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JP5092559B2 - 面発光レーザ - Google Patents

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Description

本発明は、面発光レーザに関し、例えば光通信や光インターコネクションの分野で好適に用いられる半導体発光素子に関するものである。
光通信は、長距離、大容量伝送が可能であることから、特に長距離通信では早くから広く実用に供されてきた。一般に光通信の送信装置には光源として半導体レーザが用いられており、その中で面発光レーザ(VCSEL)は小型、低消費電力などの利点を有することから、短距離通信用の光源として利用されている。VCSELは、活性層を含む共振部が上下の分布型ブラッグ反射鏡(Distributed Bragg Reflector:DBR)に挟まれた構造を有している。一般にDBRは半導体で形成されることが多いが、誘電体で形成されたもの、あるいは半導体層と空気層を用いた所謂Air−Gap型DBRも用いられる場合がある。
DBRは、反射率が相対的に高い層(高屈折率層)と低い層(低屈折率層)を交互に繰り返した構造を有している。DBRへの光の侵入長、すなわち実効DBR長は、面発光レーザの直接変調速度に影響し、短い方が好ましいが、この実効DBR長は上記層間の屈折率差が大きい方が短くなる。したがって屈折率差を大きくすることが望ましい。誘電体DBRやAir−Gap型DBRは、半導体DBRと比べて屈折率差を大きく取ることができるため、この点で有利である。
また、誘電体DBRは、半導体に比べて低温で形成することが可能であるため、熱履歴を低減することが可能である。したがって活性層よりも後に形成する上側DBRを誘電体で形成することにより、高温での安定性が比較的低い活性層を用いる場合、あるいは界面のドーピング急峻性が重要となるトンネル接合を含む場合でも、これらを長時間高温状態にすることを回避できるなどの利点がある。
一方、Air−Gap型DBRでは、非常に高い屈折率差を実現できることに加え、半導体DBRにおいてDBRを構成する半導体の格子定数が基板と若干異なることにより生じる歪、あるいは誘電体DBRにおいて誘電体と半導体の熱膨張係数の違いなどにより生じる歪により活性層側に応力が生じるといった問題を回避できるという利点がある。
非特許文献1には、Air−Gap型DBRを用いた技術が記載され、非特許文献2には、実効DBR長について詳細な記述がある。
Q.Mo et al.,"Room−temperature continuous−wave operation of GaAs−based vertical cavity surface emitting laser based on p−type GaAs/air mirror"Electronics Letters,vol.39,No.6,p.525(2003) Dubravko et al.,"Analytic Expressions for the Reflection Delay,Penetration Depth,and Absorptance of Quarter−Wave Dielectric Mirrors",IEEE Journal of Quantum Electronics,Vol.28,No.2,p514(1992)
しかし一方でこれらのDBRには欠点もある。例えば、誘電体DBRでは一般に誘電体と半導体の熱膨張係数が大きく異なるため、両者の間に応力が生じ、素子の信頼性を低下させる原因となり得る。半導体との熱膨張係数差ができるだけ小さい誘電体を選ぶことによりこの問題を回避することも考えられる。しかし一般には熱膨張係数差を半導体に近づけるほど屈折率が大きくなる傾向がある。例えばSiO2は屈折率が低く、低屈折率層に好ましいが、熱膨張係数は半導体の1/10程度と小さい。これにGeを添加すると熱膨張係数は半導体に近づくが、同時に屈折率は大きくなるため、高屈折率層との屈折率差は小さくなる。あるいはSiNxは熱膨張係数がSiO2の5倍程度と大きく半導体に近くなるが、やはり屈折率はSiO2に比べて大きい。実効DBR長を考えれば、低屈折率層の屈折率は低い方が好ましいが、上記のように、一般に屈折率の低減と半導体との熱膨張係数差はトレードオフの関係にある。
一方、Air−Gap型は上述のようにこのような応力の問題はないが、空洞部分が潰れないように半導体部分で支える構造をとるため、半導体部分を厚くする必要が生じる。例えば、非特許文献1では、空気層とGaAs層からなるAir−Gap型DBRを用いているが、GaAs層厚は光路長が発振波長の3/4となるようにしている。通常、DBRの各層厚は光路長が発振波長の1/4となるように設定おり、上記のGaAs層厚はこの3倍に当たる。このため、高屈折率層と低屈折率層の屈折率差が大きいにも関わらず、光のDBRへの染み出し距離、すなわち実効DBR長が長くなり、高速動作には不利となる。
本発明の目的は、実効DBR長が短く素子特性に優れた面発光レーザを提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、活性層を含む半導体層が分布型ブラッグ反射鏡で挟まれた共振構造を有する面発光レーザであって、
