JP4906443B2 - Retainer - Google Patents
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Description
本発明は、身体の一部に装着して使用される保持具に関し、更に詳しくは身体の一部に装着された温熱具の保持固定に特に好適に用いられる保持具に関する。 The present invention relates to a holder used by being attached to a part of the body, and more particularly to a holder particularly preferably used for holding and fixing a heating tool attached to a part of the body.
膝や肘に装着するためのサポータにおいて、フィット性を高めたり、膝や肘の動きに起因するずれの発生を防止するための提案がなされている。例えば、編み地から構成されるサポータの編成を工夫することで、フィット性の向上やずれの発生の防止を図った技術として、特許文献1及び2に記載の技術がある。また、サポータに伸縮性のないベルト状物からなる伸縮停止部分を設けることで、そのずれ落ちの防止を図った技術として、特許文献3に記載の技術がある。
In supporters for mounting on knees and elbows, proposals have been made to improve fit and prevent the occurrence of displacement due to movement of knees and elbows. For example, there are techniques described in
しかし何れのサポータも、フィット性やずれ発生の防止性の点では十分に満足のいくものではなかった。更に、サポータは、しばしば温熱具と組み合わされて膝や肘を加温し保温するために用いられるが、上述のサポータにおいては温熱具との併用に関しての考慮がなされていない。 However, none of the supporters is sufficiently satisfactory in terms of fit and prevention of deviation. Further, the supporter is often used in combination with a heating tool to heat and keep the knees and elbows warm, but the above-mentioned supporter does not take into account the combined use with the heating tool.
したがって本発明の目的は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る保持具を提供することにある。 Accordingly, an object of the present invention is to provide a holder that can eliminate the drawbacks of the prior art described above.
本発明者らは鋭意検討した結果、保持具のテンションを各部位ごとにコントロールすることで前記の課題を解決し得ることを知見した。 As a result of intensive studies, the present inventors have found that the above-described problems can be solved by controlling the tension of the holder for each part.
本発明は前記知見に基づきなされたもので、身体に貼着するシート状物品の保持具であって、両端が開口した筒体で構成され、該筒体の長手方向の中央域に、該筒体の長手方向に伸長する第1領域を有し、
該第1領域よりも少なくとも一方の開口端寄りに位置し、且つ該第1領域よりも前記筒体の長手方向の伸長性が低い第2領域を有する保持具を提供するものである。
The present invention has been made on the basis of the above knowledge, and is a holder for a sheet-like article to be adhered to the body, which is composed of a cylindrical body having both ends open, and the cylindrical body is provided in a central region in the longitudinal direction of the cylindrical body. Having a first region extending in the longitudinal direction of the body;
It is intended to provide a holder having a second region located closer to at least one opening end than the first region and having a lower extensibility in the longitudinal direction of the cylindrical body than the first region.
本発明の保持具は、これを身体の一部に装着したときのフィット性が良好であり貼着シートの保持性が高く、またずれの発生が起こりづらいものである。 The holder of the present invention has a good fit when it is attached to a part of the body, has a high holding property of the adhesive sheet, and is less likely to be displaced.
