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JP4933478B2 - 運搬車両 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば露天の採掘場、石切り場、鉱山等で採掘した砕石物または掘削した土砂等を運搬するのに好適に用いられるダンプトラック等の運搬車両に関する。
一般に、ダンプトラックと呼ばれる大型の運搬車両は、車体のフレーム上に起伏可能となった荷台(ベッセル)を備え、この荷台に砕石物または土砂等の運搬対象物を多量に積載した状態で集荷場等に向けて運搬、搬送するものである(例えば、特許文献1参照)。
この種の従来技術による運搬車両は、自走可能な車体と、該車体上に傾転(起伏)可能に設けられ運搬対象物が積載される荷台と、該荷台と車体との間に伸縮可能に設けられ前記運搬対象物を荷台から排出するときに伸長して該荷台を車体の斜め後方へと傾斜させるホイストシリンダとを備えている。
そして、運搬車両は、荷台内に土砂や砕石物等を積載した状態で集荷場まで自走した後、ホイストシリンダを伸長させて荷台を斜め後方に持上げ、この持上げ動作により荷台の傾斜方向に沿って土砂や砕石物等を集荷場へと排出する。一方、排出動作が終了した後には、例えばホイストシリンダを荷台側の自重によって縮小させる。これにより、荷台は車体上に着座する位置まで自重により徐々に落下するように倒伏する。
また、急激に大量の土砂等が荷台から排出されると、荷台が跳ね上げられて、ホイストシリンダ等の機械に非常に大きな衝撃が加わる。このため、特許文献1には、荷台の傾転角度を検出する傾転角度検出器を備え、荷台が一定の角度を超えて傾斜すると、機械の故障を防ぐために、傾斜角度の上昇を抑制する構成が開示されている。
特開2006−347502号公報
ところで、上述した特許文献1による運搬車両では、傾転角度検出器が故障して正常な検出ができない場合には、保護制御として傾斜角度の上昇を抑制することができなくなる。また、傾転角度検出器の故障を検出するために、傾斜角度検出器の検出結果を監視し、荷台の動きが変化しない場合、または傾斜角度検出器の検出結果が正常な範囲外となった場合に、傾転角度検出器に異常が生じたものと判断する構成を考えられる。しかし、大型の運搬車両では運転室内から荷台の小さな動きを確認するのは難しい。また、荷台はメンテナンス等で頻繁に取付け、取外しされるため、荷台の取付け状態によって正常な範囲が変化することがある。このため、傾斜角度検出器の検出結果だけを監視したのでは、傾転角度検出器の故障を正確に検出することができないという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、傾転角度検出器の故障を検出することができる運搬車両を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、自走可能な車体と、該車体上に傾転可能に設けられた荷台と、該荷台と車体との間に設けられ該荷台を斜めに傾斜させる荷台傾斜装置と、前記荷台の傾斜角度を検出する傾斜角度検出器と、該傾斜角度検出器の検出結果を用いて前記荷台傾斜装置を制御する制御装置とを備えてなる運搬車両に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記荷台が車体に着座した状態を検出する着座検出器を設け、前記制御装置は、前記傾斜角度検出器による検出角度と前記着座検出器による検出状態とが一致するときには、前記傾斜角度検出器と着座検出器とのいずれもが正常であると判定し、前記傾斜角度検出器による検出角度と前記着座検出器による検出状態とが異なるときには、前記傾斜角度検出器と着座検出器とのうち少なくともいずれか一方は異常であると判定する検出器異常判定手段を備える構成としたことにある。
請求項2の発明では、前記荷台傾斜装置に対して前記荷台を上,下方向に揺動させるための指令信号を出力する指令信号出力手段を備え、前記検出器異常判定手段は、該指令信号出力手段が指令信号を出力しているときに、前記傾斜角度検出器および着座検出器は正常であるか否かの判定を行う構成としている。
請求項3の発明では、前記傾斜角度検出器は、前記荷台の傾斜角度を直接的に検出する角度センサを用いて構成している。
請求項4の発明では、前記荷台傾斜装置は、ロッドの伸長、縮小によって前記荷台を上,下方向に移動させるホイストシリンダを用いて構成し、前記傾斜角度検出器は、前記ホイストシリンダのロッドまたはピストンの変位量から前記荷台の傾斜角度を間接的に検出するストロークセンサを用いて構成している。