少なくとも片方の前記反射鏡が、屈折率の異なる低屈折率層と高屈折率層が交互に積層された積層構造を有し、これらの低屈折率層間で他の低屈折率層と異なる屈折率を有する低屈折率層を有し、そのうち最も屈折率の低い層が誘電体からなり、この誘電体からなる低屈折率層より前記活性層から遠い側に、その誘電体より屈折率が高い低屈折率層を有する面発光レーザが提供される。
上記の面発光レーザにおいて、少なくとも片方の前記反射鏡は、全ての低屈折率層が誘電体からなり、そのうち前記活性層に最も近い低屈折率層の屈折率が最も低いことが好ましい。
本発明の第2の態様によれば、活性層を含む半導体層が分布型ブラッグ反射鏡で挟まれた共振構造を有する面発光レーザであって、
少なくとも片方の前記反射鏡が、屈折率の異なる低屈折率層と高屈折率層が交互に積層された積層構造を有し、これらの低屈折率層の一つとして空隙を有する空隙層を含み、この空隙層より前記活性層から遠い側に、その空隙より屈折率の高い低屈折率層を有する面発光レーザが提供される。
上記面発光レーザにおいて、少なくとも片方の前記反射鏡は、その低屈折率層のうち、前記空隙層が前記活性層に最も近い側にあることが好ましい。
本発明の第3の態様によれば、活性層を含む半導体層が分布型ブラッグ反射鏡で挟まれた共振構造を有する面発光レーザであって、
少なくとも片方の前記反射鏡が、半導体のみからなり前記活性層に近い側の第1の反射鏡と、少なくとも一部に誘電体を含み前記活性層から遠い側の第2の反射鏡で構成され、
第2の反射鏡は、屈折率の異なる低屈折率層と高屈折率層が交互に積層された積層構造を有し、これらの低屈折率層間で他の低屈折率層と異なる屈折率を有する低屈折率層を有し、そのうち最も屈折率の低い層が誘電体からなり、この誘電体からなる低屈折率層より前記活性層から遠い側に、その誘電体より屈折率が高い低屈折率層を有する面発光レーザが提供される。
上記の面発光レーザにおいては、第2の反射鏡において、最も屈折率の低い低屈折率層が前記活性層に最も近い側にあることが好ましい。
本発明の第4の態様によれば、活性層を含む半導体層が分布型ブラッグ反射鏡で挟まれた共振構造を有する面発光レーザであって、
少なくとも片方の前記反射鏡が、半導体のみからなり前記活性層に近い側の第1の反射鏡と、空隙を有する空隙層を含み前記活性層から遠い側の第2の反射鏡で構成され、
第2の反射鏡は、屈折率の異なる低屈折率層と高屈折率層が交互に積層された積層構造を有し、これらの低屈折率層の一つとして前記空隙層を含み、この空隙層より前記活性層から遠い側に、その空隙より屈折率の高い低屈折率層を有する面発光レーザが提供される。
上記の面発光レーザにおいては、第2の反射鏡において、前記空隙層が前記活性層に最も近い側にあることが好ましい。
また、上記の第1〜第4の態様による面発光レーザにおいては、他方の前記反射鏡が半導体のみからなることが好ましく、さらに、この半導体のみからなる他方の反射鏡が前記活性層よりも基板に近い側にあることが好ましい。
本発明によれば、実効DBR長が短く素子特性の優れた面発光レーザを提供できる。
本発明の一実施例によれば、分布型ブラッグ反射鏡(DBR)の材料の選択や構造上の制約、屈折率と熱膨張係数のトレードオフを緩和し、高い素子信頼性と、高速動作に有利となる短い実効DBR長などの優れた素子特性を同時に実現できる。
前述のように、一般にはDBRを構成する2種の層の屈折率差が大きいほど実効DBR長が短くできることが知られている。しかし発明者らが詳細に検討したところ、実際には上記屈折率差の絶対値のみではなく、DBRと接する半導体層の屈折率、およびDBR内の各層の屈折率の分布が重要であることが明らかになった。例えば、(a)屈折率2の層と3の層の6ペアからなるDBRと、(b)屈折率1.4の層と2の層の7ペアからなるDBRの実効DBRを計算により比較する。ここで実効DBR長は非特許文献2に記載の方法により計算した。ただしここでは実効DBR長を光路長で表すこととする。誘電体DBRと接する半導体層の屈折率は3.5、発振波長は1μmとしており、DBRのペア数は両者で同じ反射率(約99.2%)となるように設定した。(a)の屈折率差は3−2=1、(b)は平均で2−1.4=0.6であり、(a)の方が高くなっているが、実効DBR長は(a)が0.426μm、(b)が0.332μmである。(a)の方がDBRを構成する2種の層の屈折率差が大きいにも関わらず、実効DBR長は(b)の方が短いことが分かる。これは(b)の方が、半導体層と接するDBRの低屈折率層と半導体間の屈折率差が大きく取れるためである。
次に図5(a)に示すような屈折率2.5の層と3.5の層の8ペアからなるDBRと、同図(b)に示すような活性層側の半導体と接する低屈折率層の屈折率が1.8、その他の低屈折率層の屈折率が2.7、高屈折率層の屈折率が3.5(計9ペア)であるDBRの実効DBR長を計算した。誘電体DBRと接する半導体層の屈折率は3.5、発振波長は1μmとしており、DBRのペア数は両者でほぼ同じ反射率(約99.2%)となるように設定した。また、DBRの各層は光路長が発振波長の1/4となるように設定した。(a)の屈折率差は3.5−2.5=1.0、(b)は平均で3.5−(1.8+8×2.7)/9=0.9であり、(a)の方が高くなっているが、実効DBR長は(a)が0.622μm、(b)が0.415μmである。(b)の方がDBR内の平均屈折率差が大きいにも関わらず、実効DBR長は(b)の方が短いことが分かる。これは(b)のDBR内に他の低屈折率層と屈折率が異なる低屈折率層があり、屈折率が低い方が活性層側に近く配置されているためである。活性層側ほど定在波の光強度が強くなるため、活性層に近い側の屈折率差を大きくすることが重要となる。
