JP5040692B2 - 筒内直噴式内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents
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Description
この高圧燃料ポンプは、カム駆動によるプランジャの往復動によりポンプ室の容積を変化させ、プランジャの吸入行程にて吸入側一方向弁を介してポンプ室に燃料を吸入し、プランジャの吐出行程にてポンプ室の燃料を吐出側一方向弁を介して吐出するプランジャポンプと、前記吸入側一方向弁に対し設けられ、通電により発生する電磁力によりポンプ室内の圧力にかかわらず前記吸入側一方向弁を開弁状態に保持することができるソレノイドと、を備えている。
図1は本発明の一実施形態を示す筒内直噴式内燃機関の燃料供給装置の構成図である。
この内燃機関は、特に筒内直噴火花点火式内燃機関であり、運転モード(燃焼モード)には、均質運転モードと成層運転モードとがある。均質運転モードでは、吸気行程にて燃料噴射を行い、燃焼室の全体に均質な混合気を形成することで、ストイキ又はリーン空燃比(A/F=20〜30)での均質燃焼を行わせる。これに対し、成層運転モードでは、圧縮行程にて燃料噴射を行い、点火プラグの周囲に成層化された混合気塊を形成することで、全体として極めてリーンな空燃比(A/F=30〜40)で成層燃焼を行わせる。
燃料タンク1内に、低圧燃料ポンプ2が設けられている。詳しくは、燃料タンク1内の燃料を圧送する電動式の低圧燃料ポンプ2と、その吐出側で燃料をろ過する燃料フィルタ3と、余剰燃料を燃料タンク1へ戻すことで吐出側圧力を一定圧力(通常0.3〜0.5MPa程度)に調整する低圧プレッシャレギュレータ4とが設けられている。
高圧燃料ポンプ8は、主にプランジャポンプ9により構成されている。プランジャポンプ9は、カム10駆動によるプランジャ11の往復動によりポンプ室12の容積を変化させ、プランジャ11の吸入行程にて吸入側一方向弁13を介してポンプ室12に燃料を吸入し、プランジャ11の吐出行程にて吐出側一方向弁14を介してポンプ室12内の燃料を吐出する。尚、ポンプ駆動カム10はエンジンカムシャフトに連結されている。
吸入側吐出弁(その弁体)13は、プランジャポンプ9の吸入側通路に設けられて、スプリング13sにより閉弁方向に付勢され、ポンプ室12内の負圧によりスプリング13sに抗して開弁する一方、ソレノイド15への通電によりポンプ室12内の圧力にかかわらず開弁する構成となっている。すなわち、ソレノイド15への非通電時には吸入方向への一方向弁として機能し、ソレノイド15への通電時にはいずれの方向へも全開状態に保持される。
また、燃料蓄圧室17には、該蓄圧室17内の燃圧を検出する燃圧センサ20が取付けられ、その信号はECU100に入力されている。
図3(A)は通常制御時のプランジャポンプの吸入・吐出動作(及びソレノイドの通電開始時期)を示している。
その後、プランジャ11が下死点(BDC)に達する直前に、ソレノイドON信号を立ち上げ、ソレノイド15に通電する。これは、下死点(BDC)までに吸入側一方向弁13をポンプ室12内の圧力にかかわらず閉弁状態に保持するためである。従って、ソレノイド15の通電開始時期は、吸入行程後期で、遅くとも、電磁力により吸入側一方向弁13が下死点(BDC)までに開弁するようなタイミングである。これは従来より一般的に用いられていた通電開始時期である。
通常制御時と異なる点は、ソレノイド15の通電開始時期を吸入行程初期、特に上死点(TDC)とする。すなわち、吸入行程初期、特に上死点(TDC)にてソレノイドON信号を立ち上げ、ソレノイド15への通電を開始する。これより、吸入行程初期から吸入側一方向弁13が電磁力によって開弁状態に保持される。
S1では、始動時か否か、すなわち、始動時か、それ以外の通常運転時かを判定する。
始動時の場合は、S2へ進み、極低温(−30〜−40℃程度)の均質始動時か否か、すなわち、極低温の均質始動時か、それ以外の成層始動時かを判定する。
燃圧が噴射許可燃圧より低い場合は、昇圧特性を向上させるため、S5へ進み、圧損低減制御とすべく、フラグF=1とする。より速やかな燃圧上昇を図り、より早期に噴射(圧縮行程噴射)を可能とするためである。