上述の如く、請求項1に記載の発明によれば、傾斜角度検出器を用いて荷台の傾斜角度を検出するから、制御装置は、傾斜角度検出器の検出結果を用いて傾斜角度の上昇を抑制する保護制御を行うことができる。また、着座検出器を用いて荷台の着座状態を検出するから、荷台が車体に着座した状態か否かを正確に把握することができる。このため、制御装置は、荷台の着座状態に応じて、例えば車両の走行を許可するか否かを決定することができる。
また、検出器異常判定手段は、傾斜角度検出器による検出結果と前記着座検出器による検出結果とが一致するときに傾斜角度検出器および着座検出器は正常であると判定し、異なるときに傾斜角度検出器および着座検出器のうち少なくともいずれか一方は異常であると判定する。このため、検出器異常判定手段によって、異常が発生したと判定したときには、傾斜角度検出器および着座検出器の点検、修理、交換等を行うことができ、誤った検出結果に基づく制御を防止することができる。
請求項2の発明によれば、検出器異常判定手段は、指令信号出力手段が荷台を上,下方向に揺動させるための指令信号を出力しているときに、傾斜角度検出器および着座検出器が正常であるか否かの判定を行う。このため、荷台が着座状態と離座状態との間で切換るときに、検出器異常判定手段は各検出器が正常か否かを判定するから、着座状態と離座状態との2つの状態で各検出器の正常、異常を確認することができ、異常状態の検出精度を高めることができる。
請求項3の発明によれば、傾斜角度検出器は角度センサによって構成したから、角度センサを用いて荷台の傾斜角度を直接的に検出することができる。
請求項4の発明によれば、傾斜角度検出器はストロークセンサを用いて構成したから、ストロークセンサを用いて、荷台傾斜装置となるホイストシリンダのロッドの変位量から荷台の傾斜角度を間接的に検出することができる。
以下、本発明の実施の形態による運搬車両としてダンプトラックを例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
まず、図1ないし図6は第1の実施の形態を示している。図中、1は土砂を運搬する運搬車両としてのダンプトラックで、該ダンプトラック1は、自走可能な車体2と、該車体2に回動可能に支持され土砂を積載する後述の荷台8と、該荷台8を車体2に対して傾斜させて土砂を排出する後述のホイストシリンダ10とにより大略構成されている。
ここで、車体2の前部側には左,右の前輪3が回転可能に設けられ、車体2の後部側には左,右の後輪4が回転可能に設けられている。そして、車体2の前部側にはエンジン5が搭載され、該エンジン5の上方には運転室を画成するキャブ6が設けられている。また、車体2の後端部には、後述の荷台8を回動可能に支持する荷台支持ブラケット7が設けられている。
8はキャブ6の後側に位置して車体2に回動可能に取付けられた荷台で、該荷台8は、例えば土砂等の積荷を大量に積載する有底な箱状に形成され、その前部側にはキャブ6を上方から覆う庇部8Aが設けられている。ここで、荷台8の底部側は、車体2の荷台支持ブラケット7に支持軸9を用いて支持され、後述のホイストシリンダ10を伸縮させることにより、荷台8の前部側(庇部8A側)は支持軸9を支点として上,下方向に回動(昇降)する。そして、荷台8を図1に示す下げ位置から図2に示す上げ位置へと回動させることにより車体2に対して傾斜させ、この傾斜した荷台8に沿って土砂を滑り落とすことにより、荷台8に積載した大量の土砂を迅速に排土場所に排出する構成となっている。
10は車体2と荷台8との間に設けられ荷台8を傾斜させる荷台傾斜装置としての一対のホイストシリンダ(1個のみ図示)を示している。ホイストシリンダ10は、多段式(例えば、2段式)の油圧シリンダからなり、図3に示すように、外側に位置する外筒部10Aと、該外筒部10A内に伸縮可能に設けられた内筒部10Bと、該内筒部10B内に伸縮可能に設けられたピストンロッド10C、ピストン10Dとによって構成されている。そして、ホイストシリンダ10の外筒部10A内は、内筒部10B、ピストンロッド10Cおよびピストン10Dによりロッド側油室10E,10Fとボトム側油室10Gとの3室に画成されている。このとき、ロッド側油室10Fは、内筒部10Bに設けられたポート10Hを介してロッド側油室10Eとボトム側油室10Gとのいずれかに連通されるものである。
