JP5053928B2 - 光コネクタプラグ - Google Patents

Description

本発明は、光ファイバを接続するときに用いられる解除レバー付の光コネクタプラグに係わり、アダプタに対する装着および抜脱の操作性を向上させた多連式の光コネクタプラグに関する。

従来、この種の光コネクタプラグは、そのプラグハウジングの外周面に、アダプタとの係合およびその解除を行うためのラッチが一体的に設けられている。このラッチは、プラグハウジングの先端部から後端部に向かって徐々にプラグハウジング外表面から離れるように傾斜して延設されている。この光コネクタプラグがアダプタに装着されている場合、当該アダプタの後端にラッチが僅かに突出する。そして、アダプタから光コネクタプラグを抜脱する際には、このラッチを指先で直接押し下げて係合を解除する。

また、光コネクタプラグは、その本体フレーム側に、ラッチの後端部に係合させたラッチ解除部材を別個に設け、このラッチ解除部材を介して間接的にラッチを押し下げてアダプタに対する係合を解除することもある。
特になし

近年においては、光コネクタの高密度実装が求められることから、アダプタからの光コネクタプラグの抜脱時にラッチ解除部材でアダプタに対するラッチの係合を解除する小型の光コネクタプラグが出現している。しかしながら、小型故にラッチ解除部材の操作が困難になり、工具を使用しないと光コネクタプラグの抜脱ができない状況が発生している。

すなわち、上記した従来技術で示したように、アダプタの後端に僅かに突出している光コネクタプラグのラッチを指先で直接押し下げて係合を解除するか、あるいはラッチ解除部材を介して間接的にラッチを押し下げて係合を解除しなければならないため、特に高密度実装では操作性が悪いものとなる。

そこで、本発明は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、高密度実装時にも特別な工具を使用せずに、解除レバーを容易に操作することができる小型の多連式光コネクタプラグを提供することを目的とする。

上述した課題を解決するため、本発明にあっては、隔壁を介して形成された光アダプタの各挿入部へ挿・抜可能とした多連式による光コネクタプラグにおいて、
プラグ本体の長手方向の一面に前方から後方に向かって形成され、アダプタと係合するための略中央に係止片を備え、且つ後端部に解除片を備えて成る解除レバーと、
複数のプラグ本体が組み込まれるホルダー部を介して、プラグ本体の軸方向の規制範囲に移動可能に装着されたスライダとを備え、
該スライダは複数のプラグ本体の各解除レバーの解除片に押圧可能に係合する複数のカム部を有して成り、
前記解除レバーは、プラグ本体のアダプタへの装着時に係止片と共にアダプタのガイドによって下方へ変位し、係止片とアダプタが係合可能となるものとし、アダプタからの抜脱時にホルダー部に対しスライダを抜脱方向に移動させることでスライダのカム部で解除レバーの解除片を押し下げ、係止片とアダプタの係合が解除された後、ストッパに移動が規制され、スライダがアダプタから抜脱されると同時に解除レバーの弾性力によりプラグ本体および解除レバーは初期位置に復帰するものとなっており、
前記スライダの移動規制範囲は、当該スライダ下面に突設した脚部が挿入されて前後スライド可能に保持されるようホルダー部上面に形成されたスライド用長孔の長さによって設定されている
ことを特徴としている。

スライダの後方端上面には、操作時に把持するための凸形状の操作部を備えてなる。

スライダの操作部には、当該スライダを後方のコード側で操作可能とする引抜タブのフック部を着脱可能とするフック装着部を備えて成る。

本発明によれば、高密度実装時にも工具を使用せずに、解除レバーを容易に操作することができる。特に、本発明において、スライダの移動規制範囲は、当該スライダ下面に突設した脚部が挿入されて前後スライド可能に保持されるようホルダー部上面に形成されたスライド用長孔の長さによって設定されているので、例えばスライド用長孔の後端縁側位置を、スライダの移動により、係止片とアダプタとの係合が外れた位置よりも少なくとも後方に配置させるものとし、スライダを後方の抜脱方向に移動操作した際には、スライダはスライド用長孔の後端縁によって移動が規制され、プラグ本体を後方へ作用させる力が発生して、アダプタからのプラグ本体の抜脱を可能にし、スライダを前方の装着方向に移動操作した際には、スライダはスライド用長孔の前端縁によって移動が規制され、プラグ本体を前方へ作用させる力が発生して、アダプタへのプラグ本体の装着を可能にする。したがって、小型高密度実装による多連式の光コネクタプラグのアダプタに対し、プラグ本体をワンタッチで且つスムーズに抜脱させることができる。

