体に記憶された記憶内容に係わるデータの中の少なくとも一つを配置して、各種内容を一覧表示できるデータ表を生成することを特徴にしている。
図2は、テレビジョン装置1の主要な内部構成を示すブロック図である。テレビジョン装置1は、主に受信系の処理を行うフロントエンド部2、受信した内容の移行系の処理を行うトランスポート部3、MPEG(Moving Picture Experts Group)変換系の処理を行うMPEGデコーダ部4、ROM5、RAM6、FLASHメモリ7、リモコン装置15用の受光部8、操作部9、ネットワーク通信を行うための通信部10、及び各種制御を行うCPU11、メモリカード用の記憶処理部12、外部接続部13を、高速データ伝送に対応した2本のメインバス1f、1gを介して接続した構成にしている。以下、上述した各部を順次説明する。
フロントエンド部2は、チューナ部2a、復調回路部2b、及び誤り訂正部2cを含んでいる。チューナ部2aはBS/CS系等のアンテナと接続されて、外部の放送設備等から供給される放送信号(番組コンテンツのデータと、番組のタイトル及びジャンル等を表す付帯的なデータを含む)を受信する処理を行う。
チューナ部2aは、テレビジョン放送番組に係わる放送信号を受信する受信手段に該当し、受信する放送信号の周波数は、CPU11の制御により指定されている。また、本実施形態のチューナ部2aは、電子番組表の番組データ(TV用EPG−DB(データベース)に相当)を取得する手段としても機能し、所定の時刻に送信される番組データ(放送信号に付随したデータ)を取得すると共に、取得した番組データをRAM6へ送る処理も行う。なお、テレビジョン装置1において、フロントエンド部2の少なくともチューナ部2aを除いた部分(トランスポート部3〜操作部9など)が、本発明に係るデータ表示装置に相当している。
復調回路部2bは、チューナ部2aで受信された放送信号(放送番組に応じたデータ)をデジタル復調する。誤り訂正部2cは、デジタル復調された信号の誤りに関する修復及び訂正等の処理を行い、MPEG符号化状態のトランスポートストリームデータとして再生する処理を行う。トランスポート部3は、トランスポートデコーダ部3aを備え、このトランスポートデコーダ部3aは、フロントエンド部2から送られるトランスポートストリームデータの処理をCPU11の制御に基づき行う。詳しくは、MPEG符号化されているトランスポートストリームデータとして再生されたデータ中の放送映像信号、放送音声信号、及びデータ信号(電子番組表の番組データ等を含む信号)をそれぞれ分離する処理をトランスポートデコーダ部3aが行っている。
MPEGデコーダ部4は、MPEG符号化されている放送映像信号及び放送音声信号を復号化し、図1で示す表示パネル1bでの表示処理を行う表示処理部、及びスピーカ1c、1dより音声を出力するための処理を行う音声出力処理部へ映像信号及び音声信号をそれぞれ供給するものである。このような処理を行うために、MPEGデコーダ部4は、MPEGデコーダ4a、OSD(On Screen Display)表示部4b、ビデオエンコーダ4c、及び音声DAC(Digital to Analog Converter)4dを備える。
MPEGデコーダ4aは、トランスポートデコーダ部3aで分離されたMPEG符号化状態の放送映像信号及び放送音声信号に対してデータ復調(復号)を行い、復調したデータをビデオエンコーダ4c及び音声DAC4dへ送っている。OSD表示部4bは、各種メニュー(図6(a)(b)参照)、電子番組表(図5参照)、及び各種データ表(図7、10、11、13、15等)を表示パネル1bに表示するためのOSD信号を生成してビデオエンコーダ4cへ送る処理をCPU11の制御に基づき行う。ビデオエンコーダ4cは、MPEGデコーダ4aでデータ復調された放送映像信号とOSD表示部4bから供給されるOSD信号とを重畳した映像信号を生成し、表示処理部へ出力する処理を行う。このようなビデオエンコーダ4c(画像生成手段に相当)の処理により、放送映像信号に基づく放送番組の画像に、OSD信号に基づく各種メニュー、電子番組表、各種データ表が重ねられた積層画像が生成される。また、音声DAC4dは、MPEGデコーダ4aでデータ復調された放送音声信号に基づき音声信号を生成し、音声出力処理部へ出力する処理を行う。
また、ROM(Read Only Memory)5は、CPU11が行う基本的な各種制御処理を規定したシステムプログラムP1等を予め記憶している。システムプログラムP1は、映像表示及び音声出力を行うためにCPU11が各部2、3、4等に対して行う制御処理を規定すると共に、各処理に対する設定を行うための処理も規定している。なお、設定に対する処理は、複数の設定項目ごとに行えるようになっている。また、システムプログラムP1は、テレビジョン装置1の通信機能に対応したCPU11の処理も規定し、例えば、TCP/IPプロトコルに基づき通信を行う内容等に対する処理も含んでいる。さらに、システムプログラムP1は、記憶処理部12に対する記憶再生処理、及び外部接続部13で受け取った各種データの表示処理等も規定している。
RAM(Random Access Memory)6は、CPU11が行う処理に基づく各種データ等を一時的に記憶するものであり、本実施形態では、上述したフロントエンド部2で取得されたTV用EPG−DB20(番組データ)を記憶すると共に、ワークエリアとして各種表の生成に使用される。即ち、RAM6では、後述するFALSHメモリ7から読み出された表データDの空欄表30にデータを配置して、図5、7、10、11、13に示す各種データ表を生成するエリアとして使用される。
なお、RAM6で記憶されるTV用EPG−DB20は、フロントエンド部2で番組に係るデータが取得されるごとに、データ内容が更新される。また、TV用EPG−DB20の中身となるデータは、図5に示す電子番組表31において、空欄表30の各欄に配置されるデータに相当し、例えば、左端の列X1に上から順に配置される「CH」と云う文字データ、「6」及び「1」等のチャンネルを表す数字データ、列X2に上から順に配置される「BS放送局」、「○○放送」等の文字データ、列X3に上から順に配置される「9/16(土)午前9時」、「番組A(番組名を表すデータに相当)」等の文字データが該当する。これらのTV用EPG−DB20に含まれる各データの配置先となる欄は、後述するFLASHメモリ7に記憶される表生成プログラムP2が規定する内容に従って決定される。
