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JP4993297B2 - SiO焼結蒸着材料 - Google Patents

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Description

本発明は、SiO(一酸化珪素)の蒸着膜の形成に使用されるSiO焼結蒸着材料に関する。
食品、医薬品などの包装材料や液晶、有機ELなどのフラットパネルディスプレイの樹脂基板においては、高度のガスバリア性をもつことが求められている。この観点からアルミニウムなどの金属、或いは酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムなどの金属酸化物を高分子フィルム基材上に蒸着させたガスバリア性フィルムが知られており、なかでもSiOを蒸着させたものは、高い透明性と高いガスバリア性を合せもつことから注目を集めている。
このようなSiO蒸着膜の形成に使用される蒸着材料は、通常、真空凝集法を用いて製造されたSiOが使用される。真空凝集法とは、原料室内でSiとSiO2 とを混合して加熱し、原料室の上に連結された管状の凝集室の内面にSiOを気相析出させることにより、SiOを製造する方法である。製造されたSiOは緻密な析出体であり、これを所定のタブレット形状に切り出して蒸着材料に直接使用する場合もあれば、析出体を一旦破砕して粉末にし、これを所定のタブレット形状に焼結して使用する場合もある。嵩密度などの特性値を広範囲にコントロールできるために、焼結体を蒸着材料に使用する場合が比較的多い。
ところで、SiO蒸着膜の形成プロセスで問題になる現象の一つにスプラッシュがある。この現象は、蒸着材料からの溶融体の微細な飛び跳ね現象であり、膜形成中にこれが発生すると、形成された蒸着膜にピンホールなどの欠陥が発生し、膜品質が著しく低下する。このスプラッシュ現象は、成膜速度を高めるほど顕著になり、成膜速度を阻害する要因にもなっている。このため、SiO蒸着膜の形成作業では、スプラッシュの発生抑制が重要な技術課題になっており、その課題の解決に向けて各方面からアプローチが試みられている。そして蒸着材料面からは、材料の密度や脆さといった物理的性質の改善が試みられている。
すなわち、蒸着材料の物理的性質に関しては、緻密で硬いほどスプラッシュは発生し難いと考えられており、この考えに沿って、ラトラ試験での重量減少率(ラトラ値)が1.0%以下である気相析出型のSiO蒸着材料は特許文献1により提示されている。
特表2003/025246号公報
一方、粉末焼結型のSiO蒸着材料に関しては、高温高圧のホットプレスにより嵩密度を1.60g/cm3 以上に高めることの有効性が特許文献2に記載されている。また、粉末焼結型SiO蒸着材料の場合、焼結プロセスでの焼結温度が高いほど緻密さが増すため、焼結温度は1200℃以上というような高温に設定されているが、逆にこの焼結温度の高さによってSiOが熱分解してSiが析出することがスプラッシュの原因になるとの考えから、焼結温度を低くしてSiの析出を抑制することによりスプラッシュを抑制する技術が特許文献3により提示されている。
特表2003/010112号公報 特開2006−348348号公報
物性を改良された蒸着材料(緻密で硬い材料)は、使用中の破損が少なく、使用性は良好である。しかしながら、スプラッシュの抑制に関しては、期待されるような効果をあげることができていない。
