JP5066902B2 - 光学シート - Google Patents
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Description
そこで、バックライトユニットの消費電力を可能な限り低減させるために、輝度向上機能を有する光学シートを用いることで、ディスプレイの総消費電力の低減が試みられている。
BEFに代表されるプリズム72の反復的アレイ構造を有する輝度制御部材をディスプレイに採用する技術は、例えば特許文献1に開示されている。
一般的な導光板方式では、プリズム形状を有する透光性フイルムが使用されておらず、かつ拡散フイルムが使用されているために、液晶ディスプレイ用バックライトとして使用すると光量が不足すると言う欠点があった。
この光学シートは、照明光の入射側から順に、少なくとも、(a)入射光を、非入射面側である出射面側に散乱する光散乱層、(b)接着層もしくは粘着層、(c)光散乱層(a)の出射面側に面して光反射性の高い表面を有しており、光散乱層によって散乱された光を光散乱層側に反射する光反射層、(d)光反射層(c)の他方の面に裏面(平坦面)が固定され、表面に複数の単位レンズが配置されてなるレンズシートであって、それらが一体化されてなる構成であると共に、光反射層(c)には、レンズシート(d)の単位レンズそれぞれに1:1で対応して、各単位レンズの凸部頂点からレンズシート裏面の平坦面に下ろした垂線が通過するように、開口部を有することを特徴としている。
本発明の目的は、前記開口部の形状を確実に保持し、設計された配光特性を満足させるとともに、ディスプレイ用バックライト・ユニットにおける照明光の明るさを低下させず、かつ、製造工程数の低減あるいは既存の製造工程の利用も可能とする光学シートの提供にある。
照明光の入射側から順に、少なくとも、
入射光を、非入射面側である出射面側に散乱するとともに、前記出射面側にストライプ状の凹凸構造を有する光散乱層と、前記ストライプ状の凹凸構造の凸部に設けられた接着性または粘着性を有する白色層とからなる光散乱シート、および
透明支持体上に複数の単位レンズが配置された透明シート
を備え、
前記光散乱シートの出射面側と、前記透明シートの透明支持体の単位レンズが配置された面の裏側とが、接着性または粘着性を有する白色層によって接合された構造を有することを特徴とする光学シートである。
請求項2に記載の発明は、前記接着性または粘着性を有する白色層は、接着剤または粘着剤と白色顔料または白色染料との混合物であることを特徴とする請求項1記載の光学シートである。
請求項3に記載の発明は、前記ストライプ状の凹凸構造が、光散乱層を形成する材料の表面に、押し出し成形、スクラッチ成形およびエンボス成形から選択された成形方法により形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の光学シートである。
請求項4に記載の発明は、前記光散乱層を形成する材料が、メチルメタクリレート−スチレン共重合樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂およびガラスから選択された材料であることを特徴とする請求項3に記載の光学シートである。
<実施形態1>
図1は、実施形態1に係る光学シートの積層構造の要部を示す断面図である。
接合体4としては、UV硬化型、溶剤希釈型、水分散型またはアクリル系の接着剤あるいは粘着剤が挙げられ、ストライプ状の凹凸構造内に接合体が埋没しにくく、かつ平滑性に優れるという観点から、UV硬化型の接着剤あるいは粘着剤が好ましい。なお本発明において、接着剤および粘着剤という用語はほぼ同義である。
このようにして形成された実施形態1に係る光学シートは、光散乱シートと透明シートとが互いに独立した構造を有するとともに、これらが一体となった構造を有する。また、ストライプ状の凹凸構造が、十分な機械的強度を有する光散乱層そのものに形成されているので、反射層の役割を果たす開口部(凹部)の形状が加工中および加工後に変化することがない。
接合体4の厚さはとくに制限されないが、3μm以上50μm以下であることができる。
透明シート1におけるシリンドリカルレンズのピッチは140μmであり、透明支持体として75μm厚のポリエチレンテレフタレートフイルム(東洋紡A4300)を使用した。
光散乱シートにおいて、光散乱層2は、2mm厚のメチルメタクリレート−スチレン共重合樹脂板を使用し、その表面に、深さ20μm幅59μmの溝を81μm毎に形成した。
白色層3としては、TiO2を主成分とした白色塗料を用いて形成し、その厚さは5μmとした。
接合体4としては、厚さ10μmのUV硬化型接着剤を使用した。
図2は、実施形態2に係る光学シートの積層構造の要部を示す断面図である。
透明シート5におけるシリンドリカルレンズのピッチは140μmであり、透明支持体として75μm厚のポリエチレンテレフタレートフイルム(東洋紡A4300)を使用した。
光散乱シートにおいて、光散乱層6は、2mm厚のメチルメタクリレート−スチレン共重合樹脂板を使用し、その表面に、深さ20μm幅59μmの溝を81μm毎に形成した。
白色層7は、粘着性を有する白色インキ層であり、厚さは10μmである。白色インキ層は、アクリル樹脂からなるバインダーと、このバインダーに対して体積比で1倍の二酸化チタンからなる白色顔料とを混合し、更に前記バインダーに対して添加剤(ウレタン変性共重合ポリエステル樹脂:東洋紡社製商品名バイロンUR−3200)を重量比率2%添加したものである。
Claims (4)
- ディスプレイ用バックライト・ユニットにおける照明光路制御に使用される光学シートにおいて、
照明光の入射側から順に、少なくとも、
入射光を、非入射面側である出射面側に散乱するとともに、前記出射面側にストライプ状の凹凸構造を有する光散乱層と、前記ストライプ状の凹凸構造の凸部に設けられた接着性または粘着性を有する白色層とからなる光散乱シート、および
透明支持体上に複数の単位レンズが配置された透明シート
を備え、
前記光散乱シートの出射面側と、前記透明シートの透明支持体の単位レンズが配置された面の裏側とが、接着性または粘着性を有する白色層によって接合された構造を有することを特徴とする光学シート。 - 前記接着性または粘着性を有する白色層は、接着剤または粘着剤と白色顔料または白色染料との混合物であることを特徴とする請求項1記載の光学シート。
- 前記ストライプ状の凹凸構造が、光散乱層を形成する材料の表面に、押し出し成形、スクラッチ成形およびエンボス成形から選択された成形方法により形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の光学シート。
- 前記光散乱層を形成する材料が、メチルメタクリレート−スチレン共重合樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂およびガラスから選択された材料であることを特徴とする請求項3に記載の光学シート。
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