また、RAM6は、各記憶媒体の番組情報用DB(データベース)21も記憶する。番組情報用DB21は、図13(a)(b)の記憶内容一覧表43、44に配置された記憶媒体で記憶される番組名に加えて、録画時間および録画特性等の情報を登録したものであり、これらの情報は、記憶処理部12又は外部接続部13が記憶媒体から取得して、RAM6の番組情報用DB21に記憶される。
また、図3は、FLASHメモリ7が記憶する各種内容を示している。FLASHメモリ7は、図5に示す電子番組表及び図7等に示す各種データ表を生成するためのCPU11用の処理を規定した表生成プログラムP2(EPGソフト。本発明のコンピュータプログラムに相当)、ブラウザプログラムP3および図6(a)(b)に示す第1メニュー35及び第2メニュー36等に応じたメニュー画像Mなどを予め記憶すると共に、表の生成に使用される様々なDB(データベース)およびデータ等を記憶する手段に相当している。なお、メニュー画像Mは、図6(a)(b)に示す以外の種類のメニューに応じた内容も多数含んでいる。
FLASHメモリ7に記憶される表生成プログラムP2は、ROM5に記憶されるシステムプログラムP1が規定する処理と連動して様々な表を生成するための処理を規定しており、生成する表は図5の電子番組表31に応じたデータ表以外に、他の各種データ表として、図7に示すブックマーク一覧表40(アクセス表に相当)、図10に示すアクセス履歴表41(アクセス表に相当)、図11に示す設定表42、図13(a)(b)に示す記憶内容一覧表43、44、及び図15に示す各表31、40〜44の少なくとも二つを組み合わせて生成される複合表45がある。なお、表生成プログラムP2には、電子番組表31を生成するために使用される表データDが付帯している。
図4は、表データDの中身を概略的に表した空欄表30を示している。空欄表30は、水平方向(図中のX方向)及び垂直方向(図中のY方向)にそれぞれ伸びる行(Y1、Y2・・・)及び列(X1、X2・・・)を有して多数の欄を形成した格子状の表である。空欄表30は、各欄に様々なデータを配置できる共に、リモコン装置15による操作で各欄は選択可能になっており、選択された欄に配置されたデータの中身をCPU11へ伝達する仕様になっている。なお、空欄表30に付したX1、X2・・・、Y1、Y2・・・の文字は、説明のために表したものであり、表示パネル1bでの表示の際は示されない。また、図4に示した空欄表30は表の一部であり、列X8以降に多数の列が続くと共に、行Y8以降にも多数の行が続いている。
図3に戻り、FLASHメモリ7に記憶されるブラウザプログラムP3は、Webサイトのブラウジングに関してCPU11が行う各種処理内容を規定したものであり、具体的には、所定のWebサイトへアクセスするための処理、アクセスした情報(Webサイト名、URL、アクセス回数、アクセス日時等)の履歴を保存するための処理、受信したWebサイトデータを表示パネル1bで表示するための処理、所望のWebサイトをブックマークとして登録する処理等を規定している。
さらに、FLASHメモリ7は、URL−DB(データベース)22と、設定用DB(データベース)23を記憶している。URL―DB22には、図7のブックマーク一覧表40で使用される分類データ22a、ブックマーク一覧表40及び図10のアクセス履歴表41で使用されるアクセス先データ24、並びにアクセス履歴表41で使用される順位データ22b等が格納されている。また、設定用DB(データベース)23には、図11の設定表42で使用される設定項目データ23aおよび設定内容データ23b等が格納されている。以下、各データの中身を説明する。
URL―DB22に格納される分類データ22aの中身は、図7のブックマーク一覧表40における左端の列X1に順次配置される「新聞系」、「検索系」、「買物系」、「TV系」、「リンク系」、「その他」と云うWebサイトの種類を表す文字データが該当し、これらの文字データはデフォルトとしてURL―DB22に格納されている。なお、分類データ22aの中身となる文字データは、ユーザによる分類追加操作によって適宜追加可能になっている。
URL―DB22に格納されるアクセス先データ24は、ネットワークNW上の構築されたWebサイトへアクセスに要するための情報(URL)等を含むデータ(Webサイトへのアクセス先に係わるデータに相当)であり、アクセスしたWebサイトごとのサイトデータを束ねた内容になっている。
図9は、アクセス先データ24に含まれる個々のサイトデータ24a、24b等の中身を示している。個々のサイトデータ24a、24bは今までにアクセスしたWebサイトごとに対応したアクセスに係る情報であり、例えば1つ目のサイトデータ24aには、Webサイト名として「△△新聞」、URLとして「http://www・・・」、図7のブックマーク一覧表40における配置欄として「X2、Y1」、今までのアクセス回数として「38」、最新のアクセス日時として「2006.03.28」が登録された内容になっている。また、2つめのサイトデータ24bにもWebサイト名、URL、配置欄、アクセス回数、アクセス日時にそれぞれ対応した内容が登録されている。なお、ブックマーク一覧表40に未登録のサイトデータは、配置欄に何も登録されていない(サイトデータ24x参照)。これら、アクセス先データ24に含まれる各サイトデータ24a、24b・・・の内容は、各Webサイトへのアクセスに応じてアクセス回数及びアクセス日時が随時更新されると共に、新たにブックマーク一覧表40へ登録になった場合は配置欄に配置箇所の情報が追加される。さらに、新しいWebサイトへアクセスするごとにアクセスしたサイトデータが、アクセス先データ24としてURL―DB22に追加される。
