JP4924342B2 - モーショントラッカ装置 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、カメラ装置でLED等の光学マーカーの検出ができなくなったときに、カメラ装置に設定された相対座標系に対する、頭部装着型表示装置付ヘルメット等の対象物の現在位置及び現在角度を、精度よく測定することができるモーショントラッカ装置を提供することを目的とする。
また、「対象物加速度センサ」とは、センサ自体に3軸が定義されて、この3軸を基準とする3軸方向の加速度を検出できるもののことをいい、例えば、加速度センサ等が用いられる。
しかし、対象物の位置や角度が大きく変化した場合には、光学マーカーの位置とカメラ装置の設置場所との関係で、カメラ装置により1個若しくは2個の光学マーカーからの光線のみしか立体視で検出することができないことがある。そこで、本発明のHMT装置では、対象物角速度センサが、対象物に作用する対象物角速度を検出する。これにより、光学マーカー位置情報が、1個以上3個未満の光学マーカーの現在位置を含むときには、第二相対情報算出部が、光学マーカー位置情報を用いて対象物の位置を特定するとともに、対象物角速度を用いて対象物の移動角度量を算出することにより、相対情報を算出する。
さらに、対象物の位置や角度が大きく変化した場合には、光学マーカーの位置とカメラ装置の設置場所との関係で、カメラ装置により全く光学マーカーからの光線を立体視で検出することができないことがある。そこで、本発明のHMT装置では、対象物加速度センサが、対象物に作用する対象物加速度を検出する。これにより、光学マーカー位置情報が、全く光学マーカーの現在位置を含まないときには、第三相対情報算出部が、対象物角速度を用いて対象物の移動角度量を算出するとともに、対象物加速度を用いて対象物の移動距離量を算出することにより、相対情報を算出する。
なお、第三相対情報算出部は、対象物角速度と対象物加速度とに基づいて、相対情報を算出するが、対象物加速度を用いて対象物の移動距離量を算出する際に2回積分を実施するため、高い精度を長時間確保することはできない。そこで、第一相対情報算出部が相対情報を算出できない状態になったときに、光学マーカー位置情報が、1個以上3個未満の光学マーカーの現在位置を含む場合には、対象物加速度を用いず、第二相対情報算出部が、光学マーカー位置情報を用いて対象物の位置を特定するとともに、対象物角速度を用いて対象物の移動角度量を算出することにより、相対情報を算出する。つまり、光学マーカー位置情報が、全く光学マーカーの現在位置を含まない場合のみに、第三相対情報算出部が、対象物角速度を用いて対象物の移動角度量を算出するとともに、対象物加速度を用いて対象物の移動距離量を算出することにより、相対情報を算出する。したがって、対象物加速度を用いて対象物の移動距離量を算出する時間を減少させることで、高い精度を保持することができる。すなわち、精度よく、移動体に設定された相対座標系に対する対象物の現在位置及び現在角度を算出することができる。
また、上記発明において、前記対象物は、搭乗者の頭部に装着されるヘルメットであり、かつ、前記カメラ装置は、前記搭乗者が搭乗する移動体に取り付けられ、さらに、前記移動体に取り付けられるとともに、前記移動体に作用する移動体角速度を、前記対象物角速度センサと同時間に検出する移動体角速度センサと、前記移動体に取り付けられるとともに、前記移動体に作用する移動体加速度を、前記対象物加速度センサと同時間に検出する移動体加速度センサとを備え、前記第二相対情報算出部は、前記対象物角速度、光学マーカー位置情報、記憶された相対情報、及び、移動体角速度に基づいて、前記相対座標系に対する対象物の現在位置及び現在角度を含む相対情報を算出し、前記第三相対情報算出部は、前記対象物角速度、対象物加速度、対象物速度、記憶された相対情報、移動体角速度、及び、移動体加速度に基づいて、前記相対座標系に対する対象物の現在位置及び現在角度を含む相対情報を算出するようにしてもよい。
