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JP4989524B2 - 電子カメラ - Google Patents

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JP4989524B2
JP4989524B2 JP2008057964A JP2008057964A JP4989524B2 JP 4989524 B2 JP4989524 B2 JP 4989524B2 JP 2008057964 A JP2008057964 A JP 2008057964A JP 2008057964 A JP2008057964 A JP 2008057964A JP 4989524 B2 JP4989524 B2 JP 4989524B2
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Description

この発明は、複数の被写界像を合成して不要な動体が排除された合成画像を作成する、電子カメラに関する。
この発明はまた、固定パターンノイズが除去された動画像を作成する、電子カメラに関する。
不要な動体が排除された合成画像を作成するカメラの一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1によれば、風景を背景とした人物は、所定の時間間隔で3回連続して撮影される。画像合成にあたっては、撮影された3フレームのうち2フレーム以上で一致する部分が抽出される。これによって、被写界にたまたま通りがかりの第三者が入ったとしても、動きのある第三者の像は除去され、利用者と所望の風景のみが撮影された合成画像が得られる。
また、固定パターンノイズが除去された動画像を作成する電子カメラの一例が、特許文献2に開示されている。特許文献2によれば、撮像信号に固定的に現れるノイズに乱数信号が加算される。これによって攪乱されたノイズは、隣接画素相関やフレーム相関を利用して除去される。
特開2005−12660号公報 特開2004−289241号公報
しかし、特許文献1では撮影の時間間隔が固定されるため、動きのある第三者の移動速度によっては第三者の像に起因するノイズが合成画像に現れるおそれがある。また、特許文献2では、隣接画素相関またはフレーム相関を利用する前に固定パターンノイズを攪乱する必要があるため、回路構成が複雑化するおそれがある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、動体が排除された合成画像の品質の改善することができる、電子カメラを提供することである。
この発明の他の目的は、固定パターンノイズが除去された動画像を簡便に作成することができる、電子カメラを提供することである。
この発明に従う電子カメラ(10:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、被写界の光学像が照射される撮像面を有し、被写界像を周期的に生成する撮像手段(16)、撮像手段によって指定周期毎に生成された複数の被写界像を合成する合成手段(36)、光軸に直交する方向における撮像面の動きを合成手段によって注目される複数の被写界像の各々に対応して検出する検出手段(S23, S27, S65)、および合成手段による画像合成位置を検出手段によって検出された動きを
参照して調整する調整手段(S75)を備え、合成手段は、複数の被写界像に共通する複数の画素を選択し、該複数の画素のうち既定番目の大きさの画素値を有する画素を出力することを特徴とする。
撮像手段は、被写界の光学像が照射される撮像面を有し、被写界像を周期的に生成する。合成手段は、撮像手段によって指定周期毎に生成された複数の被写界像を合成する。また、指定周期の長さを変更指示に応答して変更する変更手段を備え、指定周期の長さは、変更指示に応答して変更手段によって変更される。光軸に直交する方向における撮像面の動きは、合成手段によって注目される複数の被写界像の各々に対応して、検出手段によって検出される。調整手段は、合成手段による画像合成位置を検出手段によって検出された動きを参照して調整する。
変更指示に応答して指定周期を変更することで、動体の動きが遅いほど指定周期を延長することができ、これによって合成画像から動体を確実に排除することができる。また、光軸に直交する方向における撮像面の振れを考慮して画像合成位置を調整することで、指定周期の延長に起因する撮像面の振れが画像合成に与える影響を軽減することができる。この結果、動体が排除された合成画像の品質の改善が図られる。
好ましくは、合成手段は、複数の被写界像の各々から指定エリアに属する部分被写界像を抽出する抽出手段(96)、および抽出手段によって抽出された複数の部分被写界像を合成する部分被写界像合成手段(100~112)を含み、調整手段は撮像面の動きが補償されるように指定エリアの位置を調整する。
さらに好ましくは、画素出力手段はメディアンフィルタまたはランクフィルタを含む。
好ましくは、撮像手段によって生成された被写界像に基づく動画像を出力する出力手段(40, 42)、および合成手段によって注目される複数の被写界像が生成された後に合成手段を起動する起動手段(S67)がさらに備えられる。