而して、本発明は、隔壁を介して形成された多連式光アダプタの各挿入部へ挿・抜可能とした多連式による光コネクタプラグにおいて、プラグ本体の長手方向の一面に前方から後方に向かって形成され、アダプタと係合するための略中央に係止片を備え、且つ後端部に解除片を備えて成る解除レバーと、複数のプラグ本体が組み込まれるホルダー部を介して、プラグ本体の軸方向の規制範囲に移動可能に装着されたスライダとを備え、該スライダは複数のプラグ本体の各解除レバーの解除片に押圧可能に係合する複数のカム部を有して成るので、スライダの前後方向への移動操作のみによって解除レバーを容易に操作することができる。したがって、小型高密度実装による光コネクタプラグであってもその操作性が著しく向上するものとなる。

解除レバーは、プラグ本体のアダプタへの装着時に係止片と共にアダプタのガイドによって下方へ変位し、係止片とアダプタが係合可能となるものとし、アダプタからの抜脱時にホルダー部に対しスライダを抜脱方向に移動させることでスライダのカム部で解除レバーの解除片を押し下げ、係止片とアダプタの係合が解除された後、ストッパに移動が規制され、スライダがアダプタから抜脱されると同時に解除レバーの弾性力によりプラグ本体および解除レバーは初期位置に復帰するものとしたので、小型高密度実装による多連式の光コネクタプラグによるアダプタに対し、プラグ本体を容易且つ確実に装着させることができる。

スライダの後方端上面には、操作時に把持するための凸形状の操作部を備えているので、該操作部を指先で操作するだけで、スライダの前後方向への移動がスムーズに行える。したがって、小型高密度実装時における光コネクタプラグであっても、その操作性が著しく向上するものとなる。

スライダの操作部には、当該スライダを後方のコード側で操作可能とする引抜タブのフック部を着脱可能とするフック装着部を備えて成るので、該引抜タブを指先で操作するだけで、ホルダ部に対するスライダの後方向への移動がスムーズに行える。したがって、小型高密度実装による多連式の光コネクタプラグであっても、その操作性が著しく向上するものとなる。

以下、図面を参照して本発明に係る光コネクタプラグを実施するための最良の一形態について詳細に説明する。

本発明は、例えば高密度構内成端用光キャビネット内において、その複数分岐構造によるモジュールに設けられた隔壁を介して形成された多連式光アダプタの各挿入部へ挿・抜可能とした多連式による光コネクタプラグに係わるものである。

この光コネクタプラグとしては、例えばＬＣ型の二つのプラグ本体１を並置させ、両プラグ本体１に、二分岐された両ファイバーを両プラグ本体１にそれぞれ接着固定して端面を研磨し、研磨後の両プラグ本体１を後述するホルダ部に組み込むことで二連式に構成される。尚、本発明は、二連式の光コネクタプラグに限定されるものではなく、三連あるいは四連以上の光コネクタプラグとしても良いことは勿論である。

そして、このプラグ本体１は、図１に示すように、比較的高強度なプラスチックから成るカップリングスリーブ２と、このカップリングスリーブ２内にフェルール用チューブ３およびフェルールホルダー４によって組み込まれたフェルール５と、フェルール用チューブ３外周に巻装されるスプリング６と、このスプリング６を介してカップリングスリーブ２の後端部に嵌合するプラスチック製のエクステンダーキャップ７とを具備する。