これに対し、焼結温度を低くしてSiOの熱分解によるSi析出を抑制する対策は、スプラッシュの抑制に有効である。しかし、蒸着材料の機械的強度が低下し、使用中の破損を招くおそれがある。焼結温度を低下させたときの機械的強度の低下を回避するため、特許文献3の技術では、粉末焼結型蒸着材料の原料であるSiO、すなわち真空凝集法で製造される析出SiOのうち、凝集管内の低温箇所で析出したSiOを選択的に使用する対策が提案されているが、原料コストが上る問題がある。また、焼結温度の上昇ほどの機械的強度の向上は困難である。
これに加え、近年の蒸着膜の高品質化の要求に伴い、蒸着材料に対する品質要求は年々厳しくなっており、スプラッシュよりも更に微細なパーティクルの発生についても、抑制が強く求められるようになってきた。
すなわち、スプラッシュは蒸着膜形成プロセスで蒸着材料から飛散する比較的大きな粒子であり、蒸着膜にピンホールを発生させる原因になる。大きさは目視可能な程度であり、代表的なもので0.1mm程度である。これに対し、パーティクルは蒸着材料から飛散する、スプラッシュより遥かに小さい粒子であり、蒸着膜上に付着する。大きさは目視不可能なμmオーダー或いはそれ以下である。
このパーティクルは、従来は問題視されていなかったが、有機ELなどの基板構造が微細化するにつれて問題化するようになり、その低減が求められ始めた。しかしながら、引用文献3に記載のスプラッシュ対策でさえも、このパーティクルの低減までは困難である。
本発明の目的は、スプラッシュ、更にはパーティクルの発生を顕著に抑制でき、しかも高強度で低コストなSiO焼結蒸着材料を提供することにある。
SiO蒸着膜の形成過程におけるスプラッシュの原因が、蒸着材料中の未反応のSiにあることは事実と考えられる。なぜなら、Siの蒸気圧はSiOの蒸気圧より低く、SiOより低いSiO2 よりも更に低い。このため、蒸着プロセスでSiが蒸発せずに蒸着材料の表面に残り、これがスプラッシュの原因になり、パーティクルの原因にもなる。この観点から、蒸着材料中のSi量を材料製造プロセス(焼結プロセス)で低減するのが、特許文献3に記載の技術である。しかし、この技術に二次的な問題のあることは前述したとおりである。
本発明者は、様々な方面からスプラッシュ抑制のためのアプローチを続けており、その過程で以下の事実を知見した。
蒸着プロセスでのスプラッシュ発生を抑制するためには、必ずしも蒸着材料中のSi量を低減する必要はなく、蒸着材料中のSi量が多くても、蒸着プロセス(蒸着膜形成プロセス)でSiが問題化しなければスプラッシュの発生を抑制できる可能性がある。すなわち、蒸着材料中にSiが存在していても、そのSiを、蒸着プロセスで蒸気圧が低いSi酸化物に変化させることができれば、Siによるスプラッシュの問題を解決できるのである。そして、この観点から実験データの解析、検討を行った結果、蒸着材料中のO量を多くするのが有効なことが判明した。
蒸着材料中のOが有効なことの理由は後で詳しく説明するが、蒸着材料中に余剰のOが存在すると、蒸着材料中のSiが蒸着プロセスで酸化されて蒸気圧の低いSi酸化物に変化し、そのSiが未反応のまま残らないことことが考えられる。また、蒸着材料中のO量を多くする方法としては、製造プロセスにおいて強度を確保するために不活性雰囲気炉中で1000℃以上の温度で本焼結する前に、大気中等の酸素含有雰囲気中で900℃以下の低温焼結工程を入れることが簡便で効果的であることが判明した。そして、こうして蒸着材料中のSiの存在が許容されると、蒸着材料製造プロセスにおいては高温焼結が可能となり、蒸着材料の緻密化も図られる。
粉末焼結型SiO蒸着材料の製造プロセスにおける焼結温度の上昇、これによる蒸着材料の緻密化は、Si析出の問題を別にすれば、依然としてスプラッシュの抑制、機械的強度の確保に非常に有効な手段であり得る。このため、蒸着材料中のO量の増加は、これによる高温焼結の許容とあいまって、蒸着プロセスでの未反応Siの低減、蒸着材料の緻密化の両面から、スプラッシュの発生を効果的に抑制でき、合わせてパーティクルの発生も効果的に抑制できるようになるのである。
