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JP4984969B2 - 車両用ナビゲーション装置 - Google Patents

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JP4984969B2 JP2007051279A JP2007051279A JP4984969B2 JP 4984969 B2 JP4984969 B2 JP 4984969B2 JP 2007051279 A JP2007051279 A JP 2007051279A JP 2007051279 A JP2007051279 A JP 2007051279A JP 4984969 B2 JP4984969 B2 JP 4984969B2
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Description

本発明は、推測航法を用いて自車の現在位置を特定する車両用ナビゲーション装置に関する。
従来、車両用ナビゲーション装置においては、例えば、ジャイロセンサによって検出される方位変化量と車速センサによって検出される移動距離等に基づいて推測航法を用いて自車の推測位置を求めるとともに、GPS受信装置を用いて特定した自車位置(GPS位置)によって自車の推測位置を補正して自車位置を特定するようになっている。
このような車両用ナビゲーション装置は、例えば、運転者がターンテーブルを備えた駐車場を利用した場合、出庫時の自車方位を正確に検出することができず、出庫後の地図表示に誤った自車位置が表示される場合がある。
そこで、ターンテーブルを備えた駐車場の位置や回転角度等の方位情報を格納したデータベースを備え、車両のイグニッションスイッチがオフしたときに、データベースに格納された方位情報を用いて自車方位を補正し、出庫する際の自車方位を正確に検出することができるようにしたものがある(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平7−280578号公報 特開2002−267460号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載の装置は、ターンテーブルを備えた駐車場を表す情報が予めデータベースに格納されている必要があり、ターンテーブル駐車場が新設された場合など、利用する駐車場を表す情報がデータベースに格納されていない場合、出庫する際に自車位置を正確に補正できないといった問題がある。
本発明は上記問題に鑑みたもので、データベースに予めターンテーブルを表す情報が格納されていなくても、自車位置を補正できるようにすることを目的とする。
本発明の第1の特徴は、GPS衛星からの電波を受信して測位データを出力するGPS受信装置と、自車の走行開始時に、GPS受信装置からの測位データに基づいて自車位置を表すGPS位置を測位したか否かを判定するGPS測位判定手段と、GPS測位判定手段によってGPS位置を測位したと判定された場合、GPS位置と推測位置に基づいて、ターンテーブルによる旋回が実施されたか否かを判定する旋回判定手段と、旋回判定手段によってターンテーブルによる旋回が実施されたと判定された場合、記憶手段に記憶された走行開始前の自車位置をターンテーブルの位置として、該ターンテーブルの位置およびターンテーブルの旋回による回転角を示すターンテーブル候補情報をデータベースに記憶する第1のデータベース記憶手段と、を備えたことである。
このような構成では、GPS位置を測位したと判定された場合、GPS位置と推測位置に基づいて、ターンテーブルによる旋回が実施されたか否かを判定し、ターンテーブルによる旋回が実施されたと判定された場合、記憶手段に記憶された走行開始前の自車位置をターンテーブルの位置として、該ターンテーブルの位置およびターンテーブルの旋回による回転角を示すターンテーブル候補情報がデータベースに記憶されるので、データベースに予めターンテーブルを表す情報が格納されていなくても、自車位置を補正することができる。
また、本発明の第2の特徴は、旋回判定手段は、GPS位置と推測位置とが一致しない場合にターンテーブルによる旋回が実施されたと判定し、GPS位置と推測位置とが一致する場合にターンテーブルによる旋回が実施されていないと判定することである。
このように、GPS位置と推測位置とが一致しない場合にターンテーブルによる旋回が実施されたと判定し、GPS位置と推測位置とが一致する場合にターンテーブルによる旋回が実施されていないと判定することができる。
また、本発明の第3の特徴は、旋回判定手段は、GPS位置から走行軌跡を求め、この走行軌跡から求めたGPS方位と推測軌跡によって求めた推測方位の方位差の絶対値が予め定められた角度よりも大きい場合にターンテーブルによる旋回が実施されたと判定し、走行軌跡から求めたGPS方位と推測軌跡によって求めた推測方位の方位差の絶対値が予め定められた角度以下の場合にターンテーブルによる旋回が実施されていないと判定することである。
このように、走行軌跡から求めたGPS方位と推測軌跡によって求めた推測方位の方位差の絶対値が予め定められた角度よりも大きい場合にターンテーブルによる旋回が実施されたと判定し、走行軌跡から求めたGPS方位と推測軌跡によって求めた推測方位の方位差の絶対値が予め定められた角度以下の場合にターンテーブルによる旋回が実施されていないと判定することができる。