この発明に従う撮像制御プログラムは、被写界の光学像が照射される撮像面を有し、被写界像を周期的に生成する撮像手段(16)、および撮像手段によって指定周期毎に生成された複数の被写界像を合成する合成手段(36)を備える電子カメラ(10)のプロセッサ(28)に、指定周期の長さを変更指示に応答して変更する変更ステップ(S35)、光軸に直交する方向における撮像面の動きを合成手段によって注目される複数の被写界像の各々に対応して検出する検出ステップ(S23, S27, S65)、および合成手段による画像合成位置を検出ステップによって検出された動きを参照して調整する調整ステップ(S75)を実行させるための、撮像制御プログラムである。
この発明に従う撮像制御方法は、被写界の光学像が照射される撮像面を有し、被写界像を周期的に生成する撮像手段(16)、および撮像手段によって指定周期毎に生成された複数の被写界像を合成する合成手段(36)を備える電子カメラ(10)によって実行される撮像制御方法であって、指定周期の長さを変更指示に応答して変更する変更ステップ(S35)、光軸に直交する方向における撮像面の動きを合成手段によって注目される複数の被写界像の各々に対応して検出する検出ステップ(S23, S27, S65)、および合成手段による画像合成位置を検出ステップによって検出された動きを参照して調整する調整ステップ(S75)を備える。
他の発明に従う電子カメラ(10)は、被写界の光学像が照射される撮像面を有し、被写界像を指定周期で生成する撮像手段(16)、撮像手段によって生成された複数の被写界像の中からN個(N:2以上の整数)の被写界像を選択する選択手段(S13)、選択手段の選択態様を指定周期で変更する変更手段(S15)、選択手段によって選択されたN個の被写界像を合成する合成手段(36)、合成手段によって作成された被写界像に基づく動画像を出力する出力手段(40, 42)、および合成手段による画像合成位置を光軸に直交する方向における撮像面の動きを参照して調整する調整手段(S27, S29)を備える。
撮像手段は、被写界の光学像が照射される撮像面を有し、被写界像を指定周期で生成する。選択手段は、撮像手段によって生成された複数の被写界像の中からN個(N:2以上の整数)の被写界像を選択する。選択手段の選択態様は、変更手段によって指定周期で変更される。合成手段は、選択手段によって選択されたN個の被写界像を合成する。合成手段によって作成された被写界像に基づく動画像は、出力手段によって出力される。調整手段は、合成手段による画像合成位置を光軸に直交する方向における撮像面の動きを参照して調整する。
このように、撮像手段は指定周期で被写界像を生成し、選択手段はN個の被写界像の選択態様を指定周期で変更する。動画像を形成する被写界像は、こうして選択されたN個の被写界像の合成によって得られる。ここで、N個の被写界像の合成位置は、光軸に直交する方向における撮像面の動きを参照して調整される。このため、撮像面に手振れが生じると、固定パターンノイズの相対位置がN個の被写界像の間で相違することとなる。この結果、固定パターンノイズを画像合成の際に(つまり簡便に)除去することができる。
好ましくは、合成手段は、N個の被写界像の各々から指定エリアに属する部分被写界像を抽出する抽出手段(96)、および抽出手段によって抽出されたN個の部分被写界像を合成する部分被写界像合成手段(100~112)を含み、調整手段は撮像面の動きが補償されるように指定エリアの位置を調整する。
さらに好ましくは、部分被写界像合成手段は、N個の部分被写界像に共通する複数の画素を選択する画素選択手段(102~110)、および画素選択手段によって選択された複数の画素に基づいて1つの画素を出力する画素出力手段(112)を含む。より好ましくは、画素出力手段は複数の画素のうち既定番目の大きさの画素値を有する画素を出力する。
この発明によれば、変更指示に応答して指定周期を変更することで、動体の動きが遅いほど指定周期を延長することができ、これによって合成画像から動体を確実に排除することができる。また、光軸に直交する方向における撮像面の振れを考慮して画像合成位置を調整することで、指定周期の延長に起因する撮像面の振れが画像合成に与える影響を軽減することができる。この結果、動体が排除された合成画像の品質の改善が図られる。
また、他の発明によれば、撮像手段は指定周期で被写界像を生成し、選択手段はN個の被写界像の選択態様を指定周期で変更する。動画像を形成する被写界像は、こうして選択されたN個の被写界像の合成によって得られる。ここで、N個の被写界像の合成位置は、光軸に直交する方向における撮像面の動きを参照して調整される。このため、撮像面に手振れが生じると、固定パターンノイズの相対位置がN個の被写界像の間で相違することとなる。この結果、固定パターンノイズを画像合成の際に(つまり簡便に)除去することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1を参照して、この実施例のディジタルカメラ10は、光学レンズ12および絞りユニット14を含む。被写界の光学像は、これらの部材を通してCMOS型のイメージセンサ16の撮像面に照射される。撮像面は、原色ベイヤ配列の色フィルタ(図示せず)によって覆われる。したがって、各画素では、R(Red),G(Green)およびB(Blue)のいずれか1つの色情報を有する電荷が光電変換によって生成される。
電源が投入されると、CPU28は、スルー画像処理を実行するべくドライバ18を起動する。ドライバ18は、1/60秒毎に発生する垂直同期信号Vsyncに応答して、撮像面を露光し、撮像面で生成された電荷をラスタ走査態様で読み出す。イメージセンサ16からは、被写界を表す生画像データが60fpsのフレームレートで出力される。
前処理回路20は、イメージセンサ16からの生画像データにディジタルクランプ,画素欠陥補正,ゲイン制御,メディアンフィルタなどの処理を施す。これによって生成された生画像データは、メモリ制御回路32を通してSDRAM34の生画像エリア34a(図2参照)に書き込まれる。
