JP4992344B2 - 熱疲労特性に優れた金型用鋼 - Google Patents
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Description
逆に金型寿命が短ければ、製品1個あたりに占める金型コストの比率は大となる。
また金型の長寿命化は、省資源や環境負荷軽減の観点からも強く望まれている。
ところがこのハイサイクル化は、金型寿命を短寿命化する大きな要因となる。
この点をダイカストを例にとって以下説明する。
ダイカスト製品の製造を単純にハイサイクル化した場合、金型の冷却時間が十分に確保されないまま(型の温度が下がりきらないうちに)、次の鋳造サイクルを迎えることとなり、必然的に金型の表面温度が高温度化する。
またより高温で金型から取り出された鋳造品はその後の冷却による熱収縮が大きく、寸法精度に悪影響が及ぶ。更に高温で取り出された製品は、その後の冷却中に変形を生じ易い。
その手法としては水冷孔の本数を増やす,水冷孔を金型の成形表面即ちキャビティに近づける、といった金型の内部冷却の強化がある。
また離型剤の高圧塗布による金型表面冷却の強化も用いられる。
しかしながらこれらは金型寿命を低下させる大きな要因となる。
ここでヒートチェックは摩耗,溶損,腐食等によって発生した表面の微小な切欠部に熱応力(特に溶湯充填により高温度化した金型表面に対するその後の強制冷却による引張応力)が作用して亀裂が発生及び進展する現象で、加熱・冷却に伴う熱疲労現象である。
このようなヒートチェックが生ずると製品表面にこれが転写されてしまい、製品によっては品質が著しく損なわれるか又はゼロとなってしまう。
特にハイサイクル化においては、金型冷却を強化する目的で離型剤塗布の強度を増すため、金型表面の引張応力が増大し、ヒートチェックが多発し易い。
この水冷孔割れは、冷却水の水漏れを招く重大な不具合であり、いつ金型の成形面側に割れが到達するのか予測がつかず、途中の補修もできない。
このため水冷孔割れは非常に厄介な問題とされている。
このような事情の下で、金型寿命を高めるための対策として次の点が考えられる。
即ち、上記ヒートチェックを発生させる要因は金型の強度,靭性,軟化抵抗及び熱応力であり、従ってヒートチェックを抑制するためには強度,靭性,軟化抵抗を高め、また金型に作用する熱応力を下げることが重要である。
更に金型の大割れに対しては靭性を高めることが重要である。
これら対策のうち冷媒の腐食性を下げる点については、冷却水のpHや成分管理によって達成される。
但し設備が大掛りとなるため一般的な対策とは言い難い。
このため、高強度化によってヒートチェックを改善させても、水冷孔割れや大割れが逆に頻発するといったことが起こる。
また、衝撃値や破壊靭性値を高めるための低強度化は耐力の低下を招き、ヒートチェックの発生を助長することになる。
環境負荷軽減・省資源・低廉化の実現には、合金元素量が比較的に少なくても非常に高い特性を発揮する鋼が必要である。
尚、説明は省略した上記の状況はプラスチック,ゴムの射出成形や鍛造の分野においても同様である。
また本発明の他の目的は、高い靭性を確保することによってヒートチェックや水冷孔割れとともに金型の大割れをも抑制し、金型寿命を高寿命化することを目的とする。
30≦HRC600℃≦55・・・式(1)
−10.0≦HRC600℃−HRC550℃・・・式(2)
30≦λRT・・・式(3)
但しHRC600℃は600℃での焼戻し後に室温で測定したロックウェル硬さを、HRC550℃は550℃での焼戻し後に室温で測定したロックウェル硬さを、λRTは500〜650℃で焼き戻した後の室温における熱伝導率[W/m/℃]をそれぞれ表す。
110−1.50×HRC≦KIC RT・・・式(4)
180−3.35×HRC≦CH2mmU RT・・・式(5)
但しHRCは500〜650℃で焼き戻した後の室温におけるロックウェル硬さを、KIC RTは500〜650℃で焼き戻した後の室温における平面ひずみ破壊靭性値[MPa・m0.5]を、CH2mmU RTは500〜650℃で焼き戻した後の室温における、JIS3号(2mmのUノッチ)の試験片を用いたシャルピー衝撃試験による衝撃値[J/cm2]をそれぞれ表す。
またシャルピー衝撃値CH2mmU RTは、JIS3号(2mmのUノッチ)の試験片を用いてJIS Z 2242に従い行なったシャルピー衝撃試験での吸収エネルギーを切欠部の原断面積で割った値である。