そして、ホイストシリンダ10は、後述する油圧ポンプ11からボトム側油室10G内に圧油が供給されたときに、内筒部10Bがピストンロッド10Cと一緒に下向きに伸長し、内筒部10Bが最大伸長したときには、さらにピストンロッド10Cのみが下向きに伸長する。これにより、ホイストシリンダ10は、支持軸9を支点として荷台8を斜め後方へと傾斜した上げ位置へと回動させる。
一方、ホイストシリンダ10は、ピストンロッド10Cが最大伸長した状態で油圧ポンプ11からロッド側油室10E内に圧油が供給されると、まずピストンロッド10Cのみが縮小し、その後は内筒部10Bがピストンロッド10Cと一緒に縮小する。これにより、ホイストシリンダ10は、支持軸9を支点として荷台8を下向きに下降した下げ位置へと回動させる。
次に、ホイストシリンダ10を駆動するための油圧回路について図3を参照しつつ説明する。図中、11は油圧ポンプで、該油圧ポンプ11は、エンジン5によって駆動されることにより圧油を吐出するもので、タンク12と共に油圧源を構成している。
13,14は油圧源とホイストシリンダ10のボトム側油室10G、ロッド側油室10Eとの間を接続する一対の主管路で、油圧ポンプ11から吐出した圧油が、主管路13,14を通じてホイストシリンダ10のボトム側油室10G、ロッド側油室10Eに給排されることにより、ホイストシリンダ10が伸縮する構成となっている。
15はホイストシリンダ10と後述の方向制御弁17との間に位置して主管路14の途中に設けられた逆止弁で、該逆止弁15は、油圧ポンプ11からホイストシリンダ10のロッド側油室10Eへの圧油の流れを許し、逆向きの流れを阻止するものである。16はホイストシリンダ10と逆止弁15との間で主管路14に接続されたリリーフ弁で、該リリーフ弁16は、ホイストシリンダ10のロッド側油室10E内の圧油をタンク12にリリーフするものである。
17は油圧源とホイストシリンダ10との間に位置して主管路13,14の途中に設けられた油圧パイロット式の方向制御弁で、該方向制御弁17は、例えば後述の操作レバー装置18から油圧パイロット部17Aにパイロット圧が供給されたときには、中立位置(a)から荷台上げ位置(b)に切換えられ、油圧パイロット部17Bにパイロット圧が供給されたときには、中立位置(a)から荷台下げ位置(c)または自由下げ位置(d)へと切換えられるものである。
そして、方向制御弁17が荷台上げ位置(b)に切換えられたときには、ホイストシリンダ10が伸長することにより荷台8の前部側が上昇し、方向制御弁17が荷台下げ位置(c)に切換えられたときには、ホイストシリンダ10が縮小することにより荷台8の前部側が下降し、方向制御弁17が自由下げ位置(d)に切換えられたときには、荷台8の前部側が自重によって下降する構成となっている。
18は指令信号出力手段としての操作レバー装置で、該操作レバー装置18は、荷台8を上,下方向に揺動させるための指令信号を出力する。具体的には、操作レバー装置18は、例えば減圧弁型パイロット弁により構成され、キャブ6内のオペレータによって操作される操作レバー18Aを有している。そして、操作レバー装置18は、操作レバー18Aに対する操作に応じて方向制御弁17の油圧パイロット部17A,17Bに指令信号としてのパイロット圧を供給することにより、該方向制御弁17を切換えるものである。
この場合、操作レバー18Aを矢示A方向に操作したときには、方向制御弁17の油圧パイロット部17Aにパイロット圧が供給され、方向制御弁17は荷台上げ位置(b)に切換えられる。一方、操作レバー18Aを矢示B方向に操作したときには、方向制御弁17の油圧パイロット部17Bにパイロット圧が供給され、方向制御弁17は荷台下げ位置(c)または自由下げ位置(d)に切換えられる構成となっている。
19は操作レバー装置18に設けられた操作レバーセンサで、該操作レバーセンサ19は、操作レバー18Aの操作方向(指令信号)に応じた検出信号を後述のコントローラ22に出力する。
20は荷台8の傾斜角度を直接的に検出する傾転角度検出器としての角度センサで、該角度センサ20は、例えば支持軸9の近傍に位置して車体2の後部側に設けられている。そして、角度センサ20は、図2に示すように荷台8が支持軸9を支点として上げ位置へと回動するときに、この荷台8の傾斜角度θを検出し、この傾斜角度θに応じた角度信号S1を後述のコントローラ22に出力する。