メディアンフィルタとは、対象画素およびその周辺に存在する同色画素のレベルの中央値を検出し、検出した中央値を対象画素のレベルとする処理である。また、前処理回路20のメディアンフィルタは、平面方向の周辺画素に注目する。
したがって、対象画素が図3(A)に示すマトリクスの中央のR画素であるときは、同じ図3(A)に斜線で示す9画素のレベルの中央値が対象画素のレベルとされる。また、対象画素が図3(B)に示すマトリクスの中央のG画素であるときは、同じ図3(B)に斜線で示す13画素のレベルの中央値が対象画素のレベルとされる。さらに、対象画素が図3(C)に示すマトリクスの中央のB画素であるときは、同じ図3(C)に斜線で示す9画素のレベルの中央値が対象画素のレベルとされる。
図2に示す生画像エリア34aは、6つのバンクによって形成される。CPU28は、垂直同期信号Vsyncが発生する毎に、書き込み先のバンクを循環的に変更する。書き込み先のバンクは、バンク1→バンク2→バンク3→バンク4→バンク5→バンク6→バンク1→…の順で指定される。前処理回路20から出力された生画像データは、こうして指定されたバンクに書き込まれる。
前処理回路20は、上述の処理に加えて、簡易Y生成処理および簡易RGB生成処理を実行する。生画像データは、簡易Y変換処理によってYデータに変換され、簡易RGB変換処理によってRGBデータ(各画素がR,GおよびBの全ての色情報を有するデータ)に変換される。簡易Y変換処理によって生成されたYデータは動き検出回路22およびAF評価回路26に与えられ、簡易RGB変換処理によって生成されたRGBデータはAE/AWB評価回路24に与えられる。
図5を参照して、撮像面には9つの動き検出エリアMD1〜MD9と1つの抽出エリアEXとが割り当てられる。動き検出エリアMD1〜MD3は撮像面の上段に水平方向に並び、動き検出エリアMD4〜MD6は撮像面の中断に水平方向に並び、動き検出エリアMD7〜MD9は撮像面の下段に水平方向に並ぶ。
動き検出回路22は、動き検出エリアMD1〜MD9の各々における被写界の動きを表す部分動きベクトルを、前処理回路20から与えられたYデータに基づいて1/60秒毎に検出する。動き検出回路22はさらに、検出された部分動きベクトルを合成して全体動きベクトルを作成する。全体動きベクトルは、1/60秒毎に動き検出回路22から出力される。
CPU28は、光軸に直交する方向における撮像面の動きが手振れおよびパン/チルト動作のいずれに起因するかを動き検出回路22から出力された全体動きベクトルに基づいて判別し、撮像面の動きが手振れに起因するときに全体動きベクトルに沿って抽出エリアEXを移動させる。抽出エリアEXの位置は、手振れに起因する撮像面の動きが補償(相殺)されるように変更される。
CPU28はその後、現時点の抽出エリアEXの位置をフィルタ回路36に設けられたレジスタRGST1に設定する。図6に示すように、レジスタRGST1は生画像エリア34a上のバンク1〜6にそれぞれ対応する6つのカラムを有する。抽出エリアEXの位置は、この6つのカラムのうち現時点の書き込み先のバンクに対応するカラムに設定される。
CPU28は、生画像エリア34aに5フレームの生画像データが確保された後、垂直同期信号Vsyncが発生する毎に読み出し開始バンクを循環的に変更する。読み出し開始バンクもまた、バンク1→バンク2→バンク3→バンク4→バンク5→バンク6→バンク1→…の順で指定される。
フィルタ回路36は、読み出し開始バンクに対応するカラムから始まる5つのカラムをレジスタRGST1から特定し、特定された5つのカラムから5つの位置をそれぞれ検出し、そして検出された5つの位置に従う5つの抽出エリアEXを生画像エリア34a上の5つのバンク(読み出し開始バンクから始まる5つのバンク)にそれぞれ割り当てる。
フィルタ回路36はさらに、この5つの抽出エリアにそれぞれ属する5フレームの部分生画像データをメモリ制御回路32を通して並列的に読み出し、抽出エリアEXの左上座標を基準として共通する位置に存在する5画素に注目した時間軸方向のメディアンフィルタを実行する。読み出し処理は指定の画素ブロックずつ実行され、かつ5フレームの部分生画像データの読み出しは1/60秒以内に完了する。
図4に示す5フレームの部分生画像データにそれぞれ属する5つの画素ブロックMB1〜MB5を読み出し、このうちの5つの画素P1〜P5に注目した場合、この5画素のレベルの中央値が画素P3のレベルとされる。こうして、ノイズが除去された1フレームの部分生画像データが1/60秒毎に生成される。生成された部分生画像データは、メモリ制御回路32を通してSDRAM34のフィルタ画像エリア34b(図2参照)に書き込まれる。
したがって、固定パターンノイズNSが図8(A)〜図8(E)に示す要領で発生し、かつ抽出エリアEXが同じ図8(A)〜図8(E)に示す要領で移動した場合、図8(F)に示すように固定パターンノイズNSが除去された部分生画像データがフィルタ画像エリア34b内に得られる。
後処理回路38は、フィルタ画像エリア34bに格納された部分生画像データをメモリ制御回路32を通して1/60秒毎に読み出し、読み出された部分生画像データに色分離,白バランス調整,YUV変換,縮小ズームなどの処理を施す。この結果、YUV形式に対応する低解像度の画像データが1/60秒毎に作成される。作成された画像データは、動画出力端M_OUTから出力され、メモリ制御回路32を通してSDRAM34のYUV画像エリア34c(図2参照)に書き込まれる。