そこで本発明者は熱応力に着眼し、熱応力を低くすることによって熱疲労特性を高め、金型寿命を高寿命化することを考えた。
ここで熱応力は、金型の熱伝導率を高くすることによって低くすることができる。熱伝導率を高くすれば金型の表面温度と内部の温度との温度差を小さくすることができ、金型に発生する熱応力を小さくすることができる。
具体的には、成分的には本発明では熱伝導率を低くする元素であるSiの添加量を低く抑えるとともに、熱伝導率及び軟化抵抗を低下させるCrの添加量を低く抑え、また他の合金成分とのバランスを図って、所定の熱処理を施した後のHRCを30〜55,軟化抵抗を表すΔHRC(HRC600℃−HRC550℃)の値を−10以上、熱伝導率λを30以上となしている。
また熱伝導率の高さは、金型温度の迅速な低下につながり、溶湯の凝固速度増大による鋳造品質の向上にも寄与する。
Cは鋼の強度調整に必須の元素である。プラスチックやゴムの射出成形、ダイカスト、鋳造などに用いられる金型として必要強度を確保するため、本発明においては質量比で0.33%〜0.6%含有させる。
特性を評価する状態としては焼戻し状態が対象となる。焼戻しの時間を30時間とした理由は、短時間の焼戻しでは高温・長時間の実用環境下での特性を正確に判断できないためである。
ここで、600℃と30Hrの意味について補足する。600℃は、ダイカストに用いられる金型表面の最高到達温度に相当する。さらに、金型表面が約600℃で推移する時間は製品製造1サイクル当り1秒程度あり、一般的な金型寿命が100000〜110000ショットであることを考慮すれば、金型表面が約600℃で推移する時間は累積で28Hr〜31Hrとなる。したがって、600℃における30Hrでの処理後の特性が高い鋼材ほど、使用中の軟化が小さく、損傷を発生しにくい金型用素材として好適と判断できる。
温間・熱間鍛造においても同様のことが言える。
また、温度が600℃を大きく超える条件下で使用される金型についても、上記の条件が適用可能であることは分かっている。
以上の理由から、高温下で使用される金型が軟化する危険性を評価すべき焼戻し条件として600℃における30Hrの保持が適当である。
30≦HRC600℃≦55・・・式(1)
ここで、HRC600℃とは600℃での焼戻し後に室温で測定したロックウェル硬さである。
600℃の高温度で30時間の加熱をおこなっても金型としての用途に耐えうるHRC30〜HRC55の硬さが得られることが必須条件である。
−10.0≦ΔHRC(ΔHRC=HRC600℃−HRC550℃)・・・式(2)
ここでHRC550℃とは、550℃での焼戻し後に室温で測定したロックウェル硬さである。
ΔHRCは軟化抵抗に相当する特性であり、高温で使用される金型ではΔHRCが「ゼロに近い負の値」あるいは「正の値」であることが望ましい。
本発明鋼はCr量が低いことに加え、MoやVなどを適量添加しているため、−10以上のΔHRCを達成できることが特徴である。
なお、JIS SKD61(5.2%Cr)のΔHRCは−12〜−15程度である。このため、ダイカストや温間・熱間鍛造に用いられるJIS SKD61金型は使用中に軟化して、ヒートチェックや磨耗などの損傷を発生しやすい。
ここで、550℃での焼戻し硬さを基準として式(2)を定義した理由は次の通りである。
2次硬化を起こす合金工具鋼の焼戻し硬さは、焼戻しが550℃である場合に最も高くなることが多い。そこで、この最高硬さからの軟化量を、その鋼材が高温環境化で示す軟化抵抗と扱うことが妥当と考えた。
30≦λRT・・・式(3)
ここでλRTとは、500℃〜650℃で焼戻した後の室温における熱伝導率[W/m/℃]である。
加熱と冷却のサイクルが繰り返される金型では、λRTの大きいものほど熱応力が小さくなり、望ましい。
本発明鋼はSi量とCr量が低いため、30以上のλRTを達成できることが特徴である。
なおJIS SKD61(1%Si-5.2%Cr)のλRTは23程度あり、熱サイクルが負荷された場合に発生する熱応力の高さが問題となる。
110−1.5×HRC≦KIC RT・・・式(4)
ここでHRCとは、500℃〜650℃で焼戻した後の室温におけるロックウェル硬さ、KIC RTとは500℃〜650℃で焼戻した後の室温における平面ひずみ破壊靱性値[MPa・m0.5]である。