21は荷台8が車体2に着座しているか否かを検出する着座検出器としての着座センサで、該着座センサ21は、例えば図1、図2に示すように荷台8と車体2との間に位置して車体2の上側に設置された接触式センサ等により構成され、荷台8側に設けた検出対象の突起物21Aが当接しているか、離間しているかを検出するものである。即ち、着座センサ21は、車体2上での荷台8の挙動(荷台8がどのような状態にあるか)を検出する。そして、荷台8が車体2に着座しているときには、着座センサ21は、着座信号S2を後述のコントローラ22に出力する。一方、荷台8が車体2から離れているときには、着座センサ21は、着座信号S2を出力しない構成となっている。
22は制御装置としてのコントローラで、該コントローラ22の入力側には、操作レバーセンサ19、角度センサ20、着座センサ21が接続されている。また、コントローラ22の出力側には、報知手段としての警報ブザー23および表示器24が接続されている。ここで、警報ブザー23および表示器24は、例えばキャブ6内に設けられ、コントローラ22からの作動信号によって警報音(ブザー音)を発すると共に、警報状態を表示する。また、コントローラ22には、記憶装置25が接続されている。
そして、ダンプトラック1の荷台8に積載した土砂を排出するため、ホイストシリンダ10を伸長させるときには、操作レバーセンサ19、角度センサ20、着座センサ21からの信号がコントローラ22に入力される。このとき、コントローラ22は、荷台8の傾斜角度が予め決められた一定の傾斜角度を越えると、荷台8の上昇を抑制する保護制御を行う。
また、コントローラ22は、操作レバー装置18が指令信号を出力している間は、後述の検出器異常判定処理(検出器異常判定手段)を実行する。そして、コントローラ22は、角度センサ20、着座センサ21のいずれかに異常が生じたと判断した場合には、警報ブザー23に作動信号を出力して警報音等を発すると共に、警報ランプ、モニタ画面等の表示器24を用いてセンサ20,21に異常が生じたことを表示する。これにより、コントローラ22は、警報ブザー23および表示器24を用いて、各センサ20,21に異常が生じたことを報知し、キャブ6内のオペレータに注意を喚起する。また、コントローラ22は、各センサ20,21に異常が生じたことを記憶装置25に記録する。
本実施の形態によるダンプトラック1は上述の如き構成を有するもので、次にその作動について述べる。
まず、ダンプトラック1は、着座センサ21によって荷台8の着座状態が検知されると、荷台8を図1に示す下げ位置に保持した状態で、油圧ショベル等(図示せず)を用いて掘削した土砂を該荷台8に積載した後、所望の排土場所へと自走する。
次に、キャブ6内のオペレータが、操作レバー装置18の操作レバー18Aを図3中の矢示A方向に操作してホイストシリンダ10を伸長させると、荷台8が支持軸9を支点として図2に示す上げ位置へと回動することにより、土砂は傾斜した荷台8に沿って滑り落ち、排土場所へと排出される。
ここで、荷台8の傾斜角度θが予め定められた傾斜角度を超えたときには、コントローラ22が、警報ブザー23を作動させてキャブ6内の運転者に注意を喚起すると共に、油圧ポンプ11からホイストシリンダ10に供給される圧油の流量を減少させる。これにより、ホイストシリンダ10を緩やかに伸長させて荷台8が傾斜する速度を自動的に低下させ、緩やかに傾斜が増大する荷台8に沿って土砂を徐々に滑り落とすことができる。従って、大量の土砂がまとまった状態で荷台8を滑り落ちるのを抑え、ホイストシリンダ10内に負圧が発生するのを防止することができる。
そして、土砂の放土が終了すると、キャブ6内のオペレータは、操作レバー装置18の操作レバー18Aを図3中の矢示B方向に操作してホイストシリンダ10を縮小させる。これにより、荷台8が支持軸9を支点として図1に示す下げ位置へと回動し、車体2に着座する。
ここで、上述した土砂の排出作業時に、コントローラ22が実行する検出器異常判定処理について、図4ないし図6を参照しつつ説明する。
まず、コントローラ22は、エンジン5を始動させるエンジンスイッチ(図示せず)をONとすることによりスタートする。このとき、コントローラ22は、荷台8の上昇を抑制する保護制御とは別途に検出器異常判定処理を実行する。
ステップ1では、操作レバー装置18に設けた操作レバーセンサ19からの検出信号を読込む。次に、ステップ2では、操作レバーセンサ19からの検出信号に基づいて、荷台8を上昇または下降させる操作を行っているか否か、即ち操作レバー装置18が上昇または下降の指令信号を出力しているか否かを判定する。そして、ステップ2で「NO」と判定したときには、エンジンスイッチのON,OFFを確認するために、後述のステップ9に移行する。一方、ステップ2で「YES」と判定した場合にはステップ3に移行する。