また、「移動体加速度センサ」とは、センサ自体に3軸が定義されて、この3軸を基準とする3軸方向の加速度を検出できるもののことをいい、例えば、加速度センサ等が用いられる。なお、上述した対象物加速度センサは、対象物が移動体中で移動したときには、対象物の動きと移動体の動きとが合成された動きの情報を検出することになる。一方、移動体加速度センサは、対象物が移動体中で移動しても、移動体の動きのみの情報を検出することになる。
本実施形態は、飛行体30に搭乗するパイロット3が着用する頭部装着型表示装置付ヘルメットの現在位置及び現在角度を算出するものである。つまり、HMT装置1は、飛行体30に設定された相対座標系(XYZ座標系)に対する、パイロット3が着用する頭部装着型表示装置付ヘルメット10に設定されたヘルメット座標系(X’Y’Z’座標系)の位置(Xh、Yh、Zh)及び角度(RLh、ELh、AZh)を算出する。なお、相対座標系(XYZ座標系)は、後述するカメラ装置2を基準とするものであり、相対座標系記憶部43に記憶され、一方、ヘルメット座標系(X’Y’Z’座標系)は、後述するLED群7を基準として設定されたものであり、ヘルメット座標系記憶部44に記憶されている。また、角度(RLh)は、ロール方向(X軸に対する回転)の角度であり、角度(ELh)は、エレベーション方向(Y軸に対する回転)の角度であり、角度(AZh)は、アジマス方向(Z軸に対する回転)の角度である。
LED群7は、図2に示すように、互いに異なる波長の赤外光を発光する3個(あるいは3個以上の数)のLED7a、7b、7cが互いに離隔するようにして取り付けられたものである。
なお、対象物3軸ジャイロセンサ14は、ヘルメット座標系(X’Y’Z’座標系)の原点に取り付けられていてもよく、ヘルメット座標系(X’Y’Z’座標系)の原点以外の位置に取り付けられた場合には、ヘルメット座標系(X’Y’Z’座標系)の原点の位置での角速度を求めるためにオフセット行列M0を乗算したりする一般的な計算方法等で、対象物角速度(V’RL、V’EL、V’AZ)に変換することになる。
なお、軸合わせされずに、頭部装着型表示装置付ヘルメット10に取り付けられている場合は、座標変換行列を求めておくことで、ヘルメット座標系と関連付けを行うことになる。
カメラ装置2は、第一カメラ2aと第二カメラ2bとからなり、撮影方向が頭部装着型表示装置付ヘルメット10に向けられているとともに、頭部装着型表示装置付ヘルメット10の立体視が可能な一定の距離(d)を隔てるように、飛行体30の天井に固定軸2cを介して設置されている。これにより、第一カメラ2aで撮影された第一画像が作成されるとともに、第二カメラ2bで撮影された第二画像が作成されることになる。
このとき、第一画像及び第二画像中にLED7a、7b、7cが映し出されていれば、第一画像及び第二画像中に映し出されているLED7a、7b、7cの位置により、第一カメラ2aからの方向角度(α)と第二カメラ2bからの方向角度(β)とを算出し、第一カメラ2aと第二カメラ2bとの間の距離(d)を用いることにより、所謂、三角測量の手法で、第一画像及び第二画像中に映し出されているLED7a、7b、7cのカメラ装置2に対する位置を算出できる(図3参照)。
これにより、相対座標系(XYZ座標系)において、3個のLED7a、7b、7cの位置座標が表現できれば、3個のLED7a、7b、7cが位置決めされて取り付けられている頭部装着型表示装置付ヘルメット10の位置(Xh、Yh、Zh)及び角度(RLh、ELh、AZh)は、相対座標系(XYZ座標系)に対する、ヘルメット座標系(X’Y’Z’座標系)の位置及び角度を用いて表現できるようになる。なお、頭部装着型表示装置付ヘルメット10の位置(Xh、Yh、Zh)は、ヘルメット座標系(X’Y’Z’座標系)の原点であるLED7aの現在の位置座標で表現することとする。
しかしながら、相対座標系(XYZ座標系)において、3個のLED7a、7b、7cの内の2個以下のLEDの位置座標しか表現できない場合がある。このような場合には、本実施形態では後述する方法で対象物3軸ジャイロセンサ14と移動体3軸ジャイロセンサ4と対象物加速度センサ15と移動体加速度センサ5とを用いて、頭部装着型表示装置付ヘルメット10の位置(Xh、Yh、Zh)及び角度(RLh、ELh、AZh)を表現することになる。