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には本発明の保持具の一実施形態としてのサポータの斜視図が示されている。同図に示すサポータ10は膝用のものであり、その両端が開口した筒体で構成されている。サポータ10はその全体が編成により形成されている。サポータ10はその長手方向に延びているストレートな筒体であり、一本の直線状の軸線Xに沿って延びている。換言すればサポータ10は、く字状の形態になっていない。
The present invention will be described below based on preferred embodiments with reference to the drawings. FIG. 1 is a perspective view of a supporter as an embodiment of the holder of the present invention. The
図2(a)ないし(c)には、図1に示すサポータ10の正面図、側面図及び背面図がそれぞれ示されている。サポータ10は、各開口端を含む開口域11、長手方向の中央に位置する第1領域としての中央域12、開口域11と中央域との間に位置する第2領域としての中間域13とを有する。中間域13は中央域12よりも開口端寄りに位置している。中間域13と中央域12との間は括れ部14になっている。各部分は、長手方向の中央位置に関して上下対称に形成されている。
2A to 2C respectively show a front view, a side view, and a rear view of the
サポータ10においては、第1領域としての中央域12は、筒体の長手方向に主として伸長するようになっている。一方、第2領域としての中間域13は、中央域12よりも筒体の長手方向の伸長性が低くなっている。したがってサポータ10を使用者の膝や肘などの関節に装着した場合、関節の屈伸動作に追従して中央域12が長手方向に容易に伸長する。一方、2つの中間域13は、屈伸動作に追従して伸長する中央域12の位置ずれが起こらないようにするために、該中央域12を挟む両側の位置において、サポータ10を使用者の身体に固定する働きを有している。この固定は、後述するように、中間域13に凹凸領域16を形成することで一層効果的なものとなる。これらの結果、サポータ10は、これを身体の一部に装着したときのフィット性が良好となって貼着シートの保持性が高くなり、またずれの発生が起こりづらいものとなる。
In the
第1領域としての中央域12は、筒体の略半面である前側の位置に、立体成型編みによって形成された隆起部20を備えている。隆起部20は伸縮性を有している。本明細書において伸縮性を有するとは、サポータ10の少なくとも幅方向に伸縮性を有することを言う。また本明細書において前側とは、サポータ10が装着される膝や肘等の関節における外側をいう。後ろ側とは、サポータ10が装着される膝や肘等の関節における内側(例えば膝であれば膝窩側)をいう。隆起部20は、外方に向けて隆起した略ドーム状の形状をしている。中央域12においては、隆起部20と隆起部20以外の部分が一体的に編成されている。隆起部20を含む中央域12はその全体が伸縮性を有している。また中央域12は、周方向の伸長性よりも長手方向の伸長性が高くなっている。隆起部20は、サポータ10を例えば膝に装着したときに、膝頭の位置に位置するように形成されている。したがって、膝の屈伸動作を繰り返したときのサポータ10の伸び縮みがドーム状の隆起部20の伸長によって吸収されるので、該隆起部20が長手方向に伸長性を有することと相まって、該屈伸動作に起因するサポータ10の位置ずれが一層効果的に防止される。
The
筒体の周方向において隆起部20と対向する略半面の後ろ側の領域12Bは、隆起部20に比べて、長手方向の伸長の程度が低くなっている。したがってサポータ10を装着した場合、領域12Bが膝の裏側にソフトに密着し、サポータ10の位置ずれが一層起こりづらくなる。この観点から、隆起部20をサポータ10の長手方向に10N/5cmの応力で伸長させたときの伸びを100としたときに、領域12aを同方向に同応力で伸長させたときの伸びは、100に対して20以上100未満、特に35〜80であることが好ましい。
A
サポータ10の長手方向における、隆起部20を含む中央域12の長さは、50〜120mm、特に70〜100mmであることが膝の屈伸を繰り返したときのサポータ10の伸び縮みを確実に吸収し得る点から好ましい。同様の理由により、隆起部20を長手方向に100%伸長させたときの応力が5N/50mm以下であることが好ましい。100%伸長させるとは、伸長前の長さに対して2倍の長さに伸ばすことを言う。
The length of the
第2領域としての中間域13は、各開口端15から所定距離を隔てた内寄りの位置に位置している。中間域13は、筒体の周方向において略半面側を構成する凹凸領域16と、残りの略半面側を構成する領域19からなっている。サポータ10の表面側(外側)からみたときに、凹凸領域16は、多数の凹凸部を有している。この凹凸領域16は成型編みよって形成されたものである。凹凸領域16は弾性糸を編んで形成されており伸縮性を有している。凹凸領域16は、筒体の周方向の伸長性よりも、長手方向の伸長性が低い領域になっている。