また、DBR内での屈折率差のみでなく、DBRのうち最も活性層に近い層と、それに接する半導体層の間の屈折率差も重要となる。特に上記の例のように誘電体DBRを用いる場合、活性層側の半導体と接する低屈折率層の屈折率が低いことが重要となる。これはこの箇所が最も定在波の強度が高くなることのみでなく、一般に2種の誘電体間よりも誘電体と半導体の組み合わせの方が反射率を大きく取ることが可能であるためである。
このように、例えば活性層側に最も近い低屈折率層に、半導体との熱膨張係数差はやや大きいが、屈折率が低い誘電体材料(例えば酸化シリコン)を使用し、それ以外の低屈折率層には屈折率はやや高くなるが、半導体との熱膨張係数差が小さい誘電体材料(例えば窒化シリコン)を使用すれば、全体の歪を抑えつつも、高い反射率と短い実効DBR長を得ることが可能になる。
一方、Air−Gap型の場合には、先述のように、機械的な強度を保つため、半導体部分を厚くする必要が生じ、これにより実効DBR長が長くなっている。これを最も内側の低屈折率層のみ空気層とし、それより外側の層は半導体もしくは誘電体で構成すれば、実効DBR長を短くすることが可能である。
図6(a)に示すような、光路長が発振波長の1/4の空気層(屈折率1)と光路長が発振波長の3/4であり、屈折率が3.5の半導体の2ペアからなるAir−gap型DBRと、同図(b)に示すような活性層側の半導体と接する低屈折率層を空気層、それより外側は光路長λ/4、屈折率が3.5および3の半導体層(8ペア)で構成したDBRの実効DBR長(光路長)を計算した。(b)の半導体層数は、反射率が両者でほぼ同等となるように調整した。また、DBRと接する活性層側の半導体の屈折率は3.5、波長は1μmとしている。DBRのペア数は両者でほぼ同じ反射率(約99.2%)となるように設定した。(a)の実効DBR長は0.144μmであるのに対し、(b)は0.129μmである。DBR内での平均屈折率差は(a)が3.5−1=2.5、(b)が3.5−(1+3×8)/9=0.722であり、(a)の方が圧倒的に大きいが、実効DBR長は(b)の方が短くなっている。これは(b)の方が空気層を1層のみとし、他の層を半導体層としたことにより、半導体層厚を全て光路長でλ/4と薄くしても十分な機械的強度を得ることが出来たためである。(b)の構造では空気層を入れることによってDBRで生じ得る歪の活性層側への影響を低減するとともに、短い実効DBR長を実現している。
なお、以上に述べた各DBRは共振器を挟む2つのDBRのいずれにも適用可能であり、また2つともに適用することも可能である。またこれらを組み合わせて、例えば片側は誘電体DBR、他方は空気層を含むDBRとすることも可能である。しかし、一般に面発光レーザは電流注入により駆動され、その電流により熱が発生する。その熱により特性が低下するため、熱抵抗を下げることが重要となる。一方、誘電体もしくは空気層は半導体に比べて熱抵抗が極めて高いため、両側を上記のようなDBRとすると、素子の熱抵抗は非常に高くなる。したがって2つのDBRのうち、片方は半導体のみからなるDBRとし、そちら側から放熱を行うことが望ましい。面発光レーザには基板側から光を放射する裏面出射型と基板と逆側から光を放射する表面出射型があるが、裏面出射型は基板で吸収される波長域には適用が困難であること、また基板内で光が広がることなどから、表面出射型が主流である。また上記の誘電体DBRもしくは空気層を含むDBRの作製も表面側の方が容易である。以上のことから、活性層より基板に近い側のDBRは半導体のみで形成し、その反対側のDBRに誘電体もしくは空気層を含むDBRを適用することが好ましい。
次に本発明の実施例について図を参照して説明する。
第1の実施例
以下に本発明の第1の実施例である発光素子の構成について図1を参照して説明する。ここではGaAs基板上に形成した発振波長1.3μmのトンネル接合型面発光レーザに本発明を適用した例を挙げる。
まず、図1(a)に示すようにn−GaAs基板101上に、n−GaAs層とn−AlAs層の一対を基本単位とするDBR(n型半導体ミラー層)を複数積層した第1のDBR層102、n−GaAsクラッド層103、ノンドープGaInNAs量子井戸とGaAs障壁層からなる活性層104、p−GaAsクラッド層105、p−GaAs0.250.75層106、p+−In0.1Ga0.9As層107、n+−Ga0.9In0.10.02As0.098層108、n−GaAs層109を有機金属気相成長(MOCVD)法にて順次積層する(工程1)。
ここで第1のDBR層中のGaAs層とAlGaAs層の膜厚は、これら媒質内の各々の光路長が発振波長のほぼ1/4となるように設定してある。また、層107のp型ドーパントとしてはC、層108のn型ドーパントとしてはSeを用い、pドーピング濃度は8×1019cm-3、nドーピング濃度は5×1019cm-3とした。また各層の厚さは層107が5nm、層108は10nmとした。層106の厚さは15nmである。上記の層107と層108がトンネル接合を形成している。
次にフォトリソグラフィ技術により直径約6μmの円形のレジストマスクを形成した後、エッチングにより上記の層107から層109を除去する。その後、フォトレジストを除去する(工程2)。