図3のURL―DB22に格納される順位データ22bは、図10のアクセス履歴表41における左端の列X1に配置される「1〜4位」、「5〜8位」、「9〜12位」等の文字データであり、これらの文字データはデフォルトでURL―DB22に格納されている。
また、設定用DB23に格納される設定項目データ23aは、テレビジョン装置1の装置設定に係わるデータの中の設定可能な項目を表すデータであり、具体的には、図11の設定表42における左端の列X1に配置される「映像」、「黒レベル」、「色の濃さ」、「色あい」、「画質」、「赤」、「緑」、「青」と云う文字データに該当する。なお、設定項目データ23aはデフォルトでFLASHメモリ7に記憶されていると共に、各文字データには、設定表42における配置欄を特定する位置情報(例えば、「X1、Y1」、「X1、Y2」等)が付随している。
さらに、設定用DB23に格納される設定内容データ23bは、図11の設定表42における左から2番目以降の列X2、X3等に配置される「−3」、「−2」等の複数の数字(パラメータ)のデータであり、装置設定に係わるデータの一つとして、設定項目データ23aの項目ごとに対応して設定されるレベル内容を数値で表したデータになっている。なお、各数字データは、設定項目データ23aの「映像」、「黒レベル」等の項目を表す各文字データに対応すると共に、設定表42において設定対象の項目と同一の行に配置されるように、設定表42における配置欄を特定する位置情報が付随する。具体的には、設定表42において最上段の行Y1に配置される「映像」と云う項目に対応する「−3」〜「3」の各数字データは、最上段の行Y1に順次配置されるように「X2、Y1」、「X3、Y1」・・・と云う位置情報(座標情報)が付随している。さらに、各数字データは、対象となる項目において設定中のものを表すためにフラグ情報も付随し、設定中のものはフラグ情報が「1」、設定されていないものはフラグ情報が「0」と云う内容になる。そのため、例えば、「映像」の項目の設定が「0」であれば、「0」の数字データのフラグ情報のみが「1」になり、他の数字データのフラグ情報は「0」になる。
なお、FLASHメモリ7に記憶されるデータは、上記以外にも各種表で用いられる文字データが存在し、例えば、図13(a)(b)に示す記憶内容一覧表43、44における左端の列X1に上から順に配置される「記憶媒体」「メモリカード」「HDD1」「DVD1」等の文字データ、上段の行Y1の左から2列目の列X2以降の「タイトル1」「タイトル2」等の文字データ、および図15の複合表45で配置される「記憶内容」「設定」等の文字データが該当する。これらの文字データの配置先となる空欄表30の位置は、表生成プログラムP2に規定された内容に従って決定される。
なお、図2において、FLASHメモリ7は太いメインバス1fと接続されて、単位時間当たり8ビット、16ビット、32ビットのいずれかの伝送速度で適宜データの送受を行って、CPU11を経由する各種内部処理の高速化を実現し、各種映像又は各種データ表などの表示をスムーズに行えるようにしている。また、RAM6と太いメインバス1fとの間、およびフロントエンド部2と太いメインバス1gとの間におけるデータ送受も、上記と同様に高速化されており、各種データがCPU11を経由して高速に伝送される。
また、本実施形態のようにCPU11を、フロントエンド部2、RAM6およびFLASHメモリ7と、高速の太い中継線(図中、太線で示す)および2本の高速なメインバス1g、1f(図中、太線で示す)で接続して高速のデータ伝送を確保する替わりに、CPU11を介さずに所定の各部を直接的に接続するDMA(Direct Memory Access)と称される技術を本発明に適用することも勿論可能である。DMAを用いた場合の一例は、図2中、波線で示されており、RAM6と、OSD表示部4bおよびビデオエンコーダ4cとを接続して、CPU11を介さずにデータ伝送を行い、各種データ表又は映像の表示を早く処理するように各部を直接的に制御してもよい。
さらに図2に示す受光部8は、テレビジョン装置1の筐体1aとは別体のリモコン装置15から遠隔操作用の信号光(赤外光)を受光するものであり、受光した信号光に含まれる操作内容をCPU11へ伝える処理を行う。
リモコン装置15は上下左右キー、決定キー、電子番組表31の表示指示を受け付ける番組表キー15a、ブックマーク一覧表40の表示指示を受け付けるブックマークキー15b、アクセス履歴表41の表示指示を受け付けるアクセス履歴キー15c、及び各種設定を行うための設定表42の表示指示を受け付ける設定キー15d、記憶媒体(メモリカードK、外部記憶装置G1、G2)に記憶された内容の記憶内容一覧表43、44(図13(a)(b)参照)の表示指示を受け付ける記憶タイトルキー15e等の多数のキーを具備している。また、リモコン装置15は現在、アクセスしているWebサイトをブックマークとして登録する操作指示を受け付けるための登録キー15f(登録受付手段に相当)も具備する。さらに、リモコン装置15は図示していないが、表示中の各表31、41、42等を消去するOSD非表示キー、図15に示すように複数の表内容を組み合わせた複合表46を表示するための複合キー等も具備している。なお、装置本体に設けられる操作部9は、音量調整、チャンネル調整、入力切替等に対応した複数の操作キーから構成されており、図1に示す筐体1aの上部に設置される。
通信部10は、ネットワークNWに接続される通信インタフェースを含み、ネットワークNW上のWebサイトへ、アクセス先データに基づきアクセスする通信手段として機能し、CPU11の制御に基づき指定されるサーバへアクセスして各種データを送受する。なお、テレビジョン装置1がインターネットを通じた放送(例えば、インターネットテレビ等)に対応する場合では、通信部10が放送信号を受信する手段にも該当し、ネットワークNWを通じて配信されてきた信号(放送信号)を、装置内部でCPU11を経由してMPEGデコーダ部4へ送り、放送信号に基づく番組画像を表示可能にしている。