The
図3には凹凸領域16の要部拡大図が示されている。図3に示すように、凹凸部は、凸部17と凹部18とが千鳥格子状の配置パターンで形成されたものである。編成が可能である限りにおいて凸部17及び凹部18の形状に特に制限ない。例えば凸部17及び凹部18を何れも同形の矩形状とし且つ同寸にすることができる。一方、凹凸領域16をサポータ10の内面側からみると、やはり該凹凸領域16には多数の凹凸部が形成されている。しかし、内面側に形成されている凹凸部は、表面側に形成されている凹凸部を表裏反転させた形状にはなっていない。
FIG. 3 shows an enlarged view of a main part of the
本実施形態のサポータ10を装着した場合、凹凸領域16が凹凸部になっていること、及び周方向の伸長性よりも長手方向の伸長性が低くなっていることに起因して、該凹凸部がサポータ10の位置ずれに対する抵抗になって、サポータ10の位置ずれが一層起こりづらくなる。この観点から、凹凸領域16に形成された凹凸部は、サポータ10が使用者に装着された伸長状態においても、凹凸領域16が平坦とならない程度の深さを有していることが好適である。具体的には、自然状態(伸長されていない状態)において、凹凸領域16の凹凸部の深さは0.01〜2mm程度、特に0.05〜1mm程度であることが好ましい。
When the
中間域13における凹凸領域16は、筒体の周方向に延び、筒体の略半周側にわたって存在している。一方、領域19は、凹凸領域16の延びる方向(つまり筒体の周方向)において、凹凸領域16と隣接して形成されている。領域19も、凹凸領域16と同様に、サポータ10の周方向に延びており、サポータ10の略半周側にわたって存在している。領域19は、凹凸領域16よりも長手方向の伸長性が低くなっている。周方向に関しては、領域19は、周方向における伸長の程度が、凹凸領域16と同程度かそれよりも低くなっている。領域19は、低伸長性ではあるものの伸縮性を有している。
The concavo-
凹凸領域16は、サポータ10の前側の半周側にわたって形成されている。凹凸領域16は、先に説明した中央域12の隆起部20と同じ側に位置している。一方、領域19は、サポータ10の後ろ側の半周側にわたって形成されている。領域19は、中央域12の隆起部20と反対側に位置している。サポータ10の周方向における凹凸領域16の両側部は、サポータ10の周方向における領域19の両側部とそれぞれ連結している。
The
先に述べたとおり、領域19は、その長手方向の伸長性が凹凸領域16よりも低いものである。つまり領域19は凹凸領域16よりも長手方向へ伸びづらくなっている。そして凹凸領域16が前側に位置し且つ領域19が後ろ側に位置していることによって、本実施形態のサポータ10を装着した場合、領域19が膝の裏側にソフトに密着し、サポータ10の位置ずれが一層起こりづらくなる。この観点から、凹凸領域16をサポータ10の長手方向に10N/5cmの応力で伸長させたときの伸びを100としたときに、領域19を同方向に同応力で伸長させたときの伸びは、100に対して27〜90、特に27〜72であることが好ましい。
As described above, the
これに関連して、サポータ10においては、第2領域である中間域13の長手方向の伸長性の程度が、第1領域である中央域12の長手方向の伸長性の程度よりも低いことは先に述べたとおりであるところ、中央域12における隆起部20、並びに中間域13における凹凸領域16及び領域19の長手方向の伸長性の程度は、以下の(1)式の関係を満たしていることが好ましい。この理由は、屈伸動作を繰り返したときのサポータ10の伸び縮みが、中央域12における隆起部20によって一層効果的に吸収されると共に、中間域13における凹凸領域16及び領域19によるサポータ10の身体への固定が一層効果的になるからである。
隆起部20>凹凸領域16>領域19 (1)
In this connection, in the
前記の(1)式を満たすことを条件として、中央域12における隆起部20をサポータ10の長手方向に10N/5cmの応力で伸長させたときの伸びを100としたときに、中間域13における凹凸領域16を同方向に同応力で伸長させたときの伸びは、100に対して30〜80、特に40〜70であることが好ましい。また、中間域13における領域19を同方向に同応力で伸長させたときの伸びは、100に対して10〜60、特に20〜50であることが好ましい。
On the condition that the above expression (1) is satisfied, when the bulging
以上のとおり、本実施形態のサポータ10は、主としてその長手方向の伸長性をコントロールすることで、使用者の身体へのフィット性を良好にして貼着シートの保持性を高め、またずれの発生を起こりづらくしている。サポータ10における主要部位の長手方向の伸長性の相対的な関係の一例を示すと以下の表1のとおりとなる。
As described above, the