また、本発明の第4の特徴は、GPS位置と推測位置とが一致するか否かを判定するとともに、GPS位置の軌跡から求めたGPS方位と推測位置の軌跡から求めた推測方位との方位差を求め、GPS方位と推測方位の方位差の絶対値が予め定められた角度よりも大きいか否かを判定し、GPS位置と推測位置とが一致しないと判定され、かつ、GPS方位と推測方位の方位差の絶対値が予め定められた角度よりも大きいと判定された場合、ターンテーブルによる旋回が実施されたと判定し、GPS位置と推測位置とが一致すると判定された場合、または、GPS方位と推測方位の方位差の絶対値が予め定められた角度以下であると判定された場合、ターンテーブルによる旋回が実施されないと判定することである。
このように、GPS位置と推測位置とが一致しないと判定され、かつ、GPS方位と推測方位の方位差の絶対値が予め定められた角度よりも大きいと判定された場合、ターンテーブルによる旋回が実施されたと判定し、GPS位置と推測位置とが一致すると判定された場合、または、GPS方位と推測方位の方位差の絶対値が予め定められた角度以下であると判定された場合、ターンテーブルによる旋回が実施されないと判定することができる。
また、本発明の第5の特徴は、ターンテーブル候補情報は、ターンテーブルが存在する可能性の高さの度合いを表すターンテーブル候補レベルを含み、第1のデータベース記憶手段によってターンテーブル候補情報がデータベースに記憶された後、自車の走行開始時に、自車位置に第1のデータベース記憶手段によって記憶されたターンテーブル候補情報によって示されるターンテーブルが存在することを判定した場合、ターンテーブルが存在する可能性がより高いことを示すようにターンテーブル候補情報のターンテーブル候補レベルを更新することである。
このような構成では、自車の走行開始時に、自車位置にターンテーブル候補情報によって示されるターンテーブルが存在することを判定した場合、ターンテーブルが存在する可能性がより高いことを示すようにターンテーブル候補情報のターンテーブル候補レベルが更新されるので、次回、自車の走行開始時に、このターンテーブル候補レベルに基づいて適切な処理を実施することが可能である。
また、本発明の第6の特徴は、推測位置から推測軌跡を算出する推測軌跡算出手段と、第1のデータベース記憶手段によってターンテーブル候補情報がデータベースに記憶された後、自車の走行開始時に、自車位置に第1のデータベース記憶手段によって記憶されたターンテーブル候補情報によって示されるターンテーブルが存在することを判定した場合、データベースに記憶されたターンテーブル候補情報に含まれるターンテーブルの旋回による回転角に基づいて、ターンテーブルの位置を基準として推測軌跡算出手段によって算出された推測軌跡を回転させた回転軌跡を算出する回転軌跡手段と、推測軌跡算出手段によって算出された自車の推測位置から特定される自車の推測位置と回転軌跡手段によって算出された回転軌跡から特定される自車の推測位置のうち、GPS位置に近い推測位置を自車位置として特定する第1の自車位置特定手段と、第1の自車位置特定手段によって回転軌跡から特定された自車の推測位置が自車位置として特定された場合、ターンテーブルが存在する可能性がより高いことを示すようにターンテーブル候補情報のターンテーブル候補レベルを更新する第3のデータベース記憶手段と、を備えたことである。
このような構成では、推測位置から推測軌跡を算出するとともに、データベースに記憶されたターンテーブル候補情報に含まれるターンテーブルの旋回による回転角に基づいて、ターンテーブルの位置を基準として、推測軌跡を回転させた回転軌跡を算出し、自車の推測位置から特定される自車の推測位置と回転軌跡から特定される自車の推測位置のうち、GPS位置に近い推測位置を自車位置として特定し、回転軌跡から特定された自車の推測位置が自車位置として特定された場合、ターンテーブルが存在する可能性がより高いことを示すようにターンテーブル候補情報のターンテーブル候補レベルが更新されるので、次回、自車の走行開始時に、このターンテーブル候補レベルに基づいて適切な処理を実施することが可能である。
また、本発明の第7の特徴は、第1のデータベース記憶手段によってターンテーブル候補情報が更新された後、自車の走行開始時に、自車位置に第1のデータベース記憶手段によって更新されたターンテーブル候補情報によって示されるターンテーブルが存在することを判定した場合、データベースに記憶されたターンテーブル候補情報のターンテーブルの旋回による回転角に基づいて位置情報検出手段によって検出される方位変化量を補正した値を用いて自車の推測軌跡を算出し、当該自車の推測軌跡から自車位置を特定する第2の自車位置特定手段を備えたことである。
このような構成では、ターンテーブル候補情報のターンテーブルの旋回による回転角に基づいて位置情報検出手段によって検出される方位変化量を補正した値を用いて自車の推測軌跡を算出し、当該自車の推測軌跡から自車位置が特定されるので、自車の走行開始時に、GPS受信装置からの測位データに基づいて自車位置を表すGPS位置を測位したか否かに関係なく、自車の走行開始直後から自車位置を特定することができる。
また、本発明の第8の特徴は、第2の自車位置特定手段によって自車位置が特定された後、自車の走行開始時に、同一地点においてデータベースに記憶されたターンテーブル候補情報によって示されるターンテーブルが存在することを判定した判定回数が、予め定められた閾値よりも大きいか否かを判定する判定回数判定手段と、判定回数判定手段によって、判定回数が予め定められた閾値よりも大きいと判定された場合、走行開始時の自車位置に存在するターンテーブルを表すターンテーブル候補情報をデータベースから削除するターンテーブル候補情報削除手段を備えたことである。
このような構成では、ターンテーブル駐車場が撤去され存在しなくなった場合に、ターンテーブル候補情報がデータベースから削除されるので、データベースにターンテーブル候補情報が記憶されたままとなってしまうことをなくすことができる。
また、本発明の第9の特徴は、ターンテーブル候補情報に含まれるターンテーブルの旋回による回転角は、予め定められた固定値となっていることである。