LCDドライバ40は、YUV画像エリア34cに格納された画像データを繰り返し読み出し、読み出された画像データに基づいてLCDモニタ42を駆動する。この結果、被写界を表すリアルタイム動画像(スルー画像)がモニタ画面に表示される。
AE/AWB評価回路24は、前処理回路20から出力されたRGBデータの各々を1/60秒毎に積分する。CPU28は、AE/AWB評価回路24から出力されたこれらの積分値に基づいて適正EV値と適正白バランス調整ゲインとを算出するべく、スルー画像用AE/AWB処理(簡易的なAE/AWB処理)を実行する。算出された適正EV値を定義する絞り量および露光時間は絞りユニット14およびドライバ18にそれぞれ設定され、算出された適正白バランス調整ゲインは後処理回路38に設定される。この結果、LCDモニタ42から出力される動画像の明るさおよび白バランスが適度に調整される。
キー入力装置30上のシャッタボタン30sが半押しされると、AE/AWB評価回路24から出力された積分値に基づいて最適EV値および最適白バランス調整ゲインを算出するべく、厳格な記録用AE/AWB処理が実行される。算出された最適EV値を定義する絞り量および露光時間は、上述と同様、絞りユニット14およびドライバ18にそれぞれ設定される。
記録用AE/AWB処理が完了すると、AF評価回路26の出力に基づくAF処理が実行される。AF評価回路26は、前処理回路20から出力されたYデータの高周波成分を1/60秒毎に積分する。CPU28は、AF評価回路26から出力された積分値を参照して、いわゆる山登り処理によって合焦点を探索する。フォーカスレンズ12は、発見された合焦点に配置される。
シャッタボタン30sが全押しされると、現時点の静止画撮像モードが通常モードおよび特殊モードのいずれであるかが判別される。CPU28は、判別結果が通常モードを示すとき通常記録処理を実行し、判別結果が特殊モードを示すとき合成記録処理を実行する。
通常記録処理に関連して、CPU28は、1フレームの画像データの抽出を後処理回路38に命令し、抽出された画像データの記録をI/F44に命令する。後処理回路38は、シャッタボタン30sが全押しされた時点の1フレームの画像データ(形式:YUV,解像度:高)を抽出し、抽出された画像データを静止画出力端S_OUTから出力する。出力された画像データは、メモリ制御回路32を通してSDRAM34の静止画像エリア34dに書き込まれる。I/F44は、静止画像エリア34dに格納された画像データをメモリ制御回路32を通して読み出し、読み出された画像データをファイル形式で記録媒体46に記録する。
合成記録処理に関連して、CPU28は、キー入力装置30上でのインターバル変更操作によって指定された撮像インターバルをおいて5回の静止画取り込み処理を実行する。撮像インターバルが2秒に設定されれば静止画取り込み処理は2秒毎に実行され、撮像インターバルが3秒に設定されれば静止画取り込み処理は3秒毎に実行される。この5回の静止画取り込み処理は、スルー画像処理と並列して実行される。また、5回の静止画取り込み処理によって、合計5フレームの生画像データがワークエリア34e(図2参照)に退避される。ワークエリア34eは5つのバンクを有し、書き込み先のバンクは静止画取り込み処理が実行される毎に変更される。このため、5フレームの生画像データはこの5つのバンクに順に格納される。
CPU28はまた、静止画取り込み処理が行われた時点の抽出エリアEXの位置を特定し、特定された位置を図7に示すレジスタRGST2に設定する。レジスタRGST2はバンク1〜5にそれぞれ対応する5つのカラムを有し、特定された抽出エリアEXの位置はこの5つのカラムに順に設定される。
レジスタRGST2への設定処理が完了すると、スルー画像処理が停止される。CPU28はその後、読み出し先をワークエリア34eとし、参照レジスタをレジスタRGST2とし、そしてバンク1を読み出し開始バンクとするよう、フィルタ回路36の設定を変更する。CPU28はまた、後処理回路38のズーム倍率を“1.0”に設定する。
フィルタ回路36は、読み出し開始バンクに対応するカラムから始まる5つのカラムをレジスタRGST2から特定し、特定された5つのカラムにそれぞれ設定された5つの位置を検出し、そして検出された5つの位置に従う5つの抽出エリアEXをワークエリア34e上の5つのバンク(読み出し開始バンクから始まる5つのバンク)に割り当てる。
フィルタ回路36はさらに、この5つの抽出エリアにそれぞれ属する5フレームの部分生画像データをメモリ制御回路32を通して並列的に読み出し、上述した時間軸方向のメディアンフィルタを実行する。メディアンフィルタ処理によってノイズが除去された1フレームの部分生画像データは、メモリ制御回路32を通してSDRAM34のフィルタ画像エリア34b(図2参照)に書き込まれる。
ワークエリア34eに退避された5フレームの生画像データが図9(A)〜図9(E)に示すように不要な動体MOをノイズとして含む場合、フィルタ回路36による時間軸方向のメディアンフィルタ処理によって、図9(F)に示すように動体MOが排除された被写界を表す部分画像データが得られる。
後処理回路38は、フィルタ画像エリア34bに格納された部分生画像データをメモリ制御回路32を通して読み出し、読み出された部分生画像データに色分離,白バランス調整,YUV変換の一連の処理を施す。この結果、YUV形式に対応する高解像度の画像データが1/60秒毎に作成される。作成された画像データは、動画出力端M_OUTから出力され、メモリ制御回路32を通してSDRAM34のYUV画像エリア34c(図2参照)に書き込まれる。