続いて工程2で形成した6μm径のトンネル接合と中心軸が一致するように、直径約15μmのレジストマスクを形成し、酸素イオン注入を行う。その後フォトレジストを除去する(工程3)。イオン注入された箇所は高抵抗層となるため、素子の電気容量を低減することができる。これにより所謂CR時定数による帯域制限を回避し、高速変調を行うことが可能となる。
次に再びMOCVD法を用いてn−GaAs層110を成長する(工程4)。第1のDBR層102表面から活性層104の中心までの光路長は発振波長の1/2、活性層104の中心からn−GaAs層110の表面までの光路長は発振波長とほぼ一致するように設定してある。
次に図1(b)に示すように、このウエハ上にスパッタを用いてSiO2およびアモルファスシリコン(a−Si)を積層した後、SiNxとa−Siを交互に3層ずつ積層する(工程5)。このSiO2層、a−Si層、SiNx層からなる層が、面発光レーザにおける片方のDBRとして機能する。これを第2のDBR層111と称する。SiO2層、a−Si層、SiNx層の膜厚はそれぞれ、これらの媒質内での光路長が発振波長のほぼ1/4となるように設定してある。
次に、レジストを塗布し、フォトリソグラフィ技術により、工程2で形成した円形のトンネル接合部と同軸上に直径約10μmの円形マスクを形成した後、第2のDBR層111をエッチングする。その後マスクを除去する(工程6)。
続いて工程2、6で形成した円形パターンと同軸上に直径約20μmの円形のマスクを形成した後、n−GaAsクラッド層103内で止まるようにエッチングを行い、円柱状構造112を形成する(工程7、図1(c)参照)。この後、レジストを除去する。
次に上記メサエッチングにより露出したn−GaAsクラッド層103上に電極を形成する。まず全面にフォトレジストを塗布した後、リソグラフィにより電極を形成する部分のみ除去する。AuGe/AuNiを蒸着した後、上記フォトレジストを除去してリフトオフすることによりn−GaAsクラッド層103上の一部に電極113が形成される(工程8)。
次にポリイミド114により、メサ(円柱状構造112)及び電極113を埋め込んだ後、円柱状構造112及び電極113上のポリイミドを除去する(工程9)。
続いて円柱状構造112及び電極113にそれぞれ接続する電極を形成する。まずフォトレジストを塗布し、マスク露光によりパターニングした後、AuGe/AuNiを蒸着し、上記フォトレジストを除去してリフトオフすることによりリング電極115およびそれと接続されたパッド電極116を形成する。またこのとき同時にポリイミド上に、上記工程8で形成した電極113と接続しているパッド電極117を形成する(工程10。図1(d)参照)。
このようにGaAs基板上に作製したVCSELを、1個ごともしくは所望のアレイ状(例えば1個×10個、100個×100個など)に切り出して使用可能である。
本実施例では4層の低屈折率層のうち3層にSiO2よりも熱膨張係数が半導体に近いSiNxを用い、SiNxよりも屈折率が小さいSiO2を活性層側に最も近い箇所に配置している。これにより、先に述べたように、全体の歪を抑えつつも、高い反射率と短い実効DBR長を得ることが可能になる。
第2の実施例
次に本発明の第2の実施例について図2を参照して説明する。ここでは発振波長約0.98μmの酸化狭窄型面発光レーザに本発明を適用した場合を例に挙げる。
まず、図2(a)に示すように、p−GaAs基板201上に、p−GaAs層とp−Al0.9Ga0.1As層の一対を基本単位とするDBR(p型半導体ミラー層)を複数積層した第1のDBR層202、p−Al0.98Ga0.2Asの酸化電流狭窄部形成層203、p−Al0.3Ga0.7As層の第1クラッド層204、ノンドープInGaAs量子井戸とGaAs障壁層からなる活性層205、n−Al0.3Ga0.7As層の第2クラッド層206、n−GaAs層207、n−In0.49Ga0.51P層208、n−GaAs層209、n−GaAs層とn−Al0.6Ga0.4As層を交互に10層ずつ積み重ねた層210を有機金属気相成長(MOCVD)法にて順次積層する(工程1)。この層208から層210が面発光レーザにおける片方のDBRとして機能する。これを第2のDBR層211と称する。層210中では、高屈折率層であるGaAs層と低屈折率層であるAl0.6Ga0.4As層とのそれぞれの膜厚は、これら媒質内の各々の光路長が発振波長のほぼ1/4なるように設定してある。また、層208は後に述べるようにエッチングにより空気層として機能するようにするため、その層厚は空気中での波長の1/4となるように設定してある。
次に、フォトリソグラフィにより第2のDBR層211上に円形のマスクを形成する。次いで、ドライエッチングにより、図2(b)に示すように第1のDBR層202の表面が露出するまでエッチングを行い、直径約20μmの円柱状構造212を形成する(工程2)。この工程により、電流狭窄部形成層203の側面が露出する。その後、レジストを除去する。
次に、水蒸気雰囲気中の炉内において温度約450℃で約10分間加熱を行う(工程3)。これにより、図2(c)に示すように、電流狭窄部形成層203のみが円環状に選択的に同時に酸化される。この酸化により、電流狭窄部形成層203の中心部には直径が約5μmの非酸化領域が形成される。電流狭窄部形成層203に形成された、酸化領域と非酸化領域からなる構成を電流狭窄部という。電流狭窄部は、電流を非酸化領域とほぼ同じ幅の活性層領域に集中して流すために設けている。なお、本工程においては、電流狭窄部形成層203の酸化速度をDBR部よりも速くする必要がある。このため層203のAl組成はDBRの低屈折率層よりも高い0.98としている。