ターンテーブル駐車場は、例えば、入庫時の方向と出庫時の方向が180度異なる場合が多いため、このような駐車場を想定してターンテーブルの旋回による回転角を180度としてもよい。また、180度以外の固定値としてもよい。
また、本発明の第10の特徴は、ターンテーブル候補情報に含まれるターンテーブルの旋回による回転角は、自車の走行開始前に推測位置特定手段によって特定された推測位置から求めた方位と、自車の走行開始後に推測位置特定手段によって特定された推測位置から求めた方位との方位差に基づいて特定されたものとなっていることである。
このように、自車の走行開始前後の推測位置の方位差に基づいてターンテーブルの旋回による回転角を特定することもできる。
本発明の一実施形態に係る車両用ナビゲーション装置の構成を図1に示す。本車両用ナビゲーション装置1は、GPS受信装置10、自立センサ20、推測航法処理部30、マップマッチング処理部40、ディスプレイ部50および地図メモリ60を備えている。
GPS受信装置10は、複数のGPS衛星80からの電波を受信するGPSアンテナ部11、GPSアンテナ部11から入力される高周波信号を中間周波数帯の受信信号に変換するGPS―RF部12、GPS―RF部12から入力される受信信号の同期捕捉や同期保持等の信号処理を行うGPS信号処理部13、GPS信号処理部13から出力されるデータに基づいてGPS測位演算を行い、このGPS測位演算により求めた測位データを出力するGPS測位演算部14を備えている。GPS受信装置10は、GPS衛星までの距離(疑似距離)、ドップラー周波数等を求め、自車位置を表すGPS位置、速度ベクトル、衛星の分布状態を原因とした水平方向の精度の低下を表すHDOP(Horizonal Dilution Precision)等を算出し、算出結果を測位データとして出力する。
自立センサ20は、移動距離を検出する車速センサ21および方位変化量を検出するジャイロセンサ22を備えている。
推測航法処理部30は、自立センサ20によって検出された方位変化量および移動距離から推測航法を用いて自車位置を表す推測位置を算出するとともに自車の推測軌跡を求める。また、GPS受信装置10からの測位データに基づいて自車の現在位置を示すGPS位置や速度ベクトルを特定し、GPS位置を用いて推測位置を補正する。
マップマッチング処理部40は、この推測航法処理部30により補正された自車の推測軌跡と地図メモリ60に格納されている地図情報の道路データとを照合することによって、自車位置(GPS位置により補正された推測位置)を道路上の位置に修正するマップマッチング処理を行う。このマップマッチング処理により最終的な自車位置が確定する。
なお、本車両用ナビゲーション装置1は、CPU、RAM、不揮発性メモリ、I/O等を有するコンピュータ(図示せず)を備えており、推測航法処理部30およびマップマッチング処理部40の各処理は、このコンピュータの処理として実現される。
ディスプレイ部50は、液晶等のディスプレイを備え、コンピュータから入力される映像信号に応じた映像をディスプレイに表示させる。
本車両用ナビゲーション装置1のコンピュータの処理には、マップマッチング処理によって修正された自車位置を不揮発性メモリに記憶する自車位置記憶処理、自車位置周辺の地図上に自車位置マークを重ねて表示する地図表示処理、目的地に至る最適な案内経路を探索する経路探索処理、案内経路に従って経路案内を行う経路案内処理等がある。
本車両用ナビゲーション装置1のコンピュータは、自車の走行開始時に、GPS受信装置10および自立センサ20から入力される信号に基づいてターンテーブルによる旋回が実施されたか否かを判定し、ターンテーブルによる旋回が実施されたと判定すると、走行開始前の自車位置をターンテーブルの位置として、該ターンテーブルの位置およびターンテーブルの旋回による回転角を示すターンテーブル候補情報をターンテーブル候補データベースに記憶する処理を実施する。
図2に、ターンテーブル候補データベースの構成を示す。ターンテーブル候補データベースには、停車位置毎にターンテーブルが存在する可能性があることを表すターンテーブル候補情報が記憶される。このターンテーブル候補情報には、ID(識別番号)、ターンテーブルの位置(緯度、経度)、ターンテーブルの位置の精度、ターンテーブルの旋回によって生じる回転角(図中では回転量と記す)、ターンテーブルが存在する可能性の度合いを表すターンテーブル候補レベル、ターンテーブルによる旋回が実施されたと判定された回数を表す判定回数が含まれる。本実施形態では、レベル0〜レベル3の4つのターンテーブル候補レベルが定義されるようになっている。レベル0は初期状態、レベル1はターンテーブルが存在する可能性がある状態、レベル2はターンテーブルが存在する可能性が高い状態、レベル4はターンテーブルが存在する可能性が非常に高い状態を表す。
本車両用ナビゲーション装置1のコンピュータは、更に、ターンテーブルによる旋回が実施されたことを判定すると、判定した回数に応じて段階的にターンテーブル候補レベルを変更するとともに、ターンテーブル候補レベルに従い、ターンテーブルが存在する可能性の度合いに応じた各種処理を実施する。
次に、図3に従って、この処理について説明する。本車両用ナビゲーション装置1は、イグニッションスイッチがオンすると起動状態となり、コンピュータは図3に示す処理を実施する。
まず、停止位置におけるターンテーブル候補情報がターンテーブル候補データベースに存在するか否かを判定する(S100)。車両用ナビゲーション装置1の起動時、コンピュータの不揮発性メモリには、イグニッションスイッチがオフする直前に自車位置記憶処理により停車位置(緯度、経度)が記憶されている。ここでは、不揮発性メモリから停車位置を読み出すとともに、ターンテーブル候補データベースを参照して、不揮発性メモリから読み出した停車位置と緯度、経度が一致するターンテーブル候補情報が記憶されているか否かを判定する。