メインバス1gに接続される記憶処理部12は、スロット部1eに装着されたメモリカードK(記憶媒体)に対してデータの記憶(書き込む)処理、メモリカードKに記憶されているデータを読み出す処理を行うものである。データを記憶する処理では、例えばMPEGデコーダ部4で復号化された放送番組の内容(データ)を装置内部のメモリカードKに記憶する処理を行い、また、データを読み出す処理では、メモリカードKに記憶された放送番組の内容(データ)を順次読み出して、MPEGデコーダ部4へ送って表示再生できるようにしている。
図12は、記憶処理部12によりメモリカードKに記憶された放送番組(データ)の記憶状態を模式的に表したものである。記憶処理部12は、フロントエンド部2のチューナ部2aで受信された放送番組のデータを記憶する際、番組自体のコンテンツデータと、番組のタイトルを表すタイトルデータ及び番組のジャンルを表すジャンルデータを関連付けて記憶する。例えば、1つ目に記憶されている放送番組データ17においては、番組自体のコンテンツデータ17c(「コンテンツ1」が相当)に対応付けて、タイトルデータ(「世界陸上」が相当)17a及びジャンルデータ(「スポーツ」が相当)17bが記憶されており、2つ目以降の放送番組データも同様である。
再度、図2に戻り各部の説明を続ける。外部接続部13は、外部の様々な機器との接続を行う接続端子であり(例えば、IEEE1394規格に応じた接続端子)、外部機器から送られる各種コンテンツデータ(画像データ、音声データ)及びコンテンツのタイトルを表すタイトルデータ等を取得する。外部接続部13は、外部から取得したコンテンツデータをMPEGデコーダ部4へ送る処理を行い、それによりテレビジョン装置1で外部機器のデータの画像表示及び音声出力を行えるようにしている。本実施形態の外部接続部13は、複数の外部機器と接続可能な構造になっており、図1、図2に示す状態では、第1外部記憶装置G1及び第2外部記憶装置G2と接続されている。
なお、図2に示す各外部記憶装置G1、G2はいずれも、1つ目の外部の記憶媒体としてハードディスク装置(HDD)を内蔵して各種データを記憶できると共に、2つ目の外部の記憶媒体としてDVDを装着可能にして、装着したDVDに各種データを記憶できるようになっている。また、各外部記憶装置G1、G2は、放送番組のデータを記憶する場合は、上述したメモリカードKと同様に、コンテンツデータと、タイトルデータ(番組の内容を表すデータ)及びジャンルデータを関連付けて記憶する仕様になっている。
最後にCPU11は、上述した各部2、3・・・10、12、13を制御して表示パネル1bにユーザが望む画像(例えば、放送信号による番組画像、Webサイトの画像等)を表示する処理を行うと共に、スピーカ1c、1dから各種音声を出力するための制御処理を行う。これらテレビジョン装置1としての基本的な作動内容に対して、CPU11は主にROM5に記憶されるシステムプログラムP1の規定内容に基づき制御を行う。また、CPU11は表作成プログラムP2が規定する処理内容により、本発明の特徴となる表生成手段としても機能し、図5の電子番組表31の生成に使用される空欄表30(図4参照)の表データDを、図7のブックマーク一覧表40、図10のアクセス履歴表41、図11の設定表42、図13(a)(b)の記憶内容一覧表43、44、及び図15の複合表45等の生成にも使用する制御を行う。以下、CPU11の制御に基づく各31、40〜45の生成等に関する処理内容を順番に説明する。
先ず、図5の電子番組表31を生成する処理は、リモコン装置15の番組表キー15aがユーザにより操作されることで開始する。番組表キー15aがユーザに操作されたことがCPU11へ伝えられると、表作成プログラムP2(EPGソフト)が起動し、CPU11はROM5から表データDを読み出してRAM6に空欄表30として展開すると共に、RAM6に記憶されたTV用EPG−DB20から電子番組表31の生成に必要な内容を読み出し、読み出した各種内容を空欄表30の各欄に適宜配置して図5に示す電子番組表31を生成する。それからCPU11は、生成した電子番組表31をOSD表示部4bへ送り、OSDとして電子番組表31を表示パネル1bに表示する。なお、表示パネル1bに表示された状態ではOSD表示部4bにおける処理により、電子番組表31には上下スクロールバー32a及び左右スクロールバー32bが追加されており、各スクロールバー32a、32bをリモコン装置15で操作することで、空欄表30に各種内容が配置された範囲で電子番組表31をスクロール可能にしている(スクロールについては、他の表40〜44等でも同様)。
また、電子番組表31の各欄に配置された内容は、リモコン装置15の上下左右キー及び決定キーにより選択可能になっており、例えば、電子番組表31中の番組Bが選択された場合、選択内容に応じたチャンネルをCPU11は、TV用EPG−DB20から取得すると共に、取得したチャンネルで選局動作を行うように、フロントエンド部2のチューナ部2aを制御して、番組Bの△△テレビを受信する。
次に、図7のブックマーク一覧表40を生成する処理(データ表生成方法の処理に相当)を説明する。ブックマーク一覧表40の生成は、リモコン装置15のブックマークキー15bがユーザに操作されることで開始する。ブックマークキー15bがユーザに操作されたことがCPU11へ伝えられると、表作成プログラムP2(EPGソフト)が起動し、CPU11はROM5から表データDを読み出してRAM6に空欄表30として展開すると共に、FLASHメモリ7のURL−DB22に格納された分類データ22a及びアクセス先データ24を読み出し、各データ22a、24に含まれる内容を空欄表30の各欄に適宜配置してブックマーク一覧表40を生成する。この生成処理において、CPU11は表生成プログラムP2の規定により、分類データ22aのWebサイトの種類(分類)を表す内容(文字)を左端の列X1に配置すると共に、アクセス先データ24に含まれる各サイトデータ24a、24b等のWebサイト名を所定の欄(図9に示すサイトデータごとに指定される配置欄)に配置する制御を行う。