サポータ10の長手方向における、凹凸領域16及び領域19を含む中間域13の長さは、サポータ10の全長に対して5〜30%、特に18〜28%であることが、サポータ10の位置ずれが起こりづらくなる点から好ましい。
The length of the
第1領域としての中央域12と、第2領域としての中間域13との間には、これらの領域に隣接して、サポータ10の周方向に延びる括れ部14が位置している。括れ部14は伸縮性を有している。括れ部14は、中央域12及び中間域13よりも周方向の収縮力が高い高収縮領域になっている。その収縮力によって中央域12と中間域13との間が括れ、括れ部14が形成されている。括れ部14は、サポータ10の周方向に全周にわたって連続して形成されており環状になっている。括れ部14はそれに隣接する中央域12、並びに凹凸領域16及び領域19を含む中間域13と一体的に編成されている。
Between the
括れ部14の収縮力が、中央域12及び中間域13よりも高くなっていることで、本実施形態のサポータ10を例えば膝に装着したときに、2つの括れ部14が膝の上下の位置に密着して、膝の屈伸に起因するサポータ10の位置ずれの発生を一層効果的に防止する。特に、膝の上下の位置は、膝よりも若干細くなっているので、括れ部14が当該位置に引っかかりやすくなり、それによってサポータ10の位置ずれが一層効果的に防止される。また、先に述べたとおり、膝の屈曲動作がドーム状の隆起部20の伸長によって吸収されるところ、その伸長時のテンションを括れ部14がカットする。この結果、括れ部14よりも開口端15寄りに位置する開口域11及び中間域13の位置が膝の屈曲動作に対して動かないようになるので、サポータ10の位置ずれ一層を防止できる。
When the
前記の観点から、括れ部14の周方向の張力は150%の伸びまでほぼ直線的に変化し、150%伸びの張力は、中央域12のそれの0.9〜1.8倍、特に1.0〜1.5倍であることが好ましい。また括れ部14の150%伸びの張力は、凹凸領域16のそれの0.9〜1.8倍、特に1.0〜1.5倍であることが好ましい。更に、括れ部14の周方向の長さは、中央域12又は開口域11の周方向の長さの80〜95%であることが好ましい。ここでいう張力は、サポータ10の幅方向に関してのものであり、その測定方法は次のとおりである。周方向に1周、同一の編み方の場合、幅50mmで輪切り状にサンプルを切り出す。50mmの幅が取れない場合は、所定の幅に切り出し、測定結果に対し、50mm幅に換算する。引っ張り試験機(テンシロン;UCT−100W(ORIENTEC社製))を用いて測定する。把持部はL状のフックを用い、先ほどの輪切りサンプルをそのL状のフックにかけて引っ張る。このときの引っ張り速度は、歪み速度約1×10-2〜8×10-2になるように調整する。与える歪みは、サンプルによって適宜調整する。一方、周方向に1周同一の編み方で無い場合は、幅50mm、把持長50mmが取れるように把持面積を考慮して、サンプルを矩形に切り出す。このとき、所定の大きさに切り出せない場合は、幅、把持長を50mm換算する。このサンプルを前記条件と同じ条件にて測定する。
From the above viewpoint, the tension in the circumferential direction of the
サポータ10の長手方向における括れ部14の長さは、サポータ10の全長に対して2〜12%、特に4〜8%であることが、括れ部14による締め付け力が効果的に伝達される点から好ましい。
The length of the
図2(b)及び(c)に示すように、各開口域11における各開口端15には段差が形成されている。詳細には、開口端15における前側の半周側15aは段差の高い側になっている。一方、開口端15における後ろ側の半周側15bは、前側の半周側15aよりも低くなっている。このように、開口端15に段差が設けられていることによって、特に後ろ側の半周側15bが、前側の半周側15aよりも低くなっていることによって、サポータ10を膝に装着した状態で、開口域11がめくれ上がって丸まることが効果的に防止される。特に大腿側に位置する開口域11の後ろ側がめくれ上がって丸まることが防止される。
As shown in FIGS. 2B and 2C, a step is formed at each opening
前記の観点から、開口端15の段差D(図2(c)参照)は1〜10mm、特に2〜5mmであることが好ましい。
From the above viewpoint, the step D (see FIG. 2C) of the opening
開口端15を含む開口域11も、サポータ10の他の部位と同様に伸縮性を有している。開口域11の内面側には細かな凹凸部が形成されている。この凹凸部はサポータ10の位置ずれを防止するためのものである。この凹凸部は、先に説明した、凹凸領域16に形成されている凹凸部に比べて細かなものになっている。具体的には、自然状態(伸長されていない状態)において、凸部及び凹部の個々の面積は1〜16mm2程度、特に2〜9mm2程度である。この場合、凸部と凹部の面積は同じであってもよく、或いは異なっていてもよい。
The
サポータ10の長手方向における、開口域11の長さは、サポータ10の全長に対して4〜20%、特に7〜15%であることが好ましい。