不揮発性メモリから読み出された停車位置と緯度、経度が一致するターンテーブル候補情報がターンテーブル候補データベースに記憶されていない場合、S100の判定はNOとなり、S200に示すターンテーブル処理0を実施する。
このターンテーブル処理0のフローチャートを図4に示す。このターンテーブル処理0では、まず、不揮発性メモリから停車位置を読み出し、RAMに一時保持する(S202)。
次に、自立センサ20の検出結果から推測航法を用いて自車位置を表す推測位置および自車の推測軌跡を算出する(S204)。
次に、車速センサ21によって検出された移動距離に基づいて走行距離が予め定められた距離N(メートル)未満であるか否かを判定する(S206)。走行距離が長くなると、ジャイロセンサ22自身の誤差が蓄積して方位精度が劣化してしまう。N(メートル)に制限するのは、このようにジャイロセンサ22自身の誤差の蓄積により方位精度が劣化し、その劣化した方位を基に誤った回転角を求めてしまうことを防止するためである。
走行距離が予め定められた距離N(メートル)未満の場合、S206の判定はYESとなり、次に、GPS受信装置10から自車の現在位置を示す測位データが入力されたか否かに基づいてGPSが測位したが否かを判定する(S208)。
GPS受信装置10から自車の現在位置を示す測位データが入力されない場合、S208の判定はNOとなり、S204へ戻る。
GPS受信装置10から自車の現在位置を示す測位データが入力された場合、S208の判定はYESとなり、次に、GPS測位出力精度が予め定められた閾値よりも高いか否かを判定する(S210)。本実施形態では、衛星の分布状態を原因とした水平方向の精度の低下を表すHDOPをGPS測位出力精度として、このHDOPが予め定められた閾値よりも小さいか否かを判定する。このHDOPは、GPS受信装置10から入力される測位データに含まれる。なお、HDOPが小さいときには精度が高く、HDOPが大きいときには精度が低いことを意味する。
HDOPが定められた閾値以上の場合、S210の判定はNOとなり、S206へ戻る。
また、HDOPが定められた閾値以上の場合、S210の判定はNOとなり、次に、GPS位置と推測位置を比較して、ターンテーブルによる旋回が実施されたか否かを判定する(S212)。具体的には、S204にて算出された推測軌跡から特定される自車の推測位置と、GPS受信装置10から入力される測位データから特定したGPS位置を比較して、両者が一致しない場合にはターンテーブルによる旋回が実施されたと判定し、両者が一致する場合にはターンテーブルによる旋回が実施されないと判定する。なお、自車の推測位置とGPS位置には測位誤差が含まれるため、両者が完全に一致していなくても、ある範囲内に両者が含まれていれば、一致すると判定することができる。
ターンテーブルによる旋回が実施されたと判定された場合、次に、S202にて読み出された停車位置にターンテーブルが存在する可能性があることを表すターンテーブル候補情報をターンテーブル候補データベースに記憶する(S214)。具体的には、図2に示したように、ID、緯度、経度、精度、回転角(回転量)、ターンテーブル候補レベル、判定回数を記憶する。緯度、経度には、S202にて読み出された停車位置情報を設定する。また、本実施形態では、図5に示すように、入庫する方向と出庫する方向が180度変化するようなターンテーブル90が設置された駐車場を想定し、ターンテーブルの旋回による回転角を180度として設定する。また、ターンテーブル候補レベルをレベル1に設定し、判定回数を1に設定する。
このように、ターンテーブルによる旋回が実施されたと判定された場合、利用したターンテーブル駐車場に対するターンテーブル候補情報がターンテーブル候補データベースに記憶され、図3に示した処理は終了する。
なお、ターンテーブルによる旋回が実施されないと判定された場合、S212の判定はNOとなり、S214の処理を実施することなく、本処理を終了する。
また、走行距離が予め定められた距離N(メートル)以上走行しても、GPS受信装置10から自車の現在位置を示す測位データが入力されない場合、あるいは、走行距離が予め定められた距離N(メートル)以上走行して、GPS受信装置10から自車の現在位置を示す測位データが入力されたにも関わらず、HDOPが定められた閾値以上の場合、S206の判定はNOとなり、S212の判定を実施することなく、本処理を終了する。
なお、マップマッチング処理部40は、自車の推測軌跡と地図メモリ60に格納されている地図情報の道路データとを照合することによって、自車位置を道路上の位置に修正するマップマッチング処理を実施する。このマップマッチング処理により最終的な自車位置が確定され、地図表示処理により自車位置周辺の地図上に自車位置マークが表示される。
運転者が別のターンテーブル駐車場を利用する場合、そのターンテーブル駐車場に対して上記ターンテーブル処理0が実施され、ターンテーブル候補情報がターンテーブル候補データベースに追加記憶される。
また、ターンテーブル候補データベースにターンテーブル候補情報が記憶されたターンテーブル駐車場を2回目に利用する場合、図3におけるS100の判定はYESとなり、次に、ターンテーブル候補データベースを参照して、ターンテーブル候補レベルがレベル1であるか否かを判定する(S300)。
ターンテーブル駐車場を2回目に利用する場合、ターンテーブル候補情報のターンテーブル候補レベルはレベル1となっているため、S300の判定はYESとなり、S400に示すターンテーブル処理1を実施する。
このターンテーブル処理1のフローチャートを図6に示す。このターンテーブル処理1におけるS402〜S412に示す処理は、図4に示したS202〜S212に示す処理と同じであるため、ここでは説明を省略する。