次にポリイミド213により図2(d)に示すようにメサ(円柱状構造212)を埋め込んだ後、円柱状構造212上のマスクパターン214及びポリイミドを除去する(工程4)。
このウエハの上面にフォトリソグラフィにより、図2(e)に示すようなマスクパターン214をその開口部が円柱状構造212上に位置するように形成し、エッチングにより層208の表面にまで達する穴を形成する。次に選択エッチングにより層208をエッチングする。この際、横方向にもエッチングが進むため、層208の中央部分は全て空洞となる。その周囲の部分では層208が残るため、この部分で層209および層210を支える所謂Air−GaP構造となる(工程5)。
続いてn側電極を形成する。まず、フォトレジストを塗布し、マスク露光によりパターニングする。その後、AuGe/AuNiを蒸着し、上記フォトレジストを除去してリフトオフすることによりn側リング電極215およびそれと接続されたパッド電極216が形成される(工程6)。
最後にp−GaAs基板201の裏面にTi/Pt/Auをスパッタにより積層し、p側電極217を形成する(工程7、図2(f)参照)。
このようにGaAs基板上に作製したVCSELを1個ごともしくは所望のアレイ状(例えば1個×10個、100個×100個など)に切り出して使用可能である。
本実施例では4層の低屈折率層のうち1層を空気層とし、残りは半導体層としている。全ての低屈折率層を空気層とした場合には機械的強度の問題から、高屈折率層の層厚を、光路長が発振波長の3/4(3/4λ)あるいは5/4(5/4λ)となるように厚くする必要があったが、本実施例では空気層は1つであるため、他の層は全て光路長が発振波長の1/4(λ/4)とすることができる。この結果、先に述べたように、従来構造よりも実効DBR長を短くすることが可能になる。
なお、上記ではエッチングにより空洞を形成した208層の部分を「空気層」と称したが、これは必ずしも内部に空気を含むとは限らず、純窒素またはその他のガスであっても良く、面発光レーザ素子のパッケージ内の雰囲気もしくは使用箇所の雰囲気などによって変わり得るものである。
第3の実施例
次に本発明の第3の実施例である発光素子の構成について図3を参照して説明する。ここではGaAs基板上に形成した発振波長1.06μmのトンネル接合型面発光レーザに本発明を適用した例を挙げる。
まず、図3(a)に示すようにn−GaAs基板301上に、n−GaAs層とn−Al0.9Ga0.1As層の一対を基本単位とするDBR(n型半導体ミラー層)を複数積層した第1のDBR層302、n−GaAsクラッド層303、ノンドープInGaAs量子井戸とGaAs障壁層からなる活性層304、p−GaAsクラッド層305、p−Al0.3Ga0.7As層306、p+−GaAs0.94Sb0.06層307、n+−In0.12Ga0.88As層308、n−GaAs層309を有機金属気相成長(MOCVD)法にて順次積層する(工程1)。
ここで第1のDBR層中のGaAs層とAl0.9Ga0.1As層の膜厚は、これら媒質内の各々の光路長が発振波長のほぼ1/4となるように設定してある。また、層307のp型ドーパントとしてはC、層308のn型ドーパントとしてはSiを用い、pドーピング濃度は1.5×1019cm-3、nドーピング濃度は2×1019cm-3とした。また各層の厚さは層307が5nm、層308は10nmとした。層306の厚さは10nmである。上記層307と層308がトンネル接合(TJ)を形成している。また、第1のDBR層302から活性層304の中心までの光路長および活性層304の中心からTJを形成する層307と層308の界面までの光路長はそれぞれ発振波長のほぼ半分(λ/2)および1/4(λ/4)となっている。
次にフォトリソグラフィ技術により直径約6μmの円形のレジストマスクを形成した後、エッチングにより上記の層307から層309を除去する。その後、フォトレジストを除去する(工程2)。
続いて工程2で形成した6μm径のTJと中心軸が一致するように、直径約15μmのレジストマスクを形成し、酸素イオン注入を行う。その後フォトレジストを除去する(工程3)。
次に再びMOCVD法を用いてn−GaAs層310、n−Al0.9Ga0.1As層311、n−GaAs層312を順次成長する(工程4)。上記の層307と層308のTJ界面から層310の表面までの光路長および層311、層312の光路長がそれぞれ、工程2で形成した円形のTJ部上において発振波長のほぼ1/4になるように、各層の厚みを設定している。したがって活性層304の中心からn−GaAs層312の表面までの光路長はほぼ発振波長に等しくなる。
次に図3(b)に示すように、このウエハ上にスパッタを用いてSiO2およびアモルファスシリコン(a−Si)を積層した後、SiNxとa−Siを交互に3層ずつ積層する(工程5)。このSiO2層、a−Si層、SiNx層からなる層が、面発光レーザにおける片方のDBRとして機能する。これを第2のDBR層313と称する。SiO2層、a−Si層、SiNx層の膜厚はそれぞれ、これらの媒質内での光路長が発振波長のほぼ1/4となるように設定してある。
