JP4915829B2

JP4915829B2 - スノーボード用ビンディング

Info

Publication number: JP4915829B2
Application number: JP2001179623A
Authority: JP
Inventors: 秀幸内藤; 俊朗佐藤; 佳典打江
Original assignee: Car Mate Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Car Mate Manufacturing Co Ltd
Priority date: 2001-06-14
Filing date: 2001-06-14
Publication date: 2012-04-11
Anticipated expiration: 2021-06-14
Also published as: US6974149B2; JP2002369905A; US20020190502A1; JP4048178B2; US20060033310A1; JP2004154593A; US7278651B2

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はスノーボード用ビンディングに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図２９は、従来のスノーボード用ビンディングの説明図であって、１はスノーボード本体（図示せず）に固定されるベースプレート、２はブーツ、３は上記ブーツ２の後面に対接されるよう上記ベースプレート１の後端に固定されたバックサポート、４は上記バックサポート３の内側面に取り付けられたクッション、５は上記ブーツ２の甲部を締め付けるため上記ベースプレート１に設けたアンクルストラップ、６は上記アンクルストラップ５の内側面に取り付けられたアンクルストラップパッド、７はブーツ２のつま先を締め付けるため上記ベースプレート１に設けたトゥーストラップ、８は上記トゥーストラップ７の内側面に取り付けられたトゥーストラップパッドを示す。
【０００３】
図３０は上記トゥーストラップ７の詳細説明図であって、９aはその一端を上記ベースプレート１の一側の立ち上がり部１０に固定した一方のバンド、９bは上記ベースプレート１の他側の立ち上がり部１０にその一端を固定した他方のバンド、１１は上記一方のバンド９aの遊端に連結したバックル、１２はこのバックル１１に連結したラチェットベルト、１３は上記他方のバンド９bに上記ラチェットベルト１２を連結するために設けたラチェット爪を有するロック部を示す。
【０００４】
なお、アンクルストラップ５は、上記トゥーストラップ７と同一の構成を有する。
【０００５】
このような従来のスノーボード用ビンディングにおいてはベースプレート１にブーツ２を装着するとき、上記アンクルストラップ５及びトゥーストラップ７のラチェットベルト１２とロック部１３の係合を外し、一方及び他方のバンド９a、９bを両手で互いに分離した後、ブーツ２を上記ベースプレート１にその上方から乗せ、図３０、図３１に示すようにラチェットベルト１２をラチェット爪を有するロック部１３に挿入し、バックル１１を締めてブーツの甲及びつま先をベースプレート１に固定せしめている。
【０００６】
このような従来のビンディングにおいては、ベースプレート１の上記立ち上がり部１０にバンド９a、９bの一方を位置調節自在に固定するための複数の孔が形成されており、ブーツ固定状態の再調整を行なう場合にはベースプレートをスノーボードから外すことなく上記バンドの一方を上記複数の孔の他のものに取り換え固定することによって行なっている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、上記バンド９a、９bとベースプレート１の立ち上がり部１０とはボルト及びナットで固定されているため、その取り付け、取り外しには工具が必要で煩わしいという欠点があった。
【０００８】
また、トゥーストラップ７は爪先の上部から締め付けているだけであるため、爪先方向では遊びが出てしまい、十分にブーツを締付けることができなかった。
【０００９】
本発明は上記のような欠点を除くようにしたものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明のスノーボード用ビンディングは、ベースプレートと、このベースプレートの一側にその一端を接続したトゥーストラップと、締め付け具とを有し、上記トゥーストラップはブーツの爪先の上部分を締付ける一方のベルトとブーツの爪先の先端を締付ける他方のベルトとより成り、上記締め付け具は上記トゥーストラップの他端を上記ベースプレートの他側に向かって移動でき、上記締め付け具の動作によって上記一方のベルトおよび他方のベルトがブーツの爪先の上部分と爪先の先端を同時に締め付けることができることを特徴とする。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下図面によって本発明の実施例を説明する。