S7では、冷却水温度(水温)を検出し、第2の所定値(例えば100℃)以上か否かを判定する。これは、燃料温度(燃温)がベーパ発生温度より高いか否かを、燃温の代わりにこれと相関のある水温を用いて判定している。但し、水温と燃温との相関が始動時と通常運転時とで異なることから、始動時の判定水温(110℃)に比べ、通常運転時の判定水温(100℃)を低くしている。
図5はソレノイドの通電開始時期(通電開始角)及び通電終了時期(通電終了角)の制御のフローチャートである。
F=0で、圧損低減制御要求無しの場合、すなわち通常制御の場合は、S12へ進み、エンジン回転数Neと要求燃料噴射量Qfとから、マップを参照し、通電開始角を設定する。ここで設定される通電開始角は、吸入行程後期で、遅くとも、電磁力により吸入側一方向弁13が下死点(BDC)までに開弁するようなタイミングである。
S12又はS13で通電開始角を設定した後は、S14(1)〜(3)へ進む。
S14(2)では、目標燃圧と実燃圧との差分に所定のゲインGを乗じて、フィードバック分(FB分)を算出する。
S14(3)では、基本通電終了角とFB分とから、通電終了角を設定する。
通電終了角=基本通電終了角−FB分
通電開始角及び通電終了角が設定されると、これらに基づいて、ソレノイド15の通電が制御される。
2 低圧燃料タンク
3 燃料フィルタ
4 低圧プレッシャレギュレータ
5 低圧燃料通路
6 燃料フィルタ
7 燃料ダンパ
8 高圧燃料ポンプ
9 プランジャポンプ
10 ポンプ駆動カム
11 プランジャ
12 ポンプ室
13 吸入側一方向弁
13s スプリング
14 吐出側一方向弁
14s スプリング
15 ソレノイド
16 高圧燃料通路
17 燃料蓄圧室
18 分岐管
19 燃料噴射弁
20 燃圧センサ
21 連通路
22 リリーフ弁
23 リターン通路
100 ECU
Claims (6)
- プランジャの往復動によりポンプ室の容積を変化させ、プランジャの吸入行程にて吸入側一方向弁を介してポンプ室に燃料を吸入し、プランジャの吐出行程にてポンプ室の燃料を吐出側一方向弁を介して吐出するプランジャポンプと、
前記吸入側一方向弁に対し設けられ、通電により発生する電磁力によりポンプ室内の圧力にかかわらず前記吸入側一方向弁を開弁状態に保持することができるソレノイドと、
を備え、
前記プランジャの吐出行程の任意の時期まで前記ソレノイドに通電して、前記吸入側一方向弁を開弁状態に保持し、前記ソレノイドへの通電終了後に前記吸入側一方向弁を閉弁させて、吐出動作を開始させるようにし、前記ソレノイドの通電終了時期の制御により、前記吸入側一方向弁の閉弁時期を制御することで、前記プランジャポンプの吐出量を制御するようにした筒内直噴式内燃機関の燃料供給装置において、
前記ソレノイドの通電開始時期を、運転条件に応じ、吸入行程初期と、吸入行程後期とに切換え、
前記ソレノイドの通電開始時期を吸入行程初期とする運転条件は、少なくとも、吐出側の燃料圧力が所定値より低いときであることを特徴とする筒内直噴式内燃機関の燃料供給装置。 - 前記ソレノイドの通電開始時期を吸入行程初期とする運転条件は、少なくとも、成層燃焼による始動時で、かつ吐出側の燃料圧力が所定値より低いときであることを特徴とする請求項1に記載の筒内直噴式内燃機関の燃料供給装置。
- 前記ソレノイドの通電開始時期を吸入行程初期とする運転条件は、少なくとも、燃料温度が所定値より高いときであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の筒内直噴式内燃機関の燃料供給装置。
- 前記燃料温度の代わりに冷却水温度を用いる場合、前記ソレノイドの通電開始時期を吸入行程初期とする運転条件は、始動時は、冷却水温度が第1の所定値より高いとき、通常運転時は、冷却水温度が第2の所定値より高いときとし、前記第1の所定値より前記第2の所定値の方が低いことを特徴とする請求項3に記載の筒内直噴式内燃機関の燃料供給装置。
- 前記ソレノイドの通電開始時期を吸入行程初期とする運転条件は、少なくとも、均質燃焼により始動する低温始動時であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の筒内直噴式内燃機関の燃料供給装置。
- 前記ソレノイドの通電開始時期を吸入行程初期とするときに、前記ソレノイドの通電開始時期を前記プランジャの上死点とすることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の筒内直噴式内燃機関の燃料供給装置。
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