プラグ本体１を組み立てる場合には、図１に示すように、このカップリングスリーブ２に、フェルール５、スプリング６、エクステンダーキャップ７それぞれを順次挿入し、エクステンダーキャップ７の係止爪をカップリングスリーブ２の係止穴に係合することによってエクステンダーキャップ７がカップリングスリーブ２に固定され、フェルール５はカップリングスリーブ２内にスプリング６を介して軸方向前方に付勢保持される。また、エクステンダーキャップ７の後方には、光ファイバを保護して変形による断線等を防止するためのカシメホルダ８ａ、カシメリング８ｂを備えた熱収縮チューブ９とブーツ１０がそれぞれ取り付けられる。

また、図１、図８．１、図８．２、図１０．１、図１０．２に示すように、カップリングスリーブ２の外周面には、アダプタＰとの係合およびその解除を行うための、幅方向両側面の略中央に係止片１２を備え、且つ後端の左右対称位置に軸方向に対して横向きに突出した一対の解除片１１ａを備えた解除レバー１１がカップリングスリーブ２上部に一体的に設けられている。

この解除レバー１１は、プラグ本体１のカップリングスリーブ２の長手方向の一面において、先端部から後端部に向かって徐々にカップリングスリーブ２外表面から離れるように傾斜して延設されており、その後端部の左右一対の解除片１１ａは、後述するようにスライダ１３の開口部１３ｂ内側の左右対称位置にあるカム部１３ａに当接するよう当該カム部１３ａとは相補的な関係となっている。

また、二つのプラグ本体１は、上下二分割されたホルダー部１９ａ、１９ｂに、互いに隣接した状態に組み込まれ、上側ホルダー部１９ａの上面には、各プラグ本体１の軸方向の規制範囲に移動可能に装着されたスライダ１３を備えている。

すなわち、ホルダー部１９ａ、１９ｂは、図３（ａ）、図３（ｂ）に示す上側ホルダー部１９ａと、図４（ａ）、図４（ｂ）に示す下側ホルダー部１９ｂとから構成され、上側ホルダー部１９ａの上面略中央には前後方向に長いスライド用長孔１４が設けられている。このスライド用長孔１４には、スライダ１３の下面に突設した前後一対の脚部１３ｃが挿入され、下方側から装着された長方形のストッパー板１６の前後一対の孔に当該両脚部１３ｃを挿入して反対側からカシメることでスライダ１３自体が上側ホルダー部１９ａ上面に沿って前後スライド可能に保持されている。このとき、スライダの移動規制範囲は、上側ホルダー部１９ａ上面に形成されたスライド用長孔１４の前後方向の長さによって設定されている。

一方、下側ホルダー部１９ｂには、内底面にＩＣチップ１８を収容する凹部２０が設けられ、該凹部２０にＩＣチップ１８を収容して上側から押さえ板２１によって挟み込んで固定できるようにしてある。さらに、押さえ板２１上面には左右一対の互いに連通したプラグ収容凹部２２が形成されており、そこに二つのプラグ本体１を隣接した状態となって収容できるようにしてある。

また、上側ホルダー部１９ａの左右両側には下方に向けて前後一対のアーム２３ａが設けられると共に、アーム２３ａの下端内側に係止爪２３ｂが突設されており、下側ホルダー部１９ｂの左右両側に設けられた前後一対の係止凹部２３ｃそれぞれに各係止爪２３ｂが係合されることで両ホルダー部１９ａ、１９ｂが一体となって組み付けられる（図１参照）。このとき、両ホルダー部１９ａ、１９ｂ同士の合体によって、その前側面には左右一対の矩形開口状となったプラグ側開口部２６が形成され、この両プラグ側開口部２６から両プラグ本体１の各カップリングスリーブ２が突出した状態となって、各々のエクステンダーキャップ７、カシメホルダ８ａ、カシメリング８ｂが係止保持される。また、その後側面中央には円形開口状となったブーツ側開口部２７が形成され、このブーツ側開口部２７によってカシメリング８ｂに圧入されたブーツ１０が後側へ延出される（図１、図４、図８参照）。

スライダ１３はプラグ本体１の解除レバー１１の解除片１１ａに押圧可能に係合するカム部１３ａを備えている。すなわち、カム部１３ａは、スライダ１３の前端側に形成した開口部１３ｂ内側の左右対称位置に略円弧状テーパー面となってそれぞれ形成され、このカム部１３ａに前記解除レバー１１の傾斜した後端部における左右一対の解除片１１ａがそれぞれ係合される。