ステップ3では角度センサ20からの角度信号S1を読込み、ステップ4では着座センサ21からの着座信号S2を読込む。
次に、ステップ5では、角度信号S1による傾斜角度θの検出結果と着座信号S2による着座状態の検出結果とが一致するか否かを判定する。具体的には、例えば着座状態として検出される可能性がある最大の角度(最大着座角度)θaを予め決めておく。また、荷台8が車体2から離れた状態(離座状態)として検出される可能性がある最小の角度(最小離座角度)θbを予め決めておく。このとき、最大着座角度θaと最小離座角度θbは同じ値(θa=θb)でもよく、図5および図6に示すように、角度センサ20、着座センサ21の検出誤差等を考慮して、最大着座角度θaは最小離座角度θbよりも大きい値(θa>θb)としてもよい。
そして、着座信号S2が出力されて着座状態と判定したときには、角度信号S1による傾斜角度θが最大着座角度θaよりも小さい(θ<θa)か否かを判定する。このとき、傾斜角度θが最大着座角度θaよりも小さいときには、傾斜角度θは図5に示す着座範囲内の値となるから、角度信号S1による傾斜角度θの検出結果と着座信号S2による着座状態の検出結果とが一致している。これに対し、傾斜角度θが最大着座角度θaよりも大きいときには、傾斜角度θは図5に示す着座範囲外の値となるから、角度信号S1による傾斜角度θの検出結果と着座信号S2による着座状態の検出結果とが相違している。
一方、着座信号S2が出力されず離座状態と判定したときには、角度信号S1による傾斜角度θが最小離座角度θbよりも大きい(θ>θb)か否かを判定する。このとき、傾斜角度θが最小離座角度θbよりも大きいときには、傾斜角度θは図6に示す離座範囲内の値となるから、角度信号S1による傾斜角度θの検出結果と着座信号S2による着座状態の検出結果とが一致している。これに対し、傾斜角度θが最小離座角度θbよりも小さいときには、傾斜角度θは図6に示す離座範囲外の値となるから、角度信号S1による傾斜角度θの検出結果と着座信号S2による着座状態の検出結果とが相違している。
ステップ5で「YES」と判定したときには、角度信号S1による傾斜角度θの検出結果と着座信号S2による着座状態の検出結果とが一致している。このため、角度センサ20と着座センサ21とは両方とも正常であると判断し、ステップ9に移行する。
一方、ステップ5で「NO」と判定したときには、角度信号S1による傾斜角度θの検出結果と着座信号S2による着座状態の検出結果とが相違している。このため、角度センサ20と着座センサ21とのうち少なくともいずれか一方には異常が生じたと判断し、ステップ6に移行する。
そして、ステップ6では、キャブ6内の表示器24を用いて、センサ20,21のいずれかに異常が発生したことを表示すると共に、ステップ7では、警報ブザー23を作動させて運転者の注意を喚起する。最後に、ステップ8では、センサ20,21の異常を記憶装置25に記録し、ステップ9に移行する。
そして、ステップ9では、エンジンスイッチ(図示せず)がOFFにされたか否かを判定し、「NO」と判定した場合にはステップ1に戻り、「YES」と判定した場合には上述した一連の検出器異常判定処理を終了する。
かくして、本実施の形態によれば、角度センサ20を用いて荷台8の傾斜角度θを検出するから、コントローラ22は、この検出結果を用いて傾斜角度θの上昇を抑制する保護制御を行うことができる。また、着座センサ21を用いて荷台8の着座状態を検出するから、荷台8の振動等に伴って角度センサ20では着座状態か否かの検出が難しいときでも、荷台8の着座状態を正確に把握することができる。このため、コントローラ22は、荷台8の着座状態に応じて、例えば車両2の走行を許可するか否かを決定することができる。
また、コントローラ22は、角度センサ20による検出結果と着座センサ21による検出結果とが一致するときに2つのセンサ20,21は正常であると判定し、異なるときにセンサ20,21のうち少なくともいずれか一方は異常であると判定する。このため、コントローラ22によって、異常が発生したと判定したときには、角度センサ20および着座センサ21の点検、修理、交換等を行うことができ、誤った検出結果に基づく制御を防止することができる。