S412にて、ターンテーブルによる旋回が実施されたと判定(YESと判定)されると、次に、ターンテーブル候補データベースのターンテーブル候補情報の判定回数を1増加させる(S414)。このように、ターンテーブルによる旋回が実施される度に判定回数が1つずつ増加する。
次に、ターンテーブル候補データベースに記憶されているターンテーブル候補情報を更新する(S416)。具体的には、ターンテーブル候補情報に含まれる緯度、経度、精度等の各情報要素を最新の値に更新する。
次に、ターンテーブル候補情報の判定回数が予め定められた閾値(レベル2判定閾値)よりも大きいか否かを判定する(S418)。
ターンテーブル候補情報の判定回数が、レベル2判定閾値以下の場合、S418の判定はNOとなり、本処理を終了する。
上記したように、同じターンテーブル駐車場を利用する度に、ターンテーブル候補情報の判定回数が1ずつ増加し、ターンテーブル候補情報の判定回数がレベル2判定閾値よりも大きくなると、S418の判定はYESとなり、次に、ターンテーブル候補レベルをレベル2に変更し(S420)、本処理を終了する。
再度、同じターンテーブル駐車場を利用する場合、ターンテーブル候補レベルはレベル2となっているため、図3におけるS300の判定はNO、S500の判定はYESとなり、S600に示すターンテーブル処理2を実施する。
このターンテーブル処理2のフローチャートを図7に示す。このターンテーブル処理2では、まず、不揮発性メモリから停車位置を読み出し、RAMに一時保持する(S602)。
次に、自立センサ20の検出結果から推測航法を用いて自車の推測軌跡#1を算出する(S604)。
次に、ターンテーブル候補情報に含まれる回転角(回転量)を加味した走行軌跡#2を算出する(S606)。具体的には、ターンテーブルの位置を基準として、予め定められた回転量(本実施形態では180度)だけ、先のS604にて算出した自車の推測軌跡#1を回転させた回転軌跡#2を算出する。
次のS608、S610は、図4に示したS208、S210に示す処理と同じであるため、ここでは説明を省略する。
S612では、GPS位置と自車の推測位置から自車位置を特定するとともに、ターンテーブルによる旋回が実施されたか否かを判定する。具体的には、図8に示すように、S604にて算出された推測軌跡#1から自車の推測位置Aを特定し、この自車の推測位置Aに対してマップマッチング処理を実施し、自車の推測位置Aを道路上の位置A’に修正する。同様に、S606にて算出された自車の回転軌跡#2から自車の推測位置Bを特定し、この自車の推測位置Bに対してマップマッチング処理を実施し、自車の推測位置Bを道路上の位置B’に修正する。そして、GPS位置Cに近い方の推測位置を自車位置として特定する。更に、どちらの推測位置が自車位置として特定されたかに基づいてターンテーブルによる旋回が実施されたか否かを判定する。
回転軌跡#1側の推測位置Aが自車位置として特定された場合、ターンテーブルによる旋回が実施されたと判定され、本処理を終了する。
また、回転軌跡#2側の推測位置Bが自車位置として特定された場合、ターンテーブルによる旋回が実施されたと判定され、次に、ターンテーブル候補データベースのターンテーブル候補情報の判定回数を1増加させる(S614)。このように、ターンテーブルによる旋回が実施される度に判定回数が1つずつ増加する。ここで、ディスプレイ部50の画面上は、推測軌跡#2および自車の推測位置Bの表示に切り替わる。
次に、ターンテーブル候補データベースに記憶されているターンテーブル候補情報を更新する(S616)。具体的には、ターンテーブル候補情報に含まれる緯度、経度、精度等の各情報要素を最新の値に更新する。
次に、ターンテーブル候補情報の判定回数が予め定められた閾値(レベル3判定閾値)よりも大きいか否かを判定する(S618)。
ターンテーブル候補情報の判定回数が、レベル3判定閾値以下の場合、S618の判定はNOとなり、本処理を終了する。
上記したように、同じターンテーブル駐車場を利用する度に、ターンテーブル候補情報の判定回数が1ずつ増加し、ターンテーブル候補情報の判定回数がレベル3判定閾値よりも大きくなると、S618の判定はYESとなり、次に、ターンテーブル候補レベルをレベル3に変更し(S620)、本処理を終了する。
再度、同じターンテーブル駐車場を利用する場合、ターンテーブル候補レベルはレベル3となっているため、図3におけるS300の判定はNO、S500の判定はNOとなり、S700に示すターンテーブル処理3を実施する。
このターンテーブル処理3のフローチャートを図9に示す。このターンテーブル処理3では、まず、不揮発性メモリから停車位置を読み出し、RAMに一時保持する(S702)。
次に、ターンテーブル候補データベースに記憶されたターンテーブル候補情報の回転角(回転量)を加味した自車の推測軌跡を算出する(S704)。例えば、ターンテーブル候補情報の回転角(回転量)が0度となっている場合には、ジャイロセンサ22によって検出される方位をそのまま用いて自車の推測軌跡を算出し、ターンテーブル候補情報の回転角(回転量)が0度以外となっている場合には、ジャイロセンサ22によって検出される方位変化量をターンテーブル候補情報の回転角分だけ回転させた値に補正して自車の推測軌跡を算出する。
例えば、図10に示すような入庫方向と出庫方向が180度異なっているターンテーブル駐車場では、ターンテーブル候補情報の回転角(回転量)に基づいて、ジャイロセンサ22によって検出される方位変化量を180度回転させた値に補正して自車の推測軌跡が算出され、該自車の推測軌跡から自車の推測位置が特定され、この自車の推測位置に対してマップマッチング処理が実施され、自車位置が確定する。すなわち、GPS受信装置からの測位データの入力を待つことなく、自車の走行開始直後から、ターンテーブル候補情報の回転角を用いて補正した自車の推測軌跡から自車位置が確定される。