【００１７】
本発明のスノーボード用ビンディングにおいては、アンクルストラップ５及びトゥーストラップ７のバンド９a、９bの一方とベースプレート１の立ち上がり部１０との固定手段として、ボルトとナットを用いる代わりに、図１〜図６に示すように、上記ベルト９a、９bの一方の孔１４及び上記ベースプレート１の立ち上がり部１０の複数の孔１５の一つに挿入されるピン１６を用い、このピン１６の外端にその回動用のレバー１７をこれと直角に固定する。
【００１８】
上記孔１５を形成したベースプレート１の立ち上がり部１０にはその上端面中央部に上記ベルトを挿入せしめるための挿入溝１９を形成し、この溝１９によって二叉状の外側及び内側部分１０a、１０bを区画し、この二叉状部の外側部分１０aに形成される孔はその一側面にかぎ溝２０を有するかぎ状の孔１５aとし、上記ピン１６の外端部分の一側面には上記かぎ溝２０に合致する突起１８を設け、この孔１５aの任意の深さの部分に上記かぎ溝２０に連通する上記突起１８の長さ及び幅に合致する弧状溝２１を上記孔と同心状に形成する。
【００１９】
なお、上記溝１９を用いず、従ってベースプレートの立ち上がり部１０の二叉状の内側部分が形成されないようにしても良い。
【００２０】
本発明のスノーボード用ビンディングは上記のような構成であるから、図２に示すように、上記ピン１６の突起１８が上記かぎ状の孔１５aのかぎ溝２０に合致する位置となる、例えば上記レバー１７を立てた状態で上記レバー１７のピン１６を上記立ち上がり部１０の孔１５及びベルトの孔１４に挿入せしめれば、上記ピン１６の突起１８は上記かぎ溝２０にガイドされ上記弧状溝２１にまで達し、この状態で、図７に示すように、上記レバー１７を時計回りに、例えば９０度傾動せしめれば、上記突起１８が上記弧状溝２１内を移動し、上記突起１８を上記かぎ溝２０から引き戻せない位置に移動するので、上記ピン１６は上記孔１５から抜け出ず、上記ベルト９a、９bの一方は上記ベースプレート１に確実に固定されるようになる。
【００２１】
なお、上記ピン１６の突起１８が上記弧状溝２１に入り込んだ状態で上記立ち上がり部１０の外側部分１０aの外側面に上記レバー１７が摺触されるようにすれば、上記レバー１７ががたつくことがない。
【００２２】
また、図８及び図９に示すように、レバー１７を用いる代わりに、円形状のつまみ部２２を用い、このつまみ部２２を用いて、上記ピン１６を回動せしめるようにしてもよい。
【００２３】
図１０は本発明の他の実施例を示し、この実施例においては上記レバー１７の遊端部の上記立ち上がり部１０の外側部分１０aの外面に対向する側に凸部２３を設け、図１１に示すように、上記ピン１６と突起１８を孔１５a、かぎ溝２０に挿入する位置関係では上記凸部２３が上記立ち上がり部１０の外側部分１０aの端面２４を越える状態にあり、この位置から上記レバー１７を時計回りに傾動せしめれば、図１２に示すように上記レバー１７の上記凸部２３が上記立ち上がり部１０の外側部分１０aの端面２４上に乗った後、上記レバー１７が撓んで上記外側部分１０aの外側面に摺触し、上記レバー１７が例えば９０度傾動したところで、上記凸部２３が上記ベースプレート１の立ち上がり部１０の他の孔１５に嵌合するようにする。この実施例によれば、上記レバー１７がみだりに回動して、上記ピン１６が上記孔１５からみだりに抜け出る恐れがなくなる。
【００２４】
なお、図１３に示すように、上記レバー１７の遊端面から基部方向に、上記凸部２３を挟んで２つのスリット２５を設け、上記スリット２５間の上記凸部２３を有するレバー部分２６が撓みやすくなるようにしてもよい。
【００２５】
図１４及び図１５は本発明の更に他の実施例を示し、この実施例においては、上記凸部２３を設けず、代りに上記立ち上がり部１０の外側部分１０aの外側面に突起面２７を設け、上記レバーを図１４に示すように立てた状態から図１５に示すように時計回りに９０度傾動せしめた時、上記レバー１７の基端下面が上記突起面２７を乗り超えて位置されるようにする。この実施例によれば、上記レバー１７が反時計方向に遊動することがなく、上記ピン１６が孔１５からみだりに抜けるのを防止することができる。なお、上記突起面２７は図１６及び図１７に示すように、ピンであってもよく、この場合には、上記レバー１７が図１７の状態から更に、時計回りに過剰に回動することを防止するために、ストップピン２８を設けるのが好ましい。