次に、レジストを塗布し、フォトリソグラフィ技術により、工程2で形成した円形のTJ部と同軸上に直径約10μmの円形マスクを形成した後、第2のDBR層313をエッチングする。その後マスクを除去する(工程6)。
続いて工程2、6で形成した円形パターンと同軸上に直径約30μmの円形のマスクを形成した後、第1のDBR層302の表面が露出するまでエッチングを行い、円柱状構造314を形成する(工程7、図3(c)参照)。この後、レジストを除去する。
次に上記メサエッチングにより露出した第1のDBR層302上に電極を形成する。まず全面にフォトレジストを塗布した後、リソグラフィにより電極を形成する部分のみ除去する。AuGe/AuNiを蒸着した後、上記フォトレジストを除去してリフトオフすることにより第1のDBR層302の表面に電極315が形成される(工程8)。
次にポリイミド316によりメサ(円柱状構造314)及び電極315を埋め込んだ後、円柱状構造314及び電極315上のポリイミドを除去する(工程9)。
続いて円柱状構造314及び電極315にそれぞれ接続する電極を形成する。まずフォトレジストを塗布し、マスク露光によりパターニングした後、AuGe/AuNiを蒸着し、上記フォトレジストを除去してリフトオフすることによりリング電極317およびそれと接続されたパッド電極318を形成する。またこのとき同時にポリイミド上に、上記工程8で形成した電極315と接続しているパッド電極319を形成する(工程10。図3(d)参照)。
このようにGaAs基板上に作製したVCSELを、1個ごともしくは所望のアレイ状(例えば1個×10個、100個×100個など)に切り出して使用可能である。
本実施例でも第1の実施例と同様に、第2のDBR層313中の4層の低屈折率層のうち3層にSiO2よりも熱膨張係数が半導体に近いSiNxを用い、SiNxよりも屈折率が小さいSiO2を活性層側に最も近い箇所に配置しており、これにより全体の歪を抑えつつも、高い反射率と短い実効DBR長を得ることが可能になる。
さらに本実施例では、TJ界面から層310の表面までの光路長および層311、層312の光路長がそれぞれ発振波長の1/4(λ/4)になるようにしているため、上記第2のDBR層313のみでなく、この部分も反射鏡(DBR)として機能する。実効共振器長を短くするにはこの部分は薄い方が良いので、この観点からは、層311、層312を形成しないで層310のみを設けることが好ましい。しかしその場合には電気抵抗が増加する。層310の厚みはλ/4弱と薄いため、n型半導体といえども、その抵抗は無視できなくなるためである。またその場合には電流注入不均一が生じる懸念もある。抵抗を低減するためにはTJ界面から層310の表面までの光路長を3λ/4となるように層厚を増やせば良い。しかし層310の厚みをλ/4弱とした場合と比べると実効共振器長が長くなる。すなわち抵抗と実効共振器長はトレードオフの関係にある。本実施例ではTJ部から層310の表面までの光路長、層311、層312の光路長をそれぞれλ/4とし、全体としては3λ/4としている。これにより電気抵抗の増加を抑えつつ、この部分も反射鏡として機能する構成とすることにより実効共振器長の増加も抑制し、前記トレードオフの関係を緩和している。
第4の実施例
次に本発明の第4の実施例である発光素子の構成について図4を参照して説明する。ここではInP基板上に形成した発振波長1.55μmのトンネル接合型面発光レーザに本発明を適用した例を挙げる。
まず、図4(a)に示すように、n−InP基板401上に、n−InP層とInPに格子整合するn−AlGaInAs層の一対を基本単位とするDBR(n型半導体ミラー層)を複数積層した第1のDBR層402、n−InPクラッド層403、ノンドープAl0.13Ga0.17In0.7As量子井戸とAl0.23Ga0.28In0.49As障壁層からなる活性層404、p−InPクラッド層405、p−In0.52Al0.48As層406、p−InP層407、p+−Al0.15Ga0.15In0.7As層408、n+−In0.64Ga0.36As0.760.24層409、n−InP層410を有機金属気相成長(MOCVD)法にて順次積層する(工程1)。
ここで層408のp型ドーパントとしてはC、層409のn型ドーパントとしてはSiを用い、ドーピング濃度は層408が7×1019cm-3、層409は1.5×1019cm-3とした。各層の厚さは層408が5nm、層409は15nmとした。また層406の厚さは30nmであり、その他の各層の層厚は、層403から層408までの合計の光路長が発振波長のほぼ5/4となるように設定してある。
次にフォトリソグラフィ技術により直径約6μmの円形のレジストマスクを形成し、エッチングにより上記の層408から層410を除去する。その後、フォトレジストを除去する(工程2)。この際、エッチングが層407内で止まるようにエッチング時間を調整している。
続いて工程2で形成した6μm径のTJと中心軸が一致するように、直径約15μmのレジストマスクを形成し、酸素イオン注入を行う。その後フォトレジストを除去する(工程3)。
次に再びMOCVD法を用いてn−InP層411、n−AlGaInAs層412、n−InP層413、アンドープ(u−)AlInAs層414、u−InP層415およびu−InGaAsP層とu−InP層を交互に15層ずつ積み重ねた層416を順次積層する(工程4、図4(b)参照)。