また、コントローラ22は、操作レバー装置18が荷台8を上,下方向に揺動させるための指令信号を出力しているときに、角度センサ20および着座センサ21が正常であるか否かの判定を行う。このため、荷台8が着座状態と離座状態との間で切換るときに、コントローラ22は各センサ20,21が正常か否かを判定するから、着座状態と離座状態との2つの状態で各センサ20,21の正常、異常を確認することができ、異常状態の検出精度を高めることができる。
次に、図7は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、ホイストシリンダのストローク長を検出するストロークセンサを用いて傾斜角度検出器を構成したことにある。なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
31は荷台8の傾斜角度を間接的に検出する傾転角度検出器としてのストロークセンサで、該ストロークセンサ31は、例えばホイストシリンダ10に取付けられている。そして、ストロークセンサ31は、ホイストシリンダ10のピストンロッド10Cが伸長、縮小するときに、外筒部10Aに対するピストンロッド10Cまたはピストン10Dの変位量を検出し、この変位量に応じた変位量信号をコントローラ22に出力する。このとき、コントローラ22は、変位量信号に基づいて荷台8の傾斜角度θを演算する。そして、コントローラ22は、演算した傾斜角度θに基づいて、荷台8の上昇を抑制する保護制御および検出器異常判定処理(検出器異常判定手段)を行うものである。
かくして、第2の実施の形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様な作用効果を得ることができる。
なお、前記各実施の形態では、前輪3および後輪4を有するホイール式の車体2に荷台8が支持されたダンプトラック1を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えばクローラ式の車体に荷台が支持された運搬車両にも適用することができる。
本発明の第1の実施の形態が適用されたダンプトラックを示す正面図である。 ダンプトラックの荷台を傾斜させた状態を示す正面図である。 ホイストシリンダを駆動するための油圧回路図である。 コントローラによる検出器異常判定処理を示す流れ図である。 傾斜角度の着座範囲を示す説明図である。 傾斜角度の離座範囲を示す説明図である。 第2の実施の形態によるダンプトラックを示す正面図である。
符号の説明
1 ダンプトラック(運搬車両)
2 車体
8 荷台
10 ホイストシリンダ(荷台傾斜装置)
10C ピストンロッド(ロッド)
10D ピストン
20 角度センサ(傾斜角度検出器)
21 着座センサ(着座検出器)
22 コントローラ(制御装置)
31 ストロークセンサ(傾斜角度検出器)

Claims (4)

  1. 自走可能な車体と、該車体上に傾転可能に設けられた荷台と、該荷台と車体との間に設けられ該荷台を斜めに傾斜させる荷台傾斜装置と、前記荷台の傾斜角度を検出する傾斜角度検出器と、該傾斜角度検出器の検出結果を用いて前記荷台傾斜装置を制御する制御装置とを備えてなる運搬車両において、
    前記荷台が車体に着座した状態を検出する着座検出器を設け、
    前記制御装置は、
    前記傾斜角度検出器による検出角度と前記着座検出器による検出状態とが一致するときには、前記傾斜角度検出器と着座検出器とのいずれもが正常であると判定し、
    前記傾斜角度検出器による検出角度と前記着座検出器による検出状態とが異なるときには、前記傾斜角度検出器と着座検出器とのうち少なくともいずれか一方は異常であると判定する検出器異常判定手段を備える構成としたことを特徴とする運搬車両。
  2. 前記荷台傾斜装置に対して前記荷台を上,下方向に揺動させるための指令信号を出力する指令信号出力手段を備え、
    前記検出器異常判定手段は、該指令信号出力手段が指令信号を出力しているときに、前記傾斜角度検出器および着座検出器は正常であるか否かの判定を行う構成としてなる請求項1に記載の運搬車両。
  3. 前記傾斜角度検出器は、前記荷台の傾斜角度を直接的に検出する角度センサを用いて構成してなる請求項1または2に記載の運搬車両。
  4. 前記荷台傾斜装置は、ロッドの伸長、縮小によって前記荷台を上,下方向に移動させるホイストシリンダを用いて構成し、
    前記傾斜角度検出器は、前記ホイストシリンダのロッドまたはピストンの変位量から前記荷台の傾斜角度を間接的に検出するストロークセンサを用いて構成してなる請求項1または2に記載の運搬車両。
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