本発明は係る知見を基礎として開発されたものであり、SiOの蒸着膜の形成に使用されるSiO焼結蒸着材料であって、SiO2 からなる標準試料をEPMAにより定量分析したときのO/Si比aの理論値a0 (≒1.14)に対する比(a/a0 )を補正係数Kとし、EPMAによるO/Si比の実測値Aを前記補正係数Kにより補正して得たO/Si比の補正値A1 (=1/K・A)から求めた酸素定量分析値O1 〔=100/(1+1/A1 )〕が、44〜49wt%であり、かつ圧縮破壊強度が15MPa以上であるSiO焼結蒸着材料である。
本発明のSiO焼結蒸着材料は、SiOからなる原料粉末を蒸着材料形状に成形する成形工程と、SiOの成形体を酸素含有雰囲気中で低温焼結する弱酸化工程と、低温焼結体を非酸化性雰囲気中で高温焼結する本焼結工程とを含む方法により製造される
本発明のSiO焼結蒸着材料においては、材料中の酸素量の評価にSiO2 からなる標準試料をEPMAにより定量分析したときのO/Si比aの理論値a0 (≒1.14)に対する比(補正係数K=a/a0 )、EPMAによるO/Si比の実測値Aを前記補正係数Kにより補正して得たO/Si比の補正値A1 (=1/K・A)、O/Si比の補正値A1 (=1/K・A)から求めた酸素定量分析値O1 〔=100/(1+1/A1 )〕を用いる。その理由を以下に説明する。
SiOのような金属酸化物中のO量を直接的に且つ簡便に測定できる方法は存在しない。このため、金属酸化物の組成は、一般に金属量換算による含有比で表現される。このような状況にあってEPMAは、金属酸化物断面における元素分布状況調査から金属酸化物中のO量を間接的にではあるが、高い再現性で正確に測定することができる。しかし、酸素定量分析値の絶対値を直接的に測定することはできない。例えば、モル比が1:1のSiO中の酸素量は約36wt%(Si原子量:28.0855、O原子量:15.9994)であるが、EPMAによる酸素定量分析値はこれより相当に小さくなる。
このようなことから、本発明者はEPMAによる定量分析からSiO中の酸素量を正確に求める方法についても合わせて検討した。その結果、SiO中のO量のみを測定するのではなく、O量とSi量の両方を測定してO/Si比を求めること、SiO2 からなる標準試料から、定量分析値の理論値に対する補正係数Kを予め求めておくことが必要であるとの結論に達し、これらから、SiO中のO量の正確な定量分析値を得ることに成功した。
EPMAとは波長分散型電子線マクロアナライザー(Electron Probe Micro Analyzer) のことであり、これによる測定原理は次のとおりである。加速した電子線を物質に照射すると、特性X線、二次電子、オージェ電子等々が物質から飛び出す。EPMAはこれらのうらの特性X線に注目して、電子線が照射されている微小領域における構成元素の検出及び同定、並びに各構成元素の濃度を分析する定量分析装置であり、面分析によるサンプル全体の定量分析も行うことができる。しかし、本発明での被検出物であるSiOは粉末焼結体であり、多孔質体で表面が粗くて乱反射が大きく、サンプル間の表面性状によるバラツキも大きいために、EPMAでO量を定量分析しても、その分析値はサンプル中の正確なO量を表さない。
第1の問題であるサンプル間の表面性状によるバラツキに対しては、O/Si比を導入した。SiOサンプルのO量とSi量を測定してO/Si比を求めるならば、サンプル間の表面性状による反射率の相違等の影響を排除することができる。サンプル間で反射率が相違した場合、Oの定量解析値もSiの定量解析値も同じように変化するために、EPMAにより求めたO/Si比は、サンプル間での反射率等のバラツキの影響を受けないのである。