生成したブックマーク一覧表40は電子番組表31の場合と同様に、OSD表示部4bへ送られ、OSD表示部4bで上下左右のスクロールバー(図7では示さず)が付加された状態で表示パネル1bに表示される。また、表示されたブックマーク一覧表40の各欄に配置されるWebサイト名は、リモコン装置15の操作により選択可能であり、Webサイト名が選択されると、そのWebサイト名に係るサイトデータ24a等(図9参照)のURLをCPU11は、URL−DB22から取得すると共に、ブラウザプログラムP3を起動させ、取得したURLをブラウザプログラムP3で用いて、通信部10からアクセスを行い、テレビジョン装置1は選択されたWebサイト名のサイトページを表示パネル1bに表示する。
なお、ブックマークへのアクセス先データ24の登録は、図8のフローチャートに示す一連の処理に基づき行われる。このフローチャートの処理は、FLASHメモリ7に予め記憶されるブラウザプログラムP3により規定されており、Webサイトにアクセスしている状態からの処理を図8で示している。以下、このフローチャートに基づきブックマーク登録に係る処理を説明する。先ず、アクセス中の表示パネル1bに表示されたWebサイトをブックマークに登録する操作(リモコン装置15の登録キー15fを押し下げる操作)があったか否かを、テレビジョン装置1のCPU11が判断する(S1)。登録キー15fの操作が無い場合(S1:NO)、テレビジョン装置1は操作待ちの状態になる。
また、登録キー15fの操作があった場合(S1:YES)、CPU11はROM5に記憶されているメニュー画像Mを読み出して図6(a)に示す第1メニュー35を表示パネル1bにOSDで表示し(S2)、現在のWebサイトの登録先として、第1メニュー35中の第1選択ボタン35a〜第6選択ボタン35fの各分類、又は第7ボタン35gの新たな分類生成のいずれが、リモコン装置15の上下左右キー及び決定キーの操作により選択されたかを待つ状態になる(S3)。
第1選択ボタン35a〜第6選択ボタン35fのいずれかが選択された場合(S3:分類選択)、CPU11は図7のブックマーク一覧表40において、選択された分類と同一の行で且つ空欄中の最も左側の欄を、表示中のWebサイトの登録箇所として決定する(S4)。例えば、図6(a)の第1メニュー35で新聞系の第1ボタン35aが選択されて、そのときのブックマーク一覧表40が図7に示す内容である場合、新たに登録されるWebサイトの配置箇所は「X4、Y1」の欄に決定される。なお、このように決定された欄の情報(「X4、Y1」)は、図9に示すアクセス先データ24に含まれるアクセス中のWebサイトに対応するサイトデータの今まで空欄であった配置欄に、CPU11の制御により追加される。
一方、図6(a)の第1メニュー35において、新たな分類生成に応じた第7ボタン35gが選択された場合(S3:分類生成)、CPU11は、図6(b)の第2メニュー36をOSD表示し、新たな分類(分類名称)の入力を受け付ける(S5)。また、CPU11は、新たな分類をROM5に記憶される分類データ22aに追加すると共に、その分類の配置箇所をブックマーク一覧表40における「その他」の下の欄として決定する(S6)。さらに、CPU11は、アクセス中のWebサイトの登録箇所を、新たな分類の欄と同一の行における左側の欄にすることを決定する(S7)。よって、例えば、第2メニュー36で新たな分類として「スポーツ系」が入力されて、そのときのブックマーク一覧表40が図7に示す内容である場合、「スポーツ系」と云う分類は、「その他」の下方の欄である「X1、Y7」に配置され、アクセス中のWebサイトは「スポーツ系」と同一行となる行Y7で、左側の列X2が配置欄として登録されることになる。
また、CPU11が行う図10のアクセス履歴表41の生成処理(データ表生成方法の処理に相当)は以下のような内容である。アクセス履歴表41の生成は、リモコン装置15のアクセス履歴キー15cがユーザに操作されることで開始される。アクセス履歴キー15cの操作がCPU11へ伝えられると、表作成プログラムP2(EPGソフト)が起動し、CPU11はROM5から表データDを読み出してRAM6に空欄表30として展開すると共に、FLASHメモリ7URL−DB22に格納されたアクセス先データ24及び順位データ22bを読み出し、各データ22、23に含まれる内容を空欄表30の各欄に配置し、アクセス履歴表41を生成する。
上述した処理の具体的な配置処理として、CPU11は表生成プログラムP2の規定により、順位データ22bの順位を表す内容(文字)である「1〜4位」、「5〜8位」、「9〜12位」等を左端の列X1で上方の行Y1から順に配置する。さらに、CPU11は計数手段として、図9に示すアクセス先データ24に含まれる全サイトデータ24a、24b等のアクセス回数に格納された数値を計数して比較し、全サイトデータ24a、24b等のWebサイト名をアクセス回数が大きい順に並べて、「X2、Y1」、「X3、Y1」、「X4、Y1」、「X2、Y2」・・・と云うように列X2(一方側)〜列X4(他方側)の方向へ順次行Y1から下方へ、並べた順に配置する。
生成したアクセス履歴表41は、OSD表示部4bへ送られ、OSD表示部4bで上下スクロールバーが付加された状態で表示パネル1bに表示される。また、表示されたアクセス履歴表41の各欄に配置されるWebサイト名は、上述したブックマーク一覧表40と同様にリモコン装置15の操作により選択可能である。選択された場合、そのWebサイト名に係るURLをCPU11は、URL−DB22から取得すると共に、ブラウザプログラムP3を起動させ、取得したURLをブラウザプログラムP3で用いて、通信部10からアクセスを行い、サイトページを表示する。なお、アクセス履歴表41において、配置箇所の決定に使用されるアクセス回数は、Webサイトへアクセスするごとに、そのWebサイトのサイトデータ24a、24b等のアクセス回数に格納されている数値に「1」を加える処理がCPU11の制御により行われる。