S708〜S716の処理は、S718にてターンテーブル候補データベースから自車位置に対応するターンテーブル候補情報を削除するための処理である。S708〜S714の処理は、図6に示したS408〜S414の処理と同じであるため、ここでは説明を省略する。
S716では、ターンテーブル候補情報の判定回数が予め定められた判定閾値よりも大きいか否かを判定する。
ターンテーブル候補情報の判定回数が判定閾値以下の場合、S716の判定はNOとなり、本処理を終了する。
また、S714により、同じターンテーブル駐車場を利用する度に、ターンテーブル候補情報の判定回数が1ずつ増加し、ターンテーブル候補情報の判定回数が判定閾値よりも大きくなると、S716の判定はYESとなり、次に、ターンテーブル候補データベースから自車位置に対応するターンテーブル候補情報を削除し(S718)、本処理を終了する。
このように、ターンテーブル候補データベースから自車位置に対応するターンテーブル候補情報が削除されるようになっている。
上記した構成によれば、GPS位置を測位したと判定された場合、GPS位置と推測位置とを比較して、ターンテーブルによる旋回が実施されたか否かを判定し、ターンテーブルによる旋回が実施されたと判定した場合、不揮発性メモリに記憶された走行開始前の自車位置をターンテーブルの位置として、該ターンテーブルの位置およびターンテーブルの旋回による回転角を示すターンテーブル候補情報がデータベースに記憶されるので、データベースに予めターンテーブルを表す情報が格納されていなくても、自車位置を補正することができる。
また、このターンテーブル候補情報がデータベースに記憶された後、自車の走行開始時に、自車位置にターンテーブル候補情報によって示されるターンテーブルが存在することを判定した場合、ターンテーブルが存在する可能性がより高いことを示すようにターンテーブル候補情報のターンテーブル候補レベルが更新されるので、次回、自車の走行開始時に、このターンテーブル候補レベルに基づいて適切な処理を実施することが可能である。
また、推測位置から推測軌跡を算出するとともに、データベースに記憶されたターンテーブル候補情報に含まれるターンテーブルの旋回による回転角に基づいて、ターンテーブルの位置を基準として、推測軌跡を回転させた回転軌跡を算出し、自車の推測位置から特定される自車の推測位置と回転軌跡から特定される自車の推測位置のうち、GPS位置に近い推測位置を自車位置として特定し、回転軌跡から特定された自車の推測位置が自車位置として特定された場合、ターンテーブルが存在する可能性がより高いことを示すようにターンテーブル候補情報のターンテーブル候補レベルが更新されるので、次回、自車の走行開始時に、このターンテーブル候補レベルに基づいて適切な処理を実施することが可能である。
また、ターンテーブル候補情報のターンテーブルの旋回による回転角に基づいて自立センサ20によって検出される方位変化量を補正した値を用いて自車の推測軌跡を算出し、当該自車の推測軌跡から自車位置が特定されるので、自車の走行開始時に、GPS受信装置からの測位データに基づいて自車位置を表すGPS位置を測位したか否かに関係なく、自車の走行開始直後から自車位置を特定することができる。したがって、例えば、ビル街のようなGPS衛星からの電波を受信しにくい環境であっても、走行開始直後からターンテーブルによる旋回を考慮した自車位置表示が可能である。
また、ターンテーブル駐車場が撤去され存在しなくなった場合、S718にてターンテーブル候補情報がデータベースから削除されるので、データベースにターンテーブル候補情報が記憶されたままとなってしまうことをなくすことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々なる形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、S212、S412、S712において、GPS位置と推測位置を比較して、ターンテーブルによる旋回が実施されたか否かを判定する例を示したが、例えば、GPS位置の軌跡から求めたGPS方位と推測位置の軌跡から求めた推測方位との方位差を求め、GPS方位と推測方位の方位差の絶対値が予め定められた角度よりも大きいか否かを判定し、GPS方位と推測方位の方位差の絶対値が予め定められた角度よりも大きいと判定された場合に、ターンテーブルによる旋回が実施されたと判定し、GPS方位と推測方位の方位差の絶対値が予め定められた角度以下であると判定された場合に、ターンテーブルによる旋回が実施されないと判定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、S212、S412、S712において、GPS位置と推測位置を比較して、ターンテーブルによる旋回が実施されたか否かを判定する例を示したが、例えば、GPS位置と推測位置とが一致するか否かを判定するとともに、GPS位置の軌跡から求めたGPS方位と推測位置の軌跡から求めた推測方位との方位差を求め、GPS方位と推測方位の方位差の絶対値が予め定められた角度よりも大きいか否かを判定し、GPS位置と推測位置とが一致しないと判定され、かつ、GPS方位と推測方位の方位差の絶対値が予め定められた角度よりも大きいと判定された場合、ターンテーブルによる旋回が実施されたと判定し、GPS位置と推測位置とが一致すると判定された場合、または、GPS方位と推測方位の方位差の絶対値が予め定められた角度以下であると判定された場合、ターンテーブルによる旋回が実施されないと判定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、S214において