第2の問題は、定量分析値と実値とのずれである。EPMAは特性X線にのみ注目して構成元素の定量分析を行う。このため定量分析の測定値と実際の元素量は一致しない。この問題に対しては、予め構成元素量が判明している標準試料を用い、標準試料を定量分析したときの分析値と実際の分析値との関係から補正係数Kを求める。ここで、標準試料であるが、SiOサンプルを定量分析するのであるから、本来はSiOの標準試料も用いるべきである。しかし、SiOは酸化しやすく物質的に不安定であり、必ずしもO/Si比が1:1とは限らない。それに対して、SiO2 は組成が非常に安定しているので、SiOに代えてSiO2 を標準試料として用いる。
SiO2 は物質的に安定であり、石英ガラスとして使用されることから、緻密で鏡面加工も容易である。そして、SiOもSiO2 も共に硅素酸化物であるから、SiO2 からなる標準試料から求めた補正係数Kは、SiOからなるサンプルの補正係数としても用いることができる。こうして求めたSiOの酸素定量分析値O1 は、SiOの実際の酸素量と正確に対応する。以下に、酸素定量分析値O1 の妥当性について説明する。
第1ステップ(補正係数Kの算出)
SiO2 からなる標準試料をEPMAにより定量分析してO量及びSi量を求める。O量の測定値とSi量の測定値の比を求める。O量の測定値をO0 (wt%)、SiOの測定値をSi0 (wt%)とすると、標準試料の測定値から求めたO/Si比aはO0 /Si0 となる。一方、 SiO2 からなる標準試料の実際のO/Si比a(理論値)は53.26/46.74(≒1.14)である。よって、SiO2 からなる標準試料をEPMAにより定量分析したときのO/Si比aの、理論値a0 (≒1.14)に対する比(a/a0 )が求まる。この比(a/a0 )が、O/Siの測定値を実値に変換するための補正係数Kとなる。すなわち、a=K・a0 、K=a/a0 である。
第2ステップ(酸素定量分析値O1 の測定)
SiOのサンプルをEPMAにより定量分析してO量及びSi量を求める。O量の測定値をO1 (wt%)、Si量の測定値をSi1 (wt%)とすると、SiOのサンプルの測定値から求めたO/Si比AはO1 /Si1 で求まる。SiOサンプルの補正後のO/Si比A1 は、A=K・A1 であるから、A1 =1/K・Aとなる。ここで、O1 (wt%)+Si1 (wt%)=100(wt%)であり、O1 (wt%)=A1 ・Si1 (wt%)である。これらの式からSi1 (wt%)を削除すると、 O1 (wt%)が、100/(1+1/A1 )として求まる。こうして求めたSiOサンプルの酸素定量分析値O1 (wt%)〔=100/(1+1/A1 )〕は、実際の酸素量を正確に反映するものとなる。
本発明のSiO焼結蒸着材料においては、この酸素定量分析値O1 が44〜49wt%であり、かつ圧縮破壊強度が15MPa以上である。O1 =44〜49wt%は、概ねSiOx(1.3〜1.4≦x≦1.6〜1.7)に相当する。ちなみに、引用文献3に記載の方法で製造されたSiO焼結蒸着材料のO量は、低温焼結によってSiOの熱分解によるSiの析出を抑制しているので、SiOx(x≒1)であり、この酸素定量解析値(wt%)は約36%である。
本発明のSiO焼結蒸着材料において、酸素定量分析値O1 を44〜49wt%とした理由は、44重量%未満では材料中のO量が不足し、蒸着プロセスにおいて材料中の余剰のSiが未反応のまま残り、スプラッシュ、パーティクルの発生を十分に抑制できない。反対に49wt%を超えると、蒸気圧の高いSiO2 に特性が近づくことにより、蒸着プロセスにおいて成膜速度の低下が顕著となり、生産性の点から問題が生じる。特に好ましい酸素定量分析値O1 は44〜47wt%である。