画像データがYUV画像エリアに格納されると、記録命令がI/F44に与えられる。I/F44は、YUV画像エリア34cに格納された画像データをメモリ制御回路32を通して読み出し、読み出された画像データをファイル形式で記録媒体46に記録する。記録処理が完了すると、後処理回路38のズーム倍率が元に戻され、スルー画像処理が再開される。
前処理回路20は、図10に示すように構成される。撮像装置16から出力された生画像データは、ディジタルクランプ回路50によってディジタルクランプ処理を施され、さらに画素欠陥補正回路52によって画素欠陥補正処理を施される。画素欠陥が補正された生画像データはゲイン制御回路54によって増幅され、増幅された生画像データはメディアンフィルタ56に与えられる。メディアンフィルタ56は、図3(A)〜図3(C)に示す平面方向の周辺画素に注目し、生画像データからノイズを除去する。
Y生成回路62およびRGB生成回路64はそれぞれ、メディアンフィルタ56から出力された生画像データに基づいて、YデータおよびRGBデータを簡易的に生成する。メディアンフィルタ56から出力された生画像データはまた、SRAM60に一時的に格納され、コントローラ58によって発行される書き込み要求とともにメモリ制御回路32に向けて出力される。書き込み要求は、CPU28によって書き込み先として指定されたバンクへの書き込みを要求するものである。出力された生画像データは、メモリ制御回路32によって生画像エリア34aの指定バンクに書き込まれる。
動き検出回路22は、図11に示すように構成される。Yデータは、フレームメモリ66および分配器68に与えられる。フレームメモリ66は1フレームに相当する容量を各々が有する2つのバンクによって形成され、与えられたYデータはこの2つのバンクに交互に書き込まれる。
分配器68は、動き検出エリアMD1,MD4およびMD7に属するYデータを分配器70に与え、動き検出エリアMD2,MD5およびMD8に属するYデータを分配器72に与え、そして動き検出エリアMD3,MD6およびMD9に属するYデータを分配器74に与える。
分配器70は、動き検出エリアMD1に属するYデータを部分動きベクトル検出回路76に与え、動き検出エリアMD4に属するYデータを部分動きベクトル検出回路82に与え、そして動き検出エリアMD7に属するYデータを部分動きベクトル検出回路88に与える。分配器72は、動き検出エリアMD2に属するYデータを部分動きベクトル検出回路78に与え、動き検出エリアMD5に属するYデータを部分動きベクトル検出回路84に与え、そして動き検出エリアMD8に属するYデータを部分動きベクトル検出回路90に与える。分配器74は、動き検出エリアMD3に属するYデータを部分動きベクトル検出回路80に与え、動き検出エリアMD6に属するYデータを部分動きベクトル検出回路86に与え、そして動き検出エリアMD9に属するYデータを部分動きベクトル検出回路92に与える。
部分動きベクトル検出回路76〜92の各々は、分配器70,72または74から与えられたYデータをフレームメモリ66に格納された前フレームのYデータと比較して、注目する動き検出エリアにおける被写界の動きを表す部分動きベクトルを検出する。この結果、動き検出エリアMD1〜MD9にそれぞれ対応する9つの部分動きベクトルが得られる。合成動きベクトル生成回路94は、部分動きベクトル検出回路76〜92でそれぞれ検出された9つの部分動きベクトルを合成し、撮像面全体にわたる被写界の動きを表す全体動きベクトル生成する。
フィルタ回路36は、図12に示すように構成される。コントローラ96は、スルー画像処理を実行するとき、生画像エリア34aを読み出し先とし、かつレジスタRGST1を参照レジスタとする。これに対して、ワークエリア34eに退避された5フレームの生画像データを合成するとき、コントローラ96は、ワークエリア34eを読み出し先とし、かつレジスタRGST2を参照レジスタとする。
コントローラ96はさらに、CPU28によって指定された読み出し開始バンクから始まる5バンクにそれぞれ割り当てられた5つの抽出エリアEXに属する5フレームの部分生画像データを並列的に読み出すべく、読み出し要求をメモリ制御回路32に向けて繰り返し発行する。各フレームの部分生画像データは指定の画素ブロックずつ読み出され、読み出された部分生画像データは、SRAM98を経てセレクタ100に与えられる。
セレクタ100は、1フレーム目の部分生画像データをSRAM102に書き込み、2フレーム目の部分生画像データをSRAM104に書き込み、3フレーム目の部分生画像データをSRAM106に書き込み、4フレーム目の部分生画像データをSRAM108に書き込み、そして5フレーム目の部分生画像データをSRAM110に書き込む。
メディアンフィルタ112は、抽出エリアEXの左上座標を基準として共通する5画素の画素データをSRAM102〜110から読み出し、読み出された5画素の中から中央値を有する1画素を選択する。こうして選択された画素によって形成された部分生画像データは、SRAM116に一時的に格納され、コントローラ114によって発行される書き込み要求とともにメモリ制御回路32に向けて出力される。出力された部分生画像データは、メモリ制御回路32によってSDRAM34のフィルタ画像エリア34bに書き込まれる。
後処理回路38は、図13に示すように構成される。コントローラ118は、SDRAM34のフィルタ画像エリア34bに格納された生画像データを読み出すべく、読み出し要求をメモリ制御回路32に向けて繰り返し発行する。これに応答して読み出された生画像データは、SRAM120を経て色分離回路122に与えられる。色分離回路122は、与えられた生画像データに基づいて各画素がR,GおよびBの全ての色情報を有するRGBデータを生成する。