ここで、層412、層413、層415並びに層416中のInGaAsP層およびInP層はそれぞれの膜厚が、これら媒質内の各々の光路長が発振波長のほぼ1/4なるように設定してある。また、層414は、後に述べるようにエッチングにより空気層として機能するようにするため、その層厚は空気中での波長の1/4となるように設定してある。
次に、フォトリソグラフィとエッチングにより、工程2で形成した円形のトンネル接合部と同軸上に直径約22μmの円形部分417を残して、表面から層414までをエッチングする。これにより上記円形部分以外は層413の表面が露出することになる。次いで、フォトリソグラフィとエッチングにより、この円形部分417と同軸となるように、図4(c)に示すように第1のDBR層402の表面まで達するエッチングを行って直径約30μmの円柱状構造418を形成する(工程5)。
次に上記メサエッチングにより露出した第1のDBR層402上に電極を形成する。まず全面にフォトレジストを塗布した後、リソグラフィにより電極を形成する部分のみ除去する。Ti/Pt/Auを蒸着した後、上記フォトレジストを除去してリフトオフすることにより第1のDBR層402上の一部に電極419が形成される(工程6)。
次にポリイミド420により、メサ(円柱状構造422、円形部分417)及び電極419を埋め込んだ後、電極419上のポリイミドを除去する(工程7、図4(d)参照)。
このウエハの上面にCVD法によりSiO2膜を形成する。次にフォトリソグラフィとエッチングにより、図4(e)に示すような上記SiO2膜からなるマスクパターン421をその開口部が円形部分417上に位置するように形成し、エッチングにより層414の表面にまで達する穴を形成する。次に選択エッチングにより層414をエッチングする。この際、横方向にもエッチングが進むため、層414の中央部分は全て空洞となる。その周囲の部分では層414が残るため、この部分で層415および層416を支える所謂Air−GaP構造となる(工程8)。
続いてメサ及び電極419にそれぞれ接続する電極を形成する。まずフォトレジストを塗布、マスク露光によりパターニングした後、AuGe/AuNiを蒸着し、上記フォトレジストを除去してリフトオフすることにより、図4(f)に示すようにリング電極422およびそれと接続されたパッド電極423を形成する。またこのとき同時にポリイミド上に、上記工程6で形成した電極419と接続しているパッド電極424を形成する(工程7)。
このようにInP基板上に作製したVCSELを、1個ごともしくは所望のアレイ状(例えば1個×10個、100個×100個など)に切り出して使用可能である。
本実施例でも第2の実施例と同様に、DBR層となる層416の半導体側に空気層である層414が配置されているため、通常の半導体DBRより実効DBR長を短くすることが可能である。また本実施例では第3の実施例と同様に、層410から層413がDBR層兼電流注入層として機能するため、低抵抗と短い実効DBR長を両立することが可能となる。
以上、本発明の4つの実施例について説明したが、本発明の実施方法は上記した各種形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形が可能である。例えば上記4つの実施例では最も屈折率の低い低屈折率層を1層としているが、これは複数層あっても良い。また、第2および第4の実施例では上側DBRとして空気層および半導体からなるDBRを用いているが、半導体DBRの上にさらに誘電体DBRを設けても良い。また、実効DBR長の観点からはDBRとして機能する層のうち、最も屈折率の小さい層が半導体に最も近いことが望ましく、第1および第2の実施例ではそのような構成となっているが、最も屈折率の小さい層を半導体側から2番目、あるいはそれ以降の低屈折率層に用いても良い。この場合、半導体に最も近い箇所に配置した場合に比べて、実効DBR長は長くなるが、活性層側への熱膨張差に起因する歪の影響が低減されるなどの利点がある。また、第3および第4の実施例ではDBR層兼電流注入層として機能する半導体層を約3λ/4層としたが、これを5λ/4層などとしても良い。これにより実効DBR長は長くなるが、電気抵抗は低減する。このように必要な高速性と素子への応力、電気抵抗などを勘案して上記実施例を変形することも可能である。
本発明の第1の実施例の面発光レーザ作製工程を説明する図である。 本発明の第2の実施例の面発光レーザ作製工程を説明する図である。 本発明の第3の実施例の面発光レーザ作製工程を説明する図である。 本発明の第4の実施例の面発光レーザ作製工程を説明する図である。 本発明の作用を説明するためのDBRの構造の比較例を示す断面図である。 本発明の作用を説明するためのDBRの構造の一例を示す断面図である。 本発明の作用を説明するためのAir−Gap型DBRの構造の一例を示す断面図である。
符号の説明
101 n−GaAs基板
102 第1のDBR層
103 n−GaAsクラッド層
104 ノンドープGaInNAs量子井戸とGaAs障壁層からなる活性層
105 p−GaAsクラッド層
106 p−GaAs0.250.75
107 p+−In0.1Ga0.9As層
108 n+−Ga0.9In0.10.02As0.098
109 n−GaAs層
110 n−GaAs埋込層
111 第2のDBR層
112 円柱状構造
113 電極
114 ポリイミド
115 リング電極
116 パッド電極
117 パッド電極
201 p−GaAs基板
202 第1のDBR層