The length of the
本実施形態のサポータ10は、それ自体単独で用いて膝や肘などの屈曲する関節の固定や保温に用いられる。また、貼着シートと組み合わされて該貼着シートを膝や肘を始めとする身体の所望の部位に保持するためにも用いられる。貼着シートは、身体への固定部を有し且つ身体に貼着して用いられるシート状物品であり、その例としてはパップ剤、プラスター剤、化粧料シート、乾熱の温熱具、蒸気温熱具などが挙げられる。サポータ10を始めとする本発明の保持具は、それ自体単独で製品となる他に、該保持具と貼着シートと備えた貼着シートセットの形態でも製品となる。
The
図4及び図5には、本実施形態のサポータ10と組み合わせて用いられる貼着シートのひとつである蒸気温熱具の一例が示されている。本実施形態のサポータ10を温熱具と組み合わせて用いることによって、該蒸気温熱具が膝や肘に保持され且つ該温熱具によって加温された膝や肘が保温される。
FIG. 4 and FIG. 5 show an example of a steam heating tool that is one of the sticking sheets used in combination with the
図4及び図5に示す蒸気温熱具1は所定温度に加熱された水蒸気の発生が可能なものである。蒸気温熱具1は、発熱部2及び該発熱部2を収容する収容体3を備えている。収容体3は扁平であり、閉じた形状の接合部4が形成されるように複数のシート材を貼り合わせ、該接合部4の内部に閉じた空間を形成した袋状のものである。この閉じた空間が発熱部2の収容部5になっている。
The
図4に示すように、収容体3においては、第1の透湿性シート3aと第2の透湿性シート3bとが接合部4において互いに接合されている。第2の透湿性シート3bの外面には風合いの良好なシート材料である不織布3cが配されている。第1の透湿シート3aの外面には、不織布3dが配されている。第2の透湿性シート3bと不織布3cとはほぼ同寸である。第1の透湿シート3aと不織布3d、第2の透湿性シート3bと不織布3cは、それらの周縁でのみ接合されていても良いし、シート面内で部分的に接合されていても良い。第1の透湿性シート3a及び不織布3dは、蒸気温熱具1の使用時に、使用者の肌から遠い側に位置する第1の通気層1aとして作用するものである。一方、第2の透湿性シート3b及び不織布3cは、使用者の肌に近い側に位置する第2の通気層1bとして作用するものである。つまり本実施形態の蒸気温熱具1は、両面通気性のものであり、第2の透湿性シート3b及び不織布3dの側が肌と対向するように使用者の身体に固定される。なお、本実施形態においては、第1の通気層1aは第1の透湿性シート3a及び不織布3dからなり、第2の通気層1bは第2の透湿性シート3b及び不織布3cからなるが、第1及び2の通気層1a,1bはそれぞれ透湿性シート3a、3bのみで構成されていてもよい。
As shown in FIG. 4, in the
収容体3は、長手方向に延びる側縁S1及びS2を有している。また幅方向に延びる端縁E1及びE2を有している。一方の側縁S1は、収容体3の長手方向に延びる中心線に対して外向きの凸状となるような曲線形状をしている。他方の側縁S2は、該中心線に向かう内向きの凸状となるような曲線形状をしている。
また、端縁E1,E2は、収容体3の幅方向に延びる中心線に対してそれぞれ外向きの凸状となるような曲線形状をしている。これら側縁S1,S2及び端縁E1,E2は滑らかに連接しており、収容体全体としてみると湾曲した長円形となっている。
The
Further, the end edges E1 and E2 have curved shapes that are outwardly convex with respect to the center line extending in the width direction of the
第1の透湿性シート3a及び不織布3dは、収容体3の長手方向において、収容部5を囲繞する接合部4から外方に延出しており一対の耳部6,6を形成している。耳部6は、接合部4寄りに位置する基部6aと、先端寄りに位置し且つ基部6aと連接する先端部6bとから構成されている。
The first moisture
各先端部6bにおける第2の透湿性シート側の面上、即ち肌に近い側の面上には、蒸気温熱具1を使用者の身体に固定するための固定部7が設けられている。固定部7は、発熱材料2の収容部5よりも外方の位置(周縁部)に設けられている。固定部7は2カ所設けられており、各固定部7は、収容体3の長手方向の両端部にそれぞれ設けられている。
A fixing
固定部7としては、蒸気温熱具1を使用者の身体に固定可能な様々な手段を用いることができる。典型的には、先端部6bに粘着剤を施すことによって固定部7を形成することができる。粘着剤としては、当該技術分野において通常用いられているものと同様のものを用いることができる。例えばゴム系樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂などを用いることができる。これらの樹脂は非転着性であることが好ましい。
As the fixing