さらに、図11の設定表42の生成処理(データ表生成方法の処理に相当)を説明する。設定表42の生成は、リモコン装置15の設定キー15dがユーザに操作されることで開始される。設定キー15dの操作がCPU11へ伝えられると、表作成プログラムP2(EPGソフト)が起動し、CPU11はROM5から表データDを読み出してRAM6に空欄表30として展開すると共に、FLASHメモリ7の設定用DB23に格納された設定項目データ23a及び設定内容データ23bを読み出し、各データ23a、23bに含まれる内容を空欄表30の各欄に配置し、設定項目ごとに複数の設定内容を配置した設定表42を生成する。
上述した処理の具体的な配置処理として、CPU11は表生成プログラムP2の規定により、設定項目データ23aの「映像」、「黒レベル」、「色の濃さ」、「色あい」、「画質」、「赤」、「緑」、「青」と云う文字データを左端の列X1に上から順番に配置する制御を行う。さらに、CPU11は、設定内容データ23bの「−3」、「−2」等の複数の数字データを、各数字データに付随する位置情報が規定する欄に配置すると共に、付随するフラグ情報が「1」である欄のみを、他と相異する色(図11では灰色)の背景色にする。
生成した設定表42はOSD表示部4bへ送られ、OSD表示部4bで上下スクロールバーが付加された状態で表示パネル1bに表示される。さらに、表示された設定表42の各欄に配置される数字データはリモコン装置15の操作により選択可能であり、選択された場合、選択された数字データを設定用DB23から取得すると共に、選択された数字データに対応する項目に応じた処理部(ビデオエンコーダ4c又は表示処理部等)の処理レベルを調整する制御をCPU11が行い、ユーザの所望するレベルへ画質等を調整する。また、上述した数字データの選択に合わせて、その数字データのフラグ情報が、今まで「1」となっていたフラグ情報に替わって「1」になり、欄の背景色も灰色になる。このように欄の背景色が灰色になって他の欄と相異する形態にすることで、現在の設定レベルがユーザに一目で分かるようになる。なお、CPU11は、フラグ情報が「1」である数字データを各設定項目の設定内容と把握し、把握したレベルで表示等を行えるように各種制御処理を行う。また、図11中の太枠の欄(X4、Y1)は、現在のカーソル位置(リモコン装置15の上下左右キーで移動する選択対象位置)を示している。
さらにまた、図13(a)(b)の記憶内容一覧表43、44の生成処理(データ表生成方法の処理に相当)を説明する。記憶内容一覧表43、44の生成は、リモコン装置15の記憶タイトルキー15eがユーザに操作されることで開始される。記憶タイトルキー15eの操作がCPU11へ伝えられると、表作成プログラムP2(EPGソフト)が起動し、CPU11はROM5から表データDを読み出してRAM6に空欄表30として展開すると共に、記憶処理部12及び外部接続部13を通じてアクセス可能な記憶媒体を検知する。具体的にCPU11は、記憶処理部12にメモリカードKが装着されてアクセス可能な状態であるかを検知すると共に、外部接続部13に接続された外部記憶装置G1、G2が電源ONの状態であり、内蔵されたハードディスク装置及び装着されたDVDがアクセス可能な状態であるかを検知する。
CPU11は検知の結果、メモリカードK、外部記憶装置G1、G2に内蔵のハードディスク装置、及び外部記憶装置G1、G2に装着されるDVDの中からアクセス可能な記憶媒体を特定し、特定した記憶媒体に記憶された放送番組の番組名、時間および録画特性等のデータを取得して、取得した内容をRAM6に記憶する番組情報用DB21に格納する。それから、CPU11は、番組情報DB用21に格納された所定のデータ及びFLASHメモリ7に記憶された所定の文字データを読み出し、読み出した各データを空欄表30の各欄に配置して、記憶媒体の種類ごとに番組内容(タイトル名)を配置した記憶内容一覧表43、44を生成する。なお、図13(b)の記憶内容一覧表44は、アクセス可能な記憶媒体に記憶された放送番組が少ない場合に生成される表を示しており、空欄表30がテレビジョン装置1の表示パネル1bに表示される範囲の中でデータが配置されない欄(列X4以降の範囲)があるとき、CPU11は、データが配置されていな欄を区分けする線を非表示にすると共に、各欄の背景部を構成するプレーンに係る透明度(アルファ値)を変更し、各欄に応じた表部分44aを透明的な形態(透明又は半透明して下側の画像が透過して映る状態)にする。
生成された記憶内容一覧表43、44はOSD表示部4bへ送られ、OSD表示部4bで上下スクロールバーが付加された状態で表示パネル1bに表示される。さらに、表示された記憶内容一覧表43、44の各欄に配置されるタイトルデータはリモコン装置15の操作により選択可能である。選択された場合、そのタイトルデータの再生指示が、コンテンツの記憶先に基づき記憶処理部12、若しくは外部接続部13を通じて第1外部記憶装置G1又は第2外部記憶装置G2へ送られ、再生指示が送られた先で再生処理が行われてから、再生対象となるコンテンツのビデオ(MPEG)信号がトランスポート部3へ送られて再生処理が開始され、表示パネル1bでは、再生されたコンテンツの映像が表示される。なお、表示している記憶内容一覧表43、44は、リモコン装置15に設けられたOSD非表示キーを操作することで非表示になる。
また、図13(a)(b)の記憶内容一覧表43、44の各欄に配置されたタイトルデータのいずれかが選択されて、そのタイトルデータに対応するコンテンツデータの再生が開始されて図14(a)に示すような番組画像50の表示処理が行われる。この場合、図13(b)の記憶内容一覧表44に基づき図14(a)の番組画像50の表示処理が行われるときは、番組画像50に記憶内容一覧表44を積層した積層画像がビデオエンコーダ4cで生成される。その際、下層の番組画像50が、記憶内容一覧表44のデータが配置されていない欄に応じた表部分44aに位置するように、番組画像50の寸法及び配置が変更される。即ち、番組画像50が図2に示すMPEGデコーダ4aからビデオエンコーダ4cに転送する過程でスケーリングが行われ、番組画像50の寸法が表部分44aの大きさに合うように変更されると共に、番組画像50の位置が表部分44aに合うように配置される処理が行われる。その結果、テレビジョン装置1の表示パネル1bで表示される記憶内容一覧表44は、図14(b)に示す状態になり、記憶内容一覧表44の透明的な表部分44aには、下層の番組画像50が透過して現れる。そのため、記憶内容一覧表44を表示しても、選択したタイトルデータの番組内容をユーザが確認でき、また、その状態でも、記憶内容一覧表44は、空欄表30が有する各欄の構成を壊すことなく維持している。なお、図13(b)及び図14(b)に示すように、データ配置されていない欄を透明的な形態にする処理は、上述した電子番組表31、ブックマーク一覧表40、アクセス履歴表41、設定表42に対しても同様に適用可能である。