亀裂が発生した金型、あるいは亀裂を内在する金型に応力サイクルが負荷される場合、KIC RTの大きい鋼ほど破壊しにくいため望ましい。
本発明鋼は比較的に省合金でありながら、合金成分の添加量最適化によって、従来の高性能鋼と同等以上のKIC RTを確保できることが特徴である。HRC=45の場合、KIC RTは45程度となり、JIS SKD61と同等である。
180−3.35×HRC≦CH2mmU RT・・・式(5)
ここでCH2mmU RTとは、500℃〜650℃で焼戻した後の室温におけるシャルピー衝撃値[J/cm2]であり、対象となる試験片はJIS3号(2mmのUノッチ)である。
本発明鋼は、比較的に省合金鋼でありながら合金成分の添加量最適化によって、炭化物を微細に析出させているため、従来の高性能鋼と同等以上のCH2mmU RTを確保できることが特徴である。HRC=45の場合、CH2mmU RTは32程度となり、JIS SKD61と同等である。
<実施例1>
[熱伝導率と耐ヒートチェック性の相関]
表1に示す化学組成(但し残部はFe)の9種類の鋼材に対して、λRT(式(3))と耐ヒートチェック性の相関を調査した。手順は、先ずλRTの評価、次に耐ヒートチェック性の確認である。
λRTを調査する試験片は、φ10×2(単位はmm。以下同)の円盤である。荒加工した円盤を1030℃で30分の均熱後に30℃/分で焼き入れ、570〜620℃の範囲内で30時間焼き戻し、HRC45±0.6に調整した。その後、精加工によってφ10×2の正寸に仕上げた。
λRTはレーザーフラッシュ法によって求めた。即ち、レーザー発振器から発射したレーザー光を室温の試験片に対して直角に照射、そのとき試験片の背面から放射される熱量を赤外線検出器で測定して比熱と熱拡散率を求め、最終的にλRT(=比熱×熱拡散率×密度)を算出した。
一方、耐ヒートチェック性を調査する試験片は、φ15×φ3.5×φ5のリングである。荒加工したリングを1030℃で30分の均熱後に30℃/分で焼入れ,570℃〜620℃の範囲内で30Hr焼戻し、HRC45±0.6に調整した。その後、精加工によってφ15×φ3.5×φ5の正寸に仕上げた。
実験では、試験片となるリングの側面を高周波誘導加熱にて600℃に加熱した後に、直ちに水冷する熱サイクルを10000回与えた。ここで600℃までの加熱時間は4秒,水冷時間は3秒である。
試験後、リングを1/2の高さの位置で切断し、加熱・冷却のサイクルを受けた面(外周面)におけるヒートチェックの最大深さを評価した。
図1に示しているように、熱伝導率が30以上である場合にヒートチェックの最大深さは100μm以下となっている。
Alダイカスト製品に転写される亀裂深さは100μm程度と考えられており、従ってヒートチェックの最大深さ100μmはヒートチェックによる金型の寿命の判定基準となる。
ここにおいてλRTを30以上とすることで、ヒートチェックの最大深さを100μm以下とすることができ、ヒートチェックによる金型の寿命を高寿命化することができる。
[軟化抵抗と耐ヒートチェック性の相関]
表2に示す化学組成(但し残部はFe)の9種類の鋼材に対して、ΔHRC(=HRC600℃−HRC550℃:式(2))と耐ヒートチェック性の相関を調査した。手順は先ずΔHRCの評価、次に耐ヒートチェック性の確認である。
ΔHRCを調査する試験片は10×10×20の角棒である。精加工した角棒を1030℃で30分の均熱後に30℃/分で焼き入れた。その後、550℃と600℃で30時間の焼戻しを行い、室温でHRC(HRC600℃,HRC550℃)を測定し、ΔHRCを求めた。
一方、耐ヒートチェック性を調査する試験片の形状や実施条件は実施例1と同様である。
図2の結果から、軟化抵抗ΔHRCを−10以上とすることで、ヒートチェックによる金型寿命を高寿命化することができることが分る。
表1,図1,表2,図2によって、鋼材の熱伝導率λRTと軟化抵抗ΔHRCをともに大きくすれば、耐ヒートチェック性を向上(金型を超寿命化)できることが証明された。そこでこのような特徴を有する鋼材からなる金型が実生産においても同様の結果を示すのか確認することにした。
表3に示す化学組成(但し残部はFe)の17種類の鋼材を用いて、重量が500kgの金型を作成し、ダイカストに適用した場合の金型寿命を以下にて評価した。
鋼材の基礎特性を比較するため、表4中には実施例1で示した方法によって得られたλRT(式(3))と、実施例2で示した方法によって得られたΔHRC(式(2))を併記した。