発熱部2の収容部5と固定部7との間の位置、即ち耳部7の基部6aは伸長可能になっている。基部6aは、2つの固定部7,7を結ぶ方向に伸長可能になっている。本実施形態においては、基部6aに多数のスリット8を形成することによって基部6aを伸長可能にしてある。基部6aにおいて、各スリット8は、収容体3の長手方向に延びる中心線と交差する方向に延びている。これによって、蒸気温熱具1をその長手方向に引っ張ると、スリット8が開口して基部6aが伸長する。その結果、蒸気温熱具1を使用者の身体に取り付けた場合、使用者の動作に基部6aが追従して伸長し、使用者につっぱり感を与えにくくなる。また固定部7が身体から外れにくくなる。図4においては、スリット8は、収容体3の長手方向に延びる中心線と直交する方向に延びているが、スリット8が該中心線と交差していれば直交する必要はない。尤も、基部6aの伸長性を考慮すると、スリット8と該中心線とのなす角度は直角に近いほど好ましい。
The position between the
発熱部2は、被酸化性金属を含み、更に反応促進剤、保水剤、電解質及び水を含んでいる。発熱部2は、酸素との接触によって発生する熱を利用して水蒸気を発生させる。発生した水蒸気は、第2の通気層1bを通じて使用者の肌に施され、それによって温熱効果が奏される。
The
図6には、本実施形態のサポータ10を、図4及び図5に示す蒸気温熱具1と組み合わせ用いて着用者に装着する状態が示されている。先ず図6(a)に示すように、膝を若干曲げた状態で、蒸気温熱具1を膝の内側に直接貼り付ける。なお蒸気温熱具1はその使用の直前まで酸素バリア性を有する包装袋に収容されている。次に、図6(b)に示すように、サポータ10を装着する。このとき、サポータ10の中央域12位置する隆起部20が膝頭の位置に位置するように、サポータ10の装着状態を調節する。サポータ10はその全体が少なくとも幅方向に伸縮するものであるから、その装着状態においてサポータ10は使用者の脚にぴったりとフィットする。それによって、蒸気温熱具1への空気の流入が適度なものとなって適度に発熱が起こると共に、蒸気温熱具1と使用者の肌との間に適度な空間が形成されて適切な温度及び量の水蒸気が使用者の肌へ施されれる。しかもサポータ10によれば、先に述べた各部位の働きによって膝を屈伸させてもサポータ10の位置ずれが起こりづらく、蒸気温熱具1が確実に保持される。しかもサポータ10は、その内面に凹凸領域16に起因する凹凸が形成されているので、蒸気温熱具1との摩擦力が高くなっている。このことによってもサポータ10の位置ずれが起こりづらくなり、蒸気温熱具1が確実に保持される。
FIG. 6 shows a state in which the
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記の実施形態のサポータ10は、主として膝用のものであるが、サポータ10を膝に限らず、他の屈曲する関節、例えば肘に装着してもよい。或いは関節以外の部位、例えばふくらはぎに装着してもよい。
As mentioned above, although this invention was demonstrated based on the preferable embodiment, this invention is not restrict | limited to the said embodiment. For example, the
また前記実施形態においては、サポータ10を、所定温度に加熱された水蒸気の発生が可能な蒸気温熱具と組み合わせた例を説明したが、これに代えてサポータ10を、水蒸気の発生を伴わない乾熱の温熱具と組み合わせて用いてもよい。
Further, in the above-described embodiment, the example in which the
また前記実施形態のサポータ10においては、両開口端に段差が設けられていたが、これに代えて一方の開口端にのみ段差を設けてもよい。
Moreover, in the
また前記実施形態のサポータ10においては、第1領域としての中央域12を挟んで、第2領域としての中間域13が2つ形成されていたが、これに代えて中間域13を、中央域12の一方の側にのみ形成してもよい。
Moreover, in the
10 サポータ(保持具)
11 開口域
12 中央域
13 中間域
14 括れ部
15 開口端
16 凹凸領域
17 凸部
18 凹部
20 隆起部
10 Supporter (holding tool)
DESCRIPTION OF
Claims (5)
該第1領域よりも少なくとも一方の開口端寄りに位置し、且つ該第1領域よりも前記筒体の長手方向の伸長性が低い第2領域を有し、
前記第1領域のうち前記筒体の略半面側に位置する領域を1Aとし、前記第2領域のうち前記筒体の略半面側であって且つ前記領域1Aと同じ側に位置する領域を2Aとし、前記第2領域のうち前記筒体の略半面側であって且つ前記領域1Aと反対側に位置する領域を2Bとしたとき、これらの領域1A,2A,2Bの長手方向の伸長性の程度が以下の関係を満たしている保持具。