生成されたRGBデータは、白バランス調整回路124によって白バランス調整処理を施された後、YUV変換回路126によってYUV形式の画像データに変換される。変換された画像データは、ズーム回路128を経てSRAM134に書き込まれる。コントローラ132は、SRAM134に蓄積された画像データを書き込み要求とともにメモリ制御回路32に出力する。出力された画像データは、メモリ制御回路32によってSDRAM34のYUV画像エリア34cに書き込まれる。なお、ズーム回路128のズーム倍率は、ワークエリア34eに退避された5フレームの生画像データを合成するとき“1.0”に設定される。
通常モードの下でのシャッタボタン30sが全押しされると、その時点でYUV変換回路126から出力された1フレームの画像データが静止画抽出回路130によって抽出される。抽出された画像データは、SRAM138に一時的に格納され、コントローラ136によって発行される書き込み要求とともにメモリ制御回路32に向けて出力される。出力された画像データは、メモリ制御回路32によってSDRAM34の静止画像エリア34dに書き込まれる。
CPU28は、図14に示すバンク制御タスク,図15に示す手振れ補正タスク,図16に示す周期設定タスク,図17〜図19に示す撮像タスクを含む複数のタスクを並列的に実行する。なお、これらのタスクに対応する制御プログラムは、フラッシュメモリ48に記憶される。
図14を参照して、ステップS1では、フィルタ回路36に設けられたコントローラ96の設定を初期化する。これによって、生画像エリア34aがアクセス先とされ、レジスタRGST1が参照レジスタとされる。ステップS3では、バンクを識別するための変数WおよびRを“1”に設定する。垂直同期信号Vsyncが発生するとステップS5でYESと判断し、ステップS7でバンクWを書き込み先のバンクとして前処理回路20のコントローラ58に設定する。設定が完了すると、ステップS9で変数Wをインクリメントする。ただし、変数Wは“1”〜“5”の間で循環し、“5”の次に“1”に更新される。
ステップS11ではバンク制御タスクが起動してから5フレーム期間が経過したか否かを判別し、NOであればそのままステップS5に戻る一方、YESであればステップS13〜S15の処理を経てステップS5に戻る。ステップS13ではバンクRを読出開始バンクとしてフィルタ回路36のコントローラ96に設定し、ステップS15では変数Rをインクリメントする。変数Rもまた“1”〜“5”の間で循環し、“5”の次に“1”に更新される。
図15を参照して、ステップS21では垂直同期信号Vsyncが発生したか否かを判別し、YESであればステップS23で動き検出回路22から全体動きベクトルを取り込む。ステップS25では現時点の撮像面の動きがパン/チルト動作に起因するものであるか否かを全体動きベクトルに基づいて判別し、YESであればそのままステップS29に進む一方、NOであれば現時点の撮像面の動きは手振れに起因するものとみなし、ステップS27の処理を経てステップS29に進む。
ステップS27では、ステップS23で取り込まれた全体動きベクトルに沿って抽出エリアEXを移動させる。ステップS29では現時点の抽出エリアの位置をレジスタRGST1のバンクWに対応するカラムに設定する。ステップS29の処理が完了すると、ステップS21に戻る。
図16を参照して、ステップS31では、特殊モードの下で参照される撮像インターバルを初期値に設定する。インターバル変更操作が行われるとステップS33でYESと判断し、ステップS35で撮像インターバルを所望の値に変更する。
図17を参照して、ステップS41では、スルー画像処理を開始し、併せてバンク制御タスクおよび手振れ補正タスクを起動する。この結果、スルー画像がLCDモニタ42から出力される。ステップS43ではシャッタボタン30sが半押しされたか否かを判別し、判別結果がNOである限りステップS45のスルー画像用AE/AWB処理を繰り返す。この結果、スルー画像の明るさおよび白バランスが適度に調整される。シャッタボタン30sが半押しされると、ステップS47で記録用AE/AWB処理を実行し、ステップS49でAF処理を実行する。記録用AE/AWB処理によってスルー画像の明るさおよび白バランスが最適値に調整され、AF処理によってフォーカスレンズ12が合焦点に配置される。
ステップS51ではシャッタボタン30sが全押しされたか否かを判別し、ステップS53ではシャッタボタン30sの操作が解除されたか否かを判別する。ステップS51でYESであれば、ステップS55で現時点の静止画撮像モードを判別する。現時点の静止画撮像モードが通常モードであれば、ステップS55でYESと判断し、ステップS57で通常記録処理を実行する。一方、現時点の静止画撮像モードが特殊モードであれば、ステップS55でNOと判断し、ステップS59で合成記録処理を実行する。ステップS57またはS59の処理が完了すると、ステップS43に戻る。また、ステップS53でYESと判断されたときは、そのままステップS43に戻る。
ステップS59の合成記録処理は、図18〜図19に示すサブルーチンに従って実行される。ステップS61では、バンクを識別するための変数Nを“1”に設定する。次に、ステップS63で静止画取り込み処理を実行し、最新フレームの生画像データをワークエリア34eのバンクNに退避させる。ステップS65では、レジスタRGST2のバンクNに対応するカラムに現時点の抽出エリアEXの位置を設定する。ステップS67では、変数Nが“5”に達したか否かを判別する。ここでNOであればステップS69に進み、撮像インターバルの設定に基づく静止画取り込みタイミングの到来を待つ。静止画取り込みタイミングが到来すると、ステップS71で変数Nをインクリメントし、その後にステップS63に戻る。