最後に、図15に示す複合表45の生成処理(データ表生成方法の処理に相当)を説明する。図15の複合表45は、図14(b)に示す状態に相当する記憶内容一覧表44と、図11に示す状態に相当する設定表42が組み合わされた構成になっており、リモコン装置15の複合キーがユーザに操作されてから、記憶タイトルキー15e及び設定キー15dの操作がCPU11へ伝えられると、CPU11は各表44、42の生成に係る処理を行って、空欄表30の上部30aに記憶内容一覧表44用の各データを配置すると共に、下部30bに設定表42用の各データを配置して複合表45を生成する。生成された複合表45は、上記と同様にOSD表示部4bに送られて、最終的に表示パネル1bに表示される。
複合表45が表示された状態で、上部30aの記憶内容一覧表44中のいずれかのタイトルデータがリモコン装置15の操作により選択されると、タイトルデータに応じた番組の再生が行われて番組画像50が表示され、表部分44aに番組画像50が透過して映る状態になる。また、この状態で下部30bの設定表42中の「映像」、「黒レベル」、「色の濃さ」、「色あい」、「画質」、「赤」、「緑」、「青」に対する設定操作が行われると、表部分44aに映る番組画像50に、設定操作の内容が反映されるため、ユーザは各種設定操作の状況をスムーズに確認できる。
なお、図15に示す複合表45は、本実施形態のテレビジョン装置1が生成できる一例であり、リモコン装置15で所望のキー操作を行うことにより、電子番組表31、ブックマーク一覧表40、アクセス履歴表41、設定表42、記憶内容一覧表43、44の少なくとも二つを組み合わせた表内容にすることが可能である。特にテレビジョン装置1の表示パネル1bの解像度が大きい場合(例えば、縦方向が1080画素以上、横方向が1920画素以上の場合)、三つ以上の表を組み合わせて複合表45を生成して表示することも可能になる。なお、少なくとも二つを組み合わせて表(データ表)を生成する場合は、各データを配置する空欄表は、電子番組表のものを用いる以外に、各種データの配置に最適な共用の空欄表を適用することも可能である。
このように本発明に係るテレビジョン装置1は、電子番組表31に使う空欄表30を、ブックマーク一覧表40、アクセス履歴表41、設定表42、記憶内容一覧表43、44、及び複合表45にも利用するので、ブックマーク一覧表40、アクセス履歴表41、設定表42、記憶内容一覧表43、44、及び複合表45に対する操作性が、電子番組表31と共通化され、ユーザの使い勝手が向上している。また、空欄表30は、多数の番組内容を一度に表示する必要性から格子状に複数の欄を設けた構成であるため、このような空欄表30の構成を、そのまま適用することで、ブックマーク一覧表40、アクセス履歴表41、設定表42、記憶内容一覧表43、44、及び複合表45においても、表に含まれる内容を一画面で多数表示可能となり、高い一覧性を確保できる。さらに、テレビジョン装置1を設計するメーカ側としては、ブックマークの登録内容、アクセス履歴、設定内容及び記憶媒体の記憶内容に対して従来、専用のメニュー等を生成していたが、そのような専用のメニュー等は不要となり、一度生成した空欄表30の表データD及び表生成プログラムP2を多様な対象に共用化して、開発コスト及び開発工期を削減できると共に、内容を改良する場合は、一度の改良を多くの対象に反映できる。
なお、本発明は、上述した説明内容に限定されるものではなく、種々の変形例が存在する。例えば、図7に示すブックマーク一覧表40では、Webサイトの種類別に空欄表30の行を分けて、一つの種類に対応する内容を水平方向(X方向)に伸びる同一の行に配置しているが、各種類を最上段の行Y1に配置すると共に、それら種類に対応する内容を垂直方向(Y方向)に伸びる列に分けて配置してもよい。このようにWebサイトの種類別に空欄表30の列を分けて配置するときは、種類ごとに多数のWebサイト名を配置できるため、配置すべきWebサイト名が多数存在するときに好適である。なお、図7に示す形態は、配置すべきWebサイトの種類が多いときに最適となる。
また、種類別にWebサイト名を水平方向(X方向)に配置するか、垂直方向(Y方向)に配置するかは、ユーザの選択、又はWebサイト名の数等を検出して自動で行うようにすることが可能であり、この場合は、配置方向の選択に係る処理を表生成プログラムP2に含ませることになる。さらに、配置する内容を水平方向(X方向)と垂直方向(Y方向)の何れにしてもよいことは、図10のアクセス履歴表41、図11の設定表42、図13(a)(b)の記憶内容一覧表43、44、及び図15の複合表45においても、同様に適用可能である。
さらにまた、図7に示すブックマーク一覧表40の生成処理の簡略化を図る場合は、Webサイトの種類別に、登録されたWebサイト名を配置するのではなく、単純にWebサイト名のみを順次配置してブックマーク一覧表40を生成するようにしてもよい(例えば、ブックマークの登録順に上の行Y1から順次配置することも可能)。この場合は、分類データ22aの配置を省略するので、分類データ22aが不要となり、FLASHメモリ7の空き容量を確保できると共に、ブックマーク一覧表40の生成に係る処理負担を低減できる。同様に、図10に示すアクセス履歴表41の生成処理の簡略化を図る場合は、アクセス回数順に並べて配置する処理を省略してもよく、このときは、FLASHメモリ7に記憶されているアクセス先データ24に含まれたアクセス日時順、又は記憶されている順などで配置を行うことになる。また、通信部10を設けないタイプ(通信機能を具備しないタイプ)のテレビジョン装置1では、Webサイト名を配置するような表40、41の生成処理は省略されることになり、空欄表30の配置対象から、Webサイトへのアクセス先に係わるデータは除外される。