【００２６】
図１８〜図２２は本発明の更に他の実施例を示し、この実施例においては、上記レバー１７の基端に溝３０を設けて二叉状とし、この溝３０内にピン１６の外端部を挿入し、両者を枢支ピン２９を介して互いに傾動自在に枢支せしめ、図１９に示すように上記レバー１７の長手方向の軸と上記ピン１６の軸を一致させた状態で、上記ピン１６を上記立ち上がり部１０の孔１５及びベルト９a、９bの孔１４に挿入せしめ、図２０及び図２１に示すように上記レバー１７をピン１６の軸を中心に時計回りに９０度回動せしめ、次いで図２２に示すように、上記レバー１７を上記枢支ピン２９を中心に上記ピン１６に対して９０度傾動せしめて上記凸部２３を上記他の孔１５に嵌合せしめ、その際、上記レバー１７の二叉状端面の角部３１が上記立ち上がり部１０の外側部分１０aの外側面に弾撥的に係合されるようにする。この実施例によれば、上記レバー１７が上記ピン１６に対してみだりに遊動することがなく、従って、上記ピン１６が孔１５からみだりに抜けるのを防止することができる。
【００２７】
図２３及び図２４は本発明の更に他の実施例を示し、この実施例においては、その一端を上記ベースプレート１の一側の立ち上がり部１０に固定した一方のバンド９ａと、上記ベースプレート１の他側の立ち上がり部１０にその一端を固定した他方のバンド９ｂと、このバンド９ａ、９ｂの一方例えば９ａの他端にブーツの爪先の上部分を締付ける一方のベルト３２ａと、ブーツの爪先の先端を締付ける他方のベルト３２ｂとよりなるトゥーストラップ用バンド３３の一端を固定し、このトゥーストラップ用バンド３３の他端にバックル３４を取り付け、このバックル３４に上記バンド９ａ，９ｂの他方例えばバンド９ｂの他端を挿入し締め付けるようにすると共に、上記ベルト３２ａと３２ｂ間に伸縮自在なパットまたは連結部材３５を固定せしめる。上記ベルト３２ａ及び３２ｂは多少の伸縮自在な材質のものが好ましい。
【００２８】
この実施例においては、上記一方のベルト３２a及び他方のベルト３２bによりブーツの爪先部分の上部分及び先端部分を同時に締付けることができる。
【００２９】
なお、上記一方のベルト３２a及び他方のベルト３２bの各両端部を互いに一体に形成しても良いが、図２５及び図２６に示すように一方の端部を一体とし、他方の端部をピン３６により互いに傾動自在に枢支せしめてもよい。
【００３０】
また、上記連結部材３５は、図２７に示すように厚手のクッション性のあるものとしても良く、また、図２８に示すように伸縮性の或る薄い生地としても良い。
【００３１】
【発明の効果】
上記のように本発明のスノーボード用ビンディングにおいては、簡単にベースプレートからアンクルストラップ及びトゥーストラップのバンドを工具を用いることなく容易に取り外しができるという大きな利益がある。
【００３２】
また、爪先の上部と爪先を同時に締付けることができ、爪先方向に遊びを生ずることなくブーツを確実にスノーボード用ビンディングに固定できる等大きな利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のスノーボード用ビンディングのバンドとベースプレートの立ち上がり部の縦断正面図である。
【図２】図１に示す本発明のスノーボード用ビンディングのバンドとベースプレートの立ち上がり部の側面図である。
【図３】本発明のスノーボード用ビンディングのベースプレートの立ち上がり部の説明用斜視図である。
【図４】本発明のスノーボード用ビンディングのベースプレートの立ち上がり部の縦断正面図である。
【図５】本発明のスノーボード用ビンディングのベースプレートの立ち上がり部の側面図である。
【図６】本発明のスノーボード用ビンディングにおけるピンとレバーの正面図である。
【図７】本発明のスノーボード用ビンディングのバンドとベースプレートの立ち上がり部の説明用側面図である。
【図８】本発明のスノーボード用ビンディングのバンドとベースプレートの立ち上がり部の固定手段の他の実施例の説明用側面図である。
【図９】図８に示す本発明のスノーボード用ビンディングの固定手段の説明用側面図である。
【図１０】本発明のスノーボード用ビンディングのレバーの他の実施例の正面図である。
【図１１】図１０に示す本発明のスノーボード用ビンディングの固定手段の説明用側面図である。
【図１２】図１０に示す本発明のスノーボード用ビンディングの固定手段の説明用側面図である。
【図１３】本発明のスノーボード用ビンディングのレバーの更に他の実施例の側面図である。
【図１４】本発明のスノーボード用ビンディングのバンドとベースプレートの立ち上がり部の固定手段の更に他の実施例の側面図である。
【図１５】図１４に示す本発明のスノーボード用ビンディングの固定手段の説明用側面図である。