本発明のSiO焼結蒸着材料においては又、圧縮破壊強度が15MPa以上に規定される。これは、例えば材料製造プロセスにおける焼結温度の上昇により簡単に実現できる。圧縮破壊強度が15MPa以上であることにより、材料が緻密化し、この点からスプラッシュの発生が抑制される。また、使用中の破壊が防止され、使用性が向上する。この圧縮破壊強度はスプラッシュ防止、使用性などの観点からは高いほど好ましく、具体的には30MPa以上が好ましいが、高くなり過ぎることは焼結温度の過度の上昇を意味し、SiOの熱分解によるSiの析出量を過剰に増加させるので、スプラッシュ、パーティクルの抑制の点で問題を生じる危険性がある。ただし、本発明者は51MPaまでは問題のないことを確認している。
一方、本発明のSiO焼結蒸着材料製造する方法においては、SiOの成形体を酸素含有雰囲気中で低温焼結する弱酸化工程が特に重要である。この工程を経ることにより、成形体を構成するSiOが低温焼結工程で若干酸化されて、低温焼結体中のO量が増加する。具体的には、低温焼結体中のO量が前記酸素定量分析値O1 で44〜49wt%とされる。
ここにおける焼結雰囲気中の酸素量は18〜25vol%が好ましく、大気中で問題ない。焼結温度は焼結雰囲気中の酸素量よって調整され、大気中の場合で700〜900℃が好ましい。焼結温度が低すぎると、低温焼結体中のO量が十分に増加しない。高すぎる場合はO量が増えすぎる。大気中で低温焼結を行う場合の特に好ましい焼結温度は700〜800℃である。
弱酸化工程に続く本焼結工程では、低温焼結体を高温で焼結して硬さ、緻密性を高める。この工程での焼結温度を高めると、SiOが熱分解してSiが生じるが、低温焼結で増加したOが、蒸着プロセスでこのSiを酸化して、余剰Siの発生を防ぎ、余剰Siに起因するスプラッシュの発生、パーティクルの発生を抑制する。また、蒸着材料が緻密化されているため、この点からもスプラッシュの発生、パーティクルの発生が抑制される。
本焼結工程における焼結温度は1000〜1400℃が好ましい。この焼結温度が低すぎると、蒸着材料の緻密性、硬さが不足し、蒸着プロセスでのスプラッシュの発生、パーティクルの発生が問題になる懸念がある。また、蒸着中に破壊が起こる懸念も生じる。反対に高すぎる場合は2SiO→Si+SiO2 の反応が進みやすくなる。この結果、生成するSi量が多くなりすぎ、弱酸化による抑制の効果が失われる懸念が生じる。特に好ましい焼結温度は1200〜1400℃である。
本発明のSiO焼結蒸着材料は、SiO2 からなる標準試料をEPMAにより定量分析したときのO/Si比aの理論値a0 (≒1.14)に対する比(a/a0 )を補正係数Kとし、EPMAによるO/Si比の実測値Aを前記補正係数Kにより補正して得たO/Si比の補正値A1 (=1/K・A)から求めた酸素定量分析値O1 〔=100/(1+1/A1 )〕が44〜49%と、高Oであることにより、材料中に余剰のSiが存在していても、蒸着膜形成プロセスにおいてこのSiを酸化でき、蒸気圧の低いSi酸化物に変化させることができるので、蒸気圧の高いSiに起因するスプラッシュの発生を阻止でき、合わせてパーティクルの発生についても効果的に抑制できる。また、圧縮破壊強度が15MPa以上と高強度であり、緻密性が高いので、これによるスプラッシュの抑制、パーティクルの抑制も期待できる。更に又、蒸着膜形成プロセスにおける破壊が防止され、使用性に優れる。
すなわち、従来は緻密化のための高温焼結が高Si化につながり、緻密性を確保した場合はSiに起因するスプラッシュやパーティクルの発生を阻止できなかったが、本発明のSiO焼結蒸着材料では、高O化により、緻密性の確保と高Siに起因するスプラッシュやパーティクルの抑制が両立されるのである。