また、図11の設定表42の内容は、あくまで一例であり、設定項目データ23aの設定可能な項目は、本発明を適用する装置の機種に応じて設けることになり、例えば、図11に示した以外に、省エネ設定に関する項目(調光、無操作電源オフ、無信号電源オフ等)、本体設定に関する項目(チャンネル表示設定、入力表示設定、映像反転、高温強調等)、タイマー設定(オフタイマー設定、オンタイマー設定、時刻設定等)などを表す場合にも適用できる。さらにまた、各項目に対する設定内容データ23bの中身は、図11に示すように数字データに限定されるものではなく、対象となる項目によっては、「オン」と「オフ」のいずれかを選択するもの、時刻設定の項目のように一つの時刻の数字を配置して、その数字を変更するようなものも適用できる。
なお、図16は、変形例の設定表52を示している。変形例の設定表52は、水平方向の棒グラフ状で設定内容を表示するようにしたことが特徴であり、X5の列を「0」にして、X2の列を最小(ミニマム。図中、Minと表示)にすると共に、X8の列を最大(マックス。図中、Maxと表示)にしている。設定内容の表し方は、項目毎に「0」から現在の設定値を表す欄までを全て色付き(例えば、赤色)にする一方、他の欄は色無し(例えば、白色)にする。このようにすることで、視覚的に項目毎の現在の設定状況を一目で容易に把握できる。なお、図16の変形例の設定表52が示す設定状況は、図11の設定表42と同じである。
さらに、図13(a)(b)の記憶内容一覧表43、44は、装置内部に係る記憶媒体に記憶された内容と、装置外部の記憶媒体に記憶された内容とを配置する仕様にしているが、装置内部と装置外部とをそれぞれ分けて、装置内部の記憶媒体用の一覧表と、装置外部の記憶媒体用の一覧表とを生成するようにしてもよい。
また、図13(b)に示すように、空欄表30がテレビジョン装置1の表示パネル1bに表示される範囲の中でデータが配置されない欄(列X4以降の範囲)による表部分44aがある場合で、図14(a)のような番組画像50を同時に表示するときは、番組画像50を表部分44aにスーパインポーズしてもよい。即ち、図17に示すように、変形例の記憶内容一覧表54におけるデータが配置されない欄により形成された表部分54aに、番組画像60を配置(スーパインポーズ)して、番組画像60を含む記憶内容一覧表54を生成できる。この際、番組画像60は、表部分54aの寸法に合わせてサイズが自動的に変更されるものとする。
さらに、テレビジョン装置1に装着する記憶媒体は半導体メモリであるメモリカードK以外にも、記憶処理部12の仕様を異なるものにすることで、DVD、BD(ブルーレイディスク)等の光ディスク、装着タイプ又は内蔵タイプのハードディスク装置等も適用できるようにしてもよい。また、記憶処理部12を設けないタイプのテレビジョン装置1では、装置内部に係る記憶媒体に記憶された内容を空欄表30に配置する処理は省略されることになる。
さらにまた、図1、2に示すテレビジョン装置1では、電子番組表に対するデジタルの番組データをチューナ部2aで取得する構成で説明したが、アナログの番組データを取得可能なアナログチューナを有する機種、及びネットワークNWを通じて通信部10でインターネット番組データを取得する機種にも本発明は適用可能であり、これらの機種では、アナログチューナ、通信部10が番組データを取得する手段に相当する。
また、図15のような複合表を生成する場合は、空欄表30に複数種類のデータを一度に配置する以外に、生成されているデータ表の一部を他の種類のデータに置き換えて複合表を生成することも可能である。例えば、図18(a)に示す電子番組表61の下方の4行(Y5〜Y8)に配置されたデータ(一部のデータに相当)を、図18(b)に示すように記憶内容一覧表用のデータ(装置内部又は外部の記憶媒体に記憶された記憶内容に係わるデータ)に置き換えて複合表62を生成してもよい。この場合、電子番組表をベースにして、他の内容を含むデータ表を容易に生成でき、電子番組表を確認しながら、他の内容を確認したい際に便利である。なお、置き換え対象のデータとしては、装置設定に係わるデータ、Webサイトへのアクセス先に係わるデータを適用することも可能であり、また、置き換える範囲は、電子番組表の一部のデータ以外に、全ての範囲を置き換えてもよい。
本発明を適用可能なテレビジョン装置1は据置型以外にも、番組データを取得して電子番組表を生成する機能を有するタイプ(データ表生成装置に該当するタイプ)であれば、移動型、携帯型のテレビジョン装置にも適用できる。移動型のものとしては車両、列車等に搭載されるものが対象となり、携帯型のものとしては地上波放送に対応したもの及び所謂ワンセグ放送に対応したもの(携帯電話機、携帯型コンピュータ、PDA等も含む)などが挙げられる。なお、携帯電話機のような通常のテレビジョン装置に比べて多機能な装置に本発明を適用する場合は、図11の設定表42においてテレビジョン装置の機能以外の携帯電話機独自の機能に係る設定項目(例えば、着信に係る設定、メール受信に係る設定、マナーモードに係る設定等)を設定表42の設定対象にでき、このように多種類の設定項目にも空欄表30を共用化することで、操作性の統一化、高い一覧性、開発コスト及び工期の低減と云う本発明の効果を更に伸ばすことができる。
また、本発明は、表示パネルを有しない装置であっても、番組データを取得して電子番組表のようなデータ表を生成する機能を有するもの(例えば、チューナ装置及びケーブルテレビ用のセットトップボックス、録画装置など)にも適用可能である。例えば、録画装置に適用する場合では、録画装置独自の設定項目(録画画質設定、音声記録方式設定、延長キーワード設定、外部入力音声設定、二カ国語音声設定、オートチャプター設定、高速ダビング設定、DVD代理録画設定、DVD自動初期化設定、VHSジャスト録画、ビデオコントローラ設定、DVD再生設定、暗証番号設定、VHS設定等)を設定表42の配置内容として適用できる。