変数Nが“5”に達すると、5フレームの生画像データがワークエリア34eのバンク1〜5に確保されたとみなし、ステップS67からステップS73に進む。ステップS73では、スルー画像処理を停止し、併せてバンク制御タスクおよび手振れ補正タスクも停止する。ステップS75ではフィルタ回路36に設けられたコントローラ96の設定を変更する。これによって、ワークエリア34eが読み出し先とされ、レジスタRGST2が参照レジスタとされ、そしてバンク1が読出開始バンクとされる。ステップS77では後処理回路38に設けられたズーム回路128のズーム倍率を“1.0”に設定する。この結果、ワークエリア34eに格納された5フレームの生画像データに基づく1フレームの画像データがYUV画像エリア34c内に得られる。
このような画像合成処理が完了すると、ステップS79でYESと判断し、ステップS81で記録処理を実行する。作成された画像データは、ファイル形式で記録媒体46に記録される。記録処理が完了すると、ステップS83で後処理回路38の設定つまりズーム倍率を元に戻す。ステップS85では、スルー画像処理を再開し、併せてバンク制御タスクおよび手振れ補正タスクを再起動する。ステップS85の処理が完了すると、上階層のルーチンに復帰する。
以上の説明から分かるように、イメージセンサ12は、被写界の光学像が照射される撮像面を有し、被写界像を指定周期(=1/60秒)で生成する。CPU28は、イメージセンサ12によって生成された複数の被写界像の中からNフレーム(N=5)の被写界像を選択し(S13)、かつNフレームの被写界像の選択態様を指定周期で変更する(S15)。フィルタ回路36は、こうして選択されたNフレームの被写界像を合成する。合成された被写界像に基づく動画像は、LCDモニタ42から出力される。CPU28は、フィルタ回路36による画像合成位置を光軸に直交する方向における撮像面の動きを参照して調整する(S27, S29)。
このように、イメージセンサ12は指定周期で被写界像を生成し、CPU28はNフレームの被写界像の選択態様を指定周期で変更する。動画像を形成する各フレームの被写界像は、こうして選択されたNフレームの被写界像の合成によって得られる。ここで、Nフレームの被写界像の合成位置は、光軸に直交する方向における撮像面の動きを参照して調整される。このため、撮像面に手振れが生じると、固定パターンノイズの相対位置がNフレームの被写界像の間で相違することとなる。この結果、固定パターンノイズを画像合成の際に(つまり簡便に)除去することができる。
この実施例を別の視点で眺めると、イメージセンサ12は、被写界の光学像が照射される撮像面を有し、被写界像を周期的に生成する。フィルタ回路36は、特殊モードの下でのシャッタボタン30sが全押しされたとき、指定周期(指定の撮像インターバル)でイメージセンサ12によって生成された複数の被写界像を合成する。指定周期の長さは、変インターバル更操作に応答してCPU28によって変更される(S35)。光軸に直交する方向における撮像面の動きは、フィルタ回路36によって注目される複数の被写界像の各々に対応して、CPU28によって検出される(S23, S27, S65)。フィルタ回路36による画像合成位置は、検出された動きを参照して調整される(S75)。
インターバル変更操作に応答して指定周期の長さを変更することで、動体の動きが遅いほど指定周期を延長することができ、これによって合成画像から動体を確実に排除することができる。また、光軸に直交する方向における撮像面の振れを考慮して画像合成位置を調整することで、指定周期の延長に起因する撮像面の振れが画像合成に与える影響を軽減することができる。この結果、動体が排除された合成画像の品質の改善が図られる。
なお、この実施例では、生画像データに対して時間軸方向のメディアンフィルタ処理を施すようにしているが、YUV形式の画像データに時間軸方向のメディアンフィルタ処理を施すようにしてもよい。
また、この実施例では、生画像データに含まれるノイズを除去するためにメディアンフィルタ56および112を前処理回路20およびフィルタ回路36にそれぞれ設けるようにしているが、メディアンフィルタ56および112の一方または両方をランクフィルタに置き換えるようにしてもよい。
この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。 図1実施例に適用されるSDRAMのマッピング状態の一例を示す図解図である。 (A)はRデータに対するメディアンフィルタ処理の一例を示す図解図であり、(B)はGデータに対するメディアンフィルタ処理の一例を示す図解図であり、(C)はBデータに対するメディアンフィルタ処理の一例を示す図解図である。 図1実施例に適用されるフィルタ回路の動作の一部を示す図解図である。 撮像面における動き検出エリアおよび抽出エリアの割り当て状態の一例を示す図解図である。 図1に示すフィルタ回路に適用されるレジスタの構成の一例を示す図解図である。 図1に示すフィルタ回路に適用される他のレジスタの構成の一例を示す図解図である。 (A)は撮影画像の一例を示す図解図であり、(B)は撮影画像の他の一例を示す図解図であり、(C)は撮影画像のその他の一例を示す図解図であり、(D)は撮影画像のさらにその他の一例を示す図解図であり、(E)は撮影画像の他の一例を示す図解図であり、そして(F)は合成画像の一例を示す図解図である。 (A)は撮影画像の一例を示す図解図であり、(B)は撮影画像の他の一例を示す図解図であり、(C)は撮影画像のその他の一例を示す図解図であり、(D)は撮影画像のさらにその他の一例を示す図解図であり、(E)は撮影画像の他の一例を示す図解図であり、そして(F)は合成画像の一例を示す図解図である。 図1実施例に適用される前処理回路の構成の一例を示すブロック図である。 図1実施例に適用される動き検出回路の構成の一例を示すブロック図である。 図1実施例に適用されるフィルタ回路の構成の一例を示すブロック図である。 図1実施例に適用される後処理回路の構成の一例を示すブロック図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。