本発明のSiO焼結蒸着材料製造する方法は、SiOの成形体を焼結する前に、酸素含有雰囲気中で低温焼結による微酸化を行い、O量を増加させるので、その後の本焼結で焼結温度を高くし、緻密性を高めても、その高温焼結で生成するSiが蒸着プロセスで酸化されるため、緻密でしかも余剰のSiに起因するスプラッシュやパーティクルを効果的に抑制できる高品質の蒸着材料を製造できる。また、酸素含有雰囲気中での低温焼結は低コストであるので、前記高品質材料を安価に製造でき、経済性にも優れる。
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明のSiO焼結蒸着材料の製造工程の説明図、図2は原料(析出SiO)の製造に使用される真空凝集装置の構成図、図3は蒸着膜形成プロセスでのスプラッシュ生成・抑制の原理を示すイメージ図である。
本実施形態では、次の工程を経て蒸着材料が製造される。第1工程は原料(析出SiO)の製造である。この工程では、例えば図2に示す真空凝集装置が使用される。図2に示された真空凝集装置は、原料室1とその上に連結された円管状の凝集室2とを備えている。操業では、Si粉末とSiO2 粉末の混合物を原料室1にチャージする。室内を所定の真空度に減圧し、原料室1の外側に配置されたヒータで原料室1内を所定温度(1200〜1400℃)に加熱する。これより、原料室1内でSiOの蒸気が発生し、これが上方の凝集室2内に導入される。
凝集室2では、凝集管温度が外面温度で数百度に管理されている。より詳しくは、凝集管の外面温度は下部から上部にかけて低下しており、約800℃から200℃にかけての領域にSiOが析出する。そして、析出SiOのうち800℃から400℃前後までの高温領域に析出したSiOが蒸着材料に通常使用される。これは、低温領域で析出したものほど脆く、高温領域で析出したものは緻密性に優れるからである。
真空凝集装置で析出SiOが製造されると、これを粉砕機により所定粒度に粉砕する。製造されるSiO粉末においては、粒度が重要であり、その粒度は平均粒度で5〜50μmが好ましく、10〜30μmが特に好ましい。なぜなら、粉末が余りに細かすぎると成形体密度が上がらず、高強度を達成し難くなるからである。一方、粗粒の場合は成形性が困難になる。
焼結原料としてのSiO粉末が製造されると、所定のバインダーを用いて蒸着材料用タブレット形状(通常は円柱形状)に成形し、大気中で低温焼結する。焼結温度は、前述かたとおり700〜900℃が好ましく、700〜800℃が特に好ましい。この大気中での低温焼結により、成形体を構成するSiOが微酸化され、析出SiO粉末を直接高温焼結したものよりも、O量が増加する。
焼結はホットプレスで行うこともできるが、成形にバインダーを使用して焼結を行う方が経済的である。バインダーとしては、一般に市販されているもので問題ないが、特に500℃以下の低温で脱バインダーをできるものが好ましい。バインダーの添加量は15〜30重量%が好ましい。バインダーが少なすぎると成形性が悪化し、多すぎる場合はスラリー状となって成形が困難となる。
低温焼結が終わると、非酸化性雰囲気中で高温焼結を行う。焼結温度は、前述したとおり1000〜1400℃が好ましく、1200〜1400℃が特に好ましい。この高温焼結により、成形体は高レベルに緻密化し、機械的強度も向上する。その反面、SiOが熱分解してSiが析出し、余剰のSiが生じる。しかし、この余剰のSiは、低温焼結プロセスで増加したOにより、蒸着プロセスで酸化され、蒸気圧の低いSi酸化物に変化するため、スプラッシュやパーティクルを発生させることはない。