具体的には、図２（ｆ）、図３（ａ）、図３（ｂ）、図６に示すように、スライダ１３は、その上面の前端側が若干斜め前方に向けて隆起され、この隆起した内側がエクステンダーキャップ７に面する上側において、解除レバー１１が軸方向に対して略直角方向に変位可能とする空間を形成すべく略コ字形アーチ状となった隣接する２個の開口部１３ｂが前後方向にそれぞれ貫設され、該各開口部１３ｂ内側の左右対称部分はエクステンダーキャップ７先端側に向けて傾斜したカム部１３ａとなっている。このカム部１３ａに前記解除レバー１１の傾斜した後端部における左右一対の解除片１１ａが係合される。

また、図５、図６、図７（ａ）、図７（ｂ）に示すように、このスライダ１３の前端側下縁部には、左右両端と中央にＬ字型突片状の係合突起２４が互いに開口部１３ｂ側に向けて突設されており、この係合突起２４に対応して上側ホルダー部１９ａの前端側上縁部に略コ字型長溝状となって形成された被係合部２５に当該係合突起２４が前方側から後方に向けて嵌り込むようにしてある。これによって、プラグ本体１の解除レバー１１によりカム部１３ａに対して押圧力が加わってもスライダ１３はホルダー部１９から上方へ浮き上がるのを阻止される。

このスライダ１３の中央上面は、滑り止め用のローレット目が形成された把持面部１５ａとなっており、スライダ１３の後方端上面には、操作時に把持するための凸形状の操作部１５を備えている。この操作部１５は、図６、図７（ａ）、図７（ｂ）に示すように、単なる横長状の突起であっても良い。

あるいは、操作部１５は、図１、図２（ａ）、図２（ｂ）、図２（ｃ）、図２（ｆ）、図３（ａ）、図３（ｂ）に示すような中間のスリットを介して左右に一対となったＬ字枠状のフック装着部１５ｂによって形成し、このフック装着部１５ｂには、図９に示すように、当該スライダ１３を後方のコード側で操作可能とするための帯板状の引抜タブ１７の括れ部分を介して形成されたフック部１７ａが着脱可能となるようにしても良い。この引抜タブ１７を抜脱方向に移動させることでスライダ１３が連動して抜脱方向に移動する。

そして、プラグ本体１はアダプタＰに装着されるものであるが、この装着時には、図８．１に示すように、上記した解除レバー１１の係止片１２によってプラグ本体１とアダプタＰとが係合されるようになっている。

すなわち、解除レバー１１は、プラグ本体１のアダプタＰへの装着時には、図８．１（ａ）乃至（ｃ）に示すように、係止片１２がアダプタＰのプラグ挿入孔のガイドによって押圧され、当該係止片１２と共に下方へ変位しながら装着される。そして、アダプタＰのガイド奥側に上方に向けて形成されている段差に係止片１２が弾性的に係止されることで、係止片１２とアダプタＰが係合可能となる。

また、このアダプタＰへの装着に際し、プラグ本体１を直接操作する替わりに、スライダ１３を介して間接的に操作しても良い。この場合、スライダ１３をアダプタＰ方向に移動すると上側ホルダー部１９ａのスライド用長孔１４によってスライダ１３の移動が規制されてプラグ本体１はアダプタＰに装着可能となり、係止片１２と解除レバー１１はアダプタＰのガイドにより下方へ変位し、係止片１２とアダプタＰが係合する。このとき、図８．１（ａ）乃至（ｃ）、図８．２（ｄ）乃至（ｆ）に示すように、アダプタＰのプラグ挿入孔には、内側に向けて前記段差を有するガイドが形成されており、このガイドの段差に係止片１２が係入される。

一方、プラグ本体１のアダプタＰからの抜脱時には、図８．２（ｄ）乃至（ｆ）に示すように、上側ホルダー部１９ａ上面でスライダ１３を抜脱方向に移動するとスライダ１３のカム部１３ａで解除レバー１１の前記解除片１１ａを押し下げることから、係止片１２とアダプタＰの係合が容易に解除される。