なお、移動体3軸ジャイロセンサ4は、相対座標系(XYZ座標系)の原点に取り付けられていてもよく、相対座標系(XYZ座標系)の原点以外の位置に取り付けられた場合には、相対座標系(XYZ座標系)の原点の位置での角速度を求めるためにオフセット行列M0を乗算したりする一般的な計算方法等で、移動体角速度(VRL、VEL、VAZ)に変換することになる。
なお、軸合わせされずに、飛行体30に取り付けられている場合は、座標変換行列を求めておくことで、相対座標系と関連付けを行うことになる。
また、メモリ41は、制御部20が処理を実行するために必要な種々のデータを蓄積する領域が形成してあり、相対情報を蓄積する相対情報記憶部42と、相対座標系(XYZ座標系)を記憶する相対座標系記憶部43と、ヘルメット座標系(X’Y’Z’座標系)を記憶するヘルメット座標系記憶部44とを有する。
また、ヘルメット座標系記憶部44には、予め、初期データとして、3個のLED7a、7b、7cのヘルメット座標系(X’Y’Z’座標系)上におけるそれぞれの位置(X’DIS、Y’ DIS、Z’ DIS)が記憶されている。
さらに、相対情報記憶部42には、相対座標系(XYZ座標系)に対するパイロット3の頭部位置(Xh、Yh、Zh)及び頭部角度(RLh、ELh、AZh)を含む相対情報が順次記憶されていくことになる。このとき、3個のLED7a、7b、7cの相対座標系(XYZ座標系)における時間tnのそれぞれの位置(XLED、YLED、ZLED)も順次記憶されていく。
光学マーカー位置情報算出部24は、第一画像及び第二画像に基づいて、相対座標系(XYZ座標系)に対する、LED群7のそれぞれの現在位置である時間tn+1の光学マーカー位置情報を算出する制御を行うものである。
具体的には、カメラ装置2にLEDが撮影されれば、LEDのカメラ装置2に対する位置は、第一画像と第二画像中に映し出されているLEDの位置を抽出し、さらに第一カメラ2aからの方向角度(α)と第二カメラ2bからの方向角度(β)とを抽出し、第一カメラ2aと第二カメラ2bとの間の距離(d)を用いることにより、三角測量の手法で算出する。
具体的には、相対座標系(XYZ座標系)に対する時間tn+1の3個のLED7a、7b、7cの位置座標である光学マーカー位置情報と、ヘルメット座標系記憶部44に記憶されている初期データとを比較することにより、3個のLED7a、7b、7cが位置決めされて取り付けられているヘルメット座標系(X’Y’Z’座標系)の位置(Xh、Yh、Zh)及び角度(RLh、ELh、AZh)を算出する。
すなわち、光学マーカー位置情報算出部24で算出された光学マーカー位置情報が3個以上のLEDの現在位置を含まず、第一相対情報算出部22が相対情報を算出できない状態になったときに、第二相対情報算出部23は、1個以上3個未満のLEDの現在位置を用いて相対情報を算出することになる。
次に、角速度差(ΔVRL、ΔVEL、ΔVAZ)を積分演算することにより、相対座標系(XYZ座標系)に対する時間tnから時間tn+1までのヘルメット座標系(X’Y’Z’座標系)の角度移動量(RLDEP、ELDEP、AZDEP)を算出する。
次に、角度移動量(RLDEP、ELDEP、AZDEP)を用いて下記式(1)により、頭部装着型表示装置付ヘルメット10に位置決めして取り付けられたLEDの時間tnから時間tn+1までの移動距離量(ΔXr、ΔYr、ΔZr)を算出する。なお、LED7a、7b、7cのヘルメット座標系(X’Y’Z’座標系)上におけるそれぞれの位置(X’DIS、Y’ DIS、Z’ DIS)は、ヘルメット座標系記憶部44に、初期データとして予め記憶されている。
そこで、相対座標系(XYZ座標系)に対する時間tn+1の1個若しくは2個のLEDの位置座標である光学マーカー位置情報と、検出されたLEDと同一のLEDの算出位置(XDEP、YDEP、ZDEP)とを比較することにより、ヘルメット座標系の時間tnから時間tn+1までの移動距離量(ΔXh、ΔYh、ΔZh)を算出する。
そして、最後に、時間tn+1の全てのLEDの算出位置(XDEP、YDEP、ZDEP)に移動距離量(ΔXh、ΔYh、ΔZh)を加算した位置座標(XLED、YLED、ZLED)を算出して、ヘルメット座標系記憶部44に記憶されている初期データと比較することにより、3個のLED7a、7b、7cが位置決めされて取り付けられているヘルメット座標系(X’Y’Z’座標系)の位置(Xh、Yh、Zh)及び角度(RLh、ELh、AZh)を算出する。