かくして、SiO2 からなる標準試料をEPMAにより定量分析したときのO/Si比aの理論値a0 (≒1.14)に対する比(a/a0 )を補正係数Kとし、EPMAによるO/Si比の実測値Aを前記補正係数Kにより補正して得たO/Si比の補正値A1 (=1/K・A)から求めた酸素定量分析値O1 〔=100/(1+1/A1 )〕が44〜49%で、圧縮破壊強度が15MPa以上であるSiO焼結蒸着材料が製造される。このようなSiO焼結蒸着材料は高強度でありながら、蒸着プロセスでのスプラッシュの発生を阻止でき、更にはパーティクルの発生をも効果的に抑制できる。ここにおけるスプラッシュ、パーティクルの抑制メカニズムを図3により説明する。
SiO焼結蒸着材料を使用した蒸着膜形成プロセスでの蒸着材料の挙動を本発明者は図3のように推定している。すなわち、SiO焼結蒸着材料を使用した蒸着膜形成プロセスでは、蒸着材料の表面にプラズマ、電子ビーム等の加熱用エネルギーが照射される。これにより、蒸着材料の表面からSiOが蒸発し、蒸着材料10の表面に対向して配置された基板等のターゲット表面にSiO膜が形成される。
このとき、加熱用エネルギーが照射される蒸着材料の表面近傍では、一部のSiOに熱分解反応が起き、SiO2 及びSiが生じる。熱分解反応で生じたSiは、表面の消費に伴って表面に集まる。なぜなら、SiO、SiO2 、Siの蒸気圧はこの順番で低くなり、蒸発もこの順番で起こりにくいからである。つまり、熱分解反応でSiO2 及びSiが生じるが、SiO2 は比較的容易に蒸発し、Siは蒸発し難く残留し易いのである。ただし、SiO及びSiは再反応してSiOに戻り蒸発するので、SiO2 の実際の蒸発量は多くない。Siも再反応により消費されるが、蒸発量が僅かであるので、蒸着材料の表面に粒状に残留する。この材料表面に残留する凝集Si粒がスプラッシュの原因になり、ひいてはパーティクルの原因にもなると考えられる。実際、スプラッシュやパーティクルに起因する膜品質低下が生じた使用後の蒸着材料の表面には、目視でも明確に確認できる凝集Si粒が残留している。
これから分かるように、スプラッシュやパーティクルに起因する膜品質低下は、蒸着材料中のSiに原因がある。このSiは蒸着プロセスだけでなく、蒸着材料製造プロセスにおける焼結過程でも生じる。焼結過程で生じるSi量を低減するのが、特許文献3に記載された低温焼結であるが、その二次弊害は少なくない。そこで、本発明では膜形成過程における上記反応に着目し、材料製造プロセスで材料中のO量を増加させておく。そうすると、未反応で残るSiが材料中の余剰のOにより酸化され、そのSiが酸化物に変化することにより、材料表面におけるSi粒の凝集が阻止され、凝集Si粒に起因するスプラッシュの発生、更にはパーティクルの発生が抑制される。
本発明のSiO焼結蒸着材料でスプラッシュ、パーティクルの発生が効果的に抑制される原因を、本発明者は以上のように推定している。実際、本発明のSiO焼結蒸着材料を使用して蒸着膜の形成操作を行った場合、使用後の蒸着材料の表面に凝集Si粒は認められない。
次に、本発明のSiO焼結蒸着材料及びその蒸着材料を製造する方法の有効性を比較材料の場合と対比することにより明らかにする。
真空凝集装置で製造した析出SiO(凝集管外面温度で400℃以上の高温領域に析出した高温析出SiO)を平均粒径20μmに粉砕した。そのSiO粉末を直径30mm、高さ40mmのタブレット形状にバインダー成形した。その成形体を大気中で低温焼結し、その後に不活性ガス雰囲気(Arガス雰囲気中)中で高温焼結した。
比較参照のために、低温焼結での焼結温度及び高温焼結での焼結温度を種々変更すると共に、低温焼結を省略した蒸着材料、及び高温焼結を省略した蒸着材料も製造した。成形プロセスで使用したバインダーは市販のものであり、添加量は20重量%とした。