、入庫する方向と出庫する方向が180度変化するようなターンテーブル90が設置された駐車場を想定し、ターンテーブルの旋回による回転角を180度として記憶する例示したが、例えば、入庫時の走行軌跡から求められる方位と、出庫時後の走行軌跡から求められる方位との方位差からターンテーブル90の旋回による旋回角を算出し、この算出した旋回角をターンテーブルの旋回による回転角として特定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、S200のターンテーブル処理0を実施した後、S400のターンテーブル処理1、S600のターンテーブル処理2、S700のターンテーブル処理3を実施する例を示したが、この例に限定されるものではなく、例えば、S200のターンテーブル処理0とS400のターンテーブル処理1の間に他の処理を実施してもよく、また、S400のターンテーブル処理1とS600のターンテーブル処理2との間に他の処理を実施してもよい。また、S200のターンテーブル処理0の後、S400のターンテーブル処理1を実施することなく、S600のターンテーブル処理2を実施してもよく、また、S200のターンテーブル処理0の後、S400のターンテーブル処理1とS600のターンテーブル処理2のいずれかを実施することなく、S700のターンテーブル処理3を実施してもよく、また、S200のターンテーブル処理0の後、S400のターンテーブル処理1とS600のターンテーブル処理2を実施することなく、S700のターンテーブル処理3を実施してもよい。
また、上記実施形態では、自車位置を道路上の位置に修正するマップマッチング処理によって最終的な自車位置を確定する例を示したが、例えば、マップマッチング処理による自車位置の修正を実施することなく、最終的な自車位置を確定するようにしてもよい。また、S612においても、マップマッチング処理により自車位置の修正を実施する例を示したが、マップマッチング処理による自車位置の修正を実施することなく、自車位置を特定するようにしてもよい。
なお、上記実施形態における構成と特許請求の範囲の構成との対応関係について説明すると、車速センサ21とジャイロセンサ22が位置情報検出手段に相当し、不揮発性メモリが記憶手段に相当し、S208、S408、S608がGPS測位判定手段に相当し、S214が第1のデータベース記憶手段に相当し、S420が第2のデータベース記憶手段に相当し、S604が推測軌跡算出手段に相当し、S606が回転軌跡手段に相当し、S612が第1の自車位置特定手段に相当し、S620が第3のデータベース記憶に相当し、S704が第2の自車位置特定手段に相当し、S716が判定回数判定手段に相当し、S718がターンテーブル候補情報削除手段に相当する。
本発明の一実施形態に係る車両用ナビゲーション装置の構成を示す図である。 ターンテーブル候補データベースの構成を示す図である。 車両用ナビゲーション装置のコンピュータの処理を示すフローチャートである。 ターンテーブル処理0の処理を示すフローチャートである。 ターンテーブルが設置された駐車場の回転角について説明するための図である。 ターンテーブル処理1の処理を示すフローチャートである。 ターンテーブル処理2の処理を示すフローチャートである。 自車の推測軌跡#1と自車の回転軌跡#2およびGPS位置から自車位置を特定する手順について説明するための図である。 ターンテーブル処理3の処理を示すフローチャートである。 ターンテーブル処理3による自車位置の表示例を示す図である。
符号の説明
1…車両用ナビゲーション装置、10…GPS受信装置、20…自立センサ、
21…車速センサ、22…ジャイロセンサ、30…推測航法処理部、
40…マップマッチング処理部、50…ディスプレイ部、60…地図メモリ。

Claims (10)

  1. 自車の方位変化量および移動距離を検出する位置情報検出手段を備え、前記位置情報検出手段の検出結果に基づき推測航法を用いて自車位置を表す推測位置を特定し、自車の走行開始時に、ターンテーブルの位置および前記ターンテーブルの旋回による回転角を示すターンテーブル候補情報が記憶されたデータベースを参照して、自車位置に前記ターンテーブルが存在しないことを判定した場合には、前記推測位置を自車位置として特定し、自車位置に前記ターンテーブルが存在することを判定した場合には、前記ターンテーブル候補情報に含まれる前記回転角に応じて前記推測位置を補正して自車位置を特定し、前記特定した自車位置を記憶手段に記憶する車両用ナビゲーション装置であって、
    GPS衛星からの電波を受信して測位データを出力するGPS受信装置と、
    自車の走行開始時に、前記GPS受信装置からの前記測位データに基づいて自車位置を表すGPS位置を測位したか否かを判定するGPS測位判定手段と、
    前記GPS測位判定手段によって前記GPS位置を測位したと判定された場合、前記GPS位置と前記推測位置に基づいて、ターンテーブルによる旋回が実施されたか否かを判定する旋回判定手段と、
    前記旋回判定手段によって前記ターンテーブルによる旋回が実施されたと判定された場合、前記記憶手段に記憶された走行開始前の自車位置をターンテーブルの位置として、該ターンテーブルの位置および前記ターンテーブルの旋回による回転角を示すターンテーブル候補情報を前記データベースに記憶する第1のデータベース記憶手段と、を備えたことを特徴とする車両用ナビゲーション装置。
  2. 前記旋回判定手段は、前記GPS位置と前記推測位置とが一致しない場合に前記ターンテーブルによる旋回が実施されたと判定し、前記GPS位置と前記推測位置とが一致する場合に前記ターンテーブルによる旋回が実施されていないと判定することを特徴とする請求項1に記載の車両用ナビゲーション装置。