後述する第三相対情報算出部26で、移動体加速度(αx、αy、αz)と対象物加速度(α’x、α’y、α’z)とを用いて相対情報を算出するためには、頭部装着型表示装置付ヘルメット10の時間tn+1の速度を算出することになるが、このときに、頭部装着型表示装置付ヘルメット10の時間tnの対象物速度(初速度)が必要になる。そこで、対象物速度算出部25は、時間tn−1の相対情報と時間tnの相対情報とから、時間tn−1から時間tnまでの平均速度を算出する。これにより、第三相対情報算出部26で平均速度を時間tnの対象物速度(Vx、Vy、Vz)として用いることになる。
すなわち、光学マーカー位置情報算出部24で算出された光学マーカー位置情報が全くLEDの現在位置を含まず、第一相対情報算出部22及び第二相対情報算出部23が相対情報を算出できない状態になったときに、第三相対情報算出部23は、相対情報を算出することになる。
ここでも、ヘルメット座標系(X’Y’Z’座標系)の位置(Xh、Yh、Zh)及び角度(RLh、ELh、AZh)を算出するために、ヘルメット座標系(X’Y’Z’座標系)の時間tnから時間tn+1までの移動角度量(RLDEP、ELDEP、AZDEP)と、移動距離量(ΔXh、ΔYh、ΔZh)とを算出することになる。なお、ヘルメット座標系(X’Y’Z’座標系)の時間tnから時間tn+1までの移動角度量(RLDEP、ELDEP、AZDEP)を算出する方法については、第二相対情報算出部23で説明したものと同様であるので説明を省略することとする。
次に、対象物速度算出部25で算出された時間tnの対象物速度(Vx、Vy、Vz)を用いて、加速度差(Δαx、Δαy、Δαz)を2回積分演算することにより、相対座標系(XYZ座標系)に対するヘルメット座標系(X’Y’Z’座標系)の時間tnから時間tn+1までの移動距離量(ΔXh、ΔYh、ΔZh)を算出する。
そして、最後に、時間tnの全てのLEDの位置に算出位置(XDEP、YDEP、ZDEP)と移動距離量(ΔXh、ΔYh、ΔZh)とを加算した位置座標(XLED、YLED、ZLED)を算出して、ヘルメット座標系記憶部44に記憶されている初期データと比較することにより、3個のLED7a、7b、7cが位置決めされて取り付けられているヘルメット座標系(X’Y’Z’座標系)の位置(Xh、Yh、Zh)及び角度(RLh、ELh、AZh)を算出する。
次に、ヘッドモーショントラッカ装置1により相対情報を測定する測定動作について説明する。図4は、ヘッドモーショントラッカ装置1による測定動作について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS101の処理において、時間tnを時間tn+1と更新する。
また、ステップS103の処理において、移動体3軸ジャイロセンサ4と移動体加速度センサ5とは、移動体角速度(VRL、VEL、VAZ)と移動体加速度(αx、αy、αz)とを検出する。
さらに、ステップS104の処理において、対象物3軸ジャイロセンサ14と対象物加速度センサ15とは対象物角速度(V’RL、V’EL、V’AZ)と対象物加速度(α’x、α’y、α’z)とを検出する。
なお、ステップS102〜S104の処理は、同時に実行される。
次に、ステップS106の処理において、切替部29は、光学マーカー位置情報算出部24で算出された時間tn+1の光学マーカー位置情報が、いくつのLEDの現在位置を含んでいるかを判定する。
次に、ステップS110の処理において、第三相対情報算出部26は、対象物角速度(V’RL、V’EL、V’AZ)と、対象物加速度(α’x、α’y、α’z)と、時間tnの対象物速度(Vx、Vy、Vz)と、時間tnの相対情報と、移動体角速度(VRL、VEL、VAZ)と、移動体加速度(αx、αy、αz)とに基づいて、相対座標系(XYZ座標系)に対するパイロット3の頭部位置(Xh、Yh、Zh)及び頭部角度(RLh、ELh、AZh)を含む相対情報を算出して、相対情報記憶部24に記憶させる。
次に、ステップS112の処理において、飛行体30が移動しているか否かを判定する。飛行体30が移動していないと判定したときには、本フローチャートを終了させる。