【図１６】本発明のスノーボード用ビンディングのバンドとベースプレートの立ち上がり部の固定手段の更に他の実施例の側面図である。
【図１７】図１６に示す本発明のスノーボード用ビンディングの固定手段の説明用側面図である。
【図１８】本発明のスノーボード用ビンディングのレバーの更に他の実施例の横断平面図である。
【図１９】図１８に示す本発明のスノーボード用ビンディングのバンドのレバーの側面図である。
【図２０】図１８に示す本発明のスノーボード用ビンディングのバンドのレバーの説明用側面図である。
【図２１】図１８に示す本発明のスノーボード用ビンディングのバンドのレバーの説明用横断平面図である。
【図２２】図１８に示す本発明のスノーボード用ビンディングのバンドのレバーの説明用横断平面図である。
【図２３】本発明のスノーボード用ビンディングの更に他の実施例の説明用側面図である。
【図２４】図２３に示す本発明のスノーボード用ビンディングの要部の平面図である。
【図２５】図２４に示すトゥーストラップの変形を示す平面図である。
【図２６】図２４に示すトゥーストラップの変形を示す平面図である。
【図２７】図２４のＡ−Ａ線断面図である。
【図２８】図２７に示すパットの変形を示す説明図である。
【図２９】従来のスノーボード用ビンディングの側面図である。
【図３０】従来のスノーボード用ビンディングの正面図である。
【図３１】図３０に示す従来のスノーボード用ビンディングの説明用正面図である。
【符号の説明】
１ベースプレート
２ブーツ
３バックサポート
４クッション
５アンクルストラップ
６アンクルストラップパッド
７トゥーストラップ
８トゥーストラップパッド
９ａ一方のバンド
９ｂ他方のバンド
１０立ち上がり部
１０ａ外側部分
１０ｂ内側部分
１１バックル
１２ラチェットベルト
１３ロック部
１４ベルトの孔
１５孔
１５ａ孔
１６ピン
１７レバー
１８突起
１９溝
２０かぎ溝
２１弧状溝
２２つまみ部
２３凸部
２４端面
２５スリット
２６レバー部分
２７突起面
２８ストップピン
２９枢支ピン
３０溝
３１角部
３２ａ一方のベルト
３２ｂ他方のベルト
３３トゥーストラップ用バンド
３４バックル
３５パット又は連結部材
３６ピン

Claims

ベースプレートと、このベースプレートの一側にその一端を接続したトゥーストラップと、締め付け具とを有し、上記トゥーストラップはブーツの爪先の上部分を締付ける一方のベルトとブーツの爪先の先端を締付ける他方のベルトとより成り、上記締め付け具は上記トゥーストラップの他端を上記ベースプレートの他側に向かって移動でき、上記締め付け具の動作によって上記一方のベルトおよび他方のベルトがブーツの爪先の上部分と爪先の先端を同時に締め付けることができることを特徴とするスノーボード用ビンディング。
上記トゥーストラップはブーツの爪先の上部分を締付ける一方のベルトとブーツの爪先の先端を締付ける他方のベルトとより成るトゥーストラップ用バンドと、上記トゥーストラップ用バンドの一端に固定される一端と上記ベースプレートの一側に接続される他端を有する一方のバンドを有することを特徴とする請求項１記載のスノーボード用ビンディング。
上記締め付け具はバックルであり、上記バックルに一端を挿入する他方のバンドを有することを特徴とする請求項１または２記載のスノーボード用ビンディング。
上記締め付け具はバックルであり、上記トゥーストラップ用バンドの他端に上記バックルが接続され、一端が上記バックルに挿入され、上記ベースプレートの他側に他端が取り付けられている他方のバンドを更に有することを特徴とする請求項２記載のスノーボード用ビンディング。
上記トゥーストラップ用バンドのブーツの爪先の上部分を締付ける一方のベルトとブーツの爪先の先端を締付ける他方のベルトの端部が互いに一体に形成されていることを特徴とする請求項２、３または４記載のスノーボード用ビンディング。
上記トゥーストラップ用バンドのブーツの爪先の上部分を締付ける一方のベルトとブーツの爪先の先端を締付ける他方のベルトの一端部が互いに一体に形成され、他端部をピンにより互い傾動自在に枢支されていることを特徴とする請求項２、３または４記載のスノーボード用ビンディング。
上記トゥーストラップ用バンドのブーツの爪先の上部分を締付ける一方のベルトとブーツの爪先の先端を締付ける他方のベルトの間にクッション性のある連結部材が固定されていることを特徴とする請求項２、３、４、５または６記載のスノーボード用ビンディング。
上記トゥーストラップ用バンドのブーツの爪先の上部分を締付ける一方のベルトとブーツの爪先の先端を締付ける他方のベルトの間に伸縮性のある連結部材が固定されていることを特徴とする請求項２、３、４、５または６記載のスノーボード用ビンディング。