製造されたSiO焼結蒸着材料(タブレット)に対して、前記酸素定量分析値O1 を求めた。また圧縮破壊強度を測定した。使用したEPMAはJEOL/JXA−8100であり、分析領域は42.5mm角、分析元素はO及びSiの2元素とした。
また、製造されたSiO焼結蒸着材料(タブレット)を実際に真空蒸着試験(イオンプレーティング)に用いて、各材料の耐スプラッシュ特性及び耐パーティクル特性を調査した。蒸着膜形成条件を表1に示し、調査結果を製造条件と共に表2に示す。耐スプラッシュ特性の調査では、スプラッシュを、基材フィルムにおけるピンホール数として検出しカウントした。耐パーティクル特性の調査では、膜上の5μm以上のパーティクル数をレーザー式パーティクルカウンターによりカウントした。成膜速度は、蒸着材料Aを用いた比較例1を100とした相対値で表した。
蒸着材料A〜C(比較例1〜3)は、非酸化性雰囲気下での高温焼結のみを実施した従来材料である。大気中での低温焼結を実施していないので、前記酸素解析値O1 は44wt%未満と小さい。Arガス雰囲気中での高温焼結を行ってるので、圧縮破壊強度は高い。圧縮破壊強度は高いが、その高温焼結過程でSiが析出したため、ピンホール数、パーティクル数ともに多い。ピンホール数は焼結温度が高くなるほど多くなり、パーティクル数は焼結温度が高くなるほど減少する。
蒸着材料D(比較例4)は、本焼結前に大気中での低温焼結を実施したものの、その温度が低いために、前記酸素定量解析値O1 は44wt%に達しない。このため、蒸着膜形成プロセスでは、本焼結で析出したSiの影響を受け、ピンホール数は減少せず、パーティクル数は多い。
蒸着材料E〜Gは、本焼結前に大気中で適正温度の低温焼結を実施した本発明例である。前記酸素定量解析値O1 は44〜49wt%を満足し、圧縮破壊強度も15MPa以上を示す。1000℃の高温焼結を実施しているにもかかわらず、ピンホール数は少ない。パーティクル数は、高温焼結とはいえ焼結温度が1000℃と比較的低いために若干多い。大気中での低温焼結の温度が高くなるほど、前記酸素定量解析値O1 は高くなり、ピンホール数、パーティクル数ともに減少する。高温焼結での温度が同一なので、圧縮破壊強度は若干高くなる程度である。
蒸着材料H(比較例5)は、大気中での焼結温度が高いために、前記酸素定量解析値O1 は49wt%を超えている。特性が蒸気圧がSiOより低いSiO2 に近づくため成膜速度が低下し、生産性に悪影響が生じる。
蒸着材料I,Jは、本焼結前に大気中で適正温度の低温焼結を実施した本発明例である。低温焼結後の高温焼結の温度を高くしたため、材料中のSi量が増加しているはずであるが、ピンホール数は少ない。高温焼結温度の上昇により、圧縮破壊強度は大幅に向上し、パーティクル数も激減している。
本発明の一酸化珪素系蒸着材料の製造工程の説明図である。 原料(析出SiO)の製造に使用される真空凝集装置の構成図である。 蒸着膜形成プロセスでのスプラッシュ生成・抑制の原理を示すイメージ図である。
符号の説明
1 原料室
2 凝集室

Claims (2)

  1. SiOの蒸着膜の形成に使用されるSiO焼結蒸着材料であって、SiO2 からなる標準試料をEPMAにより定量分析したときのO/Si比aの理論値a0 (≒1.14)に対する比(a/a0 )を補正係数Kとし、EPMAによるO/Si比の実測値Aを前記補正係数Kにより補正して得たO/Si比の補正値A1 (=1/K・A)から求めた酸素定量分析値O1 〔=100/(1+1/A1 )〕が、44〜49wt%であり、かつ圧縮破壊強度が15MPa以上であるSiO焼結蒸着材料。
  2. 請求項1に記載のSiO焼結蒸着材料において、圧縮破壊強度が30MPa以上であるSiO系焼結蒸着材料。
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