一方、飛行体が移動していると判定したときには、ステップS101の処理に戻る。つまり、飛行体30が移動していないと判定するときまで、ステップS101〜S111の処理は繰り返される。
また、対象物加速度を用いて頭部装着型表示装置付ヘルメット10の移動距離量(ΔXh、ΔYh、ΔZh)を算出する時間を減少させることで、高い精度を保持することができる。すなわち、精度よく、移動体に設定された相対座標系(XYZ座標系)に対する頭部装着型表示装置付ヘルメット10の現在位置(Xh、Yh、Zh)及び現在角度(RLh、ELh、AZh)を算出することができる。
2 カメラ装置
3 パイロット
4 移動体3軸ジャイロセンサ(移動体角速度センサ)
5 移動体加速度センサ
7 LED(光学マーカー)
10 頭部装着型表示装置付ヘルメット(対象物)
14 対象物3軸ジャイロセンサ(対象物角速度センサ)
15 対象物加速度センサ
22 第一相対情報算出部
23 第二相対情報算出部
24 光学マーカー位置情報算出部
25 対象物速度算出部
26 第三相対情報算出部
28 モーショントラッカ駆動部
29 切替部
30 飛行体
42 相対情報記憶部
Claims (2)
- 対象物に位置決めされて取り付けられた3個以上の光学マーカーと、
相対座標系が設定され、前記光学マーカーからの光線を立体視で検出するカメラ装置と、
検出された光線に基づいて、前記相対座標系に対する光学マーカーの現在位置である光学マーカー位置情報を算出する光学マーカー位置情報算出部と、
前記光学マーカー位置情報に基づいて、前記相対座標系に対する対象物の現在位置及び現在角度を含む相対情報を算出して、相対情報記憶部に記憶させる第一相対情報算出部とを備えるモーショントラッカ装置であって、
前記対象物に取り付けられるとともに、前記対象物に作用する対象物角速度を検出する対象物角速度センサと、
前記対象物に取り付けられるとともに、前記対象物に作用する対象物加速度を検出する対象物加速度センサと、
前記相対情報記憶部に記憶された少なくとも2つの相対情報に基づいて、前記対象物の対象物速度を算出する対象物速度算出部と、
前記対象物角速度、光学マーカー位置情報、及び、記憶された相対情報に基づいて、前記相対座標系に対する対象物の現在位置及び現在角度を含む相対情報を算出して、前記相対情報記憶部に記憶させる第二相対情報算出部と、
前記対象物角速度、対象物加速度、対象物速度、及び、記憶された相対情報に基づいて、前記相対座標系に対する対象物の現在位置及び現在角度を含む相対情報を算出して、前記相対情報記憶部に記憶させる第三相対情報算出部と、
前記光学マーカー位置情報算出部で算出された光学マーカー位置情報が、3個以上の光学マーカーの現在位置を含むときには、前記第一相対情報算出部で相対情報を算出し、
前記光学マーカー位置情報が、1個以上3個未満の光学マーカーの現在位置を含むときには、前記第二相対情報算出部で相対情報を算出し、
前記光学マーカー位置情報が、全く光学マーカーの現在位置を含まないときには、前記第三相対情報算出部で相対情報を算出する切替部とを備えることを特徴とするモーショントラッカ装置。 - 前記対象物は、搭乗者の頭部に装着されるヘルメットであり、かつ、
前記カメラ装置は、前記搭乗者が搭乗する移動体に取り付けられ、
さらに、前記移動体に取り付けられるとともに、前記移動体に作用する移動体角速度を、前記対象物角速度センサと同時間に検出する移動体角速度センサと、
前記移動体に取り付けられるとともに、前記移動体に作用する移動体加速度を、前記対象物加速度センサと同時間に検出する移動体加速度センサとを備え、
前記第二相対情報算出部は、前記対象物角速度、光学マーカー位置情報、記憶された相対情報、及び、移動体角速度に基づいて、前記相対座標系に対する対象物の現在位置及び現在角度を含む相対情報を算出し、
前記第三相対情報算出部は、前記対象物角速度、対象物加速度、対象物速度、記憶された相対情報、移動体角速度、及び、移動体加速度に基づいて、前記相対座標系に対する対象物の現在位置及び現在角度を含む相対情報を算出することを特徴とする請求項1に記載のモーショントラッカ装置。
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