このとき、図８．１（ａ）乃至（ｃ）、図８．２（ｄ）乃至（ｆ）に示すように、スライド用長孔１４の後端縁側位置を、スライダ１３の移動により、係止片１２とアダプタＰとの係合が外れた位置よりも少なくとも後方に配置させてあることから、スライダ１３を後方の抜脱方向に移動操作した際には、図８．２（ｄ）乃至（ｆ）に示すようにスライダ１３はスライド用長孔１４の後端縁によって移動が規制され、プラグ本体１を後方へ作用させる力が発生して、アダプタＰからのプラグ本体１の抜脱が可能となる。このとき、スライダ１３はアダプタＰから抜脱されると同時に解除レバー１１の弾性力により初期位置に復帰する。

また、スライダ１３を前方の装着方向に移動操作した際には、図８．１（ａ）乃至（ｃ）に示すように、スライダ１３はスライド用長孔１４の前端縁によって移動が規制され、プラグ本体１を前方へ作用させる力が発生して、アダプタＰへのプラグ本体１の装着を可能にする。

次に、以上のように構成された本発明・光コネクタプラグの最良の形態についての使用の一例について詳細に説明する。

プラグ本体１のアダプタＰへの装着時には、図８．１（ａ）乃至（ｃ）に示すように、スライダ１３の操作部１５または把持面部１５ａと下側ホルダー部１９ｂを指先でもってアダプタＰ装着方向に移動する。このとき、スライダ１３はスライド用長孔１４の前端縁によって移動が規制されているので、アダプタＰ内にプラグ本体１が移動可能となる。これと同時に、解除レバー１１は係止片１２と共にアダプタＰのガイドによって下方へ変位して係止片１２とアダプタＰが係合されることでプラグ本体１がアダプタＰに装着される。

一方、プラグ本体１のアダプタＰからの抜脱時には、図８．２（ｄ）乃至（ｆ）に示すように、スライダ１３の操作部１５または把持面部１５ａを指先でもって抜脱方向に移動する。このとき、スライダ１３のカム部１３ａによって解除レバー１１の後端部における解除片１１ａが押し下げられることで係止片１２とアダプタＰの係合が解除される。

さらにスライダ１３が抜脱方向に移動すると当該スライダ１３はスライド用長孔１４の後端縁によって移動が規制されていることから、アダプタＰからのプラグ本体１の抜脱が可能となる。また、図８．２（ｆ）に示すように、スライダ１３はアダプタＰから抜脱されると同時に解除レバー１１の弾性力により当該スライダ１３自体は初期位置に復帰する。

また、スライダ１３を後方のコード側で操作できるようにするためには、図９、図１０．１（ａ）に示すように、スライダ１３の操作部１５のフック装着部１５ｂに引抜タブ１７のフック部１７ａを装着する。

そして、プラグ本体１のアダプタＰからの抜脱時には、図１０．１（ｂ）、図１０．１（ｃ）に示すように、この引抜タブ１７を指先でもって抜脱方向に移動させることでスライダ１３は連動して同じ抜脱方向に移動され、スライダ１３のカム部１３ａで解除レバー１１の後端部における解除片１１ａを押し下げることで、係止片１２とアダプタＰの係合が解除される。

図１０．２（ｄ）に示すように、引抜タブ１７をさらに抜脱方向に移動させるとアダプタＰからプラグ本体１が抜脱される。そして、引抜タブ１７から指先を離すと、解除レバー１１の弾性力により当該スライダ１３自体は初期位置に復帰する。最後に、図１０．２（ｅ）に示すように、引抜タブ１７を前方に若干移動させてから、図１０．２（ｆ）に示すように、スライダ１３の操作部１５のフック装着部１５ｂから引抜タブ１７のフック部１７ａを持ち上げて外す。