1A>2A>2B A holder for a sheet-like article to be adhered to the body, which is composed of a cylindrical body having both ends open, and has a first region extending in a longitudinal direction of the cylindrical body in a central region in the longitudinal direction of the cylindrical body. And
Located on at least one open end closer than the first region, and than the first region have a second region is lower longitudinal extension of the cylindrical body,
Of the first region, a region located on the substantially half surface side of the cylindrical body is defined as 1A, and in the second region, a region located on the substantially half surface side of the cylindrical body and on the same side as the region 1A is defined as 2A. When the region located on the substantially half surface side of the cylindrical body and opposite to the region 1A is 2B in the second region, the extensibility in the longitudinal direction of these regions 1A, 2A, 2B A holder whose degree satisfies the following relationship .
1A>2A> 2B
該第1領域よりも少なくとも一方の開口端寄りに位置し、且つ該第1領域よりも前記筒体の長手方向の伸長性が低い第2領域を有し、 It has a second region that is located closer to at least one opening end than the first region, and has a lower extensibility in the longitudinal direction of the cylindrical body than the first region,
前記第1領域のうち前記筒体の略半面側に位置する領域が、周方向の伸長性よりも長手方向の伸長性が高くなっており、該領域が、立体成型編みによって形成された、外方に向けて隆起した略ドーム状の隆起部を備えており、Of the first region, a region located on a substantially half surface side of the cylindrical body has higher longitudinal extensibility than circumferential extensibility, and the region is formed by three-dimensional knitting. It has a roughly dome-shaped raised part that protrudes towards
前記第2領域のうち前記筒体の略半面側であって且つ前記領域1Aと同じ側に位置する領域が、成型編みによって形成された多数の凹凸部からなり、該領域は、周方向の伸長性よりも長手方向の伸長性が低くなっている保持具。Of the second region, the region located on the substantially half surface side of the cylindrical body and on the same side as the region 1A is composed of a large number of uneven portions formed by molding knitting, and the region is elongated in the circumferential direction. A retainer whose longitudinal stretchability is lower than the stretchability.
An adhesive sheet set comprising the holder according to any one of claims 1 to 4 and a sheet-like article to be adhered to a body.
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