  3. 前記旋回判定手段は、前記GPS位置の軌跡から求めたGPS方位と前記推測位置の軌跡から求めた推測方位との方位差を求め、前記GPS方位と前記推測方位の方位差の絶対値が予め定められた角度よりも大きい場合に前記ターンテーブルによる旋回が実施されたと判定し、前記GPS方位と前記推測方位の方位差の絶対値が予め定められた角度以下の場合に前記ターンテーブルによる旋回が実施されていないと判定することを特徴とする請求項1に記載の車両用ナビゲーション装置。
  4. 前記旋回判定手段は、前記GPS位置と推測位置とが一致するか否かを判定するとともに、前記GPS位置の軌跡から求めたGPS方位と前記推測位置の軌跡から求めた推測方位との方位差を求め、前記GPS方位と前記推測方位の方位差の絶対値が予め定められた角度よりも大きいか否かを判定し、前記GPS位置と推測位置とが一致しないと判定され、かつ、前記GPS方位と前記推測方位の方位差の絶対値が予め定められた角度よりも大きいと判定された場合、前記ターンテーブルによる旋回が実施されたと判定し、前記GPS位置と推測位置とが一致すると判定された場合、または、前記GPS方位と前記推測方位の方位差の絶対値が予め定められた角度以下であると判定された場合、前記ターンテーブルによる旋回が実施されないと判定することを特徴とする請求項1に記載の車両用ナビゲーション装置。
  5. 前記ターンテーブル候補情報は、前記ターンテーブルが存在する可能性の高さの度合いを表すターンテーブル候補レベルを含み、
    前記第1のデータベース記憶手段によって前記ターンテーブル候補情報が前記データベースに記憶された後、自車の走行開始時に、自車位置に前記第1のデータベース記憶手段によって記憶された前記ターンテーブル候補情報によって示されるターンテーブルが存在することを判定した場合、前記ターンテーブルが存在する可能性がより高いことを示すように前記ターンテーブル候補情報の前記ターンテーブル候補レベルを更新する第2のデータベース記憶手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用ナビゲーション装置。
  6. 前記推測位置から推測軌跡を算出する推測軌跡算出手段と、
    前記第1のデータベース記憶手段によって前記ターンテーブル候補情報が前記データベースに記憶された後、自車の走行開始時に、自車位置に前記第1のデータベース記憶手段によって記憶された前記ターンテーブル候補情報によって示されるターンテーブルが存在することを判定した場合、前記データベースに記憶された前記ターンテーブル候補情報に含まれる前記ターンテーブルの旋回による回転角に基づいて、前記ターンテーブルの位置を基準として前記推測軌跡算出手段によって算出された前記推測軌跡を回転させた回転軌跡を算出する回転軌跡手段と、
    前記推測軌跡算出手段によって算出された前記自車の推測位置から特定される自車の推測位置と前記回転軌跡手段によって算出された前記回転軌跡から特定される自車の推測位置のうち、前記GPS位置に近い推測位置を自車位置として特定する第1の自車位置特定手段と、
    前記第1の自車位置特定手段によって前記回転軌跡から特定された自車の推測位置が自車位置として特定された場合、前記ターンテーブルが存在する可能性がより高いことを示すように前記ターンテーブル候補情報の前記ターンテーブル候補レベルを更新する第3のデータベース記憶手段と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車両用ナビゲーション装置。
  7. 前記第1のデータベース記憶手段によって前記ターンテーブル候補情報が更新された後、自車の走行開始時に、自車位置に前記第1のデータベース記憶手段によって更新された前記ターンテーブル候補情報によって示されるターンテーブルが存在することを判定した場合、前記データベースに記憶された前記ターンテーブル候補情報の前記ターンテーブルの旋回による回転角に基づいて前記位置情報検出手段によって検出される方位変化量を補正した値を用いて自車の推測軌跡を算出し、当該自車の推測軌跡から自車位置を特定する第2の自車位置特定手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の車両用ナビゲーション装置。
  8. 前記第2の自車位置特定手段によって前記自車位置が特定された後、自車の走行開始時に、同一地点において前記データベースに記憶された前記ターンテーブル候補情報によって示されるターンテーブルが存在することを判定した判定回数が、予め定められた閾値よりも大きいか否かを判定する判定回数判定手段と、
    前記判定回数判定手段によって、前記判定回数が予め定められた閾値よりも大きいと判定された場合、前記走行開始時の自車位置に存在するターンテーブルを表す前記ターンテーブル候補情報を前記データベースから削除するターンテーブル候補情報削除手段を備えたことを特徴とする請求項7に記載の車両用ナビゲーション装置。
  9. 前記ターンテーブル候補情報に含まれる前記ターンテーブルの旋回による回転角は、予め定められた固定値であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の車両用ナビゲーション装置。
  10. 前記ターンテーブル候補情報に含まれる前記ターンテーブルの旋回による回転角は、自車の走行開始前に前記推測位置特定手段によって特定された前記推測位置から求めた方位と、自車の走行開始後に前記推測位置特定手段によって特定された前記推測位置から求めた方位との方位差に基づいて特定されたものであることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用ナビゲーション装置。
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