203 p−Al0.98Ga0.02Asの酸化電流狭窄部形成層
204 p−Al0.3Ga0.7Asクラッド層
205 ノンドープInGaAs量子井戸とGaAs障壁層からなる活性層
206 n−Al0.3Ga0.7Asクラッド層
207 n−GaAs層
208 n−In0.49Ga0.51P層
209 n−GaAs層
210 n−GaAs層とn−Al0.6Ga0.4As層を交互に10層ずつ積み重ねた層
211 第2のDBR層
212 円柱状構造
213 ポリイミド
214 マスクパターン
215 リング電極
216 パッド電極
217 p側電極
301 n−GaAs基板
302 第1のDBR層
303 n−GaAsクラッド層
304 ノンドープInGaAs量子井戸とGaAs障壁層からなる活性層
305 p− GaAsクラッド層
306 p−Al0.3Ga0.7As層
307 p+−GaAs0.94Sb0.06
308 n+−In0.12Ga0.88As層
309 n−GaAs層
310 n−GaAs層
311 n−Al0.9Ga0.1As層
312 n−GaAs層
313 第2のDBR層
314 円柱状構造
315 電極
316 ポリイミド
317 リング電極
318 パッド電極
319 パッド電極
401 n−InP基板
402 第1のDBR層
403 n−InPクラッド層
404 ノンドープAl0.13Ga0.17In0.7As量子井戸とAl0.23Ga0.28In0.49As障壁層からなる活性層
405 p−InPクラッド層
406 p−In0.52Al0.48As層
407 p−InP層
408 p+−Al0.15Ga0.15In0.7As層
409 n+−In0.64Ga0.36As0.760.24
410 n−InP層
411 n−InP層
412 n−AlGaInAs層
413 n−InP層
414 u−AlInAs層
415 u−InP層
416 u−InGaAsP層とu−InP層を交互に15層ずつ積み重ねた層
417 直径約22μmの円形部分
418 直径約30μmの円柱状構造
419 電極
420 ポリイミド
421 マスクパターン
422 リング電極
423 パッド電極
424 パッド電極

Claims (10)

  1. 活性層を含む半導体層が分布型ブラッグ反射鏡で挟まれた共振構造を有する面発光レーザであって、
    少なくとも片方の前記反射鏡が、屈折率の異なる低屈折率層と高屈折率層が交互に積層された積層構造を有し、これらの低屈折率層間で他の低屈折率層と異なる屈折率を有する低屈折率層を有し、そのうち最も屈折率の低い層が誘電体からなり、この誘電体からなる低屈折率層より前記活性層から遠い側に、その誘電体より屈折率が高い低屈折率層を有する面発光レーザ。
  2. 活性層を含む半導体層が分布型ブラッグ反射鏡で挟まれた共振構造を有する面発光レーザであって、
    少なくとも片方の前記反射鏡が、屈折率の異なる低屈折率層と高屈折率層が交互に積層された積層構造を有し、この積層構造は全て半導体からなり、これらの低屈折率層の一つとして空隙を有する空隙層を含み、この空隙層より前記活性層から遠い側に、その空隙より屈折率の高い低屈折率層を有する面発光レーザ。
  3. 少なくとも片方の前記反射鏡は、全ての低屈折率層が誘電体からなり、そのうち前記活性層に最も近い低屈折率層の屈折率が最も低い請求項1に記載の面発光レーザ。
  4. 少なくとも片方の前記反射鏡は、その低屈折率層のうち、前記空隙層が前記活性層に最も近い側にある請求項2に記載の面発光レーザ。
  5. 活性層を含む半導体層が分布型ブラッグ反射鏡で挟まれた共振構造を有する面発光レーザであって、
    少なくとも片方の前記反射鏡が、半導体のみからなり前記活性層に近い側の第1の反射鏡と、少なくとも一部に誘電体を含み前記活性層から遠い側の第2の反射鏡で構成され、
    第2の反射鏡は、屈折率の異なる低屈折率層と高屈折率層が交互に積層された積層構造を有し、これらの低屈折率層間で他の低屈折率層と異なる屈折率を有する低屈折率層を有し、そのうち最も屈折率の低い層が誘電体からなり、この誘電体からなる低屈折率層より前記活性層から遠い側に、その誘電体より屈折率が高い低屈折率層を有する面発光レーザ。
  6. 活性層を含む半導体層が分布型ブラッグ反射鏡で挟まれた共振構造を有する面発光レーザであって、
    少なくとも片方の前記反射鏡が、半導体のみからなり前記活性層に近い側の第1の反射鏡と、空隙を有する空隙層を含み前記活性層から遠い側の第2の反射鏡で構成され、
    第2の反射鏡は、屈折率の異なる低屈折率層と高屈折率層が交互に積層された積層構造を有し、これらの低屈折率層の一つとして前記空隙層を含み、この空隙層より前記活性層から遠い側に、その空隙より屈折率の高い低屈折率層を有する面発光レーザ。
  7. 第2の反射鏡において、最も屈折率の低い低屈折率層が前記活性層に最も近い側にある請求項5に記載の面発光レーザ。
  8. 第2の反射鏡において、前記空隙層が前記活性層に最も近い側にある請求項6に記載の面発光レーザ。
  9. 他方の前記反射鏡は半導体のみからなる請求項1から8のいずれかに記載の面発光レーザ。
  10. 半導体のみからなる他方の前記反射鏡は前記活性層よりも基板に近い側にある請求項9に記載の面発光レーザ。
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