符号の説明
10 …ディジタルカメラ
16 …イメージセンサ
20 …前処理回路
22 …動き検出回路
28 …CPU
36 …フィルタ回路
38 …後処理回路
44 …I/F
46 …記録媒体

Claims (12)

  1. 被写界の光学像が照射される撮像面を有し、被写界像を周期的に生成する撮像手段、
    前記撮像手段によって指定周期毎に生成された複数の被写界像を合成する合成手段、
    光軸に直交する方向における前記撮像面の動きを前記合成手段によって注目される複数の被写界像の各々に対応して検出する検出手段、および
    前記合成手段による画像合成位置を前記検出手段によって検出された動きを参照して調整する調整手段を備え
    前記合成手段は、前記複数の被写界像に共通する複数の画素を選択し、該複数の画素のうち既定番目の大きさの画素値を有する画素を出力する、電子カメラ。
  2. 前記合成手段は、前記複数の被写界像の各々から指定エリアに属する部分被写界像を抽出する抽出手段、および前記抽出手段によって抽出された複数の部分被写界像を合成する部分被写界像合成手段を含み、
    前記複数の画素は、前記部分被写界像に含まれる画素である請求項1記載の電子カメラ。
  3. 前記指定周期の長さを変更指示に応答して変更する変更手段を含む請求項1または2記載の電子カメラ。
  4. 前記合成手段はメディアンフィルタまたはランクフィルタを含む、請求項1乃至3記載の電子カメラ。
  5. 前記調整手段は前記撮像面の動きが補償されるように前記指定エリアの位置を調整する、請求項1乃至4記載の電子カメラ。
  6. 前記撮像手段によって生成された被写界像に基づく動画像を出力する出力手段、および
    前記合成手段によって注目される複数の被写界像が生成された後に前記合成手段を起動する起動手段をさらに備える、請求項1乃至5のいずれかに記載の電子カメラ。
  7. 被写界の光学像が照射される撮像面を有し、被写界像を周期的に生成する撮像手段、および前記撮像手段によって指定周期毎に生成された複数の被写界像を合成する合成手段を備える電子カメラのプロセッサに
    軸に直交する方向における前記撮像面の動きを前記合成手段によって注目される複数の被写界像の各々に対応して検出する検出ステップ
    記合成手段による画像合成位置を前記検出ステップによって検出された動きを参照して調整する調整ステップ、
    前記複数の被写界像に共通する複数の画素を選択する選択ステップ、および
    前記複数の画素のうち既定番目の大きさの画素値を有する画素を出力する出力ステップ、を実行させるための、撮像制御プログラム。
  8. 被写界の光学像が照射される撮像面を有し、被写界像を周期的に生成する撮像手段、および前記撮像手段によって指定周期毎に生成された複数の被写界像を合成する合成手段を備える電子カメラによって実行される撮像制御方法であって
    軸に直交する方向における前記撮像面の動きを前記合成手段によって注目される複数の被写界像の各々に対応して検出する検出ステップ
    記合成手段による画像合成位置を前記検出ステップによって検出された動きを参照して調整する調整ステップ、
    前記複数の被写界像に共通する複数の画素を選択する選択ステップ、および
    前記複数の画素のうち既定番目の大きさの画素値を有する画素を出力する出力ステップ、を備える、撮像制御方法。
  9. 被写界の光学像が照射される撮像面を有し、被写界像を指定周期で生成する撮像手段、
    前記撮像手段によって生成された複数の被写界像の中からN個(N:2以上の整数)の被写界像を選択する選択手段、
    前記選択手段によって選択されたN個の被写界像を合成する合成手段、
    前記合成手段によって作成された被写界像に基づく動画像を出力する出力手段、および
    前記合成手段による画像合成位置を光軸に直交する方向における前記撮像面の動きを参照して調整する調整手段を備え
    前記合成手段は、前記N個の被写界像に共通する複数の画素を選択し、該複数の画素のうち既定番目の大きさの画素値を有する画素を出力する、電子カメラ。
  10. 前記合成手段は、前記N個の被写界像の各々から指定エリアに属する部分被写界像を抽出する抽出手段、および前記抽出手段によって抽出されたN個の部分被写界像を合成する部分被写界像合成手段を含み、
    前記調整手段は前記撮像面の動きが補償されるように前記指定エリアの位置を調整する、請求項9記載の電子カメラ。
  11. 前記部分被写界像合成手段は、前記N個の部分被写界像に共通する複数の画素を選択する画素選択手段、および前記画素選択手段によって選択された複数の画素に基づいて1つの画素を出力する画素出力手段を含む、請求項10記載の電子カメラ。
  12. 前記選択手段の選択態様を前記指定周期で変更する変更手段を含む、請求項11記載の電子カメラ。
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