本発明を実施するための最良の形態における光コネクタプラグの分解斜視図である。 同じくスライダの一例を示すもので、（ａ）は平面図、（ｂ）は側面図、（ｃ）は底面図、（ｄ）は背面図、（ｅ）は正面図、（ｆ）は（ａ）のＡ−Ａ断面図である。 同じくスライダを上側ホルダー部に組み付ける状態を示し、（ａ）は組み付け前の分解断面図、（ｂ）は組み付け後の断面図である。 同じく下側ホルダー部にＩＣチップと押さえ板を組み込む状態を示し、（ａ）は組み込み前の分解断面図、（ｂ）は組み込み後の断面図である。 同じくスライダ、上下ホルダー部の組み込み後の状態を示す正面図である。 同じくスライダと上側ホルダー部との分解斜視図である。 同じくスライダの動作を説明するもので、（ａ）は上側ホルダー部に対してスライダを前方に移動させた状態の側面図、（ｂ）は上側ホルダー部に対してスライダを後方に移動させた状態の側面図である。 図中（ａ）乃至（ｃ）はアダプタに対する光コネクタプラグの装着の手順を断面図で示した説明図である。 図中（ｄ）乃至（ｆ）はアダプタに対する光コネクタプラグの抜脱の手順を断面図で示した説明図である。 引抜タブをスライダに装着する前状態の斜視図である。 図中（ａ）乃至（ｃ）は引抜タブを使ってのアダプタに対する光コネクタプラグの抜脱の手順を断面図で示した説明図である。 同じく図中（ｄ）乃至（ｆ）は引抜タブを使ってのアダプタに対する光コネクタプラグの抜脱の手順を断面図で示した説明図である。

Ｐ アダプタ
１ プラグ本体
２ カップリングスリーブ
３ フェルール用チューブ
４ フェルールホルダー
５ フェルール
６ スプリング
７ エクステンダーキャップ
８ａ カシメホルダ
８ｂ カシメリング
９ 熱収縮チューブ
１０ ブーツ
１１ 解除レバー
１１ａ 解除片
１２ 係止片
１３ スライダ
１３ａ カム部
１３ｂ 開口部
１３ｃ 脚部
１４ スライド用長孔
１５ 操作部
１５ａ 把持面部
１５ｂ フック装着部
１６ ストッパー板
１７ 引抜タブ
１７ａ フック部
１８ ＩＣチップ
１９ａ 上側ホルダー部
１９ｂ 下側ホルダー部
２０ 凹部
２１ 押さえ板
２２ プラグ収容凹部
２３ａ アーム
２３ｂ 係止爪
２３ｃ 係止凹部
２４ 係合突起
２５ 被係合部
２６ プラグ側開口部
２７ ブーツ側開口部

Claims (3)

1. 隔壁を介して形成された光アダプタの各挿入部へ挿・抜可能とした多連式による光コネクタプラグにおいて、
   プラグ本体の長手方向の一面に前方から後方に向かって形成され、アダプタと係合するための略中央に係止片を備え、且つ後端部に解除片を備えて成る解除レバーと、
   複数のプラグ本体が組み込まれるホルダー部を介して、プラグ本体の軸方向の規制範囲に移動可能に装着されたスライダとを備え、
   該スライダは複数のプラグ本体の各解除レバーの解除片に押圧可能に係合する複数のカム部を有して成り、
   前記解除レバーは、プラグ本体のアダプタへの装着時に係止片と共にアダプタのガイドによって下方へ変位し、係止片とアダプタが係合可能となるものとし、アダプタからの抜脱時にホルダー部に対しスライダを抜脱方向に移動させることでスライダのカム部で解除レバーの解除片を押し下げ、係止片とアダプタの係合が解除された後、ストッパに移動が規制され、スライダがアダプタから抜脱されると同時に解除レバーの弾性力によりプラグ本体および解除レバーは初期位置に復帰するものとなっており、
   前記スライダの移動規制範囲は、当該スライダ下面に突設した脚部が挿入されて前後スライド可能に保持されるようホルダー部上面に形成されたスライド用長孔の長さによって設定されていることを特徴とした光コネクタプラグ。
2. スライダの後方端上面には、操作時に把持するための凸形状の操作部を備えてなる請求項１記載の光コネクタプラグ。
3. スライダの操作部には、当該スライダを後方のコード側で操作可能とする引抜タブのフック部を着脱可能とするフック装着部を備えてなる請求項２記載の光コネクタプラグ。

Images