また、表4中のKIC RT(式(4))とCH2mmU RT(式(5))は前述した手法によって求めた。その際試験片は1030℃で30分の均熱度に30℃/分で焼き入れ、570℃で30時間焼き戻した。このとき室温におけるHRCも、式(4)と式(5)の左辺を計算するため、表4中には併記してある。
なお、熱処理条件と硬さは基礎特性評価と金型性能評価とで一致していない。
1サイクル72秒の鋳造を実施し、発生したヒートチェックの鋳造品表面への転写が顕著となった時点(ショット数)を金型寿命と判定した。金型寿命の評価は以下の基準にて行った。
××:3000ショット以下
× :3000ショット以上,且つ6000ショット未満
▲ :6000ショット以上,且つ10000ショット未満
○ :10000ショット以上,且つ15000ショット未満
◎ :15000ショット以上
一方本発明例では、熱伝導率λRTが大きく、使用中のヘタリも小さいため、10000ショット以上の寿命が得られている。これは、JIS SKD61の約2倍である。即ち合金元素が多量に添加された高級鋼よりも、低廉な本発明例鋼の方が型性能は高い。また、水冷孔に発生した割れの深さも、本発明例は比較例の半分であり、熱伝導率λRTを大きくすることで水冷孔の割れを抑制できることが確認できた。
また比較例2のものは、Coの添加量が2.5で請求項3の上限値の2.0を超えており、その結果として軟化抵抗ΔHRCが低く、また熱伝導率λRTも本発明の条件を満たしていない。その結果として金型寿命は▲となっている。
また衝撃値CH2mmU RTも低い値となっており、その結果として金型寿命は×となっている。
Claims (6)
- 質量%で
C:0.33〜0.6
Si:0.01〜0.8
Mn:0.1〜2.5
Cu:0.01〜2.0
Ni:0.01〜2.0
Cr:0.1〜2.0
Mo:0.01〜2.0
V:0.45〜2.0
Al:0.002〜0.04
N:0.002〜0.04
O:0.005以下
残部Fe及び不可避的不純物の組成を有する金型用鋼であって、該鋼を1010℃〜1050℃で30分均熱後に30℃/分で焼入れし、更に以下の各温度で30時間の焼戻しを1回行なった状態で下記式(1),式(2)及び式(3)を満たすことを特徴とする熱疲労特性に優れた金型用鋼。
30≦HRC600℃≦55・・・式(1)
−10.0≦HRC600℃−HRC550℃・・・式(2)
30≦λRT・・・式(3)
但し
HRC600℃は600℃での焼戻し後に室温で測定したロックウェル硬さを
HRC550℃は550℃での焼戻し後に室温で測定したロックウェル硬さを
λRTは500〜650℃で焼き戻した後の室温における熱伝導率[W/m/℃]を
それぞれ表す。 - 請求項1において、前記焼戻しを1回行った状態で更に下記式(4),式(5)を満たすことを特徴とする熱疲労特性に優れた金型用鋼。
110−1.50×HRC≦KIC RT・・・式(4)
180−3.35×HRC≦CH2mmU RT・・・式(5)
但し
HRCは500〜650℃で焼き戻した後の室温におけるロックウェル硬さを
KIC RTは500〜650℃で焼き戻した後の室温における平面ひずみ破壊靭性値[MPa・m0.5]を
CH2mmU RTは500〜650℃で焼き戻した後の室温における、JIS3号(2mmのUノッチ)の試験片を用いたシャルピー衝撃試験による衝撃値[J/cm2]を
それぞれ表す。 - 請求項1又は2において、質量%で
Co:0.01〜2.0
を更に含有することを特徴とする熱疲労特性に優れた金型用鋼。 - 請求項1〜3の何れかにおいて、質量%で
Ti:0.005〜0.5
Zr:0.005〜0.5
の何れか1種又は2種を更に含有することを特徴とする熱疲労特性に優れた金型用鋼。 - 請求項1〜4の何れかにおいて、質量%で
B :0.0002〜0.02
を更に含有することを特徴とする熱疲労特性に優れた金型用鋼。 - 請求項1〜5の何れかにおいて、質量%で
S :0.01〜2.0
Ca:0.0005〜0.5
Se:0.005〜0.5
Te:0.005〜0.5
Bi:0.005〜0.5
Pb:0.005〜0.5
の何れか1種又は2種以上を更に含有することを特徴とする熱疲労特性に優れた金型用鋼。
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